JP2022139444A - 気流環境システム - Google Patents
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Abstract
【課題】局所空間内の空気流の安定性を向上させ、局所空間内の空気が外部に流出するのを抑制することが可能な気流環境システムを提供する。【解決手段】気流環境システム1は、利用者が互いに対面して着座可能な一対の座席部3の手前側面が開放された開放面Xとなっている局所空間において気流の流れを生じさせる。気流環境システム1は、局所空間の空気を吸い込む吸気口6と、吸気口6から吸い込んだ空気を浄化する浄化部2bと、浄化部2bにより浄化した空気を、座席部3の背面側において第一方向に沿って流れる空気流A1として局所空間に放出する放出口5と、第一方向において放出口5と対向するように配置され、第一方向に沿って流れる空気流A1のそれぞれが当たる反射部4とを備える。そして、反射部4は、放出口5から放出されて当たったそれぞれの空気流A2を互いに衝突させ、一対の座席部3の間を横断するように床面10f側へ還流させる。【選択図】図1
Description
本発明は、環境空間に気流を形成する気流環境システムに関するものである。
従来の気流環境システムとして、例えば、空気清浄機及びエアカーテン付き椅子が知られている(例えば、特許文献1参照)。空気清浄機及びエアカーテン付き椅子は、背もたれ部のある着座可能な椅子と、椅子の上部と後背部のそれぞれに吹出口と、椅子の下方部に吸込口と、椅子の内部にフィルター、ダンパー、及び送風機と、を備えて構成される。そして、空気清浄機及びエアカーテン付き椅子は、開放空間において、吸込口より吸込んだ空気を浄化して上部及び後背部の吹出口より放出する。上部の吹出口より放出された空気は、椅子の上方から、椅子の前方を横断して下方部の吸込口へ還流するエアカーテンを生成する。さらに、椅子の後背部の吹出口より外部へ排出する空気量を調整することで、椅子とエアカーテンに囲まれた局所空間を負圧状態にして、局所空間内の空気(例えば、煙草の煙など)が外部に流出するのを抑制している。
しかしながら、このような従来の気流環境システムにおいては、エアカーテンを形成する空気流が外部環境(外乱)の影響を受けた場合には、空気流の流れが乱され、椅子とエアカーテンに囲まれた局所空間内の空気が外部に流出することが懸念される。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、局所空間内の空気流の安定性を向上させ、局所空間内の空気が外部に流出するのを抑制することが可能な気流環境システムを提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明に係る気流環境システムは、利用者が互いに対面して着座可能な一対の座席部を備え、一対の座席部の側面側が外部空間に対して開放された開放面となっている特定空間において、特定空間に気流の流れを生じさせる気流環境システムである。気流環境システムは、一対の座席部のそれぞれの床面側に設けられ、特定空間の空気を吸い込む吸気口と、吸気口から吸い込んだ空気を浄化する浄化部と、一対の座席部のそれぞれに設けられ、浄化部により浄化した空気の一部を外部空間に放出する排出口と、一対の座席部のそれぞれに設けられ、浄化部により浄化した空気の残りを、座席部の背面側において特定の方向に沿って流れる空気流として特定空間に放出する放出口と、特定の方向において放出口と対向するように配置され、特定の方向に沿って流れる空気流のそれぞれが当たる反射部と、を備える。そして、反射部は、放出口から放出されて当たったそれぞれの空気流を互いに衝突させ、一対の座席部の間を横断するように床面側へ還流させるように構成されている。これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、局所空間内の空気流の安定性を向上させ、局所空間内の空気が外部に流出するのを抑制することが可能な気流環境システムを提供することができる。
本発明に係る気流環境システムは、利用者が互いに対面して着座可能な一対の座席部を備え、一対の座席部の側面側が外部空間に対して開放された開放面となっている特定空間において、特定空間に気流の流れを生じさせる気流環境システムである。気流環境システムは、一対の座席部のそれぞれの床面側に設けられ、特定空間の空気を吸い込む吸気口と、吸気口から吸い込んだ空気を浄化する浄化部と、一対の座席部のそれぞれに設けられ、浄化部により浄化した空気の一部を外部空間に放出する排出口と、一対の座席部のそれぞれに設けられ、浄化部により浄化した空気の残りを、座席部の背面側において特定の方向に沿って流れる空気流として特定空間に放出する放出口と、特定の方向において放出口と対向するように配置され、特定の方向に沿って流れる空気流のそれぞれが当たる反射部と、を備える。そして、反射部は、放出口から放出されて当たったそれぞれの空気流を互いに衝突させ、一対の座席部の間を横断するように床面側へ還流させるように構成されている。
このように構成することで、一対の座席部の側面側が外部空間に対して開放された開放面となっている特定空間(局所空間)において、それぞれの座席部の背面側の放出口から放出され、反射部によって反射された空気流が一対の座席部の間を横断するように床面側へ還流するエアカーテンが形成されるので、エアカーテンを形成する空気流が受ける外部環境(外乱)の影響を抑制しつつ、それぞれの座席部側の空間内に空気の流れを閉じ込めることができる。この際、それぞれの空気流を互いに衝突させてエアカーテンを形成しているので、空気流の安定性が向上している。つまり、特定空間内の空気流の安定性を向上させ、特定空間内の空気が外部空間に流出するのを抑制することが可能な気流環境システムとすることができる。
また、本発明に係る気流環境システムでは、反射部は、天井面側に向かって凸となるように円弧状に湾曲した板状の反射板によって構成されることが好ましい。これにより、反射部に当たる空気流が円弧状に湾曲した板状の反射板に沿って流れるので、空気流の安定性を向上させることができる。
また、本発明に係る気流環境システムでは、反射板は、放出口から放出する空気流のそれぞれに対応して一対設けられていることが好ましい。これにより、それぞれの空気流が円弧状に湾曲した反射板に沿って流れて衝突するので、空気流の衝突によるエネルギー損失が抑制され、床面側へ流れやすくなる。この結果、空気流の安定性をさらに向上させることができる。
また、本発明に係る気流環境システムでは、開放面の天井面側には、反射部の開放面側を塞ぐように、特定空間と外部空間を隔てる分離壁が設けられていることが好ましい。これにより、反射部によって反射された空気流が衝突する領域において、反射部の開放面側から外部空間へ流出しようとする空気を抑制できるので、特定空間内の空気が外部に流出するのを抑制する効果をさらに高めることができる。
また、本発明に係る気流環境システムでは、放出口の開放面側の端部に設けられ、特定の方向に沿って流れる空気流に合流させるように、座席部の背面側において開放面と反対側の方向に傾斜する空気流を吹き出す吹出口をさらに備えるようにしてもよい。このようにすることで、吹出口から吹き出された空気流が反射部の開放面側で衝突せず、反射部の開放面側における空気流の衝突が抑制されるので、特定空間内の空気が外部空間に流出するのを抑制する効果をさらに高めることができる。
また、本発明に係る気流環境システムでは、一対の座席部のそれぞれは、座席部の開放面側に放出口が設けられていない領域を有していることが好ましい。これにより、反射部の開放面側での空気流の衝突がなくなるので、特定空間内の空気が外部空間に流出するのを抑制する効果をさらに高めることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。また、実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、各図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(実施の形態1)
まず、図1~図3を用いて、本発明の実施の形態1に係る気流環境システム1の概略について説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る気流環境システム1の外観斜視図である。図2は、気流環境システム1により形成される気流を示す外観斜視図である。図3は、気流環境システム1により形成される気流を示す正面図である。
まず、図1~図3を用いて、本発明の実施の形態1に係る気流環境システム1の概略について説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る気流環境システム1の外観斜視図である。図2は、気流環境システム1により形成される気流を示す外観斜視図である。図3は、気流環境システム1により形成される気流を示す正面図である。
なお、以下の説明では、気流環境システム1を正面視した状態にて、左右方向(左側、右側)、上下方向(下方側の床面、上方側の天井面)、及び前後方向(手前または手前側の正面、奥側または奥側の背面)を規定して説明するが、座席部3を正面視した状態にて、座席部3の正面、座席部3の側面(または手前側面)、及び座席部3の背面として説明することもある。
気流環境システム1は、例えば、開放空間において、打合せスペース、休憩スペースなどを兼ねた個室ユニット10として設置される。気流環境システム1は、図1に示すように、個室ユニット10内において、利用者が互いに対面して着座可能な一対の座席部3(送風システム2を備える座席部3)を備え、一対の座席部3の側面側の一方(座席部3の手前側面)が外部空間SP3に対して開放された開放面Xとなっている局所空間(局所空間SP1、局所空間SP2)において、局所空間に気流の流れを生じさせるシステムである。そして、気流環境システム1では、送風システム2の送風動作によって、個室ユニット10とエアカーテン8によって形成される局所空間SP1(または局所空間SP2)内の空気が、対面する局所空間SP2(または局所空間SP1)及び外部空間SP3への漏出(流出)が抑制され、ニオイあるいは汚染空気の拡散が抑制されるようになっている。なお、局所空間SP1及び局所空間SP2の一方または両方が、請求項の「特定空間」に相当する。また、局所空間SP1及び局所空間SP2は、環境空間とも言える。
より詳細には、気流環境システム1は、図1に示すように、ボックス型の個室ユニット10と、送風システム2を有する一対の座席部3と、反射部4とを備えて構成される。
個室ユニット10は、利用者が打合せあるいは休憩で使用する局所空間を構成する構造体である。具体的には、個室ユニット10は、左側の壁面10a、右側の壁面10b、天井面側の壁面10c、奥側の壁面10d、手前側の正面における天井面側の一部を覆う分離壁10e、及び床面10fによって囲まれて構成され、座席部3の手前側面が外部空間SP3に対して開放された開放面Xを有している。なお、「開放面X」とは、実体を伴わない仮想的な面であり、壁面10a、壁面10b、及び分離壁10eにおける正面側の端部に囲まれた仮想的な面である。そして、個室ユニット10の内部には、一対の座席部3が床面10fに設置され、天井面側の壁面10cに反射部4が設置されている。
ここで、分離壁10eは、開放面Xの天井面側において、反射部4の開放面X側を塞ぐように、局所空間(局所空間SP1、局所空間SP2)と外部空間SP3とを隔てる部材である。
また、床面10fは、個室ユニット10を構成する部材であるが、個室ユニット10を設置する開放空間の床であってもよい。
一対の座席部3は、利用者が互いに対面して着座可能な座席であり、互いに向き合って配置される。具体的には、一対の座席部3は、その一方が個室ユニット10内の左側の壁面10a側に設置され、他方が個室ユニット10内の右側の壁面10b側に設置される。そして、一対の座席部3の間には、テーブルが配置されている。以下、一対の座席部3のうちの一方に着目して説明するが、他方の座席部3についても同様の構造及び機能を有している。
座席部3は、図1に示すように、利用者が着座可能な台座及び背もたれ部を有する。また、座席部3には、送風システム2が内蔵されており、座席部3は、送風システム2の外枠を構成する部材を兼ねている。そして、座席部3は、送風システム2を動作させて空気流(エアカーテン8)の流れを生じさせるために、放出口5と、吸気口6と、排出口7とをさらに有している。
放出口5は、座席部3の背面側において第一方向(鉛直方向上方)に沿って流れる空気流A1(図2参照)として局所空間(局所空間SP1または局所空間SP2)に放出する開口である。具体的には、放出口5は、座席部3の背もたれ部の上面に配置され、スリット状の開口部(あるいは複数の孔)によって構成される。放出口5は、背もたれ部の上面に沿って、座席部3の手前側面から奥側の壁面10dまで延在して形成されている。そして、放出口5は、送風システム2と連通接続され、送風システム2から送風される空気を、第一方向に沿って流れる空気流A1として、局所空間に放出する。ここで、放出口5から放出された空気流A1は、コアンダ効果による誘引現象(吹き出された空気と座席部3の背面側の壁面との間に負圧領域が発生し、吹き出された空気流が負圧領域側に誘引される現象)によって壁面(壁面10aまたは壁面10b)に沿って流れていく。なお、第一方向は、請求項の「特定の方向」に相当する。
吸気口6は、局所空間(局所空間SP1または局所空間SP2)の空気を吸い込む開口である。吸気口6は、座席部3の台座の床面10f側に配置され、例えば、上下方向に長尺であるスリット状の複数の孔から構成される。吸気口6は、座席部3の台座の正面に沿って、座席部3の手前側面から奥側の壁面10dまで延在して形成されている。そして、吸気口6は、送風システム2の送風動作に伴い、局所空間の空気を吸い込む。また、吸気口6は、座席部3の内部空間(図示せず)を介して送風システム2と連通接続され、吸い込んだ空気を、送風システム2を構成する浄化部2b(図4参照)に送出する。
排出口7は、局所空間(局所空間SP1または局所空間SP2)内の空気の一部を、外部空間SP3へと排出する開口である。具体的には、排出口7は、座席部3の台座の手前側面に配置される。そして、排出口7は、送風システム2と連通接続され、送風システム2の送風動作に伴い、浄化部2bによって浄化された空気の一部を外部空間SP3に排出する。
送風システム2は、上述のように、座席部3の内部に収容または保持されるように構成される。また、送風システム2は、座席部3の内部空間において、放出口5、吸気口6、及び排出口7のそれぞれと連通接続されている。そして、送風システム2の送風動作によって、局所空間(局所空間SP1または局所空間SP2)内の空気が吸気口6から送風システム2の内部に吸い込まれる。その後、吸い込まれた空気の一部が排出口7から外部空間SP3へ排出され、吸い込まれた空気の残りが放出口5から局所空間に放出される。送風システム2の詳細は後述する。
座席部3は、以上の構成部材によって構成される。
次に、反射部4について説明する。
反射部4は、個室ユニット10内の天井面側の壁面10cにおいて、第一方向において送風システム2と対向する位置に設置され、第一方向に沿って流れる空気流A1のそれぞれが当たる部材である。そして、反射部4は、放出口5から放出されて当たったそれぞれの空気流A1を互いに衝突させ、一対の座席部3の間を横断するように床面10f側へ還流させる。
具体的には、反射部4は、図3に示すように、個室ユニット10の天井面側の壁面10cに設置される。そして、反射部4は、第一方向(鉛直上向き方向)において放出口5と対向するように配置され、反射部4の下面(放出口5と対向する面)は、その中央部が窪んで略半円筒状(かまぼこ状)となった曲面4aを有している。具体的には、略半円筒状の曲面4aは、その軸方向が壁面10a及び壁面10bと略平行となっており、軸方向に沿って見て、天井面側に向かって凸となるように円弧状に湾曲している。なお、反射部4は、天井面側に向かって凸となるように円弧状に湾曲した板状の反射板によって構成されているとも言える。
反射部4では、気流環境システム1(送風システム2)の動作時には、反射部4の曲面4aに対してそれぞれの放出口5から放出された空気流A1(第一方向に沿って流れる空気流A1)が当たる。そして、曲面4aに当たった空気流A1のそれぞれは、曲面4aに沿って第二方向(座席部3の背面側から正面側に向かう方向)へと流れる空気流A2となる。さらに、曲面4aに沿って第二方向に流れる空気流A2は、反射部4(曲面4a)の中央部において、反対側から流れてくる空気流A2と衝突して、第三方向(天井面側から床面10f側に向かう方向)に流れるエアカーテン8として、反射部4(曲面4a)の中央部から床面10f側へ向けて放出される。
次に、図4を参照して、送風システム2について説明する。図4は、気流環境システム1における送風システム2の構成を示すブロック図である。なお、送風システム2は、一対の座席部3のそれぞれに内蔵されているが、座席部3の説明と同様、一対の座席部3のうちの一方に着目して説明する。
送風システム2は、局所空間(局所空間SP1または局所空間SP2)内の床面側の壁面10c上に設置され、座席部3の背面側において第一方向に沿って流れる空気流A1(図2参照)を、局所空間に放出するユニットである。
具体的には、送風システム2は、図4に示すように、送風装置2aと浄化部2bとを有して構成される。
送風装置2aは、制御部(図示せず)の制御により、局所空間(局所空間SP1または局所空間SP2)内の空気を吸気口6から吸い込み、第一方向(鉛直上向き方向)に沿って流れる空気流A1を発生させて、放出口5に送出する機器である。送風装置2aは、例えば、旋回成分に比べて直進的な成分を多く含む空気流を発生するシロッコファンである。
浄化部2bは、吸気口6から吸い込む局所空間(局所空間SP1または局所空間SP2)内の空気を浄化する機器である。浄化部2bは、放出口5から局所空間(局所空間SP1または局所空間SP2)に放出する空気流A1及び排出口7から外部空間SP3に排出する空気流に対して、空気浄化を行う機器とも言える。具体的には、浄化部2bは、例えば、吸気口6から吸い込んだ空気が流通する風路に設置されたエアフィルタであり、吸気口6から吸い込んだ空気中からウイルス、花粉、ゴミ、塵埃などを取り除き、清浄された空気を出力する。浄化部2bには、例えば、HEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルターが用いられる。浄化部2bで浄化された空気は、送風装置2aにて空気流として放出口5から上方に放出される。なお、浄化部2bには、電気分解などによって次亜塩素酸水を生成して、送風装置2aで発生した空気流に次亜塩素酸を混入するように構成された空間除菌脱臭機を用いてもよい。
続いて、図3を参照して、気流環境システム1における気流について説明する。
気流環境システム1では、図3に示すように、送風システム2の送風動作によって、それぞれの放出口5から第一方向に沿って流れる空気流A1が放出される。ここで、放出口5から放出された空気流A1は、コアンダ効果による誘引現象によって壁面(壁面10a、壁面10b)に沿って流れていく。そして、放出口5から放出された空気流A1は、反射部4における曲面4aの端部において曲面4aに当たる。そして、曲面4aに当たった空気流A1のそれぞれは、曲面4aに沿って第二方向(座席部3の背面側から正面側に向かう方向)へと流れる空気流A2となる。さらに、曲面4aに沿って第二方向に流れる空気流A2は、反射部4(曲面4a)の中央部において、反対側から流れてくる空気流A2と衝突して、床面10f側に向かう第三方向へと流れる空気流A3となる。なお、互いに対向する空気流A2が衝突する箇所においては、床面10f側に向かう第三方向に加えて、開放面X側に向かう方向にも空気流A3が流れようとするが、分離壁10eによって反射されて第三方向へと流れるようになる。つまり、分離壁10eは、反射部4の開放面X側から外部空間SP3へ流出しようとする空気流A3を抑制する役割を有する。
そして、空気流A3は、反射部4(曲面4a)の中央部から床面10f側へ向けて放出されてエアカーテン8を形成する。言い換えれば、空気流A3は、一対の座席部3の間を横断するように床面10f側に流れてエアカーテン8を形成する。つまり、一対の座席部3の間は、エアカーテン8によって遮断される。
その後、エアカーテン8は、テーブルの天板に衝突して一対の座席部3のそれぞれの側に分流し、分流したそれぞれがテーブルの下方空間に回り込むように流れる。そして、テーブルの下方空間に回り込んできた空気流A4は、それぞれの吸気口6から送風システム2内に吸い込まれる。
そして、送風システム2内に吸い込まれた空気流A4は、浄化部2bによって浄化された後、その一部が排出口7(図1参照)から外部空間SP3に排出され、残りの大部分が再び空気流A1として放出口5から上方に放出される。
このようにして気流環境システム1では、局所空間(局所空間SP1、局所空間SP2)内における一連の空気流(空気流A1~空気流A4)の流れが形成される。つまり、気流環境システム1では、一対の座席部3の手前側面が外部空間SP3に対して開放された開放面Xとなっている局所空間(局所空間SP1、局所空間SP2)において、それぞれの座席部3の背面側の放出口5から放出され、反射部4によって反射された空気流A3が一対の座席部3の間を横断するように床面10f側へ還流するエアカーテン8が形成される。この結果、気流環境システム1では、個室ユニット10の局所空間内に、一方の座席部3に対応する局所空間SP1と、他方の座席部3に対応する局所空間SP1とがそれぞれ分離構成される。
以上、本実施の形態1に係る気流環境システム1によれば、以下の効果を享受することができる。
(1)気流環境システム1は、利用者が互いに対面して着座可能な一対の座席部3を備え、一対の座席部3の手前側面が外部空間SP3に対して開放された開放面Xとなっている局所空間(局所空間SP1、局所空間SP2)において、局所空間に気流の流れを生じさせるシステムである。気流環境システム1は、一対の座席部3のそれぞれの床面10f側に設けられ、局所空間の空気を吸い込む吸気口6と、吸気口6から吸い込んだ空気を浄化する浄化部2bと、一対の座席部3のそれぞれに設けられ、浄化部2bにより浄化した空気の一部を外部空間SP3に放出する排出口7と、一対の座席部3のそれぞれに設けられ、浄化部2bにより浄化した空気の残りを、座席部3の背面側において第一方向に沿って流れる空気流A1として局所空間に放出する放出口5と、第一方向において放出口5と対向するように配置され、第一方向に沿って流れる空気流A1のそれぞれが当たる反射部4と、を備える。そして、反射部4を、放出口5から放出されて当たったそれぞれの空気流A2を互いに衝突させ、一対の座席部3の間を横断するように床面10f側へ還流させるように構成した。
これにより、一対の座席部3の手前側面が外部空間SP3に対して開放された開放面Xとなっている局所空間(局所空間SP1、局所空間SP2)において、それぞれの座席部3の背面側の放出口5から放出され、反射部4によって反射された空気流A3が一対の座席部3の間を横断するように床面10f側へ還流するエアカーテン8が形成されるので、エアカーテン8を形成する空気流(空気流A1~空気流A3)が受ける外部環境(外乱)の影響を抑制しつつ、それぞれの座席部3側の局所空間(局所空間SP1または局所空間SP2)内に空気の流れを閉じ込めることができる。この際、それぞれの空気流A2を互いに衝突させてエアカーテン8を形成しているので、空気流の安定性が向上している。つまり、局所空間(局所空間SP1または局所空間SP2)内の空気流の安定性を向上させ、局所空間(局所空間SP1または局所空間SP2)内の空気が外部空間SP3に流出するのを抑制することが可能な気流環境システム1とすることができる。
(2)気流環境システム1では、二つの空気流A2を互いに衝突させて一対の座席部3の間を横断するエアカーテン8を形成した。これにより、従来の気流環境システムのようなエアカーテンに比べて、空気流の安定性を向上させることができる。
(3)気流環境システム1では、反射部4を、天井面側に向かって凸となるように円弧状に湾曲した板状の反射板によって構成した。これにより、反射部4に当たる空気流A1が円弧状に湾曲した板状の反射板に沿って流れるので、空気流の安定性を向上させることができる。
(4)気流環境システム1では、開放面Xの天井面側に、反射部4の開放面X側を塞ぐように、局所空間(局所空間SP1及び局所空間SP2)と外部空間SP3とを隔てる分離壁10eを設けた。これにより、反射部4によって反射された空気流A2が衝突する領域において、反射部4の開放面X側から外部空間SP3へ流出しようとする空気流A3を抑制できるので、局所空間内の空気が外部に流出するのを抑制する効果をさらに高めることができる。
また、分離壁10eに当たった空気流A3が床面10f側への流れを生成するので、エアカーテン8を安定化させることができる。
(5)気流環境システム1では、ボックス型の個室ユニット10として、一対の座席部3の手前側面が外部空間SP3に対して開放された開放面Xとなっている局所空間(局所空間SP1、局所空間SP2)を構成した。これにより、局所空間内に形成される空気の流れ(空気流A1~A4、エアカーテン8)に与える外部環境(外乱)の影響を低減することができる。
(6)気流環境システム1では、排出口7を設けて、浄化部2bによって浄化された空気の一部を外部空間SP3に排出するように構成した。これにより、座席部3とエアカーテン8とに囲まれる局所空間(局所空間SP1または局所空間SP2)を負圧状態にして、局所空間内の空気が外部空間SP3に流出するのをさらに抑制することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る気流環境システム1aは、反射部14の形状が略半円筒状(かまぼこ状)である二つの曲面によって構成されている点で実施の形態1と異なる。これ以外の気流環境システム1aの構成は、実施の形態1に係る気流環境システム1と同様である。以下、実施の形態1で説明済みの内容は再度の説明を適宜省略し、実施の形態1と異なる点を主に説明する。
本発明の実施の形態2に係る気流環境システム1aは、反射部14の形状が略半円筒状(かまぼこ状)である二つの曲面によって構成されている点で実施の形態1と異なる。これ以外の気流環境システム1aの構成は、実施の形態1に係る気流環境システム1と同様である。以下、実施の形態1で説明済みの内容は再度の説明を適宜省略し、実施の形態1と異なる点を主に説明する。
図5を参照して、本発明の実施の形態2に係る気流環境システム1aについて説明する。図5は、本発明の実施の形態2に係る気流環境システム1aにより形成される気流を示す正面図である。
反射部14は、図5に示すように、個室ユニット10の天井面側の壁面10cに設置される。そして、反射部14は、第一方向(鉛直上向き方向)において放出口5と対向するように配置され、反射部14の下面(放出口5と対向する面)は、その中央部が窪んで略半円筒状(かまぼこ状)となった曲面14a及び曲面14bを有している。具体的には、略半円筒状の曲面14a及び曲面14bのそれぞれは、その軸方向が壁面10a及び壁面10bと略平行となっており、軸方向に沿って見て、中央部分が天井面側に向かって凸となるように円弧状に湾曲している。なお、反射部14は、天井面側に向かって凸となるように円弧状に湾曲した板状の反射板を二つ連結して構成されているとも言える。
反射部14では、気流環境システム1a(送風システム2)の動作時には、反射部14の曲面14aに対して一方の放出口5から放出された空気流A1(第一方向に沿って流れる空気流A1)が当たるとともに、反射部14の曲面14bに対して他方の放出口5から放出された空気流A1(第一方向に沿って流れる空気流A1)が当たる。その後、曲面14aに当たった空気流A1は、曲面14aに沿って第二方向(一方の座席部3の背面側から正面側に向かう方向)へと流れる空気流B1となる。一方、曲面14bに当たった空気流A1は、曲面14bに沿って第二方向(他方の座席部3の背面側から正面側に向かう方向)へと流れる空気流B1となる。その後、空気流B1のそれぞれは、曲面14aと曲面14bとの連結部分(反射部14の中央部)に至ると、床面10fに対して斜め方向に向かうように変化する。
そして、曲面14aに沿って第二方向に流れる空気流B1は、反射部4の曲面14aと曲面14bとの連結部分(反射部14の中央部)において、反対側から流れてくる空気流B1と衝突して、第三方向(天井面側から床面10f側に向かう方向)に流れるエアカーテン8として、反射部14の中央部から床面10f側へ向けて放出される。
そして、気流環境システム1aでは、このように衝突した空気流B1によって、一対の座席部3の間を横断するエアカーテン8が形成される。つまり、一対の座席部3の間は、エアカーテン8によって遮断される。そして、気流環境システム1aでは、気流環境システム1と同じように気流が還流するようになる。
以上、本実施の形態2に係る気流環境システム1aによれば、以下の効果を享受することができる。
(7)気流環境システム1aでは、反射部14として、天井面側に向かって凸となるように円弧状に湾曲した板状の反射板を、放出口5から放出する空気流A1のそれぞれに対応して一対設けるようにした。言い換えれば、気流環境システム1aでは、反射部14を、軸方向が壁面10a及び壁面10cと略平行であり、それぞれ天井面側に向かって凸となるように円弧状に湾曲した曲面14a及び曲面14bが軸と垂直方向に連続している構成とした。これにより、それぞれの空気流B1が円弧状に湾曲した反射板に沿って流れて衝突するので、空気流B1の衝突によるエネルギー損失が抑制され、床面10f側へ流れやすくなる。この結果、空気流の安定性をさらに向上させることができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る気流環境システム1bは、放出口5の一部分(開放面X側の端部の放出口5)を吹出口5aとし、吹出口5aからの吹出方向を外部空間SP3とは反対側の方向へ傾斜させるように構成されている点で実施の形態1と異なる。これ以外の気流環境システム1bの構成は、実施の形態1に係る気流環境システム1と同様である。以下、実施の形態1で説明済みの内容は再度の説明を適宜省略し、実施の形態1と異なる点を主に説明する。
本発明の実施の形態3に係る気流環境システム1bは、放出口5の一部分(開放面X側の端部の放出口5)を吹出口5aとし、吹出口5aからの吹出方向を外部空間SP3とは反対側の方向へ傾斜させるように構成されている点で実施の形態1と異なる。これ以外の気流環境システム1bの構成は、実施の形態1に係る気流環境システム1と同様である。以下、実施の形態1で説明済みの内容は再度の説明を適宜省略し、実施の形態1と異なる点を主に説明する。
図6を参照して、本発明の実施の形態3に係る気流環境システム1bについて説明する。図6は、本発明の実施の形態3に係る気流環境システム1bにより形成される気流を示す外観斜視図である。
気流環境システム1bでは、放出口5は、複数の孔によって構成される。そして、座席部3の背もたれ部の上面に沿って、座席部3の手前側面から奥側の壁面10dまで所定の間隔で配置されている放出口5のうち、開放面X側の端部に位置する放出口5を、その他の放出口5の第一方向とは異なる第四方向(図4の空気流C1を示す矢印の示す方向)に空気流C1を吹き出す吹出口5aとしている。言い換えれば、気流環境システム1bは、放出口5の開放面X側の端部に設けられ、天井面側において第一方向に沿って流れる空気流A1に合流させるように、座席部3の背面側において開放面Xと反対側の方向に傾斜する空気流C1を吹き出す吹出口5aを備える。
ここで、空気流C1は、第一方向に沿って流れる空気流A1が座席部3の背面側の壁面(壁面10aまたは壁面10b)に沿って流れる際に、空気流A1が拡散することによって外部空間SP3へと流出するのを抑制する役割を有する。
以上、本実施の形態3に係る気流環境システム1bによれば、以下の効果を享受することができる。
(8)気流環境システム1bでは、放出口5の開放面X側の端部に設けられ、第一方向に沿って流れる空気流A1に合流させるように、座席部3の背面側において開放面Xと反対側の方向に傾斜する空気流C1を吹き出す吹出口5aを備えるようにした。これにより、吹出口5aから吹き出された空気流C1が反射部4の開放面X側で衝突せず、反射部4の開放面X側における空気流A2の衝突が抑制されるので、局所空間(局所空間SP1及び局所空間SP2)内の空気が外部空間SP3に流出するのを抑制することができる。
(9)気流環境システム1aでは、座席部3の背もたれ部の上部に沿って配置される複数の孔によって構成される放出口5のうち、開放面X側の一部の孔(吹出口5a)から放出される空気流C1について、開放面X側の端部の吹出方向を外部空間SP3と反対側へ傾斜した方向へ放出させるように構成した。これにより、傾斜して放出された空気流C1が開放面Xから外部空間SP3へと流出する空気流A1の拡散を抑制することができる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4に係る気流環境システム1cは、放出口の吹き出し範囲が開放面Xより局所空間SP1及び局所空間SP2側に短くなるように構成している点で実施の形態1と異なる。これ以外の気流環境システム1cの構成は、実施の形態1に係る気流環境システム1と同様である。以下、実施の形態1で説明済みの内容は再度の説明を適宜省略し、実施の形態1と異なる点を主に説明する。
本発明の実施の形態4に係る気流環境システム1cは、放出口の吹き出し範囲が開放面Xより局所空間SP1及び局所空間SP2側に短くなるように構成している点で実施の形態1と異なる。これ以外の気流環境システム1cの構成は、実施の形態1に係る気流環境システム1と同様である。以下、実施の形態1で説明済みの内容は再度の説明を適宜省略し、実施の形態1と異なる点を主に説明する。
図7を参照して、本発明の実施の形態4に係る気流環境システム1cについて説明する。図7は、本発明の実施の形態4に係る気流環境システム1cにより形成される気流を示す外観斜視図である。
気流環境システム1cでは、放出口5は、図7に示すように、座席部3の背もたれ部の上面に配置され、天井面側において対向する反射部4に対して開放面X側が短く設けられたスリット状の開口部(あるいは複数の孔)によって構成される。言い換えれば、一対の座席部3のそれぞれは、背もたれ部の上面の開放面X側に放出口5が設けられていない領域5bを有している。
以上、本実施の形態4に係る気流環境システム1cによれば、以下の効果を享受することができる。
(10)気流環境システム1cでは、一対の座席部3のそれぞれに、座席部3の開放面X側に放出口5が設けられていない領域5bを設けた。これにより、気流環境システム1cでは、領域5bを設けた分、空気流A1が座席部3の背面側の壁面(壁面10aまたは壁面10b)に沿って流れる際に、空気の拡散によって第一方向から開放面X側へ逸れていき、反射部4に当たらずに開放面Xから外部空間SP3へ流出しにくくなる。また、気流環境システム1cでは、反射部4の開放面X側での空気流A2の衝突がなくなるので、局所空間(局所空間SP1及び局所空間SP2)内の空気が外部空間SP3に流出するのを抑制することができる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記の実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
本実施の形態1に係る気流環境システム1では、座席部3の背もたれ部の上面に放出口5を設けたが、これに限られない。例えば、座席部3と座席部3の背面側の壁面(壁面10aまたは壁面10b)との間に隙間を設け、その隙間部分に放出口5を配置するようにしてもよい。これにより、気流環境システム1の設計自由度が向上する。
また、本実施の形態1に係る気流環境システム1では、座席部3の手前側面を開放面Xとして個室ユニット10を構成したが、これに限られない。例えば、座席部3の奥側の側面も開放面Xと同じ開放面として構成してもよい。このようにしても、上述した効果を享受することができる。
本発明に係る気流環境システムは、環境空間内において汚染された空気の外部空間への漏出を抑制することができるので有用である。
1 気流環境システム
1a 気流環境システム
1b 気流環境システム
1c 気流環境システム
2 送風システム
2a 送風装置
2b 浄化部
3 座席部
4 反射部
4a 曲面
4b 曲面
4c 曲面
5 放出口
5a 吹出口
5b 領域
6 吸気口
7 排出口
8 エアカーテン
10 個室ユニット
10a 壁面
10b 壁面
10c 壁面
10d 壁面
10e 分離壁
10f 床面
14 反射部
14a 曲面
14b 曲面
SP1 局所空間
SP2 局所空間
SP3 外部空間
X 開放面
A1 空気流
A2 空気流
A3 空気流
A4 空気流
B1 空気流
C1 空気流
1a 気流環境システム
1b 気流環境システム
1c 気流環境システム
2 送風システム
2a 送風装置
2b 浄化部
3 座席部
4 反射部
4a 曲面
4b 曲面
4c 曲面
5 放出口
5a 吹出口
5b 領域
6 吸気口
7 排出口
8 エアカーテン
10 個室ユニット
10a 壁面
10b 壁面
10c 壁面
10d 壁面
10e 分離壁
10f 床面
14 反射部
14a 曲面
14b 曲面
SP1 局所空間
SP2 局所空間
SP3 外部空間
X 開放面
A1 空気流
A2 空気流
A3 空気流
A4 空気流
B1 空気流
C1 空気流
Claims (6)
- 利用者が互いに対面して着座可能な一対の座席部を備え、一対の前記座席部の側面側が外部空間に対して開放された開放面となっている特定空間において、前記特定空間に気流の流れを生じさせる気流環境システムであって、
一対の前記座席部のそれぞれの床面側に設けられ、前記特定空間の空気を吸い込む吸気口と、
前記吸気口から吸い込んだ空気を浄化する浄化部と、
一対の前記座席部のそれぞれに設けられ、前記浄化部により浄化した空気の一部を外部空間に放出する排出口と、
一対の前記座席部のそれぞれに設けられ、前記浄化部により浄化した空気の残りを、前記座席部の背面側において特定の方向に沿って流れる空気流として前記特定空間に放出する放出口と、
前記特定の方向において前記放出口と対向するように配置され、前記特定の方向に沿って流れる前記空気流のそれぞれが当たる反射部と、
を備え、
前記反射部は、前記放出口から放出されて当たったそれぞれの前記空気流を互いに衝突させ、一対の前記座席部の間を横断するように床面側へ還流させるように構成されていることを特徴とする気流環境システム。 - 前記反射部は、前記天井面側に向かって凸となるように円弧状に湾曲した板状の反射板によって構成されることを特徴とする請求項1に記載の気流環境システム。
- 前記反射板は、前記放出口から放出する前記空気流のそれぞれに対応して一対設けられていることを特徴とする請求項2に記載の気流環境システム。
- 前記開放面の天井面側には、前記反射部の前記開放面側を塞ぐように、前記特定空間と前記外部空間を隔てる分離壁が設けられていることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の気流環境システム。
- 前記放出口の前記開放面側の端部に設けられ、前記特定の方向に沿って流れる前記空気流に合流させるように、前記座席部の前記背面側において前記開放面と反対側の方向に傾斜する空気流を吹き出す吹出口をさらに備えることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の気流環境システム。
- 一対の前記座席部のそれぞれは、前記座席部の前記開放面側に前記放出口が設けられていない領域を有していることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の気流環境システム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023228502A1 (ja) * | 2022-05-27 | 2023-11-30 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 送風装置 |
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