JP2022065365A - 耐火材 - Google Patents

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【課題】加熱されたときの熱変形が抑制される、耐火材を提供する。【解決手段】本発明に係る耐火材は、ポリマー成分、熱膨張性黒鉛、及び無機充填材を含有する耐火材であって、耐火材の80℃における貯蔵弾性率をG'(80℃)、130℃における貯蔵弾性率をG'(130℃)としたときに、G'(130℃)/G'(80℃)が1以上である、耐火材である。【選択図】なし

Description

本発明は、ポリマー成分を含有する耐火材に関する。
特許文献1には、ポリマー成分と、熱膨張性黒鉛と、亜リン酸アルミニウムと、を含有する耐火材が示されている。
特開2006-274134号公報
特許文献1の耐火材では、火災が発生すると、熱膨張性黒鉛の膨張により耐火材が隙間を埋めることで、延焼や煙の拡散が抑制される。ところで、一般に、ポリマー成分は、熱によって軟らかくなる傾向にある。ここで、耐火材が加熱されたときに耐火材が熱変形すると、延焼防止や防煙等の耐火性能の効果が低減するという問題があり、耐火材の熱変形を抑制することが求められていた。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、加熱されたときの熱変形が抑制される、耐火材を提供するものである。
本発明に係る耐火材は、ポリマー成分、熱膨張性黒鉛、及び無機充填材を含有する耐火材であって、耐火材の80℃における貯蔵弾性率をG'(80℃)、130℃における貯蔵弾性率をG'(130℃)としたときに、G'(130℃)/G'(80℃)が1以上である、耐火材である。
本発明に耐火材によれば、耐火材が加熱されたときの耐火材の熱変形が抑制される。
本発明の耐火材は、ポリマー成分と、熱膨張性黒鉛と、無機充填材と、を含む。この耐火材は、一例では、シート状の耐火シートである。耐火シートの厚さは、例えば、1~10mmである。耐火シートは、ロール状に巻かれて耐火シートロールとして保管、運搬されてもよい。なお、耐火材の形状はシート状でなくてもよく、ブロック状などの別の形状であってもよい。また、耐火材は、用途に合わせた形状に成型した成型品であってもよい。
耐火材は、膨張開始温度以上の温度に耐火材がさらされると熱膨張を開始し、強固な断熱層を形成することによって耐火性能を発揮する。加熱時の耐火材の体積膨張倍率は、例えば、3~30倍であり、5~25倍が好ましく、7~20倍がさらに好ましい。耐火材の膨張開始温度(すなわち、耐火材に含まれている熱膨張性黒鉛の膨張開始温度)は、例えば120~300℃であり、例えば、120、150、160、170、180、190、200、210、220、230、240、250、260、270、280、290、300℃であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
本発明の耐火材では、耐火材の80℃における貯蔵弾性率をG'(80℃)、130℃における貯蔵弾性率をG'(130℃)としたときに、G'(130℃)/G'(80℃)が1以上となっている。耐火材の貯蔵弾性率は、膨張開始温度よりも少し低い100℃近辺において、温度上昇と共に低下しやすく、このことが、耐火材による耐火性能の低下に繋がりやすい。本発明の耐火材では、G'(130℃)/G'(80℃)が1以上であるので、耐火材の温度が80℃から130℃に上昇したときに、貯蔵弾性率をG'が変化しないか上昇することとなる。このため、耐火材が100℃近辺で熱変形しにくく、耐火材の耐火性能の低下が抑制される。
G'(130℃)/G'(80℃)は、例えば、1~3であり、例えば、1.0、1.05、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.5、3.0であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
なお、耐火材の80℃での貯蔵弾性率G'(80℃)は、8.0×10Pa以上が好ましい。G'(80℃)が8.0×10Pa以上であると、十分な耐熱性が得られる傾向にある。G'(80℃)の値(単位:×10Pa)は、例えば8.0~20.0であり、例えば、8.0、9.0、10.0、11.0、12.0、13.0、14.0、15.0、16.0、17.0、18.0、19.0、20.0であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
耐火材の貯蔵弾性率は、直径25mm、厚み0.7mmの円筒状のサンプルを、粘弾性測定装置(Anton Paar社製MCR302)を用いて、周波数1Hz、温度範囲25~150℃(昇温速度5℃/分)、ひずみ量0.1%の条件で測定した値である。
以下、耐火材の各成分について詳細に説明する。
<ポリマー成分>
本発明の耐火材含まれるポリマー成分としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等の合成樹脂、エラストマー、ゴム、又はこれらの組み合わせであってもよい。
熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ(1-)ブテン樹脂、ポリペンテン樹脂等のポリオレフィン樹脂類、ポリスチレン樹脂類、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン(ABS)系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂類、アクリル樹脂類、ポリアミド樹脂類、ポリ塩化ビニル樹脂類、ポリイソブチレン樹脂等が挙げられる。
熱硬化性樹脂としては、例えば、ウレタン樹脂、イソシアヌレート樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、メラミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、シリコーン樹脂等が挙げられる。
エラストマーとしては、オレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー、エステル系エラストマー、アミド系エラストマー、及び塩化ビニル系エラストマー等の熱可塑性エラストマーが挙げられる。
ゴムとしては、例えば、天然ゴム、ブチルゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、ポリブタジエンゴム、ポリイソプレンゴム、ポリイソブチレンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、ブタジエン・アクリロニトリルゴム、ニトリルゴム、エチレン・プロピレン・ジエン共重合体等のエチレン・α-オレフィン共重合体ゴム、イソプレンゴム、スチレン- ブタジエンゴム、クロロプレンゴム等のジエン系ゴムや、ブチルゴム、エチレン- プロピレンゴム等の主鎖中に少量の二重結合を導入した、例えば、エチレン-プロピレン-ジエンゴムが挙げられる。
これらの合成樹脂及び/又はゴムは、一種もしくは二種以上を使用することができる。樹脂分の溶融粘度、柔軟性、粘着性等の調整のため、2種以上の樹脂分をブレンドしたものをベース樹脂として用いてもよい。
ポリマー成分中のゴムの含有量は、例えば50~100質量%であり、例えば、50、60、70、80、90、100質量%であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
<熱膨張性黒鉛>
熱膨張性黒鉛は、天然グラファイト、熱分解グラファイト等の粉末を、硫酸、硝酸等の無機酸と濃硝酸、過マンガン酸塩等の強酸化剤とで処理されたもので、グラファイト層状構造を維持した結晶化合物である。これらは上述の膨張開始温度以上の温度に曝されると、100倍以上に熱膨張するものである。なお、これら天然グラファイト、熱分解グラファイト等の粉末は、脱酸処理に加え、更に中和処理したタイプ他、各種品種があるがいずれも使用できる。
熱膨張性黒鉛の含有量は、ポリマー成分100質量部に対して、例えば5~650質量部であり、10~600質量部が好ましく、10~300質量部がさらに好ましく、30~150質量部がさらに好ましい。熱膨張性黒鉛の含有量が少なすぎると、得られた耐火材が火災時に充分熱膨張しない場合があり、熱膨張性黒鉛の含有量が多すぎると、熱膨張倍率は大きくなるものの、得られる耐火材の強度等の物性が低下したり、耐火材が膨張した後の形状安定性が低下したりする傾向がある。熱膨張性黒鉛の含有量は、例えば、ポリマー成分100質量部に対して、5、10、30、50、100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650質量部であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
<無機充填材>
無機充填材は、特に制限されるものではないが、例えば、亜リン酸アルミニウム、亜リン酸水素アルミニウム、シリカ、珪藻土、アルミナ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化鉄、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、ホウ酸亜鉛、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、炭酸バリウム、ハイドロタルサイト、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、ケイ酸カルシウム、タルク、クレー、マイカ、ベントナイト、活性白土、セピオライト、ガラス繊維、ガラスビーズ、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、カーボンブラック、グラファイト、ポリリン酸アンモニウム類等が挙げられる。これらは単体で使用してもよく、また2種以上を併用しても良い。無機充填材の添加によって、耐火材のコールドフロー耐性、形状保持性及び難燃性を向上させることができる。
無機充填材の含有量は、ポリマー成分100質量部に対して、例えば5~650質量部であり、10~600質量部が好ましく、50~550質量部がさらに好ましく、100~500質量部がさらに好ましく、200~450質量部がさらに好ましい。無機充填材の含有量が少なすぎると難燃性が悪くなる傾向があり、無機充填材の含有量が多すぎると可撓性や強度が低下する傾向がある。無機充填材の含有量は、例えば、ポリマー成分100質量部に対して、5、10、30、50、100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650質量部であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
ポリリン酸アンモニウム類の含有量は、無機充填材のうち、5~95質量%が好ましい。5質量%より少ないと耐熱性が悪くなる傾向があり、95質量%を超えると可撓性が低下する傾向がある。この含有量は、例えば、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95質量%であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
ポリリン酸アンモニウム類は、重合度1000以上であることが好ましい。重合度が1000未満であると耐熱性が低下する傾向がある。なお、ポリリン酸アンモニウム類の重合度は、例えば、核磁気共鳴装置(NMR)を用いた公知の方法により測定される。この重合度は、例えば1000~10000であり、例えば、1000、2000、3000、4000、5000、10000であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
ポリリン酸アンモニウム類としては、例えば、ポリリン酸アンモニウム、メラミン変性ポリリン酸アンモニウム等が挙げられるが、難燃性、安全性、コスト、取扱性等の点からポリリン酸アンモニウムが好適に用いられる。
無機充填材は、ポリリン酸アンモニウム類と水酸化アルミニウムを含有することが好ましい。この場合、形状保持性及び難燃性が特に良好になる。水酸化アルミニウムの含有量は、無機充填材のうち、5~95質量%が好ましい。この含有量は、具体的には例えば、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95質量%であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
<加硫剤と加硫促進剤>
本発明の耐火材は、加硫剤と加硫促進剤を含有してもよい。加硫剤及び加硫促進剤は、加硫可能なポリマーの架橋度を向上させ、ポリマー自体の強度を向上させるものである。なお、ポリマーの強度は、硬度にて評価できるものである。但し、本発明の耐火材は、加硫剤と加硫促進剤を含有していなくてもよい。言い換えると、本発明の耐火材は、加硫されていなくてもよい。
<その他の成分>
本発明では、その効果を阻害しない範囲で、通常のポリマー配合物に使用される可塑剤、軟化剤、老化防止剤、加工助剤、滑剤、粘着付与剤等を併用してもよい。成形性の調整に有効な軟化剤や可塑剤の例としては、パラフィン系やナフテン系等のプロセスオイル、流動パラフィンやその他のパラフィン類、ワックス類、シリコーンオイルや液状ポリブテン等の合成高分子系軟化剤、フタル酸系やアジピン酸系、セバシン酸系やリン酸系等のエステル系可塑剤類、ステアリン酸やそのエステル類、アルキルスルホン酸エステル類や粘着付与剤などがあげられる。
本発明の耐火材は、上記各成分をバンバリーミキサー、ニーダーミキサー、二本ロール等公知の混練装置を用いて混練することによって得ることができる。また、この耐火材を、例えば、プレス成形、ロール成形、押し出し成形、カレンダー成形等の従来公知の成形方法でシート状に成形することで耐火シートを得ることが出来る。
以下、本発明を実施例及び比較例により具体的に説明するが、これらの実施例は本発明を限定するものでない。
1.耐火材の作製
表1~表3の配合に示した成分を、容量3リットルのニーダーミキサーを用いて120℃で2分間混練して耐火材を得た。
Figure 2022065365000001
Figure 2022065365000002
Figure 2022065365000003
表中の成分の詳細は、以下の通りである。
(1)ポリマー成分
・ブチルゴム(JSR株式会社製「ブチル268」)
・クロロプレンゴム(デンカ株式会社製「S-40V」)
・エチレン-プロピレン-ジエンゴム(三井化学株式会社製「エスプレン505」)
・塩化ビニル樹脂(大洋塩ビ株式会社製「TH-1000」)
(2)熱膨張性黒鉛
・熱膨張性黒鉛(エア・ウォーター・ケミカル株式会社製「SS-3」)
(3)無機充填材
・水酸化アルミニウム(住友化学株式会社製「C-301N」)
・ポリリン酸アンモニウムA(雨田株式会社「水溶性品I型」、重合度100以下」)
・ポリリン酸アンモニウムB(雨田株式会社「水難溶性品II型」、重合度1000以上」)
・ポリリン酸アンモニウムC(SCM Industrial Chemical Co.,Ltd.,「HP-APPII」、重合度1000以上)
・メラミン変性ポリリン酸アンモニウム(SCM Industrial Chemical Co.,Ltd.,「HP-APPII100」、重合度1000以上)
(4)軟化剤
液状ゴム(JXTGエネルギー株式会社製「日石ポリブテンLV-100」
2.耐火材の評価
各実施例、比較例の耐火材について、以下の評価を行った。結果を表1~表3に示す。
表1~表3に示すように、G'(130℃)/G'(80℃)が1以上である全ての実施例の耐火材は、熱変形耐性が高かった。一方、G'(130℃)/G'(80℃)が1未満である比較例は、熱変形耐性が低かった。
<熱変形耐性>
耐火材を熱プレス機でプレスして得られた厚さ2mmの耐火シートを幅20mm、長さ50mmに切断し、それを5枚重ねて厚さ10mmの試料を作成した。これを80℃または130℃のオーブンで14日間加熱し、任意の5か所の平均値で厚みを算出し、元の厚み(10mm)からの変化(Δt)を求めた。ここで、変化(Δt)が小さいほど、熱変形耐性が高いことを示す。そして、80℃における厚みの変化Δt(80℃)と130℃における厚みの変化Δt(130℃)の差(Δt(80℃)-Δt(130℃))に基づいて、熱変形耐性を以下の基準で判定した。
◎:Δt(80℃)-Δt(130℃)が1mm以上
○:Δt(80℃)-Δt(130℃)が0mm以上1mm未満
×:Δt(80℃)-Δt(130℃)が0mm未満
<可撓性>
耐火材を熱プレス機でプレスして得られた厚さ5mmの耐火シートから試験片を1号ダンベルの形状に打ち抜き、試験片の中央を押さえた状態で試験片の両端を徐々に持ち上げ、試験片に亀裂が入った時点での角度(中央と一端を結ぶ直線と、中央と他端を結ぶ直線がなす角度)を測定した。ここで、亀裂が入ったときの角度が大きいほど、可撓性が良好であることを示す。そして、亀裂が入ったときの角度に基づいて、可撓性を以下の基準で判定した。
◎:亀裂が入ったときの角度が120°以上
○:亀裂が入ったときの角度が90°以上120°未満
×:亀裂が入ったときの角度が90°未満
<熱膨張性>
耐火材を熱プレス機でプレスして得られた厚さ1.5mmの耐火シートから幅30mm、長さ30mmの試験片を打ち抜き、この試験片を300℃で0.5時間熱処理し、その膨張倍率を測定した。具体的には、熱処理後の体積を、熱処理前の体積で除することにより、体積膨張倍率を算出した。なお、体積は、耐火材の厚さ、幅、長さを実測して算出した。ここで、膨張倍率が大きいほど、熱膨張性に優れることを示す。そして、膨張倍率に基づいて、熱膨張性を以下の基準で判定した。
◎:膨張倍率が10倍以上
○:膨張倍率が4倍以上10倍未満
×:膨張倍率が4倍未満
<形状保持性>
上記の熱膨張性を評価した後、3点曲げ試験治具(上部押し側先端R1mmおよび幅80mm、下部2点支点側R1mm、幅80mm、支点間距離20mm)を用い、熱膨張後の試験片を圧縮速度50mm/minの条件にて破壊した際の強度(3点曲げ破壊強度)を測定した。ここで、測定された3点曲げ破壊強度が大きいほど、形状保持力が高いことを示す。そして、3点曲げ破壊強度に基づいて、形状保持性を以下の基準で判定した。
◎:3点曲げ破壊強度が1.5N以上
○:3点曲げ破壊強度が1.0N以上1.5N未満
×:3点曲げ破壊強度が1.0N未満
<難燃性>
JIS K7201に準じて燃焼試験装置(スガ試験機(株)製,ON-1D型)を用いて酸素指数を測定した。ここで、酸素指数が大きいほど、難燃性に優れることを示す。そして、酸素指数に基づいて、以下の基準で難燃性を判定した。
◎:酸素指数が45以上
○:酸素指数が40以上45未満
×:酸素指数が40未満

Claims (6)

  1. ポリマー成分、熱膨張性黒鉛、及び無機充填材を含有する耐火材であって、
    耐火材の80℃における貯蔵弾性率をG'(80℃)、130℃における貯蔵弾性率をG'(130℃)としたときに、G'(130℃)/G'(80℃)が1以上である、耐火材。
  2. 請求項1に記載の耐火材であって、
    前記ポリマー成分100質量部に対して、前記熱膨張性黒鉛の含有量が10~600質量部、前記無機充填材の含有量が10~600質量部である、耐火材。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の耐火材であって、
    前記無機充填材のうち、5~95質量%がポリリン酸アンモニウム類である、耐火材。
  4. 請求項3に記載の耐火材であって、
    前記ポリリン酸アンモニウム類の重合度が1000以上である、耐火材。
  5. 請求項1~請求項4の何れか1つに記載の耐火材であって、
    前記ポリマー成分は、ゴムを含有する、耐火材。
  6. 請求項1~請求項5の何れか1つに記載の耐火材であって、
    前記無機充填材は、ポリリン酸アンモニウム類と水酸化アルミニウムを含有する、耐火材。
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