JP7261382B2 - 液体計量装置および液体計量装置付き容器 - Google Patents

液体計量装置および液体計量装置付き容器 Download PDF

Info

Publication number
JP7261382B2
JP7261382B2 JP2018147933A JP2018147933A JP7261382B2 JP 7261382 B2 JP7261382 B2 JP 7261382B2 JP 2018147933 A JP2018147933 A JP 2018147933A JP 2018147933 A JP2018147933 A JP 2018147933A JP 7261382 B2 JP7261382 B2 JP 7261382B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
measuring
section
pouring
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018147933A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020024118A (ja
Inventor
諒 船島
克巳 亀田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2018147933A priority Critical patent/JP7261382B2/ja
Publication of JP2020024118A publication Critical patent/JP2020024118A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7261382B2 publication Critical patent/JP7261382B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本実施の形態は、液体計量装置および液体計量装置付き容器に関する。
従来、液体を収容するとともに、収容された液体を一定量ずつ繰り返し計量して用いるための計量機構が知られている。このような計量機構としては、ボトルに対して着脱可能であり、液体を注ぎ込むことで計量するキャップが知られている(例えば特許文献1参照)。また、液体の計量機構としては、ボトルの胴部を圧搾して内圧をかけることにより、キャップ側に液体を一定量ずつ充填させて計量する計量容器も知られている(例えば特許文献2参照)。
特許第4828161号公報 特許第3784540号公報
しかしながら、従来のキャップによる計量機構は、いずれも分量の調整が人の目によってなされるものであるため、正確さに欠けるという問題がある。例えば、特許文献1のキャップを用いて液体を計量する場合、キャップに液体を注ぎすぎたり足りなくなったりすることにより、計量される液体の量が、必要とされる液体の量よりも多くなったり少なくなったりすることが生じる。また、特許文献2の計量容器においては、圧搾時に内圧を掛け過ぎた場合に液体が過剰に供給され、逆に圧搾時の内圧が足りない場合には液体の量が必要量に満たない場合もある。
本開示はこのような点を考慮してなされたものであり、繰り返し動作で簡単かつ正確に液体の計量を行うことが可能な、液体計量装置および液体計量装置付き容器を提供することを目的とする。
本実施の形態による液体計量装置は、液体が導入される第1注出部と、前記第1注出部からの前記液体を計量する第1計量部と、前記第1注出部の周囲に設けられ、前記第1計量部からの前記液体を貯留する第2計量部と、前記第2計量部からの前記液体を注出する第2注出部と、前記第1計量部に移動可能に保持され、前記第1注出部を閉鎖可能な閉鎖体と、を備え、前記閉鎖体は、前記第1注出部からの前記液体が前記第1計量部に充填されたときに、前記液体の液面に浮遊し、前記液面の上昇に伴って前記第1注出部を閉鎖する。
本実施の形態による液体計量装置において、前記閉鎖体は、球体であっても良い。
本実施の形態による液体計量装置において、前記第1計量部は周壁面を有し、前記周壁面の内面に、前記閉鎖体をガイドするガイドリブが形成されていても良い。
本実施の形態による液体計量装置において、前記第1計量部内に、前記第1計量部に貯留される前記液体の量を調整する容量調整突起が設けられていても良い。
本実施の形態による液体計量装置において、前記第2注出部に、前記第2注出部の開口を閉鎖する開口閉鎖部が取り外し可能に装着されていても良い。
本実施の形態による液体計量装置付き容器は、容器本体と、前記容器本体に取り付けられた、前記液体計量装置と、を備えている。
本実施の形態によれば、繰り返し動作で簡単かつ正確に液体の計量を行うことができる。
図1は、本実施の形態による液体計量装置付き容器を示す斜視図。 図2は、本実施の形態による液体計量装置を示す分解斜視図。 図3は、本実施の形態による液体計量装置を示す垂直断面図(図1のIII-III線断面図)。 図4は、本実施の形態による液体計量装置を示す断面斜視図。 図5は、本実施の形態による液体計量装置の中部材を示す底面図。 図6(a)-(d)は、本実施の形態による液体計量装置付き容器の使用方法を示す垂直断面図。 図7は、比較例による液体計量キャップ付き容器を示す正面図。
以下、液体計量装置および液体計量装置付き容器の一実施の形態について、図1乃至図6を用いて説明する。図1乃至図6は、一実施の形態を示す図である。
なお、本明細書中、「上」および「下」とは、それぞれ液体計量装置付き容器10を正立させた状態(図1乃至図4)における上方および下方のことをいう。ここで、「正立」とは、液体計量装置付き容器10の容器本体11を液体計量装置20よりも鉛直方向下方に配置するとともに、液体計量装置20の中心軸Aを鉛直軸に対して平行にした状態をいう。「倒立」とは、液体計量装置付き容器10の液体計量装置20を容器本体11よりも鉛直方向下方に配置するとともに、液体計量装置20の中心軸Aを鉛直軸に対して平行にした状態をいう。
図1に示すように、本実施の形態による液体計量装置付き容器10は、全体として有底略円筒形状を有する容器本体11と、容器本体11に着脱可能に取り付けられた液体計量装置20とを備えている。
このうち容器本体11は、例えば液体を収容可能なプラスチックボトルからなる。しかしながら、容器本体11は、液体計量装置20を取り付け可能なものであれば特に限定されるものではなく、ボトルのほか、紙容器、パウチなどであっても良い。容器本体11の内部に収容される液体は特に限定されるものではなく、酒類やリキュール等の飲料、調味料、希釈溶液、洗剤等、一定量の計量が必要な液体を用いることができる。
次に、図2乃至図5を用いて、液体計量装置20について説明する。
図2乃至図5に示すように、本実施の形態による液体計量装置20は、底部材(底蓋)30と、底部材30上に設けられた中部材(中蓋)40と、中部材40上に設けられた上部材(上蓋)50と、底部材30と中部材40との間に配置された閉鎖体60と、からなる4つの部材によって構成されている。このうち底部材30は、容器本体11の口部12(図3参照)に連結される。また、中部材40は底部材30上に配置され、上部材50は中部材40を覆うように配置されている。閉鎖体60は、底部材30と中部材40との間で移動可能に設けられている。これら底部材30、中部材40、上部材50および閉鎖体60は、互いに別体に作製された後、容器本体11に取り付ける際に組み合わされて一体化されている。
底部材30は、第1注出部31と、第1注出部31の下方に位置する容器連結部32と、容器連結部32の周囲に位置する第2計量部33と、を有している。
第1注出部31は、底部材30の径方向略中心であって、容器連結部32の頂部に位置している。第1注出部31は、容器本体11からの液体が導入されるものであり、容器本体11からの液体を中部材40の第1計量部42(後述)へ供給する際、その液体が通過する開口31aを有する。この第1注出部31は、末広がり状に延びており、第1注出部31から下方(容器本体11側)に向かうにつれて拡径するように形成されている。第1注出部31は、全体として切頭円錐面状かつ断面八の字状であり、周方向全域にわたって形成されている。また、第1注出部31の開口31aの周縁には、略円環形状の開口縁部31bが形成されている。この開口縁部31bは、中部材40の第1計量部42から離間しており、開口縁部31bは、中部材40の第1計量部42よりも下方(容器本体11側)に位置している。
容器連結部32は、第1注出部31よりも容器本体11側に位置している。容器連結部32は、円筒形状を有している。容器連結部32は、容器本体11と液体計量装置20とを連結するものであり、その内周面には、容器本体11の雄ねじ部16(図3参照)に螺着される雌ねじ部38が形成されている。この雌ねじ部38が容器本体11の雄ねじ部16に螺着されることにより、底部材30が容器本体11に着脱可能に取り付けられる。なお、これに限らず、底部材30は、容器本体11に対して打栓式に取り付けられるようにしても良く、あるいは容器本体11に接着または融着されても良い。また容器連結部32内であって、第1注出部31の下方(容器本体11側)には、円筒状のインナーリング34が形成されている。
第2計量部33は、第1注出部31および容器連結部32の周囲(径方向外側)に設けられている。この第2計量部33は、第1計量部42からの液体を貯留するものである。すなわち第2計量部33は、中部材40の第1計量部42内で計量された液体を、上部材50の第2注出部51(後述)から注出する前に貯留しておく貯留部としての役割を果たす。第2計量部33は、容器連結部32の下端に連結された底面35と、底面35の外縁に連結された外壁面36とを有している。また第2計量部33は、周方向全域にわたって形成されている。
外壁面36は、底面35の外縁から上方に延びており、下方(容器本体11の方向)から上方(容器本体11から遠ざかる方向)へ向かうにつれて径方向外側に向けて傾斜している。この外壁面36は、全体として切頭逆円錐面状かつ断面逆八の字状であり、周方向全域にわたって形成されている。外壁面36の上端には、周縁フランジ37が形成されている。この周縁フランジ37は、平面視略円環形状を有しており、上部材50の上部材側面53(後述)を載置している。この周縁フランジ37を、上部材50の上部材側面53(後述)に連結することにより、底部材30が上部材50に固定される。
中部材40は、第1計量部42と、第1計量部42内に設けられた容量調整突起41と、第1計量部42の周囲に位置する周縁部43とを有している。
第1計量部42は、中部材40の径方向略中心であって、第1注出部31に対向する位置に形成されている。この第1計量部42は、第1注出部31からの液体を計量するものである。すなわち第1計量部42は、液体計量装置付き容器10を倒立した際に、容器本体11から流入した液体を計量および一時的に貯留する。この第1計量部42は、全体として有底円筒形状であり、天面44と、天面44の外縁に連結された周壁面45とを有している。
天面44は、平面視円形状の平坦な板状部材である。また天面44の上面(周壁面45の反対側の面)には、複数(4本)の柱部材44aが突設されている。各柱部材44aは、上下方向に細長い棒形状を有している。この柱部材44aは、周縁部43とともに、中部材40を上部材50内で上下方向に規制する手段としての役割を果たす。柱部材44aは、周方向に沿って平面視で90°ずつの等配に配置されている。底部材30の第2計量部33からの液体は、各柱部材44a同士の間を通過して上部材50の第2注出部51に送られる。
周壁面45は、天面44の外縁から下方に延びており、全体として円筒状に形成されている。周壁面45と上部材50の上部材側面53(後述)との間には、底部材30の第2計量部33から上部材50の第2注出部51に送られる液体が通過する環状の空間が形成されている。また周壁面45の下端は、底部材30の第1注出部31の開口縁部31bよりも下方(容器本体11の反対側)に位置している。周壁面45の内面には、複数(例えば6本)のガイドリブ49が径方向内側に向けて突出形成されている(図5参照)。各ガイドリブ49は、細長い棒または板形状を有し、周壁面45の長手方向に沿って延びている。この複数のガイドリブ49は、互いに同一形状を有し、閉鎖体60をガイドするものである。すなわち閉鎖体60は、第1計量部42内で、複数のガイドリブ49によって取り囲まれるように保持され、第1計量部42の長手方向(上下方向)に移動可能であるとともに、複数のガイドリブ49によって径方向の移動が規制される。
容量調整突起41は、第1計量部42の径方向略中心に位置しており、天面44から下方(底部材30側)に向けて突出している。この容量調整突起41は、第1計量部42に貯留される液体の量を調整するものであり、必要とされる第1計量部42の容積に応じてその形状が規定される。具体的には、第1計量部42の容積は、天面44と周壁面45とによって取り囲まれる円柱状の空間の容積から、複数のガイドリブ49と閉鎖体60と容量調整突起41との体積を引いたものに対応する。このため、容量調整突起41の形状を適宜調整することにより、第1計量部42の容積を設定することができる。容量調整突起41の平面形状は十字形状となっているが(図5参照)、これに限らず、円形状、多角形形状等、任意の形状とすることができる。また容量調整突起41の高さ(上下方向の長さ)は、第1計量部42内での閉鎖体60の移動を阻害しない程度の高さであれば、任意の高さとすることができる。
周縁部43は、上部材50内で中部材40を径方向に規制するための手段としての役割を果たす。この周縁部43は、第1計量部42の周縁に配置されており、全体として円環形状を有している。また周縁部43は、複数(本実施の形態では4つ)の周縁開口部46と、複数(本実施の形態では4つ)の支柱部47とを有している。このうち周縁開口部46は、それぞれ平面視扇形状を有しており、周方向に互いに間隔を空けて配置されている。この周縁開口部46は、液体計量装置付き容器10を倒立させた際、底部材30の第2計量部33に収容された液体を、上部材50の第2注出部51側に向けて移動させる開口である。
支柱部47は、それぞれ細長い棒形状を有し、第1計量部42から径方向外側に向けて水平方向に延びている。この場合、支柱部47は、平面視で90°ずつの等配に配置され、周縁開口部46は、一対の支柱部47間にそれぞれ形成されている。さらに、周縁開口部46および支柱部47の径方向外側には、平面視円環形状の外周リング48が設けられている。この外周リング48は、底部材30の外壁面36上に載置されている。また、上述した柱部材44aが、上部材50の傾斜面52に当接している。これにより、中部材40が、上部材50と底部材30との間で移動しないように挟持されている。
上部材50は、第2注出部51と、第2注出部51の周囲で末広がり状に延びる傾斜面52と、傾斜面52から下方(容器本体11側)に延びる上部材側面53と、を有している。
第2注出部51は、上部材50の径方向略中心に位置している。第2注出部51は、計量された液体を液体計量装置20から外部へ注出する際、第2計量部33からの液体が通過する開口51aを有する。この第2注出部51は略円筒形状であり、傾斜面52の上端に形成されている。なお、第2注出部51には、キャップ等の開口閉鎖部55(図3参照)が取り外し可能に装着されていても良い。この開口閉鎖部55により、第2注出部51の開口51aが閉鎖される。
傾斜面52は、上述したように末広がり状に形成されており、第2注出部51から下方(容器本体11側)に向かうにつれて拡径するように形成されている。この傾斜面52は、全体として切頭円錐面状かつ断面八の字状であり、周方向全域にわたって形成されている。傾斜面52は、底部材30の第2計量部33から中部材40の周縁開口部46を通過して移動してきた液体を、第2注出部51に円滑に流す役割を果たす。なお、傾斜面52は、断面視で略直線状に延びているが、これに限らず、断面視で湾曲していても良い。
傾斜面52の下端には、上部材側面53が形成されている。この上部材側面53は、略円筒形状を有し、傾斜面52から垂下されている。この上部材側面53を底部材30の周縁フランジ37に取り付けることにより、底部材30と上部材50との間に中部材40が挟持される。上部材側面53を周縁フランジ37に取り付ける方法は問わないが、例えば上部材側面53を周縁フランジ37に融着、溶着または接着しても良い。または、上部材側面53を周縁フランジ37に嵌め合わせても良い。あるいは、上部材側面53と周縁フランジ37にそれぞれに設けたねじ部により、上部材側面53と周縁フランジ37とを互いに螺着しても良い。
閉鎖体60は、中部材40の第1計量部42内に移動可能に保持されている。すなわち、閉鎖体60は、第1計量部42内で上下方向に移動可能に保持されている。一方、閉鎖体60は、複数のガイドリブ49によって径方向の移動が規制されている。この閉鎖体60は、球体(ボール)からなる。閉鎖体60は、液体計量装置20を正立させたときに底部材30の第1注出部31を閉鎖可能となっている(図6(c)参照)。すなわち閉鎖体60の直径は、第1注出部31の開口31aの直径よりも大きい。閉鎖体60の直径は、第1計量部42の内径よりも小さい。また、閉鎖体60は、液体の液面に対して浮遊するように構成されている。したがって、液体計量装置20を倒立し、第1注出部31からの液体が第1計量部42に充填されている間、閉鎖体60は、第1計量部42内で液面とともに上昇する。その後、閉鎖体60は、液面から浮上して第1注出部31を閉鎖するようになっている(図6(b)参照)。閉鎖体60の材料としては、ゴム、発泡ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン等を挙げることができる。なお、第1注出部31に密着して第1注出部31からの液体の漏れを低減するよう、閉鎖体60が弾性体であることが好ましい。また閉鎖体60は、液体に対して浮遊するものであれば、中空状であっても中実状であっても良い。
上述した底部材30、中部材40および上部材50の材料としては、例えば、ポリプロピレン、ABS樹脂、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂材料を用いることができる。底部材30、中部材40および上部材50の材料は互いに同一であっても良く、異なっていても良い。また、底部材30、中部材40および上部材50を作製する方法としては、射出成形法、コンプレッション成形法、ブロー成形法、シート成形法を挙げることができる。
次に、このような構成からなる本実施の形態について説明する。具体的には、液体計量装置付き容器10を用いて定量の液体を注出する際の作用について、図6(a)-(d)を用いて説明する。
はじめに、液体計量装置付き容器10に液体を充填する。この場合、まず液体計量装置20を容器本体11に対して回転することにより、容器本体11と液体計量装置20とを互いに分離する。具体的には、底部材30の雌ねじ部38を容器本体11の雄ねじ部16から取り外すことにより、液体計量装置20を容器本体11から取り外す。
次に、容器本体11の開口から液体を容器本体11内に充填し、その後、容器本体11と液体計量装置20とを互いに螺着する。具体的には、底部材30の雌ねじ部38を容器本体11の雄ねじ部16に螺合することにより、液体計量装置20が容器本体11に対して取り付けられる。
続いて、液体計量装置付き容器10内の液体を計量しつつ注出する。この場合、まず図6(a)に示すように、液体計量装置20の第2注出部51を下方に向け、液体計量装置付き容器10を倒立状態とする。このとき、容器本体11内の液体Lは、底部材30の第1注出部31を通過して落下し、中部材40の第1計量部42に流入する。
続いて、第1計量部42内の液体Lの液面が上昇し、この液面の上昇に伴って、液面に浮遊する閉鎖体60も上昇する。図6(b)に示すように、閉鎖体60が第1注出部31を塞いだとき、容器本体11からの液体Lの落下は停止する。このため、第1計量部42に流入する液体Lの容量は常に略一定となる。
次に、図6(c)に示すように、液体計量装置20の第2注出部51を上方に向けることにより、液体計量装置付き容器10を正立させる。このとき、第1計量部42内に充填された液体Lは、閉鎖体60と周壁面45との隙間を通って、第2計量部33に流れ込む。第2計量部33内に流入した液体Lは、第2計量部33で一時的に貯留される。この場合、自重で落下した閉鎖体60によって第1注出部31が塞がれるので、第1計量部42に収容された液体Lが第1注出部31に逆流することがなく、第2計量部33に確実に流し込まれる。
続いて、図6(d)に示すように、液体計量装置付き容器10を再度倒立させる。この場合、第2計量部33に貯められた液体Lは、中部材40の周縁開口部46を通り、傾斜面52を伝わって第2注出部51から注出される。この際、容器本体11内の液体Lは第1注出部31から流出するが、その液体Lは第1計量部42に蓄積されるので、この時点で外部に注出されることはない。なお、第2計量部33が第1注出部31の周囲に設けられているので、第2計量部33に収容された液体が第1計量部42側に逆流することが抑えられ、液体の計量精度を向上することができる。
図6(a)-(d)に示す動作を繰り返し、液体計量装置付き容器10を倒立および正立する作業を交互に行うことにより、一定量に計量された液体が第2注出部51から繰り返し注出される。このようにして、簡単かつ正確に液体Lの計量を行うことができる。
このように本実施の形態によれば、閉鎖体60は、第1注出部31からの液体が第1計量部42に充填されたときに、液体の液面に浮遊し、この液面の上昇に伴って第1注出部31を閉鎖する。これにより、第1計量部42で計量される液体の量を一定にし、液体を正確かつ安定して計量することができる。とりわけ、液体の分量を人の目や感覚によって調整する必要がないので、計量される液体の量が、必要とされる液体の量よりも多くなったり少なくなったりすることが生じにくい。
また本実施の形態によれば、閉鎖体60は、球体であるので、液体計量装置付き容器10を傾け、閉鎖体60の向きが変わった場合でも、閉鎖体60によって第1注出部31を確実に閉鎖することができる。
また本実施の形態によれば、第1計量部42の周壁面45の内面に、閉鎖体60をガイドするガイドリブ49が形成されている。これにより、ガイドリブ49によって閉鎖体60を上下方向に移動可能に保持するとともに、閉鎖体60の径方向の移動を規制することができる。
また本実施の形態によれば、第1計量部42内に、第1計量部42に貯留される液体の量を調整する容量調整突起41が設けられている。この容量調整突起41の形状を適宜設定することにより、第1計量部42の容積を規定し、計量する液体の量を調整することができる。
また本実施の形態によれば、第2注出部51に、第2注出部51の開口を閉鎖する開口閉鎖部55が取り外し可能に装着されている。これにより、使用を開始するまでは、第2注出部51から異物が侵入することを防止し、液体計量装置20の使用開始時には、開口閉鎖部55を取り外して第2注出部51を開放することができる。
次に、上記実施の形態における具体的実施例について説明する。
(実施例)
図1乃至図5に示す液体計量装置付き容器10(実施例)を準備した。
(比較例)
市販されている液体計量キャップ付き容器100(比較例)を準備した。この液体計量キャップ付き容器100は、図7に示すように、容器本体102と、容器本体102に取り付けられた液体計量キャップ101とを備えている。液体計量キャップ101には計量線103が付されており、この計量線103を目安に液体計量キャップ101に液体を注ぎ込むことにより、略一定量の液体が計量できるようになっている。
次に、液体計量装置付き容器10(実施例)と液体計量キャップ付き容器100(比較例)とに対してそれぞれ液体を300gずつ充填した。液体としては水を用いた。続いて、液体計量装置付き容器10(実施例)と液体計量キャップ付き容器100(比較例)とに対してそれぞれ計量注出作業を複数回行い、このときの毎回の注出量を測定した。なお、狙いとする注出量はそれぞれ10gとした。液体が安定して注出できなくなるまで繰り返し、注出量の平均値を算出した。この結果を以下に示す。
Figure 0007261382000001
この結果、液体計量キャップ付き容器100(比較例)と比べて、液体計量装置付き容器10(実施例)の方が、液体の注出量のレンジ(最大値-最小値)が小さくなった。このことから、液体計量装置付き容器10(実施例)の方が、液体計量キャップ付き容器100(比較例)よりも液体の注出量のばらつきを抑えられると考えられる。
本開示は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
10 液体計量装置付き容器
11 容器本体
20 液体計量装置
30 底部材
31 第1注出部
32 容器連結部
33 第2計量部
40 中部材
41 容量調整突起
42 第1計量部
43 周縁部
45 周壁面
49 ガイドリブ
50 上部材
51 第2注出部
52 傾斜面
53 上部材側面
60 閉鎖体

Claims (5)

  1. 液体が導入される第1注出部と、
    前記第1注出部からの前記液体を計量する第1計量部と、
    前記第1注出部の周囲に設けられ、前記第1計量部からの前記液体を貯留する第2計量部と、
    前記第2計量部からの前記液体を注出する第2注出部と、
    前記第1計量部に移動可能に保持され、前記第1注出部を閉鎖可能な閉鎖体と、を備え、
    前記閉鎖体は、前記第1注出部からの前記液体が前記第1計量部に充填されたときに、前記液体の液面に浮遊し、前記液面の上昇に伴って前記第1注出部を閉鎖し、
    前記第1計量部は周壁面を有し、前記周壁面の内面に、前記閉鎖体をガイドする複数のガイドリブが形成され、
    前記閉鎖体は、前記第1計量部内で、前記複数のガイドリブによって取り囲まれるように保持され、
    前記第1計量部は、天面と、前記天面の外縁に連結された周壁面とを有し、
    前記天面の上面には、前記第2注出部の周囲に位置する傾斜面に当接するように複数の柱部材が突設されている、液体計量装置。
  2. 前記閉鎖体は、球体である、請求項1記載の液体計量装置。
  3. 前記第1計量部内に、前記第1計量部に貯留される前記液体の量を調整する容量調整突起が設けられている、請求項1又は2記載の液体計量装置。
  4. 前記第2注出部に、前記第2注出部の開口を閉鎖する開口閉鎖部が取り外し可能に装着されている、請求項1乃至3のいずれか一項記載の液体計量装置。
  5. 容器本体と、
    前記容器本体に取り付けられた、請求項1乃至4のいずれか一項記載の液体計量装置と、を備えた、液体計量装置付き容器。
JP2018147933A 2018-08-06 2018-08-06 液体計量装置および液体計量装置付き容器 Active JP7261382B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018147933A JP7261382B2 (ja) 2018-08-06 2018-08-06 液体計量装置および液体計量装置付き容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018147933A JP7261382B2 (ja) 2018-08-06 2018-08-06 液体計量装置および液体計量装置付き容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020024118A JP2020024118A (ja) 2020-02-13
JP7261382B2 true JP7261382B2 (ja) 2023-04-20

Family

ID=69618549

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018147933A Active JP7261382B2 (ja) 2018-08-06 2018-08-06 液体計量装置および液体計量装置付き容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7261382B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2752669A1 (de) 1977-11-25 1979-05-31 Henkel Kgaa Dosierer fuer fluessigkeiten
US5127553A (en) 1990-09-17 1992-07-07 Primary Delivery Systems, Inc. Metered liquid squeeze bottle
JP2000281110A (ja) 1999-03-30 2000-10-10 Dainippon Printing Co Ltd 液体定量注出機構
JP2007289782A (ja) 2002-07-16 2007-11-08 Teijin Ltd 粉末薬剤多回投与器およびその組立体
WO2008104507A1 (en) 2007-02-26 2008-09-04 Gefit S.P.A. Dispenser-cap device for bottles
JP2013227078A (ja) 2012-04-26 2013-11-07 Chi Mei Communication Systems Inc 水筒
JP2014193746A (ja) 2013-03-29 2014-10-09 Yoshino Kogyosho Co Ltd 注出容器

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0430124Y2 (ja) * 1985-10-24 1992-07-21
JPH0451179Y2 (ja) * 1986-05-30 1992-12-02
DE3818238A1 (de) * 1988-05-28 1989-11-30 Eppendorf Geraetebau Netheler Verfahren zur fluessigkeitsentnahme aus grossvolumigen, tiefen gefaessen und vorrichtung zur durchfuehrung des verfahrens durch ansauggefaesse mit kurzen saugstuecken als ansaughilfe
JPH02245618A (ja) * 1989-03-17 1990-10-01 Fumio Shimada 定量排出キャップ
AU685110B2 (en) * 1993-07-08 1998-01-15 Monsanto Europe S.A. Improved closure for liquid containing containers
US5636765A (en) * 1995-06-09 1997-06-10 Primary Delivery Systems, Inc. Metered dispensing cap with manifold cover
FR2786467B1 (fr) * 1998-11-27 2001-02-02 Lir France Sa Dispositif de distribution de produits liquides, fluides ou pateux
WO2003025520A1 (en) * 2001-09-12 2003-03-27 Anthony Charles Lammond Wass Improved liquid dosing device
JP5517230B1 (ja) * 2013-01-04 2014-06-11 渡邉 隆太郎 包装容器
CN106428876B (zh) * 2016-12-21 2018-03-23 杭州乐守科技有限公司 底盖和具有该底盖的液态调味包装瓶

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2752669A1 (de) 1977-11-25 1979-05-31 Henkel Kgaa Dosierer fuer fluessigkeiten
US5127553A (en) 1990-09-17 1992-07-07 Primary Delivery Systems, Inc. Metered liquid squeeze bottle
JP2000281110A (ja) 1999-03-30 2000-10-10 Dainippon Printing Co Ltd 液体定量注出機構
JP2007289782A (ja) 2002-07-16 2007-11-08 Teijin Ltd 粉末薬剤多回投与器およびその組立体
WO2008104507A1 (en) 2007-02-26 2008-09-04 Gefit S.P.A. Dispenser-cap device for bottles
JP2013227078A (ja) 2012-04-26 2013-11-07 Chi Mei Communication Systems Inc 水筒
JP2014193746A (ja) 2013-03-29 2014-10-09 Yoshino Kogyosho Co Ltd 注出容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020024118A (ja) 2020-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3246807A (en) Containers
US10698368B2 (en) Apparatus and process for dispensing a measured quantity of liquid product
US20060076362A1 (en) Fluid-storing container and fluid discharge device
ES2236339T3 (es) Respiradore que comprende un revestimiento permeable al aire.
JP7261382B2 (ja) 液体計量装置および液体計量装置付き容器
US4969585A (en) Liquid dispensing apparatus
JP6155094B2 (ja) 定量吐出容器及びこれを用いた計量方法
US10106302B1 (en) Beverage container pouring cap
JP2010030631A (ja) 注出栓
JP6656764B2 (ja) 計量キャップ
JP2011136718A (ja) 継続使用容器と詰め替え容器の組合せ
US1972154A (en) Measuring device
JP7145406B2 (ja) 計量機構および計量機構付き容器
EP2060502A1 (en) A container
JPS6016522Y2 (ja) キャップ付定量栓
JP3413560B2 (ja) 計量カップ付容器
JP7009900B2 (ja) 定量吐出キャップおよび定量吐出容器
WO2017214354A1 (en) Cap for dispensing a metered volume of liquid
KR101696351B1 (ko) 액체 정량 배출장치
JP5339082B2 (ja) 定量吐出容器
JP6895765B2 (ja) キャップ
JPS604931Y2 (ja) 液体注出容器
JP7085794B2 (ja) 計量キャップ
JPH0451179Y2 (ja)
JP2023096751A (ja) 口栓及び包装容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210622

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220506

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220902

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221027

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230301

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230310

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230323

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7261382

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150