JP5103302B2 - 計量キャップ - Google Patents
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この計量キャップには、計量室が1つ設けられており、この計量キャップが装着された容器では、容器をスクイズ変形させて内容物を前記計量室内に流入させ計量した後、この内容物を注出口から注出する。
また、計量室の内容積に比べて少量の内容物を注出する場合、例えば計量時に目測を誤ってしまうことで計量室内に内容物が多めに流入してしまう可能性があり、精度良く計量することが困難である。
本発明に係る計量キャップは、容器の口部に装着される有頂筒状の装着部、該装着部の天壁部に立設された第1計量筒部、及び前記天壁部に貫設され、前記容器内と前記第1計量筒部内とを連通可能な第1連通筒部を有するキャップ本体と、該キャップ本体に第1ヒンジ部を介して連結され、該第1ヒンジ部回りの開閉操作に伴い第1計量筒部内と第1連通筒部内とを連通、遮断させると共に、内部が第1連通筒部内に連通可能な有底筒状の第2計量筒部と、該第2計量筒部に第2ヒンジ部を介して連結され、該第2ヒンジ部回りの開閉操作に伴い第2計量筒部内と第1連通筒部内とを連通、遮断させるオーバーキャップと、を備え、前記第1計量筒部及び前記第2計量筒部それぞれの内容積が互いに異なっていることを特徴とするものである。
また、第2計量筒部を開けると、第1連通筒部内が第1計量筒部内と連通されるので、容器内の内容物を第1連通筒部を介して第1計量筒部内へと流入させ、第1計量筒部で内容物の計量を行うことができる。
従って、大量の内容物の注出を効率良く、且つ少量の内容物の計量を精度良く行うことができる。
本実施形態に係る計量キャップ1は、図1に示すように、多段の筒状に形成されたキャップ本体8と、該キャップ本体8に第1ヒンジ部9を介して連結され、有底筒状に形成された第2計量筒部10と、該第2計量筒部10に第2ヒンジ部11を介して連結され、有頂筒状に形成されたオーバーキャップ12と、を備え、これらキャップ本体8、第2計量筒部10及びオーバーキャップ12が、例えばPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)等の樹脂材料で一体に形成されている。
第1連通筒部7は、大径部15と、大径部15より内径及び外径が小さく、且つ大径部15の上端に段部15aを介して連設された小径部16と、を備えている。そして、第1連通筒部7のうち、大径部15が装着部4の天壁部5をキャップ軸O方向に貫いている。
小径部16の上側部分には、この第1連通筒部7内に開口する側面注出孔16aが、周方向に間隔をあけて複数形成されている。図示の例では、側面注出孔16aは、小径部16において、その上端縁からキャップ軸O方向の中間部まで、キャップ軸O方向に沿って延在している。
第1計量筒部6は、その内径が第1連通筒部7の外径より大きく、第1連通筒部7を径方向外方から囲うように設けられている。
下壁部22は、第1計量筒部6の上端部内に液密に嵌合され、フランジ部23の下面は、全周に亘って第1計量筒部6の上端縁に当接されている。
そして、このヒンジ連結部25の下端と、第1計量筒部6の外周面とが、折り曲げ可能な第1ヒンジ部9を介して連結されている。これにより、キャップ本体8と第2計量筒部10とが、第1ヒンジ部9を介して連結される。
また、第1計量筒部6の上端のうち、ヒンジ連結部25と下壁部22との間の前記隙間に位置する部分、つまり、第1ヒンジ部9が配設された周方向位置に対応する部分の内周面は、上方に向かうに従って径方向外方に傾斜する傾斜面6aとなっている。
第2連通筒部21の小径部29の上側部分には、この第2連通筒部21内に開口する側面注出孔29aが、周方向に間隔をあけて複数形成されている。図示の例では、側面注出孔29aは、小径部29において、その上端縁からキャップ軸O方向の中間部まで、キャップ軸O方向に沿って延在している。また、小径部29は、中径部28に段部30を介して連結されている。
そして、このヒンジ連結部37の下端と、第2計量筒部10の外周面とが、折り曲げ可能な第2ヒンジ部11を介して連結されている。これにより、第2計量筒部10とオーバーキャップ12とが第2ヒンジ部11を介して連結される。この第2ヒンジ部11は、第1ヒンジ部9に対して第2計量筒部10の外周面を回り込んだ反対側に設けられている。
また、第2計量筒部10の上端のうち、第2ヒンジ部11が配設された周方向位置と対応する部分の内周面は、上方に向かうに従って径方向外方に傾斜する傾斜面10aとなっている。
まず、オーバーキャップ12の第2指掛板38を押し上げ、オーバーキャップ12を第2ヒンジ部11回りに回動させる。この際、第2計量筒部10の上端の内周面に傾斜面10aが形成されているので、オーバーキャップ12を円滑に開けることができる。
ここで、第2連通筒部21が天壁部31を備えているので、側面注出孔29aから第2計量筒部10内に流入される内容物Fは、その直前に第2連通筒部21内で天壁部31に衝突しその流速が低減させられる。従って、第2計量筒部10内に内容物Fが流入するときに、内容物Fが第2計量筒部10から外部に飛散するのを抑えることができる。
以上で、第2計量筒部10で計量して注出する操作が終了する。
まず、第2計量筒部10の第1指掛板26を押し上げ、第2計量筒部10を第1ヒンジ部9回りに回動させる。この際、第1計量筒部6の上端の内周面に傾斜面6aが形成されているので、第2計量筒部10を円滑に開けることができる。
また、第2連通筒部21と同様に、第1連通筒部7が天壁部17を備えているので、第1計量筒部6内に内容物Fが流入するときに、内容物Fが第1計量筒部6から外部に飛散するのを抑えることができる。
以上で、第1計量筒部6で計量して注出する操作が終了する。
従って、大量の内容物Fの注出を効率良く、且つ少量の内容物Fの計量を精度良く行うことができる。
例えば、上記実施形態では、第2ヒンジ部11が第1ヒンジ部9に対して第2計量筒部10の外周面を回り込んだ反対側に設けられているが、第2ヒンジ部11は、他の位置に設けられていても構わない。
具体的には、オーバーキャップ12のヒンジ連結部37と第2計量筒部10の第1指掛板26との当接部分のいずれか一方に凹部を、他方に凸部を形成して、これらを係合してオーバーキャップ12の開状態を維持し、また、オーバーキャップ12の第2指掛板38とキャップ本体8の装着部4の天壁部5との当接部分のいずれか一方に凹部を、他方に凸部を形成して、これらを係合して第2計量筒部10の開状態を維持するように構成すればよい。
2 容器
3 口部
4 装着部
5 天壁部
6 第1計量筒部
7 第1連通筒部
8 キャップ本体
9 第1ヒンジ部
10 第2計量筒部
11 第2ヒンジ部
12 オーバーキャップ
21 第2連通筒部
Claims (3)
- 容器の口部に装着される有頂筒状の装着部、該装着部の天壁部に立設された第1計量筒部、及び前記天壁部に貫設され、前記容器内と前記第1計量筒部内とを連通可能な第1連通筒部を有するキャップ本体と、
該キャップ本体に第1ヒンジ部を介して連結され、該第1ヒンジ部回りの開閉操作に伴い第1計量筒部内と第1連通筒部内とを連通、遮断させると共に、内部が第1連通筒部内に連通可能な有底筒状の第2計量筒部と、
該第2計量筒部に第2ヒンジ部を介して連結され、該第2ヒンジ部回りの開閉操作に伴い第2計量筒部内と第1連通筒部内とを連通、遮断させるオーバーキャップと、を備え、
前記第1計量筒部及び前記第2計量筒部それぞれの内容積が互いに異なっていることを特徴とする計量キャップ。 - 請求項1に記載の計量キャップにおいて、
前記第2計量筒部は、該第2計量筒部の底壁部に貫設されると共に、前記第1連通筒部に着脱自在に嵌合される第2連通筒部を備えることを特徴とする計量キャップ。 - 請求項1又は2に記載の計量キャップにおいて、
前記第2ヒンジ部は、前記第1ヒンジ部に対して前記第2計量筒部の外周面を回り込んだ反対側に設けられていることを特徴とする計量キャップ。
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JP2008171395A JP5103302B2 (ja) | 2008-06-30 | 2008-06-30 | 計量キャップ |
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2008
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