JP7354596B2 - パウチ中間体およびパウチ充填方法 - Google Patents
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Description
本発明のパウチ充填方法は、マチ付きパウチに内容物を充填するパウチ充填方法であって、前記パウチ中間体の前記充填開口部から内容物を充填した後に、前記トップシール予定部において各フィルムを熱溶着してトップシール部を形成することで、前記充填開口部を塞ぐことにより、前記課題を解決するものである。
また、中央側領域に、内側シール部よりも第1マチ領域側において、表側フィルムまたは裏側フィルムの少なくとも一方と内側フィルムとを固着した第3固着部を形成した場合には、内側フィルムの形状や位置を安定させることが可能であるため、内側フィルムに対する充填ノズルの干渉を回避できるとともに、内側フィルムの剛性を利用した、中央側領域および第2マチ領域における充填開口部の開口性の向上の効果を安定して得ることができる。
具体的に説明すると、トップシール部22aおよびボトムシール部22cにおいては、対向して配置された、表側フィルム30と裏側フィルム40との間、表側フィルム30とマチ部用フィルム50との間、裏側フィルム40とマチ部用フィルム50との間が熱溶着され、また、サイドシール部22bにおいては、対向して配置された、表側フィルム30とマチ部用フィルム50との間、裏側フィルム40とマチ部用フィルム50との間が、熱溶着される。
なお、表側フィルム30と裏側フィルム40との間にマチ部用フィルム50が配置された領域においても、任意の箇所でマチ部用フィルム50を部分的に除去することで、表側フィルム30と裏側フィルム40との間を熱溶着してもよく、また、任意の箇所で2つ折りにされたマチ部用フィルム50の内面同士を部分的に熱溶着してもよい。
また、図1等においては、各部の構成の理解を容易にするために、内容物を入れていない状態のマチ付きパウチ10を示している。
また、本参考例では、サイドシール部22bが、左右方向両側において表側フィルム30と裏側フィルム40とマチ部用フィルム50とを接続した左右の側方フィルム接続部70になる。
各マチ部用フィルム50は、図1や図3から分かるように、マチ付きパウチ10の左右両側において、表側フィルム30および裏側フィルム40の間に、その折り目線51を左右方向内側に向けた状態で2つ折り状態で配置されている。
ここで、パウチ中間体11については、一部構成以外については、上述したマチ付きパウチ10と同様であるため、相違点以外の構成については、その説明を省略する。
また、第2マチ領域23bにおいては、図3に示すように、表側フィルム30または裏側フィルム40の他方(本参考例では裏側フィルム40)とマチ部用フィルム50とは固着されていない。
なお、この際、パウチ中間体11内に充填ノズル(図示しない)を挿入することなく、内容物の充填を行ってもよい。
ここで、パウチ中間体11については、一部構成以外については、上述したマチ付きパウチ10と同様であるため、相違点以外の構成については、その説明を省略する。
第3固着部29は、図5や図6に示すように、内側シール部28に連続して、内側フィルム60の左右方向全域に亘って形成されている。
なお、図5や図6に示すパウチ中間体11では、第3固着部29と第1マチ領域23aとの隙間に未シール部を設けているが、当該隙間は、表側フィルム30と裏側フィルム40の内側同士を接着していてもよい。
なお、この際、パウチ中間体11内に充填ノズル(図示しない)を挿入することなく、内容物の充填を行ってもよい。
また、各フィルム30、40、50、60の具体的態様については、低密度ポリエチレンやポリプロピレンのオレフィン系やPET(ポリエチレンテレフタレート)などのポリエステル系等の熱溶着性を有する層を少なくとも片面に有するものであれば、熱溶着層の単膜又は熱溶着層に任意の層を積層してもよい。積層を構成する素材は如何なるものでもよく、公知のPET、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等のポリエステル、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレン、アルミ箔等を積層することで任意に形成すればよい。
また、上述した実施形態では、マチ付きパウチ10が、その左右両側にマチ部を形成した所謂横ガゼット型のパウチとして形成されているものとして説明したが、マチ付きパウチ10の具体的態様は上記に限定されず、例えば、マチ付きパウチ10の底部側にもマチ部を形成してもよい。
また、上述した実施形態では、図8(a)に示すように、表側フィルム30、裏側フィルム40、マチ部用フィルム50が、それぞれ別の部材として説明したが、図8(b)や図8(c)や図8(d)や図8(e)に示すように、マチ部用フィルム50の少なくとも一方は、表側フィルム30、裏側フィルム40の少なくとも一方と連続した1枚のフィルムとしてもよい。あるいは、図8(c)に示すように、表側フィルム30、裏側フィルム40、およびマチ部用フィルム50は、連続した1枚のフィルムであってもよい。
すなわち、パウチ10およびパウチ中間体11は、表側フィルム30又は/及び裏側フィルム40の一部を内側に折り畳んでマチ部(マチ部用フィルム50に相当)を形成し、フィルムの接続箇所を溶着してシール部を形成したものとすることもできる。
図8(b)や図8(c)や図8(d)や図8(e)に示した例では、左右方向外側において、連続した1枚のフィルムを折り曲げた箇所が、表側フィルム30と裏側フィルム40とマチ部用フィルム50とを接続した側方フィルム接続部70になる。
なお、本明細書内では、「頂部」「底部」「左右両側」「トップシール部」「サイドシール部」「ボトムシール部」等の上下左右を示す用語を使用しているが、これら用語は、使用時や陳列時や運搬時等におけるマチ付きパウチ10の設置の向きを限定するものではない。
また、上述した実施形態では、各固着部25、26、27が、第1マチ領域23aまたは第2マチ領域23bの中央側領域23c側寄りの端縁(すなわち、マチ部用フィルム50の折り目線51)に接してまたは近接して各固着部25、26、27の全域またはほぼ全域に亘って形成されているとして説明した。しかし、固着部25、26は、第1マチ領域23aの中央側領域23c側寄りの端縁に接してまたは近接して部分的に形成することでもよいし、固着部27は、第2マチ領域23bの中央側領域23c側寄りの端縁に接してまたは近接して部分的に形成することでもよい。
一方、上述した実施形態のように、第1表側固着部25および第1裏側固着部26を、左右方向における第1マチ領域23aの全域またはほぼ全域(本実施形態では全域)に亘って形成した場合、内容物充填時においてグリッパーGによって左右のサイドシール部122bを内側に寄せる時に、第1マチ領域23aに位置する各フィルム30、40、50の変形(曲がり)を抑制でき、充填開口部24の開口性を向上させることができるため、より好ましい。
また、上述した実施形態では、各固着部25、26、27が、第1マチ領域23aまたは第2マチ領域23bの中央側領域23c側寄りの端縁(すなわち、マチ部用フィルム50の折り目線51)に接してまたは近接して形成されているものとして説明したが、図7(a)や図7(b)に示すように、各固着部25、26、27を、第1マチ領域23aまたは第2マチ領域23bの中央側領域23c側寄りの端縁から離して形成してもよい。
また、上述した実施形態では、各固着部25、26、27が、サイドシール部22bに連続して形成されているものとして説明したが、図7(b)に示すように、各固着部25、26、27を、サイドシール部22bから離して形成してもよい。
また、上述した実施形態では、各固着部25、26、27、29が、トップシール予定部23の上下方向における全域に亘って形成されるものとして説明したが、各固着部25、26、27、29の上下方向幅は如何なるものでもよい。
また、上述した実施形態では、各固着部25、26、27、29が、各フィルムの上端縁に接して形成されているものとして説明したが、各フィルムの上端縁から下方に離れた位置に各固着部25、26、27、29を形成してもよい。
また、上述した実施形態では、第3固着部29が、内側シール部28に連続して内側フィルム60の左右方向全域に亘って形成されているものとして説明したが、第3固着部29は、内側シール部28よりも第1マチ領域23a側寄りの部分に部分的に形成するものでもよい。また、第3固着部29は、内側シール部28よりも第1マチ領域23a側において、内側フィルム60と表側フィルム30または裏側フィルム40の少なくとも一方とを固着するものであれば如何なるものでもよく、例えば、図7(c)に示すように、内側シール部28から離れた位置に形成してもよい。
また、上述した実施形態では、図2や図5に示すようにマチ付きパウチ10を平面視した場合に、第1表側固着部25の形成領域と第1裏側固着部26の形成領域とが重なって一致しているが、第1表側固着部25の形成領域と第1裏側固着部26の形成領域とがずれていてもよい。なお、第1表側固着部25の形成領域と第1裏側固着部26の形成領域とが一致している場合の方が、一度の熱溶着処理によって第1表側固着部25および第1裏側固着部26の両方をまとめて形成することが可能であるため、好ましい。
11 ・・・ パウチ中間体
21 ・・・ 内容物収容部
22 ・・・ シール部
22a ・・・ トップシール部
22b ・・・ サイドシール部
22c ・・・ ボトムシール部
23 ・・・ トップシール予定部
24 ・・・ 充填開口部
25 ・・・ 第1表側固着部
26 ・・・ 第1裏側固着部
27 ・・・ 第2固着部
28 ・・・ 内側シール部
29 ・・・ 第3固着部
30 ・・・ 表側フィルム
40 ・・・ 裏側フィルム
50 ・・・ マチ部用フィルム
51 ・・・ 折り目線
60 ・・・ 内側フィルム
61 ・・・ 折り目線
70 ・・・ 側方フィルム接続部
Claims (8)
- 表側フィルムと裏側フィルムとの間にマチ部用フィルムが折り畳まれた状態で配置され、トップシール部に対応する位置に、充填開口部として機能するトップシール予定部を有したマチ付きパウチのパウチ中間体であって、
前記トップシール予定部は、左右方向両側において前記表側フィルムと前記裏側フィルムと前記マチ部用フィルムとを接続した左右の側方フィルム接続部よりも左右方向内側の領域として、左右両側の第1マチ領域および第2マチ領域と、左右方向において前記第1マチ領域および前記第2マチ領域の間に位置する中央側領域とを有し、
前記第1マチ領域においては、前記表側フィルムと前記マチ部用フィルムとを固着した第1表側固着部と、前記裏側フィルムと前記マチ部用フィルムとを固着した第1裏側固着部とが形成され、
前記第2マチ領域においては、前記表側フィルムまたは前記裏側フィルムの一方と前記マチ部用フィルムとを固着した第2固着部が形成されているとともに、前記表側フィルムまたは前記裏側フィルムの他方と前記マチ部用フィルムとが固着されておらず、
前記中央側領域においては、前記表側フィルムおよび前記裏側フィルムの間に内側フィルムが2つ折り状態で配置され、
前記内側フィルムは、その折り目線を前記第1マチ領域側に向けた状態で配置されるとともに、その左右両端部を前記第2マチ領域側に向けた状態で配置され、
前記内側フィルムは、その左右両端部の一方が内側シール部によって前記表側フィルムの内面に熱溶着されるとともに、その左右両端部の他方が内側シール部によって前記裏側フィルムの内面に熱溶着され、
前記中央側領域には、前記内側シール部よりも前記第1マチ領域側において、前記表側フィルムまたは前記裏側フィルムの少なくとも一方と前記内側フィルムとを固着した第3固着部が形成されていることを特徴とするパウチ中間体。 - 前記側方フィルム接続部は、左右方向両側において前記表側フィルムと前記裏側フィルムと前記マチ部用フィルムとを熱溶着したサイドシール部であることを特徴とする請求項1に記載のパウチ中間体。
- 前記第2固着部は、前記第2マチ領域の前記中央側領域側寄りの端縁に接してまたは近接して形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパウチ中間体。
- 前記第2マチ領域側の前記側方フィルム接続部は、前記表側フィルムと前記裏側フィルムと前記マチ部用フィルムとを熱溶着したサイドシール部であり、
前記第2固着部は、前記サイドシール部に連続して形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のパウチ中間体。 - 前記第1表側固着部および前記第1裏側固着部は、前記第1マチ領域の前記中央側領域側寄りの端縁に接してまたは近接して形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のパウチ中間体。
- 前記第1マチ領域側の前記側方フィルム接続部は、前記表側フィルムと前記裏側フィルムと前記マチ部用フィルムとを熱溶着したサイドシール部であり、
前記第1表側固着部および前記第1裏側固着部は、前記サイドシール部に連続して形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のパウチ中間体。 - 前記第1表側固着部と前記第1裏側固着部と前記第2固着部とは、各フィルム間を熱溶着した熱溶着部であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のパウチ中間体。
- マチ付きパウチに内容物を充填するパウチ充填方法であって、
請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のパウチ中間体の前記充填開口部から内容物を充填した後に、前記トップシール予定部において各フィルムを熱溶着してトップシール部を形成することで、前記充填開口部を塞ぐことを特徴とするパウチ充填方法。
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