JP2011007367A - 導煙板及び喫煙エリア - Google Patents

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Abstract

【課題】喫煙によって生じる煙等を含んだ空気を効率よく誘導する。
【解決手段】喫煙箇所に配置される板状の導煙板であって、該導煙板は、縦方向に湾曲した内面を有しており、喫煙エリアに該導煙板を設置することにより、導煙板内壁面に沿った上昇気流を形成して導煙エリア内の空気の流れを導煙板内周面側に誘導する導煙板。
【選択図】 図4

Description

本発明は、喫煙エリアの構成に関する技術である。
健康増進方法の施行に伴い、企業や商業施設・公的施設には、分煙のための喫煙室や喫煙エリアを備える必要が生じている。その場合、換気扇を設置してタバコの煙を排気する方法が推奨されているが、単純に換気扇を作動させて喫煙室や喫煙エリアを多少陰圧にしても、換気扇と対極する方向に滞留するタバコの煙まで速やかに排出することは難しい。
喫煙エリアを形成提案として、喫煙スペースとなる空間を他の空間から間仕切って喫煙ブースを形成するもの、天井又は壁面に空気浄化装置を取り付けるもの、或いはエアカーテンを形成する送風手段を設置して喫煙スペースを間仕切るものがある。
喫煙スペースを間仕切る例として、特許文献1(特開2005−207078号公報)があり、天井又は壁面に取り付ける例として、特許文献2(特開平6−281215号)や、特許文献3(特開平5−44968号公報)があり、エアカーテンにて間仕切る例として、特許文献4(特開2001−33072号)又は特許文献5(特開2004−3720号公報)がある。
発生する煙をその場で正常化する手段を講じて煙の拡散を防止しようとする装置も提案されている。内部に集塵機構が取り付けられた移動式の空気清浄機の上部に灰皿ユニットを取り付けたものや、商品販売機の背面に設けられた煙清浄機の上部に灰皿を取り付けたものがある。移動式の空気清浄機の例として、特許文献6(特開平9−155231号公報)があり、商品販売機に取り付けられた煙清浄機の例として、特許文献7(特開2005−177706号公報)がある。
その他にも喫煙室や喫煙スペースを形成する提案がなされている。空気清浄機能付き喫煙室の提案例 特許文献8(特開2006−250396号公報)、喫煙室換気方法の提案例 特許文献9(特開2006−288282号公報)、喫煙室を分離した休憩室の例特許文献10(特開2008−274626号公報)、層気流制御型空気清浄器の例 特許文献11(特開2005−241230号公報)、傘型分煙装置の例 特許文献12(特開2005−90777号公報)、喫煙室天井部の煙滞留を防止したタバコ排煙システムの例 特許文献13(特開2005−172372号公報)などをあげることができる。
このような、空気清浄器を方式や喫煙室方式でも十分な区画とすることは難しい。移動式の空気清浄機や、商品販売機に取り付けられた煙清浄機では、喫煙によって生じる煙を含んだ空気を吸い込むための吸引口が、灰皿ユニット或いは灰皿の周囲に設けられているため、この煙を含んだ空気の導煙、清浄及び消煙が十分でない。喫煙エリア区画方式では、喫煙エリアからタバコ煙、タバコ臭が非喫煙エリアに流出する危険性があり、喫煙室や喫煙エリア内に換気扇とは別にサーキュレーター等を設置して気流を起こし、滞留を解消しようとする試みもされているが、この手段は喫煙室内や喫煙エリア内の気流を攪拌し、乱流を作り出すだけで、タバコ煙・タバコ臭の流出を防止することにはならない。
特開2005−207078号公報 特開平6−281215号公報 特開平5−44968号公報 特開2001−33072号公報 特開2004−3720号公報 特開平9−155231号公報 特開2005−177706号公報 特開2006−250396号公報 特開2006−288282号公報 特開2008−274626号公報 特開2005−241230号公報 特開2005−90777号公報 特開2005−172372号公報
本発明は、喫煙によって生じる煙等を含んだ空気を効率よく誘導することを目的とする。
本発明の主な構成は次のとおりである。
(1)喫煙箇所に配置される板状の導煙板であって、
該導煙板は、縦方向に湾曲した内面を有しており、
喫煙エリアに該導煙板を設置することにより、導煙板内壁面に沿った上昇気流を形成して導煙エリア内の空気の流れを導煙板内周面側に誘導する導煙板。
(2)樹脂製あるいは金属製であって、フレキシブル性を有し、湾曲度合いが調整可能に形成されていることを特徴とする(1)記載の導煙板。
(3)水平方向に分割された小片体を連結して構成することを特徴とする(1)又は(2)記載の導煙板。
(4)湾曲した枠体を備え、該湾曲した枠体に小片体の側縁を支持したことを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載された導煙板。
(5)湾曲内面側の下部に上昇気流生成促進用の送風装置を備えたことを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の導煙板。
(6)送風装置がクロスファンであることを特徴とする(5)記載の導煙板。
(7)導煙板の湾曲面の上部にマイナスイオン発生装置を設けたことを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載の導煙板。
(8)(1)〜(7)のいずれかに記載された導煙板を設けた位置と対面する側に排気口を形成したことを特徴とする喫煙エリア。
(9)オープンエリアに設けられたことを特徴とする(8)記載の喫煙エリア。
(10)導煙板の上端を天井面まで延出したことを特徴とする(8)又は(9)記載の喫煙エリア。
(11)(1)〜(7)のいずれかに記載された導煙板を取り付けた喫煙テーブル。
(12)送風装置が、ファンを備えておらず、放電により発生するマイナスイオンを含むイオン風を起風源とする装置であることを特徴とする(11)記載の喫煙テーブル。
(1)従来は、喫煙スペースの全周囲を囲むように壁を設けるか、喫煙テーブル自体に吸煙装置とフィルターなどを設けるのが喫煙スペースの構成の主流であったが、本発明は湾曲内壁面に沿って上昇する空気流が発生するという現象を利用して、導煙板の内面側に喫煙テーブル付近などの喫煙空間で発生した煙を導くことによって、たばこの煙の発散や滞留を防止できる。このために、本喫煙空間構成システムは、広い空間のオープンスペースに設置しても煙の拡散を防止できる。導煙板は、喫煙空間の周囲の一部に設けることで十分である。
(2)喫煙によって生じる煙等を含んだ空気が、湾曲した導煙板の内周面に沿って上方に流れる上昇気流が発生するので、この気流に乗って煙は導煙される。この上昇気流の発生によって、喫煙空間の空気は全体に一方向に流れることとなって、滞留の発生を防止することができる。
(3)導煙板は、フレキシブル性を持たせることにより設置箇所に応じて湾曲程度を調整することができ、また、水平方向に分割された小片体を連結して構成することにより高さ調整を容易に行うことができる。導煙板の上縁は、喫煙する高さ以上から天井面まで設定することができる。導煙板の下縁は床面から灰皿の高さまでの範囲に設定することができる。
(4)導煙板は、小片体の側縁を湾曲した枠体に支持する構成にすることにより、設置する導煙板の湾曲形状に小片体を組み立てることができる。
(5)導煙板湾曲面側下部にクロスファンあるいはファンを必要としないコロナ放電によるインオン風を起風源などの送風装置を設置して、緩やかに上向きに送風することにより、導煙板の湾曲内面に発生する上昇気流の生成を促進することができる。コロナ放電によって、微量のオゾンを同時に発生させることができるので、マイナスイオンの消臭、消煙、殺菌効果をさらに増加させることができる。
(6)導煙板の湾曲面の上部にマイナスイオン発生装置を設けることにより、煙流にマイナスイオンを作用させて、マイナスイオンの消臭、消煙、殺菌機能を発揮させて、喫煙エリアから発生する煙の害を減少させることができる。
(7)導煙板を配置して、喫煙エリアを構成する場合、導煙板の対面側に排気口を設けることが好ましい。排気口は壁面の上部あるいは天井面など高い位置が適しており、ファンなどの強制排気装置を備えることが好ましい。
(8)導煙板はオープンエリアに設置して、喫煙エリアを構成することができる。この場合、排気口がある壁面や天井面からある程度離して導煙板を設置して、この排気口から導煙板までの範囲を喫煙エリアにすることができる。オープンエリアに喫煙エリアを形成する場合は、周囲の一部に導煙板を設置することで喫煙エリアを形成することができ、必ずしも密閉空間とする必要はない。オープンエリアの換気流の方向などの設置環境条件に応じて、導煙板をドーム形(部分ドームを含む)に配置するなど、適宜設計することができる。
(9)導煙板を喫煙テーブルに設置することにより、小型で簡易型の喫煙エリアを構成することができる。イベント会場などで臨時に設置する場合に適している。
(10)喫煙テーブルに導煙板を設置した場合には、微風発生源としてファンを必要としないコロナ放電による微量のオゾンを含むイオン風を起風源として用いることができる。ファンを用いないので、モーター音やファンの風切り音が発生せずに、喫煙テーブルを設置しても、騒音が発生せずに静穏が保たれた喫煙空間を演出できる。また、マイナスイオン及びオゾンには消煙、消臭、殺菌機能があるので、空気清浄効果を高めることができる。
導煙板の概略図 煙流状態模式図 マイナスイオン発生装置の例を示す図 導煙板を喫煙室に設置した例を示す図 導煙板を廊下などのオープンスペースに設置した例を示す図 導煙板を廊下などのオープンスペースに設置した場合の煙流状態模式図 実施例3の喫煙空間構成システムを角部に設置した状態を示す概略側面図。 実施例3の喫煙空間構成システムを側面に設置した状態を示す概略側面図。 ドーム型導煙板をオープンスペースに設置した例を示す図 導煙板付き喫煙テーブルを示す斜視図。 導煙板付き喫煙テーブルを示す側面図。 凹条−凸条嵌合構造を備えた導煙板を示す図。
<本発明の概略>
本発明の導煙板は、喫煙空間の周囲に配置して、喫煙によって生ずるタバコの煙をスムーズに誘導して滞留を防止するものである。この導煙板は、上下方向に湾曲した板状体で構成されており、喫煙エリアの周囲の少なくとも一部に配置される。導煙板の湾曲した内周面に沿って、上昇気流が発生するので、この上昇気流によって喫煙エリアには滞留することのないスムーズに誘導された空気の流れが発生する。これによって、タバコの煙も誘導されることとなる。排気扇などの排気機器と組み合わせることにより、喫煙エリアから排煙をスムーズに行うことができ、喫煙エリアをきれいに保つことができる。導煙板の湾曲面に沿って上昇気流が発生するから、煙は拡散することがないので、喫煙エリアの全周囲に配置する必要はなく、喫煙エリアと禁煙エリアの出入り口はオープンにすることも可能である。オープンエリアに喫煙エリアを設置することも容易である。
この導煙板の構成によって、従来は、喫煙スペースの全周囲を囲むように壁を設けるか、喫煙テーブル自体に吸煙装置とフィルターなどを設けるのが喫煙スペースの主流であったが、本発明は湾曲内壁面に沿って上昇する空気流が発生するという現象を利用して、喫煙テーブル付近で発生した煙は導煙板の内面側に導かれるので、たばこの煙の発散を防止できる。このために、本導煙板を利用した本喫煙空間は、広い空間のオープンスペースに設置しても煙の拡散を防止でき、導煙することができる。喫煙テーブルの周囲とは、喫煙テーブルを喫煙者が利用できる間隔を確保できる範囲を含む周囲に導煙板を設けるので、喫煙テーブルを囲んで自由に喫煙することができる。
喫煙空間は、基本的構成としてファンなどの騒音を発生させる機構を必要としないので、設置環境を静穏に保つことができ、喫煙しながら静かに談笑することもできる。
本発明は、少なくとも上下方向に湾曲した板状の導煙板が有するコアンダ効果に基づき、この導煙板の内周面に沿って、喫煙によって生じる煙等を含んだ空気を上方へと導煙するものである。この導煙板と建物に設置されている排気扇などの排気機器と組み合わせることにより、喫煙スペースの環境を良好に保つことができる。
また、導煙板の内周面に沿った空気の導煙を促進させることを目的とし、導煙板の内側下方に取り付けた送風器からの上向きの風の放出によって、煙等を含んだ空気が導煙板の内周面に沿うように吹き上げて、この空気をより効率よく導煙板の内周面に沿って上方へ導煙させる機構を備えたものである。
さらに、装置本体の上部に取り付けた喫煙テーブルが覆われる周囲に導煙板を取り付けたことにより、喫煙テーブルの周囲での喫煙によって生じた煙を含んだ空気を、導煙板の内周面に沿って確実に上方へと導煙できる装置を提供するものである。
また、導煙板の内側面に沿った導煙及び、この導煙される空気をより効率よく清浄及び消煙させることを目的とし、マイナスイオンを含む風を上向きに放出する空気清浄活性器を装置本体の上部に取り付けて、この装置本体の灰皿の周囲での喫煙によって生じた煙を含んだ空気に対して、マイナスイオンを含む風が効率よく吹き付けられ、この灰皿の周囲で生じた煙等を含んだ空気をより効率よく清浄及び消煙できる空間システムを提供するものである。
<1 導煙装置の導煙板>
<1−1 構成>
導煙板は、少なくとも上下方向が円弧状に湾曲した板状に形成されており、該導煙板の幅方向を水平方向に向けた状態で設置されている。導煙板は、この導煙板の上端部が喫煙者の頭上を通過して覆う大きさに形成されており、導煙板の内側面にて覆われた空間内では、喫煙によって生じた煙等の塵埃を含んだ空気が、導煙板の内周面に沿って上昇して導煙される。ここで、導煙板の内側面では、流れの中に物体を置いたときにその物体に沿って流れの向きが変化する流体の性質、いわゆるコアンダ効果によって、煙等の塵埃を含んだ空気が上方へと導煙される。
導煙板は、樹脂又は金属の板材を、喫煙室や喫煙エリアの大きさ、具体的には天井高や奥行き等に応じて、湾曲させたものである。湾曲は、ほぼ90度の半円断面を基本とし、1/4円形断面あるいは、1/4球形のドームであって、具体的な曲面設計は2次曲線などに設計する。湾曲面の構成は、設置場所の制約や設定エリアの大きさに応じて対応できるように、組立型とすることが適している。基本形は、トンネル型の湾曲面には長方形の小片板材を用い、球面状のドーム型の湾曲面には半球面を分割した小片材を用いる。特に、導煙板は、各板材を連結する角度、すなわち湾曲角度が調整可能なフレキシブルな構成にして、喫煙室や喫煙エリアの大きさに対応させて、導煙板の湾曲の度合い、すなわち湾曲角度を調整できるように構成することもできる。また、上方に向かうにつれて曲率を徐々に変化させた2次曲線、すなわち放物線状に湾曲させることによって、煙等の塵埃を含んだ空気をより効率よく導煙させることができる。
<1−2 方枠構造 >
設計された導煙板に合わせて、柱となる縦方向の枠材を作成し、上記小片体の側縁をこの枠材に支持させて、導煙板を形成する。縦方向の枠材は、喫煙エリアの側辺を形成する側枠と中間に使用される中間枠から構成される(図2参照)。さらに、導煙板の上辺及び下辺も上下の枠材を設けることにより、強度、安定性を向上させることができる。
<1−3 嵌合構造 >
上辺と下辺に凹凸の嵌合部を設けた小片体を組み立てて、導煙板の湾曲角度を調整可能にした例である。図12にその例を示す。
小片体102の下辺に突条を形成し、上辺に凹条を形成する。この例では、突条を丸棒状の丸形凸部継ぎ手部113とし、凹条を円空凹部継ぎ手部114としている。上側の小片体の丸形凸部継ぎ手部113を下側の小片体の円空凹部継ぎ手部114に挿入して、接続角度を決めて固定することにより、湾曲した導煙板101を形成することができる。
この例では、嵌合部を摩擦係合あるいは接着剤などの固定手段によって、側枠を設けることなく湾曲した導煙板を形成することができる。必要に応じて、側枠を設けることは許容できる。
断面が略円形の嵌合構造であるので、角度調整が自由であるので、導煙板の設置条件に応じて、導煙板を作成することができる。
円空凹部継ぎ手部114の上に丸形凸部継ぎ手部113を嵌め合わせるようにしたので、煙が接続部に侵入しても下側に湾曲した経路を通過することとなるので、反対側に抜けることが防止できる。これによって喫煙部から禁煙部に漏れ出すことを防止できる。
図示の例では、導煙板の下縁5には、L型の台枠となる下枠108を設け、全体の安定性を付与している。
<2 下縁部設置送風装置>
本発明の導煙板を設けることにより、湾曲面に案内されて上昇気流が発生し、喫煙エリア内は全体として空気が淀むことがことなく、湾曲面側を上昇気流として循環することとなる。この湾曲面に上向きの送風装置を設けることにより、上昇気流の生成を補助し、強化することができる。
送風力及び総風量は、家庭用扇風機の弱よりも弱い程度で十分である。喫煙エリアの静穏を保つために、送風音量が小さいクロスファンあるいは、筒型電極と針状電極を組み合わせてコロナ放電を発生させてマイナスイオンを含む風を発生させることができる筒型大曲コロナ放電方式のマイナスイオン発生装置を利用することができる。
[クロスファン]
クロスファンは、別名、ラインフローファン、タンジェンシャルファン、横流ファン、または、貫流ファンといい、羽根車の一方の半径方向から吸い込み、90°(直角)程度の半径方向から送風する機構であって、送風圧力は高くなく、噴出し口の長さを長くすることが容易であるので、導煙板の下縁に沿って長手方向に上向きの送風を生じさせる機構として適している。圧力は高く出来ない。このクロスファンは、鉄道車両のスリット型吹き出し口などに用いられている。
[ファン無し送風器]
ファンを必要としない送風機として筒型対極コロナ放電方式のマイナスイオン発生器を用いることができる。このタイプのマイナスイオン発生器は、本出願人が先に提案した特許第3999207号や特許第3966803号に使用されている構造である。
基本構造は、特許第3999207号公報第9図に示されている様に、(−)電極の針状電極と(+)電極の筒状電極を間隔を開けて対向して配置し、高電圧を負荷することにより、コロナ放電を発し、マイナスイオンが針状電極から筒状電極に向かって流れることにより、イオン風が発生し、それに伴い、筒状電極からマイナスイオンを含む風が発生するものである。
このマイナスイオン風発生電極を導電板の下縁に沿って多数配置することにより、上向きの送風を得ることができる。特許第3999207号公報第5図(a)に多数配置した例が開示されている。なお、この図は針状電極側を上面にして表現してあるが、本発明では筒状電極側を上面にして配置する。このマイナスイオン発生装置の例を図3(a)(b)に示す。
<3 上部設置マイナスイオン発生装置>
導煙板の湾曲面上部にマイナスイオン発生装置を設けることにより、マイナスイオンの消煙機能や脱臭機能を活用することができる。煙を含む上昇気流が集まる導煙板の湾曲面上部にマイナスイオンを作用させることにより、効果的に、硝煙、脱臭を行うことができる。ここで使用されるマイナスイオン発生機構は、特定されるものではない。次に紹介する2種類の複数の種類を組み合わせて用いることもできる。
[筒型対極コロナ放電方式]
例えば、前記の筒型対極コロナ放電方式のマイナスイオン発生装置は、筒電極内を煙流が通過する様に配置することにより、確実にマイナスイオンを作用させることができる。上昇気流の補助機能も果たすことができる。このマイナスイオン発生装置は、起風することができる外、オゾンも同時に発生させることができ、電極間の距離を加減することにより、マイナスイオンとオゾンの量及び風量を変化させることができる。この関係を図3(c)に示す。
下縁部の送風機構及びこの上部設置のマイナスイオン発生機構を、同じ構造にすることにより、使用する機器の種類を共通化できるので、設置作業及びメンテナンス等の管理作業も容易になる。
[単針放電方式]
筒状電極を設けずに針状電極に高電圧を負荷すると放電して、マイナスイオンが発生する。この単独の針状電極から発生するマイナスイオン量は、本出願人が先に提案した特許第3966803号公報にも開示したように、上記の筒型対極コロナ放電方式よりも多量に発生する。上昇してくる煙流の中にこのマイナスイオン発生装置を設けることにより、効果的に作用させることができる。
単針状電極の例は、図3(d)(e)の一部に示されている。
[筒型対極コロナ放電方式と単針放電方式の組み合わせ]
前記した筒型対極コロナ放電方式と単針放電方式を組み合わせることにより、マイナスイオンの発生量を増加させ、マイナスイオンの効果を増強することができる。横方向に並列して組み合わせ、あるいは、筒状電極の前に単針放電電極を直列に配置することができる。直列に配置することにより、筒状電極を通過した煙流に対して、さらにマイナスイオンを作用させることができる。組み合わせの例は、図3(d)(e)に示されている。
<4 排気機構>
排気扇、排気口
本発明の導煙板は、喫煙エリア内に導煙板湾曲面に上昇気流を発生させて、喫煙エリア内の空気のよどみを無くし、循環させるものである。この循環気流は、煙に汚染された空気は喫煙エリア外へ排出され、他方新鮮な空気が供給される吸排気機構が本発明とは別途設けられることが好ましい。吸気口は、喫煙者の出入り口や導煙板の対向面の下方の下方に設けられていることが好ましい。
排気扇や排気口は、本発明の導煙板の湾曲面に対向する側の上部に設定されていることが好ましい。上昇気流によって案内された煙を、喫煙者に再吸引される前に排出されるようにする。具体的には、対向壁面の上部や天井面に排気扇や排気口が設けられていることが好ましい。
また、マイナスイオン発生装置を併用した場合は、マイナスイオンと接触することによって消煙される。煙の発生量が小さければ、換気装置を必要としない。また、換気扇等を取り付けた場合でも、排気煙の量及び排気空気の臭いを低減することができる。独立した従来の喫煙室に本システムを導入することにより、空気流を整流して正常化することができるので、拡散していて臭いが染みついていた喫煙室の環境を改善することができる。また、非喫煙エリア(禁煙エリア)との間仕切りとして、導煙板の上端部を天井まで延出させた喫煙室或いは喫煙エリアとすることもできる。さらには、水平方向に湾曲させ天井部まで上端部を延出させた略扇状の複数の導煙板を水平方向に並べて、いずれかの導煙板を開閉可能に構成することによって、オープンエリアに、個室状の喫煙室或いは喫煙エリアを設けることもできる。
<5 作用効果>
本発明によって奏する基本的な効果は、前述のとおりである。
湾曲した導煙板によって生成された上昇気流が発生し、空気が淀むことなく、喫煙により発生する煙を喫煙箇所から排除することができる。
さらに、導煙板の下部に弱い上向きの送風を発生させることにより、湾曲内面に沿った上昇気流の発生を促進、維持することに役立てることができる。上昇気流は湾曲構造に沿って自然に発生するので、この強制送風は、その上昇気流の誘発、促進のために行うのであるから弱風で良い。クロスファンは弱い送風を静かに発生させることができるので適している。あるいは、筒型正電極と針状負電極を対向配置したオゾンを含むマイナスイオン風発生器を多数連続して設けることにより、静かな送風を行うことが可能である。
マイナスイオンを含む風を発生させることにより、消煙、消臭作用が得られるので、減煙や臭いの低減を合わせて行うことが可能である。さらに、オゾンを含むマイナスイオンによって、オゾンによる分解効果も加えることができる。
湾曲内面に沿って上昇気流が生ずるこの作用は、航空工学のコアンダ効果によって生じるものであり、喫煙空間に湾曲した導煙板を設置することによって、この空間内の気流が導煙板の内周面に沿って移動し、この導煙板の湾曲方向へと流動されていく。特に、タバコの喫煙によって生じた煙は、自らの燃焼発熱によって上昇し、この煙を含んだ空気が導煙板の内周面に接触することによって、この導煙板の内周面によって指示された方向、すなわち湾曲方向に流動される。
そして、導煙板の内周面に沿った流動に、形成される穏やかな気流が付加されることによって、タバコの煙を含んだ空気は、拡散されることなく、すみやかに導煙板の内周面に沿って移動するので乱流や滞留することを防止できる。さらに排気口へ誘導することにより換気扇から外部へ排気することができる。
例えば、喫煙コーナーの出入り口は、通常、換気扇の反対側に設けられているため、導煙板の内周面側において喫煙が行われるのであれば、喫煙室内での煙の拡散が生じず、喫煙エリアから非喫煙エリアへのタバコの煙、及び、臭いの流出を防止することができる。
図1、図2に導煙板の例を示す。
導煙板1は上下方向に湾曲した板状体である。本実施例では導煙板1は、細長平板状の小片体2が上下方向に並べて連結されて構成された例を示しているが、一枚で構成しても良い。図示された導煙板1の各小片体2、2・・・は、水平方向に沿った長手方向を有し、少なくとも上下方向が円弧状に湾曲した形状に形成されている。各小片体2は、それぞれは平坦な細長平板状に形成されており、下縁5から上端4に向けて上方に進むにつれて徐々に曲率が大きくなる放物線状に連結されて導煙板1として構成されている。なお、導煙板1は、用いる材質等を適宜選択することによって、設置場所に対応した色、すなわち透明、半透明、有色にすることができる。
導煙板の構成は、図2(b)に示すように、小片体2、2、・・の側縁を側枠6に設けられた凹部にはめ込むことによって組み立てる。左右の側枠に小片体をはめ込んだ状態を幅方向の断面図として示している。さらに、上枠7と下枠8を設けて、四方の枠を連結することにより、導煙板の構造強度を強化することができる。中間枠9を設けて導煙板の幅を大きくすることができる。中間枠は両側に凹部を設けて、小片板の側縁を係止できるようにする。
導煙板1は、連結する小片体の数を調整することにより、設置空間の天井の高さなどに合わせて上端4の高さを決めることができる。
導煙板1の内側下方に、送風機11が取り付けることができる。送風機11は、上向きに風を放出する送風器であって、導煙板1の幅寸法に合わせて設置することが好ましく、導煙板1の湾曲内周面3の下端部において上向きの緩やかな気流をつくり出し、導煙板1の湾曲内周面3に沿って上方へと導煙する気流の流れの生成を促進する。なお、送風機としては、スリット状に空気を吹き出すことができるクロスファンが適している。送風幅は、必要に応じて導煙板1の幅寸法と同程度からより小さな寸法とすることもできる。筒型対極コロナ放電方式によるマイナスイオン風を発生させるマイナスイオン発生装置も適している。
導煙板1の湾曲面3の上部にマイナスイオン発生装置12を設置することができる。このマイナスイオン発生装置は、上記の送風機として使用するマイナスイオン発生装置と同じ機構を用いることができる。
マイナスイオン発生装置110の例を図3に示す。このマイナスイオン発生装置は、他の実施例にも適用できる。
図3(a)に示す例は、筒型対極コロナ放電方式のマイナスイオン発生装置110の基本形である。(−)電極となる筒状電極111と(+)電極となる針状電極112を間隔dを設けて配置する。この間隔の大きさによって、マイナスイオン発生量、オゾン発生量、送風量は変化する。この関係の例を図3(c)に示す。送風機11としての機能を重視する場合は1〜5mmの間隔が適しており、好ましくは2〜4mmである。導煙板の幅方向に複数個設置する場合の例を図3(b)に示す。図示は全体構造が分かり易いように筒状電極が下側に表記されているが、実用するときは筒状電極を上向きにして設置される。
導煙板湾曲面の上部に設けるマイナスイオン発生装置は、図3(a)(b)に示す筒型対極コロナ放電方式110、あるいは、単針放電方式120などの一般的なマイナスイオン発生装置を用いることができる。筒型対極コロナ放電方式の場合は、マイナスイオン量あるいはオゾン量を重視する場合は、間隔dを4mm以上あるいは2mm以内にすることが適している。筒型対極コロナ放電方式と単針放電方式を組み合わせた例を図3(d)(e)に示す。図3(d)は、並列に配列した電極構成を示し、図3(e)は、筒型対極コロナ放電方式の下流に単針放電方式を組み合わせて例を示す。
この導煙板1を設置した湾曲内周面3側空間が喫煙空間として利用することができる。図2にその煙流SWの模式図を示す。湾曲内周面3に沿って上昇気流が自然とあるいはクロスファン11の送風UWによって生成される。この上昇気流に先導されて周囲の空気が湾曲内周面に向かって誘導され、この喫煙空間内の空気が淀むことなく移動することとなる。この気流は止まることなく自発的に流れ続けるので、喫煙空間内に煙が滞留や乱流することがない。上端4の方向を排気扇などの排気装置に向けることにより、煙は効率的に喫煙空間外へ排出されることとなる。どのような排気装置を組み合わせるかは、喫煙空間の設置条件により適宜決定あるいは設計されることである。マイナスイオン発生装置と組み合わせることにより、喫煙エリアから発生する煙を硝煙、消臭して、喫煙エリア内の環境負荷を向上させること、あるいは、喫煙エリア外へ排出する煙量を小さくすることができる。
図4に示す例は、従来多く見られる閉鎖された空間に導煙板1を設置した喫煙室31の例である。
導煙板1は、湾曲内周面を排気扇35が設置された対向壁面32に向け、背面壁37側に寄せて配置されている。床面に設置された下縁5から上端4は天井33近くまで延出してある。喫煙エリアSは導煙板1の湾曲内周面から対向壁面32の間に形成される。この喫煙エリアSには、喫煙テーブル21などが配置されている。なお、閉鎖空間ではスプリンクラー36などの消化器具や検知機などが天井に設置されている例が多い。
空気の流れは、実施例1で説明したとおり、送風機11などから生ずる上昇気流UWなどに促されて、導煙板1の湾曲内周面に沿って上昇する気流が原動力となって、喫煙エリアS内の空気が淀むことなく流動することとなる。この結果、喫煙テーブル21などの付近から発生する煙は、この気流にのって煙流SWとなり、排気扇35から効率よく排出される。これにより、喫煙エリアSでは常に新鮮な空気が導入され、喫煙空間の環境を良好に保つことができる。
送風装置として実施例1に記載された例を適用することができ、また、導煙板の上部に設置するマイナスイオン発生装置も実施例1に記載した例を適用することができるので、省略する。
図5、図6に示す例は、廊下などの開放空間に導煙板1を設置して喫煙エリアSを形成した例である。
導煙板1は、廊下40の一部に湾曲内周面を排気扇45(あるいは排気口)が設置された壁面42に向けて設置している。廊下床44は通行部分となる通過床面44bが残るように導煙板1の下縁5を設置し、上端4は排気扇45より上となる前記壁面42の上部に接するように延出してある。喫煙エリアSは導煙板1の湾曲内周面から壁面42の間に形成される。廊下床の一部である喫煙エリアSの喫煙部床面44aには、喫煙テーブル21などが配置される。この例では、導煙板1の上部側の側面に垂れ壁46を設けている。この垂れ壁46によって、上昇した煙は横漏れが防止されて、排気扇45から排出することができる。
空気の流れは、実施例1で説明したとおり、クロスファン11などから生ずる上昇気流UWなどに促されて、導煙板1の湾曲内周面に沿って上昇する気流が原動力となって、喫煙エリアS内の空気が淀むことなく上昇することとなる。この結果、喫煙テーブル21などの付近から発生する煙は、この気流に乗って煙流SWとなり、排気扇45から排出される。この例では、横方向が開放されているので、上昇した煙が非喫煙エリアに漏れ出す危険があるので、煙を上部にとどめ、排気扇45によって確実に排気できるように、垂れ壁46を設けてある。これにより、喫煙エリアS内及び外部の環境を良好に保つことができる。なお、導煙板の湾曲内周面に沿って上昇気流が発生するのであるから、横方向が開放されていても基本的には生成することに変わりない。
送風装置として実施例1に記載された例を適用することができ、また、導煙板の上部に設置するマイナスイオン発生装置も実施例1に記載した例を適用することができるので、省略する。
この実施例4は、オープンエリアの壁面を利用して設けた例である。図7に示す例はオープンエリアの隅に設けた隅部設置喫煙エリア61の例である。図8に示す例はオープンエリアの中間に設けた隅部設置喫煙エリア71の例である。
この図7に示される隅部設置喫煙エリア61は、対向壁62と袖壁面64が交差する隅部空間に形成されている。導煙板1の上端部の幅方向の両側部に、幅方向に沿った長手方向を有する細長矩形状の通気開口66がそれぞれ設けられている。対向壁62には、排気扇65が設けられている場合は、この通気開口66を閉じて使用する。天井面に排気扇65が設けられている場合は、この通気開口66から、上昇した煙を天井に設けられた排気口に誘導することができる。そして、側部には導煙板の上部から床面まで伸ばした側壁63を設ける。側部は一部を出入りの空間として残す。この側壁63は上部側に設けられているので、上昇した煙が脇から漏れることを防止することができる。また、この側壁によって、やや閉鎖された隔離空間の雰囲気を出すことができ、喫煙エリアSとしての独立感が生じ、非喫煙者に対する安心感を与えることができる。
気流の発生及び煙の流れは実施例3と同様である。
送風装置として実施例1に記載された例を適用することができ、また、導煙板の上部に設置するマイナスイオン発生装置も実施例1に記載した例を適用することができるので、省略する。
図8に示される隅部設置喫煙エリア71は、対向壁62の中間に形成された例である。導煙板1の上端部の幅方向の両側部に、幅方向に沿った長手方向を有する細長矩形状の通気開口76がそれぞれ設けられている。通気開口の作用は前述の通気開口66と同様である。そして、両側の側部には導煙板の上部から床面まで伸ばした側壁73a、73bを設ける。側部は一部を出入りの空間として残す。この側壁73a、73bは導煙板上部側に設けられているので、上昇した煙が脇から漏れることを防止することができる。また、この側壁によって、やや閉鎖された隔離空間の雰囲気を出すことができ、喫煙エリアSとしての独立感が生じ、非喫煙者に対する安心感を与えることができる。
気流の発生及び煙の流れは実施例3と同様である。
送風装置として実施例1に記載された例を適用することができ、また、導煙板の上部に設置するマイナスイオン発生装置も実施例1に記載した例を適用することができるので、省略する。
図9に示す実施例5は、オープンエリアの一壁面にオープンフロア設置喫煙エリア51を設置して閉塞された喫煙エリアを設けた例である。
この実施例5では、上下方向および幅方向のそれぞれにおいて円弧状に湾曲した複数の小湾曲片53a、53b、53c、53d、53e・・・が用いられている。小湾曲片は、上端が下端より幅狭な略扇状に形成されており、側面を連結してドーム型のオープンフロア設置喫煙エリア51が形成されている。ドーム型のオープンフロア設置喫煙エリア51は、完全なドームあるいは一方を壁面として半ドーム型とすることができる。図9の例では、オープンエリア41の一つの壁面43に当接させた半ドーム型に設置されている。
この場合オープンエリア50の一つの壁面43とドーム型の導煙板とによって仕切られた空間が、喫煙エリアSとなる。この場合に、小湾曲片のいずれかを湾曲した水平方向に沿ってスライド移動可能な構成にして、開閉ドアとなり、喫煙エリアSへの出入口Eが形成される。
送風装置として実施例1に記載された例を適用することができ、また、導煙板の上部に設置するマイナスイオン発生装置も実施例1に記載した例を適用することができるので、省略する。
導煙板を設けた喫煙テーブルの実施例6を図10,図11に示す。
この導煙板付き喫煙テーブル80は、脚台89に灰皿87を設けた天板86の一方の側部に導煙板81を設けたことを基本構成とする。導煙板81は灰皿側に湾曲した湾曲内周面83が形成されており、導煙板の下縁85側は台95を基礎にしてその上に多数の送風口92を形成したマイナスイオン風発生装置91を配置した。このマイナスイオン風発生装置91には背面側に設けた通風口93から空気を取り入れ、送風口92から上向き送風UWを発生させる。この例では、脚台89の下にキャスター88を設けて容易に移動させることができるようにした。
従来の喫煙テーブルでは、発生した煙を脚台の内部に備えたフィルターなどに吸引通過させて清浄にして放出する構成が見られる。本実施例は、吸引タイプではなく、灰皿付近から発生した煙を導煙板の湾曲内周面に沿って発生させた上昇煙流SWによって、喫煙テーブルの周囲に留まらせることなく、放出することを特徴とする構成である。
これによって、上方へ煙を移送して、適宜の排気装置によって喫煙エリア外へ排出可能とするものである。導煙板付き喫煙テーブルは、容易に設置することできるので、既存の喫煙室内に導入することもできる。あるいは、イベント会場のオープンエリアに設置することができる。この場合は、既存の排気装置との関係に配慮して設置することにより、喫煙エリアの環境を良好に保つことができる。
本実施例では、上向きの送風装置としてマイナスイオン風発生装置が適している。本出願人が開発したマイナスイオン発生装置は、ファンを用いることなく、イオン風を発生させることができ、マイナスイオン量が多く、消煙、消臭機能に優れている。このマイナスイオン発生装置は、他の実施例の送風源として用いることができるものである。
導煙板の上部に設置するマイナスイオン発生装置も実施例1に記載した例を適用することができるので、省略する。
1、101 :導煙板
2、102 :小片体
3、103 :湾曲内周面
4、104 :上端
5、105 :下縁
6 :側枠
7 :上枠
8、108 :下枠
9 :中間枠
11:クロスファン
12:マイナスイオン発生装置
21:喫煙テーブル
31:喫煙室
32:対向壁面
33:天井
34:床
35:排気扇
36スプリンクラー
37:背面壁
40:廊下
41:廊下設置喫煙エリア
42:壁面
44:廊下床
44a:喫煙部床面
44b:通行床面
45:排気扇
46:垂れ壁
50:オープンエリア
51:オープンフロア設置喫煙エリア
52:壁面
53a、53b、53c、53d、53e・・・:小湾曲片
54:中心板
55:排気扇
56:下縁板
61:隅部設置喫煙エリア
62:対向壁面
64:袖壁面
65:排気扇
71:中間部設置喫煙エリア
71:対向壁面
75:排気扇
80:導煙板付き喫煙テーブル
81:導煙板
83:湾曲内周面
84:上端
85:下縁
86:天板
87:灰皿
88:キャスター
89:脚台
91:マイナスイオン風発生装置
92:送風口
93:通風口
113:丸形凸部継ぎ手部
114:円空凹部継ぎ手部
S :喫煙エリア
UW:上向き送風
SW:煙流

Claims (12)

  1. 喫煙箇所に配置される板状の導煙板であって、
    該導煙板は、縦方向に湾曲した内面を有しており、
    喫煙エリアに該導煙板を設置することにより、導煙板内壁面に沿った上昇気流を形成して導煙エリア内の空気の流れを導煙板内周面側に誘導する導煙板。
  2. 樹脂製あるいは金属製であって、フレキシブル性を有し、湾曲度合いが調整可能に形成されていることを特徴とする請求項1記載の導煙板。
  3. 水平方向に分割された小片体を連結して構成することを特徴とする請求項1又は2記載の導煙板。
  4. 湾曲した枠体を備え、該湾曲した枠体に小片体の側縁を支持したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載された導煙板。
  5. 湾曲内面側の下部に上昇気流生成促進用の送風装置を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の導煙板。
  6. 送風装置がクロスファンであることを特徴とする請求項5記載の導煙板。
  7. 導煙板の湾曲面の上部にマイナスイオン発生装置を設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の導煙板。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載された導煙板を設けた位置と対面する側に排気口を形成したことを特徴とする喫煙エリア。
  9. オープンエリアに設けられたことを特徴とする請求項8記載の喫煙エリア。
  10. 導煙板の上端を天井面まで延出したことを特徴とする請求項8又は9記載の喫煙エリア。
  11. 請求項1〜7のいずれかに記載された導煙板を取り付けた喫煙テーブル。
  12. 送風装置が、ファンを備えておらず、放電により発生するマイナスイオンを含むイオン風を起風源とする装置であることを特徴とする請求項11記載の喫煙テーブル。
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