JP6936122B2 - タッチセンサー及びその取付構造 - Google Patents

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本発明は、ワゴン車やワンボックスカーなどのように車体の前後に移動するスライドドアと、開口部との間に指等の異物が挟み込まれると対応する信号を出力して異物の存在を検知するセンサーが組込まれたタッチセンサー及びそのタッチセンサーの取付構造に関する。
図6および、図6のA−A線断面である、図7に示すように、ワゴン車などのようにスライドドア1によって車体の開口部を開閉する自動車においては、スライドドア1の前端面に車体前側に向けて突設され、車両上下に延びるタッチセンサー20が取付けられている。
タッチセンサー20は、図7に示すように、スライドドア1の車内側にクリップCによって取付けられたブラケット6に形成されたフランジFに取付けられる、車内側側壁11a,車外側側壁11b及び連結壁11cからなる断面略U字形状の取付基部11と、連結壁11cに首部13を介して一体成形された中空部12を備え、中空部12には、スライドドア1とボディ側開口部との間に人体の一部(指や手足)などの異物が挟まった場合にその挟み込みを検知して対応する電気信号を出力するセンサー(感圧センサー)Sが挿入されている。
取付基部11の内方にはさらに内方に向けて延びフランジFを挟んで保持する複数の係止部14が設けられ、また取付基部11には剛性をアップさせるために断面略U字形状の芯材15が埋設されている。
また、タッチセンサー20が相対向するボディパネル3の後側車内側には後側シール部材4が取付けられ、スライドドア1の閉時にそのスライドドア1の車内側面に弾接するようになっている。さらに、ボディパネル3の前側車内側には前側シール部材5が取付けられ、フロントドア2の閉時にそのフロントドア2の車内側面に弾接するようになっている
ここで、スライドドア1にタッチセンサー30を固定する方法としては、車両構造上図8に示すように、スライドドア1の先端部に形成したヘムフランジHF1に固定する方法の方が一般的である(例えば、特許文献1の図3である、図8参照)。
フロントドア2のヘムフランジHF2の車両内面と、ボデー3のシール面3Cとの距離を、L1とする。
ここで、フロントドア2のヘムフランジHF2とリヤスライドドア1のヘムフランジHF1とは、図7に示す様な、車外側面の車両幅方向位置が、ほぼ同位置で、車両前後方向にボデー3の外面3Aをはさんで、離れた位置関係になっているのではなく、車外側面の車両幅方向位置に段差が設定されている。
また、図7において、リヤドアヘムフランジHF5の車両内面と、ボデー3の二段目の面であるシール面3Cとの距離を、L3とする。
ここで、図7の距離L3は、図8の距離L1よりも小さい為、リヤドアヘムフランジHF5とボデー3の二段目の面であるシール面3Cとの間に、タッチセンサー20を取付けるフランジを追加設定しようとした場合は、ヘムフランジのように、板金3枚分のスペースを確保する事は困難であった。
そのため、図7に示すように、ドアパネル本体とは別体の、一枚の薄板からなる、板状フランジを、クリップC等の部材で、ドアパネルに一体化する事とされていた。
ここで、一枚フランジ取付用の、小型タッチセンサーとしては、特許文献2の図5に
示されるようなものがあげられる。このタイプのタッチセンサーは、主に、バックドア
等の、スライドドア取付部よりも、取付空間の狭い場所に、使用される。
車両構造上、設置空間の制限もあり設定されるタッチセンサー20の断面形状は小型なものに限定されるので、安定したタッチセンサー20をフランジFに固定するには、取付基部11に芯材15を埋設することは必須であった。そして、小型にしたタッチセンサー20から相対向するボディパネル3に対して見切りリップを設定することは困難であった。
そのため、ボディパネル3とスライドドア1の間、及びボディパネル3とフロントドア2の間から侵入するノイズは、ボディパネル3の車内側に設けられた後側シール部材4及び前側シール部材5で受けるしかなく、開口部に近い位置で遮音することができなかったので遮音性は劣るといった問題があった。
これに対して、図9に示すように、タッチセンサー40の取付基部21の車外側側壁21bから車外側に向けてシールリップ部23を延設してスライドドア1とフロントドア2間の見切り部を覆うようにしたものが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2016−204853号公報 特開2006−188119号公報
しかしながら、特許文献2に記載されたシールリップ部23は、スライドドア1の閉時にフロントドア2の後端部車内側に弾接してスライドドア1とフロントドア2の見切りを覆うようにしたタイプのものであるので、図7に示すように、スライドドア1とフロントドア2の間にボディパネル3が割って入るように配置されるものとは車両構造とともに、タッチセンサーの形状タイプが異なる。
ここで、車外側の、リヤスライドドア1のヘムフランジHF3と、フロントドア2のヘムフランジHF4に弾接する、シールリップ部23の先端部から、車内側の、タッチセンサー20の中空部22がボディパネル3に近接する部位までの一点鎖線で示される範囲が、検知範囲K2として、設定される。
よって、仮に特許文献2に記載されたように、タッチセンサー20の取付基部11の車外側側壁11bからシールリップ部Rを車外側に向けて延設したとすると、図10に示すように、シールリップ部Rはスライドドア1を閉めた時には、ボディパネル3に弾接する為に、図7の車両構造より、図10の車両構造の方が、遮音性に優れるものの、スライドドア1を閉めようとしている際には、検知対象物である異物が、センサーSを挿入している中空部12に当たるより前に、シールリップ部Rに当たる事になり、タッチセンサー20の検知範囲K3(車外側の、スライドドア1の先端部から、車内側の、タッチセンサー50の中空部12がボディパネル3に近接する部位までの、一点鎖線で示される範囲)を阻害することとなるので適用することはできない。
また、上述したように、タッチセンサー20の断面形状は小型なものに限定されるので、製造上の制約についても考慮する必要がある。
すなわち、帯状に押出成形された取付基部11をベンダー曲げして断面略U状形状にする場合、車内側側壁11aあるいは車外側側壁11bに余分な形状が含まれると小型形状のベンダーロールを製作することが困難になりベンダー曲げを阻害することになるといった問題がある。
そこで、本発明の目的とするところは、遮音性を高めて優れたセンサー機能を発揮しうるタッチセンサー及びその取付構造を提供することにある。
また、小型形状のタッチセンサー製造時の困難性を回避することにある。
上記の目的を達成するために、本発明のタッチセンサーは、車体に設けられた開口部を開閉するスライドドア(1)の車内側に取付けられたブラケット(6)に形成された、車体前後方向に延びる板状フランジ(F)に取付けられ、車内側側壁(11a),車外側側壁(11b),及び前記車内側側壁(11a)と前記車外側側壁(11b)とを連結する連結壁(11c)からなる断面略U字形状の取付基部(11)と、該取付基部(11)の内方に向けて延び前記フランジ(F)を挟んで保持する複数の係止部(14)と、前記連結壁(11c)に首部(13)を介して一体化され前記スライドドア(1)の閉時に前記スライドドア(1)と前記開口部との間に挟み込まれた異物があるとその異物に弾接する中空部(12)と、前記取付基部(11)に沿って埋設された芯材(15)と、前記中空部(12)に組み込まれ前記中空部(12)が押圧されて潰れるとそれに対応した電気信号を出力するセンサー(S)と、前記スライドドア(1)の閉時に相対向する前記開口部周縁に弾接するシールリップ部(16)を備えるタッチセンサー(10)であって、
前記シールリップ部(16)を前記首部(13)の車内側面からさらに車内側に向けて延設して前記開口部周縁のボディパネル(3)に弾接させるようにしたことを特徴とする。
また本発明は、前記首部(13)の肉厚(X2)を、前記中空部(12)の肉厚(Y)よりも厚くしたことを特徴とする。
また本発明は、前記首部(13)の材料を、前記シールリップ部(16)の材料よりも硬質なものとしたことを特徴とする。
また本発明は、前記首部(13)の材料を、前記中空部(12)の前側部分(12a)の材料よりも硬質な材料で形成したことを特徴とする。
また本発明は、前記首部(13)の材料を、前記首部(13)に接続する前記中空部(12)の後側部分(12b)の材料と同一にして一体化したことを特徴とする。
また本発明は、前記首部(13)を、ソリッド材で形成したことを特徴とする。
また本発明のタッチセンサーは、車体に設けられた開口部を開閉するスライドドア(1)の車内側に取付けられたブラケット(6)に形成された、車体前後方向に延びる板状フランジ(F)に取付けられ、車内側側壁(11a),車外側側壁(11b),及び前記車内側側壁(11a)と前記車外側側壁(11b)とを連結する連結壁(11c)からなる断面略U字形状の取付基部(11)と、該取付基部(11)の内方に向けて延び前記フランジ(F)を挟んで保持する複数の係止部(14)と、前記連結壁(11c)に首部(13)を介して一体化され前記スライドドア(1)の閉時に前記スライドドア(1)と前記開口部との間に挟み込まれた異物があるとその異物に弾接する中空部(12)と、前記取付基部(11)に沿って埋設された芯材(15)と、前記中空部(12)に組み込まれ前記中空部(12)が押圧されて潰れるとそれに対応した電気信号を出力するセンサー(S)と、前記スライドドア(1)の閉時に相対向する前記開口部周縁に弾接するシールリップ部(16)を備えるタッチセンサー(10)であって、
前記シールリップ部(16)を前記車内側側壁(11a)の車内側面からさらに車内側に向けて延設して前記開口部周縁のボディパネル(3)に弾接させるようにしたことを特徴とする。
また本発明は、前記請求項1乃至7のうちいずれか一つに記載のタッチセンサーの取付構造であって、
前記開口部周縁のボディパネル(3)は、
車体の外面(3A)と、該外面(3A)に接続され略垂直方向車内側に延びる垂直面(3B)と、該垂直面(3B)に接続され前記外面(3A)と略平行に車両後側方向に延びるシール面(3C)と、該シール面(3C)に接続され車内側後側に傾斜して延びる傾斜面(3D)を有し、
前記シールリップ部(16)を、前記シール面(3C)に弾接させたことを特徴とする。
なお、括弧内の記号は、図面および後述する発明を実施するための形態に記載された対応要素または対応事項を示す。
本発明のタッチセンサーによれば、タッチセンサーの取付基部と中空部を連結する首部の車内側面からシールリップ部をさらに車内側に向けて延設して、スライドドアが開閉する開口部の周縁に位置するボディパネルに弾接するようにしたので、これにより遮音性を高めることができるとともに、シールリップ部の配置によってタッチセンサーの検知範囲を阻害することもない。また、塵埃の車内側への侵入も防止することができる。
また、シールリップ部は首部から延設されているので、スライドドアの閉時にシールリップ部がボディパネルに弾接して撓んでもその応力を中空部に伝えることはない。
このように、中空部の挙動をシールリップ部が阻害することはないので優れたセンサー機能を発揮させることができる。
また、シールリップ部は取付基部の車内側側壁及び車外側側壁のいずれからも延設されたものではないので、断面形状が比較的小型のタッチセンサーの製造時に、例えば、帯状に押出成形された取付基部をベンダー曲げして断面略U状形状にする場合、車内側側壁あるいは車外側側壁に余分な形状が含まれることにより小型形状のベンダーロールを製作することが困難になりベンダー曲げを阻害することになるといった問題も生じない。
また、取付基部に埋設された芯金を押出しベンドの際に、曲げバランスを保ち安定した状態で帯状からU字形状に変形させることができる。
よって、従来のものよりタッチサンサーの断面形状を小型化した状態で遮音性能を向上させることが可能となる。
また本発明によれば、首部の肉厚を中空部の肉厚よりも厚くしたり、首部の材料をシールリップ部の材料よりも硬質なものとしたり、首部の材料を中空部の前側部分の材料よりも硬質な材料で形成したり、あるいは、首部の材料を首部に接続する中空部の後側部分の材料と同一にして一体化したりすることによって、シールリップ部の付け根部分の保持を強固にすることができるので、より一層、スライドドアの閉じ状態において発生するシールリップ部の撓みに連動する中空部の応力をリップ部と切り離し、シールリップ部によって中空部の挙動を阻害しないようにすることができる。
また本発明によれば、シールリップ部を首部からではなく、取付基部の車内側側壁の車内側面からさらに車内側に向けて延設して開口部周縁のボディパネルに弾接させるようにしたので、遮音性を高めることができ、タッチセンサーの検知範囲を阻害することもなく、また塵埃の車内側への侵入も防止することができる。しかも、シールリップ部は、中空部から首部を介して離間した位置にあるためシールリップ部の撓みが中空部に伝わることはないので中空部の挙動を阻害することなく優れたセンサー機能を発揮させることができる。
これは、タッチセンサーを製造する場合に、取付基部からシールリップ部が延設された状態でも問題ない場合に特に有利である。
また本発明のタッチセンサーの取付構造によれば、スライドドア閉時にタッチセンサーが相対向する開口部周縁のボディパネルの構造は、車体の外面と、その外面に接続され略垂直方向車内側に延びる垂直面と、その垂直面に接続され前記外面と略平行に車両後側方向に延びるシール面と、そのシール面に接続され車内側後側に傾斜して延びる傾斜面を有し、シールリップ部をシール面に弾接させるものであるので、タッチセンサーの検知範囲をシールリップ部が弾接するボディパネルのシール面の位置からボディパネルの垂直面まで広い範囲で確保することができる。
本発明の実施形態に係るタッチセンサー及びその取付構造を示す図6のA−A線拡大断面図である。 本発明の実施形態に係るタッチセンサーを示す拡大断面図である。 本発明の実施形態に係る別のタッチセンサーを示す拡大断面図である。 本発明の実施形態に係るさらに別のタッチセンサーを示す拡大断面図である。 本発明の実施形態に係るさらにまた別のタッチセンサーを示す拡大断面図である。 スライドドアによって開閉する自動車の側面図である。 従来例に係るタッチセンサー及びその取付構造を示す図6のA−A線拡大断面図である。 従来例に係る別のタッチセンサーがヘムフランジHFに固定された状態を示す断面図である。 従来例に係るさらに別のタッチセンサー及びその取付構造を示す断面図である。 図7に示したタッチセンサーの車外側にシールリップ部を設けた場合を想定した例を示す図6のA−A線拡大断面図である。
図1,図2及び図6を参照して、本発明の実施形態に係るタッチセンサー及びそのタッチセンサーの取付構造について説明する。ここで、前後とは車体前後方向を示し、タッチセンサー10においては、中空部12側を車体前側、取付基部11側を車体後側としている。
本発明の実施形態に係るタッチセンサー10は、図6で示したように、スライドドア1とフロントドア2の間にボディパネル3が割って入るように配置されたタイプの構造で、スライドドア1によって車体の開口部を開閉する自動車において、そのスライドドア1の前端面に車体前側に向けて突出するように取付けられたものである。そして、スライドドア1とボディ側開口部との間に人体の一部(指や手足)などの異物が挟まった場合にその挟み込みを検知して対応する電気信号を出力するセンサー(感圧センサー)Sが取付けられてなるものである。従来例と同一部分には同一符号を付した。
このタッチセンサー10は、図1及び図2に示すように、スライドドア1の車内側にクリップCによって取付けられたブラケット6に形成されたフランジFに直接、取付けられる車内側側壁11a,車外側側壁11b及び、両側壁11a,11bを連結する連結壁11cからなる断面略U字形状の取付基部11と、その取付基部11の連結壁11cに首部13を介して一体成形された中空部12と、取付基部11の内方に向けて延びフランジFを挟んで保持する複数の係止部14と、取付基部11に沿って埋設された芯材15と、中空部12に組み込まれたセンサーSを備えることに加え、特に首部13からシールリップ部16が車内側に向けて延設されてなる。
フランジFは、ブラケット6の車体前側の端部であり、スライドドア1の前端部と略平行に車内側に配置されている。また、フランジFは一枚の薄板で構成されている。
そして、薄板状の板状フランジFに取付けられるタッチセンサー10の取付基部11の断面は小型であり、フランジFに安定した状態で取付けるには、剛性をアップさせるために取付基部11に埋設された断面略U字形状の芯材15と、フランジFを挟んで保持する複数(ここでは車内側2つと車外側2つの計4つ)の係止部14は必須である。
中空部12は、スライドドア1の閉時にスライドドア1とボディ側開口部との間に挟み込まれた異物があるとその異物に弾接し、中空部12が押圧されて潰れるとそれに対応した電気信号をセンサーSが出力するようになっている。
センサーSは、例えば、車両上下方向(長手方向)に延びる2本の芯線(電極線)が、空間部を介して設けられた2つの導電性のゴム様弾性体(導電部)にそれぞれ埋設されるようにして中空部内に固定されてなるもので、スライドドア1の閉時にスライドドア1とボディ側開口部との間に異物が挟み込まれると中空部12が部分的に押圧されて潰れ、2つの離間したゴム様弾性体が接触して2本の芯線が短絡するようになっている。そして、この電気信号の変化が、タッチセンサーの下側端末部分で2本の芯線に結線されたリード線に接続された制御装置に伝えられることによって異物の存在が検知されるようになっている。
なお、センサーSは中空部12内に納まり、異物を検知できるものであればその構造について限定されるものではない。
なお、本実施形態では、図2に示すように、首部13は、取付基部11の連結壁11Cの前面(車体前側の面:破線表記)と中空部12の外殻(車体後側の面:破線表記)の間に形成されていて、その肉厚X1は、中空部12の(外殻の)肉厚Yと同等にしている。
これにかえて、図3に示すように、首部13の肉厚X2を、中空部12の肉厚Yよりも厚くして、シールリップ部16の付け根部の安定性をより高めるようにしてもよい。
また、開口部周縁のボディパネル3の車体後側は、図1に示すように、車体の外面3Aと、外面3Aに接続され略垂直方向車内側に延びる垂直面3Bと、垂直面3Bに接続され外面3Aと略平行に車両後側方向に延びるシール面3Cと、シール面3Cに接続され車内側後側に傾斜して延びる傾斜面3Dを有している。傾斜面3Dからさらに車内側後側に延びる端部にスライドドア1の閉時にそのスライドドア1の車内側面に弾接して車内外をシールする後側シール部4が取付けられている。
また、ボディパネル3の車内側前側に延びる端部にはフロントドア2の閉時にそのフロントドアの車内側面に弾接して車内外をシールする前側シール部5が取付けられている。
首部13の車内側面から車内側に向けて延設されたシールリップ部16は、断面略舌状で先端は車体後側に向かって少し湾曲・傾斜させている。
そのため、シールリップ部16は、スライドドア1の閉時には、図1に示すように、ボディパネル3のシール面3Cに弾接して車体後側に向けて撓むようにされている。
これにより、上述した後側シール部4とともに遮音性が高まるとともに塵埃の侵入を防止し、シール性能も向上する。特に、シールリップ部16は、後側シール部材4よりも車外側の位置でボディパネル3に弾接するため、遮音性は高く効果的である。
首部13の材料については、シールリップ部16の材料よりも硬質なものを使用することが好ましく、ここでは、首部13をソリッド材で形成し、シールリップ部16をスポンジ材で形成した。ソリッド材としては、例えば、EPDMなどの合成ゴムやTPO,TPSといった熱可塑性エラストマーからなるゴム様弾性体のソリッド材を使用することができ、同様にスポンジ材としては、これらゴム様弾性体のスポンジ材を使用することができる。
また、本実施形態では、中空部12の前側部分12a、すなわち車体前側の部分よりも車体後側の部分となる後側部分12bを硬質なものし、前側部分12aをスポンジ材とし、後側部分12bをソリッド材として首部13の材料と同一にして首部13と一体化させている。
また、図示は省略するが、首部13に対して、ソリッド材を使用する代わりに、中空部12やシールリップ部16で使用したスポンジ材よりも発泡倍率が低い(硬質な)スポンジ材を使用しても良い。
このようなタッチセンサー10によれば、タッチセンサー10の取付基部11と中空部12を連結する首部13の車内側面からシールリップ部16をさらに車内側に向けて延設して、先端を車体後側に向かって少し湾曲・傾斜させているので、スライドドア1が開閉する開口部の周縁に位置するボディパネル3に弾接した際は、図1に示すように、シールリップ部16は車両後側向きに撓み変形するので、タッチセンサー10の検知範囲を阻害することもない。また、遮音性を高めることができ、塵埃の車内側への侵入も防止することができる。
また、シールリップ部16はシールリップ部16よりも硬質な材料で構成された首部13から延設されおり、しかも首部13の車両後側面は取付基部11の連結壁11Cに一体化されるとともに、首部13の車両前側面は中空部の後側部分12bと一体化されて、剛性がさらに向上しているので、スライドドア1の閉時にシールリップ部16がボディパネル3に弾接して撓んでも首部13はほとんど撓み変形することがなく、その応力を中空部12に伝えることはない。よって、中空部12の撓み挙動をシールリップ部16が阻害することはないので優れたセンサー機能を発揮させることができる。
また、シールリップ部16は取付基部11の車内側側壁11a及び車外側側壁11bのいずれからも延設されたものではないので、断面形状が比較的小型のタッチセンサー10の製造時に、例えば、帯状に押出成形された取付基部11をベンダー曲げして断面略U状形状にする場合、車内側側壁11aあるいは車外側側壁11bに余分な形状が含まれることにより小型形状のベンダーロールを製作することが困難になりベンダー曲げを阻害することになるといった問題も生じない。
また、取付基部11に埋設された芯金15を押出しベンドの際に、曲げバランスを保ち安定した状態で帯状からU字形状に変形させることができる。
よって、従来のものよりタッチサンサー10の断面形状を小型化した状態で遮音性能も向上させることが可能となる。
また、スライドドア1の閉時にタッチセンサー10のシールリップ部16は、ボディパネル3に形成されたシール面3C、すなわち、外面3Aに接続され略垂直方向車内側に延びる垂直面3Bに接続され外面3Aと略平行に車両後側方向に延びるシール面3Cに対して弾接させるものであるので、タッチセンサー10の検知範囲K1(車外側の、スライドドア1の先端部から、車内側の、タッチセンサー10の中空部12がボディパネル3に近接する部位までの、一点鎖線で示される範囲)をシールリップ部16が弾接するボディパネル3のシール面3Cの位置からボディパネル3の垂直面3Bを含む広い範囲で確保することができる。
なお、本実施形態によれば、シールリップ部16を首部13の車内側から車内側に向けて延設したが、図4及び図5に示すように、取付基部11の車内側側壁11aの車内側面からさらに車内側に向けて延設して開口部周縁のボディパネル3に弾接させるようにすることもできる。
図4の態様は、シールリップ部16を取付基部11の車内側側壁11aと連結壁11cの連結位置、すなわち、断面略U字形状の取付基部11の車内側コーナー部から車内側に向けて延設したものであり、図5の態様は、取付基部11の車内側側壁11aから車内側に向けて延設したものである。
このような態様によっても、スライドドア1の閉時にシールリップ部16をボディパネル3に弾接させることでタッチセンサー10の検知範囲を阻害することなく、
遮音性を高めることができ、
塵埃の車内側への侵入も防止することができる。
しかも、シールリップ部16は、中空部12から首部13を介して車体後側に離間した位置にあるためシールリップ部16
が撓み変形した際に、首部13は撓み変形する事がなく、シールリップ部16の撓みは
中空部12に伝わることはないので中空部12の挙動を阻害することなく優れたセンサー機能を発揮させることができる。
これは、タッチセンサー10を製造する場合に、取付基部11からシールリップ部16が延設された状態でも問題ない場合に特に有利である。
1 スライドドア
2 フロントドア
3 ボディパネル
3A 外面
3B 垂直面
3C シール面
3D 傾斜面
4 後側シール部材
5 前側シール部材
6 ブラケット
10 タッチセンサー
11 取付基部
11a 車内側側壁
11b 車外側側壁
11c 連結壁
12 中空部
12a 中空部の前側部分
12b 中空部の後側部分
13 首部
14 係止部
15 芯材
16 シールリップ部
20 タッチセンサー
21 取付基部
21a 車内側側壁
21b 車外側側壁
21c 連結壁
22 中空部
23 シールリップ部
30 タッチセンサー
40 タッチセンサー
50 タッチセンサー
C クリップ
F フランジ
K 検地範囲
L 距離
HF ヘムフランジ
S センサー(感圧センサー)
R シールリップ部
X 首部の肉厚
Y 中空部の肉厚

Claims (8)

  1. 車体に設けられた開口部を開閉するスライドドアの車内側に取付けられたブラケットに形成された、車体前後方向に延びる板状フランジに取付けられ、車内側側壁,車外側側壁,及び前記車内側側壁と前記車外側側壁とを連結する連結壁からなる断面略U字形状の取付基部と、該取付基部の内方に向けて延び前記フランジを挟んで保持する複数の係止部と、前記連結壁に首部を介して一体化され前記スライドドアの閉時に前記スライドドアと前記開口部との間に挟み込まれた異物があるとその異物に弾接する中空部と、前記取付基部に沿って埋設された芯材と、前記中空部に組み込まれ前記中空部が押圧されて潰れるとそれに対応した電気信号を出力するセンサーと、前記スライドドアの閉時に相対向する前記開口部周縁に弾接するシールリップ部を備えるタッチセンサーであって、
    前記シールリップ部を前記首部の車内側面からさらに車内側に向けて延設して前記開口部周縁のボディパネルに弾接させるようにしたことを特徴とするタッチセンサー。
  2. 前記首部の肉厚を、前記中空部の肉厚よりも厚くしたことを特徴とする請求項1に記載のタッチセンサー。
  3. 前記首部の材料を、前記シールリップ部の材料よりも硬質なものとしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のタッチセンサー。
  4. 前記首部の材料を、前記中空部の前側部分の材料よりも硬質な材料で形成したことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載のタッチセンサー。
  5. 前記首部の材料を、前記首部に接続する前記中空部の後側部分の材料と同一にして一体化したことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一つに記載のタッチセンサー。
  6. 前記首部を、ソリッド材で形成したことを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一つに記載のタッチセンサー。
  7. 車体に設けられた開口部を開閉するスライドドアの車内側に取付けられたブラケットに形成された、車体前後方向に延びる板状フランジに取付けられ、車内側側壁,車外側側壁,及び前記車内側側壁と前記車外側側壁とを連結する連結壁からなる断面略U字形状の取付基部と、該取付基部の内方に向けて延び前記フランジを挟んで保持する複数の係止部と、前記連結壁に首部を介して一体化され前記スライドドアの閉時に前記スライドドアと前記開口部との間に挟み込まれた異物があるとその異物に弾接する中空部と、前記取付基部に沿って埋設された芯材と、前記中空部に組み込まれ前記中空部が押圧されて潰れるとそれに対応した電気信号を出力するセンサーと、前記スライドドアの閉時に相対向する前記開口部周縁に弾接するシールリップ部を備えるタッチセンサーであって、
    前記シールリップ部を前記車内側側壁の車内側面からさらに車内側に向けて延設して前記開口部周縁のボディパネルに弾接させるようにしたことを特徴とするタッチセンサー。
  8. 前記請求項1乃至7のうちいずれか一つに記載のタッチセンサーの取付構造であって、
    前記開口部周縁のボディパネルは、
    車体の外面と、該外面に接続され略垂直方向車内側に延びる垂直面と、該垂直面に接続され前記外面と略平行に車両後側方向に延びるシール面と、該シール面に接続され車内側後側に傾斜して延びる傾斜面を有し、
    前記シールリップ部を、前記シール面に弾接させたことを特徴とするタッチセンサーの取付構造。
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