JP2022029763A - スパウト付きパウチ、パウチ入りケース、およびパウチ収容方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成で、パウチ本体の胴膨れを抑制するとともに、運搬時におけるケースの内壁に対するスパウトの衝突を抑制するスパウト付きパウチ、パウチ入りケース、およびパウチ収容方法を提供すること。【解決手段】パウチ本体20内に配置された内側支え部材70が、パウチ本体20内に非固着状態で配置される非固着部71と一対の固着部72とを有し、固着部72は、非固着部71との境界である非固着部側縁部72aを有し、本体フィルム20が、被固着ライン35から本体フィルム30および第1側面フィルム40の接続箇所までのスパウト側領域36と、被固着ライン35から本体フィルム30の第2側面フィルム50側の端縁までの非スパウト側領域37とを有し、スパウト60が、第1側面フィルム40に装着されているスパウト付きパウチ10。【選択図】図4

Description

本発明は、スパウト付きパウチ、パウチ入りケース、およびパウチ収容方法に関する。
従来、飲料水や液体洗剤等の内容液を収容する容器として、複数の樹脂フィルムを熱溶着して製袋用シール部を形成することで袋状に成形されたスパウト付きパウチが公知である(例えば、特許文献1を参照)。
特開2012-121611号公報
ところが、このようなパウチを構成する樹脂フィルムは可撓性を有しているため、特にパウチを大容量に形成した場合に、内容液の自重(液圧)によって、パウチ本体の下側部分に膨れが生じる所謂胴膨れが生じることがある。
そして、上記の胴膨れが生じた場合、その使用時や陳列時や運搬時等におけるパウチの設置スペースを大きく確保する必要があり、また、バッグインボックス形式で運用する場合には、パウチ本体の胴膨れを考慮して、ケースに強度を持たせる必要が生じる。
また、このようなスパウト付きパウチでは、図6に示すように、段ボール等から成るケース190内に複数のスパウト付きパウチ110を収容して運搬する時に、ケース190においてスパウト付きパウチ110が動き易く、ケース190の内壁に対するスパウト160の衝突に起因してスパウト160に負荷が掛かってしまうおそれもある。
そこで、本発明は、これらの問題点を解決するものであり、簡素な構成で、パウチ本体の胴膨れを抑制するとともに、運搬時におけるケースの内壁に対するスパウトの衝突を抑制するスパウト付きパウチ、パウチ入りケース、およびパウチ収容方法を提供することを目的とするものである。
本発明のスパウト付きパウチは、スパウト付きパウチであって、パウチ本体と、前記パウチ本体に装着されたスパウトと、前記パウチ本体内に配置された内側支え部材とを備え、前記パウチ本体は、表裏方向に対向して配置された一対の本体フィルムと、前記一対の本体フィルムの横方向における一側部間を接続する第1側面フィルムと、前記一対の本体フィルムの前記横方向における他側部間を接続する第2側面フィルムとを有し、前記内側支え部材は、前記パウチ本体内に非固着状態で配置される非固着部と、前記表裏方向に前記非固着部を挟んだ位置に形成され、前記一対の本体フィルムの一方の内側面および前記一対の本体フィルムの他方の内側面に固着される一対の固着部とを有し、前記固着部は、前記非固着部との境界である非固着部側縁部を有し、前記本体フィルムは、前記非固着部側縁部が固着された被固着ラインと、前記被固着ラインから前記本体フィルムおよび前記第1側面フィルムの接続箇所までのスパウト側領域と、前記被固着ラインから前記本体フィルムの前記第2側面フィルム側の端縁までの非スパウト側領域とを有し、前記スパウトは、前記第1側面フィルムに装着され、前記第1側面フィルムよりも外側に配置されたスパウト突出部を有していることにより、前記課題を解決するものである。
本発明のパウチ入りケースは、前記スパウト付きパウチと、前記スパウトをパウチ並列方向に直交する左右方向に向けた横向き状態で、内容液を充填した複数の前記スパウト付きパウチを前記パウチ並列方向に並べて収容するケースとを備えたパウチ入りケースであって、前記複数のスパウト付きパウチは、前記パウチ並列方向に隣接する前記スパウト付きパウチ間で前記スパウトの向きが反対になるとともに、前記パウチ並列方向に隣接する一方の前記スパウト付きパウチの前記被固着ラインと他方の前記スパウト付きパウチの前記スパウト側領域とが前記パウチ並列方向に対向し、前記パウチ並列方向に隣接する一方の前記スパウト付きパウチの前記非スパウト側領域の一部が他方の前記スパウト付きパウチの前記スパウトよりも前記左右方向の外側に位置するように、前記ケース内に配置されていることにより、前記課題を解決するものである。
本発明のパウチ収容方法は、内容液を充填した前記複数のスパウト付きパウチを、前記スパウトをパウチ並列方向に直交する左右方向に向けた横向き状態で、前記パウチ並列方向に並べてケース内に収容するパウチ収容方法であって、前記複数のスパウト付きパウチを、前記パウチ並列方向に隣接する前記スパウト付きパウチ間で前記スパウトの向きが反対になるとともに、前記パウチ並列方向に隣接する一方の前記スパウト付きパウチの前記被固着ラインと他方の前記スパウト付きパウチの前記スパウト側領域とが前記パウチ並列方向に対向し、前記パウチ並列方向に隣接する一方の前記スパウト付きパウチの前記非スパウト側領域の一部が他方の前記スパウト付きパウチの前記スパウトよりも前記左右方向の外側に位置するように、前記ケース内に配置することにより、前記課題を解決するものである。
本発明によれば、一対の本体フィルムの一方の内側面および一対の本体フィルムの他方の内側面に固着される一対の固着部を有した内側支え部材をパウチ本体内に設置することにより、固着部が固着された一対の本体フィルムが互いに離れることを阻止することが可能であるため、内容液を収容したパウチの全体形状を維持し、飲料水等の流動性を有した内容液の自重によってパウチ本体の下側部分に膨れが生じる所謂胴膨れを抑制することができる。
また、本発明では、一対の本体フィルムの一方の内側面および一対の本体フィルムの他方の内側面に固着される一対の固着部を有した内側支え部材をパウチ本体内に設置することにより、内容液を充填した状態で内容液の液圧によって本体フィルムに形成される凹凸を利用して、ケース内において隣接したスパウト付きパウチ間の相対的な動きを抑制することが可能であるため、段ボール等から成るケース内に複数のスパウト付きパウチを収容して運搬する時に生じがちな、ケースの内壁に対するスパウトの衝突を抑制できる。
本発明の一実施形態に係るスパウト付きパウチを使用状態で載置面上に置いた状態を示す斜視図。 スパウト付きパウチを示す断面斜視図。 パウチ本体を構成する各フィルムを示す説明図。 ケース内に複数のスパウト付きパウチを並べて配置した状態を示す説明図。 ケースの変形例を示す説明図。 従来のスパウト付きパウチをケース内に並べて配置した状態を示す説明図。
以下に、本発明の一実施形態に係るスパウト付きパウチ10について、図面に基づいて説明する。
スパウト付きパウチ10は、飲料水や液体洗剤等の内容液を収容するものであり、図1や図2に示すように、可撓性を有した樹脂フィルムから袋状に形成されたパウチ本体20と、パウチ本体20に装着されたスパウト60と、パウチ本体20内に配置される内側支え部材70とを有している。スパウト付きパウチ10は、その運搬時等に、ケース90内に収容されて運用される。
以下に、スパウト付きパウチ10の各構成要素について説明する。なお、以下で用いる表裏方向X、横方向Y、および、上下方向Zは、互いに直交する方向である。
パウチ本体20は、図1や図2に示すように、樹脂フィルムから成る複数のフィルム30、40、50を熱溶着して製袋用シール部23を形成することで袋状に成形されたものである。
具体的には、パウチ本体20は、図1や図2に示すように、表裏方向Xに対向して配置された一対の本体フィルム30と、一対の本体フィルム30の横方向Yにおける一側部間を接続する第1側面フィルム40と、一対の本体フィルム30の横方向Yにおける他側部間を接続する第2側面フィルム50とを有し、内容液収容部21の周囲においてフィルム30、40、50を熱溶着して製袋用シール部23を形成することで袋状に形成され、本実施形態では、両側部にマチ部22が形成された所謂横ガゼット型のパウチとして構成されている。
各フィルム30、40、50は、少なくともその片面に熱溶着層を有した矩形状(またはほぼ矩形状)の樹脂フィルムとして形成され、互いに熱溶着される箇所において、熱溶着層同士を対向させるように配置されている。
各フィルム30、40、50の熱溶着領域については、以下の通りである。
まず、本体フィルム30は、図3に示すように、他方の本体フィルム30に熱溶着される熱溶着領域31と、第1側面フィルム40に熱溶着される熱溶着領域32と、第2側面フィルム50に熱溶着される熱溶着領域33と、内側支え部材70に熱溶着される熱溶着領域34とを有している。
また、第1側面フィルム40は、図3に示すように、本体フィルム30の一方に熱溶着される熱溶着領域41と、本体フィルム30の他方に熱溶着される熱溶着領域42と、スパウト60(のフランジ)に熱溶着される熱溶着領域43とを有している。
また、第2側面フィルム50は、図3に示すように、本体フィルム30の一方に熱溶着される熱溶着領域51と、本体フィルム30の他方に熱溶着される熱溶着領域52とを有している。
本体フィルム30は、図3に示すように、後述する内側支え部材70の非固着部側縁部72aが固着された被固着ライン35と、被固着ライン35から本体フィルム30および第1側面フィルム40の接続箇所(具体的には、本体フィルム30および第1側面フィルム40の間の熱溶着部の内側縁)までのスパウト側領域36と、被固着ライン35から本体フィルム30の第2側面フィルム50側の端縁までの非スパウト側領域37とを有している。
そして、図3や図4に示すように、後述するスパウト60のスパウト突出部61の横方向Yの寸法をWs、上下方向Zにおけるスパウト60を装着したスパウト高さ位置における本体フィルム30のスパウト側領域36の横方向Yの寸法をW1、スパウト高さ位置における本体フィルム30の非スパウト側領域37の横方向Yの寸法をW2と規定した場合、Ws<W2-W1/2を満たすように構成されている。
なお、寸法Wsは、スパウト突出部61のうち最も横方向Yに長い部位の寸法である。
また、上述した寸法W1および寸法W2は、図3に示すように、本体フィルム30を平坦状に伸ばした状態での寸法である。
また、図3に示すように、横方向Yにおける非スパウト側領域37の寸法W2は、横方向Yにおけるスパウト側領域36の寸法W1よりも小さく設定されている。
また、横方向Yにおける非スパウト側領域37の寸法W2は、横方向Yにおけるスパウト側領域36の寸法W1の半分よりも大きく設定されている。
スパウト60は、合成樹脂等から形成され、パウチ本体20に装着されて内容液の注出口として機能するものである。
本実施形態では、スパウト60は、図1に示すように、熱溶着によって、第1側面フィルム40に装着(固着)されている。
スパウト60は、第1側面フィルム40よりも外側に配置されたスパウト突出部61を有している。
スパウト60は、スパウト60が装着された第1側面フィルム40を第1側面フィルム40のフィルム平面方向に直交する方向に見た場合に、スパウト60が第1側面フィルム40の投影面内に収まるように、構成(寸法設計および装着)されている。これにより、図4に示すように、複数のスパウト付きパウチ10を並べてケース90内に配置した時に、スパウト60が、隣接して配置されたスパウト付きパウチ10や、ケース90(の天面板や底板等)に干渉してしまうことを回避できる。
内側支え部材70は、図2や図3に示すように、少なくともその片面に熱溶着層を有した矩形状(またはほぼ矩形状)かつ可撓性の樹脂フィルムとして形成され、熱溶着層が外側を向くように、垂直方向(内側支え部材70の長手方向)に沿って直線状に延びるフィルム折曲部70aで2つ折りに折り曲げられた状態で、パウチ本体20(内容液収容部21)内に配置されている。
内容液収容部21は、図2に示すように、内側支え部材70によって仕切られた第1収容領域21aおよび第2収容領域21bを有し、スパウト60は、第1収容領域21aに連通する位置に装着されている。
内側支え部材70は、図2に示すように、2つ折りされることで形成されたフィルム折曲部70a(の凸側)を、第1収容領域21a側に向けた状態で設置されている。
内側支え部材70は、図3に示すように、パウチ本体20内に非固着状態で配置される非固着部71と、表裏方向Xに非固着部71(および内容液収容部21)を挟んだ位置に形成され、一対の本体フィルム30の一方の内側面および一対の本体フィルム30の他方の内側面に固着される一対の固着部72と、スパウト付きパウチ10の頂部側の製袋用シール部23において一対の本体フィルム30に固着される頂部側固着部73と、スパウト付きパウチ10の底部側の製袋用シール部23において一対の本体フィルム30に固着される底部側固着部74とを有している。
各固着部72は、図2に示すように、その熱溶着層を本体フィルム30の内側面側の熱溶着層に対向させた状態で配置され、本体フィルム30の内側面に対して熱溶着されている。
各固着部72は、図3に示すように、本実施形態では上下方向Zに沿って直線状に延びる、非固着部71との境界である非固着部側縁部72aを有している。
頂部側固着部73は、スパウト付きパウチ10の頂部側の製袋用シール部23において、その熱溶着層を本体フィルム30の熱溶着層に対向させるように2つ折りに折り曲げられた状態で、本体フィルム30間に配置され、本体フィルム30に対して熱溶着されている。
また、底部側固着部74は、スパウト付きパウチ10の底部側の製袋用シール部23において、その熱溶着層を本体フィルム30の熱溶着層に対向させるように2つ折りに折り曲げられた状態で、本体フィルム30間に配置され、本体フィルム30に対して熱溶着されている。
なお、頂部側固着部73および底部側固着部74においては、2つ折り状態の内側支え部材70の内側面同士も熱溶着されている。例えば、内側支え部材70の両面に熱溶着層を設けるか内側支え部材70を熱溶着性の素材の単膜とすることで、内側支え部材70の内側面同士も熱溶着することができる。
また、内側支え部材70には、図2や図3に示すように、フィルム厚み方向に貫通する孔状に形成された複数のフィルム貫通部75が形成されている。
これらフィルム貫通部75は、第1収容領域21aおよび第2収容領域21bの間で、内容液や空気等の気体を流動させる部位として機能する。
また、図1に示すように、スパウト付きパウチ10の頂部側の製袋用シール部23には、本体フィルム30および内側支え部材70が重なった部位に貫通孔24が形成されている。当該貫通孔24は、使用者が手や指を通してスパウト付きパウチ10を持つための把手孔として機能する。
このようなスパウト付きパウチ10では、内容液を充填した状態(かつ未開封状態)で、図4に示すように、内容液の液圧によって、各本体フィルム30に凹凸が形成され、具体的には、各本体フィルム30のスパウト側領域36の横方向Yの中央付近を中心として表裏方向Xの外側に膨らんだ湾曲凸部36aが形成され、また、各本体フィルム30の非スパウト側領域37の横方向Yの中央付近を中心として表裏方向Xの外側に膨らんだ湾曲凸部37aが形成され、また、本体フィルム30の被固着ライン35付近を中心として表裏方向Xの内側に凹んだ湾曲凹部35aが形成される。
次に、本発明の一実施形態に係るパウチ入りケース80について、図面に基づいて説明する。
パウチ入りケース80は、図4に示すように、複数のスパウト付きパウチ10と、複数のスパウト付きパウチ10を並べて収容するためのパウチ収容部91を有した段ボール等から成るケース90とを備えている。
パウチ収容部91内には、内容液を充填した未開封状態の複数のスパウト付きパウチ10が、図4に示すように、スパウト60をパウチ並列方向D1に直交する左右方向D2に向けた横向き状態で、パウチ並列方向D1に並べて収容される。
パウチ収容部91内におけるスパウト付きパウチ10のパウチ収容方法(配置態様)について、具体的に説明すると、以下の通りである。
まず、複数のスパウト付きパウチ10は、図4に示すように、パウチ並列方向D1に隣接するスパウト付きパウチ10間で、左右方向D2におけるスパウト60の向きが反対になる(互い違いになる)ように、パウチ収容部91内に配置されている。
また、複数のスパウト付きパウチ10は、図4に示すように、(少なくとも前記スパウト高さ位置において)パウチ並列方向D1に隣接する一方のスパウト付きパウチ10の被固着ライン35と、他方のスパウト付きパウチ10のスパウト側領域36(の横方向Yにおける中央付近)とがパウチ並列方向D1に対向するように、パウチ収容部91内に配置されている。
言い替えると、複数のスパウト付きパウチ10は、図4に示すように、(少なくとも前記スパウト高さ位置において)パウチ並列方向D1に隣接する一方のスパウト付きパウチ10の被固着ライン35付近に形成された湾曲凹部35a内に、他方のスパウト付きパウチ10のスパウト側領域36に形成された湾曲凸部36aの横方向Yの中央付近の一部分が、パウチ並列方向D1に入り込むように、パウチ収容部91内に配置されている。
また、複数のスパウト付きパウチ10は、図4に示すように、(少なくとも前記スパウト高さ位置において)パウチ並列方向D1に隣接する一方のスパウト付きパウチ10の非スパウト側領域37の一部が他方のスパウト付きパウチ10のスパウト60(スパウト突出部61)よりも左右方向D2の外側に位置するように、ケース90内に配置されている。
なお、上記では、ケース90内に配置される全てのスパウト付きパウチ10が、上述したパウチ収容方法(配置態様)でケース90内に配置されるものとして説明したが、全てのスパウト付きパウチ10を上述したパウチ収容方法(配置態様)で配置する必要はなく、ケース90内に配置される一部の(複数の)スパウト付きパウチ10のみを、上述したパウチ収容方法(配置態様)で配置してもよい。
このように、パウチ収容部91内にスパウト付きパウチ10を配置することにより、このような本体フィルム30に形成される凹凸(湾曲凹部35a、湾曲凸部36a、湾曲凸部37a)を利用して、左右方向D2における、パウチ収容部91内において隣接したスパウト付きパウチ10間の相対的な動きを抑制できるばかりでなく、Ws<W2-W1/2の寸法関係でパウチ本体20およびスパウト60を構成することにより、ケース90の内壁に対するスパウト60の衝突を抑制することができる。
なお、図4においては、本発明の技術内容の理解を容易にするために、パウチ本体20内に内容液が充填されて本体フィルム30が湾曲した状態で、寸法W1および寸法W2を示したが、正確には、寸法W1および寸法W2は、図3に示すように、本体フィルム30を平坦状に伸ばした状態での寸法である。
また、図3に示すように、被固着ライン35から本体フィルム30および第2側面フィルム50の接続箇所(具体的には、本体フィルム30および第2側面フィルム50の間の熱溶着部の内側縁)までの寸法をW2’と規定した場合、パウチ本体20およびスパウト60をWs<W2’-W1/2の寸法関係を満たすように構成するのがより好ましい。
この場合、複数のスパウト付きパウチ10が、図4に示すように、(少なくとも前記スパウト高さ位置において)パウチ並列方向D1に隣接する一方のスパウト付きパウチ10の第2側面フィルム50(の少なくとも一部)が他方のスパウト付きパウチ10のスパウト60(スパウト突出部61)よりも左右方向D2の外側に位置するように、ケース90内に配置される。
なお、パウチ収容部91の大きさは、上述した複数のスパウト付きパウチ10の配置状態が維持されるように適宜設定すればよく、図4に示すように、複数のスパウト付きパウチ10を上述したように配置した状態で、パウチ収容部91の内壁と複数のスパウト付きパウチ10との間に、パウチ並列方向D1および左右方向D2において、間隙が無い、または、僅かな間隙が形成されるように設定するのが好ましい。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。また、上述した実施形態や後述する変形例の各構成を、任意に組み合わせてスパウト付きパウチ10を構成しても何ら構わない。
例えば、パウチ本体20を構成する各フィルム30~50の具体的態様については、低密度ポリエチレンやポリプロピレンのオレフィン系やPET(ポリエチレンテレフタレート)などのポリエステル系等の熱溶着性を有する層を少なくとも片面に有するものであれば、熱溶着層の単膜又は熱溶着層に任意の層を積層してもよい。積層を構成する素材は如何なるものでもよく、公知のPETやPBT(ポリブチレンテレフタレート)等のポリエステル、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレン、アルミ箔等を積層することで任意に形成すればよい。
また、上述した実施形態では、パウチ本体20が、4枚のフィルム30、40、50から形成されているものとして説明したが、パウチ本体20を構成するフィルムの枚数等の、パウチ本体20の具体的態様は、上記に限定されない。
また、上述した実施形態では、パウチ本体20が、その両側部にマチ部22を形成した所謂横ガゼット型のパウチとして形成されているものとして説明したが、パウチ本体20の具体的態様は、如何なるものでもよく、例えば、1つのマチ部22を有した所謂底ガゼット型のパウチや、両側部および底部に計3つのマチ部22を有したパウチ等、如何なるものでもよい。
また、上述した実施形態では、側面フィルム40、50がマチ部用フィルムとして構成されているものとして説明したが、本体フィルム30をマチ部用フィルムとして構成してもよい。
また、上述した実施形態では、非スパウト側領域37の寸法W2がスパウト側領域36の寸法W1よりも小さく設定されているものとして説明したが、非スパウト側領域37の寸法W2をスパウト側領域36の寸法W1よりも大きくまたは同寸法で設定してもよい。
また、内側支え部材70の具体的な数量や配置や各フィルム30、40、50に対する固着態様についても、非固着部71および一対の固着部72を有するものであれば、如何なるものでもよい。
また、頂部側固着部73や底部側固着部74やフィルム貫通部75(や貫通孔24)等を内側支え部材70に設けなくてもよい。
また、上述した実施形態では、内側支え部材70が樹脂フィルムとして構成されているものとして説明したが、内側支え部材70の具体的態様は、非固着部71および一対の固着部72を有するものであれば如何なるものでもよく、例えば、内側支え部材70を紐状や帯状に形成してもよい。内側支え部材70は、可撓性(弾性)を有する材料から形成することが好ましい。
また、内側支え部材70を樹脂フィルムから構成する場合、パウチ本体20を構成する各フィルム30、40、50と異なる構造の樹脂フィルムから内側支え部材70を形成してもよいが、スパウト付きパウチ10の製造コストを低減する観点からも、パウチ本体20を構成する各フィルム30、40、50と同じ構造の樹脂フィルムから内側支え部材70を形成することが好ましい。
また、上述した実施形態では、1つの内側支え部材70が設けられているものとして説明したが、内側支え部材70以外に、追加の内側支え部材を設けても構わない。当該追加の内側支え部材の具体的に態様については、パウチ本体20内に非固着状態で配置される非固着部と当該非固着部(および内容液収容部21)を挟んだ位置に形成され、パウチ本体20の内側面に固着される一対の固着部を有したものであれば、樹脂フィルムから構成されたものや紐状の部材として構成されたもの等、如何なるものでもよい。
また、パウチ本体20に対する内側支え部材70の固着方法については、上述した熱溶着に限定されず、接着剤を用いた接着等の如何なるものでもよい。
また、本明細書内では、「頂部」「底部」「側部」等の上下を示す用語を使用しているが、これら用語は、陳列時や運搬時等におけるスパウト付きパウチ10の設置の向きを限定するものではなく、例えば、陳列時や運搬時等に、スパウト付きパウチ10の側部や頂部を下にして載置面上にスパウト付きパウチ10を設置してもよい。
また、ケース90に、図5に示すように、そのパウチ収容部91内に配置されたスパウト付きパウチ10(特にスパウト60)の動きを規制(保持)する支持部92を形成してもよい。これら支持部92は、ケース90の図示しない天面板および底板(すなわち、図5に示すケース90の枠部の紙面手前側に配置される天面板および紙面奥側に配置される底板)に接してまたは連続して形成されている。これにより、支持部92は、パウチ並列方向D1および左右方向D2に直交する方向(図5の紙面に直交する方向)が鉛直方向に一致するようにパウチ入りケース80を向けた状態で、複数のパウチ入りケース80を鉛直方向に積み上げて配置した時に、鉛直方向における荷重(特に鉛直方向の上方のパウチ入りケース80の重量)を受ける支柱としても機能する。
10 ・・・ スパウト付きパウチ
20 ・・・ パウチ本体
21 ・・・ 内容液収容部
21a ・・・ 第1収容領域
21b ・・・ 第2収容領域
22 ・・・ マチ部
23 ・・・ 製袋用シール部
24 ・・・ 貫通孔
30 ・・・ 本体フィルム
31 ・・・ 熱溶着領域
32 ・・・ 熱溶着領域
33 ・・・ 熱溶着領域
34 ・・・ 熱溶着領域
35 ・・・ 被固着ライン
35a ・・・ 湾曲凹部
36 ・・・ スパウト側領域
36a ・・・ 湾曲凸部
37 ・・・ 非スパウト側領域
37a ・・・ 湾曲凸部
40 ・・・ 第1側面フィルム
41 ・・・ 熱溶着領域
42 ・・・ 熱溶着領域
43 ・・・ 熱溶着領域
50 ・・・ 第2側面フィルム
51 ・・・ 熱溶着領域
52 ・・・ 熱溶着領域
60 ・・・ スパウト
61 ・・・ スパウト突出部
70 ・・・ 内側支え部材
71 ・・・ 非固着部
72 ・・・ 固着部
72a ・・・ 非固着部側縁部
73 ・・・ 頂部側固着部
74 ・・・ 底部側固着部
75 ・・・ フィルム貫通部
80 ・・・ パウチ入りケース
90 ・・・ ケース
91 ・・・ パウチ収容部
92 ・・・ 支持部
X ・・・ 表裏方向
Y ・・・ 横方向
Z ・・・ 上下方向
D1 ・・・ パウチ並列方向
D2 ・・・ 左右方向

Claims (6)

  1. スパウト付きパウチであって、
    パウチ本体と、前記パウチ本体に装着されたスパウトと、前記パウチ本体内に配置された内側支え部材とを備え、
    前記パウチ本体は、表裏方向に対向して配置された一対の本体フィルムと、前記一対の本体フィルムの横方向における一側部間を接続する第1側面フィルムと、前記一対の本体フィルムの前記横方向における他側部間を接続する第2側面フィルムとを有し、
    前記内側支え部材は、前記パウチ本体内に非固着状態で配置される非固着部と、前記表裏方向に前記非固着部を挟んだ位置に形成され、前記一対の本体フィルムの一方の内側面および前記一対の本体フィルムの他方の内側面に固着される一対の固着部とを有し、
    前記固着部は、前記非固着部との境界である非固着部側縁部を有し、
    前記本体フィルムは、前記非固着部側縁部が固着された被固着ラインと、前記被固着ラインから前記本体フィルムおよび前記第1側面フィルムの接続箇所までのスパウト側領域と、前記被固着ラインから前記本体フィルムの前記第2側面フィルム側の端縁までの非スパウト側領域とを有し、
    前記スパウトは、前記第1側面フィルムに装着され、前記第1側面フィルムよりも外側に配置されたスパウト突出部を有していることを特徴とするスパウト付きパウチ。
  2. 前記スパウト突出部の前記横方向の寸法をWs、上下方向における前記スパウトを装着したスパウト高さ位置における前記スパウト側領域の前記横方向の寸法をW1、前記スパウト高さ位置における前記非スパウト側領域の前記横方向の寸法をW2と規定した場合、
    Ws<W2-W1/2の関係を満たすように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のスパウト付きパウチ。
  3. 前記横方向における前記非スパウト側領域の寸法W2は、前記横方向における前記スパウト側領域の寸法W1よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項2に記載のスパウト付きパウチ。
  4. 前記スパウトが装着された前記第1側面フィルムを前記第1側面フィルムのフィルム平面方向に直交する方向に見た場合に、前記スパウトが前記第1側面フィルムの投影面内に収まるように、前記スパウトが装着されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のスパウト付きパウチ。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のスパウト付きパウチと、前記スパウトをパウチ並列方向に直交する左右方向に向けた横向き状態で、内容液を充填した複数の前記スパウト付きパウチを前記パウチ並列方向に並べて収容するケースとを備えたパウチ入りケースであって、
    前記複数のスパウト付きパウチは、前記パウチ並列方向に隣接する前記スパウト付きパウチ間で前記スパウトの向きが反対になるとともに、前記パウチ並列方向に隣接する一方の前記スパウト付きパウチの前記被固着ラインと他方の前記スパウト付きパウチの前記スパウト側領域とが前記パウチ並列方向に対向し、前記パウチ並列方向に隣接する一方の前記スパウト付きパウチの前記非スパウト側領域の一部が他方の前記スパウト付きパウチの前記スパウトよりも前記左右方向の外側に位置するように、前記ケース内に配置されていることを特徴とするパウチ入りケース。
  6. 内容液を充填した請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の複数のスパウト付きパウチを、前記スパウトをパウチ並列方向に直交する左右方向に向けた横向き状態で、前記パウチ並列方向に並べてケース内に収容するパウチ収容方法であって、
    前記複数のスパウト付きパウチを、前記パウチ並列方向に隣接する前記スパウト付きパウチ間で前記スパウトの向きが反対になるとともに、前記パウチ並列方向に隣接する一方の前記スパウト付きパウチの前記被固着ラインと他方の前記スパウト付きパウチの前記スパウト側領域とが前記パウチ並列方向に対向し、前記パウチ並列方向に隣接する一方の前記スパウト付きパウチの前記非スパウト側領域の一部が他方の前記スパウト付きパウチの前記スパウトよりも前記左右方向の外側に位置するように、前記ケース内に配置することを特徴とするパウチ収容方法。
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