JP6118636B2 - センサー付きプロテクター - Google Patents

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Description

本発明は、ワゴン車やワンボックスカーなどのように車体の前後に移動するスライドドアやバックドア等のドアやサンルーフなどのように、車体の開口部を開閉する開閉物と、開口部との間に指等の異物が挟み込まれると対応する信号を出力して異物の存在を検知するセンサーが組込まれたセンサー付きプロテクターに関する。
図7に示すように、ワゴン車などのようにスライドドア1(あるいはバックドア)によって車体の開口部を開閉する自動車や、図8に示すように、サンルーフ2によって車体の開口部を開閉する自動車においては、センサー付きプロテクター10,20が取付けられている。
例えば、スライドドア1の前端面には、車体前側に向けて突設され、図9に示すような、上下に延びるセンサー付きプロテクター10が取付けられている。
センサー付きプロテクター10は、図10及び図11に示すように、スライドドア1の前端面に取付けられる、車内側壁11a,車外側壁11b及び連結壁11cからなる断面略U字状の取付基部11とそれに一体成形された中空部12を備え、中空部12には、スライドドア1とボディ側開口部(フロントドア(サイドドア)の場合もある)との間に人体の一部(指や手足)などの異物が挟まった場合にその挟み込みを検知して対応する電気信号を出力するセンサー(感圧センサー)Sが取付けられている(例えば、特許文献1,特許文献2参照)。
なお、センサー付きプロテクター10の下部では、取付基部11の車内側壁11a側に断面C字形状のチャンネル部13が一体成形されていて、感圧センサーSに接続されるワイヤーハーネスWを保持している。また、取付基部11の内側には複数の保持リップ14,14が設けられ、また取付基部11には剛性をアップさせるために断面略U字形状の芯材15が埋設されている。さらに取付基部11の車外側壁11bには装飾用リップ16が設けられている。
センサー(感圧センサー)Sは、上下方向(長手方向)に延びる2本の芯線(電極線)31,32が、空間部33を介して設けられた導電性のゴム様弾性体34,35に埋設されるようにして中空部12内に固定されてなるもので、スライドドア1の閉時にスライドドア1とボディ側開口部との間に異物が挟み込まれると中空部12が部分的に押圧されて潰れ、ゴム様弾性体34,35が接触して2本の芯線31,32が短絡するようになっている。そして、この電気信号の変化が、センサー付きプロテクター10の下側端末部分で2本の芯線31,32に結線されたリード線36に接続された制御装置40に伝えられることによって異物の存在が検知される。なおリード線36は絶縁体で被覆された状態でワイヤーハーネスWで束ねられているが、先端は被覆部37からむき出した裸線となっている。
センサー付きプロテクター10の下側端末部分では、図12に示すように、長手方向(図12では左方向)に引き出された2本の芯線31,32に対して、リード線36が重ね合わされ抵抗溶接やハンダ付によって結線される(図12(b))とともに、端部では空間部33が露出しているのでインサート25で塞いた後(図12(c))、図13に示すように、型成形することによって結線部M,インサート25及びワイヤーハーネスWの一部を型成形内部に埋めて露出しないようにしている。インサート25で空間部33を塞ぐのは、型成形時に型成形材料が空間部33に流れ込みセンサー機能が損なわれることを防止するためである。
また、センサー付きプロテクター10の上側端末部分でも、図14に示すように、長手方向(図14では右方向)に引き出された2本の芯線31,32に対して、抵抗器39の足が重ね合わされ抵抗溶接やハンダ付によって結線されるとともに、インサート26で空間部33を塞いた後、型成形することによって結線部M,インサート26及び抵抗器39を型成形内部に埋めて露出しないようにしている。
なお、図13及び図14では型成形の部位を点線で示した。
特開2010−15696号公報 特許第3291233号公報
しかしながら、結線部Mや抵抗器39は型成形内部に埋められる際に射出成形圧の影響を受けるため、型成形部から露出しないように、または線が破損しないようにセンサー付きプロテクター10の下側端末部分では結線部M及びリード線36をインサート25の表面に接着剤で強固に固定して位置決めする必要があり、また、センサー付きプロテクター10の上側端末部分でも結線部M及び抵抗器39をインサート26の表面に接着剤で強固に固定して位置決めする必要があった。
このため接着工程が新たに必要になるとともに接着剤の使用が多くなると接着不良の原因になるという不具合があった。また、接着剤の使用にはバラツキが生じ易く、結線部Mや抵抗器39を安定した状態で固定することが難しい。さらに接着剤による固定では、一旦取付けられると補修や交換などの際に容易に取り外すことはできないといった問題がある。
また、2本の芯線31,32とリード線36との結線作業や、同じく2本の芯線31,32と抵抗器39の足との結線作業にバラツキが生じた場合、リード線36や抵抗器39の足が端末部の表面から飛び出すといった問題もある。
一方、特許文献1には、端末部を型成形する際に樹脂が中空部に入り込まないようにエンドキャップを挿入するものが記載されていて、特に接着剤を使用するものではないが、型成形の際に結線部を固定する点については記載されていない。
また、特許文献2には、コードの接続部をかしめ固定できる金属片を使用するものが記載されているが溶接により固着されるので手間がかかり構造も複雑であるのに加え、インサートを含め、型成形の際に型成形材料が中空部に流れ込むことを防止する点については記載されていない。
そこで、本発明の目的とするところは、結線部を、型成形材料流れ込み防止用インサートに対して接着剤のみに頼ることなく簡易に固定しうるセンサー付きプロテクターを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明のセンサー付きプロテクターは、自動車のドア(1)やサンルーフ(2)などのように、車体の開口部を開閉する開閉物の周縁や、前記開口部の周縁に取付けられる取付基部(11)と、その取付基部(11)に一体成形され、2本の芯線(31,32)が空間部(33)を介して設けられた中空部(12)を備え、前記開閉物の閉時に前記開閉物と前記開口部との間に挟み込まれた異物により前記中空部(12)が押圧されて潰れると、それに対応した電気信号の変化によって前記異物の存在を検知するもので、端末部分では長手方向に引き出された前記芯線(31,32)が、制御装置(40)又は電気部品に接続されたリード線(36,39a,39b)に結線されるとともに、前記空間部(33)を塞ぐように、非導電材で形成されたインサート(50)の一端側が圧入された状態で型成形されてなるセンサー付きプロテクター(10)であって、
前記結線された結線部(M)を、前記芯線(31,32)の先端と前記リード線(36,39a,39b)の先端を重ね合わせた状態で結合された太線とし、
前記インサート(50,60)は、可撓性材質からなり、その他端側に、両側から内方に向かってそれぞれ湾曲した左右リップ部(53,54,63,64)で開口部が覆われてなる凹部(55,65)を形成するとともに、該凹部(55,65)に前記結線部(M)を固定したことを特徴とする。
なお、ここで、「電気信号の変化」には、2本の芯線が短絡することによる変化や、静電容量の変化が含まれる。
また本発明は、前記リード線(39a,39b)は、抵抗器(39)の足であることを特徴とする。
また本発明は、前記インサート(50,60)の材質と前記型成形材料の材質を、相溶性のある材質にしたこと特徴とする。
また本発明は、前記インサート(50,60)の材質と前記型成形材料の材質をともに軟質の熱可塑性エラストマー(TPE材)としたことを特徴とする。
なお、括弧内の記号は、図面および後述する発明を実施するための形態に記載された対応要素または対応事項を示す。
本発明のセンサー付きプロテクターによれば、端末部分を型成形するときには、可撓性材質でかつ非導電材からなるインサートに形成された、左右リップ部で開口部が覆われてなる凹部に、中空部側に設けられた2本の芯線と制御装置に接続されたリード線(電気部品である抵抗器やダイオードの足であってもよい)が重ね合わされ太く結線された結線部を、リップ部の間から押し入れ、例えば、リップ部又は凹部の側壁を結線部に弾接させて凹部内に結線部を押さえ込むようにして結線部を固定したので、従来例で示したように特に接着剤を使用することなく結線部の位置を保持した状態で型成形することができる。
これにより、型成形時に結線部が、射出成形圧の影響を受けて型成形部から露出する、または、線が破損することが簡易に防止され、たとえ結線作業に多少のバラツキがあったとしても外観上見栄えを特に害することもない。
また、接着剤を使用しないことで余分な工程が不要で接着不良となることもなく、一旦取付けられた後でも補修や交換などの際に容易に取り外すことができる。
さらに、結線部は、凹部の開口部を覆う左右リップ部の間から押し入れるだけで凹部内に納められるので組付作業も極めて容易である。
また、本発明によれば、インサートの材質と型成形材料の材質を、ともに軟質の熱可塑性エラストマー(TPE材)にするなど相溶性のある材質にしたので、型成形部との一体感があり、センサー付きプロテクター本体の取扱いを容易にすることができる。
本発明の実施形態に係るセンサー付きプロテクター上側端末部分の要部を示す斜視図である。 図1のC−C線拡大断面図である。 図2に示す結線部を凹部に押し入れる様子を示す拡大断面図である。 図1に示すセンサー付きプロテクター上側端末部分においてインサートが圧入される前の状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るセンサー付きプロテクター下側端末部分の要部を示す斜視図である。 図5のD−D線拡大断面図である。 スライドドアによって開閉する自動車の側面図である。 サンルーフが設けられた自動車の斜視図である。 図7に示すセンサー付きプロテクターを示す側面図である。 図9のA−A線拡大断面図である。 図9のB−B線拡大断面図である。 従来例に係るセンサー付きプロテクター下側端末部分の型成形前の工程を順に示す斜視図である。 従来例に係るセンサー付きプロテクター下側端末部分の型成形後の構成概要を示す斜視図である。 従来例に係るセンサー付きプロテクター上側端末部分の型成形後の構成概要を示す斜視図である。
図1乃至図4及び図7乃至図11を参照して、本発明の実施形態に係るセンサー付きプロテクターについて説明する。
本発明の実施形態に係るセンサー付きプロテクター10は、図7で示したようなスライドドア1によって車体の開口部を開閉する自動車におけるそのスライドドア1の前端面に車体前側に向けて突出するように取付けられ、スライドドア1とボディ側開口部(フロントドア(サイドドア)の場合もある)との間に人体の一部(指や手足)などの異物が挟まった場合にその挟み込みを検知して対応する電気信号を出力するセンサー(感圧センサー)Sが取付けられたものであり、図9乃至図11で示した部分では、従来例で示したものと同一の構成であるが、インサート50の構成が従来例で示したインサート25とは相違するとともに、芯線(電極線)31,32と電気信号の変化から異物存在の判定を行う制御装置40に接続されたリード線36との結線部M、又は抵抗器39の足39a,39bとの結線部Mを固定する構造が相違するものである。従来例と同一部分には同一符号を付した。
このセンサー付きプロテクター10は、スライドドア21に形成されたフランジ(図示しない)に直接、取付けられる取付基部11と、その取付基部11に一体成形され、スライドドア1の閉時にスライドドア1の前端面とその前端面が対向するボディ側開口部との間に指等の異物があるとその異物に弾接する中空部12と、その中空部12に組み込まれ異物を検知して対応する電気信号を出力するセンサー(感圧センサー)Sを備え、センサー(感圧センサー)Sは、上下方向(長手方向)に延びる2本の芯線(電極線(撚り線も含まれる))31,32が、空間部33を介して設けられた導電性のゴム様弾性体34,35に埋設されるようにして中空部12内に固定されてなる。
そして、センサー付きプロテクター10の上側端末部分では、図1に示すようにインサート50によって上側端末部分において開口した中空部12の空間部33が塞がれる。
インサート50は、例えば、ポリプロピレン,ポリエチレン,ポリエチレン・テレフタレート,ナイロン,6ナイロン、6−6ナイロン,各種熱可塑性エラストマー(TPE),TPEの内でもオレフィン系のTPOやスチレン系のTPSといった可撓性かつ非導電材からなるもので、一端側に設けられた板状の挿入部51と、他端側に設けられた断面略楕円状の突出部52で構成されている。特に限定されるわけではないが、ここでは、挿入部51と突出部52の長手方向の長さは略同一である。
挿入部51は、中空部12の空間部33に圧入されるように空間部33とほぼ同じ又は少し大きな断面形状により、空間部33を隙間なく塞ぐことで、その後の型成形時に型成形材料が空間部33に流れ込みセンサー機能が損なわれることを防止している。
また、突出部52には、図2,図3に示すように、両側から内方に向かってそれぞれ湾曲した左右リップ部53,54で開口部が覆われてなる断面略C字状の凹部55が2つ形成されている。2つの凹部55は、図4に示すように、インサート50の挿入部51が中空部12の中間部33に圧入された際に、中空部12から長手方向下側に引き出された芯線31,32と抵抗器39のリード線である足39a,39bとが結線された結線部Mに対応した位置に配置される。ここでは、図2のように、略直角(略90度)の位置に2つの凹部55を配置したものを示した。
芯線31,32の先端と抵抗器39の足39a,39bの先端は、重ね合わせた状態で抵抗溶接やハンダ付によって結合され、図3に示すように、太線とされている。
そして、太く重ねられた結線部Mは、リップ部53,54の間から凹部55内に押し入れられ、リップ部53,54の先端を結線部Mに弾接させて凹部55内に結線部Mを押さえ込むようにされている。
このとき、図3に示すように、断面形状におけるリップ部53,54の先端内面と凹部55の底面との長さTを、凹部55内に押し入れられる結線部Mの断面形状において押し入れられる方向の長さLよりも少し短くして、結線部Mが凹部55内で弾性応力を受けて強固に保持されるようにしている。また、結線部Mの幅Pを左右リップ部53,54先端の間隔Qよりも大きくしている。あるいは、結線部Mの幅Pが凹部55の幅Hより大きいなど、少なくとも結線部Mの一部が凹部55の内側壁に押圧されて固定される。したがって、図3では抵抗器39の足39aと芯線31が上下に重なっているが、このように上下に重なっている必要はない。
また、突出部52の表面には抵抗器39の本体部を配置して安定して保持する嵌合部50aが設けられている。
その後、センサー付きプロテクター10の上側端末部分は型成形され、結線部M,インサート50及び抵抗器39が型成形内部に埋められ露出しないようにされる(図13に示したインサート25にかえて結線部Mを抱え込む又は押さえ込む凹部55が形成されたインサート50を使用したもの)。
なおインサート50の材質と型成形材料の材質を、共に類似な硬度にすることができる。これによるとインサート50と型成形部とに一体感ができ、センサー付きプロテクター10の取扱いを容易にすることができる。硬度は軟質のJISA20〜90の範囲が好ましく、より好ましくはJISA40〜90である。JISA40未満だと型成形部の機能(例えば車体への組付け性)に不安があり、JISA20未満では機能が不十分となる。また外部から内部電気部品や配線へ水が浸入するのを防止するために、インサート50が異なる別の樹脂材料(例えば接着剤)で包まれることもあるが、この別の樹脂材料も型成形材料と同程度又は、これより軟らかい(低硬度)であれば、前記した一体感を阻害しない。
またインサート50の材質と型成形材料の材質を相溶性のある材質にすることもできる。この場合もインサート50と型成形部とに一体感ができ、センサー付きプロテクター10の取扱いを容易にすることができる。さらに、水の浸入の更なる防止を目的に異なる別の樹脂材料(接着剤)でインサート50を包む必要があったとしても、インサート50の材質と型成形材料の材質に相溶性があれば、両者と良好に接着する接着剤の選定が容易である。また、両者が融着する程度に同質であると接着剤などを使用せずともインサート50が型成形時に密着することができるため、接着剤を使わずとも外部からの水の内部電気部品や配線への侵入を防止することができる。なお相溶性があるとは、狭義には両者が融着する程度に同質のものであることを意味し、例えば、一方の材質がTPOである場合は、ポリプロピレン,ポリエチレン,TPO、又はオレフィン系樹脂を含有する各種TPEであればよい。オレフィン系樹脂を含有する各種TPEとしてはスチレン系熱可塑性エラストマー(TPS)があげられる。また一方の材質がTPSである場合は、これにオレフィン系樹脂が含有されていれば前記したTPOに対すると同様な材質を、相溶性があって、特に融着する程度に同質として選択できる。
このようなセンサー付きプロテクター10によれば、端末部分を型成形するときには、可撓性かつ非導電材からなるインサート50に形成された、左右リップ部53,54で開口部が覆われてなる凹部55に、中空部12側に設けられた2本の芯線31,32と制御装置40にリード線36を介して接続された抵抗器39の足39a,39bが重ね合わされ太く結線された結線部Mを、リップ部53,54の間から押し入れ、リップ部53,54を含む凹部55の側壁を結線部Mに弾接させて凹部55内に結線部Mを押さえ込むようにしたので、従来例で示したように特に接着剤を使用することなく結線部Mの位置を保持した状態で型成形することができる。そして、特に重ね合わせて結線することで太線とされた部位を凹部55内に押さえ込むようにしたので、結線部Mは強固にかつ安定して保持される。
これにより、型成形時に結線部Mが、射出成形圧の影響を受けて型成形部から露出するといったことが簡易に防止され、たとえ結線作業に多少のバラツキがあったとしても外観上見栄えを特に害することもない。
また、接着剤を使用しないことで余分な工程が不要で接着不良となることもなく、一旦取付けられた後でも補修や交換などの際に容易に取り外すことができる。
さらに、結線部Mは、凹部55の開口部を覆う左右リップ部53,54の間から押し入れる、または結線部M以外の部位を先に左右リップ部53,54の間から入れて結線部Mを凹部55へ導いてもよく、このような作業だけで凹部55内に納められるので組付作業も極めて容易である。
なお、本実施形態では、インサート50に対して接着剤を一切使用しないようにしたが、凹部55内だけに接着剤を流し込んで結線部Mを強固に固定することもできる。
さらに、図5及び図6に示すように、センサー付きプロテクター10の下側端末部分において開口した中空部12の空間部33に挿入部61を圧入して塞ぐインサート60の突出部62に、両側から内方に向かってそれぞれ湾曲した左右リップ部63,64で開口部が覆われてなる断面略C字状の凹部65を2つ形成し、凹部65に結線部Mを押し入れるようにすることもできる。
このときの結線部Mは、中空部12から長手方向下側に引き出された芯線31,32と制御装置40に接続されたリード線36先端の裸線を重ね合わせて抵抗溶接やハンダ付によって結線されたものであり、リップ部63,64の間から凹部65内に押し入れられ、リップ部63,64の先端を含む凹部65の側壁を結線部Mに弾接させて凹部65内に結線部Mを押さえ込むようにされている。
なお、本発明の実施形態では、スライドドア1が前後方向に移動する自動車において、スライドドア1側にセンサー付きプロテクター10を取付けたものを例にして説明したが、ボディ側開口部にセンサー付きプロテクター10を取付け、スライドドア1との間の異物を検知するようにしてよい。
また、センサー付きプロテクター10をバックドアやサンルーフ2(図8)に適用することもできる。
1 スライドドア
2 サンルーフ
10 センサー付きプロテクター
11 取付基部
11a 車内側壁
11b 車外側壁
11c 連結壁
12 中空部
13 チャンネル部
14 保持リップ
15 芯材
16 装飾用リップ
20 センサー付きプロテクター
25 インサート
31,32 芯線
33 空間部
34,35 ゴム様弾性体
36 リード線
37 被覆部
39 抵抗器
39a,39b 抵抗器の足
40 制御装置
50 インサート
50a 嵌合部
51 挿入部
52 突出部
53,54 リップ部
55 凹部
60 インサート
61 挿入部
62 突出部
63,64 リップ部
65 凹部
M 結線部
S センサー(感圧センサー)
W ワイヤーハーネス

Claims (4)

  1. 自動車のドアやサンルーフなどのように、車体の開口部を開閉する開閉物の周縁や、前記開口部の周縁に取付けられる取付基部と、その取付基部に一体成形され、2本の芯線が空間部を介して設けられた中空部を備え、前記開閉物の閉時に前記開閉物と前記開口部との間に挟み込まれた異物により前記中空部が押圧されて潰れると、それに対応した電気信号の変化によって前記異物の存在を検知し、端末部分では長手方向に引き出された前記芯線が、制御装置又は電気部品に接続されたリード線に結線されるとともに、前記空間を塞ぐように、非導電材で形成されたインサートの一端側が圧入された状態で型成形されてなるセンサー付きプロテクターであって、
    前記結線された結線部を、前記芯線の先端と前記リード線の先端を重ね合わせた状態で結合された太線とし、
    前記インサートは、可撓性材質からなり、その他端側に、両側から内方に向かってそれぞれ湾曲した左右リップ部で開口部が覆われてなる凹部を形成するとともに、該凹部に前記結線部を固定したことを特徴とするセンサー付きプロテクター。
  2. 前記リード線は、抵抗器の足であることを特徴とする請求項1に記載のセンサー付きプロテクター。
  3. 前記インサートの材質と前記型成形材料の材質を、相溶性のある材質にしたこと特徴とする請求項1又は2に記載のセンサー付きプロテクター。
  4. 前記インサートの材質と前記型成形材料の材質をともに軟質の熱可塑性エラストマー(TPE材)としたことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載のセンサー付きプロテクター。
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