JP2022157655A - 半導体装置の製造方法及び半導体装置 - Google Patents

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菜月 荒川
Natsuki Arakawa
健悟 島
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Abstract

【課題】リフロー処理でのボイド発生と、アルミニウム又はアルミニウム合金表面での深い粒界の発生とを抑える半導体装置の製造方法及び半導体装置を得ることが目的である。【解決手段】絶縁膜パターンを形成した後、ホールの内面を含む基板110表面の主面側にアルミニウム又はアルミニウム合金による第1の成膜を行う工程と、リフロー処理により、ホール内部を埋め込む工程と、エッチングにより、ホール以外のアルミニウム又はアルミニウム合金を除去する工程と、スパッタリングにより、アルミニウム又はアルミニウム合金による第2の成膜を行う工程と、を有する。【選択図】図5

Description

本発明は、半導体装置の製造方法及び半導体装置に関し、特に、ホール内部のボイド及び表面の深い粒界の発生を抑える半導体装置の製造方法及び半導体装置に関する。
図6及び図7には、従来の半導体装置の製造方法の一例を表す工程断面図が示されている。図8には、リフロー処理後の半導体装置表面のアライメント用パターン周辺の外観写真が示されている。
図6に示すようにビアホール460の断面矩形形状(図6中の1点鎖線で示す矩形形状)の長辺a(高さ)と、短辺b(ホールの直径)との比率(a:b)又は(a/b:1)であるアスペクト比のa/bが、大きくなる場合がある。
かかる場合には、アルミニウム又はアルミニウム合金のスパッタリング法による成膜(具体的には、図6の第2アルミ配線層450の成膜)時にビアホール460等のホール内に図6に示すようなくびれ470が発生する可能性が高くなる。
上述した図6に示すくびれ470が発生した状態で、その後、リフロー処理を行うと、くびれ470が発生して孔径が小さくなっていることで、リフロー処理により溶融した金属が入り込んでも凝固する過程で、流動性が悪くなり、ホール全体に溶融した金属が行き届かずに、くびれ470が発生したホール内部の底側に溶融した金属が充填されない空間が残ってしまう、いわゆるボイド480が形成されてしまう場合(図7参照。)があるという問題点がある。
ここで、ボイド480を形成されにくくするために、アルミの成膜工程を複数回繰り返して成膜する技術が検討されている(特許文献1、特許文献2参照。)
また、コンタクトホール、ビアホール等のホールを埋め込むためのアルミ配線層のリフロー処理を行うと、アルミニウム又はアルミニウム合金に熱が加わって結晶粒が大きく成長する。結晶粒が大きくなると、結晶粒の境界である粒界も大きく目立つようになり、図8に示すように、アルミニウム又はアルミニウム合金の表面に、深い粒界495が現れる。当該粒界495は、位置合わせ等に用いられるアライメント用パターン485の認識の際にエラーの原因になってしまう可能性があるという問題点がある。
特開2011-3726号公報 特開2009-141230号公報
本発明は、上記事実を考慮し、リフロー処理でのボイド発生と、アルミニウム又はアルミニウム合金表面での深い粒界の発生とを抑える半導体装置の製造方法及び半導体装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の半導体装置の製造方法は、基板の一方の主面側に複数の層を設け、
少なくとも1つの層を貫通するホールを含む絶縁膜パターンを形成した後、
前記ホールの内面を含む前記基板表面の前記一方の主面側にアルミニウム又はアルミニウム合金による第1の成膜を行う工程と、
リフロー処理により、前記ホール内部に、前記アルミニウム又はアルミニウム合金を埋め込む工程と、
エッチングにより、前記基板表面の前記ホール以外の前記アルミニウム又はアルミニウム合金を除去する工程と、
前記基板表面の前記一方の主面側にスパッタリングにより、前記アルミニウム又はアルミニウム合金による第2の成膜を行う工程と、
を有する。
請求項2記載の半導体装置の製造方法は、前記ホールの底面の位置から前記第1の成膜の下面までに形成される絶縁層の厚さcと、前記ホールの直径bとの比であるc/bが2.0以下となるように形成されていると共に、前記ホールの底面から前記第1の成膜の上面までにより形成される柱状部の高さaと、前記ホールの直径bとの比であるa/bが、2.8以下となるように形成されている。
請求項3に記載の半導体装置は,第1アルミ配線層の上に位置する絶縁層と、
第1アルミ配線層の上の前記絶縁層に設けたホール内に埋め込まれているリフロー処理により形成されているアルミニウム又はアルミニウム合金と、
前記絶縁層及び前記アルミニウム又はアルミニウム合金の上に隣接し、スパッタリングにより形成されている第2アルミ配線層とを備える。
請求項1に記載の半導体装置の製造方法に係る発明によれば、リフロー処理でのホール内部のボイドの発生と、半導体装置の表面側のアルミニウム又はアルミニウム合金表面での深い粒界の発生とを抑えることができる。
請求項2に係る半導体装置の製造方法に係る発明によれば、ホールの底面の位置から第1の成膜の下面までに形成される絶縁層の厚さcと、ホールの直径bとの比であるc/bが2.0以下となると共に、ホールの底面から第1の成膜の上面までにより形成される柱状部の高さaと、ホールの直径bとの比であるa/bが、2.8以下となり、ホール内面を含むアルミ成膜において、くびれが発生し難く、その後のリフロー処理を行っても、溶融金属の流動性の低下によるボイドの発生を抑えることができる。
請求項3に記載の半導体装置に係る発明によれば、ホール内部でのボイドの発生と、基板の表面側において、リフロー処理によるアルミニウム又はアルミニウム合金の表面に発生し易い深い粒界の発生を抑えることができる。
本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を表す工程断面図である。 本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を表す工程断面図である。 本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を表す工程断面図である。 本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を表す工程断面図である。 本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示すフローチャートである。 従来の半導体装置の製造方法の一例を表す工程断面図である。 従来の半導体装置の製造方法の一例を表す工程断面図である。 リフロー処理後の半導体装置表面のアライメント用パターン周辺の外観写真である。 リフロー処理無しの半導体装置表面のアライメント用パターン周辺の外観写真である。
図1~図5を用いて、本発明の実施の形態の半導体装置及びその製造方法について説明する。
図1~図4には、本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を表す工程断面図が示されている。図5には、本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示すフローチャートが示されている。
まず、図1に示すように、半導体装置100の一方の主面側(図1中の上面側)であっって、主にシリコンからなる基板110の上に絶縁層120を形成し、この絶縁層120の上に、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる第1アルミ配線層130をスパッタリング(スパッタ法)により形成する。
なお、このスパッタリング(スパッタ法)は、一般的に行われているスパッタリング技術であって、真空中で不活性ガス(アルゴンガス)を導入し、ターゲット(成膜材料)であるアルミニウム又はアルミニウム合金にマイナスの電圧を印加してグロー放電を発生させ、不活性ガス原子をイオン化し、高速でターゲットの表面にガスイオンを衝突させて激しく叩き、ターゲットを構成する成膜材料であるアルミニウム又はアルミニウム合金の粒子(原子・分子)を激しく弾きだし、勢いよく基板110上の絶縁層120の表面に付着・堆積させ第1アルミ配線層130としての薄膜を形成しているものである。
そして、この第1アルミ配線層130の上に絶縁層140を堆積するとともに、当該絶縁層140には、ビアホール160を形成している。当該ビアホール160は、1つの絶縁層140を貫通しているが、特にこの1つの絶縁層140に限定されるものではなく、少なくとも1つの層を貫通するものであればよいものであって、複数の層を貫通するようなものでも良い。
この絶縁層140は、図1に示すように、少なくとも1つの層を貫通するホール(具体的には、ビアホール160)を含む絶縁膜パターンを形成しているものである。
図1に示すように、上述した絶縁層140の上面であって、上述したビアホール160の内面を含む半導体装置100の一方の主面側(図1の上面側)にアルミニウム又はアルミニウム合金をスパッタリングによる第1の成膜により第1のアルミ成膜層151が所定の厚さにより形成されている。
なお、上述した「所定の厚さ」は、図6に示す従来技術における第2アルミ配線層450のアルミ成膜の厚さよりも厚さが薄くなるように形成されている。
したがって、ビアホール160の断面矩形形状(図1中の1点鎖線で示す矩形形状)の長辺a(高さ)と、短辺b(ホールの直径)との比率(a:b)又は(a/b:1)であるアスペクト比の数値a/bが、図6に示す従来技術のビアホール460における同様のアスペクト比の数値a/bと比べて、小さくなるように形成されている。
本施の形態では、図1に示すように、ビアホール160の底面の位置から第1の成膜である第1のアルミ成膜層151の下面までに形成される絶縁層140の厚さcと、ビアホール160の直径bとの比であるc/bが2.0以下となるように形成されている。
なお、一般的に上述したbに対して、cが小さくなる程、ビアホール160の深さが浅くなって溶融金属の流動性が向上するため、ボイドが発生し難くなる傾向がある。
更に、本実施の形態では、ビアホール160の底面から第1の成膜(第1のアルミ成膜層151)の上面までにより形成される柱状部165の中心軸を通る断面矩形形状の長辺となる高さaと、この断面矩形形状の短辺となるホールの直径bとの比であるa/bが2.8以下となるように形成されている。
本実施の形態では、第1のアルミ成膜層151の厚みは、図6に示す従来技術の第2アルミ配線層450よりもアルミ成膜の厚さが薄くなっている。さらに、上述したようにビアホール160のアスペクト比の数値a/bも、図6に示す従来技術よりも小さく形成されていることで、図6に示すようなくびれ470は形成されない。
上述したような図1に示す工程断面図の状態から、第1のアルミ成膜層151のアルミニウム又はアルミニウム合金のリフロー処理を行い、図2に示すように、ビアホール160の内部にアルミニウム又はアルミニウム合金を埋め込んで充填させた状態にする。
本実施の形態では、第1のアルミ成膜層151において従来技術のようなくびれ470が形成されていない。これにより、アルミニウム又はアルミニウム合金のリフロー処理の際、溶融した金属がくびれ470により流動性が阻害されてしまうことがない。このため、ビアホール160内部の隅々まで溶融金属が行き渡り、図7に示す従来技術で説明したボイド480が形成されることは無く、ビアホール160内部に隙間なく、溶融したアルミニウム又はアルミニウム合金が充填され、リフローアルミ170が形成される。なお、ビアホール160内のリフローアルミ170は、ビアホール160周囲にアルミ成膜された第1のアルミ成膜層151のアルミニウム又はアルミニウム合金の一部がリフロー処理により溶融して流れこんで形成される。
次に上述したような図2に示す工程断面図の状態から、半導体装置100の主面側(図2の上面側)のエッチングにより、半導体装置100の表面のビアホール160以外のアルミニウム又はアルミニウム合金を除去することで、図3に示す工程断面図の状態となる。
このエッチングは、高真空プラズマを利用したドライエッチングであり、異方性に優れているものである。
これにより、絶縁層140の上面に成膜されている第1のアルミ成膜層151のリフローアルミ170が除去され、図3に示すように、ビアホール160内部にだけアルミニウム又はアルミニウム合金からなるリフローアルミ170が充填されている状態となる。
次に、図3に示す工程断面図の状態から、図4に示すように半導体装置100の表面の一方の主面側(図3の半導体装置100の上面側)にスパッタリングにより、アルミニウム又はアルミニウム合金による第2の成膜を行い、絶縁層140及びビアホール160内部のリフローアルミ170の上面に第2のアルミ成膜層152としての第2アルミ配線層150を形成する。
この第2のアルミ成膜層152は、スパッタリングにより形成されていると共に、この段階で既にビアホール160内部には、図4に示すように上述したリフロー処理によりアルミニウム又はアルミニウム合金のリフローアルミ170が充填されている。このため、第2のアルミ成膜層152に関しては、ビアホール160内部をアルミニウム又はアルミニウム合金で埋め込むためのリフロー処理を実施する必要がない。
したがって、第2のアルミ成膜層152のアルミニウム又はアルミニウム合金の表面には、従来技術の図8に示すようなリフロー処理の入熱による結晶粒の成長は見られず、結晶粒の成長による深い粒界495の発生は抑えられる。
本実施の形態では、第2のアルミ成膜層152において、リフロー処理を行わないため、上述したように深い粒界495の発生は抑えられる。これにより、図9に示すように、当該第2のアルミ成膜層152の表面に形成された凹状のアライメント用パターン485も誤認識されることなく、明瞭に認識可能となる。
次に、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法についてフローチャートを用いて説明する。
図5は、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示すフローチャートである。
ステップS10の絶縁膜パターン形成工程において、図1に示すように、基板110の一方の主面側に複数の層(絶縁層120、第1アルミ配線層130、絶縁層140)を設け、少なくとも1つの層、たとえば絶縁層140を貫通するビアホール160を含む絶縁膜パターンをフォトリソグラフィ等の技術により形成する。
ステップS11の第1のアルミ成膜工程において、図1に示すように、上述した絶縁層140により絶縁膜パターンを形成した後、ビアホール160等のホールの内面を含む半導体装置100の一方の主面側にアルミニウム又はアルミニウム合金による成膜(第1の成膜)を行い、第1のアルミ成膜層151を形成する。
ステップS12の第1のアルミ成膜層151のリフロー処理工程において、図2に示すようにリフロー処理により、第1のアルミ成膜層151の一部が溶融し、当該溶融金属がビアホール160に流れ込む。これにより、ビアホール160内部にアルミニウム又はアルミニウム合金からなるリフローアルミ170が埋め込まれる。
ステップS13のエッチング工程において、エッチングにより、図3に示すように、半導体装置100表面のビアホール160以外のアルミニウム又はアルミニウム合金を除去する。
ステップS14の第2のアルミ成膜工程において、図4に示すように、半導体装置100の表面の一方の主面側全面にスパッタリングにより、アルミニウム又はアルミニウム合金による第2の成膜を行い、第2アルミ配線層150となる第2のアルミ成膜層152を形成する。
上述した半導体装置100の製造方法により、基板110の上に形成されている絶縁層120と、この絶縁層120の上にスパッタリングによる形成されている第1アルミ配線層130と、この第1アルミ配線層130の上に位置する絶縁層140と、第1アルミ配線層130の上の絶縁層140に設けたビアホール160内に埋め込まれているリフロー処理により形成されているアルミニウム又はアルミニウム合金からなるリフローアルミ170と、絶縁層140及びリフローアルミ170の上に隣接し、スパッタリングにより形成されている第2のアルミ成膜層152からなる第2アルミ配線層150とを備えた半導体装置100が形成される。
(作用及び効果)
本実施の形態に係る半導体装置100の製造方法では、アルミニウム又はアルミニウム合金によるアルミ配線(具体的には、第2アルミ配線層150)の成膜を1段階で完成させるのではなく、アルミニウム又はアルミニウム合金による第1の成膜を行う工程と、アルミニウム又はアルミニウム合金による第2の成膜を行う工程との2段階に分けて、アルミ配線(第2アルミ配線層150)の成膜を行っている。
さらに、このアルミ配線の成膜において、アルミニウム又はアルミニウム合金による第1の成膜を行って第1のアルミ成膜層151を形成した後に、リフロー処理により、ビアホール160内部にアルミニウム又はアルミニウム合金を埋め込んでいる。
このように、アルミ配線(第2アルミ配線層150)の成膜において、アルミ成膜を1段階で行わずに、2段階(第1の成膜、第2の成膜)に分けて行うことで、ビアホール160内面を含む半導体装置100の表面に1段階だけで当該アルミ成膜を行うよりも、2段階に分割したうちの1段階目である第1のアルミ成膜による第1のアルミ成膜層151の厚さを、1段階だけで当該アルミ成膜を完了させるよりも薄く成膜することができる。
一般的に、図6に示すように、半導体装置400にビアホール460等のホールを形成する場合、ホールの底面から第2アルミ配線層450の上面までにより形成される円柱形の柱状部465の中心軸を通る断面矩形形状(図6の1点鎖線参照。)における長辺a(高さ)と、この断面矩形形状の短辺bとなるホールの直径bとの比率(a:b)=(a/b:1)であるアスペクト比(例えばa/b)が大きくなる場合がある(図6参照。)。
この柱状部465の断面形状が深く細長い矩形形状となっているホールに厚みが大きなアルミ成膜を行うと、ホール内部の一部の箇所に最小孔径が小さくなるようなくびれ470(図6参照。)が発生し易くなる。そのような状態で、アルミニウム又はアルミニウム合金のリフロー処理を行うと、ホールの途中のくびれ470が形成されている箇所付近で、凝固したアルミニウム又はアルミニウム合金がホール孔を塞いでしまう可能性が高くなる。リフロー処理により溶融したアルミニウム又はアルミニウム合金がホール底部にまで行き届かずに埋め込まれない状態、いわゆる溶融金属の流動性がホール内で悪い状態となり易い。その結果、ホール内部の空間全体に溶融金属が行き届かずに、ホール底側に空間が残ってしまう、いわゆるボイド480(図7参照。)が発生し易くなる。
本実施の形態では、上述したようなホールの断面形状の矩形形状における長辺aと短辺bとの比率である「アスペクト比(a/b)」が大きく、断面形状全体として細長い矩形形状のホールであっても、アルミ成膜を一度に行わずに2段階(第1のアルミ成膜、第2のアルミ成膜)に分割して行っている。これにより、1回のアルミ成膜の厚さを分割して成膜を行わない場合よりも薄くすることができる。
このように第2アルミ配線層150のアルミ成膜を2段階に分割して行うことで、分割して行わない場合よりも、1段階目のアルミ成膜の厚さ(第1のアルミ成膜層151の厚さ)を薄くすることができる。
このため、従来技術として図6に示すビアホール460におけるアスペクト比のa/bと比べて、リフロー処理前のホール内の断面矩形形状のアスペクト比のa/bを小さくすることができる。これにより、第1のアルミ成膜実行後の状態で第1のアルミ成膜層151のリフロー処理を行っても、上述したようなくびれ470(図6参照)の発生を抑えることができる。
したがって、ビアホール160内部への溶解したアルミニウム又はアルミニウム合金の流動性を良好に維持することができ、当該リフロー処理によるホール内におけるボイド480(図7参照)の発生を抑えることが可能となる。
図6、図7に示すように従来技術では、第2アルミ配線層450の要求する厚さを確保する場合において、1回のアルミ成膜で、所定の第2アルミ配線層450の厚さを確保しようとしている。このため、ホールの柱状部465のアスペクト比のa/bの数値が大きくなり、ホール内にくびれ470を発生させ、ボイド480を発生させている。
それに対して、本実施の形態では、図6、図7に示す従来技術の第2アルミ配線層450と同様の厚さを確保する場合において、第1のアルミ成膜層151と第2のアルミ成膜層152との2段階のアルミ成膜を行うことで、ホール内にくびれ470(図6参照)を発生させずにボイド480の発生を抑えている。
本実施の形態に係る半導体装置100の製造方法に係る発明によれば、図1に示すように、絶縁層140の厚さcと、ホールの直径bとの比であるc/bが2.0以下となるように形成されていると共に、柱状部165の中心軸を通る断面矩形形状の長辺となる高さaと、この断面矩形形状の短辺となるホールの直径bとの比であるa/bが2.8以下となっている。これにより、ホール内面を含むアルミ成膜において、くびれ470(図6参照。)が発生し難く、その後のリフロー処理を行っても、溶融金属の流動性の低下によるボイド480(図8参照。)の発生を抑えることができる。なお、c/bが1.6、a/bが2.4とするのが好適である。
そして、図3に示すようにリフロー処理後のエッチングで半導体装置100表面のホール以外のアルミニウム又はアルミニウム合金からなるリフローアルミ170を除去することで、第1のアルミ成膜後の当該リフロー処理によりアルミニウム又はアルミニウム合金からなるリフローアルミ170の表面に発生した深い粒界を除去することができる。
その後、図4に示すように、スパッタリングにより第2の成膜を行って半導体装置100の表面をアルミニウム又はアルミニウム合金からなる第2のアルミ成膜層152で覆う。このとき、既にビアホール160内には、上述した第1のアルミ成膜のリフロー処理によるアルミニウム又はアルミニウム合金からなるリフローアルミ170が埋まっている。このため、ビアホール160内をアルミニウム又はアルミニウム合金で埋めるためのリフロー処理を上述した第2のアルミ成膜によって形成された第2のアルミ成膜層152に対して行う必要が無い。
このように第2のアルミ成膜によって形成された第2のアルミ成膜層152に対して、リフロー処理を行う必要が無い。リフロー処理を実行しないことで、当該リフロー処理後に結晶粒が成長してアルミニウム又はアルミニウム合金の表面に発生し易い深い粒界の発生を無くすことができる。
結果として、本発明に係る半導体装置100の製造方法によれば、アルミ成膜を第1のアルミ成膜と第2のアルミ成膜との2段階に分割して行うとともに、第1のアルミ成膜のリフロー処理後にエッチングを行い、第2のアルミ成膜後にリフロー処理を行わないことで、リフロー処理でのホール内部のボイド480(図7参照。)の発生と、半導体装置100の表面側のアルミニウム又はアルミニウム合金表面での深い粒界495(図8参照。)の発生とを抑えることができる。
本実施の形態に係る半導体装置100では、第1アルミ配線層130の上に位置する絶縁層140と、第1アルミ配線層130の上の絶縁層140に設けたビアホール160内に埋め込まれているリフロー処理により形成されているアルミニウム又はアルミニウム合金(リフローアルミ170)と、絶縁層140及びアルミニウム又はアルミニウム合金(リフローアルミ170)の上に隣接し、スパッタリングにより形成されている第2アルミ配線層150(第2のアルミ成膜層152)とを備えている。
本実施の形態に係る半導体装置100では、半導体装置100の表面側に第2のアルミ成膜層152を形成する場合おいて、スパッタリングを用いて、その後にリフロー処理を行わないことで、リフロー処理によるアルミニウム又はアルミニウム合金の表面に発生し易い深い粒界(図8参照。)の発生を抑えることができる。
これにより、本実施の形態によれば、図9に示すように、アルミニウム又はアルミニウム合金の表面に形成した位置合わせ用のアライメント用パターン485を明瞭に認識することが可能となる。
結果として、リフロー処理でのボイド発生と、アルミニウム又はアルミニウム合金表面での深い粒界の発生とを抑えることが可能な半導体装置の製造方法及び半導体装置を得ることができる。
なお、半導体装置100の製造方法及び半導体装置100において、ホールの底面の位置から第1の成膜である第1のアルミ成膜層151の下面までに形成される絶縁層140の厚さcと、ホールの直径bとの比であるc/bが2.0を超えるように形成され、ビアホール160の底面から第1の成膜(第1の成膜層151)の上面までにより形成される円柱形の柱状部165の中心軸を通る断面矩形形状の長辺となる高さaと、この断面矩形形状の短辺となるビアホール160の直径bとの比であるa/bが2.8を超える場合、このホール内面を含むアルミ成膜をスパッタリングにより行った際、ホール内部にくびれ470(図6参照。)が発生しやすくなる。その後、リフロー処理を行うと、当該くびれ470により溶融金属の流動性が低下し、ホール内部全体に溶融金属が行き届かない空間が発生し易くなって、いわゆるボイド480(図7参照。)が発生し易くなる。
一方、c/bの数値が2.0以下となると共に、上記a/bの数値が2.8以下となると、ホール内面を含むアルミ成膜において、くびれ470が発生し難く、その後のリフロー処理を行っても、溶融金属の流動性の低下によるボイド480の発生を抑えることができる。
(備考)
上述した本実施の形態では、半導体装置100のホールとして、層間を繋ぐビアホール160を一例として用いているが、特にホールとしてビアホール160に限定されるものではなく、コンタクトホールや、スルーホール等のより長さの長いホールにも適用可能なものである。
100・・・半導体装置、110・・・基板、120・・・絶縁層、130・・・第1アルミ配線層、140・・・絶縁層、150・・・第2アルミ配線層、151・・・第1のアルミ成膜層、152・・・第2のアルミ成膜層、160・・・ビアホール、165・・・柱状部、170・・・リフローアルミ、400・・・半導体装置、410・・・基板、420・・・絶縁層、430・・・第1アルミ配線層、440・・・絶縁層、450・・・第2アルミ配線層、460・・・ビアホール、465・・・柱状部、470・・・くびれ、480・・・ボイド、485・・・アライメント用パターン、495・・・粒界

Claims (3)

  1. 基板の一方の主面側に複数の層を設け、
    少なくとも1つの層を貫通するホールを含む絶縁膜パターンを形成した後、
    前記ホールの内面を含む前記基板表面の前記一方の主面側にアルミニウム又はアルミニウム合金による第1の成膜を行う工程と、
    リフロー処理により、前記ホール内部に、前記アルミニウム又はアルミニウム合金を埋め込む工程と、
    エッチングにより、前記基板表面の前記ホール以外の前記アルミニウム又はアルミニウム合金を除去する工程と、
    前記基板表面の前記一方の主面側にスパッタリングにより、前記アルミニウム又はアルミニウム合金による第2の成膜を行う工程と、
    を有する半導体装置の製造方法。
  2. 前記ホールの底面の位置から前記第1の成膜の下面までに形成される絶縁層の厚さcと、前記ホールの直径bとの比であるc/bが2.0以下となるように形成されていると共に、
    前記ホールの底面の位置から前記第1の成膜の上面までにより形成される柱状部の高さaと、前記ホールの直径bとの比であるa/bが、2.8以下となるように形成されている請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 第1アルミ配線層の上に位置する絶縁層と、
    第1アルミ配線層の上の前記絶縁層に設けたホール内に埋め込まれているリフロー処理により形成されているアルミニウム又はアルミニウム合金と、
    前記絶縁層及び前記アルミニウム又はアルミニウム合金の上に隣接し、スパッタリングにより形成されている第2アルミ配線層とを備えた半導体装置。
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