JP2003223960A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2003223960A
JP2003223960A JP2002022125A JP2002022125A JP2003223960A JP 2003223960 A JP2003223960 A JP 2003223960A JP 2002022125 A JP2002022125 A JP 2002022125A JP 2002022125 A JP2002022125 A JP 2002022125A JP 2003223960 A JP2003223960 A JP 2003223960A
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JP
Japan
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terminal fitting
lance
housing
terminal
rear end
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Pending
Application number
JP2002022125A
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English (en)
Inventor
Takashi Tsuchiya
隆 土屋
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端子金具の挿入不良を確実に検知する。 【解決手段】 端子金具20がハウジング10内におけ
るランス12よりも後方の位置まで挿入された状態、即
ちランス12が撓み空間13内へ弾性撓みしないために
リテーナ30とランス12との干渉に基づく端子金具2
0の挿入不良検知が行えない場合でも、挿入検知用窓孔
16からは端子金具20の一部を目視によって確認する
ことができるので、この挿入検知用窓孔16からの目視
確認によって端子金具20の挿入不良を検知することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、端子金具の挿入状
態を検知するようにしたコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハウジングに対し前方からリテーナを組
み付け、そのリテーナによってハウジング内の端子金具
を抜止めするコネクタとして、従来、特開平6−532
6号公報に開示されているものがある。このコネクタに
ついて説明すると、ハウジング内には、端子金具の挿入
過程で弾性撓みするとともに端子金具が正規挿入された
状態で弾性復帰してその端子金具に係止するランスが形
成されているとともに、ランスの弾性撓みを許容するた
めの撓み空間が形成されている。一方、リテーナは、ハ
ウジングに組み付けられるのに伴いランスの撓み空間に
進入して、そのランスの端子金具から解離する方向への
弾性撓みを規制し、端子金具を抜止めするようになって
いる。
【0003】このようにリテーナが撓み空間内に侵入す
るタイプのコネクタでは、端子金具が正規挿入位置の直
前で止まっていると、その端子金具がランスと干渉して
そのランスを撓み空間内へ進出させた状態となるため、
リテーナは、そのランスと干渉することになって正規組
付け位置への組付けが規制される。したがって、この構
造を利用し、リテーナを正規の組付け位置(端子金具を
抜止めする位置)に組み付けることができるか否かによ
り、端子金具の挿入状態を検知することができるように
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のコネクタに
おいて、端子金具の挿入が極めて浅く、端子金具がラン
スと干渉する位置よりも後方で止まっていてランスが撓
み空間内に進出していない場合には、リテーナを正規組
付け位置へ組み付けることができるため、リテーナによ
る検知機能は発揮されない。しかし、この場合には、端
子金具の後端部や端子金具の後端部に取り付けられてい
る防水用のゴム栓等がハウジングの外部後方に突出した
状態となっているため、この突出部分を目視することに
よって端子金具が挿入不良状態であることが判るように
なっている。
【0005】ところが、近年、この種のコネクタにおい
てハウジングから導出されている電線を保護することが
要望されており、その手段として、電線におけるハウジ
ング外へ導出した部分から、ハウジングの後端部外周に
至る範囲に亘って、筒状の保護部材を外嵌し、この筒状
の保護部材によって電線の導出部分を保護する構造がと
られている。この場合、ハウジングの後端部は、保護部
材との嵌め合い代を確保する必要上、後方へ延長された
構造とならざるを得ない。
【0006】ところが、このようにハウジングの後端部
を延長すると、端子金具が正規挿入位置よりも大きく後
方へずれてランスと干渉しない半挿入位置にある場合で
も、端子金具の後端部や端子金具の後端部に取り付けた
防水用ゴム栓等が、そのハウジングの後端の延長部の内
部に隠れたままとなり、正規挿入された場合と同様にハ
ウジングの後端からは電線のみが露出する状態になって
しまう虞がある。つまり、外観上は正規挿入状態と区別
することができないため、端子金具の挿入不良を検知す
ることができなくなる、という問題が生じる。
【0007】本願発明は上記事情に鑑みて創案され、端
子金具の挿入不良を確実に検知できるようにすることを
目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、電線
の前端部に固着された端子金具と、後方から前記端子金
具が挿入されるようになっているとともに、前記端子金
具が挿入された状態では前記電線を後方へ導出させるハ
ウジングと、前記ハウジングの後端部外周から、前記電
線における前記ハウジングからの導出部分に亘って外嵌
される電線保護部材とを備えたものにおいて、前記ハウ
ジングの後端部には、前記端子金具の挿入過程において
その端子金具の一部又は前記電線を外部から視認し得る
ように開口された挿入検知用窓孔が形成されている構成
とした。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記ハウジング内に形成された撓み空間と、前記ハ
ウジング内に形成され、前記端子金具の挿入過程ではそ
の端子金具との干渉により弾性撓みして前記撓み空間内
に進出するとともに、前記端子金具が正規挿入された状
態では前記撓み空間外へ弾性復帰してその端子金具に対
して抜止め状態に係止するランスと、前記ハウジングに
対して前方から組付け可能とされており、前記ランスが
弾性復帰している状態では前記撓み空間内に進入して前
記ランスが前記端子金具から解離する方向へ弾性撓みす
るのを規制するとともに、前記ランスが弾性撓みして前
記撓み空間内に進出している状態ではそのランスと干渉
して前記ハウジングへの組付けを規制されるようになっ
ているリテーナを備え、前記端子金具の挿入位置が前記
ランスよりも後方であるときに、その端子金具の後端部
又は端子金具の後端部への固着部材が前記ハウジング内
に収容されたままの状態となり得るようになっているも
のであって、前記挿入検知用窓孔が、前記ランスよりも
後方の位置まで挿入された状態における前記端子金具の
一部又はその端子金具の後端部への固着部材と対応する
領域を切欠した形態で開口されている構成とした。請求
項3の発明は、請求項2の発明において、前記端子金具
が前記ランスと干渉してそのランスを前記撓み空間内に
弾性撓みさせる位置まで挿入された状態において、前記
端子金具の後端部又は前記端子金具の後端部への固着部
材が前記挿入検知用窓孔から目視し得る構成とした。請
求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかの発
明において、前記端子金具の後端部への固着部材が防水
用のゴム栓であり、前記端子金具が正規挿入された状態
においては前記ゴム栓が前記挿入検知用窓孔よりも前方
に配置される構成とした。
【0010】
【発明の作用及び効果】[請求項1の発明]端子金具の
挿入過程では、挿入検知用窓孔から目視される端子金具
の部位又は電線を確認することで、端子金具の挿入状
態、ひいては挿入不良を検知することができる。 [請求項2の発明]端子金具がハウジング内におけるラ
ンスよりも後方の位置まで挿入された状態、即ちランス
が撓み空間内へ弾性撓みしないためにリテーナとランス
との干渉に基づく端子金具の挿入不良検知が行えない場
合は、挿入検知用窓孔からは端子金具の一部又は端子金
具の後端部への固着部材の位置を目視によって確認する
ことができるので、この挿入検知用窓孔からの目視確認
によって端子金具の挿入不良を検知することができる。
【0011】[請求項3の発明]端子金具がランスと干
渉してそのランスを撓み空間内に弾性撓みさせる位置ま
で挿入された半挿入状態では、挿入検知用窓孔から端子
金具の一部又は端子金具の後端部への固着部材が目視確
認できるとともに、リテーナが撓み空間内のランスと干
渉するようになるので、挿入検知用窓孔からの目視確認
とリテーナの組付け可否の双方によって、端子金具の半
挿入を確実に検知することができる。 [請求項4の発明]端子金具が正規挿入された状態にお
いてはゴム栓が挿入検知用窓孔よりも前方に位置するの
で、挿入検知用窓孔からハウジング内に侵入した異物が
ゴム栓よりも前方へ侵入することがない。即ち、挿入検
知用窓孔が開口されていても、ゴム栓によるシール機能
が損なわれずに済んでいる。
【0012】
【発明の実施の形態】[実施形態1]以下、本発明を具
体化した実施形態1を図1乃至図11を参照して説明す
る。本実施形態のコネクタは、ハウジング10と、端子
金具20と、リテーナ30と、電線保護部材40とを備
えて構成されている。ハウジング10は、合成樹脂製で
あり、その内部には後方から端子金具20を挿入させる
ための前後方向に細長いキャビティ11が左右一対形成
されている。キャビティ11内の天井壁における前端近
くの位置には、ランス12が形成されている。ランス1
2は、前方へ片持ち状に延出するとともに下面に抜止め
突起12aを形成した形態であって、常には抜止め突起
12aを端子金具20の挿入経路内に突出させるロック
位置(図5及び図7を参照)にあるが、その後端(基
端)を支点として自由端側(前端側)を図6に示す上方
位置(即ち、抜止め突起12aを端子金具20の挿入経
路外へ退避させるロック解除位置)へ弾性撓みし得るよ
うになっている。また、ハウジング10の前端部には、
上記ランス12を弾性撓みさせるためのスペースとし
て、撓み空間13が形成されている。この撓み空間13
は、ハウジング10の前端面に開放されており、この撓
み空間13内には、弾性撓みしたランス12が進出する
だけでなく、後述するリテーナ30が進入するようにな
っている。
【0013】端子金具20は、その略前半部分が角筒部
21となっているとともに、略後半部分がオープンバレ
ル状の電線圧着部22となっている。角筒部21は、図
示しない相手側の雄端子金具20との接続手段となって
いるとともに、角筒部21の後端上縁は、ランス12の
抜止め突起12aに係止される抜止め部23となってい
る。また、電線圧着部22には、電線24の端末部が圧
着により導通可能に接続されている。さらに、電線圧着
部22の後端部には、防水用のゴム栓25(本発明の構
成要件である端子金具20の後端部への固着部材)が嵌
着されており、このゴム栓25の後端面からは電線24
のみが導出した形態となっている。そして、端子金具2
0がハウジング10に正規挿入された状態では、端子金
具20の後端から延出する電線24がハウジング10の
後端面から後方へ導出されるようになっている。
【0014】キャビティ11に端子金具20を挿入する
過程では、端子金具20が正規挿入位置に接近したとこ
ろで、角筒部21の前端上縁がランス12の抜止め突起
12aに干渉し、端子金具20の挿入が進むのに伴って
ランス12がロック解除位置へ弾性撓みさせられて撓み
空間13内に進出する。そして、端子金具20が正規挿
入位置に到達すると、角筒部21が抜止め突起12aを
通過することによってランス12がロック位置へ弾性復
帰し、抜止め突起12aが端子金具20の抜止め部23
に対して後方から係止する。この係止によって端子金具
20が抜止め状態に保持される。
【0015】リテーナ30は、ハウジング10の前端部
に対して前方から組みつけられるようにしたものであっ
て、キャビティ11内に正規挿入された端子金具20を
抜止めする機能と、端子金具20の挿入が不良であるこ
とを検知する機能とを兼ね備えている。このリテーナ3
0は、ハウジング10に対し、組付けの浅い仮係止位置
(図6を参照)と、この仮係止位置よりも深く組み付け
られた本係止位置(図8を参照)とに保持されるように
なっている。尚、リテーナ30を仮係止位置と本係止位
置に保持する手段としては、リテーナ30とハウジング
10のうちのいずれか一方に弾性係止片を設けるととも
に、他方にこの弾性係止片に係止される係止部を設ける
周知の構造(図示せず)を採用することができる。
【0016】リテーナ30には、後方、即ちハウジング
10に向かう方向へ突出する突起部31が、各キャビテ
ィ11と対応するように左右一対形成されている。この
突起部31は、リテーナ30が仮係止位置にある状態で
は、ハウジング10の撓み空間13よりも手前、即ち撓
み空間13よりも前方に位置するため、ロック位置にあ
るランス12が撓み空間13内に進出するロック解除位
置へと弾性撓みし得るようになっている。
【0017】また、ランス12が撓み空間13外へ退避
したロック位置にある状態では、リテーナ30が本係止
位置に組み付けられのに伴って突起部31が撓み空間1
3内に進入し得るようになっている。突起部31が撓み
空間13内に進入した状態では、突起部31の下面がラ
ンス12の上面に宛がわれることにより、ランス12が
ロック位置に保持される。即ち、ランス12が撓み空間
13内へ弾性撓みすることが規制される。
【0018】また、リテーナ30が仮係止位置にあって
ランス12がロック解除位置へ弾性撓みすると、そのラ
ンス12は撓み空間13内に進出しているので、仮係止
位置のリテーナ30を本係止位置へ押し込もうとして
も、撓み空間13内のランス12に突起部31が干渉す
るため、リテーナ30は本係止位置へ押し込むことがで
きないようになっている。つまり、端子金具20が正規
挿入された状態では、ランス12がロック位置に弾性復
帰しているので、突起部31を撓み空間13内に進入さ
せつつリテーナ30を本係止位置に押し込むことができ
るのに対し、端子金具20がランス12を弾性撓みさせ
る半挿入位置にある状態では、撓み空間13内に進出し
たランス12に突起部31が干渉するためにリテーナ3
0を本係止位置へ押し込むことができないのであって、
リテーナ30を本係止位置へ押し込むことができるか否
かに基づいて端子金具20の挿入状態を検知することが
できる。
【0019】但し、このリテーナ30による半挿入検知
方法では、端子金具20がランス12よりも後方に位置
する場合にはその半挿入を検知することができないので
あるが、この場合は、後述するようにハウジング10に
形成した挿入検知用窓孔16からの目視によって検知を
行うことできるようになっている。電線保護部材40
は、所定の温度まで加熱することによって縮径する性質
を有する熱収縮チューブからなり、端子金具20をハウ
ジング10に挿入した後、電線24におけるハウジング
10の後端面からの導出部分と、ハウジング10の後端
部との間に亘って包囲するように装着されている。
【0020】この電線保護部材40の取付代を確保する
ため、ハウジング10の後端部は従来のものよりも後方
へ延長されている。このようにハウジング10の後端に
延長部14を設けたことにより、キャビティ11の長さ
は、端子金具20の長さに対してほぼ1.5倍の長さと
なっていて、端子金具20が正規位置(キャビティ11
の前端に到達する位置)まで挿入された状態では、キャ
ビティ11の後端部内を電線24のみが配索された形態
となる。尚、この延長部14の後端部には、電線保護部
材40の後方への抜けを防止する手段として拡径部15
が形成されている。
【0021】さて、この延長部14には、各キャビティ
11内を側方から覗き込めるように、縦長方形の挿入検
知用窓孔16が左右一対形成されている。この挿入検知
用窓孔16の前後方向における位置及び開口領域は、次
のように設定されている。即ち、端子金具20の挿入過
程において、端子金具20の挿入開始後は挿入検知用窓
孔16からは端子金具20の角筒部21が視認され、端
子金具20の前端がランス12の抜止め突起12aに到
達する状態になると、図10に示すように、端子金具2
0の後端の電線圧着部22の一部が挿入検知用窓孔16
から目視できるようになる。つまり、挿入開始から端子
金具20がランス12に到達するまのでの間、挿入検知
用窓孔16からは電線24は視認できない。
【0022】この状態から端子金具20の挿入が進み、
角筒部21がランス12と干渉してそのランス12を撓
み空間13内へ弾性撓みさせる行程では、まず、挿入検
知用窓孔16から電線圧着部22の一部が視認できる状
態と、挿入検知用窓孔16から電線圧着部22の一部及
びゴム栓25の一部が視認できる状態と、ゴム栓25の
みが視認できる状態を経た後、正規挿入の直前に至った
ところで電線24のみが視認し得るようになる(図6を
参照)。この後は、端子金具20が正規挿入に至るま
で、挿入検知用窓孔16からは電線24のみが視認し得
る状態が続く(図8を参照)。挿入検知用窓孔16の位
置と開口領域は、以上のように設定されている。
【0023】また、挿入検知用窓孔16は、電線保護部
材40をハウジング10と電線24との間に亘って装着
した状態でも、電線保護部材40に隠れずに、キャビテ
ィ11内をハウジング10の外部へ開口させたままとな
る。但し、端子金具20が正規挿入された状態では、挿
入検知用窓孔16の位置はゴム栓25よりも後方となる
ので、挿入検知用窓孔16から侵入した異物がキャビテ
ィ11の前端部、即ち端子金具20と雄端子金具20と
の接続部分にまで到達することはない。
【0024】次に、本実施形態の作用を説明する。キャ
ビティ11に端子金具20を挿入する過程において、端
子金具20の前端がランス12の抜止め突起12aに到
達しない状態では、ランス12は撓み空間13内へ弾性
撓みしていないために、端子金具20が正規挿入されて
いるときと同じくリテーナ30を本係止位置へ押し込む
ことが可能であることから、リテーナ30による挿入検
知を行うことはできない(図10を参照)。しかし、端
子金具20が正規挿入された状態では、挿入検知用窓孔
16から目視できるのが電線24のみである(図8を参
照)のに対し、端子金具20がランス12よりも後方に
位置する半挿入状態では、挿入検知用窓孔16から目視
されるのは、電線24ではなくて電線圧着部22の一部
である。したがって、挿入検知用窓孔16から目視でき
る対象物が、電線24と電線圧着部22とのいずれであ
るかに基づいて、端子金具20が正規挿入されているか
否かを検知することができる。
【0025】また、端子金具20がランス12と干渉し
てそのランス12を撓み空間13内に弾性撓みさせる位
置まで挿入された状態においても、上記のように端子金
具20がランス12よりも後方の半挿入位置にある場合
と同様に、挿入検知用窓孔16からは電線圧着部22が
目視されるようになっている。つまり、この半挿入状態
では、リテーナ30が撓み空間13内のランス12と干
渉することにより本係止位置への組付けを規制されるこ
とと、挿入検知用窓孔16からの目視対象が電線圧着部
22であることとの、2つの判断材料によって端子金具
20の半挿入を検知することができるようになってい
る。
【0026】上述のように本実施形態においては、ハウ
ジング10の後端の延長部14に、端子金具20の挿入
過程においてその端子金具20の一部又は電線24を外
部から視認し得るように開口された挿入検知用窓孔16
を形成したので、端子金具20の挿入過程では、挿入検
知用窓孔16から目視される端子金具20の部位又は電
線24を確認することで、端子金具20の挿入状態、ひ
いては端子金具20の挿入不良を検知することができ
る。また、本実施形態のコネクタは、端子金具20の後
端部に防水用のゴム栓25を固着し、ゴム栓25よりも
前方への異物の侵入を規制するようにした防水タイプの
ものであるが、端子金具20が正規挿入された状態にお
いてはそのゴム栓25が挿入検知用窓孔16よりも前方
に位置するようにしたので、挿入検知用窓孔16からハ
ウジング10内に異物が侵入しても、その異物がゴム栓
25よりも前方へ侵入することがない。つまり、挿入検
知用窓孔16を形成したことに起因してゴム栓25によ
るシール機能が損なわれずに済んでいる。
【0027】[他の実施形態]本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態では端子金具の後端部に固着部材と
してゴム栓を固着したが、本発明は、端子金具の後端部
にゴム栓(固着部材)を固着しない非防水タイプのコネ
クタにも適用することができる。
【0028】(2)上記実施形態では端子金具がランス
を弾性撓みさせる位置まで挿入されたときに挿入検知用
窓孔から端子金具の後端部又は端子金具の後端部への固
着部材を目視し得るようにしたが、本発明によれば、端
子金具がランスを弾性撓みさせる位置まで挿入された状
態では、挿入検知用窓孔からは端子金具の一部又は端子
金具の後端部への固着部材は目視できず、電線のみが目
視できるようにしてもよい。
【0029】(3)上記実施形態では電線保護部材を熱
収縮チューブとしたが、本発明によれば、電線保護部材
は、熱収縮チューブに限らず、モールド樹脂やゴム管な
どでもよい。 (4)上記実施形態では電線保護部材を装着した状態で
も挿入検知用窓孔を露出させたままとしたが、本発明に
よれば、電線保護部材によって挿入検知用窓孔を覆い隠
すようにしてもよい。 (5)上記実施形態では端子金具の挿入状態の検知をリ
テーナと挿入検知用窓孔とで分担して行うようにした
が、本発明によれば、リテーナによる挿入検知を行わ
ず、挿入検知用窓孔から目視される端子金具又は電線の
様子に基づいて端子金具の挿入状態、即ち端子金具が挿
入不良であるか否かを検知するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のハウジングの正面図
【図2】ハウジングの背面図
【図3】ハウジングの側面図
【図4】ハウジングの平面図
【図5】ハウジングの縦断面図
【図6】端子金具の挿入途中の状態の縦断面図
【図7】端子金具を正規挿入した状態の縦断面図
【図8】リテーナを組み付けて端子金具を抜止めした状
態の縦断面図
【図9】端子金具を正規挿入した状態の側面図
【図10】端子金具がランスよりも後方の位置まで挿入
された状態の縦断面図
【図11】端子金具がランスよりも後方の位置まで挿入
された状態の側面図
【符号の説明】
10…ハウジング 12…ランス 13…撓み空間 16…挿入検知用窓孔 20…端子金具 24…電線 25…ゴム栓(端子金具の後端部への固着部材) 30…リテーナ 40…電線保護部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線の前端部に固着された端子金具と、 後方から前記端子金具が挿入されるようになっていると
    ともに、前記端子金具が挿入された状態では前記電線を
    後方へ導出させるハウジングと、 前記ハウジングの後端部外周から、前記電線における前
    記ハウジングからの導出部分に亘って外嵌される電線保
    護部材とを備えたものにおいて、 前記ハウジングの後端部には、前記端子金具の挿入過程
    においてその端子金具の一部又は前記電線を外部から視
    認し得るように開口された挿入検知用窓孔が形成されて
    いることを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記ハウジング内に形成された撓み空間
    と、 前記ハウジング内に形成され、前記端子金具の挿入過程
    ではその端子金具との干渉により弾性撓みして前記撓み
    空間内に進出するとともに、前記端子金具が正規挿入さ
    れた状態では前記撓み空間外へ弾性復帰してその端子金
    具に対して抜止め状態に係止するランスと、 前記ハウジングに対して前方から組付け可能とされてお
    り、前記ランスが弾性復帰している状態では前記撓み空
    間内に進入して前記ランスが前記端子金具から解離する
    方向へ弾性撓みするのを規制するとともに、前記ランス
    が弾性撓みして前記撓み空間内に進出している状態では
    そのランスと干渉して前記ハウジングへの組付けを規制
    されるようになっているリテーナとを備え、 前記端子金具の挿入位置が前記ランスよりも後方である
    ときに、その端子金具の後端部又は端子金具の後端部へ
    の固着部材が前記ハウジング内に収容されたままの状態
    となり得るようになっているものであって、 前記挿入検知用窓孔が、前記ランスよりも後方の位置ま
    で挿入された状態における前記端子金具の一部又はその
    端子金具の後端部への固着部材と対応する領域を切欠し
    た形態で開口されていることを特徴とする請求項1記載
    のコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記端子金具が前記ランスと干渉してそ
    のランスを前記撓み空間内に弾性撓みさせる位置まで挿
    入された状態において、前記端子金具の後端部又は前記
    端子金具の後端部への固着部材が前記挿入検知用窓孔か
    ら目視し得る構成としたことを特徴とする請求項2記載
    のコネクタ。
  4. 【請求項4】 前記端子金具の後端部への固着部材が防
    水用のゴム栓であり、前記端子金具が正規挿入された状
    態においては前記ゴム栓が前記挿入検知用窓孔よりも前
    方に配置される構成としたことを特徴とする請求項1乃
    至請求項3のいずれかに記載のコネクタ。
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