JPH07207729A - 便器におけるベースプレート構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベースプレートと収納カバー間、及びベース
プレートと便器本体間がずれることがない強固なベース
プレート構造であって、組み立てた後に側面視の見栄え
が良好となるようにする。 【構成】 便器本体１の後部の便座取付面２から段差３
を介して給水口４が形成された便器において、洗浄タン
ク５及び局部洗浄装置機能用の機能部品を収納した収納
カバー２３を載置する際の基台となるベースプレート１
６が、前記便座取付面２に衝合して設けられる平板部１
７と、該平板部１７の上面から段差を介して前記給水口
４の外縁部を上方より被うべく形成した下向き凹状の装
着部１９とで構成し、この装着部１９を給水口４の外縁
部を囲うようにしてベースプレート１６が装着される構
造にする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、便器本体の後部の便座
取付面から段差を介して給水口が形成された便器におい
て、洗浄タンクを取り付けるための基台として用いるベ
ースプレートの構造に関し、例えば局部洗浄装置を備え
た便器に利用される。

【０００２】

【従来の技術】従来、図３に示すように、便器本体１の
後部の便座取付面２から段差３を介して給水口４が形成
された便器において、局部洗浄用の機能部品や洗浄タン
ク５を収納した収納カバー６及び便座７ａ，便蓋７ｂを
設置するために、これら部材の基台となるベースプレー
ト８が用いられている。このベースプレート８は、便座
取付面２上に載置される下側平板部９と、該下側平板部
９の後端から前記段差３の高さに沿う段差１０をもって
立ち上がった上側平板部１１とからなるものである。そ
して、下側平板部９の便器本体１に開孔された便座固定
孔１２，１２に対応した位置にボルト挿通孔１３，１３
が形成され、また上側平板部１１には、洗浄タンク５の
排水口に連通する連通孔１４ａ及び該洗浄タンク５を取
り付けるための取付孔１４ｂ，１４ｂが形成されてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この種の従来のベース
プレート８を用いて便器を構成した場合には、便器本体
１に形成した段差３とベースプレート８の段差１０相互
が衝合した状態で取り付けられるので、この衝合面に抗
するような力が外部から加わってもそれに耐えることが
できるが、衝合面に平行な力が作用すると、ベースプレ
ート８と収納カバー６間及びベースプレート８と便器本
体１間がずれてガタツキの要因となっていた。また、収
納カバー６の側面下端は、ベースプレート８の側端面に
衝合すべく段差形状１５になされるために、側面視する
と便器本体１と収納カバー６との間に隙間が開いている
のように見えて見栄えが悪いという問題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項１記
載の便器におけるベースプレート構造は、便器本体の後
部の便座取付面から段差を介して給水口が形成された便
器において、洗浄タンクを載置するための基台として載
置されるベースプレートが、前記便座取付面に衝合して
設けられる平板部と、該平板部の上面から段差を介して
前記給水口の外縁部を上方より被うべく形成した下向き
凹状の装着部とで構成された構造である。

【０００５】本発明に係る請求項２記戴の便器における
ベースプレート構造は、請求項１記載の構造において、
少なくとも前記装着部の後面側に形成したリブの外面が
洗浄タンクを収納した収納カバーの内面と衝合された構
造である。

【０００６】

【作用】請求項１記載のベースプレート構造によると、
便座取付面から段差を介した位置に開口されている給水
口の外縁部を被って上方からベースプレートの装着部が
装着され、給水口の全周がベースプレートの装着部の内
周面と衝合するので、どの方向に向けて力が作用して
も、がたつくことがない。また、装着部は平板部の上面
に設けられ、便座取付面と収納カバーの下端面とが面一
となって一直線になるので、側面視したときの見栄えが
良好となる。請求項２記載のベースプレート構造による
と、少なくとも前記装着部の後面側に形成したリブの外
面が洗浄タンクを収納した収納カバーの内面と衝合され
ているので、ベースプレートの取付強度が向上する。

【０００７】

【実施例】以下、本発明に係る便器のベースプレート構
造の実施例について図面を参照して説明する。図１は本
発明に係る便器のベースプレート構造を構成する部材を
夫々示す斜視図、図２は一部破断断面図である。本例に
適用される便器本体１は、例えば図３に示したものと同
じく局部洗浄装置を設けることのできるものであり、便
器本体１は、その後部の便座取付面２から段差３を介し
て給水口４が形成されたものである。ベースプレート１
６は、洗浄タンク５、局部洗浄用の機能部品（図示省
略）及び便座７ａ，便蓋７ｂを設置するためにこれら部
材の基台となるものであり、平板部１７と、該平板部１
７の後端から垂直上方へ向けて立設した後面リブ１８
と、前記平板部１７の中央後部に形成され、前記給水口
４の外縁部に衝合する大きさになされた下向き凹状の装
着部１９とによって構成されている。

【０００８】平板部１７の装着部１９よりも前面側は、
便座取付面２上に載置される部分であり平面部１７の上
面から装着部１９の上面までの高さは、便器本体１の段
差３と略同じ高さになされている。また、ベースプレー
ト１５の平板部１７の前面側には、便器本体１に開孔さ
れた便座固定孔１２，１２に対応した位置にボルト挿通
孔２０，２０が形成され、装着部１９の上面には、洗浄
タンク５の排水口に連通する連通孔２１及び該洗浄タン
ク５を取り付けるための取付孔２２，２２が形成されて
いる。

【０００９】収納カバー２３は、前記洗浄タンク５、局
部洗浄装置用の機能部品（図示省略）を収納したもの
で、収納カバー２３の下端面２４は便座７の下端面と略
面一になされている。

【００１０】上記構成からなる部材を用いて本例の便器
を組み立てるには、ベースプレート１６の装着部１９に
より、便器本体１の給水口４の外縁部を囲って装着し、
便座取付面２上にベースプレート１６の平板部１７の前
面を載置した状態で、便器本体１に開孔された便座固定
孔１２とボルト挿通孔２０とを合致してボルト締結して
便座７を取り付ける。そして、さらに洗浄タンク５の排
水口を連通孔２１に連通させるように、ベースプレート
１６を収納カバー２３の下端部に嵌めるようにして装着
する。

【００１１】しかして、給水口４の全周がベースプレー
ト１６の装着部１９の内周面と衝合しているので、どの
方向に向けて力が作用しても、ベースプレート１６と収
納カバー２３間及びベースプレート１６と便器本体１間
がずれずガタツキが生じない。また、装着部１９は平板
部１７の上面に設けられ、便座取付面２と収納カバー２
３の下端面とは面一になっているので、側面視したとき
の見栄えが良好となる。さらに、本例では後面リブ１８
の外面が収納カバー２３の内面と衝合されているので、
ベースプレート１６の取付強度が向上する。

【００１２】なお、上記した実施例では、平板部１７に
形成したリブは後面側のみであるが、勿論その他の面側
にも設けることで、なお一層ベースプレートの取付強度
が向上するのでより好ましい。

【００１３】

【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ベ
ースプレートの装着部が便器本体の給水口の外縁部を囲
っているので、ベースプレートと収納カバー間及びベー
スプレートと便器本体間がずれることがなくガタツキが
なくなる。また、側面視したときの便器本体と収納カバ
ー間が面一であるので、見栄えが良好となる。さらに、
少なくとも前記装着部の後面側に形成したリブの外面が
洗浄タンクを収納した収納カバーの内面と衝合されてい
るので、ベースプレートの取付強度が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る便器のベースプレート構造を構成
する部材を夫々示す斜視図である。

【図２】本発明に係る便器のベースプレート構造を示す
一部破断断面図である。

【図３】従来例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１…便器本体 ２…便座取付面 ３…段差 ４…給水口 ５…洗浄タンク １６…ベースプレート １７…平板部 １８…後面リブ １９…装着部 ２３…収納カバー

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 便器本体の後部の便座取付面から段差を
   介して給水口が形成された便器において、洗浄タンクを
   載置するための基台として載置されるベースプレート
   が、前記便座取付面に衝合して設けられる平板部と、該
   平板部の上面から段差を介して前記給水口の外縁部を上
   方より被うべく形成した下向き凹状の装着部とで構成さ
   れたことを特徴とする便器におけるベースプレート構
   造。
2. 【請求項２】 少なくとも前記装着部の後面側に形成し
   たリブの外面が洗浄タンクを収納した収納カバーの内面
   と衝合されたことを特徴とする請求項１記載の便器にお
   けるベースプレート構造。