JP2022075346A - 便器装置 - Google Patents

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Ozora Iihama
隆久 齋藤
Takahisa Saito
康太郎 高市
Kotaro Takaichi
英治 島田
Eiji Shimada
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Abstract

【課題】内部に備える支持フレームに錆びが生じにくい便器装置を提案すること。【解決手段】便器装置1は、ボウル20とボウル20を外側から覆うスカート21とを有する便器本体2と、便器本体2を支持する支持フレーム3と、を備える。支持フレーム3は、床に置かれる下フレーム30を有する。下フレーム30は、ボウル20の下方に位置する前部分4と、前部分4の後方に位置する後部分5とを有する。前部分4は、合成樹脂製である。【選択図】図1

Description

本開示は、便器装置に関し、より詳しくは、支持フレームを内部に備える便器装置に関する。
特許文献1には、ボウルとボウルの外側を覆うスカート部とを有する合成樹脂製の便器を、金属製の支持フレームに取付けてなる便器装置が記載されている。
支持フレームは、床に設置される下フレームを備える。スカート部の下部には、内側に突出したフランジが設けられている。このフランジが下フレームの上に載せられて固定されている。
特開2008-95449号公報
ところで、上述した特許文献1に記載の便器装置では、スカート部と床との間に接触を防ぐための隙間が設けられている。この隙間に排尿や掃除用の薬液が入り込むと、金属製の下フレームが錆びて腐食するおそれがある。
上記事情に鑑みて、本開示は、内部に備える支持フレームに錆びが生じにくい便器装置を提案することを課題とする。
上記課題を解決するために本開示の一態様に係る便器装置は、ボウルと前記ボウルを外側から覆うスカートとを有する便器本体と、前記便器本体を支持する支持フレームと、を備える。前記支持フレームは、床に置かれる下フレームを有する。前記下フレームは、前記ボウルの下方に位置する前部分と、前記前部分の後方に位置する後部分とを有する。前記前部分は、合成樹脂製である。
本開示の一態様に係る便器装置では、内部に備える支持フレームに錆びが生じにくい。
図1は、本開示の一実施形態に係る便器装置の要部を示す斜視図である。 図2は、同上の便器装置を示す側面図である。 図3は、図1のA-A線における断面図であり、同上の便器装置が備える支持フレームとスカートとの接続部分を示す断面図である。 図4は、同上の便器装置が備える支持フレームを示す斜視図である。 図5は、同上の支持フレームを示す分解斜視図である。 図6は、図4のB-B線における断面図である。 図7は、同上の支持フレームを示す斜視図であり、複数のパッキン及び固定部材が取り付けられた状態を示す図である。
1.概要
図1に示す一実施形態の便器装置1は、ボウル20とボウル20を外側から覆うスカート21とを有する便器本体2と、便器本体2を支持する支持フレーム3と、を備える。支持フレーム3は、床10に置かれる下フレーム30を有する。下フレーム30は、ボウル20の下方に位置する前部分4と、前部分4の後方に位置する後部分5とを有する。前部分4は、合成樹脂製である。
上記構成を備えることで一実施形態の便器装置1では、例えば起立姿勢の利用者がボウル20に対して排尿を行う際に、床10にこぼれた排尿が下フレーム30の前部分4に付着しても、前部分4が合成樹脂製であるため錆びが生じない。そのため、一実施形態の便器装置1では、内部に備える支持フレーム3に錆びが生じにくい。
2.詳細
続いて、図1及び図2に示す一実施形態の便器装置1について更に詳しく説明する。以下では、便器装置1に着座した状態の利用者から見た方向を基準に前後左右上下方向を定義して、各構成について説明する。
便器装置1は、便器本体2及び支持フレーム3に加えて、パッキン6(図7参照)と固定具7を備える。図2に示すように、便器装置1は更に、可動トラップ、トラップケース、便器付設装置11、上部カバー12、一対の側部カバー13、後部カバー14、便座15及び便蓋16を備える。トラップ、トラップケース及び便器付設装置11は、支持フレーム3の後部に配される。
可動トラップは、ボウル20の底部の排出口に一端が接続され、他端がモーターにより上下に回動される。可動トラップは、トラップケース内に収容されている。トラップケースは、底部または後部に排水口を備える。この排水口は、床または壁に設けた排水管に接続される。排水管は、下水管に連通している。
便器付設装置11は、ボウル20に洗浄水を吐出する吐出ノズル、上水道に接続されて吐出ノズルに給水を行う給水管、吐出ノズルの吐水の制御を行う制御部、局部洗浄用の温水洗浄装置、乾燥装置、及び脱臭装置等を備える。便器付設装置11は、支持フレーム3の後述する上フレーム31の上に設置される。
上部カバー12は、便器付設装置11を上方から覆うカバーである。一対の側部カバー13は、トラップケースを側方から覆うカバーである。一対の側部カバー13は、支持フレーム3の後部の左右部位にそれぞれ取り付けられる。後部カバー14は、トラップケースを後方から覆うカバーである。後部カバー14は、支持フレーム3の後端に取り付けられる。
支持フレーム3、トラップケース、及び便器付設装置11は、便器本体2、上部カバー12、左右一対の側部カバー13、後部カバー14によって、便器装置1の外側に対して覆い隠される。便座15及び便蓋16は、上部カバー12に対して左右方向に平行な軸周りに回転自在に装着され、前後方向に回転する。
2-1.便器本体
便器本体2は、図1に示すように、ボウル20及びスカート21に加えて、リム22を有する。
スカート21は、平断面において後方に向けて開口したU字状であり、便器本体2の外殻をなす。図3に示すように、スカート21は、スカート21の下部から内側に向けて突出したフランジ211を有する。詳しくは、スカート21は、平断面U字状のスカート本体210と、スカート本体210の下部から内側に向けて突出したフランジ211と、スカート本体210の後部から内側に向けて突出した左右一対の縦板212と、を有する。
フランジ211は、平面視において後方に向けて開口したU字状である。フランジ211は、支持フレーム3の下フレーム30の前部分4の上に載る部分と、下フレーム30の後部分5の上に載る部分とを含む。フランジ211の形状は、支持フレーム3の下フレーム30のうち、後述する一対の前縦フレーム32よりも前側の部分の形状に対応している。フランジ211は、スカート本体210のうちの下端から上方に離れた部分から内側に向けて突出している。フランジ211の下面の一部には、下フレーム30との位置決めに用いられる突起が設けられている。
左右一対の縦板212は、上下方向に延びた平板状である。左右一対の縦板212は、支持フレーム3が備える左右一対の前縦フレーム32に対してそれぞれ固定される。左右一対の縦板212のうちの一方の縦板212の下端は、フランジ211の周方向の一端に連続し、他方の縦板212の下端は、フランジ211の周方向の他端に連続している。
スカート21の内側の上部に、ボウル20が配置されている。ボウル20は、その底部に排水口を有する。
リム22は、スカート21の上端部とボウル20の上端部とをつないでいる。リム22の上には便座15が置かれる。ボウル20、スカート21、及びリム22は、溶着により一体化されて便器本体2を構成している。
2-2.支持フレーム
図4に示すように、支持フレーム3は、床10に置かれる下フレーム30と、下フレーム30の後部の上方に位置する上フレーム31と、上フレーム31の前端部と下フレーム30との間に位置する左右一対の前縦フレーム32と、を有する。支持フレーム3は更に、上フレーム31の後端部と下フレーム30との間に位置する左右一対の後縦フレーム33を有する。本実施形態では、支持フレーム3は更に、一対の前縦フレーム32の上端部をつなぐ前連結フレーム34と、一対の後縦フレーム33の上端部をつなぐ後上連結フレーム35と、一対の後縦フレーム33の下端部をつなぐ後下連結フレーム36と、を有する。
下フレーム30は、ボウル20の下方に位置する前部分4と、前部分4の後方に位置する後部分5と、を有する。前部分4は、合成樹脂製である。本実施形態では、前部分4は、例えばポリプロピレンで形成されている。なお、前部分4を形成する合成樹脂は、ポリプロピレン以外の合成樹脂であってもよい。後部分5は、金属製である。本実施形態では、前部分4と後部分5とは、互いに連結している。
前部分4は、平面視において後方に向けて開口したU字状である。前部分4は、左右一対の前縦フレーム32よりも前側に位置している。
後部分5は、中空でありかつ下面が開口した半筒状の、第一部分5a及び第二部分5bを含む。第一部分5aは、前部分4の周方向の一端に連結され、第二部分5bは、前部分4の周方向の他端に連結されている。図5に示すように、前部分4は、第一部分5a及び第二部分5bの内側に差し込まれて連結される差し込み部40を有する。
図5及び図6に示すように、第一部分5aと第二部分5bのそれぞれは、前後方向に延びた半角筒状の外形状を有する。第一部分5aと第二部分5bは、左右方向に間隔をおいて位置する。第一部分5aと第二部分5bは、構造が共通している。
第一部分5aと第二部分5bのそれぞれは、平面視矩形状の上板部50と、上板部50の左右の端部から下方に突出した一対の矩形状の側板部51と、一対の側板部51の下端部に連続する一対の湾曲部52と、を有する。
一対の湾曲部52は、ほぼC字状に湾曲した形状であり、先端面(側板部51と連続する側とは反対側の端面)が側板部51に対向している。これにより、一対の湾曲部52の先端面への汚水や薬液の付着を防いで、この面の腐食を抑制している。一対の湾曲部52の一部が、第一部分5a及び第二部分5bの下面を構成している。一対の湾曲部52は、上板部50から下方に離れて位置する。第一部分5aと第二部分5bのそれぞれは、例えば、金属板を折り曲げ加工することで形成される。
上板部50の前端部には、前部分4の差し込み部40との連結に用いる係止部500が設けられている。本実施形態では、係止部500は、上板部50を上下方向に貫通する矩形状の孔である。
また、上板部50の前端部には、スカート21のフランジ211との接続に用いられる固定具7(図3参照)が通される貫通孔501が設けられている。貫通孔501は、係止部500と前縦フレーム32の間に位置する。上板部50の後端部には、側部カバー13の取付に用いられる取付孔502が設けられている。
前部分4は、樹脂成型品である。前部分4は、第一部分5a及び第二部分5bの内側に差し込まれて連結される一対の差し込み部40を有する。より詳しくは、前部分4は、平面視において後方に向けて開口したU字状の本体部41と、本体部41の周方向の一端と他端にそれぞれ連続する一対の差し込み部40と、を有する。
一対の差し込み部40は、後部分5の第一部分5a及び第二部分5bの形状に対応している。一対の差し込み部40のそれぞれは、前後方向に延びた部材である。一対の差し込み部40は、左右方向に間隔をおいて位置する。一対の差し込み部40は、構造が共通している。
一対の差し込み部40のそれぞれには、第一部分5a及び第二部分5bの係止部500に係止される被係止部400が設けられている。被係止部400は、本実施形態では、係止部500を構成する孔の縁に引っ掛かる爪である。一対の差し込み部40のそれぞれには、第一部分5a及び第二部分5bの貫通孔501に対応する部分に、固定具7が通される貫通孔401が設けられている。
本体部41には、固定具7が通される貫通孔410と、後述する固定部材8を固定する固定具が通される第二貫通孔411とが設けられている。本体部41には更に、スカート21のフランジ211から下方に突出した突起が挿入される第三貫通孔412が設けられている。本実施形態では、本体部41には、二つの貫通孔410と二つの第二貫通孔411と二つの第三貫通孔412とが設けられている。
本体部41と一対の差し込み部40のそれぞれの上面と下面には、複数の凹みが設けられている。これにより前部分4の軽量化を図っている。本体部41の上面は、前部分4と後部分5を連結した状態において、第一部分5a及び第二部分5bの上面に対して略面一となるように、設けられている。
上フレーム31は、前後方向に延びた一対のフレーム材で構成される。一対のフレーム材は、左右方向に離れて位置する。一対のフレーム材のそれぞれは、前縦フレーム32の上端部と後縦フレーム33の上端部に連結されており、前後の縦フレーム32,33によって支持されている。
一対の前縦フレーム32のそれぞれは、上下方向に延びた部材である。一対の前縦フレーム32は、左右方向に離れて位置する。一対の前縦フレーム32の下端は、下フレーム30の後部分5の第一部分5a及び第二部分5bの上板部50に固定されている。
一対の前縦フレーム32の上端部の間に、前連結フレーム34が介在している。一対の前縦フレーム32と前連結フレーム34は、下向きに開口したU字状の1つの部材を構成している。一対の前縦フレーム32には、スカート21の縦板212を固定するための固定具7が通される貫通孔320が設けられている。
一対の後縦フレーム33のそれぞれは、上下方向に延びた部材である。一対の後縦フレーム33は、左右方向に離れて位置する。一対の後縦フレーム33のそれぞれの下端は、トラップケースに固定される。
一対の後縦フレーム33の上端部にわたるように、後上連結フレーム35が設けられている。一対の後縦フレーム33と後上連結フレーム35との連結は、ボルト、ナット等の固定具を用いて行われる。
一対の後縦フレーム33の下端部の間に、後下連結フレーム36が介在している。一対の後縦フレーム33と後下連結フレーム36は、上向きに開口したU字状の1つの部材を構成している。後下連結フレーム36の最下面と、下フレーム30の第一部分5a及び第二部分5bの下面とは、上下位置が同じである。
上フレーム31、一対の前縦フレーム32、一対の後縦フレーム33、前連結フレーム34、後上連結フレーム35、及び後下連結フレーム36のそれぞれは、下フレーム30の後部分5と同様に金属製である。
上述した前部分4と後部分5とを連結することで、図4に示す支持フレーム3が形成される。支持フレーム3には、図7に示すように、複数のパッキン6と固定部材8が取り付けられる。
2-3.パッキン
複数のパッキン6のそれぞれは、例えばゴム製であり、本実施形態では平板状である。複数のパッキン6は、下フレーム30の下面に取り付けられる5つの下パッキン60と、下フレーム30の上面に取り付けられる6つの上パッキン61と、一対の前縦フレーム32の前面に取り付けられる2つの縦パッキン62と、を含む。複数のパッキン6のそれぞれは、厚み方向の片側の面が接着面となっており、各部位に対して接着可能である。
下パッキン60は、前部分4の前端部に取り付けられるパッキン60aと、前部分4の本体部41から後部分5の第一部分5a及び第二部分5bにわたるように取り付けられる二つのパッキン60bと、後部分5の後端部に取り付けられるパッキン60cと、を含む。下パッキン60は、下フレーム30と床10との間の隙間を埋めることができる。二つのパッキン60bは、前部分4と後部分5とを連結し、かつ前部分4の下面と後部分5の第一部分5a及び第二部分5bの下面の上下方向の位置ずれを許容する。パッキン60aと、二つのパッキン60bとは、隙間をおいて位置する。この隙間は、前部分4の左右方向の中間部から離れた位置に位置している。支持フレーム3への下パッキン60の取り付けは、支持フレーム3と便器本体2とを組み合わせた後に行われる。
上パッキン61は、前部分4の本体部41の前端部から左右の端部にわたって取り付けられる二つのパッキン61aと、前部分4の本体部41の左右の端部に取り付けられる二つのパッキン61bとを含む。上パッキン61は更に、後部分5の第一部分5a及び第二部分5bに取り付けられる二つのパッキン61cを含む。上パッキン61は、スカート21のフランジ211と下フレーム30との間に介在して、ガタツキを抑制する。
縦パッキン62は、一対の前縦フレーム32のそれぞれの前面に取り付けられる。縦パッキン62は、スカート21の縦板212と一対の前縦フレーム32との間に介在して、ガタツキを抑制する。
2-4.固定部材
固定部材8は、スカート21のスカート本体210の前端部の固定に用いられる。固定部材8は、下フレーム30の前部分4の前端部の上に固定される。固定部材8の前部分4への固定は、皿ねじ等の固定具を前部分4の第二貫通孔411に下側から挿入して固定部材8に固定することによって行われる。スカート本体210の前端部に前側から挿入される固定具が固定部材8に固定されることで、スカート21の前端部と支持フレーム3とが連結される。
2-5.固定具
図3に示すように、固定具7は、本実施形態では、ボルト70、ナット71、及びワッシャー72で構成される。図1に示すように、便器装置1は、複数(詳しくは6つ)の固定具7を備える。
2-6.支持フレームと便器本体の組み合わせ方法
続いて、支持フレーム3と便器本体2とを組み合わせる方法の一例について説明する。
複数の上パッキン61、複数の縦パッキン62、及び固定部材8を取り付けた状態の支持フレーム3に対して、便器本体2は固定される。支持フレーム3と便器本体2との固定は、支持フレーム3及び便器本体2を上下逆にした状態で行う。
まず、便器本体2は、スカート21のフランジ211が、支持フレーム3の下フレーム30に上パッキン61を介して重なり、スカート21の縦板212が、支持フレーム3の一対の前縦フレーム32に縦パッキン62を介して重なるように、位置合わせされる。このとき、フランジ211から突出した二つの突起を下フレーム30の二つの第三貫通孔412に挿入して、スカート21と支持フレーム3の位置決めを行う。
次いで、下フレーム30の各貫通孔401,410,501のそれぞれに上側(設置状態における下側)から固定具7のボルト70(詳しくはワッシャー72を通したボルト70)を挿入して、ボルト70の軸部分の先端部にナット71を取り付ける(図3参照)。これにより、下フレーム30とスカート21のフランジ211とが複数の固定具7によって固定される。
次いで、一対の前縦フレーム32の貫通孔320に後側から固定具7のボルト70(詳しくはワッシャー72を通したボルト70)を挿入して、ボルト70の軸部の先端部にナット71を取り付ける。これにより、一対の前縦フレーム32とスカート21の縦板212とが複数の固定具7によって固定される。
次いで、支持フレーム3の下フレーム30に、複数の下パッキン60(パッキン60a,60b,60c)をそれぞれ取り付ける。
以上のようにして、便器本体2は支持フレーム3に対して取り付けられる。取付状態において、複数の固定具7のうち、下フレーム30の後部分5の第一部分5a及び第二部分5bの貫通孔501と前部分4の貫通孔410を通る固定具7によって、下フレーム30の前部分4と後部分5とは固定される。
便器本体2と組み合わさった支持フレーム3に対して、便器装置1を構成する他の部材(可動トラップ、トラップケース、便器付設装置11、上部カバー12、一対の側部カバー13、後部カバー14、便座15及び便蓋16)を組み合わせる。これにより、図2に示す便器装置1が形成される。
便器装置1は、下フレーム30が複数の下パッキン60を介して床10に載るように、床10の上に設置される。
2-7.作用効果
以上説明した本実施形態の便器装置1では、床10の上に載る下フレーム30の前部分4が合成樹脂製であるため、起立姿勢の利用者の排尿が床10にこぼれて下フレーム30の前部分4に付着しても、前部分4に錆びが生じない。また、本実施形態の便器装置1では、便器装置1や床10を洗浄するための薬液が下フレーム30の前部分4に付着しても、前部分4に錆びが生じない。そのため、一実施形態の便器装置1では、内部に備える支持フレーム3に錆びが生じにくい。
また、本実施形態の便器装置1では、支持フレーム3の一部を金属製ではなく合成樹脂製とすることで、支持フレーム3の重量を抑えることができて、その結果、便器装置1の重量を抑えることができる。
また、本実施形態の便器装置1では、下フレーム30の後部分5の第一部分5a及び第二部分5bを下面が開口した半筒状に形成することで、下フレーム30の金属部分の重量も抑えることができる。
また、本実施形態の便器装置1では、下フレーム30の前部分4の上面と下面に複数の凹みを設けているため、前部分4の重量も抑えることができる。
また、本実施形態の便器装置1では、下フレーム30の湾曲した形状の前部分4を合成樹脂で形成することで、金属製の管状部材を平面視U字状に湾曲させて前部分4を形成する場合に比べて、製造コストを抑えやすい。
また、本実施形態の便器装置1では、前部分4と後部分5の上面と下面に取り付けられるパッキン6を備えるため、前部分4と後部分5の間での製造誤差を許容しやすい。そのため、本実施形態の便器装置1では、前部分4及び後部分5とスカート21のフランジ211との間でガタツキが生じることを抑えやすく、また、前部分4及び後部分5と床10との間に隙間が生じて排尿や薬液等の液体が浸入することを防ぎやすい。
3.変形例
続いて、上述した便器装置1の変形例について説明する。以下に説明する各変形例は適宜組み合わせ可能である。
支持フレーム3は、少なくとも下フレーム30の前部分4が合成樹脂製であればよく、図4に示す構造に限定されない。例えば、下フレーム30の後部分5は、金属製ではなく合成樹脂製であってもよい。また、支持フレーム3は、その全体が合成樹脂製であってもよい。
また、下フレーム30の前部分4と後部分5とは、別体に限らず、インサート成形等によって一体に形成されてもよい。
また、前部分4と後部分5とは連結可能に設けられればよく、図5及び図6に示す構造に限定されない。例えば、前部分4の内側に後部分5が差し込まれて連結されてもよいし、前部分4と後部分5とが他の部材によって連結されてもよい。
また、前部分4と後部分5とは、連結されなくてもよく、間隔をおいて位置してもよい。
また、後部分5の第一部分5aと第二部分5bは、中空であり下面が開口した半筒状に限らず、筒状であってもよいし、中実の棒状であってもよい。
また、便器装置1は、前部分4の下面から後部分5の下面にわたって取り付けられるパッキン6(詳しくはパッキン60b)を備えなくてもよく、下フレーム30が床10に直接接してもよい。
4.まとめ
以上説明した実施形態及びその変形例のように、第一態様の便器装置(1)は、下記の構成を備える。
すなわち、第一態様の便器装置(1)は、ボウル(20)とボウル(20)を外側から覆うスカート(21)とを有する便器本体(2)と、便器本体(2)を支持する支持フレーム(3)と、を備える。支持フレーム(3)は、床(10)に置かれる下フレーム(30)を有する。下フレーム(30)は、ボウル(20)の下方に位置する前部分(4)と、前部分(4)の後方に位置する後部分(5)とを有する。前部分(4)は、合成樹脂製である。
上記構成を備えることで第一態様の便器装置(1)では、例えば起立姿勢の利用者がボウル(20)に対して排尿を行う際に、排尿が下フレーム(30)の前部分(4)に付着しても、前部分(4)が合成樹脂製であるため錆びが生じない。そのため、第一態様の便器装置(1)では、支持フレーム(3)に錆びが生じにくい。
また、上述した実施形態及びその変形例のように、第二態様の便器装置(1)は、第一態様の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、第二態様の便器装置(1)では、後部分(5)は、金属製であり、前部分(4)と後部分(5)とは連結されている。
上記構成を備える第二態様の便器装置(1)では、下フレーム(30)が金属製の後部分(5)を含むため、下フレーム(30)が合成樹脂のみで形成される場合に比べて、下フレーム(30)の強度の向上を図ることができる。
また、上述した実施形態及びその変形例のように、第三態様の便器装置(1)は、第二態様の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、第三態様の便器装置(1)では、後部分(5)は、中空でありかつ下面が開口した半筒状の第一部分(5a)及び第二部分(5b)を有する。前部分(4)は、第一部分(5a)及び第二部分(5b)の内側に差し込まれて連結される一対の差し込み部(40)を有する。
上記構成を備えることで第三態様の便器装置(1)では、前部分(4)の一対の差し込み部(40)を後部分(5)の第一部分(5a)及び第二部分(5b)の内側に差し込むといった簡単な方法で、前部分(4)と後部分(5)とを連結することができる。また、第三態様の便器装置(1)では、第一部分(5a)及び第二部分(5b)を、中空でありかつ下面が開口した半筒状に設けることで、後部分(5)の重量を抑えやすい。
また、上述した実施形態及びその変形例のように、第四態様の便器装置(1)は、第二又は第三態様の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、第四態様の便器装置(1)は、前部分(4)の下面と後部分(5)の下面にわたって取り付けられるパッキン(6)を更に備える。
上記構成を備えることで第四態様の便器装置(1)では、前部分(4)の下面と後部分(5)の下面との間での寸法誤差をパッキン(6)によって許容することができ、加えて、パッキン(6)によって前部分(4)と後部分(5)の連結状態を維持しやすい。また、第四態様の便器装置(1)では、前部分(4)及び後部分(5)を載せる床(10)の上面が凹凸面となっていても、前部分(4)及び後部分(5)と床(10)との間の隙間をパッキン(6)で埋めることができる。これにより、第四態様の便器装置(1)では、排尿や薬液等の液体が下フレーム(30)よりも内側へと浸入することを防ぎやすい。
また、上述した実施形態及びその変形例のように、第五態様の便器装置(1)は、第一から第四のいずれか一つの態様の構成に加えて、下記の構成を付加的に備える。
すなわち、第五態様の便器装置(1)では、スカート(21)の下部は、内側に向けて突出するフランジ(211)を有する、フランジ(211)は、前部分(4)の上に載る部分と、後部分(5)の上に載る部分とを含む。
上記構成を備えることで第五態様の便器装置(1)では、便器本体(2)に下向きにかかる荷重を、フランジ(211)を介して下フレーム(30)の前部分(4)と後部分(5)とで分散して支えることができる。そのため、第五態様の便器装置(1)では、合成樹脂製の前部分(4)に局所的な負荷がかかって破損が生じることを抑制することができる。
以上、本開示を添付図面に示す実施形態に基づいて説明したが、本開示は上記の実施形態に限定されるものではなく、本開示の意図する範囲内であれば、適宜の設計変更が可能である。
1 便器装置
2 便器本体
20 ボウル
21 スカート
211 フランジ
3 支持フレーム
30 下フレーム
4 前部分
40 差し込み部
5 後部分
5a 第一部分
5b 第二部分
6 パッキン

Claims (5)

  1. ボウルと前記ボウルを外側から覆うスカートとを有する便器本体と、
    前記便器本体を支持する支持フレームと、を備え、
    前記支持フレームは、床に置かれる下フレームを有し、
    前記下フレームは、
    前記ボウルの下方に位置する前部分と、前記前部分の後方に位置する後部分とを有し、
    前記前部分は、合成樹脂製である、
    ことを特徴とする便器装置。
  2. 前記後部分は、金属製であり、
    前記前部分と前記後部分とは連結されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の便器装置。
  3. 前記後部分は、中空でありかつ下面が開口した半筒状の第一部分及び第二部分を有し、
    前記前部分は、前記第一部分及び前記第二部分の内側に差し込まれて連結される一対の差し込み部を有する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の便器装置。
  4. 前記前部分の下面と前記後部分の下面とにわたって取り付けられるパッキンを更に備える、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の便器装置。
  5. 前記スカートの下部は、内側に向けて突出するフランジを有し、
    前記フランジは、前記前部分の上に載る部分と、前記後部分の上に載る部分とを含む、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の便器装置。
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