JP2022073324A - 定量吐出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】計量吐出と連続吐出とを選択的に行うことが可能な、定量吐出容器を提供する。【解決手段】定量吐出容器1は、口部4を備えた容器本体2と、口部4に保持される中栓6と、口部4に対して上下方位置の間で移動可能に組付けられる第1側壁12及び頂壁13を有するキャップ11と、を備える。中栓6は、筒壁7と、環状の底壁8と、口部筒壁9とを有している。キャップ11は、仕切り壁15と、第1側壁12とヒンジ部18を介して回転可能に連結されている第2側壁19と、第2側壁19に形成された吐出孔A2とを有している。吐出孔A2は、第1側壁12が下方位置にある際には閉塞され、第1側壁12が上方位置にある際には開放される。【選択図】図3C

Description

本発明は、定量吐出容器に関する。
従来の定量吐出容器には、容器本体の口部に組付けられるキャップと、前記口部に保持される中栓とを備え、前記キャップの頂壁の内面に計量室を形成する一方、前記中栓によって貯留室を区画形成し、さらに、前記キャップの組付け側壁を上方に延長し、当該延長側壁に、吐出孔を有するものがある(例えば、特許文献1参照。)。この従来の定量吐出容器によれば、当該容器の倒立、正立、倒立を行った後、一定量に計量された内容物を前記吐出孔から吐出させることができる。
特開2017-13835号公報
しかしながら、上記従来の定量吐出容器は、一定量に計量された内容物の吐出を主目的とするものである。すなわち、上記従来の定量吐出容器は、内容物の連続的な吐出が可能な連続吐出と計量吐出とを選択的に行うものではなかった。
本発明の目的は、計量吐出と連続吐出とを選択的に行うことが可能な、定量吐出容器を提供することである。
本発明に係る定量吐出容器は、粉末状の内容物を定量吐出する定量吐出容器であって、筒状の口部を備えた容器本体と、前記口部に保持される中栓と、前記口部の外周面に対して上方位置と下方位置の間で移動可能に組付けられる第1側壁及び該第1側壁の上部を覆う頂壁を有するキャップと、を備え、前記中栓は、前記口部の内側に配置される筒壁と、該筒壁の下部から径方向内側に向けて延びる環状の底壁と、前記筒壁の内側で前記底壁から上方に立設するとともに前記収容空間に連通する口部筒壁とを有し、前記キャップは、前記頂壁の内面から垂下し、前記筒壁の内側且つ前記口部筒壁の外側に配置される仕切り壁と、前記仕切り壁よりも外側で前記頂壁の内面から垂下し、前記第1側壁とヒンジ部を介して回動可能に連結されている第2側壁と、前記第2側壁に形成された吐出孔とを有し、該吐出孔は、前記容器本体に対して該第1側壁が下方位置にある際には閉塞され、前記容器本体に対して該第1側壁が上方位置にある際には開放されるものである。
本発明において、前記キャップは、前記第1側壁の上端内側に前記第2側壁と係合可能な係合部を備え、前記係合部に、前記中栓によって区画形成される空間に通じる切欠部が形成されていることが好ましい。
本発明に係る定量吐出容器は、前記係合部に形成された間欠部と、前記第2側壁に設けられたリブとによって構成された回り止め機構を備えていることが好ましい。
本発明によれば、計量吐出と連続吐出とを選択的に行うことが可能な、新規な定量吐出容器を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る定量吐出容器であって、吐出孔が閉じられた状態を軸線方向断面で示す断面図である。 図1の定量吐出容器において、キャップを上方位置に移動させたことによって、吐出孔が開かれた状態を示す断面図である。 図1の定量吐出容器を用いて計量吐出を行うに際し、当該容器を倒立させたことによって、一定量の内容物が計量された状態を示す断面図である。 図3Aに引き続いて定量吐出容器を正立させたことによって、計量された内容物が、中栓に区画形成された貯留室に貯留されている状態を示す断面図である。 図3Bに引き続いて定量吐出容器を傾倒させたことによって、計量された内容物が吐出孔を通して吐出されている状態を示す断面図である。 図1の定量吐出容器のキャップを開いて傾倒させたことによって、内容物が連続的に吐出されている状態を示す断面図である。 図1の定量吐出容器におけるキャップの成形後の状態を示す断面図である。 図5Aのキャップを閉じた状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。なお、本明細書において、上下方向とは、定量吐出容器1の中心軸線Oに沿う方向を意味し、上方とは図1に示す定量吐出容器1の正立姿勢において、容器本体2に対してキャップ11が位置する側(例えば、図1における上方)を、下方とはその逆側(例えば、図1における下方)を意味するものとする。
図1中、符号1は、本発明の一実施の形態である定量吐出容器である。定量吐出容器1は、粉末飲料や洗剤等の粉末状の内容物(粉粒体)を一定量ずつ吐出(定量吐出)することができる容器である。
定量吐出容器1は、例えば樹脂製とされる容器本体2を備えており、この容器本体2は有底筒状の収容部3と、収容部3より小径の円筒状の口部4とを有している。口部4は収容部3と同軸に配置され、肩部5を介して収容部3と一体に形成されている。収容部3の内部は口部4の開口に連通する収容空間3aとなっており、この収容空間3aに粉末状の内容物が収容される。
容器本体2の口部4には、口部4の内側に保持されて口部4の開口を覆う中栓6が装着されている。この中栓6は、略円筒状の筒壁7と、筒壁7の下部から径方向内側へ向けて延びる環状の底壁8と、筒壁7の径方向内側で底壁8から上方に立設するとともに容器本体2の内部に連通する口部筒壁9と、を有する。中栓6の筒壁7、底壁8、及び口部筒壁9によって区画形成される空間を貯留室S2としている。
筒壁7は、口部4の内径寸法と同等の外径寸法を有する上側の大径部7aと、当該大径部7aの上端から径方向外側に突出するフランジ7bとを有し、フランジ7bは口部4の上端に載置されている。底壁8は、筒壁7に連なる径方向外端から、径方向内側に向けて上方に傾斜しながら延び、中心軸線Oに垂直な環状の水平部8aを介して口部筒壁9に連なる。口部筒壁9は、上方に向けて縮径する断面が円形の筒状に形成されている。筒壁7、底壁8、及び口部筒壁9は樹脂材料により一体に形成されている。
本実施形態において、中栓6は、筒壁7の大径部7aが口部4の内側に圧入されることにより、容器本体2の口部4に固定保持されている。なお、中栓6は圧入による固定構造に限らず、例えば、筒壁7を口部4にねじ結合させ、または口部4にアンダーカット係合させるなど、他の固定構造により口部4に装着される構成とすることもできる。容器本体2は、口部4に中栓6が装着されることにより、この口部4の開口よりも小径の口部筒壁9の先端開口A1から内容物を吐出する構成とされている。
容器本体2の口部4には、口部4や中栓6を覆うキャップ11が取り付けられている。このキャップ11は筒状の第1側壁12と、当該第1側壁12の上部を覆う頂壁13とを備える。第1側壁12は、キャップ11の装着筒として、樹脂材料により形成されている。第1側壁12の内周面には雌ねじ12cが設けられている。この雌ねじ12cは、口部4の外周面に設けた雄ねじ4cと係合する。これにより、第1側壁12は、口部4に対して回転させることによって、上下に移動させることができる(例えば、第1側壁12は、中心軸線Oの周り(以下、「周方向」ともいう。)に180度回転させる)。すなわち、キャップ11は、容器本体2に対して回転させることによって、図1に示す下方位置から図2に示す上方位置に移動させることができる。すなわち、第1側壁12は、口部4に対して上下移動させることができる。
キャップ11は、頂壁13の内面から垂下し、筒壁7の内側且つ口部筒壁9の外側に配置される、筒状の仕切り壁15を有する。図2に示すようにキャップ11が上方位置にある状態で、仕切り壁15の下端は、口部筒壁9の上端より下方に位置する。これにより、口部筒壁9の上方に計量室S1が形成される。頂壁13には、仕切り壁15の外側に位置する、筒状のシール筒17が設けられており、シール筒17は、図1に示す状態において筒壁7の大径部7aの内面に当接して、内容物が外部に漏れ出すことを防止する効果を高めている。
また、キャップ11は、仕切り壁15よりも外側で頂壁13の内面から垂下し、第1側壁12とヒンジ部18を介して回動可能に連結されている、筒状の第2側壁19を備えている。本実施形態では、第2側壁19は、第1側壁12の上端から起立するように配置されている。すなわち、本実施形態では、第2側壁19は、頂壁13とともに、口部4、中栓6及び第1側壁12を覆う、キャップ11の上蓋20を形成している。また、本実施形態では、ヒンジ部18は、第1側壁12の上部外側と、第2側壁19の下部外側とに連なっている。すなわち、本実施形態では、キャップ11は、ヒンジ部18を介して開閉可能な上蓋20を備えている。
なお、本実施形態では、第2側壁19は、第1側壁12の外径寸法と同等の外径寸法を有している。また、本実施形態では、第2側壁19は、第1側壁12の内径寸法と同等の内径寸法を有する。
また、第2側壁19には、破線で示すように、吐出孔A2が形成されている(詳細には、例えば、図3B参照。)。本実施形態では、吐出孔A2は、環状の第2側壁19を周方向に分断し、径方向に貫通している。また、図1に示すようにキャップ11が下方位置にある場合、筒壁7の上面(フランジ7bの上面)が頂壁13の内面(下面)に当接して、吐出孔A2は、中栓6の筒壁7によって閉塞される。一方、図2に示すようにキャップ11が上方位置にある場合、筒壁7の前記上面と頂壁13の前記内面とが離間し、吐出孔A2は開放された状態となる(詳細には、例えば、図3B参照。)。本実施形態では、吐出孔A2は、周方向において、ヒンジ部18に対して90度の位置に形成されている。ただし、吐出孔A2の位置は、周方向において、ヒンジ部18に対して90度の位置にあることに限定されるものではない。
さらに、本実施形態において、キャップ11は、第1側壁12の上端内側に第2側壁19と係合可能な係合部21を備えている。係合部21には、中栓6によって区画形成される貯留室(空間)S2に通じる切欠部Cが形成されている(例えば、図1において、切欠部Cは二点鎖線で示す。)。
本実施形態では、第1側壁12の上部には、当該第1側壁12の内周面から内側に突出する内壁23が設けられている。本実施形態では、係合部21は、内壁23の上端から上側に向かって起立している。本実施形態では、係合部21は、第1側壁12の上端よりも上方に起立している。本実施形態において、係合部21は、径方向外側に膨出している。また、本実施形態では、第2側壁19の下部には、当該第2側壁19の内周面から径方向外側に凹んだ凹部22が設けられている。係合部21は、上蓋20を閉じたときに、凹部22に引っ掛かることによって、当該凹部22に対して係合される。また、当該係合は、上蓋20を、ヒンジ部18を介して回動させたとき、その回動力が係合部21と凹部22との間の係止力(係合力)よりも大きくなることで解除される。すなわち、本実施形態において、上蓋20は、係合部21と凹部22との係合によって強固に閉じられる一方、当該係合を大きな力で解除することによって開くことができる。
切欠部Cは、係合部21に形成されている。切欠部Cは、環状の係合部21を周方向に分断し、径方向に貫通している。本実施形態では、切欠部Cの下面(底面)と、第1側壁12の上端面とは、同一平面を形成している。すなわち、本実施形態では、切欠部Cの前記下面は、第1側壁12の上端面と一致している。ただし、切欠部Cの前記下面の上下方向位置は、適宜選択することができる。また、本実施形態では、切欠部Cは、周方向において、吐出孔A2と整列する位置に形成されている。ここで、「整列」とは、切欠部Cの周方向中心と吐出孔A2の周方向中心とが一致するとともに、切欠部Cの周方向幅と吐出孔A2の周方向幅とが等しいことをいう。ただし、切欠部Cの周方向の位置は、適宜選択することができる。本実施形態では、切欠部Cは、吐出孔A2と同様、周方向において、ヒンジ部18に対して90度の位置に形成されている。ただし、切欠部Cの位置は、吐出孔A2の位置と同様、周方向において、ヒンジ部18に対して90度の位置にあることに限定されるものではない。
さらに、例えば、図1を参照すれば、定量吐出容器1は、係合部21に形成された間欠部25と、第2側壁19に設けられたリブ26とによって構成された回り止め機構を備えている。間欠部25は、環状の係合部21を周方向に分断し、径方向に貫通している。また、本実施形態では、リブ26は、第2側壁19の内面に設けられている。リブ26は、第2側壁19の内面から径方向内側に膨出し、上下方向に延在している。
リブ26は、例えば、図1に示すように、中栓6を頂壁13で閉じたときに間欠部25に挿入させることができる。すなわち、リブ26は、中栓6を上蓋20で閉じたときに挿入させることができる。これによって、キャップ11を容器本体2の口部4に対して中心軸線Oの周りに回転させたとき、上蓋20と装着筒(12)との間に生じ得る、上蓋20と装着筒(12)との相対回転を防止することができる。この場合、ヒンジ部18に対する負荷が抑制されることによって耐久性を向上させることができる。
前記回り止め機構は、図1に示すように、中心軸線Oを挟んで対向する、2つの位置に設けることが好ましい。図1に示すように、本実施形態では、2つの前記回り止め機構のうちの1つは、径方向において、ヒンジ部18と隣り合う位置に配置されている。しかしながら、本発明によれば、前記回り止め機構は、少なくとも1つとすることができる。
次に、このような構成の定量吐出容器1の使用方法つまり内容物を定量吐出する手順について説明する。図1に示すように、キャップ11を容器本体2に対して完全に螺着した状態においては、上述のように吐出孔A2は閉塞されている。したがって、保管時や輸送時等に内容物が外部に漏れ出すことがない。
(計量吐出)
定量吐出容器1によれば、一定量に計量された内容物を吐出させることができる。定量吐出容器1から、一定量に計量された内容物を吐出させる際には、まず、図1の状態からキャップ11を螺脱方向に回転させて、図2に示すように、容器本体2に対してキャップ11を上方位置に移動させる。これにより、計量室S1から貯留室S2を介して吐出孔A2まで連通する。次に、図3Aに示すように、定量吐出容器1を、容器本体2に対してキャップ11が下側となる倒立姿勢とすると、収容空間3a内の内容物が計量室S1内に流入する。このとき、計量室S1内に堆積する内容物の上面が口部筒壁9の先端開口A1と同一の高さとなると、内容物の計量室S1内への流入が停止する。これにより、常に、計量室S1内に流入する内容物の量は一定となる。
次に、定量吐出容器1を正立姿勢に戻すと、内容物が計量室S1から貯留室S2に移動して、図3Bに示すように貯留室S2内に所定量の内容物が貯留される。そして、図3Cに示すように、吐出孔A2が下方となるように定量吐出容器1を傾けて傾倒姿勢にすると、貯留室S2に貯留されている内容物が、切欠部Cから吐出孔A2を通って吐出される。貯留室S2内の内容物は、計量室S1で計量されているので、正確な量の内容物が吐出孔A2より吐出されることとなる。また、内容物が吐出孔A2より吐出されるのと同時に、収容空間3a内の内容物が計量室S1内に流入し計量されるため、倒立姿勢、正立姿勢、傾倒姿勢を順次繰り返すことにより、一定量に計量された内容物を繰返し吐出することができる。なお、図3Bには、上蓋20のつまみ部及びヒンジ部18は仮想線で表示されているが、これらの仮想線の部分は、実際上、図面表裏の位置に存在していることから、図3B上では視認することはできない。
(連続吐出)
また、定量吐出容器1によれば、内容物を連続的に吐出させることができる。定量吐出容器1から、内容物を連続的に吐出させる際には、ヒンジ部18を介して上蓋20を開く。次いで、吐出孔A2が下方となるように定量吐出容器1を傾けて傾倒姿勢にすると、図4に示すように、収容空間3a内の内容物が先端開口A1を通して連続的に吐出されることとなる。なお、本実施形態において、内容物を連続吐出させる際には、第1側壁12が口部4に対して下方位置に位置している。ただし、本発明によれば、内容物を連続吐出させる際には、第1側壁12が上方位置でも吐出させることができる。
上述のとおり、定量吐出容器1によれば、上蓋20を開閉することによって、計量吐出と連続吐出とを選択的に行うことができる。また、定量吐出容器1によれば、第1側壁12と第2側壁19とが係合部21及び凹部22によって保持固定されている。このため、ヒンジ部18は、外部から加わる負荷に対する影響を受け難い。したがって、定量吐出容器1によれば、耐久性に優れる。
加えて、本実施形態では、係合部21に切欠部Cが形成されている。これによって、計量された内容物を貯留室S2から容易に吐出させることができる。
特に、本実施形態では、切欠部Cの前記下面は、第1側壁12の上端面と一致している。また、本実施形態では、切欠部Cは、周方向で吐出孔A2と整列する位置に形成されている。これによって、切欠部Cと吐出孔A2との間の経路が最短となるため、計量された内容物を効率的に吐出させることができる。ただし、切欠部Cの周方向の位置は、適宜選択することができる。また、切欠部Cの周方向幅は、適宜選択することができる。例えば、切欠部Cの周方向幅を吐出孔Aの周方向幅と等しくすれば、計量された内容物を効率的に吐出させることができる。
また、本実施形態にあっては、容器本体2に対してキャップ11を回転させてキャップ11を上下方向に移動させる操作のみで吐出孔A2が開閉する構成としている。これにより、吐出孔A2は、例えば、ヒンジ部を介して開閉可能な蓋などを設ける必要がなく、構成が簡易となる。
また、本実施形態では、図5Aに示すように、中栓6とキャップ11とが弱化部24を介して一体連結した状態で成形される構成としている。こうした一体連結品は、例えば、上下に開く金型を用いた射出成型によって成形することができる。
本実施形態では、弱化部24は、キャップ11の内壁23の内面と、筒壁7のフランジ7bとを連結している。弱化部24は、周方向に間欠部を設けたり、薄肉状としたりすることで破断し易い構成とすることが好ましい。なお、本実施形態では、上述のとおり、ヒンジ部18と対向する側の第2側壁19に切り欠きを設けて吐出孔A2としている。また、本実施形態では、上述のとおり、ヒンジ部18と対向する側の係合部21に切り欠きを設けて切欠部Cとしている。
本実施形態において、キャップ11は、図5Aに示すように、上蓋20が開いた状態となるように成形した後、容器本体2に組付ける際に図5Bに示すように上蓋20を閉じた状態で内容物を収容した容器本体2に組み付ける。容器本体2にキャップ11を最初に組付ける際、容器本体2の口部4にキャップ11の第1側壁12を螺着していくと、口部4の上端にフランジ7bが支持されて中栓6が下方移動を停止し、さらに第1側壁12の内壁23が下方に移動することで、弱化部24は引張られて破断する。弱化部24が破断することで中栓6とキャップ11は分離し、中栓6は、図1に示すように口部4に保持される。
本実施形態にあっては、中栓6とキャップ11を一体で成形することで、部品点数を削減することができる。その結果、金型数や部品のセット工程が低減されるため、製造コストを低く抑えることが可能となる。
以上、図示例に基づき説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載範囲内で適宜変更することができるものであり、例えば先の実施形態では、容器本体2の口部4とキャップ11とがねじ係合する構成としたが、これに限定されず、例えば、アンダーカット係合する構成としても良い。この場合、容器本体2に対してキャップ11を回転させることなく中心軸線Oに沿って真っ直ぐに引き上げ、又は引き下げることにより上方位置と下方位置との間の移動可能な構成とすることができる。
1:定量吐出容器, 2:容器本体, 3:収容部, 3a:収容空間, 4:口部, 4a:雄ねじ, 5:肩部, 6:中栓, 7:筒壁, 7a:大径部, 7b:フランジ, 8:底壁, 8a:水平部, 9:口部筒壁, 11:キャップ, 12:第1側壁, 12c:雌ねじ, 13:頂壁, 15:仕切り壁, 17 シール筒, 18:ヒンジ部, 19:第2側壁, 20:上蓋, 21:係合部, 22:凹部, 24:弱化部, 23 内壁, 25:間欠部, 26:リブ, A1:先端開口, A2:吐出孔, S1:貯留室, S2: 計量室, O:中心軸線

Claims (3)

  1. 粉末状の内容物を定量吐出する定量吐出容器であって、
    筒状の口部を備えた容器本体と、
    前記口部に保持される中栓と、
    前記口部の外周面に対して上方位置と下方位置の間で移動可能に組付けられる第1側壁及び該第1側壁の上部を覆う頂壁を有するキャップと、を備え、
    前記中栓は、前記口部の内側に配置される筒壁と、該筒壁の下部から径方向内側に向けて延びる環状の底壁と、前記筒壁の内側で前記底壁から上方に立設するとともに前記収容空間に連通する口部筒壁とを有し、
    前記キャップは、前記頂壁の内面から垂下し、前記筒壁の内側且つ前記口部筒壁の外側に配置される仕切り壁と、前記仕切り壁よりも外側で前記頂壁の内面から垂下し、前記第1側壁とヒンジ部を介して回動可能に連結されている第2側壁と、前記第2側壁に形成された吐出孔とを有し、
    該吐出孔は、前記容器本体に対して該第1側壁が下方位置にある際には閉塞され、前記容器本体に対して該第1側壁が上方位置にある際には開放されるものである、定量吐出容器。
  2. 前記キャップは、前記第1側壁の上端内側に前記第2側壁と係合可能な係合部を備え、
    前記係合部に、前記中栓によって区画形成される空間に通じる切欠部が形成されている、請求項1に記載の定量吐出容器。
  3. 前記係合部に形成された間欠部と、前記第2側壁に設けられたリブとによって構成された回り止め機構を備えている、請求項2に記載の定量吐出容器。
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