JP4589568B2 - 防水パン - Google Patents

防水パン

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JP4589568B2
JP4589568B2 JP2001172809A JP2001172809A JP4589568B2 JP 4589568 B2 JP4589568 B2 JP 4589568B2 JP 2001172809 A JP2001172809 A JP 2001172809A JP 2001172809 A JP2001172809 A JP 2001172809A JP 4589568 B2 JP4589568 B2 JP 4589568B2
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一成 津田
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積水ホームテクノ株式会社
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴室ユニットに設けられる防水パンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、住宅等の建物に設置される浴室ユニットに使用される防水パンとしては、図1に示すように、洗い場1と、浴槽支持部2と、洗い場1裏側に浴槽支持部2に向かっての奥端直下まで延設されて設けられた補強架台3と、補強架台3の延設された端部に立設され浴槽支持部2の奥端を支持する支持杆4とからなる防水パンが知られている(特開平9−328794号公報等)。
【0003】
このような防水パンは、通常スプレーアップ方式やシートモールディングコンパウンド(以下、「SMC」という)を使用した押圧成形などにより製造される。SMCの押圧成形により防水パンを製造する場合、通常は、図5に示すように洗い場1の裏側に30〜50mm程度の高さの補強リブ11aが格子状に設けられる。
そして、補強架台3は、補強リブ11aと同程度の高さの凸部12に設けられた開口部12aに嵌着されたナット13a及びこのナット13aに螺合するボルト13bにより、洗い場1裏側に固定される。
【0004】
ここで、補強架台3は、脚ボルト14により、浴室の設置面Gに固定される。このような場合、浴室の設置面Gに対して洗い場1の高さが高くなるが、この高さは、バリアーフリーの要望の強い昨今においては十分にとれない場合が多い。
【0005】
特に階上に浴室を設置する場合には、このような構成にすると、浴室の納まりが悪くなるという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の課題を解決し、浴室の設置面に対する洗い場の段差が小さく、バリアーフリーの要望に沿い、浴室を階上に設置しても納まりが悪くなることのない防水パンを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の防水パンは、洗い場と、浴槽支持部と、洗い場裏側から浴槽支持部に向かって浴槽支持部の奥端直下まで延設された補強架台と、延設された補強架台の一端部に立設され浴槽支持部の奥端を支持する支持杆とからなる防水パンであって、上記洗い場裏側には、補強リブが格子状に設けられるとともに、その浴槽支持部側には補強架台嵌合部が設けられ、上記補強架台嵌合部には溝部と鍔部とを有する断面ハット形接合部材の溝部が嵌着され、上記補強リブには接合部材の鍔部が固着され、上記接合部材の溝部に突設された補強架台接合ボルトに、上記補強架台の他端部が固定されているものである。
【0008】
(作用)
本発明の防水パンは、洗い場の裏側に補強リブが格子状に設けられているので、SMCの押圧成形により防水パンを製造する場合であっても十分な強度を有し、洗い場裏側から浴槽支持部に向かって浴槽支持部の奥端直下まで延設された補強架台の端部が、上記洗い場の浴槽支持部側に設けられた補強架台嵌合部に固着された断面ハット形接合部材の補強架台接合ボルトに固定されているものであるから、浴室の設置面に対する洗い場の段差が小さくてすむ。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて、さらに詳しく説明する。
図1は、本発明に係わる防水パンの一使用形態を示す側面図である。
図1において、1は洗い場、2は浴槽支持部、3は補強架台、4は支持杆、11は補強リブ、15は補強架台嵌合部である。
【0010】
本発明に係わる防水パンは、洗い場1と、浴槽支持部2と、補強架台3と、支持杆4とからなる。
【0011】
本発明に係わる防水パンは、浴室ユニットに使用される際には、洗い場1に隣接されて浴槽5が、その框5aを上方より嵌め込んで取り付けられるようになっている。
上記浴槽支持部2は、上記浴槽5の框部5aを支持するもので、洗い場1と別体に成形され、後で組み立てられている。
【0012】
一方、補強架台3は、洗い場1裏側に浴槽支持部2に向かって、浴槽支持部2の奥端直下まで延設されている。
【0013】
又、補強架台3の延設された端部には、浴槽支持部2の奥端を支持する支持杆4が立設されている。
【0014】
さらに、上記洗い場1裏側には、補強リブ11が格子状に設けられるとともに、その浴槽支持部2側には図2に示すように補強架台嵌合部15が設けられ、補強架台3の他端部が固定されている。
【0015】
図3は、図2に示す防水パンの洗い場裏側に、接合部材が固定された状態を示す斜視図である。
図3において、16は接合部材、161は溝部、162は鍔部、163は補強架台接合ボルトである。
【0016】
図3に示すように、上記防水パンの洗い場裏側には、断面ハット形接合部材16が固定されている。
接合部材16は溝部161と鍔部162とからなり、溝部161には補強架台接合ボルト163が接合され、接合部材16の溝部161が上記が補強架台嵌合部15に嵌着されるとともに接合部材16の鍔部162がと補強リブ11にビス164によって固着されている。
【0017】
図4は、図3に示す防水パンの洗い場裏側に、補強架台を固定する方法を説明するための斜視図である。
【0018】
図4に示すように、接合部材16に溝部161に設けられた補強架台接合ボルト163に、補強架台3のボルト穴(図示せず)を嵌め込み、ナット165、ワッシャ166をスパナ167でもって固着することにより、補強架台3が防水パンの洗い場1裏側に固定される。
【0019】
【発明の効果】
本発明の防水パンは、上述の如き構成となされているので、浴室の設置面に対する洗い場の段差が小さく、バリアーフリーの要望に沿い、浴室を階上に設置しても納まりが悪くなることがない。
従って、浴室ユニットに好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる防水パンの一使用形態を示す側面図である。
【図2】図1に示す防水パンの洗い場裏側を拡大して示す斜視図である。
【図3】図2に示す防水パンの洗い場裏側に、接合部材が固定された状態を示す斜視図である。
【図4】図3に示す防水パンの洗い場裏側に、補強架台を固定する方法を説明するための斜視図である。
【図5】従来の防水パンの洗い場裏側を拡大して示す側面図である。
【符号の説明】
1 洗い場
2 浴槽支持部
3 補強架台
4 支持杆
11 補強リブ
15 補強架台嵌合部
16 接合部材
161 溝部
162 鍔部
163 補強架台接合ボルト

Claims (1)

  1. 洗い場と、浴槽支持部と、洗い場裏側から浴槽支持部に向かって浴槽支持部の奥端直下まで延設された補強架台と、延設された補強架台の一端部に立設され浴槽支持部の奥端を支持する支持杆とからなる防水パンであって、
    上記洗い場裏側には、補強リブが格子状に設けられるとともに、その浴槽支持部側には補強架台嵌合部が設けられ、
    上記補強架台嵌合部には溝部と鍔部とを有する断面ハット形接合部材の溝部が嵌着され、上記補強リブには接合部材の鍔部が固着され、上記接合部材の溝部に突設された補強架台接合ボルトに、上記補強架台の他端部が固定されていることを特徴とする防水パン。
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