JP2022127235A - コネクタ - Google Patents

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裕紀 堀口
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Abstract

【課題】シールド端子がハウジングの内部の正規位置に挿入されたことを、シールド端子とは異なる端子を抜け止めするリテーナによって検知可能なコネクタを提供する。【解決手段】コネクタ1は、ケーブルに接続されるシールド端子と、複数の端子と、ハウジング50と、複数の端子が並ぶ方向に移動可能に保持され、本係止位置に移動することで複数の端子をハウジング50の内部に抜け止めするリテーナ60と、シールド端子がハウジング50の内部における正規位置に収容されることで検知位置に移動する検知部材70とを備え、シールド端子は、内導体と、内導体を収容する誘電体と、誘電体の外周を覆うとともにシールド体に電気的に接続される筒状の外導体とを備え、検知部材70が検知位置にないときはリテーナ60は検知部材70に干渉することで本係止位置に移動不可とされ、検知部材70が検知位置にあるときはリテーナ60は本係止位置に移動可能とされる。【選択図】図1

Description

本開示は、コネクタに関する。
高速通信ケーブルの端部に設けられるコネクタとして、従来、特開2018-152174号公報(下記特許文献1)に記載のものが知られている。特許文献1に記載のシールドコネクタは、内導体を保持する誘電体と誘電体を包囲する外導体とを備えるシールド端子と、シールド端子が挿入される第1ハウジングと、を備える。外導体には、第1係止部が、外面の一部を切り起こして形成されている。第1係止部は、第1ハウジングに設けられた第1ランスに係止するようになっている。第1ハウジングには、フロントリテーナが取り付けられており、シールド端子が第1ハウジングの正規位置に挿入された状態では、フロントリテーナが本係止位置に押し込まれることで、第1ランスの撓み変形が規制されるようになっている。
特開2018-152174号公報
ここで、特許文献1のシールドコネクタに、シールド端子とは別に複数の端子を組み込んでコネクタを構成することを考える。複数の端子のサイズが小さい場合等には、複数の端子を第1ハウジングに抜け止めするために、第1ハウジングに対してシールド端子の挿抜方向に移動するフロントリテーナの代わりに、複数の端子が並ぶ方向に移動するスライド式のリテーナを採用することが好ましい場合がある。
上記のリテーナによって、シールド端子の挿入位置を検知するには、例えばシールド端子に、リテーナが進入可能な空間を構成する凹部を設けることが考えられる。しかし、シールド端子に凹部を設けるために外導体に孔を設けると、コネクタのシールド性能が低下してしまう。したがって、コネクタに要求されるシールド性能やコネクタのサイズ等によっては、外導体に孔を設けられず、シールド端子が第1ハウジングの正規位置に挿入されたことをリテーナによって検知することができない。
本開示のコネクタは、電線の外周をシールド体で包囲してなるケーブルに接続されるシールド端子と、複数の端子と、前記シールド端子と前記複数の端子とを収容するハウジングと、仮係止位置と本係止位置との間で前記複数の端子が並ぶ方向に移動可能に前記ハウジングに保持され、前記本係止位置に移動することで前記複数の端子を前記ハウジングの内部に抜け止めするリテーナと、初期位置と検知位置との間で前記シールド端子の挿抜方向に移動可能に前記ハウジングに保持され、前記シールド端子が前記ハウジングの内部における正規位置に収容されることで前記検知位置に移動する検知部材と、を備え、前記シールド端子は、内導体と、前記内導体を収容する誘電体と、前記誘電体の外周を覆うとともに、前記シールド体に電気的に接続される筒状の外導体と、を備え、前記検知部材が前記検知位置にないときは、前記リテーナは前記検知部材に干渉することで前記本係止位置に移動不可とされ、前記検知部材が前記検知位置にあるときは、前記リテーナは前記本係止位置に移動可能とされている、コネクタである。
本開示によれば、シールド端子がハウジングの内部の正規位置に挿入されたことを、シールド端子とは異なる端子を抜け止めするリテーナによって検知可能なコネクタを提供することができる。
図1は、実施形態にかかるコネクタの斜視図である。 図2は、検知部材が初期位置にあり、リテーナが仮係止位置にある状態を示すコネクタの平面図である。 図3は、検知部材が検知位置にあり、リテーナが仮係止位置にある状態を示すコネクタの平面図である。 図4は、検知部材が検知位置にあり、リテーナが本係止位置にある状態を示すコネクタの平面図である。 図5は、検知部材が初期位置にあり、リテーナが検知部材と干渉することで本係止位置に移動不可とされている状態を示すコネクタの平面図である。 図6は、図4のA-A断面図である。 図7は、端子モジュールの斜視図である。 図8は、外導体の斜視図である。 図9は、ハウジングの斜視図である。 図10は、リテーナの斜視図である。 図11は、検知部材の斜視図である。 図12は、図6のB-B断面において端子モジュールが正規位置に挿入されていない状態を示す断面図である。 図13は、図6のB-B断面において端子モジュールが正規位置に挿入されている状態を示す断面図である。 図14は、図6のC-C断面において端子モジュールの周辺を示す断面図である。 図15は、図6のD-D断面において検知部材の初期位置と検知位置を示す断面図である。 図16は、図6のE-E断面においてリテーナが本係止位置にある状態を示す断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。
(1)本開示のコネクタは、電線の外周をシールド体で包囲してなるケーブルに接続されるシールド端子と、複数の端子と、前記シールド端子と前記複数の端子とを収容するハウジングと、仮係止位置と本係止位置との間で前記複数の端子が並ぶ方向に移動可能に前記ハウジングに保持され、前記本係止位置に移動することで前記複数の端子を前記ハウジングの内部に抜け止めするリテーナと、初期位置と検知位置との間で前記シールド端子の挿抜方向に移動可能に前記ハウジングに保持され、前記シールド端子が前記ハウジングの内部における正規位置に収容されることで前記検知位置に移動する検知部材と、を備え、前記シールド端子は、内導体と、前記内導体を収容する誘電体と、前記誘電体の外周を覆うとともに、前記シールド体に電気的に接続される筒状の外導体と、を備え、前記検知部材が前記検知位置にないときは、前記リテーナは前記検知部材に干渉することで前記本係止位置に移動不可とされ、前記検知部材が前記検知位置にあるときは、前記リテーナは前記本係止位置に移動可能とされている、コネクタである。
このような構成によると、リテーナが本係止位置に移動可能とされていることにより、シールド端子がハウジングの内部の正規位置に収容されたことを検知することができる。
(2)上記のコネクタは、前記外導体と前記シールド体とを電気的に接続する筒状の導電ゴム部材を備え、前記導電ゴム部材と前記ケーブルと前記内導体と前記誘電体とを備えて端子モジュールが構成され、前記ハウジングに収容された前記外導体の内部に前記端子モジュールが挿入される際、前記検知部材は、前記端子モジュールに接触することで前記初期位置から前記検知位置に移動するようになっていることが好ましい。
このような構成によると、ハウジングに収容された外導体の内部に端子モジュールを挿入することにより、シールド端子の組み付け、及びシールド端子のハウジングの正規位置への収容を容易に行うことができる。
(3)前記検知部材は、係合部を備え、前記リテーナは、前記検知部材が前記検知位置にあるときに、前記リテーナが前記本係止位置に移動することによって、前記係合部と係合する被係合部を備えることが好ましい。
このような構成によると、検知部材の係合部とリテーナの被係合部が係合することにより、シールド端子がハウジングの内部の正規位置に収容されたことを検知することができる。
[本開示の実施形態の詳細]
以下に、本開示の実施形態について説明する。本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
<実施形態>
本開示の実施形態について、図1から図16を参照しつつ説明する。本実施形態のコネクタ1は、自動車における有線の高速通信のために用いられるものである。以下の説明においては、矢線Zの示す方向を上方、矢線Xの示す方向を前方、矢線Yの示す方向を左方として説明する。なお、複数の同一部材については、一部の部材にのみ符号を付し、他の部材の符号を省略する場合がある。
[コネクタ]
コネクタ1は、図6に示すように、シールド端子10と、複数の端子40と、シールド端子10と複数の端子40とを収容するハウジング50と、複数の端子40をハウジング50の内部に抜け止めするリテーナ60と、シールド端子10の正規位置への収容を検知する検知部材70と、を備える。図13に示すように、シールド端子10は、高速通信用のケーブル2の端部に接続されている。図16に示すように、端子40は、一般的な電線46の端部に接続されている。コネクタ1を用いることで、高速通信の伝送ルートと一般的な電気信号の伝送回路とが同時に構築されるため、自動車におけるワイヤーハーネスの設計が容易になる。
図1に示すように、コネクタ1の前後方向中央部には、ハウジング50の外周を覆う止水部材9が設けられている。止水部材9は、コネクタ1の嵌合相手である相手コネクタのフード部(図示せず)の内周に密着して、ハウジング50とフード部との間の空間に水が浸入することを抑制する。
[ケーブル、電線、シールド体]
本実施形態のケーブル2は、100Mbps以上の通信に用いられるものであり、図14に示すように、ツイストペアケーブルとされている(先端のみ表示)。ケーブル2は、撚り合わされた2本の電線3を備える。電線3は、芯線4と、芯線4の外周を覆う絶縁被覆5と、を備える。撚り合わされた2本の電線3は、介在絶縁層6によって覆われている。介在絶縁層6のさらに外側には、シールド体7と、シールド体7の外周を覆うシース8と、が設けられている。
[シールド端子]
図13及び図14に示すように、シールド端子10は、内導体11と、内導体11を収容する誘電体20と、誘電体20の外周を覆う外導体30と、を備えている。
[内導体]
図13に示すように、本実施形態の内導体11は、雌端子とされている。内導体11は、ステンレス鋼等の金属板材をプレス成形することで作製される。内導体11の前部には、角筒状をなす接続筒部12が設けられている。接続筒部12の上側の壁部には、接続筒部12の内方に向かって突出する板バネ部13が設けられている。接続筒部12の内部には、相手コネクタの雄端子(図示せず)が挿入されるようになっている。この雄端子は、相手コネクタのシールド端子に設けられる内導体とされる。雄端子が板バネ部13に接触することにより、雄端子と内導体11とが電気的に接続される。接続筒部12の後部には、係止部14が接続筒部12の外面から下方に突出して形成されている。内導体11の後部には、芯線4に電気的に接続されるワイヤバレル15が設けられている。
[誘電体]
本実施形態の誘電体20は、図7、図13、及び図14に示すように、第1誘電体20Aと、第2誘電体20Bと、を備える。第1誘電体20A及び第2誘電体20Bは、ポリエチレン等の絶縁性樹脂によって形成されている。
図14に示すように、第1誘電体20Aの前部には、2つの筒部収容部21が前後方向に貫通して設けられている。筒部収容部21には、内導体11の接続筒部12が左右方向に並列して収容される。図13に示すように、筒部収容部21の後部における下側の壁部には、内導体11の係止部14と係止する係止凹部22が形成されている。図7に示すように筒部収容部21の上方には、係止片23が設けられている。係止片23は、筒部収容部21の前後方向中央部に設けられたアーチ状部24の後端部から後方にのびて片持ち状に形成されている。
図7に示すように、第1誘電体20Aの後部には、台座部25が設けられている。台座部25は、上下方向に貫通して形成された前側係合部25A及び後側係合部25Bを有する。前側係合部25A及び後側係合部25Bは、それぞれ、第2誘電体20Bの前側係合爪26A及び後側係合爪26Bと係合するようになっている。図13に示すように、台座部25は、ケーブル2の端部のシールド体7、介在絶縁層6、電線3等を上方から覆っている。図14に示すように、前側係合部25Aは、内導体11のワイヤバレル15と芯線4の接続部分を内包するように配されているため、ワイヤバレル15と芯線4とを接続する作業が容易になっている。
図13に示すように、第2誘電体20Bは、内導体11の後側部分、及びケーブル2の端部のシールド体7、介在絶縁層6、電線3等を下方から覆うように、台座部25に組み付けられている。図14に示すように、第2誘電体20Bは、前側係合部25Aに係合する2つの前側係合爪26Aと、後側係合部25Bに係合する2つの後側係合爪26Bと、を備える。2つの前側係合爪26Aの間には、第2誘電体20Bの内周面から突出する壁状の仕切り部27が設けられている。仕切り部27は、左右方向に並列する内導体11及び芯線4の間を仕切り、絶縁している。
図14に示すように、2つの後側係合爪26Bは、内周面から内方に向かって突出する爪状のクランプ部28を備える。クランプ部28は、誘電体20の内部に配されるケーブル2の端部を誘電体20に対して固定するための部材である。本実施形態のクランプ部28は、介在絶縁層6を挟持するように配されている。介在絶縁層6のクランプ部28に挟持される部分には、図示しない切り欠き部が設けられ、ケーブル2と誘電体20との位置決めがされるようになっている。また、介在絶縁層6は前記切り欠き部を有さず、クランプ部28によって押圧状態で挟持されるようにしてもよい。他の実施形態として、クランプ部は、シールド体を挟持するように配してもよく、また、第1誘電体の内周面に設けてもよい。
[外導体]
外導体30は、亜鉛合金等の金属から構成され、図8に示すように、筒状をなして構成されている。図6、図13、及び図14に示すように、外導体30の内部には、内導体11に組み付けられた誘電体20が収容されるようになっている。外導体30は、内導体11及び芯線4から放射される電磁波、及び外導体30の外部からの電磁波を遮蔽する部材である。外導体30は、図示しないアース端子に接触することで接地されている。したがって、電磁波によって外導体30に生じた誘導電流は接地に逃がされる。また、外導体30は、ケーブル2のシールド体7にも電気的に接続されている(詳細は後述する)。したがって、シールド体7に生じた誘導電流は、外導体30を介して接地に逃がされる。
外導体30は、合金の溶湯を金型に充填することで作製される鋳造体である。より具体的には、本実施形態の外導体30は、金型内に溶湯を注入するダイキャスト(die-cast)製である。鋳造体からなる外導体30は、周面に開口する孔を有さないように作製されており、電磁波が進入または放射されないようになっている。したがって、外導体30を備える本実施形態のコネクタ1はシールド性能に優れる。
図6及び図13に示すように、外導体30の上側かつ前端部の内周面には、検知凸部受け部31が凹状をなして設けられている。検知凸部受け部31は、後述する検知部材70の検知凸部73と係合するようになっている。図13に示すように、外導体30の前側かつ下側の外周面には、係止凹部32が上方に凹んで形成されている。係止凹部32は、リテーナ60の係止突起63Aと係止するようになっている。外導体30の上側の内周面には、下方に突出する係止突起33が設けられている。係止突起33は、誘電体20の係止片23に係止するように配されている。外導体30の後部には、上下方向に拡径された収容部34が設けられている。収容部34の内部には、シールド体7の外周に配置された導電ゴム部材35が圧入されるようになっている。
[導電ゴム部材]
導電ゴム部材35は、弾性を有する筒状の部材であって、天然ゴム又は合成ゴムなどの各種ゴム原料に、導電性カーボンブラック又は金属粉末を配合してなる。図13に示すように、導電ゴム部材35は、拡径されてケーブル2の端部に嵌め込まれることにより、シールド体7の外周に密着して配置されている。また、導電ゴム部材35は、外導体30の収容部34を内部から押圧し、収容部34の内周面に密着している。つまり、導電ゴム部材35によって、誘導電流が流れるシールド体7と、接地される外導体30とが電気的に接続される。したがって、導電ゴム部材35によって、シールド体7を流れる誘導電流を接地に逃がすことができる。また、収容部34に圧入された導電ゴム部材35は、外導体30の内部に水が浸入することを抑制する。
図13に示すように、導電ゴム部材35は、シース8から露出するシールド体7の一部を覆っており、シールド体7のうち、導電ゴム部材35で覆われていない後方の部分は、止水栓36の内部に配置されている。本実施形態とは異なり、導電ゴム部材は止水栓と一体化されていてもよい。
図13に示すように、止水栓36は、ケーブル2の端部の外周に配される筒状の部材である。止水栓36の外周面が、ハウジング50の内周面に押圧状態で密着することで、ハウジング50の内部に水が浸入することが抑制される。止水栓36は、導電ゴム部材35の後端部に接する位置に設けられる。止水栓36は、シールド体7の外周に密着する細径部36Aと、シース8の外周に密着する太径部36Bと、を有する。細径部36Aと太径部36Bとの段差には、シース8の端面が引っ掛かっている。これにより、止水栓36をケーブル2に対して位置決めすることができる。止水栓36の前端部は、導電ゴム部材35を押圧している。したがって、止水栓36と導電ゴム部材35との境界からシールド体7に水が浸入することが効果的に抑制される。
シールド端子10を構成する部材は以上であって、本実施形態においては、予めハウジング50に収容された外導体30の内部に端子モジュール37を挿入することで、コネクタ1の組み付けがされながら、シールド端子10が構成されるようになっている(詳細は後述する)。ここで、本実施形態の端子モジュール37は、ケーブル2、止水栓36、導電ゴム部材35、内導体11、及び誘電体20が組み付けられた部材である(図7及び図12参照)。
以下に、端子モジュール37の組み付け手順の一例を示す。
まず、第1誘電体20Aの筒部収容部21に内導体11の接続筒部12が挿入され、係止部14と係止凹部22とが係止した状態とされる(図13参照)。ケーブル2の端部に、止水栓36及び導電ゴム部材35が挿通され、組み付けられる。
次に、実施形態の説明と上下方向が反対となるが、内導体11が第1誘電体20Aの台座部25の上方に配された配置(図13において矢線Zの示す方向が下方とされる配置)において、台座部25上にケーブル2の端部のシールド体7、介在絶縁層6、電線3が載置されるとともに、ワイヤバレル15上に芯線4が載置される。ここで、導電ゴム部材35の先端と第1誘電体20Aの後端とが接触した状態とされる。次に、ワイヤバレル15と芯線4とが圧着される(図示の都合上、図12から図14においては、ワイヤバレル15と芯線4とが圧着されていないことに注意する)。
最後に、第2誘電体20Bが第1誘電体20Aに組み付けられる。すなわち、第2誘電体20Bの前側係合爪26A及び後側係合爪26Bが、それぞれ、第1誘電体20Aの前側係合部25A及び後側係合部25Bと係合する(図14参照)。このとき、仕切り部27は、左右方向に並列する内導体11及び芯線4の間に配され、クランプ部28は、介在絶縁層6を挟持する。以上により、端子モジュール37の組み付けが完了する(図7参照)。
[複数の端子]
図16に示すように、複数(本実施形態では図6に示すように3個)の端子40は、雌端子とされ、黄銅等の金属板材をプレス成形することで作製される。複数の端子40は、接続筒部41、板バネ部42、係止部43、ワイヤバレル44を備え、さらにインシュレーションバレル45を備える。接続筒部41には、相手コネクタのシールドされていない雄端子(図示せず)が挿入されるようになっている。この雄端子が板バネ部42に接触し、複数の端子40と雄端子が電気的に接続される。係止部43は、ハウジング50に設けられた係止受け部52と係止するようになっている。
図16に示すように、複数の端子40は、電線46の端部に接続されている。ケーブル2が高速通信に用いられるのに対し、電線46は普通の電気的な信号または電力を伝送するために用いられる。電線46は、芯線47と、芯線47の外周を覆う絶縁被覆48と、を備える。芯線47はワイヤバレル44に圧着され、絶縁被覆48はインシュレーションバレル45に圧着されている。電線46の外周には、止水栓49が設けられている。止水栓49は、ハウジング50の内部に水が浸入することを抑制する。
[ハウジング]
ハウジング50は、絶縁性の合成樹脂製であって、図9に示すように、全体としてブロック状をなしている。ハウジング50の前半部分50Aは、相手コネクタと嵌合するようになっている。ハウジング50の後半部分50Bは、前半部分50Aよりも上下方向、左右方向に広がっている。
図9に示すように、ハウジング50の前半部分50Aの左側には、3つの端子収容部51が左右方向に並列して設けられている。端子収容部51の上側には、上下方向に貫通形成された係止受け部52が設けられている。係止受け部52の後方には、スライド溝部53が溝状をなして設けられている。スライド溝部53は、3つの端子収容部51を横切るように左右方向にのびて形成されている。スライド溝部53の後方には、前方に突出する山形状の係止突起54が設けられている。
図16に示すように、端子収容部51には、複数の端子40が収容され、係止部43と係止受け部52とが係止するようになっている。スライド溝部53には、後述するリテーナ60のスライド壁部67が係合するようになっている。端子収容部51の下側には、リテーナ60の係合凸部63Bと係合する係合凹部55と、リテーナ60の係止突起63Aが嵌り込む係止突起収容部56が設けられている。係止突起収容部56は、外導体30の係止凹部32(図13参照)と左右方向に連なるように配されている。図2から図4に示すように、係止突起54は、リテーナ60をハウジング50に保持するための構造である(詳細は後述する)。
図9に示すように、ハウジング50の前半部分50Aの右側には、外導体収容部57が設けられている。外導体収容部57の上側の壁部には、係合リブ受け部58が下方に凹んで設けられている。係合リブ受け部58は、前後方向に長く形成されている。係合リブ受け部58の内部には、さらに左方に凹んで係止凹部59が設けられている。図15に示すように、係止凹部59は、後側係止凹部59Aと、後側係止凹部59Aの前方に配された前側係止凹部59Bと、を備える。図6に示すように、外導体収容部57には、外導体30が収容されるようになっている。係合リブ受け部58は、後述する検知部材70の係合リブ75が係合するようになっている。
[リテーナ]
本実施形態のリテーナ60は、図1及び図6に示すように、ハウジング50を前方、上方、下方、及び左方から覆っており、左右方向にスライドしてハウジング50に装着されるようになっている。後述するように、リテーナ60は、複数の端子40をハウジング50に抜け止めするとともに、検知部材70を介してシールド端子10がハウジング50の内部の正規位置へ収容されたことを保証する。
リテーナ60は、絶縁性の合成樹脂製であって、図10に示すように、中空で方形の箱状をなしている。リテーナ60は、リテーナ側前壁61と、リテーナ側前壁61の上端部から後方にのびるリテーナ側天井壁62と、リテーナ側前壁61の下端部から後方にのびる底壁63と、リテーナ側天井壁62の左端部と底壁63の左端部とを接続する側壁64と、を備える。リテーナ60には、リテーナ側前壁61からリテーナ側天井壁62にかけて凹状をなす結合凹部65が設けられている。リテーナ側前壁61には、前後方向に貫通する貫通孔61Aが設けられている。図13及び図16に示すように、貫通孔61Aは、外導体収容部57及び端子収容部51の前方に配されており、相手コネクタの雄端子が挿入されるようになっている。
図10に示すように、底壁63には、上方に突出する係止突起63A及び係合凸部63Bが左右方向に長く形成されている。係止突起63Aは、底壁63の前側に配され、左右方向について底壁63のほぼ全域にわたって設けられている。係合凸部63Bは、底壁63の後側かつ左側に設けられている。図13に示すように、係止突起63Aの右側部分は、外導体30の係止凹部32と係止し、図16に示すように、係止突起63Aの左側部分は、ハウジング50の係止突起収容部56に嵌まるようになっている。また、係合凸部63Bは、ハウジング50の係合凹部55と係合するようになっている。
図10に示すように、リテーナ側天井壁62及び底壁63の左側の後端部には、仮係止凹部66A及び本係止凹部66Bが前方に凹状をなして形成されている。仮係止凹部66Aは、本係止凹部66Bと左右方向に間隔を空けて、本係止凹部66Bの右方に設けられている。仮係止凹部66A及び本係止凹部66Bは、図2から図4に示すように、ハウジング50の係止突起54(図9参照)と係止するようになっている(図示しないが、ハウジング50の下側にも係止突起54が設けられている。)。
[仮係止位置、本係止位置]
図2及び図3に示すように、係止突起54と仮係止凹部66Aとが係止している状態における、ハウジング50に対するリテーナ60の位置は、仮係止位置とされている。図4に示すように、係止突起54と本係止凹部66Bとが係止している状態における、ハウジング50に対するリテーナ60の位置は、本係止位置とされている。前述のように、リテーナ60及びハウジング50は、互いに係合する構造を有するため、リテーナ60は、仮係止位置と本係止位置との間で左右方向(複数の端子40が並ぶ方向)に移動可能にハウジング50に保持されるようになっている。
図10に示すように、リテーナ側天井壁62の後側の下面には、スライド壁部67が下方に突出して設けられている。スライド壁部67は、スライド壁部67からさらに下方にのびる抜け止め部67Aを有する。抜け止め部67Aは、左右方向に間隔を空けて3つ設けられている。すなわち、スライド壁部67は全体として櫛歯状をなしている。図16に示すように、スライド壁部67は、ハウジング50のスライド溝部53と係合するようになっている。リテーナ60が本係止位置にあるときには、抜け止め部67Aがハウジング50の端子収容部51の内部に配され、複数の端子40の接続筒部41と干渉する。これにより、複数の端子40がハウジング50の内部に抜け止めされる。
一方で、リテーナ60が仮係止位置にあるときには、抜け止め部67Aが端子収容部51の内部に配されないため、複数の端子40を端子収容部51の内部に挿入することができる(図示省略)。すなわち、複数の端子40は、抜け止め部67Aの間、あるいは、抜け止め部67Aの右方の空間に進入することができる(図10参照)。
[被係合部]
図10に示すように、リテーナ側天井壁62の前側の右端部には、凹凸形状を有する被係合部69が設けられている。被係合部69は、左方に凹んだ凹状被係合部69Aと、右方に突出する凸状被係合部69Bと、を備える。凹状被係合部69Aと凸状被係合部69Bは前後方向に連なって形成され、凹状被係合部69Aを構成する前側の内面は、凸状被係合部69Bの外面を兼ねている。図4に示すように、被係合部69は、後述する検知部材70の係合部74と係合するようになっている。
[検知部材]
本実施形態の検知部材70は、図1に示すように、リテーナ60の結合凹部65に嵌まり、リテーナ60とともにハウジング50を上方及び前方から覆うようになっている。後述するように、検知部材70は、シールド端子10がハウジング50の内部の正規位置へ収容されたことを検知するための部材である。
検知部材70は、絶縁性の合成樹脂製であって、図11に示すように、枠状をなしている。検知部材70は、検知部材側前壁71と、検知部材側前壁71の上端部から後方にのびる検知部材側天井壁72と、を備える。検知部材側前壁71の左側の下端部には、後方に突出する検知凸部73が設けられている。検知凸部73は、図6に示すように、外導体30の検知凸部受け部31に係合するようになっている。
[初期位置、検知位置]
図11に示すように、検知部材側天井壁72の左側の下面には、下方に突出するとともに前後方向にのびる係合リブ75が設けられている。係合リブ75には、左側に突出する山形状の係止突起76が形成されている。図6に示すように、係合リブ75は、ハウジング50の係合リブ受け部58と係合するようになっている。図15に示すように、係止突起76は、係合リブ受け部58に設けられた係止凹部59、すなわち、後側係止凹部59A及び前側係止凹部59Bに係止するようになっている。係止突起76と後側係止凹部59Aとが係止している状態における、ハウジング50に対する検知部材70の位置(実線で示す位置)は、初期位置とされている。係止突起76と前側係止凹部59Bとが係止している状態における、ハウジング50に対する検知部材70の位置(二点鎖線で示す位置)は、検知位置とされている。検知部材70は、初期位置と検知位置との間で前後方向(シールド端子10の挿抜方向)に移動可能にハウジング50に保持されるようになっている。
初期位置は、シールド端子10をハウジング50に収容する前に、検知部材70がハウジング50に組み付けられる位置であって、側方からの断面図によれば図12に示す位置である。一方、検知位置は、検知部材70がシールド端子10と干渉し、シールド端子10がハウジング50の内部の正規位置に収容されることで、検知部材70が前方へ押し出される位置であって、図13に示す位置である。検知部材70の初期位置から検知位置への移動の機構については、コネクタ1の組み付け方法とともに以下で詳細に説明する。
図11に示すように、検知部材側天井壁72の後側の左端部には、凹凸形状を有する係合部74が設けられている。係合部74は、左方に突出する凸状係合部74Aと、右方に凹んだ凹状係合部74Bと、を備える。凸状係合部74Aと凹状係合部74Bは前後方向に連なって形成され、凹状係合部74Bを構成する後側の内面は、凸状係合部74Aの外面を兼ねている。図4に示すように、凸状係合部74Aは凹状被係合部69Aと、凹状係合部74Bは凸状被係合部69Bと、それぞれ係合するようになっている。
コネクタ1を構成する部材は以上であって、以下に、本実施形態のコネクタ1の組み付け手順の一例、及びシールド端子10がハウジング50の正規位置へ収容されたことを検知する方法の一例について詳細に説明する。
まず、ハウジング50に外導体30及び止水部材9を組み付ける。外導体30は、ハウジング50の後方から外導体収容部57に挿入される。
次に、リテーナ60がハウジング50に組み付けられる。リテーナ60は、スライド壁部67とスライド溝部53との係合、係止突起63Aと係止突起収容部56との係合、及び係合凸部63Bと係合凹部55との係合により(図16参照)、ハウジング50に対して左右方向にスライドして装着される。仮係止凹部66Aと係止突起54とが係止することで、リテーナ60は、仮係止位置に保持される(図2参照)。また、リテーナ60の係止突起63Aは、外導体30の係止凹部32と係止する(図12参照)。
続いて、検知部材70がハウジング50に組み付けられる。検知部材70は、係合リブ75と係合リブ受け部58との係合、及び検知凸部73と外導体30の検知凸部受け部31との係合により(図6参照)、ハウジング50に対して前後方向にスライドして装着される。図15の実線で示すように、係止突起76と後側係止凹部59Aとが係止することで、検知部材70は、初期位置に保持される(図2及び図12参照)。
電線46の端部に接続された複数の端子40が、ハウジング50の後方から端子収容部51に挿入される。係止部43と係止受け部52とが係止することで、複数の端子40は端子収容部51に保持される(図16参照)。端子モジュール37が、ハウジング50の後方から、ハウジング50に収容された外導体30の内部に挿入される(図12参照)。図13に示すように、係止片23と係止突起33とが係止することで、シールド端子10の組み付けが完了する。すなわち、図13に示す端子モジュール37(図7及び図12参照)の位置が外導体30に対する端子モジュール37の正規位置であるとともに、図13に示すシールド端子10の位置がハウジング50に対するシールド端子10の正規位置である。
しかし、本実施形態とは異なり、検知部材を備えない従来の構成においては、端子モジュールが外導体の内部の正規位置に挿入されたことを確認することは困難である。なぜならば、シールド端子の外導体に孔を設けていないことから、コネクタの低背化等も考慮した場合には、誘電体の係止片と外導体の係止突起との係止代を大きくすることが難しい。また、ケーブルの外周に配される止水栓をハウジングの内部に圧入するとともに、導電ゴム部材を外導体の収容部に圧入するには、大きな挿入力が必要となる。したがって、端子モジュールを外導体の内部に挿入する手応えから、誘電体の係止片と外導体の係止突起との係止、すなわち、端子モジュールの正規位置への挿入を判断することは難しいためである。さらに、複数の端子の抜け止めを行うスライド式のリテーナを用いて、シールド端子の挿入位置を保証することも困難である。
本実施形態においては、端子モジュール37が外導体30の内部に挿入される際、係止片23の基端部のアーチ状部24が検知部材70の検知凸部73に接触することで、端子モジュール37の挿入の進行に伴って、検知部材70が前方に押し出される(図12及び図13参照)。そして、端子モジュール37が外導体30の正規位置に挿入されたとき(すなわち、シールド端子10が完成し、ハウジング50の正規位置に収容されたとき)、検知部材70が検知位置に配されるようになっている(図3、図13、及び図15の二点鎖線部分参照)。したがって、本実施形態では、検知部材70によりシールド端子10が正規位置に収容されたことを検知することができる。一方、図12に示すように、端子モジュール37が中途挿入された状態においては、検知部材70が初期位置から移動しないか、移動したとしても初期位置と検知位置の中間位置に配されることとなる。
最後に、検知部材70が検知位置に移動した状態において、リテーナ60を右方にスライドして仮係止位置(図3参照)から本係止位置(図4参照)に移動させることで、複数の端子40の抜け止めを行う。ここで、検知部材70が検知位置に至っていない状態(例えば図12に示す状態)において、誤ってリテーナ60を本係止位置に移動させようとした場合には、図5に示すように、検知部材70の係合部74とリテーナ60の被係合部69とが係合できず、互いに干渉するため、リテーナ60は本係止位置に移動不可とされる。一方、図4に示すように、検知部材70が検知位置に配された状態では、リテーナ60が本係止位置に移動可能とされ、係合部74と被係合部69が係合するようになっている。したがって、本実施形態においては、スライド式のリテーナ60によっても、シールド端子10がハウジング50の内部の正規位置に収容されたことを検知することができる。
[実施形態の作用効果]
実施形態によれば、以下の作用、効果を奏する。
実施形態にかかるコネクタ1は、電線3の外周をシールド体7で包囲してなるケーブル2に接続されるシールド端子10と、複数の端子40と、シールド端子10と複数の端子40とを収容するハウジング50と、仮係止位置と本係止位置との間で複数の端子40が並ぶ方向に移動可能にハウジング50に保持され、本係止位置に移動することで複数の端子40をハウジング50の内部に抜け止めするリテーナ60と、初期位置と検知位置との間でシールド端子10の挿抜方向に移動可能にハウジング50に保持され、シールド端子10がハウジング50の内部における正規位置に収容されることで検知位置に移動する検知部材70と、を備え、シールド端子10は、内導体11と、内導体11を収容する誘電体20と、誘電体20の外周を覆うとともに、シールド体7に電気的に接続される筒状の外導体30と、を備え、検知部材70が検知位置にないときは、リテーナ60は検知部材70に干渉することで本係止位置に移動不可とされ、検知部材70が検知位置にあるときは、リテーナ60は本係止位置に移動可能とされている。
上記の構成によれば、リテーナ60が本係止位置に移動可能とされていることにより、シールド端子10がハウジング50の内部の正規位置に収容されたことを検知することができる。
実施形態にかかるコネクタ1は、外導体30とシールド体7とを電気的に接続する筒状の導電ゴム部材35を備え、導電ゴム部材35とケーブル2と内導体11と誘電体20とを備えて端子モジュール37が構成され、ハウジング50に収容された外導体30の内部に端子モジュール37が挿入される際、検知部材70は、端子モジュール37に接触することで初期位置から検知位置に移動するようになっている。
上記の構成によれば、ハウジング50に収容された外導体30の内部に端子モジュール37を挿入することにより、シールド端子10の組み付け、及びシールド端子10のハウジング50の正規位置への収容を容易に行うことができる。
実施形態では、検知部材70は、係合部74を備え、リテーナ60は、検知部材70が検知位置にあるときに、リテーナ60が本係止位置に移動することによって、係合部74と係合する被係合部69を備える。
上記の構成によれば、検知部材70の係合部74とリテーナ60の被係合部69が係合することにより、シールド端子10がハウジング50の内部の正規位置に収容されたことを検知することができる。
<他の実施形態>
(1)上記実施形態では、コネクタ1は止水部材9や止水栓36,49を備えていたが、これに限られることはなく、コネクタは止水部材や止水栓を備えていなくてもよい。
(2)上記実施形態では、ハウジング50に収容された外導体30の内部に端子モジュール37を挿入することによりコネクタ1を構成したが、これに限られることはなく、ケーブルに接続されたシールド端子をハウジングの内部に挿入することによりコネクタを構成してもよい。
1: コネクタ
2: ケーブル
3: 電線
4: 芯線
5: 絶縁被覆
6: 介在絶縁層
7: シールド体
8: シース
9: 止水部材
10: シールド端子
11: 内導体
12: 接続筒部
13: 板バネ部
14: 係止部
15: ワイヤバレル
20: 誘電体
20A: 第1誘電体
20B: 第2誘電体
21: 筒部収容部
22: 係止凹部
23: 係止片
24: アーチ状部
25: 台座部
25A: 前側係合部
25B: 後側係合部
26A: 前側係合爪
26B: 後側係合爪
27: 仕切り部
28: クランプ部
30: 外導体
31: 検知凸部受け部
32: 係止凹部
33: 係止突起
34: 収容部
35: 導電ゴム部材
36: 止水栓
36A: 細径部
36B: 太径部
37: 端子モジュール
40: 端子
41: 接続筒部
42: 板バネ部
43: 係止部
44: ワイヤバレル
45: インシュレーションバレル
46: 電線
47: 芯線
48: 絶縁被覆
49: 止水栓
50: ハウジング
50A: 前半部分
50B: 後半部分
51: 端子収容部
52: 係止受け部
53: スライド溝部
54: 係止突起
55: 係合凹部
56: 係止突起収容部
57: 外導体収容部
58: 係合リブ受け部
59: ハウジングの係止凹部
59A: 後側係止凹部
59B: 前側係止凹部
60: リテーナ
61: リテーナ側前壁
61A: 貫通孔
62: リテーナ側天井壁
63: 底壁
63A: 係止突起
63B: 係合凸部
64: 側壁
65: 結合凹部
66A: 仮係止凹部
66B: 本係止凹部
67: スライド壁部
67A: 抜け止め部
69: 被係合部
69A: 凹状被係合部
69B: 凸状被係合部
70: 検知部材
71: 検知部材側前壁
72: 検知部材側天井壁
73: 検知凸部
74: 係合部
74A: 凸状係合部
74B: 凹状係合部
75: 係合リブ
76: 係止突起

Claims (3)

  1. 電線の外周をシールド体で包囲してなるケーブルに接続されるシールド端子と、
    複数の端子と、
    前記シールド端子と前記複数の端子とを収容するハウジングと、
    仮係止位置と本係止位置との間で前記複数の端子が並ぶ方向に移動可能に前記ハウジングに保持され、前記本係止位置に移動することで前記複数の端子を前記ハウジングの内部に抜け止めするリテーナと、
    初期位置と検知位置との間で前記シールド端子の挿抜方向に移動可能に前記ハウジングに保持され、前記シールド端子が前記ハウジングの内部における正規位置に収容されることで前記検知位置に移動する検知部材と、を備え、
    前記シールド端子は、内導体と、前記内導体を収容する誘電体と、前記誘電体の外周を覆うとともに、前記シールド体に電気的に接続される筒状の外導体と、を備え、
    前記検知部材が前記検知位置にないときは、前記リテーナは前記検知部材に干渉することで前記本係止位置に移動不可とされ、
    前記検知部材が前記検知位置にあるときは、前記リテーナは前記本係止位置に移動可能とされている、コネクタ。
  2. 前記外導体と前記シールド体とを電気的に接続する筒状の導電ゴム部材を備え、
    前記導電ゴム部材と前記ケーブルと前記内導体と前記誘電体とを備えて端子モジュールが構成され、
    前記ハウジングに収容された前記外導体の内部に前記端子モジュールが挿入される際、前記検知部材は、前記端子モジュールに接触することで前記初期位置から前記検知位置に移動するようになっている、請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記検知部材は、係合部を備え、
    前記リテーナは、前記検知部材が前記検知位置にあるときに、前記リテーナが前記本係止位置に移動することによって、前記係合部と係合する被係合部を備える、請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
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