JP2019069796A - 定量吐出キャップおよび定量吐出容器 - Google Patents

定量吐出キャップおよび定量吐出容器 Download PDF

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Abstract

【課題】液体状の内容物を単純な操作で容易に一定量吐出でき、種々のボトルに取り付けるだけで計量機能が得られる定量吐出キャップを提供する。【解決手段】キャップ本体10は、天面板11の中央に両端が開口した筒部12が貫通する形で設けられ、筒部の下部側面にスリット溝窓17が開口され、筒部上端の開口部19にヒンジ蓋13が設けられ、ヒンジ131は筒部のスリット溝窓側に形成され、天面板の周縁に周壁16が、周壁の内側を周回してボトル30の口部31と係合する係合部が、係合部の内側を周回して中容器20と嵌合する嵌合部がそれぞれ設けられ、中容器は上端縁24でキャップ本体と嵌合し、胴部21を有する第1計量部28が上部に、テーパー部22及び底筒部23を有する第2計量部29が下部に設けられ、底筒部の上端は筒部の下端に密接し、第1計量部に窓25が筒部の軸に対してスリット溝窓と反対側に開口している。【選択図】図1

Description

本発明は、醤油、酢、みりん、ドレッシングなどの調味料のような液体状の内容物を一定量吐出できる定量吐出キャップおよび定量吐出容器に関する。
ガラス製やプラスチック製のボトルに充填された内容物を、1回の使用量を計量して吐出する方法や、そのような機能を持つボトルやキャップについて、これまで様々な発明や考案がなされてきた。例えば特許文献1には、容器本体に外側計量管を立設し、キャップ本体に内側計量管を垂設して外側計量管に挿入し、下端近傍に設けたスリットから内容物の粉体または粒体をスリットの高さに応じた一定量だけ内側計量管に取込み、内側計量管の頂部の開口から取り込まれた一定量の内容物を振り出せるとした粉体または粒体用の振り出し容器が開示されている。
しかしながら特許文献1に開示された容器は、容器本体とキャップの両方に特殊な構造が必要とされるため、それぞれ専用に設計された容器となり、手間もコストもかかるという問題があった。特に容器本体の内部に計量のための構造を設けるのは難易度が高く、十分な計量精度が得られない、広口となってしまう、大型の容器には適用が困難である、などという問題点があった。また特許文献1に開示されている構造は粉体、粒体のように比較的流動性の低い内容物には適用できるが、内容物が流動性の高い液体の場合、容器本体と内側計量管の液面位置が直ちに同等になってしまうため、一定量の計量は困難であることは明らかで、液体を内容物とする容器には適用することができなかった。
また特許文献2には、計量キャップが開示され、上方に最終計量室、その下方に予備計量室を有し、最終計量室と予備計量室を連通する第2連通管と、予備計量室とボトルを連通する第1連通管を有し、ボトルを倒立させて第1連通管を通して予備計量室に導入した液体状の内容物を、ボトルを正立させて一定量にした後にボトルを押圧するなどして第2連通管を通して最終計量室に導き、最終計量室に設けられた開口部から取り出せる構造としており、液体の内容物にも適用できるものである。
しかしながら特許文献2に開示された計量キャップは、ボトルを倒立させて予備計量室に液体状の内容物を導入する際に、絶えず導入量を観察している必要があり、これを怠ると開口部から内容物が流れ出てしまう虞があった。またボトルを正立させて一定量にした後に最終計量室に導くためにボトルの側面などを手で押圧する際には、特に子供や老人など、力が弱かったり力のコントロールが難しかったりする使用者には、一定量の内容物を押し出すことが難しい場合があった。
特開2007−84107号公報 特許第3319160号公報
そこで本発明は、ボトル等から液体状の内容物を力加減などが不要な単純な操作だけで容易に一定量吐出でき、また専用のボトルが不要で種々のボトルに取り付けるだけで計量機能が得られる定量吐出キャップ、および定量吐出容器を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る発明は、
液体状の内容物を一定量吐出する定量吐出キャップであって、キャップ本体と中容器とからなり、
前記キャップ本体は、天面板の中央に両端が開口した円筒状の筒部が貫通する形で設けられており、
前記筒部の下部側面にスリット溝窓が開口され、前記筒部の上端の開口部にヒンジ蓋が設けられ、前記ヒンジ蓋のヒンジは前記筒部の前記スリット溝窓側に形成されており、
前記天面板の周縁から下方に向かう周壁が設けられ、前記周壁の内側を周回して容器の口部と係合するための係合部が設けられ、前記係合部の内側を周回して前記中容器と嵌合するための嵌合部が設けられ、
前記中容器は、上端縁で前記キャップ本体と嵌合し、胴部を有する第1計量部が上部に設けられ、テーパー部及び底筒部を有する第2計量部が下部に設けられ、前記底筒部の上端は前記筒部の下端に密接し、前記第1計量部に窓が開口され、前記窓は前記筒部の軸に対して前記スリット溝窓と反対側に開口して形成されていることを特徴とする定量吐出キャップである。
また本発明の請求項2に係る発明は、
前記係合部が、容器の口部と打栓嵌合により嵌合する構造、またはネジにより螺合する構造のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の定量吐出キャップである。
また本発明の請求項3に係る発明は、
前記スリット溝窓の筒部の周方向における開口角度が、60°以上120°以下であることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の定量吐出キャップである。
また本発明の請求項4に係る発明は、
前記窓の胴部の周方向における筒周方向の開口角度が160°以上200°以下であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の定量吐出キャップである。
また本発明の請求項5に係る発明は、
請求項1から4のいずれかに記載の定量吐出キャップが容器の口部に取り付けられた定量吐出容器である。
本発明の請求項1の発明の定量吐出キャップによれば、液体状の内容物を充填したボトルの口部に取り付けると、まずボトルを倒立させることで中容器の窓を通じて第1計量部に内容物が導入され、次いでこれを正立させることで第1計量部に導入された内容物が第2計量部に移動すると共に余分な量の内容物が窓から溢れてボトルに戻されることにより第2計量部、なかでもその底筒部および筒部の部分に一定量の内容物が保持され、次いで筒部の上端の開口部のヒンジ蓋を開けて筒部を開口させ、ボトルを、ヒンジ蓋に内容物が掛からないようにヒンジが上になる方向に倒して略倒立させると、底筒部および筒部の部分に保持された内容物が開口部から吐出され、代わりに開口部からは空気が第2計量部に流入し、中容器内の液面が次第に下がってスリット溝窓の下端に達することで筒部には内容物がそれ以上流入しなくなり、吐出が自動的に終了するため、ボトルの状態を観察したり、ボトルを押圧するなどの特別な動作をすることなく、倒立/正立/倒立(吐出)の自然な動作をするだけで一定量の吐出を行うことができる定量吐出キャップが得られる。
また請求項2の発明によれば、ボトルなどの容器の口部に取り付けて固定する部位である係合部が、打栓嵌合により嵌合する構造、またはネジにより螺合する構造として、一般的なガラスボトル、プラスチックボトルなどと共通性の高いものとすることで、口径の合
うボトルであれば容易に取り付けることが可能で、既存のキャップと交換するなどして後付けの形でも広く適用できる定量吐出キャップを提供することができる。
また請求項3の発明によれば、筒部に設けられたスリット溝窓の開口する角度を60°以上120°以下とすることで、スリット溝窓が狭すぎて内容物の液体の粘度や流動性によっては内容物が筒部に流れ込みにくくなって吐出しにくくなったり、吐出に時間が掛かったりすることがなく、一方でボトルから吐出するためにボトルをヒンジが上を向く方向に倒す際、倒す方向が、ヒンジが正確に上を向く方向から若干ずれた、斜め上を向くような方向であっても内容物が窓から筒部に流入して吐出が一定量で自動的に終了しなくなる虞をより少なくでき、より安定して一定量の吐出が行える定量吐出キャップを提供することができる。
また請求項4の発明によれば、胴部に設けられた窓の開口角度を160°以上200°以下とすることで、ボトルから液体状の内容物を導入および排出する際に、時間が掛かりすぎることがなくよりスムーズに導入および排出ができ、また逆に窓が広すぎて中容器の剛性が低下して形状が歪むなどして、筒部から内容物が漏れ出てしまうことのない定量吐出キャップを提供することができる。
また請求項5の発明によれば、ガラス瓶やPETボトル等、種々のボトルに請求項1から4のいずれかに記載の定量吐出キャップを取り付けることにより、または既存のキャップと取り替えて取り付けることにより、一定量の吐出が容易に行える定量吐出容器が得られる。
本発明の定量吐出キャップの縦断面図である。 本発明の定量吐出キャップの窓とスリット溝窓の大きさと位置を示す図である。 本発明の定量吐出キャップの外観斜視図である。 本発明の定量吐出キャップのキャップ本体の外観斜視図である。 本発明の定量吐出キャップの第二の実施形態の部分図である。 本発明の定量吐出キャップの第三の実施形態の部分図である。 本発明の定量吐出容器に内容物を充填した状態の断面図である。 内容物を充填した状態の容器を倒立させた断面図である。 倒立させた容器を再度正立させた状態の断面図である。 容器から内容物を吐出させる状態の断面図である。 一定量の吐出が終了した状態の容器の断面図である。
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定して解釈されるものではない。
図1は、本発明の定量吐出キャップの一実施形態をボトルの口部に係合した態様の縦断面図である。
本発明の定量吐出キャップ1は、天面板11の中央に両端が開口した円筒状の筒部12が貫通する形で設けられたキャップ本体10に、上部に胴部21を有する第1計量部28が設けられ、下部にテーパー部22及び底筒部23を有する第2計量部29が設けられた中容器20がその上端縁24で嵌合されて構成されている。中容器20の上端縁24が嵌合しているロック部14からなる嵌合部はアンダーカット形状となっていて、インナーリング15からなる係合部と共に天面板11から上端縁24を挟み込むように垂下する形で周設され、上端縁24と嵌合して中容器20をキャップ本体10に固定している。天面板11の周縁には下方に向かう周壁16が周設され、周壁16の下端部はアンダーカット形状となっていてインナーリング15との間にボトル30の口部31が打栓嵌合の態様で嵌合して固定される。なおボトル30との嵌合の方法はここに示した打栓蓋に限定されず、ネジ蓋による嵌合でも良い。
中容器20の外径は、一定量に計量するための容積を第1計量部28および第2計量部29に確保でき、かつ胴部21の側面とボトル30の間に内容物が支障なく流動できる間隔が確保できれば特に限定されず、内容物の流動性などを勘案して適宜設計すれば良い。中容器20の上部の矢印で示した範囲が第1計量部28であり、円筒状の胴部21からなり、胴部21の側面に窓25が開口している。また中容器20の下部の矢印で示した範囲が第2計量部29であり、胴部21に連続してテーパー部22、底筒部23を有しており、底筒部23は下端が閉塞している。窓25は内容物を吐出させるためにボトル30を倒立させたときに内容物が第1計量部28に流入すると共に、再度正立させたときには第1計量部28に流入した内容物が第2計量部29に移動して計量される際に余分となった内容物が流出する開口である。底筒部23と筒部12の直径は同等であって良く、異ならせる場合は一方を1としたとき他方が0.8〜1.2の比率となる範囲であれば、内容物の流入、流出が円滑に行えるため好ましい。また第1計量部28の内容積は第2計量部29の内容積よりも大きくなっていると第2計量部29での計量がより安定して行えるため好ましい。
筒部12の下部側面にはスリット溝窓17が開口しており、内容物がスリット溝窓17を通じて筒部12および底筒部23に流入および流出する。テーパー部22が筒部12に向かって傾斜しているため、第2計量部29に流入した内容物はボトル30を正立させたときスリット溝窓17に流入しやすくなっている。筒部12の下端18は底筒部23に嵌合するなどして密接しており、筒部12と底筒部23の筒内空間は連続しており、第2計量部29で計量された内容物を吐出する際に、内容物が筒部12と底筒部23の接続部位で漏れてしまうことがなく、一定量の計量および吐出を適切に行える。また筒部12は、上端の開口部19にヒンジ蓋13が開閉自在に設けられており、ヒンジ蓋13を開くことで内容物を開口部19から吐出できる。ヒンジ蓋13は、ヒンジ131がスリット溝窓17側になるように設けられている。このような位置に設けることで、使用者がヒンジ蓋13を開けて内容物を吐出させるときは、開口部19から吐出した内容物がヒンジ蓋13に掛からないように、ヒンジ蓋13が開口部19に対して上に開いた態様となるようにするため、ヒンジ131が上側となるようにボトル30を倒して吐出するように使用者を誘導できる。本発明の定量吐出キャップにおいては、そのような方向にボトル30を倒して内容物を吐出することで、一定量の内容物を容易に吐出できる。
図2は、本発明の定量吐出キャップ1の横断面の透視図であり、窓25とスリット溝窓17の位置関係と大きさ(開口角度)を示す図である。上述のように使用者を誘導して定量吐出を行うためには、ヒンジ蓋13とスリット溝窓17と窓25は、ヒンジ131側にスリット溝窓17の筒部の周方向における開口角度Bの中心が来るように設け、ヒンジ131と反対側に窓25の胴部の周方向における開口角度Aの中心が来るように設ける。従って図2に示すように、窓25とスリット溝窓17は、筒部12の軸に対して互いに反対側に設けられている。窓25の胴部の周方向における開口角度Aは160°以上200°以下が好ましく、180°が最も好ましい。開口する角度Aが狭すぎると内容物の流入および流出に時間が掛かり、逆に角度Aが広すぎると開口が大きくなりすぎ、中容器20の剛性が低下して形状の歪みなどが生じやすくなり、筒部12の下端18と底筒部23との密接が緩んで漏れが生じる虞があり好ましくない。内容物の液体の流動性に対して開口角度による調整では不十分である場合は、窓25の高さ方向(筒軸方向)の寸法を調整することでも開口の大きさの調整が可能である。
またスリット溝窓17の筒部の周方向における開口角度Bは60°以上120°以下で
あると好ましい。60°未満であるとスリット溝窓が狭すぎて内容物の液体の流動性によっては内容物が筒部に流れ込みにくくなって吐出しにくくなったり、吐出に時間が掛かったりする虞があり、逆に120°よりも大きいと、内容物を吐出するためにボトル30をヒンジ131が上を向く方向に倒す際、筒部12内の内容物がスリット溝窓17から流出しやすくなり、吐出量が不安定になりやすく、好ましくない。また窓25と同様、スリット溝窓17の高さ方向(筒軸方向)の寸法を調整することで内容物の液体の流動性に合わせた開口の大きさの調整を行うことができる。
図3は、本発明の定量吐出キャップの一実施形態の外観斜視図である。キャップ本体10は、天面板11の中央に上下両端が開口した筒部12が貫通する形で設けられており、天面板11の周縁には下方に向かう周壁16が周設されている。天面板11の外形は、ここでは円形であるが、これに限らず6角形や8角形などの多角形状でも良い。周壁16の内側でキャップ本体10に中容器20が上端縁24で嵌合されて一体となっており、中容器20の胴部21には窓25が開口されており、窓25は筒部12の上端の開口部に設けられたヒンジ蓋13のヒンジ131とは反対側の胴部周面に開口している。図ではヒンジ131の反対側に設けられたヒンジ蓋13を持ち上げるための摘み132と同じ側となっている。中容器20の下端側はテーパー部22、底筒部23が設けられ、閉塞している。
図4は、本発明の定量吐出キャップの一実施形態のキャップ本体10の外観斜視図である。筒部12の下部にスリット溝窓17が開口している。スリット溝窓17は上端の開口部19に設けられたヒンジ蓋13のヒンジ131と同じ側に設けられている。筒部12の下端は開口しており、中容器20が嵌合されたときに底筒部23に密接され、底筒部23と筒部12の内部は一体の空間を形成する。
図5は、本発明の定量吐出キャップの第二の実施形態の縦断面図であり、この実施形態においては口部34にネジ条35が形成されたボトル33と係合するため、キャップ本体100の周壁161の内側にネジ条162が設けられて螺合する形態である。口部にネジ条が形成されたボトルもガラス製、プラスチック樹脂製などのものが広く利用されており、そのような形態のボトルに対しても本発明の定量吐出キャップを取り付けることができる。このとき、キャップ本体100の、口部34の先端が当接する部位に、密封性を向上させるために発泡樹脂製などのパッキン163を挿入するようにしても良い。
図6は、本発明の定量吐出キャップの第三の実施形態の縦断面図である。本実施形態においては、筒部12の上端開口部にアーム133で連結された蓋134が設けられている。アーム133は形状においては厳密にはヒンジとは異なるが、ボトルを倒す方向を特定の方向に誘導する機能においては本発明におけるヒンジと同等の機能を有するものであり、このような形態もまた本発明に属するものということができる。
以下、本発明の定量吐出キャップを取り付けた定量吐出容器で定量吐出を行う方法について、図を用いてさらに詳しく説明する。
図7は、内容物32が充填されたボトル30の口部31に本発明の定量吐出キャップ1が打栓嵌合により嵌合された定量吐出容器300である。ヒンジ蓋13はこの状態においては閉鎖されている。ボトル30の上部には内容物32が封入されていない通常の空気が入った部分があるが、空気が入った部分の容積についてはここに図示した例に限定されるものではなく、最初から中容器20に内容物32が入るようなレベルまで内容物32が充填されていても特に差し支えはない。
ボトル30から内容物を吐出するためには、まず図8に示すようにボトル30を倒立させる。倒立させることにより内容物32は口部31側に移動して窓25から第1計量部2
8に流入する。ボトル30の口部31近傍に入っていた若干の空気は、ボトル30を倒立させると窓25から流入する内容物32と入れ替わりに流出し、ボトル30の底部側に移動するが、一部は中容器20内に取り込まれたままとなり、第2計量部29側に封入される形となる。
次いで、図9に示すように、ボトル30を再度正立させると、中容器20の第2計量部29側に封入された形であった空気が第1計量部28側に移動し、替わりに第1計量部28側にあった内容物32が第2計量部29側に移動し、スリット溝窓17から筒部12、底筒部23に流入し、充填される。このとき、第1計量部28の容積が第2計量部29の容積よりも大きいため、内容物の一部は窓25からあふれる形でボトル30側に戻されて、第2計量部29の容積分の内容物32が残る。
次いで、ヒンジ蓋13を矢印Cの向きに開けて開口部19を開口させ、ボトル30を倒して内容物32を吐出する。このとき使用者は、ボトル30を倒したときに吐出された内容物32がヒンジ蓋13に掛かってしまうと、内容物32が飛び散る、ヒンジ蓋13が汚れるなどの虞があり不都合であるので、そのようなことがない様に、ヒンジ131が上になる方向、すなわち矢印Dで示すような方向に倒すように自然に誘導される。
図10は、上述のような方向にボトル30を倒して内容物32を開口部19から吐出している状態であり、ヒンジ蓋13が開口部19に対して上向きに開いているため、吐出する内容物32がヒンジ蓋13に掛かることがなく良好に吐出できる。またこの様にボトル30を倒す過程において、窓25が下を向く態様で倒されるため、第1計量部28の空気の一部は窓25から漏出せずに第2計量部29側に移動して封入される態様となり、第2計量部29に収納されていた内容物32は、第1計量部28の空気と入れ替わって第1計量部28側に移動するが、筒部12および底筒部23に収納されていた分は、スリット溝窓17が上方を向いた状態でボトル30が倒されるため、スリット溝窓17からは流出せず、ボトル30の傾きに応じて開口部19側に移動し、吐出される。
内容物32が吐出されると共に、開口部19からは入れ替わりに外部の空気が流入し、筒部12を通って第2計量部29側に入ってくる。吐出が進み、入ってきた空気が増えるに従い、中容器20内の内容物32の液面が低下し、図11に示すように液面がスリット溝窓17の最も低い点171に達すると、それ以上筒部12に内容物32が流入しなくなるため、吐出がとまる。なお、このとき窓25の最も高い点251は開口する角度の関係から、スリット溝窓17の最も低い点171よりも低い位置となるため、窓25からさらに内容物32が流入することはない。以上のようにして、本発明の定量吐出キャップを取り付けた定量吐出容器においては、吐出が一定の量に達すると自動的に停止するため、定量吐出を容易に行うことができる。
本発明の定量吐出キャップのキャップ本体は、射出成形等の公知の成形技術により種々のプラスチック樹脂を成形して作成することができる。例としては、打栓嵌合蓋の場合は、低密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、ブロックポリプロピレン樹脂、ランダムポリプロピレン樹脂、ホモポリプロピレン樹脂などが好適に使用できるが、これに限定されない。またネジ螺合蓋の場合は、上記の各樹脂に加え、発泡性樹脂のパッキンと組み合わせることでポリメチルメタクリレート樹脂、アクリロニトリルスチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂なども好適に使用できるがこれらに限定されない。またヒンジ蓋とする場合は、ホモポリプロピレン樹脂以外のオレフィン系樹脂であれば上記の例から適宜選択できる。
本発明の定量吐出キャップの中容器は、射出成形等の公知の成形技術により種々のプラスチック樹脂を成形して作成することができる。例としては、低密度ポリエチレン樹脂、
直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、ブロックポリプロピレン樹脂、ランダムポリプロピレン樹脂、ホモポリプロピレン樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、アクリロニトリルスチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂、エチレン酢酸ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂などが好適に使用できるが、これに限定されない。
本発明の定量吐出キャップを取り付ける容器は、特に限定されず、ガラス瓶、延伸PETボトル、ブロー成形ボトルなど公知のボトルをいずれも好適に適用でき、口径と口部の構造が適合したものに取り付けることができる。
以上説明したように、本発明の定量吐出キャップによれば、容器側に計量のための特段の構造を付加する必要がなく、キャップ側のみの機能で一定量の吐出が可能となるため、口径と係合構造を合わせれば容器の種類によらず適用が可能となり、かつ計量のための動作が、容器を倒立/正立/倒立(吐出)と、簡単で単純な動作だけで良く、誰でも容易に定量吐出が行える定量吐出キャップおよび定量吐出容器が得られる。
1・・・・定量吐出キャップ
10、100・・・キャップ本体
11・・・天面板
12・・・筒部
13・・・ヒンジ蓋
14・・・ロック部
15・・・インナーリング
16、161・・・周壁
17・・・スリット溝窓
18・・・下端
19・・・開口部
20・・・中容器
21・・・胴部
22・・・テーパー部
23・・・底筒部
24・・・上端縁
25・・・窓
28・・・第1計量部
29・・・第2計量部
30、33・・・ボトル
31、34・・・口部
32・・・内容物
35・・・ネジ条
131・・・ヒンジ
132・・・摘み
133・・・アーム
134・・・蓋
300・・・定量吐出容器

Claims (5)

  1. 液体状の内容物を一定量吐出する定量吐出キャップであって、キャップ本体と中容器とからなり、
    前記キャップ本体は、天面板の中央に両端が開口した円筒状の筒部が貫通する形で設けられており、
    前記筒部の下部側面にスリット溝窓が開口され、前記筒部の上端の開口部にヒンジ蓋が設けられ、前記ヒンジ蓋のヒンジは前記筒部の前記スリット溝窓側に形成されており、
    前記天面板の周縁から下方に向かう周壁が設けられ、前記周壁の内側を周回して容器の口部と係合するための係合部が設けられ、前記係合部の内側を周回して前記中容器と嵌合するための嵌合部が設けられ、
    前記中容器は、上端縁で前記キャップ本体と嵌合し、胴部を有する第1計量部が上部に設けられ、テーパー部及び底筒部を有する第2計量部が下部に設けられ、前記底筒部の上端は前記筒部の下端に密接し、前記第1計量部に窓が開口され、前記窓は前記筒部の軸に対して前記スリット溝窓と反対側に開口して形成されていることを特徴とする定量吐出キャップ。
  2. 前記係合部が、容器の口部と打栓嵌合により嵌合する構造、またはネジにより螺合する構造のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の定量吐出キャップ。
  3. 前記スリット溝窓の筒部の周方向における開口角度が、60°以上120°以下であることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の定量吐出キャップ。
  4. 前記窓の胴部の周方向における開口角度が160°以上200°以下であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の定量吐出キャップ。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の定量吐出キャップが容器の口部に取り付けられた定量吐出容器。
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