JP2022079845A - 車両の導風路構造、および導風路形成部材 - Google Patents

車両の導風路構造、および導風路形成部材 Download PDF

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Abstract

【課題】車両の走行中の空気抵抗を低減することだけでなく、操安性能に影響を与える事態の発生を抑制することといった他の性能についても改善する。【解決方法】車両1の導風路構造は、ホイールハウス7の後側となる車体2の側面部分の外縁に沿って縦長に設けられる導風路形成部材10,20,30を有する。縦長の導風路形成部材10,20,30導風路形成部材によりホイールハウス7の後側に形成される縦長の導風路50は、ホイールハウス7から空気を吸い込んで車体2の側面4,5に沿って排気する。縦長の導風路50は、上下方向において複数の区画を形成する仕切る仕切部材14を有する。導風路50の後側における車体2の側面部分には、縦長傾斜面15が形成される。仕切部材14は、縦長の導風路50から後方へ突出する。【選択図】 図6

Description

本発明は、車両の導風路構造、および導風路形成部材に関する。
自動車といった車両では、走行中の空気抵抗を低減することなどが求められている。
特許文献1、2では、ホイールハウスの後側またはホイールハウスの外周に沿って設けられるオーバフェンダに、導風路を形成している。このような導風路を形成することにより、ホイールハウスへ入り込んだ空気は、導風路を通じて後方へ効率よく排気される。走行中の空気抵抗を低減できることが期待できる。
米国特許出願公開第2016/0075383号明細書 特開2001-278123号公報
しかしながら、このようにホイールハウスへ入り込んだ空気を効率よく後方へ排気できたとしても、たとえば車両に要求される他の性能、たとえば車両のふらつき、ふわつきといった操安性能に影響を与える事態について必ずしも改善できるものではない。
このように車両では、走行中の空気抵抗を低減することだけでなく、操安性能に影響を与える事態の発生を抑制することといった他の性能についても改善することが求められている。
本発明の一形態に係る車両の導風路構造は、ホイールハウスの後側となる車体の側面部分の外縁に沿って縦長に設けられる導風路形成部材を有し、縦長の前記導風路形成部材により前記ホイールハウスの後側に形成される縦長の導風路を通じて前記ホイールハウスから空気を吸い込んで前記車体の側面に沿って排気する車両の導風路構造であって、縦長の前記導風路を上下方向において複数の区画が形成されるように仕切る仕切部材を有し、前記導風路の後側における前記車体の側面部分には、縦長傾斜面が形成され、前記仕切部材は、縦長の前記導風路から後方へ突出する。
好適には、前記仕切部材は、前記導風路の導入口へ向けて前下がりとなる傾斜部と、前記傾斜部の後端から前記車体の前後方向に沿って延在するフラット部と、を有し、前記フラット部が、縦長の前記導風路から後方へ突出する、とよい。
好適には、前記導風路形成部材は、縦長の前記導風路についての前記車両の車幅方向の内側に位置する内側部材と、縦長の前記導風路についての前記車両の車幅方向の外側に位置する外側部材と、を有し、前記導風路形成部材の前記外側部材に被さるカバー部材、を有し、前記外側部材についての後端縁部分には、前記縦長傾斜面に倣った対向傾斜面が形成されている、とよい。
好適には、前記ホイールハウスを形成するホイールハウス部材は、前記導風路の導入口と重なる部位に形成される貫通孔と、前記貫通孔の周縁に沿って立設される漏斗部と、を有し、前記漏斗部は、前記導風路の導入口に入る状態で設けられる、とよい。
好適には、縦長の前記導風路は、前記ホイールハウスの車軸センターより下側から、前記ホイールハウスの車軸センターより上側までにかけて形成される、とよい。
本発明の一形態に係る導風路形成部材は、車両のホイールハウスの後側となる車体の側面部分の外縁に沿って縦長に設けられることになる導風路形成部材であって、前記ホイールハウスの後側に形成されて、前記ホイールハウスから空気を吸い込んで前記車体の側面に沿って排気する縦長の導風路と、縦長の前記導風路を上下方向において複数の区画が形成されるように仕切る仕切部材と、を有し、前記導風路の後側における前記車体の側面部分には、縦長傾斜面が形成され、前記仕切部材は、縦長の前記導風路から後方へ突出する。
本発明では、ホイールハウスの後側となる車体の側面部分の外縁に沿って縦長の導風路形成部材が設けられ、縦長の導風路形成部材により、ホイールハウスの後側に縦長の導風路が形成される。これにより、ホイールハウスへ入り込んだ空気は、効率よく後方へ排気され得る。
しかも、本発明では、縦長の導風路には、導風路を上下方向に仕切る仕切部材が設けられる。仕切部材により、縦長の導風路には、それを上下方向に仕切ってなる複数の区画が形成される。
また、本発明では、導風路形成部材の後側における車体の側面部分には、縦長傾斜面が形成される。そして、仕切部材は、縦長の導風路から後方へ突出し、導風路だけでなく、縦長傾斜面においても複数の区画を形成する。
縦長の導風路を仕切部材による区画ごとに通過する気流は、縦長傾斜面の傾斜にしたがって流れる際にも区画ごとの流れを維持した流れ、区画ごとの流れを乱すことなく、車体の側面に沿って前から後ろへ向かう主たる気流と合流できる。
縦長の導風路を通過する気流が区画ごとの流れを維持したまま主たる気流と合流することにより、車体の側面に沿って後方へ向かう気流には、縦渦が生じ易くなる。車体の側面に沿って後方へ向かう気流に縦渦が生じると、車体の後側において渦流が生じる範囲を低減できる。
その結果、本発明では、走行中の空気抵抗を低減でき、しかも、車両のふらつき、ふわつきといった操安性能に影響を与える事態の発生を抑制して操安性能を改善することができる。
図1Aは、本発明の実施形態に係る自動車の平面図である。 図1Bは、図1Aの自動車の左側の側面図である。 図2は、図1Aの自動車の左前部の側面図である。 図3は、図1Bの左前部に設けられる導風路構造の分解斜視図である。 図4は、図1Bの自動車の左前部に設けられる導風路構造の、前方からの斜視図である。 図5は、図4の導風路構造のA-A断面図である。 図6は、図4の導風路構造の気流の説明図である。 図7は、図4の導風路構造を有する自動車での全体的な気流の説明図である。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1Aは、本発明の実施形態に係る自動車1の平面図である。
図1Bは、図1Aの自動車1の左側の側面図である。
自動車1は、車両の一例である。
図1Aおよび図1Bの自動車1は、車体2を有する。自動車1は、乗員の手動操作または自動運転により、前方または後方へ進行するように走行可能である。また、操舵により、右前、左前、右後、または左後の方向へ進行するように走行可能である。
走行する車体2の周囲では、図中に破線矢印で示すように、車体2の形状に沿って流れる気流が発生する。車体2の進行方向側にある空気は、車体2の前面3に当たった後、車体2の左右両側の側面4,5や上面へ向かって分かれて車体2の側面4,5や上面に沿って流れ、車体2の後方において合流する。車体2の後方には、車体2の後面6へ向けて巻き込まれる気流により、渦流が発生する。これらの気流は、自動車1の走行を妨げる一因である。
自動車1では、車体2の前面部分から側面部分にかけてのコーナ部などを、滑らかな曲面形状に形成することがある。コーナ部を曲面形状とすることにより、車体2の進行方向側にある空気は、車体2の前面3にあるフロントバンパーフェースに当たった後、フロントバンパーフェースの外形状に沿って流れて、車体2の左右両側より外側を前から後ろへ流れている気流と合流し得る。これにより、走行中の空気抵抗を低減することが期待できる。
図2は、図1Aの自動車1の左前部の側面図である。
図2に示すように、ホイールハウス7の後側となる車体2の側面部分には、縦長の導風路形成部材が設けられる。縦長の導風路形成部材により、ホイールハウス7の後側となる車体2の側面部分には、縦長の導風路50が形成される。導風路50は、たとえばホイールハウス7の空気を吸気し、吸気した空気を車体2の側面4,5に沿って後方へ排気する。
このような導風路50をホイールハウス7の後側となる車体2の側面部分に設けることにより、ホイールハウス7へ入り込んだ空気は、導風路50を通じて後方へ効率よく排気される。走行中の空気抵抗を低減できることが期待できる。
しかしながら、このようにホイールハウス7へ入り込んだ空気を効率よく後方へ排気できたとしても、たとえば自動車1に要求される他の性能、たとえば自動車1のふらつき、ふわつきといった操安性能に影響を与える事態について必ずしも改善できるものではない。
このように自動車1では、走行中の空気抵抗を低減することだけでなく、操安性能に影響を与える事態の発生を抑制することといった他の性能についても改善することが求められている。
図3は、図1Bの左前部に設けられる導風路構造の分解斜視図である。
図3には、導風路形成部材として、内側部材10、外側部材20、カバー部材30、を有する。
車体2の右前部には、図3と同様の導風路構造が設けられる。
内側部材10は、縦長の導風路50についての自動車1の車幅方向の内側に位置する。
内側部材10は、車体2の上下方向に長尺の内側基板部11、内側基板部11の外面に立設される複数の仕切部材14、縦長傾斜面15、を有する。
縦長傾斜面15は、内側基板部11の外面についての車体2の後縁側の部分において縦長に形成される。
複数の仕切部材14は、内側基板部11の外面に3つ以上で立設される。3つ以上の仕切部材14は、内側基板部11の外面において、上下方向において互いに間を開けて並ぶ。
仕切部材14は、傾斜部12、フラット部13、を有する。
フラット部13は、車体2の前後方向に沿って略水平になる平板部である。フラット部13の後端は、縦長傾斜面15の上に位置する。
傾斜部12は、フラット部13の前縁から、前下がりとなる平板部である。仕切部材14において、傾斜部12からフラット部13への表面は、連続的に形成される。
外側部材20は、縦長の導風路50についての自動車1の車幅方向の外側に位置する。
外側部材20は、略平板形状を有する。外側部材20は、内側基板部11の外面に3つ以上で立設する複数の仕切部材14の先端と接するように、内側基板部11の外面に被さる。これにより、導風路50が形成される。
外側部材20の外形は、たとえば最上に位置する仕切部材14から最下に位置する仕切部材14に沿った形状としてよい。ただし、仕切部材14の前後方向での長さより幅狭に形成するとよい。これにより、外側部材20の後側において、仕切部材14のフラット部13の後端部分と、縦長傾斜面15の後端部分とが、導風路50の後側に露出できる。
カバー部材30は、外側部材20に被せて設けられる。
カバー部材30は、外側部材20より縦長に形成されてよい。カバー部材30は、車体2の側面4,5に露出する外装部材である。
図4は、図1Bの自動車1の左前部に設けられる導風路構造の、前方からの斜視図である。
図5は、図4の導風路構造の模式的なA-A断面図である。
図3の導風路形成部材としての内側部材10、外側部材20、カバー部材30は、車体2についてのホイールハウス7の後側となる側面部分に形成される縦長の凹部において、その順番で重ねられる。
これにより、ホイールハウス7の後側となる側面部分に、縦長の導風路50が形成される。導風路50は、内側部材10と外側部材20との間に形成される。
導風路50の導入口51は、ホイールハウス7の外縁に沿って縦長に形成される。
縦長の導風路50の導入口51は、図2に示すように、ホイールハウス7の車軸センターより下側から、車軸センターより上側までにかけての範囲に形成される。
導風路50の幅は、複数の仕切部材14についての車幅方向における高さにより規定される。導風路50の幅は、ほぼ均一である。
また、図3に示すように、内側基板部11の外面には、複数の仕切部材14が3つ以上で立設している。縦長の導風路50は、縦方向において複数の区画に分割して形成される。
また、導風路50において仕切部材14についての導入口51へ向けて前下がりとなる傾斜部12は、たとえば図2または図3に示すように45度の昇り勾配の駆上面として形成されてよい。
導風路形成部材による導風路50の後側における車体2の側面部分には、導出口52が形成される。
導出口52には、車幅方向外向きに傾斜する縦長傾斜面15と、仕切部材14のフラット部13の後端部分とが、露出する。仕切部材14のフラット部13は、縦長の導風路50から後方へ突出する。
仕切部材14は、縦長の導風路50から後方へ突出して、縦長傾斜面15においても複数の区画を形成するように仕切る。
縦長傾斜面15は、縦長の導風路50を通過した気流が後外方向へ流れるように、たとえば45度以上、60度以下の角度に形成してよい。
外側部材20についての後端縁部分には、縦長傾斜面15と対向する対向傾斜面21が形成される。対向傾斜面21は、縦長傾斜面15の面形状に倣って、平面または曲面に形成される。
カバー部材30についてのホイールハウス7がある前縁には、縦長のリブ部31が設けられる。カバー部材30の縦長のリブ部31は、外側部材20の前に重なる。
ホイールハウス7を形成するホイールハウス部材60は、導風路形成部材としての内側部材10、外側部材20、カバー部材30の前を覆う。
また、ホイールハウス部材60は、カバー部材30の縦長のリブ部31の前側に位置する。カバー部材30の縦長のリブ部31は、ホイールハウス部材60と外側部材20との間に挟まれる。
ホイールハウス7を画成するホイールハウス部材60には、貫通孔61と、漏斗部と、が形成される。
貫通孔61は、ホイールハウス部材60についての導風路50の導入口51と重なる部位に形成される。
漏斗部は、ホイールハウス部材60についての外面において、貫通孔61の周縁に沿って全周的に立設するように形成される。
そして、漏斗部は、内側部材10と外側部材20との間に形成される導風路50の導入口51に挿入される。
これにより、導風路形成部材としての内側部材10、外側部材20、カバー部材30は、ホイールハウス部材60により覆われて、ホイールハウス7に対して直接的に露出しなくなる。
また、ホイールハウス部材60と内側部材10との間に、カバー部材30の縦長のリブ部31が挟まれる。
このような重ね構造とすることにより、これらの部材に対して非常に高い風圧などが作用しても、内側部材10と外側部材20との間や、外側部材20とカバー部材30との間が開くことが起き難くなる。内側部材10、外側部材20、カバー部材30の変形を抑制できる。
図6は、図4の導風路構造の気流の説明図である。
図6には、図4の導風路構造が、A-A断面により現されている。
ホイールハウス7へ入り込んだ空気は、ホイールハウス部材60の貫通孔61、導入口51、導風路50、導出口52を通じて、車体2の側面4,5へ流れる。これにより、走行中の空気抵抗を低減できる。
そして、縦長の導風路50は、複数の仕切部材14により、縦方向において複数の区画に分割される。気流は、縦方向において複数の区画ごとに分割される。
導風路50には、導入口51へ向けて前下がりとなる傾斜部12が設けられている。区画ごとの気流は、傾斜部12を上りながら導風路50を流れる。区画ごとの気流において渦流が形成され得る。
導風路50からの導出口52には、車幅方向外向きに傾斜する縦長傾斜面15が設けられる。導風路50から出た気流は、縦長傾斜面15により滑らかに車幅方向の外側へ向けて押し出されるように流れる。
複数の仕切部材14は、導出口52においても、縦方向において複数の区画に分割する。導風路50から出た気流は、区画ごとの気流状態を維持したまま、車体2の側面4,5へ流れ出る。
このような気流が車体2の側面4,5へ流れ出ることにより、導風路形成部材の後側では、縦渦流が生成され易くなる。車体2の前側から後へ向かって流れる気流(主流)は、区画ごとに流れ出る気流と合流することにより、縦渦流を生成し易くなる。
図7は、図4の導風路構造を有する自動車1での全体的な気流の説明図である。
図7において、自動車1は、図1Aと同様に平面図で現されている。
図7に示すように、車体2の左右両側の側面4,5には、縦渦流が発生する。縦渦流を伴う気流が、車体2の左右両側の側面4,5に沿って、車体2の前から後へ向けて流れる。
その結果、車体2の後方において渦流が発生する渦流発生範囲9は、図1Aのものと比べて、幅狭で小さくなる。
これにより、本実施形態では、走行中の空気抵抗を低減できる。
また、本実施形態では、自動車1に要求される他の性能、たとえば自動車1のふらつき、ふわつきを抑制して、操安性能を改善できる。
以上のように、本実施形態では、ホイールハウス7の後側となる車体2の側面部分の外縁に沿って、内側部材10、外側部材20、カバー部材30による縦長の導風路形成部材が設けられ、縦長の導風路形成部材により、ホイールハウス7の後側に縦長の導風路50が形成される。これにより、ホイールハウス7へ入り込んだ空気は、効率よく後方へ排気され得る。
しかも、本実施形態では、縦長の導風路50には、導風路50を上下方向に仕切る仕切部材14が設けられる。仕切部材14により、縦長の導風路50には、それを上下方向に仕切ってなる複数の区画が形成される。
また、本実施形態では、導風路形成部材の後側における車体2の側面部分には、縦長傾斜面15が形成される。そして、仕切部材14は、縦長の導風路50から後方へ突出し、導風路50だけでなく、縦長傾斜面15においても複数の区画を形成する。
縦長の導風路50を仕切部材14による区画ごとに通過する気流は、縦長傾斜面15の傾斜にしたがって流れる際にも区画ごとの流れを維持した流れ、区画ごとの流れを乱すことなく車体2の側面4,5に沿って前から後ろへ向かう主たる気流と合流できる。縦長の導風路50を通過する気流が区画ごとの流れを維持したまま主たる気流と合流することにより、車体2の側面4,5に沿って後方へ向かう気流には、縦渦が生じ易くなる。
導風路50を通過する気流の速度は基本的に車体2の側面4,5に沿う気流と比べて遅くなると考えられるため、その速度差により車体2の側面4,5に沿って後方へ向かう合流後の気流には縦渦が生じる可能性もあるが、本実施形態では、その縦渦を高い確率で生じさせることが可能となる。
特に、本実施形態では、縦長の導風路50を区画ごとに仕切る仕切部材14は、車体2の前後方向に沿って延在するフラット部13とともに、導風路50の導入口51へ向けて前下がりとなる傾斜部12と、を有する。これにより、縦長の導風路50を仕切部材14による区画ごとに通過する気流は、傾斜部12を駆け上がる際に区画ごとの渦流を生じ易くなる。その結果として、縦長の導風路50を仕切部材14による区画ごとに通過した気流が、主たる気流と合流する際に、縦渦が高い確率で生じ得る。
そして、このように車体2の側面4,5に沿って後方へ向かう気流に縦渦が生じることにより、車体2の後側における圧力変動を抑制でき、車体2の後側において渦流が生じる渦流発生範囲9を低減できる。
その結果、本実施形態では、走行中の空気抵抗を低減でき、しかも、自動車1のふらつき、ふわつきといった操安性能に影響を与える事態の発生を抑制することができ、操安性能を改善することができる。
これに対し、仮にたとえば縦長の導風路50に仕切部材14を設けない場合、導風路50から排気される気流は、導風路50に導入されるホイールハウス7での気流状態を維持する。ホイールハウス7での気流状態に基づく上下に幅広の気流が、車体2の側面4,5の上において車体2の側面4,5に沿って後方へ向かう気流と合流したとしても、それらの速度差のみをもって縦渦を高い確率で発生させることができるとは限らない。
その結果、縦渦が高い確率で発生することが期待できない。自動車1のふらつき、ふわつきといった操安性能に影響を与える事態の発生を抑制する効果を、高い確率を持って期待することはできない。操安性能を改善することについて、高い確率を持って期待することはできない。
以上の実施形態は、本発明の好適な実施形態の例であるが、本発明は、これに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形または変更が可能である。
1…自動車(車両)、2…車体、3…前面、4,5…側面、6…後面、7…ホイールハウス、9…渦流発生範囲、10…内側部材(導風路形成部材)、11…内側基板部、12…傾斜部、13…フラット部、14…仕切部材、15…縦長傾斜面、20…外側部材(導風路形成部材)、21…対向傾斜面、30…カバー部材(導風路形成部材)、31…リブ部、50…導風路、51…導入口、52…導出口、60…ホイールハウス部材、61…貫通孔

Claims (6)

  1. ホイールハウスの後側となる車体の側面部分の外縁に沿って縦長に設けられる導風路形成部材を有し、縦長の前記導風路形成部材により前記ホイールハウスの後側に形成される縦長の導風路を通じて前記ホイールハウスから空気を吸い込んで前記車体の側面に沿って排気する車両の導風路構造であって、
    縦長の前記導風路を上下方向において複数の区画が形成されるように仕切る仕切部材を有し、
    前記導風路の後側における前記車体の側面部分には、縦長傾斜面が形成され、
    前記仕切部材は、縦長の前記導風路から後方へ突出する、
    車両の導風路構造。
  2. 前記仕切部材は、
    前記導風路の導入口へ向けて前下がりとなる傾斜部と、
    前記傾斜部の後端から前記車体の前後方向に沿って延在するフラット部と、を有し、
    前記フラット部が、縦長の前記導風路から後方へ突出する、
    請求項1記載の、車両の導風路構造。
  3. 前記導風路形成部材は、縦長の前記導風路についての前記車両の車幅方向の内側に位置する内側部材と、縦長の前記導風路についての前記車両の車幅方向の外側に位置する外側部材と、を有し、
    前記導風路形成部材の前記外側部材に被さるカバー部材、を有し、
    前記外側部材についての後端縁部分には、前記縦長傾斜面に倣った対向傾斜面が形成されている、
    請求項1または2記載の、車両の導風路構造。
  4. 前記ホイールハウスを形成するホイールハウス部材は、
    前記導風路の導入口と重なる部位に形成される貫通孔と、
    前記貫通孔の周縁に沿って立設される漏斗部と、を有し、
    前記漏斗部は、前記導風路の導入口に入る状態で設けられる、
    請求項1から3のいずれか一項記載の、車両の導風路構造。
  5. 縦長の前記導風路は、前記ホイールハウスの車軸センターより下側から、前記ホイールハウスの車軸センターより上側までにかけて形成される、
    請求項1から4のいずれか一項記載の、車両の導風路構造。
  6. 車両のホイールハウスの後側となる車体の側面部分の外縁に沿って縦長に設けられることになる導風路形成部材であって、
    前記ホイールハウスの後側に形成されて、前記ホイールハウスから空気を吸い込んで前記車体の側面に沿って排気する縦長の導風路と、
    縦長の前記導風路を上下方向において複数の区画が形成されるように仕切る仕切部材と、
    を有し、
    前記導風路の後側における前記車体の側面部分には、縦長傾斜面が形成され、
    前記仕切部材は、縦長の前記導風路から後方へ突出する、
    導風路形成部材。
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