JP6553403B2 - センサー付きプロテクター - Google Patents

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Description

本発明は、ワゴン車やワンボックスカーなどのように車体の前後に移動するスライドドアやバックドア等のドアと、車体側のドア開口部との間に指等の異物が挟み込まれると対応する信号を出力して異物の存在を検知するセンサーが組込まれたセンサー付きプロテクターに関する。
図5及び図6に示すように、ワゴン車などのようにスライドドア1(あるいはバックドア)によって車体側のドア開口部を開閉する自動車においては、スライドドア1の前端面には、車体前側に向けて突設され、上下に延びるセンサー付きプロテクター10が取付けられている。
センサー付きプロテクター10は、図7乃至図9に示すように、スライドドア1を構成するドアインナーパネル1aとドアアウターパネル1bとがヘミング結合されることで形成されたフランジFに挿入されて取付けられる、車内側側壁11a,車外側側壁11b及び連結壁11cからなる断面略U字形状の取付基部11と、それに一体成形された中空部12と、取付基部11に埋設された断面略U字形状の芯材13を備え、中空部12には、スライドドア1とボディ側開口部(フロントドア(サイドドア)の場合もある)との間に人体の一部(指や手足)などの異物が挟まった場合にその挟み込みを検知して対応する電気信号を出力するセンサー(感圧センサー)Sが取付けられている。センサーSは、スライドドア1の閉時にスライドドア1と開口部との間に挟み込まれた異物があるとその異物に中空部12が弾接し、中空部12が押圧により潰れるとそれに対応した電気信号を出力するようになっている。電気信号はワイヤーハーネスWを介して制御装置40に伝えられることで異物の存在が検知される。なお、センサーSの構造は本発明では重要ではなく一般に使用されているタイプと同じため、ここでは詳細を示さず省略する。
また、センサー付きプロテクター10の下部では、図8に示すように、取付基部11の車内側側壁11aの端部に、断面略C字形状のチャンネル部15が一体成形されていて、感圧センサーSに接続されるワイヤーハーネスWを保持している(例えば、特許文献1,特許文献2,特許文献3参照)。
また、取付基部11の内側には複数の保持リップ14,14が設けられ、また取付基部11には剛性をアップさせるために断面略U字形状の芯材13が埋設されている。
特開2014−104858号公報 特開2006−88859号公報 特開2002−243561号公報
センサー付きプロテクター10の下端部より結線されたワイヤーハーネスWについては、制御装置40のある位置(通常、地面より規定高さ450mm以上)まで戻す必要があるが、実際のワイヤーハーネスWは、通常、+極と−極である2本のリード線R1,R2を絶縁被覆チューブで覆わったものでその断面形状は、真円ではなく、例えば、3.2mm×4mmの俵状の楕円形であるので、ワイヤーハーネスWの全体をチャンネル部15内で保持することは難しい。
また、チャンネル部15はセンサー付きプロテクター10の下端部から450mm程度しか必要とされず、製品長の約7割はカットしなければならない。特にチャンネル部15の付け根には、断面方向の切り込み後、剥ぎ取り加工を簡単に実施出来る様、図8に示すように、薄肉部Tを設けてあるので、剛性感が無くワイヤーハーネスWに対する勘合力が弱いといった問題がある。
そのため、センサー付きプロテクター10の下端部より制御装置40のある位置に分岐する位置までは、ワイヤーハーネスWをチャンネル部15内で保持した状態で接着材を介して部分的に固定していた。
しかし、図10に示すように、接着点P以外の部位ではワイヤーハーネスWが波打ち、チャンネル部15の外観面にヒケが発生するといった問題があった。また、接着材を使用すると他の部位に付着して汚れる恐れがあるので接着材を使用しないかその量を抑えたいとする要望がある。
また、チャンネル部15が取付基部11の車内側側壁11aの端部から突出するように形成されているので、図9に示すように、センサー付きプロテクター10をスライドドア1に取付けたときに車体前後方向の幅がチャンネル部15の突出幅Y分長くなる。そのため、センサー付きプロテクター10をスライドドア1に上手く納まるようにするには、ドアインナーパネル1aの位置、すなわちフランジFを構成するドアインナーパネル1aの突出面1axの車体後側になる根本から車内側に折れ曲がって延びる立設面1ayの位置を車体後側に設定する必要がある。そのため、スライドドア1のドアインナーパネル1aとドアアウターパネル1bで囲まれた内部空間の面積が狭くなるので各種センサーや配線などを含む自動車部品の収納スペースが狭くなるといった問題がある。
なお、特許文献1及び2に記載のセンサー付きプロテクターに設けられたチャンネル部も車体前後方向に突出するものであるのでスライドドアの内部空間が狭くなるといった問題がある。また、特許文献3に記載のセンサー付きプロテクターではチャンネル部が断面略U字形状の取付基部の車外側側壁に設けられている(例えば図16)が、このチャンネル部は細い2本のリードを収納するものであり、ワイヤーハーネスのような断面積の大きなものを保持するものではない。また、センサー付きプロテクターを、ドアインナーパネルとドアアウターパネルとがヘミング結合されることで形成されたフランジに取付けるものではないので、取付用のブラケットを別に設ける必要がある。また、特許文献1及び3に記載のセンサー付きプロテクターでは取付基部に保持強度を高めるための芯材は埋設されていない。
そこで、本発明の目的とするところは、ワイヤーハーネスを安定した状態で保持するとともにドアの内部空間が狭くなることを防止しうるセンサー付きプロテクターを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明のセンサー付きプロテクターは、車体の開口部を開閉するドア(1)周縁に形成された車体前後方向に延びるフランジ(F)に取付けられ、車内側側壁(11a),車外側側壁(11b),及び前記車内側側壁(11a)と前記車外側側壁(11b)とを連結する連結壁(11c)によって前記フランジ(F)を囲う取付基部(11)と、前記連結壁(11c)に一体化され、前記ドア(1)の閉時に前記ドア(1)と前記開口部との間に挟み込まれた異物があるとその異物に弾接する中空部(12)と、前記取付基部(11)に沿って埋設された芯材(13)と、前記中空部(12)に組み込まれ前記中空部(12)が押圧されて潰れるとそれに対応した電気信号を出力するセンサー(S)と、前記車内側側壁(11a)に一体化され、前記センサー(S)に接続されたワイヤーハーネス(W)を保持するチャンネル部(25)を備えるセンサー付きプロテクター(20)であって、
前記チャンネル部(25)は、一端(25b)側が前記車内側側壁(11a)の先端から前記連結壁(11c)側に所定距離(L)寄った位置で接続され、他端(25a)側が自由端である態様で前記車内側側壁(11a)から車内側へ突設したもので、さらに、前記チャンネル部(25)の一端(25b)側を前記車内側側壁(11a)の先端と前記チャンネル部(25)の他端(25a)側との間に隙間(M)が生じるように前記車内側側壁(11a)に接続したことを特徴とする。
また本発明は、前記取付基部(11)を前記フランジ(F)に取付けたときに、前記チャンネル部(25)で保持された前記ワイヤーハーネス(W)の車外側面が、前記取付基部(11)の車内側側壁(11a)に当接するようにしたことを特徴とする。
また本発明は、前記取付基部(11)を前記フランジ(F)に取付けたときに、前記チャンネル部(25)の他端(25a)が、前記ドア(1)を構成するドアインナーパネル(1a)に弾接するようにしたことを特徴とする。
また本発明は、前記取付基部(11)を前記フランジ(F)に取付けたときに、前記チャンネル部(25)の他端(25a)が、前記ドア(1)周縁に沿って前記フランジ(F)が延びる方向と直交する断面において、前記取付基部(11)の車内側側壁(11a)の車内側面に沿う第1基準線(100)より車外側に位置するようにしたことを特徴とする。
また本発明は、前記取付基部(11)を前記フランジ(F)に取付けたときに、前記チャンネル部(25)の他端(25a)が、前記ドア(1)周縁に沿って前記フランジ(F)が延びる方向と直交する断面において、前記取付基部(11)の前記車内側側壁(11a)の先端を通りかつ前記フランジ(F)が延びる方向と直交して車内外方向に延びる第2基準線(200)より前記連結壁(11c)から離れた位置にあるようにしたことを特徴とする。
また本発明は、前記ドア(1)周縁に沿って前記フランジ(F)が延びる方向と直交する断面において、前記チャンネル部(25)で保持された前記ワイヤーハーネス(W)を2等分しかつ前記第2基準線(200)と平行となる線を第3基準線(300)とした場合に、前記第3基準線(300)を、前記第2基準線(200)より前記連結壁(11c)に近い位置にあるようにしたことを特徴とする。
また本発明は、車体の開口部を開閉するドア(1)周縁に形成された車体前後方向に延びるフランジ(F)に取付けられ、車内側側壁(11a),車外側側壁(11b),及び前記車内側側壁(11a)と前記車外側側壁(11b)とを連結する連結壁(11c)によって前記フランジ(F)を囲う取付基部(11)と、前記連結壁(11c)に一体化され、前記ドア(1)の閉時に前記ドア(1)と前記開口部との間に挟み込まれた異物があるとその異物に弾接する中空部(12)と、前記取付基部(11)に沿って埋設された芯材(13)と、前記中空部(12)に組み込まれ前記中空部(12)が押圧されて潰れるとそれに対応した電気信号を出力するセンサー(S)と、前記車内側側壁(11a)に一体化され、前記センサー(S)に接続されたワイヤーハーネス(W)を保持するチャンネル部(25)を備えるセンサー付きプロテクター(20)であって、
前記チャンネル部(25)は、一端(25b)側が前記車内側側壁(11a)の先端から前記連結壁(11c)側に所定距離(L)寄った位置で接続され、他端(25a)側が自由端である態様で前記車内側側壁(11a)から車内側へ突設したもので、さらに、前記取付基部(11)を前記フランジ(F)に取付けたときに、前記チャンネル部(25)で保持された前記ワイヤーハーネス(W)の車外側面が、前記取付基部(11)の車内側側壁(11a)に当接するようにしたことを特徴とする。
また本発明は、車体の開口部を開閉するドア(1)周縁に形成された車体前後方向に延びるフランジ(F)に取付けられ、車内側側壁(11a),車外側側壁(11b),及び前記車内側側壁(11a)と前記車外側側壁(11b)とを連結する連結壁(11c)によって前記フランジ(F)を囲う取付基部(11)と、前記連結壁(11c)に一体化され、前記ドア(1)の閉時に前記ドア(1)と前記開口部との間に挟み込まれた異物があるとその異物に弾接する中空部(12)と、前記取付基部(11)に沿って埋設された芯材(13)と、前記中空部(12)に組み込まれ前記中空部(12)が押圧されて潰れるとそれに対応した電気信号を出力するセンサー(S)と、前記車内側側壁(11a)に一体化され、前記センサー(S)に接続されたワイヤーハーネス(W)を保持するチャンネル部(25)を備えるセンサー付きプロテクター(20)であって、
前記チャンネル部(25)は、一端(25b)側が前記車内側側壁(11a)の先端から前記連結壁(11c)側に所定距離(L)寄った位置で接続され、他端(25a)側が自由端である態様で前記車内側側壁(11a)から車内側へ突設したもので、さらに、前記取付基部(11)を前記フランジ(F)に取付けたときに、前記チャンネル部(25)の他端(25a)が、前記ドア(1)を構成するドアインナーパネル(1a)に弾接するようにしたことを特徴とする。
なお、括弧内の記号は、図面および後述する発明を実施するための形態に記載された対応要素または対応事項を示す。
また、本文中にある方向を示す前後,上下,左右は、車両の前後,上下,左右にそれぞれ相当するものである。
本発明によれば、中空部に組み込まれたセンサーに接続されたワイヤーハーネスを保持するチャンネル部の付け根側となる一端側を、取付基部の車内側側壁の先端ではなくその先端から連結壁側に所定距離寄った車内側面から突設するようにしたので、ドアパネル(ドアインナーパネル)を設定する際にチャンネル部が邪魔になることはない。
よって、ドアパネルの位置を取付基部の車内側側壁の先端寄りにあるいはその先端まで設定することができるのでドアの内部空間が特に狭くなることはなく、従来の場合と比較して各種自動車部品をより多く収納することができる。
また、取付基部に沿って芯材が埋設されているので、ワイヤーハーネスはチャンネル部と車内側側壁の間で強固に保持される。
よって、ワイヤーハーネスをチャンネル部で保持する際に接着材の使用は不要になるか使用しても少量(従来と比較して)に抑えることができるので、チャンネル部の外観面に従来例で示したようなヒケが発生することを防止することができる。また接着材の使用で他の部位が汚れることも防止することができる。
また、本発明によれば、取付基部の車内側側壁の先端とチャンネル部の自由端側となる他端の間に隙間が生じるようにしたので、チャンネル部内に外側から力を加えてワイヤーハーネスを収納することは容易である。
また、本発明によれば、取付基部をフランジに取付けたときに、チャンネル部で保持されたワイヤーハーネスの車外側面が、取付基部の車内側側壁に当接するようにしたので、ワイヤーハーネスはチャンネル部と車内側側壁の間で挟まれ、強固に保持される。
また、本発明によれば、取付基部をフランジに取付けたときに、チャンネル部の自由端側となる他端側外面がドアインナーパネルにも弾接するようにしたり、あるいは、チャンネル部の他端が、ドア周縁に沿ってフランジが延びる方向と直交する断面において、取付基部の車内側側壁の車内側面に沿う第1基準線より車外側に位置するようにしたので、ワイヤーハーネスをチャンネル部でより強固に保持することができる。
また、本発明によれば、取付基部をフランジに取付けたときに、チャンネル部の他端が、ドア周縁に沿ってフランジが延びる方向と直交する断面において、取付基部の車内側側壁の先端を通りかつフランジが延びる方向と直交して車内外方向に延びる第2基準線より連結壁から離れた位置にあるようにしたので、チャンネル部内に外側から力を加えてワイヤーハーネスを収納することは容易である。
また、本発明によれば、ドア周縁に沿ってフランジが延びる方向と直交する断面において、チャンネル部で保持されたワイヤーハーネスを2等分しかつ第2基準線と平行となる線を第3基準線とした場合に、第3基準線を、第2基準線より連結壁に近い位置にあるようにしたので、ワイヤーハーネスをチャンネル部でより強固に保持することができる。
本発明の実施形態に係るセンサー付きプロテクターを示す、図6のB−B線拡大断面図である。 本発明の実施形態に係るセンサー付きプロテクターが取付けられた状態を示す、図5のC−C線拡大断面図である。 本発明の実施形態に係る別のセンサー付きプロテクターが取付けられた状態を示す、図5のC−C線拡大断面図である。 本発明の実施形態に係るさらに別のセンサー付きプロテクターを示す、図6のB−B線拡大断面図である。 スライドドアによって開閉する自動車の側面図である。 図5に示すセンサー付きプロテクターを示す側面図である。 図6のA−A線拡大断面図である。 従来例に係るセンサー付きプロテクターを示す、図6のB−B線拡大断面図である。 従来例に係るセンサー付きプロテクターが取付けられた状態を示す、図5のC−C線拡大断面図である。 図9に示したセンサー付きプロテクターの外観面にヒケが生じた様子を示す一部断面斜視図である。
図面を参照して、本発明の実施形態に係るセンサー付きプロテクターについて説明する。
本発明の実施形態に係るセンサー付きプロテクター20は、図5で示したようなスライドドア1によって車体の開口部を開閉する自動車におけるそのスライドドア1の前端面に車体前側に向けて突出するように取付けられ、スライドドア1とボディ側開口部(フロントドア(サイドドア)の場合もある)との間に人体の一部(指や手足)などの異物が挟まった場合にその挟み込みを検知して対応する電気信号を出力するセンサー(感圧センサー)Sが取付けられたものであり、図6及び図7で示した部分では、従来例で示したものと同一の構成であるが、センサー付きプロテクター20に形成されたチャンネル部25の取付位置が、従来例で示したセンサー付きプロテクター10に形成されたチャンネル部15(図8,図9)とは相違するものである。従来例と同一部分には同一符号を付した。
このセンサー付きプロテクター20は、スライドドア1を構成するドアインナーパネル1aとドアアウターパネル1bとがヘミング結合されることで形成されたフランジFに直接、取付けられる取付基部11と、その取付基部11に一体成形された上下方向に延びるチューブ体で、スライドドア1の閉時にスライドドア1の前端面とその前端面が対向するボディ側開口部との間に指等の異物があるとその異物に弾接する中空部12と、取付基部11に埋設された芯材13と、中空部12の内部に組み込まれその中空部12が押圧されて潰れることによって異物を検知して対応する電気信号を出力するセンサー(感圧センサー)Sを備えている。電気信号はワイヤーハーネスWを介して制御装置40に伝えられることで異物の存在が検知される。なお、センサーSの構造は、一般に使用されているタイプと同じため、ここでは詳細は省略し、図示しない。
取付基部11は、車内側側壁11a,車外側側壁11b,及び車内側側壁11aと車外側側壁11bとを連結する連結壁11cからなる断面略U字形状でフランジFの周りを囲っている。
また、センサー付きプロテクター20の下部では、図1に示すように、取付基部11の車内側側壁11aの車内側面には、断面略C字形状のチャンネル部25が一体成形されていて、感圧センサーSに接続されたワイヤーハーネスWを内部に収納して保持している
また、取付基部11の内側には複数(ここでは2本)の保持リップ14,14が設けられ、また取付基部11には剛性をアップさせるために、取付基部11に沿った断面略U字形状の芯材13が埋設されている。
チャンネル部25は、その付け根側となる一端25b側が、取付基部11の車内側側壁11aの先端から連結壁11c側に所定距離L寄った位置の車内側面から車内側へ向けて突設されるように接続されていて、内部にはリード線R1,R2を絶縁被覆チューブで覆わったものでその断面形状が、3.2mm×4mmの俵状(楕円形状)のワイヤーハーネスWが収納されている。これにより、チャンネル部25の開口部及び先端25aは車外側に向いている。また、芯材13は車内側側壁11aの先端付近まで埋設されているので、チャンネル部25の一端(付け根)25bが一体成形された車内側側壁11aの位置には芯材13が存在している。
また、チャンネル部25の一端(付け根)25bは、取付基部11の車内側側壁11aの先端とチャンネル部25の自由端側となる他端(先端)25aの間に隙間Mが生じるようにして、車内側側壁11aに接続されて、チャンネル部25は車内側側壁11aから車内側へ突設されている。
さらに、取付基部11をフランジFに取付けたときに、チャンネル部25で保持されたワイヤーハーネスWの車外側面が、取付基部11の車内側側壁11aに当接し、ワイヤーハーネスWが車内側側壁11aとチャンネル部25の間で挟まれるようにしている。
またこのとき、チャンネル部25の先端25a側外面がドアインナーパネル1aの立設面1ayにも弾接するようにしている。
これによれば、ワイヤーハーネスWはチャンネル部25と車内側側壁11aとドアインナーパネル1aの立設面1ayの間で挟まれるので強固に保持される。
なお、チャンネル部25の弾接は、弾性力を考慮して決定されるもので、チャンネル部25の弾性力によって、フランジFと取付基部11との組付誤差が生じるため、ドアインナーパネル1aとは弾接しないように組付けられる場合もある。
また、本実施形態では、取付基部11をフランジFに取付けたときに、チャンネル部25の他端25aが、ドア1周縁に沿ってフランジFが延びる方向と直交する断面において、取付基部11の車内側側壁11aの車内側面に沿って車体の前後方向に延びる第1基準線100より車外側に位置するようにして、ワイヤーハーネスWをチャンネル部25でより強固に保持するようにしている。さらに、チャンネル部25の他端25aが、ドア1周縁に沿ってフランジFが延びる方向と直交する断面において、取付基部11の車内側側壁11aの先端を通りかつフランジFが延びる方向と直交して車内外方向に延びる第2基準線200より連結壁11cから離れた車体後側に位置するようにして、チャンネル部25内に外側から力を加えてワイヤーハーネスWを容易に収納することができるようにしている。
また、ドア1周縁に沿ってフランジFが延びる方向と直交する断面において、チャンネル部25で保持されたワイヤーハーネスWを2等分しかつ第2基準線200と平行となる線を第3基準線300とした場合に、第3基準線300を、第2基準線200より連結壁11cに近い位置にあるようにして、ワイヤーハーネスWをチャンネル部25でより強固に保持することができるようにしている。
このように構成されたセンサー付きプロテクター20によれば、中空部12に組み込まれたセンサーSに接続されたワイヤーハーネスWを保持する断面略C字形状のチャンネル部25の付け根側となる一端25b側を、取付基部11の車内側側壁11aの先端ではなくその先端から連結壁11c側に所定距離L寄った車内側面から突設するようにしたので、ドアインナーパネル1aを設定する際にチャンネル部25が邪魔になることはない。
よって、ドアインナーパネル1aの位置を取付基部11の車内側側壁11aの先端まで設定することができるのでスライドドア1の内部空間が従来の場合と比較して特に狭くなることはなく、これによりドア1の内部空間が広くなり、ドア内部の作業がし易くなり、また各種自動車部品をドア1の内部空間に配置するレイアウトの自由度が広がると共により多くの部品を収納することができるようになる。
また、取付基部11に沿って芯材13が埋設され、チャンネル部25は、取付基部11の車内側側壁11aにおいて、芯材13が存在する位置の車内側面から突設されているので、ワイヤーハーネスWはチャンネル部25と車内側側壁11aの間で強固に保持される。
よって、ワイヤーハーネスWをチャンネル部25で保持する際に接着材の使用は不要になるか使用しても少量(従来と比較して)に抑えることができるので、チャンネル部25の外観面に従来例で示したようなヒケが発生することを防止することができる。
なお、図1に示した本実施形態に係るセンサー付きプロテクター20と、従来例として図9に示したセンサー付きプロテクター10についてプッシップルゲージを使用して3回ずつ長手方向にセンサー付きプロテクター10,20を引き抜く抜去力の測定したところ、センサー付きプロテクター20の1回目,2回目,3回目の抜去力は、11.35(N),14.67(N),10.77(N)で平均が、12.26(N)であったのに対して、センサー付きプロテクター10の1回目,2回目,3回目の抜去力は、2.96(N),1.81(N),2.89(N)で平均が、2.55(N)であり、従来例のセンサー付きプロテクター10よりも本実施形態のセンサー付きプロテクター20の方が抜去力は格態に高い。
また、本実施形態に係るセンサー付きプロテクター20では、図2で示したように、チャンネル部25の先端25a側外面がスライドドア1を構成するドアインナーパネル1aにも弾接するようにしたが、図3に示すように、ドアインナーパネル1aからチャンネル部25の先端25a側外面が離れるようにすることもできる。また、図4に示すように、チャンネル部25の先端25aと取付基部11の車内側側壁11aの先端との間に生じる隙間Mをわずかにすることもできる。なお、隙間Mをなくすような構成にすることも考えられるが、チャンネル部25内にワイヤーハーネスWを収納することが困難になるので好ましくない。
また、本実施形態では、取付基部11として断面略U字形状のもの、及びチャンネル部25として断面略C字形状のものを例にして説明したが断面形状が特に限定されるものではない。
なお、本発明の実施形態では、スライドドア1が前後方向に移動する自動車において、スライドドア1側にセンサー付きプロテクター20を取付けたものを例にして説明したが、バックドアに適用することもできる。
1 スライドドア
1a ドアインナーパネル
1ax 突出面
1ay 立設面
1b ドアアウターパネル
10 センサー付きプロテクター
11 取付基部
11a 車内側側壁
11b 車外側側壁
11c 連結壁
12 中空部
13 芯材
14 保持リップ
15 チャンネル部
20 センサー付きプロテクター
25 チャンネル部
25a チャンネル部の他端
25b チャンネル部の一端
40 制御装置
100 第1基準線
200 第2基準線
300 第3基準線
F フランジ
L 所定距離
M 隙間
P 接着点
R1,R2 リード線
S センサー(感圧センサー)
T 薄肉部
W ワイヤーハーネス
Y 突出幅

Claims (8)

  1. 車体の開口部を開閉するドア周縁に形成された車体前後方向に延びるフランジに取付けられ、車内側側壁,車外側側壁,及び前記車内側側壁と前記車外側側壁とを連結する連結壁によって前記フランジを囲う取付基部と、前記連結壁に一体化され、前記ドアの閉時に前記ドアと前記開口部との間に挟み込まれた異物があるとその異物に弾接する中空部と、前記取付基部に沿って埋設された芯材と、前記中空部に組み込まれ前記中空部が押圧されて潰れるとそれに対応した電気信号を出力するセンサーと、前記車内側側壁に一体化され、前記センサーに接続されたワイヤーハーネスを保持するチャンネル部を備えるセンサー付きプロテクターであって、
    前記チャンネル部は、一端側が前記車内側側壁の先端から前記連結壁側に所定距離寄った位置で接続され、他端側が自由端である態様で前記車内側側壁から車内側へ突設したもので、さらに、前記チャンネル部の一端側を前記車内側側壁の先端と前記チャンネル部の他端側との間に隙間が生じるように前記車内側側壁に接続したことを特徴とするセンサー付きプロテクター。
  2. 前記取付基部を前記フランジに取付けたときに、前記チャンネル部で保持された前記ワイヤーハーネスの車外側面が、前記取付基部の車内側側壁に当接するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のセンサー付きプロテクター。
  3. 前記取付基部を前記フランジに取付けたときに、前記チャンネル部の他端が、前記ドアを構成するドアインナーパネルに弾接するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のセンサー付きプロテクター。
  4. 前記取付基部を前記フランジに取付けたときに、前記チャンネル部の他端が、前記ドア周縁に沿って前記フランジが延びる方向と直交する断面において、前記取付基部の前記車内側側壁の車内側面に沿う第1基準線より車外側に位置するようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載のセンサー付きプロテクター。
  5. 前記取付基部を前記フランジに取付けたときに、前記チャンネル部の他端が、前記ドア周縁に沿って前記フランジが延びる方向と直交する断面において、前記取付基部の前記車内側側壁の先端を通りかつ前記フランジが延びる方向と直交して車内外方向に延びる第2基準線より前記連結壁から離れた位置にあるようにしたことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一つに記載のセンサー付きプロテクター。
  6. 前記ドア周縁に沿って前記フランジが延びる方向と直交する断面において、前記チャンネル部で保持された前記ワイヤーハーネスを2等分しかつ前記第2基準線と平行となる線を第3基準線とした場合に、前記第3基準線を、前記第2基準線より前記連結壁に近い位置にあるようにしたことを特徴とする請求項5に記載のセンサー付きプロテクター。
  7. 車体の開口部を開閉するドア周縁に形成された車体前後方向に延びるフランジに取付けられ、車内側側壁,車外側側壁,及び前記車内側側壁と前記車外側側壁とを連結する連結壁によって前記フランジを囲う取付基部と、前記連結壁に一体化され、前記ドアの閉時に前記ドアと前記開口部との間に挟み込まれた異物があるとその異物に弾接する中空部と、前記取付基部に沿って埋設された芯材と、前記中空部に組み込まれ前記中空部が押圧されて潰れるとそれに対応した電気信号を出力するセンサーと、前記車内側側壁に一体化され、前記センサーに接続されたワイヤーハーネスを保持するチャンネル部を備えるセンサー付きプロテクターであって、
    前記チャンネル部は、一端側が前記車内側側壁の先端から前記連結壁側に所定距離寄った位置で接続され、他端側が自由端である態様で前記車内側側壁から車内側へ突設したもので、さらに、前記取付基部を前記フランジに取付けたときに、前記チャンネル部で保持された前記ワイヤーハーネスの車外側面が、前記取付基部の車内側側壁に当接するようにしたことを特徴とするセンサー付きプロテクター。
  8. 車体の開口部を開閉するドア周縁に形成された車体前後方向に延びるフランジに取付けられ、車内側側壁,車外側側壁,及び前記車内側側壁と前記車外側側壁とを連結する連結壁によって前記フランジを囲う取付基部と、前記連結壁に一体化され、前記ドアの閉時に前記ドアと前記開口部との間に挟み込まれた異物があるとその異物に弾接する中空部と、前記取付基部に沿って埋設された芯材と、前記中空部に組み込まれ前記中空部が押圧されて潰れるとそれに対応した電気信号を出力するセンサーと、前記車内側側壁に一体化され、前記センサーに接続されたワイヤーハーネスを保持するチャンネル部を備えるセンサー付きプロテクターであって、
    前記チャンネル部は、一端側が前記車内側側壁の先端から前記連結壁側に所定距離寄った位置で接続され、他端側が自由端である態様で前記車内側側壁から車内側へ突設したもので、さらに、前記取付基部を前記フランジに取付けたときに、前記チャンネル部の他端が、前記ドアを構成するドアインナーパネルに弾接するようにしたことを特徴とするセンサー付きプロテクター。
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