JP2022009109A - 撮像装置及び半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の半導体基板を収容体に収容する撮像装置を提供する。【解決手段】撮像装置1は、撮像領域2aを有する第1半導体基板2と、第1半導体基板2と接合された2つの第2半導体基板3と、第1半導体基板2及び第2半導体基板3を収容する収容体4とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、撮像装置及び半導体装置に関するものである。
単一のチップ(半導体基板)からなる固体撮像素子をパッケージに収容した撮像装置が知られている。複数のチップ(半導体基板)を収容体に収容する撮像装置は提供されていなかった。
特開2006-66791号公報
第1の態様による撮像装置は、撮像領域を有する第1半導体基板と、前記第1半導体基板と接合された第2半導体基板と、前記第1半導体基板及び前記第2半導体基板を収容する収容体と、を備えるものである。
第2の態様による撮像装置は、前記第1の態様において、前記収容体の内側に設けられた第1電極と前記第2半導体基板の第1面に設けられた第2電極とを電気的に接続する変形可能な配線板を有し、前記第1半導体基板は前記第1面で前記収容体に固定され、前記第1電極と前記第2電極とは前記配線板により接合されるものである。
第3の態様による撮像装置は、前記第1の態様において、前記第1半導体基板は第1面で前記収容体に固定され、前記収容体の底部が配線板で構成され、前記収容体の内側に位置するように前記配線板に設けられたコネクタと、前記第2の半導体基板の前記第1面に設けられた電極に接続されかつ前記コネクタに接続される変形可能な配線板とを備えるものである。
第4の態様による撮像装置は、前記第1の態様において、前記第1半導体基板は第1面で前記収容体に固定され、前記収容体の一部を構成するリジッド部を有するフレックスリジッド基板を備え、前記フレックスリジッド基板のフレックス部が前記第2の半導体基板の前記第1面に設けられた電極に接続されたものである。
第5の態様による撮像装置は、前記第1の態様において、前記第1半導体基板は第1面で前記収容体に固定され、前記収容体内に収容されたインターポーザを備え、前記第2の半導体基板の前記第1面に設けられた第1電極と前記インターポーザの第2面に設けられた第2電極とが接合され、前記インターポーザの前記第2面に設けられた第3電極と前記収容体の内側に設けられた第4電極とを電気的に接続するボンディングワイヤを備えるものである。
第6の態様による撮像装置は、前記第1の態様において、前記第1半導体基板は第1面で前記収容体に固定され、前記収容体の内側に設けられた第1電極と前記第2の半導体基板の第2面に設けられた第2電極とを電気的に接続するボンディングワイヤを備えるものである。
第7の態様による撮像装置は、前記第2、第5及び第6のいずれかの態様において、前記収容体の内側に設けられた前記電極は、前記収容体の側部に設けられたものである。
第8の態様による撮像装置は、前記第2、第5及び第6のいずれかの態様において、前記収容体の底部が配線板で構成され、前記収容体の内側に設けられた前記電極は、前記配線板に設けられたものである。
第9の態様による撮像装置は、前記第1の態様において、前記第1半導体基板は第1面で前記収容体に固定され、前記収容体の内側に設けられた第1電極と前記第2の半導体基板の前記第1面に設けられた第2電極とを電気的に接続するボンディングワイヤを備えるものである。
第10の態様による撮像装置は、前記第1の態様において、前記第1半導体基板は第1面で前記収容体に固定され、前記収容体の内側に設けられた第1電極と前記第2の半導体基板の前記第1面に設けられた第2電極とが樹脂コアバンプにより接続されたものである。
第11の態様による撮像装置は、前記第1の態様において、前記第1半導体基板は第1面で前記収容体に固定され、前記収容体から前記収容体の内側に突出するように設けられた板バネをなす電極と前記第2の半導体基板の前記第1面に設けられた第2電極とが圧接されたものである。
第12の態様による撮像装置は、前記第1乃至第11のいずれかの態様において、前記第1半導体基板の前記第2主面の外縁領域のうち前記第2半導体基板と重なっている領域、及び/又は、前記第2半導体基板の前記第1主面の外縁領域のうち前記第1半導体基板と重なっている領域において、前記第2半導体基板側又は前記第1半導体基板側に突出した突起部分が存在し、前記突起部分は前記第2半導体基板又は前記第1半導体基板に達しておらず、前記突起部分の突起量は5μm以下であるものである。
第13の態様による半導体装置は、配線が形成された基板と、一方の主面の少なくとも一部の領域が前記基板と対面するように重ねられ、前記基板と接合された半導体基板と、を備え、前記一方の主面の外縁領域のうち前記基板と重なっている領域において、前記基板側に突出した突起部分が存在し、前記突起部分は前記基板に達しておらず、前記突起部分の突起量は5μm以下であるものである。
第14の態様による電子カメラは、前記第1乃至第12のいずれかの態様による撮像装置又は前記第13の態様による半導体装置を備えたものである。
なお、前記半導体基板は、半導体チップと称することもある。また、前記電極は電気的接点を含む。
本発明によれば、複数の半導体基板を収容体に収容する撮像装置を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態による撮像装置を模式的に示す概略平面図である。 図1中のX1-X1’線に沿った概略断面図である。 図1中のY1-Y1’線に沿った概略断面図である。 本発明の第2の実施の形態による撮像装置を模式的に示す概略平面図である。 図4中のX2-X2’線に沿った概略断面図である。 本発明の第3の実施の形態による撮像装置を模式的に示す概略平面図である。 図6中のX3-X3’線に沿った概略断面図である。 本発明の第4の実施の形態による撮像装置を模式的に示す概略平面図である。 図8中のX4-X4’線に沿った概略断面図である。 本発明の第5の実施の形態による撮像装置を模式的に示す概略平面図である。 図10中のX5-X5’線に沿った概略断面図である。 本発明の第6の実施の形態による撮像装置を模式的に示す概略平面図である。 図12中のX6-X6’線に沿った概略断面図である。 本発明の第7の実施の形態による撮像装置を模式的に示す概略平面図である。 図14中のX7-X7’線に沿った概略断面図である。 本発明の第8の実施の形態による撮像装置を模式的に示す概略横断面図である。 本発明の第9の実施の形態による撮像装置を模式的に示す概略横断面図である。 本発明の第10の実施の形態による撮像装置を模式的に示す概略横断面図である。 本発明の第11の実施の形態による半導体装置を模式的に示す概略断面図である。 図19中のA部付近の拡大図である。 図19中の上側の半導体チップを製造する途中のウエハの一部を模式的に示す概略平面図である。 図21中のB-B’線に沿った概略断面図である。 図21に示すウエハをダイシングして、そのウエハを図1中の上側の半導体チップに個片化した状態を模式的に示す概略平面図である。 図23中のC-C’線に沿った概略断面図である。 比較例による半導体装置を模式的に示す一部拡大概略断面図である。 レーザーダイシング時のレーザー出力と突起量との関係を示す図である。 レーザーダイシング時のレーザー周波数と突起量との関係を示す図である。 変形例による半導体チップを製造する途中のウエハの一部を模式的に示す概略平面図である。 図28中のE-E’線に沿った概略断面図である。 図28に示すウエハをダイシングして、そのウエハを変形例による半導体チップに個片化した状態を模式的に示す概略平面図である。 図30中のF-F’線に沿った概略断面図である。 本発明の第12の実施の形態による半導体装置を模式的に示す概略断面図である。 本発明の第13の実施の形態による半導体装置を模式的に示す概略断面図である。 図33中のG部付近の拡大図である。 本発明の第14の実施の形態による電子カメラを模式的に示す概略断面図である。
以下、本発明による撮像装置及び半導体装置について、図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態による撮像装置1を模式的に示す概略平面図である。理解を容易にするため、図1において、パッケージ本体5には、図2及び図3と同じくドットパターンを付している。図2は、図1中のX1-X1’線に沿った概略断面図である。図3は、図1中のY1-Y1’線に沿った概略断面図である。図1乃至図3に示すように、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を定義する。X軸方向のうち矢印の向きを+X方向又は+X側、その反対の向きを-X方向又は-X側と呼び、Y軸方向及びZ軸方向についても同様である。Z軸は撮像装置1に入射する入射光の光軸の方向と一致している。これらの点は、後述する各図についても同様である。
以下の説明では、半導体基板を半導体チップと称している。
本実施の形態による撮像装置1は、撮像領域2aを有する第1半導体チップ2と、第1半導体チップ2と接合された2つの第2半導体チップ3と、第1半導体チップ2及び第2半導体チップ3を収容する収容体4とを備えている。本実施の形態では第2半導体チップ3の数は2つとなっているが、これに限らない。
本実施の形態では、収容体4は、-Z側が開口し収容体4の内部空間4aを構成するキャビティ部を有するパッケージ本体5と、パッケージ本体5の-Z側の開口を閉塞する透光性部材としての透光性板6とを有している。透光性板6の外周部が、パッケージ本体5の側壁部の-Z側の面に接着剤7で接着され、内部空間4aは封止されている。
パッケージ本体5は、例えばエポキシ樹脂等の樹脂により構成され、収容体4の内部空間4aを形成する底面(+Z側の面)5a及び四方の側壁面5bを有している。底面5aには、半導体チップ2の底面(+Z側の面であって、撮像領域2aとは反対側の面。第1主面)が接着剤8により固定されている。底面5a及び半導体チップ2,3のZ軸方向から見た形状は図1に示すようにそれぞれ長方形状となっており、底面5a及び半導体チップ2,3はそれぞれ+X側、-X側、+Y側及び-Y側の4辺を有している。側壁面5bは、底面5aから-Z方向に立ち上がっている。なお、パッケージ本体5の材料は、必ずしも樹脂に限定されるものではなく、例えば、セラミック等によってパッケージ本体5を構成してもよい。
本実施の形態では、半導体チップ2は、チップとして構成されたCMOS、CCD等のイメージセンサであり、-Z側の撮像領域2aには複数の画素(図示せず)が2次元状に配置されている。半導体チップ2は、透光性板6を介して撮像領域2aに入射した入射光を光電変換して、画像信号を出力する。例えば、半導体チップ2には、前記画素の他に、前記画素を駆動して画像信号を読み出す読み出し回路(図示せず)が搭載され、一方の半導体チップ3には、半導体チップ3から出力される一部の画像信号に対してAD変換等の処理を行う処理回路が搭載され、他方の半導体チップ3には、半導体チップ2から出力される残りの画像信号に対してAD変換等の処理を行う処理回路が搭載される。
半導体チップ2の-Z側の面(第2面)にその-X側の辺に沿って設けられた電極としての電極パッド(図示せず)と、-X側に配置された半導体チップ3の+Z側の面(第1面)にその+X側の辺に沿って設けられた電極としての電極パッド(図示せず)との間が、Auスタッドバンプ等のバンプ9によって電気的及び機械的に接合されている。また、半導体チップ2と-X側の半導体チップ3との間が接着剤10によって接着され、その間の接合の機械的強度が補強されている。なお、図2では、図面表記の便宜上、バンプ9と接着剤10とを区別して示していない。同様に、半導体チップ2の-Z側の面(第2面)に+X側の辺にその沿って設けられた電極としての電極パッド(図示せず)と、+X側に配置された半導体チップ3の+Z側の面(第1面)にその-X側の辺に沿って設けられた電極としての電極パッド(図示せず)との間が、バンプ9によって電気的及び機械的に接合されている。また、半導体チップ2と+X側の半導体チップ3との間が接着剤10によって接着され、その間の接合の機械的強度が補強されている。
パッケージ本体5の側壁面5bの+X側、-X側、+Y側及び-Y側にそれぞれ、段部5cが形成されている。段部5cは、その-Z側の面が内部空間4a側となるように形成され、収容体4の内側の面となっている。+X側、-X側、+Y側及び-Y側の段部5cにはそれぞれ、電極としての内部端子11が設けられている。本実施の形態では、これにより、電極としての内部端子11が、収容体4の内側に位置するように収容体4に設けられ、収容体4の内側に設けられている。パッケージ本体5の+Z側の面には、外部端子としてBGA(Ball grid array)12が設けられている。BGA12に代えて他の端子を設けてもよい。各内部端子11とBGA12との間は、パッケージ本体5の内部に形成された導電路13によって電気的に接続されている。
本実施の形態による撮像装置1は、-X側の半導体チップ3と-X側の内部端子11との間を電気的に接続する-X側に配置された変形可能な配線板としてのフレキシブル配線板14、及び、+X側の半導体チップ3と+X側の内部端子11との間を電気的に接続する+X側に配置されたフレキシブル配線板14も、備えている。
-X側の半導体チップ3の+Z側の面にその-X側の辺に沿って設けられた電極としての電極パッド(図示せず)と、-X側のフレキシブル配線板14の-Z側の面の+X側に設けられた電極としての電極パッド(図示せず)との間が、Auスタッドバンプ等のバンプ15によって電気的及び機械的に接合されている。また、-X側の半導体チップ3と-X側のフレキシブル配線板14との間が接着剤16によって接着され、その間の接合の機械的強度が補強されている。-X側のフレキシブル配線板14の+Z側の面の-X側に設けられた電極としての電極パッド(図示せず)と-X側の内部端子11との間がACP(異方性導電ペースト)17によって電気的及び機械的に接合されるとともに、-X側の半導体チップ3と-X側の段部5cとの間が前記電極パッド以外の箇所においてもACP17によって機械的に接合されている。ACP17に代えて、例えばバンプ及び接着剤による接合を採用してもよい。なお、図2では、図面表記の便宜上、バンプ15と接着剤16とを区別して示していない。
同様に、+X側の半導体チップ3の+Z側の面にその+X側の辺に沿って設けられた電極としての電極パッド(図示せず)と、+X側のフレキシブル配線板14の-Z側の面の-X側に設けられた電極としての電極パッド(図示せず)との間が、バンプ15によって電気的及び機械的に接合されている。また、+X側の半導体チップ3と+X側のフレキシブル配線板14との間が接着剤16によって接着され、その間の接合の機械的強度が補強されている。+X側のフレキシブル配線板14の+Z側の面の+X側に設けられた電極としての電極パッド(図示せず)と+X側の内部端子11との間がACP17によって電気的及び機械的に接合されるとともに、+X側の半導体チップ3と+X側の段部5cとの間が前記電極パッド以外の箇所においてもACP17によって機械的に接合されている。
半導体チップ2の-Z側の面にその+Y側の辺に沿って設けられた電極としての電極パッド(図示せず)と+Y側の内部端子11との間が、金線等の金属線などからなるボンディングワイヤ18によって接続されている。半導体チップ2の-Z側の面にその-Y側の辺に沿って設けられた電極としての電極パッド(図示せず)と-Y側の内部端子11との間が、ボンディングワイヤ18によって接続されている。
本実施の形態によれば、複数の半導体チップ2,3を収容体4に収容する撮像装置1を提供することができる。また、本実施の形態によれば、半導体チップ3と内部端子11との間がフレキシブル配線板14を介して接続されているので、半導体チップ3の基板材料の熱膨張係数とパッケージ本体5の材質の熱膨張係数との間に差があっても、その差に起因して半導体チップ3と内部端子11との間の電気的な接続部において加わる応力が低減されることから、半導体チップ3と内部端子11との間の電気的な接続の信頼性を高めることができる。例えば、内部端子11を半導体チップ3の直下に配置し、半導体チップ3と内部端子11との間をAuスタッドバンプ等のバンプで接合してしまえば、前記熱膨張係数差に起因するバイメタル効果により環境温度変化に応じて繰り返し変化する応力が、前記バンプ接合部分に加わるため、その箇所で剥離が生じて電気的な接続の不良が生じ易く、電気的な接続の信頼性が低下してしまう。本実施の形態によれば、このような電気的な接続の不良を防止することができ、電気的な接続の信頼性を高めることができる。
なお、本実施の形態では、半導体チップ2と+Y側及び-Y側の内部端子11との間がボンディングワイヤ18を介して接続されているので、半導体チップ2の基板材料の熱膨張係数とパッケージ本体5の材質の熱膨張係数との間に差があっても、その差に起因して半導体チップ3と+Y側及び-Y側の内部端子11との間の電気的な接続部において加わる応力は、ボンディングワイヤ18により低減される。
なお、図面には示していないが、パッケージ本体5には、半導体チップ2等で発生する熱を収容体4の外部に放熱する放熱部材を設けてもよい。この点は、後述する各実施の形態についても同様である。
[第2の実施の形態]
図4は、本発明の第2の実施の形態による撮像装置21を模式的に示す概略平面図である。図5は、図4中のX2-X2’線に沿った概略断面図である。図4及び図5において、図1乃至図3中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。本実施の形態による撮像装置21が前記第1の実施の形態による撮像装置1と異なる所は、以下に説明する点である。
本実施の形態では、収容体4において、パッケージ本体5に代えて、パッケージ本体5の底部に相当する配線板22、及び、パッケージ本体5の側壁部に相当し配線板22上に接着剤23で接着された枠部材24が、用いられている。枠部材24は、例えば、セラミクス又は樹脂等で構成される。
配線板22として、例えば、多層プリント配線板が用いられる。本実施の形態では、各内部端子11は、配線板22の-Z側の面に形成されている電極となっている。本実施の形態では、配線板22の+Z側の面に、外部接続用のコネクタ25が搭載されている。コネクタ25の各端子(図示せず)と各内部端子11との間は、配線板22の図示しない導電路によって電気的に接続されている。本実施の形態では、半導体チップ3の+Z側の面の電極としての電極パッド(図示せず)と内部端子11との間のZ軸方向の高さの差が比較的大きいので、フレキシブル配線板14は図5に示すように屈曲されている。
本実施の形態では、フレキシブル配線板14と内部端子11との間がACP17によって電気的及び機械的に接合されているが、ACP17に代えて、バンプ及び接着剤により電気的及び機械的に接合してもよい。なお、必要に応じて、配線板22の+Z側の面上に、コンデンサやインダクタ等の電気・電子部品を搭載してもよい。本実施の形態では、配線板22は、枠部材24の外側にXY平面方向にはみ出していないが、XY平面方向にはみ出すようにしてもよい。
本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。また、本実施の形態によれば、配線板22に電気・電子部品が搭載することができるので、半導体チップ2,3に対してより近い位置に電気・電子部品を配置することができる。
[第3の実施の形態]
図6は、本発明の第3の実施の形態による撮像装置31を模式的に示す概略平面図である。図7は、図6中のX3-X3’線に沿った概略断面図である。図6及び図7において、図4及び図5中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
本実施の形態による撮像装置31が前記第2の実施の形態による撮像装置21と異なる所は、本実施の形態では、配線板22の周辺部が-Z方向に高く構成され、内部端子11が-Z方向に高い位置に配置されることによって、フレキシブル配線板14が屈曲されていない点である。
本実施の形態によっても、前記第2の実施の形態と同様の利点が得られる。また、本実施の形態によれば、フレキシブル配線板14が屈曲されていないので、より好ましい。
[第4の実施の形態]
図8は、本発明の第4の実施の形態による撮像装置41を模式的に示す概略平面図である。図9は、図8中のX4-X4’線に沿った概略断面図である。図8及び図9において、図4及び図5中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
本実施の形態による撮像装置31が前記第2の実施の形態による撮像装置21と異なる所は、本実施の形態では、-X側の内部端子11に代えて、内部空間4a内の-X側において配線板22の-Z側の面上にコネクタ42が搭載され、+X側の内部端子11に代えて、内部空間4a内の+X側において配線板22の-Z側の面上にコネクタ42が搭載されている点である。
本実施の形態では、-X側のフレキシブル配線板14の-X側部分が-X側のコネクタ42に圧入され、-X側のフレキシブル配線板14の-X側に設けられた電極としての各電極パッド(図示せず)が、コネクタ42の各端子(図示せず)及び配線板22の導電路(図示せず)を介して、コネクタ25の各端子(図示せず)と電気的に接続されている。同様に、+X側のフレキシブル配線板14の+X側部分が+X側のコネクタ42に圧入され、+X側のフレキシブル配線板14の+X側に設けられた電極としての各電極パッド(図示せず)が、コネクタ42の各端子(図示せず)及び配線板22の導電路(図示せず)を介して、コネクタ25の各端子(図示せず)と電気的に接続されている。
本実施の形態では、コネクタ42は、フレキシブル配線板14を屈曲しなくて済むように構成されているが、必ずしもこれに限らない。
本実施の形態によっても、前記第2の実施の形態と同様の利点が得られる。また、本実施の形態によれば、フレキシブル配線板14がコネクタ42に圧入されているので、修理等の際に、フレキシブル配線板14をコネクタ42から簡単に取り外すことができる。このため、修理等を容易に行うことができる。さらに、本実施の形態によれば、フレキシブル配線板14が屈曲されていないので、より好ましい。
[第5の実施の形態]
図10は、本発明の第5の実施の形態による撮像装置51を模式的に示す概略平面図である。図11は、図10中のX5-X5’線に沿った概略断面図である。図10及び図11において、図1乃至図3中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。本実施の形態による撮像装置51が前記第1の実施の形態による撮像装置1と異なる所は、以下に説明する点である。
本実施の形態では、収容体4において、パッケージ本体5及びフレキシブル配線板14に代えて、フレックスリジッド基板52、底板54及び枠部材56が用いられている。
フレックスリジッド基板52のリジッド部52Aは、枠をなすように構成されている。底板54がリジッド部52Aの+Z側の開口を閉塞するように、底板54の-Z側の面の外周部が、接着剤53でリジッド部52Aの+Z側の面の内周部に接着されている。底板54はセラミクス又は樹脂等で構成され、底板54にはサーマルビア54aが形成されている。サーマルビア54aは、半導体チップ2等で発生する熱を収容体4の外部に放熱する放熱路となる。枠部材56は、リジッド部52Aの-Z側の面上の外周部に接着剤55で接着されている。枠部材56は、例えば、セラミクス又は樹脂等で構成される。フレックスリジッド基板52のリジッド部52A、底板54及び枠部材56が、パッケージ本体5に相当している。フレックスリジッド基板52の2つのフレックス部52Bが、2つのフレキシブル配線板14に相当している。
本実施の形態では、外部端子としてBGA12は、リジッド部52Aの+Z側の面に設けられている。-X側の半導体チップ3の+Z側の面にその-X側の辺に沿って設けられた電極としての各電極パッド(図示せず)は、バンプ15、-X側のフレックス部52Bの導電路及びリジッド部52Aの導電路を介して各BGA12の端子に電気的に接続されている。同様に、+X側の半導体チップ3の+Z側の面にその+X側の辺に沿って設けられた電極としての各電極パッド(図示せず)は、バンプ15、+X側のフレックス部52Bの導電路及びリジッド部52Aの導電路を介して各BGA12の端子に電気的に接続されている。
本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。
[第6の実施の形態]
図12は、本発明の第6の実施の形態による撮像装置61を模式的に示す概略平面図である。図13は、図12中のX6-X6’線に沿った概略断面図である。図12及び図13において、図1乃至図3中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。本実施の形態による撮像装置61が前記第1の実施の形態による撮像装置1と異なる所は、以下に説明する点である。
本実施の形態では、-X側及び+X側の2つのフレキシブル配線板14に代えて、収容体4の内部空間4a内において-X側及び+X側に配置された2つのインターポーザ62が用いられている。2つのインターポーザ62の+Z側の面は、底面5aに接着剤63により接着されている。
本実施の形態では、-X側の半導体チップ3の+Z側の面にその-X側の辺に沿って設けられた電極としての電極パッド(図示せず)と、-X側のインターポーザ62の-Z側の面の+X側に設けられた電極としての電極パッド(図示せず)との間が、バンプ15によって電気的及び機械的に接合されている。また、-X側の半導体チップ3と-X側のインターポーザ62との間が接着剤16によって接着され、その間の接合の機械的強度が補強されている。-X側のインターポーザ62の-Z側の面の-X側に設けられた電極としての電極パッド(図示せず)と-X側の内部端子11との間が、ボンディングワイヤ18によって接続されている。-X側のインターポーザ62の-Z側の面の+X側に設けられた電極としての電極パッド(図示せず)と-X側のインターポーザ62の-Z側の面の-X側に設けられた電極としての電極パッド(図示せず)との間は、-X側のインターポーザ62の導電路(図示せず)によって電気的に接続されている。
同様に、+X側の半導体チップ3の+Z側の面にその+X側の辺に沿って設けられた電極としての電極パッド(図示せず)と、+X側のインターポーザ62の-Z側の面の-X側に設けられた電極としての電極パッド(図示せず)との間が、バンプ15によって電気的及び機械的に接合されている。また、+X側の半導体チップ3と+X側のインターポーザ62との間が接着剤16によって接着され、その間の接合の機械的強度が補強されている。同様に、+X側のインターポーザ62の-Z側の面の+X側に設けられた電極としての電極パッド(図示せず)と+X側の内部端子11との間が、ボンディングワイヤ18によって接続されている。+X側のインターポーザ62の-Z側の面の-X側に設けられた電極としての電極パッド(図示せず)と+X側のインターポーザ62の-Z側の面の+X側に設けられた電極としての電極パッド(図示せず)との間は、+X側のインターポーザ62の導電路(図示せず)によって電気的に接続されている。
本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。
[第7の実施の形態]
図14は、本発明の第7の実施の形態による撮像装置71を模式的に示す概略平面図である。図15は、図14中のX7-X7’線に沿った概略断面図である。図14及び図15において、図1乃至図3中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。本実施の形態による撮像装置71が前記第1の実施の形態による撮像装置1と異なる所は、以下に説明する点である。
本実施の形態では、2つのフレキシブル配線板14は設けられていない。本実施の形態では、-X側の半導体チップ3において、+Z側の面にその-X側の辺に沿って電極パッド(図示せず)が設けられる代わりに、TSV(シリコン貫通ビア、図示せず)等を採用することにより、-Z側の面にその-X側の辺に沿って電極パッド(図示せず)が設けられている。-X側の半導体チップ3の-Z側の面の-X側に設けられた電極パッド(図示せず)と-X側の内部端子11との間が、ボンディングワイヤ18によって接続されている。
同様に、+X側の半導体チップ3において、+Z側の面にその+X側の辺に沿って電極パッド(図示せず)が設けられる代わりに、TSV(シリコン貫通ビア、図示せず)等を採用することにより、-Z側の面にその+X側の辺に沿って電極パッド(図示せず)が設けられている。+X側の半導体チップ3の-Z側の面の+X側に設けられた電極パッド(図示せず)と+X側の内部端子11との間が、ボンディングワイヤ18によって接続されている。
本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。
[第8の実施の形態]
図16は、本発明の第8の実施の形態による撮像装置81を模式的に示す概略横断面図であり、図2に対応している。図16において、図1乃至図3中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。本実施の形態による撮像装置81が前記第1の実施の形態による撮像装置1と異なる所は、以下に説明する点である。
本実施の形態では、2つのフレキシブル配線板14は設けられていない。本実施の形態では、-X側の内部端子11及び+X側の内部端子11は、その+Z側の面が内部空間4a側となるようにパッケージ本体5に設けられている。-X側の半導体チップ3の+Z側の面の-X側に設けられた電極としての電極パッド(図示せず)と-X側の内部端子11との間が、ボンディングワイヤ18によって接続されている。+X側の半導体チップ3の+Z側の面の+X側に設けられた電極としての電極パッド(図示せず)と+X側の内部端子11との間が、ボンディングワイヤ18によって接続されている。
パッケージ本体5の底部における-X側のボンディングワイヤ18に対応する箇所及び+X側のボンディングワイヤ18に対応する箇所には、開口5dが形成されている。開口5dは、接着剤83でパッケージ本体5の底部に接着された閉塞部材82によって閉塞されている。製造時おいて、開口5dが閉塞部材82で閉塞されていない状態で、-X側のボンディングワイヤ18及び+X側のボンディングワイヤ18によるボンディングを行い、その後、開口5dが閉塞部材82によって閉塞される。
本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。
[第9の実施の形態]
図17は、本発明の第9の実施の形態による撮像装置91を模式的に示す概略横断面図であり、図2に対応している。図17において、図1乃至図3中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。本実施の形態による撮像装置91が前記第1の実施の形態による撮像装置1と異なる所は、以下に説明する点である。
本実施の形態では、2つのフレキシブル配線板14は設けられていない。本実施の形態では、-X側の内部端子11が、-X側の半導体チップ3の+Z側の面の-X側に設けられた電極としての電極パッド(図示せず)と対向するように配置され、それらの間が樹脂コアバンプ92によって電気的及び機械的に接合されている。また、-X側の半導体チップ3と段部5c(図17では図示せず。図1参照)との間が接着剤93によって接着され、その間の接合の機械的強度が補強されている。
同様に、+X側の内部端子11が、+X側の半導体チップ3の+Z側の面の+X側に設けられた電極としての電極パッド(図示せず)と対向するように配置され、それらの間が樹脂コアバンプ92によって電気的及び機械的に接合されている。また、+X側の半導体チップ3と段部5c(図17では図示せず。図1参照)との間が接着剤93によって接着され、その間の接合の機械的強度が補強されている。
本実施の形態によれば、樹脂コアバンプ92によって前述した応力が緩和されるので、前記第1実施の形態と同様の利点が得られる。
[第10の実施の形態]
図18は、本発明の第10の実施の形態による撮像装置101を模式的に示す概略横断面図であり、図2に対応している。図18において、図1乃至図3中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。本実施の形態による撮像装置101が前記第1の実施の形態による撮像装置1と異なる所は、以下に説明する点である。
本実施の形態では、2つのフレキシブル配線板14は設けられていない。本実施の形態では、-X側の電極としての内部端子11が片持ちの板バネとして構成され、-X側の内部端子11がそのバネ力によって、-X側の半導体チップ3の+Z側の面の-X側に設けられた電極パッド(図示せず)に圧接されている。同様に、+X側の電極としての内部端子11が片持ちの板バネとして構成され、+X側の内部端子11がそのバネ力によって、+X側の半導体チップ3の+Z側の面の+X側に設けられた電極パッド(図示せず)に圧接されている。
本実施の形態によれば、板バネとして構成された-X側及び+X側の内部端子11によって前述した応力が緩和されるので、前記第1実施の形態と同様の利点が得られる。
なお、前述した実施の形態のうちパッケージ本体5を用いている実施の形態において、パッケージ本体5に代えて、前記第2の実施の形態と同様に、パッケージ本体5の底部に相当する配線板22、及び、パッケージ本体5の側壁部に相当し配線板22上に接着剤23で接着された枠部材24を、用いるように変形してもよい。
[第11の実施の形態]
図19は、本発明の第11の実施の形態による半導体装置111を模式的に示す概略断面図である。図20は、図19中のA部付近の拡大図である。
本実施の形態による半導体装置111は、配線が形成された基板としての半導体チップ112と、一方の主面(図19中の下面)の少なくとも一部の領域が半導体チップ2と対面するように重ねられ、半導体チップ112と接合された半導体チップ113と、を備えている。
本実施の形態では、半導体チップ112の主面のサイズが半導体チップ113の主面のサイズよりも大きくされ、半導体チップ113の下面の全領域が半導体チップ112と重なっている。もっとも、本発明では、これに限らず、例えば、それらのサイズが同一で両者がちょうど重なっていてもよい。
本実施の形態では、半導体チップ112の上面及び半導体チップ113の下面の対応する位置にそれぞれ電極パッド(図示せず)が形成されており、それらの間がバンプ114によって電気的及び機械的に接合されている。これにより、半導体チップ113が半導体チップ112上にフリップチップ(Flip Chip)実装されている。バンプ114としては、例えば、Auスタッドバンプ、半田バンプ、Auメッキバンプ又はCuメッキバンプ等を採用することができる。また、本実施の形態では、半導体チップ112,113間が接着剤115によって接着され、これにより、半導体チップ112,113間の接合の機械的強度が補強されている。半導体チップ112,113間の距離(バンプ114の高さに相当)をdで示している。
本実施の形態では、半導体チップ112,113の基板材料はシリコンとされ、半導体チップ112,113はいわゆるシリコンチップとなっている。もっとも、本発明では、半導体チップ112,113の基板材料は必ずしもシリコンに限定されるものではない。
なお、図面には示していないが、本実施の形態では、半導体チップ112の下面側がシリコン基板等の半導体基板側で、半導体チップ112の上面側(半導体チップ113側)が半導体基板上に形成された配線層の側となっている。また、本実施の形態では、半導体チップ113の上面側がシリコン基板等の半導体基板側で、半導体チップ3の下面側(半導体チップ2側)が半導体基板上に形成された配線層の側となっており、半導体チップ112,113が互いにフェースツーフェース(Face to Face)で接合されている。もっとも、本発明では、これに限らず、例えば、半導体チップ113の下面側(半導体チップ112側)がシリコン基板等の半導体基板側で、半導体チップ113の上面側が半導体基板上に形成された配線層の側としてもよい。この場合、バンプ114により接合される半導体チップ113の下面の電極パッドは、例えば、半導体チップ113に形成したTSV(シリコン貫通ビア、through-silicon via)を介して半導体チップ113の上面側の配線層等と接続することができる。
図面には示していないが、半導体チップ112,113には公知の構造などによりそれぞれ所定の配線や回路や素子などが形成され、全体として所定の機能(例えば、メモリとしての機能や、ロジックLSIとしての機能など)を実現するようになっている。その機能に応じて、本実施の形態による半導体装置111は、メモリ装置やロジックLSIなどとして構成される。これらの点は、後述する第12の実施の形態についても同様である。もっとも、本発明を適用し得る半導体装置の具体例は、メモリやロジックLSIなどや後述する撮像装置などに限らない。
本実施の形態では、半導体チップ113の下面の外縁領域R3のうち半導体チップ112と重なっている領域において、半導体チップ112側に突出した突起部分113bが存在している。突起部分113bの形成要因の例については後述する。本実施の形態では、半導体チップ113の下面の外縁領域R3の非突起部分113aの、半導体チップ112からの距離は、半導体チップ3の下面の内側の有効領域R1の、半導体チップ112からの距離dと同一になっている。これにより、本実施の形態では、突起部分113bは、半導体チップ112からの距離が、半導体チップ113の下面の内側の有効領域R1の、基板からの距離dと同一である位置を基端位置として、前記基端位置から半導体チップ112側に突出している。すなわち、本実施の形態では、突起部分113bの基端位置は、半導体チップ112から距離dの位置となっている。
本実施の形態では、半導体チップ113は、有効領域R1と、有効領域R1を取り囲むシールリング(図19及び図20では、図示せず)の形成領域(シールリング形成領域)R2と、シールリング形成領域R2の外側でかつ外縁までのダイシング領域(厳密に言えば、ダイシング領域の残存領域)をなす外縁領域R3とを有している。有効領域R1は、半導体チップ113が所望の本来の機能を実現するための回路や素子等が形成される領域である。本実施の形態では、突起部分113bの突起量hが距離dよりも小さくなっており、突起部分113bは半導体チップ112に達していない。突起部分113bの突起量hは、突起部分113bの基端位置から先端位置までの距離である。
小型化を図りつつ半導体チップ112,113間で多数の信号を授受し得るようにするべくバンプ114の分布密度を高めてバンプ114のピッチを狭めるためには、バンプ114のサイズ(バンプ4の断面形状が円形状である場合にはその直径、前記断面形状が正方形状である場合にはその一辺、前記断面形状が長方形状である場合にはその短辺。)は40μm以下であることが好ましい。これを実現するためには、距離dは20μm以下であることが好ましい。その理由について、以下に説明する。バンプ114の形状の精度や量産性の点から、接合前のバンプ114の形状のアスペクト比(バンプ114の幅に対する高さの比率)を1.0から大きく外れた値に設定することは困難である。また、バンプ114としてAuスタッドバンプ、半田バンプ、Auメッキバンプ又はCuメッキバンプ等を採用する場合、フリップチップ実装に際して加圧して圧接する場合にはバンプ4を押し潰して接合するため、接合後のバンプ114の高さが半減する場合もある。したがって、バンプ114の前記サイズを40μm以下にするためには、距離dは20μm以下であることが好ましいのである。バンプ114のピッチをより狭めるためには、バンプ114の前記サイズは20μm以下であることが好ましく、距離dは10μm以下であることが好ましい。バンプ114のピッチをより一層狭めるためには、バンプ114の前記サイズは10μm以下であることが好ましく、距離dは5μm以下であることが好ましい。したがって、突起部分113bが半導体チップ112に達しないためには、突起部分113bの突起量hは5μm以下であることが好ましい。
ここで、図19中の上側の半導体チップ113を製造する方法の一例について、図21乃至図24を参照して説明する。
図21は、図19中の上側の半導体チップ113を製造する途中のウエハ120の一部を模式的に示す概略平面図である。理解を容易にするため、図21では、導電体層123,124にハッチングを付している。図22は、図21中のB-B’線に沿った概略断面図である。図21及び図22は、ウエハ120に対する基本的な半導体製造工程が終了した状態を示している。図21及び図22は、ダイシング領域R30の一部、ダイシング領域R30の図中左側の1つの半導体チップ113となるべき部分のシールリング形成領域R2及び有効領域R1、並びに、ダイシング領域R30の図中右側の1つの半導体チップ113となるべき部分のシールリング形成領域R2及び有効領域R1を、模式的に示している。
これらの領域R1,R2,R30には、半導体基板121上に、配線層等を構成する金属層等からなる複数層の導電体層、及び、複数の層間絶縁膜122が形成されている。本例では、層間絶縁膜122として、Low-k膜が用いられている。Low-k膜は、二酸化シリコンの誘電率よりも低い誘電率を有する低誘電率材料からなる膜であり、例えば膜中に空孔等を導入したり、誘電率の低い材料を配合する等して誘電率の低減を図った膜である。もっとも、本発明では、層間絶縁膜12として、例えば、シリコン酸化膜(二酸化シリコン膜)を用いてもよい。
シールリング形成領域R2において有効領域R1を取り囲むように形成された導電体層123によって、シールリングが構成されている。シールリングは、ウエハ120をダイシング領域R30でダイシングする際などに、クラックや静電気を堰き止めて有効領域R1を保護するものである。また、ダイシング領域R30において形成された導電体層124によって、TEG(Test Element Group)が構成されている。
図19中の上側の半導体チップ113を製造する場合、図21及び図22に示す状態のウエハ120を、ダイシング領域R30に沿ってダイシングすることによって、ウエハ120を個片化して各半導体チップ113に分離する。これにより、図19中の上側の半導体チップ113が完成する。図23は、図21に示すウエハ120をダイシングして、そのウエハ120を図19中の上側の半導体チップ113に個片化した状態を模式的に示す概略平面図であり、図21に対応している。図24は、図23中のC-C’線に沿った概略断面図であり、図22に対応している。なお、図20と図24とでは、上下が反転している。
本例では、このダイシングは、Low-k膜の脆弱性を考慮して、ブレードによる通常のダイシングに比べてクラックの生じ難いレーザーダイシングによって行われる。本例では、このとき、レーザーダイシングが半導体チップ113が個片化される最後まで行われる。レーザーダイシングでは、ウエハ120に高出力のレーザー光を照射し、レーザー光の熱励起によってダイシング領域のウエハ部材を昇華させてウエハ120をカットする。その際、昇華したウエハの燃えカス(デブリ)の一部がカット部付近に再付着して堆積して、ダイシング領域R30のうちダイシング後に残ったダイシング領域R3において、有効領域R1と同一高さの部分である層間絶縁膜122上に残渣として残る。前記残渣は、半導体チップ113のダイシング領域R3においてデブリの堆積した突起部分113bとして残る。ダイシング後に残ったダイシング領域R3のうち、突起部分113bを除く部分が、非突起部分113aとなる。本例では、特別な配慮をしてレーザーカット条件を後述する特別な条件に設定することにより、突起部分113bの突起量hが5μm以下になる。なお、図面表記の便宜上、図23では、突起部分3bは点状をなし等間隔に位置しているかのように示している。しかし、実際には、突起部分113bは点状のみならず筋状をなす場合もあるし、位置の間隔等もランダムになる。
なお、個片化された半導体チップ113は、例えば、CoC(Chip on Chip)によって、ウエハから個片化された半導体チップ2に対してフリップチップ実装してもよいし、CoW(Chip on Wafer)によって、個片化される前の半導体チップ2のウエハに対してフリップチップ実装し、その後に半導体チップ112を個片化するダイシングを行ってもよい。
図25は、本実施の形態による半導体装置111と比較される比較例による半導体装置131を模式的に示す一部拡大概略断面図であり、図20に対応している。図25において、図20中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
この比較例による半導体装置131が本実施の形態による半導体装置111と異なる所は、本実施の形態では、突起部分113bの突起量hが半導体チップ112,113間の距離d(バンプ4の高さに相当)よりも小さくなっており、突起部分113bが半導体チップ112に達していないのに対し、この比較例による半導体装置131では、突起部分113bの突起量hが半導体チップ112,113間の距離dよりも大きくなっており、突起部分113bが半導体チップ112の上面に到達している点のみである。
ここで、図25中の上側の半導体チップ113を製造する方法の一例は、図19中の上側の半導体チップ113を製造する方法の前述した例と同様であるが、特別な配慮を行うことなくレーザーカット条件を後述する条件に設定することにより、突起部分3bの突起量hが大きくなっている。
この比較例において、半導体チップ112,113間の距離(バンプ114の高さに相当)dが小さく設定され、突起部分113bの突起量hが半導体チップ112,113間の距離dよりも大きくなると、突起部分113bが半導体チップ112の上面に到達してしまい、突起部分113bが半導体チップ112の表面と接触するなど干渉し、半導体チップ112の当該部分が破壊され、半導体チップ112がダメージを受けてしまい、当該半導体装置131は不良品となり、歩留りが低下してしまう。勿論、距離dを十分に長くすれば、突起部分113bが半導体チップ112の上面に到達せず、歩留りが低下することはない。しかし、前述したように、半導体チップ112,113間の信号の授受の数を増やしバンプ114の分布密度を高めてバンプ114のピッチを狭めようとすると、バンプ114の高さ(すなわち、半導体チップ112,113間の距離d)を小さくせざるを得ず、歩留りが低下してしまうのである。
これに対し、本実施の形態では、前述したように、比較例と比べて突起部分113bの突起量hが小さくなっており、距離dが小さくても、突起部分113bが半導体チップ112の上面に到達していない。したがって、本実施の形態によれば、前記比較例に比べて、半導体チップ112のダメージが回避され、歩留りが向上し、コスト低減を図ることができる。
従来は、前述したレーザーダイシングにおいて生ずる突起部分113bの突起量hは5μm以下にすることはできないものと考えられていた。ところが、本発明者の研究の結果、前述したレーザーダイシングにおけるレーザー加工の条件によっては、突起部分113bの突起量hを5μm以下にすることができることが下記の実験により判明した。具体的には、通常のレーザー加工条件と比較して、レーザー出力を下げること及び/又はレーザー周波数を上げることにより、突起部分113bの突起量hを5μm以下にすることができることが下記の実験により判明した。
図26及び図27は、その実験結果を示している。この実験では、前述した図21及び図22に示すウエハ120と同様のウエハ(層間絶縁膜122として、SiOの酸化膜に空気を含んだボーラス状の構造を持つLow-k膜が用いられたウエハ)を用意し、ディスコ社製のレーザーアブレーション装置を使用してレーザーダイシングを行った。ただし、このレーザーダイシングは後述する図28及び図29に示すように層間絶縁膜122よりも若干深い位置まで行い、その後は、後述する図30及び図31に示すようにブレードによる通常のダイシングを行って各半導体チップに個片化し、個片化された半導体チップをサンプルとした。そして、このレーザーダイシングに際して、レーザー加工条件(レーザー出力及びレーザー周波数)のみを変えて、各レーザー加工条件につき、所定数のサンプルを得た。各レーザー加工条件につき10個ずつのサンプルの突起量hを測定し、その10個のサンプルの突起量hの最大値を当該レーザー加工条件での突起量hとした。このとき、1個のサンプルの突起量hは、当該サンプルのチップ全周を断面方向から電子顕微鏡(SEM)により観察し、有効領域R1の高さ位置からの突起部分113bの突出量の最大値とした。
図26は、レーザーダイシング時のレーザー出力と突起量との関係を示す図である。図26では、レーザー周波数が50(a.u.)の場合の実験結果をプロットしている。図26では、レーザー出力と突起量hとはほぼ正比例の相関となり、レーザー出力が4(a.u.)以上になると、突起量が5μm以上となっている。したがって、突起量hを5μm以下に抑制するためには、レーザー周波数が50(a.u.)の場合には、レーザー出力を4(a.u.)以下に、好ましくは3(a.u.)以下にすればよいことがわかる。また、突起量hを3μm以下に抑制するためには、レーザー周波数が50(a.u.)の場合には、レーザー出力を2(a.u.)以下に、好ましくは1(a.u.)前後にすればよいことがわかる。ただし、レーザー出力を落とすと、レーザー加工効率が落ちるため、加工時間が延長し、加工工程時間の増加を招き、ひいては、加工コストアップとなる。そこで、加工効率を考慮すると、レーザー出力は1(a.u.)以上が好ましく、このように、加工コストの観点からレーザ出力の下限が決まってくる。
図27は、レーザーダイシング時のレーザー周波数と突起量との関係を示す図である。図27では、レーザー出力が3(a.u.)の場合の実験結果をプロットしている。レーザー周波数と突起量hとは負の相関があり、レーザー周波数がおよそ40(a.u.)以上になると、突起量hが5μm以下となっている。したがって、突起量hを5μm以下に抑制するためには、レーザー出力が3(a.u.)の場合には、レーザー周波数をおよそ40(a.u.)以上に、好ましくは50(a.u.)以上にすればよいことがわかる。また、突起量hを3μm以下に抑制するためには、レーザー出力が3(a.u.)の場合には、レーザー周波数を80(a.u.)以上に、好ましくは100(a.u.)以上にすればよいことがわかる。
以上の実験結果から、レーザーダイシング時においてレーザー出力を下げること及び/又はレーザー周波数を上げることにより、突起部分113bの突起量hを5μm以下にすることができることが判明した。
なお、図26及び図27に示すような傾向は、層間絶縁膜12としてLow-k材以外の材料で構成されるウエハをレーザーダイシングする場合だけでなく、層間絶縁膜12がLow-k材以外の材料で構成されるウエハをレーザーダイシングする場合にも得られる。したがって、層間絶縁膜12がLow-k材以外の材料で構成されるウエハについても、レーザー加工条件を適切に設定することで、突起部分113bの突起量hを5μm以下にすることができる。
次に、図19中の上側の半導体チップ113の変形例について、図28乃至図31を参照して説明する。図28は、この変形例による半導体チップ113を製造する途中のウエハ120の一部を模式的に示す概略平面図である。図29は、図28中のE-E’線に沿った概略断面図である。図30は、図28に示すウエハ120をダイシングして、そのウエハ120を変形例による半導体チップ113に個片化した状態を模式的に示す概略平面図である。図31は、図30中のF-F’線に沿った概略断面図である。図28乃至図31において、図23及び図24中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
この変形例による半導体チップ113の製造方法が図19中の上側の半導体チップ113の前述した製造方法と異なる所は、図19中の上側の半導体チップ113の前述した製造方法では、図21及び図22に示す状態のウエハ10を半導体チップ3に個片化するダイシングが、レーザーダイシングによって最後まで行われるのに対し、この変形例による半導体チップ113の製造方法では、図21及び図22に示す状態のウエハ120を半導体チップ113に個片化するダイシングが、第1段階のレーザーダイシングと第2段階のブレードによる通常のダイシングとによって行われる点である。
この変形例による半導体チップ113の製造方法では、図21及び図22に示す状態のウエハ120に対して、まず、図28及び図29に示すように、ダイシング領域R30に凹部120aが形成されるように、層間絶縁膜122よりも若干深い位置までレーザーダイシングを行う。このレーザーダイシングの加工条件は前述した加工条件に設定され、デブリによる突起部分3bの突起量hは5μm以下にされる。図面には示していないが、このレーザーダイシングによって、凹部120aの底部上にもデブリによる突起部分が形成される場合もある。この変形例による半導体チップ113では、凹部120aの立ち上がりは、シールリング形成領域R2から所定余裕距離だけ離れた位置に形成され、領域R3において形成される段差3cに相当している。
その後、図30及び図31に示すように、図28及び図29に示す状態のウエハ120に対して、凹部120aにおける段差113cから所定余裕距離だけ離れた内側領域が除去されるように、ブレードによる通常のダイシングを行うことによって、ウエハ120を個片化して各半導体チップ113に分離する。これにより、この変形例による半導体チップ113が完成する。
この変形例による半導体チップ113では、図30及び図31に示すように、外縁領域R3、すなわち、シールリング形成領域R2の外側でかつ外縁までのダイシング領域(厳密に言えば、ダイシング領域の残存領域)R3は、シールリング形成領域R2の外側でかつ段差113cまでの領域R4と、段差113cから外縁までの領域(凹部120aの底部の残存領域)R5とを有している。なお、図面には示していないが、先の説明からわかるように、領域R5の面113d上にもデブリによる突起部分が形成される場合もある。
本実施の形態よる半導体装置111において、図19中の半導体チップ113に代えて、この変形例による半導体チップ113を用いてもよい。
なお、本実施の形態では、半導体チップ113がフリップチップ実装される配線が形成された基板として、半導体チップ112が用いられているが、本発明では、その基板として、配線が形成されたガラス基板やガラスエポキシ基板やセラミック基板等を用いてもよい。この点は、後述する第12の実施の形態についても同様である。
[第12の実施の形態]
図32は、本発明の第12の実施の形態による半導体装置141を模式的に示す概略断面図であり、図19に対応している。図32において、図19中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
本実施の形態が前記第11の実施の形態と異なる所は、半導体チップ113と並べて半導体チップ112上に配置され半導体チップ112と接合された半導体チップ142,143が追加されている点である。半導体チップ142,143の主面の各サイズが半導体チップ112の主面のサイズよりも小さくされ、半導体チップ142の下面の全領域及び半導体チップ143の下面の全領域がそれぞれ半導体チップ112と対面するように重なっている。
本実施の形態では、半導体チップ112の上面及び半導体チップ142の下面の対応する位置にそれぞれ電極パッド(図示せず)が形成されており、それらの間がバンプ144によって電気的及び機械的に接合されている。これにより、半導体チップ142が半導体チップ112上にフリップチップ実装されている。半導体チップ112,142間が接着剤35によって接着され、これにより、半導体チップ112,142間の接合の機械的強度が補強されている。
また、本実施の形態では、半導体チップ112の上面及び半導体チップ143の下面の対応する位置にそれぞれ電極パッド(図示せず)が形成されており、それらの間がバンプ146によって電気的及び機械的に接合されている。これにより、半導体チップ143が半導体チップ112上にフリップチップ実装されている。半導体チップ112,143間が接着剤147によって接着され、これにより、半導体チップ112,142間の接合の機械的強度が補強されている。
本実施の形態では、半導体チップ113の下面の外縁領域R3のうち半導体チップ112と重なっている領域において、半導体チップ112側に突出した突起部分113bが存在するのと同様に、半導体チップ142の下面の外縁領域のうち半導体チップ142と重なっている領域において、半導体チップ112側に突出した突起部分が存在し、半導体チップ143の下面の外縁領域のうち半導体チップ143と重なっている領域において、半導体チップ112側に突出した突起部分が存在している。そして、半導体チップ113に関して前述した内容が半導体チップ142,143についても同様に適用されている。
本実施の形態によれば、前記第11の実施の形態と同じく半導体チップ113による半導体チップ112のダメージが回避されるだけでなく、それと同様に、半導体チップ142,143による半導体チップ112のダメージが回避され、歩留りが向上する。
[第13の実施の形態]
図33は、本発明の第13の実施の形態による半導体装置としての撮像装置151を模式的に示す概略断面図である。図34は、図33中のG部付近の拡大図である。
本実施の形態による撮像装置151は、撮像領域152aを有する半導体チップ42と、透光性部材としての透光性板153と、半導体チップ152と接合された2つの半導体チップ154と、2つの半導体チップ154にそれぞれ接合された2つのフレキシブル配線板155とを備えている。
本実施の形態では、半導体チップ152は、前記第1の実施の形態おける半導体チップ2と同様に、撮像領域152aを有するイメージセンサである。半導体チップ154は、前記第1の実施の形態おける半導体チップ33と同様に処理回路が搭載されたものである。各半導体チップ154から出力される出力信号は、各フレキシブル配線板155を介して、外部へ出力されるようになっている。各フレキシブル配線板155の上面の電極パッド(図示せず)と各半導体チップ154の下面の電極パッド(図示せず)との間が、例えばAuスタッドバンプ等のバンプ159により接合されている。
透光性板153は、撮像領域152aを覆うように半導体チップ152の上に配置され、半導体チップ152の撮像領域152aの外周の全体に渡って額縁状に半導体チップ152の上面(撮像領域152aの側の面)に配置された接着剤156によって、半導体チップ152に接着されている。これにより、撮像領域152aと透光性板153との間の空間の気密性が保たれるように、透光性板153と半導体チップ152との間が封止されている。透光性板153の材料としては、例えば、α線対策のガラス(α線の放出量を十分に低減したガラス)や、光学ローパスフィルタである水晶などを使用することができる。前述した各実施の形態における透光性板6の材料についても同様である。
図33中の右側の半導体チップ154の下面の一部の領域(図33中の左の外縁側の領域)のみが半導体チップ152の上面の一部の領域(撮像領域152aの外側の領域であって、図33中の右の外縁側の領域)と対面するように重なっており、図33中の右側の半導体チップ154が半導体チップ152に対して図33中の右方向へオフセット(シフト)している。また、図33中の左側の半導体チップ154の下面の一部の領域(図33中の右の外縁側の領域)のみが半導体チップ152の上面の一部の領域(撮像領域152aの外側の領域であって、図33中の左の外縁側の領域)と対面するように重なっており、図33中の左側の半導体チップ154が半導体チップ152に対して図33中の左方向へオフセット(シフト)している。
本実施の形態では、半導体チップ152の上面及び各半導体チップ154の下面の対応する位置にそれぞれ電極パッド(図示せず)が形成されており、それらの間がバンプ157によって電気的及び機械的に接合されている。これにより、各半導体チップ154が半導体チップ152上にフリップチップ実装されている。バンプ157としては、例えば、Auスタッドバンプ、半田バンプ、Auメッキバンプ又はCuメッキバンプ等を採用することができる。また、本実施の形態では、半導体チップ152と各半導体チップ154との間が接着剤158によって接着され、これにより、半導体チップ152と各半導体チップ154との間の接合の機械的強度が補強されている。半導体チップ152と各半導体チップ154との間の距離(バンプ157の高さに相当)をd’で示している。
本実施の形態では、半導体チップ152,154の基板材料はシリコンとされ、半導体チップ152,154はいわゆるシリコンチップとなっている。もっとも、本発明では、半導体チップ152,154の基板材料は必ずしもシリコンに限定されるものではない。半導体チップ152,154はいずれも、配線が形成された基板に相当している。図面には示していないが、半導体チップ152,154は、前記第11の実施の形態における半導体チップ113と同様に、Low-k膜を有している。
なお、図面には示していないが、本実施の形態では、半導体チップ152の下面側がシリコン基板等の半導体基板側で、半導体チップ152の上面側(半導体チップ154側)が半導体基板上に形成された配線層の側となっている。また、本実施の形態では、半導体チップ154の上面側がシリコン基板等の半導体基板側で、半導体チップ154の下面側(半導体チップ152側)が半導体基板上に形成された配線層の側となっており、半導体チップ152,154が互いにフェースツーフェース(Face to Face)で接合されている。
本実施の形態では、各半導体チップ154に関して、前記第11の実施の形態における半導体チップ113と同様に、半導体チップ154の下面の外縁領域R3’のうち半導体チップ152と重なっている領域において、半導体チップ152側に突出した突起部分113b’が存在している。図34において、R1’は半導体チップ154の有効領域、R2’は半導体チップ154のシールリング領域、113a’は外縁領域R3’における非突起部分、h’は突起部分113b’の突起量を示している。そして、本実施の形態では、半導体チップ113に関して前述した内容が各半導体チップ154についても同様に適用されている。
また、本実施の形態では、半導体チップ152に関して、前記第11の実施の形態における半導体チップ113と同様に、半導体チップ152の上面の外縁領域R3”のうち半導体チップ154と重なっている領域において、半導体チップ154側に突出した突起部分113b”が存在している。図34において、R1”は半導体チップ152の有効領域、R2”は半導体チップ152のシールリング領域、113a”は外縁領域R3”における非突起部分、h”は突起部分113b”の突起量を示している。そして、本実施の形態では、半導体チップ113に関して前述した内容が半導体チップ152についても同様に適用されている。
本実施の形態では、距離d’,d”は前記第11の実施の形態における距離dと同様に設定され、突起量h’,h”は前記第11の実施の形態における突起量hと同様に設定されている。
本実施の形態によれば、前記第11の実施の形態と同様に半導体チップ154による半導体チップ152のダメージが回避されるとともに、半導体チップ152による半導体チップ154のダメージも回避され、歩留りが向上する。
なお、図19中の半導体チップ3を図30及び図31に示すように変形したのと同様に、本実施の形態における半導体チップ152,154を変形してもよい。
また、図33及び図34に示すような半導体チップが互いにオフセットした構造を有する半導体装置としては、本実施の形態による撮像装置151に限定されるものではない。本発明では、例えば、図33及び図34において透光性板153を取り除き、半導体チップ152,154を中空のパッケージなどに収容して、そのパッケージを透光性板で封止した構造を有する撮像装置としてもよい。その例として、前記第1乃至第10の実施の形態による撮像装置1,21,31,41,51,61,71,81,91,101を挙げることができる。
また、本発明では、図33及び図34においてフレキシブル配線板155を取り除き、半導体チップ154の電極パッドと図示しない配線基板上の外部出力端子との間をボンディングワイヤで結線してもよい。さらに、本発明では、図33及び図34に示すような半導体チップが互いにオフセットした構造は、撮像装置以外の半導体装置に採用してもよい。
[第14の実施の形態]
図35は、本発明の第14の実施の形態による電子カメラ200を模式的に示す概略断面図である。
本実施の形態による電子カメラ200のボディ201内には、前記第13の実施の形態による撮像装置151が組み込まれている。本実施の形態による電子カメラ200は、一眼レフレックス型の電子スチルカメラとして構成されているが、前記第13の実施の形態による撮像装置151は、他の電子スチルカメラやビデオカメラや携帯電話機に搭載されたカメラ等の種々の電子カメラに組み込んでもよい。
本実施の形態による電子カメラ200では、ボディ201には交換式の撮影レンズ202が装着されている。撮影レンズ202を通過した被写体光はクイックリターンミラー203で上方に反射されてスクリーン204上に結像する。スクリーン204に結像した被写体像はペンタダハプリズム205から接眼レンズ106を通してファインダ観察窓207から観察される。クイックリターンミラー203は図示しないレリーズ釦が全押しされると上方に跳ね上がり、撮影レンズ202からの被写体像が前述した撮像装置151に入射する。
撮像装置151が、ブラケット(図示せず)及び位置調整機構(図示せず)等を介してボディ201に取り付けられることで、撮像装置151がボディ201内に位置決めして固定されている。
本実施の形態によれば、前記第13の実施の形態による固体撮像装置151が用いられているので、撮像装置151の歩留りの向上によって、コスト低減を図ることができる。
図35に示す電子カメラ200において、撮像装置151に代えて、例えば、前記第1乃至第10の実施の形態による撮像装置1,21,31,41,51,61,71,81,91,101を設けてもよい。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。
例えば、本発明は、3つ以上の半導体チップを順次積み重ねてフリップチップ実装した構成の半導体装置についても、適用することができる。勿論3つ以上積み重ねたチップはそれぞれのチップがオフセットした構造でもよい。また、各チップが同一サイズで、端面をそれぞれ揃えて、同一面上に積み重ねた構造でもよい。また、前記構造の組み合わせでもよい。更には3つ以上のチップのサイズが異なっており、かつ、それぞれのチップをオフセットした構造でも、端面を揃えたり、又は大きいチップの内部に小さいチップを配置した構造でもよく、また、2チップの積層構造についても、前記と同様の全ての場合が含まれる。以上、前記全ての構造は本発明に含まれることは言うもでもない。また、本発明は、3つ以上の半導体チップを順次積み重ねてフリップチップ実装した構成のいわゆる積層型のイメージセンサにも適用することができる。
1,21,31,41,51,61,71,81,91,101,111 半導体装置
2,3,112,113 半導体チップ(半導体基板)
4 収容体

Claims (1)

  1. 撮像領域を有する第1半導体基板と、
    前記第1半導体基板と接合された第2半導体基板と、
    前記第1半導体基板及び前記第2半導体基板を収容する収容体と、
    を備える撮像装置。
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