JP2021196830A - 貨幣処理装置、貨幣処理システムおよび貨幣処理方法 - Google Patents

貨幣処理装置、貨幣処理システムおよび貨幣処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】釣銭準備金の出金待ち時間を短縮できる貨幣処理装置を提供すること。【解決手段】貨幣処理装置は、筐体と、前記筐体に設けられた第1のカセット装着部および第2のカセット装着部と、前記第1のカセット装着部に装着された第1のカセット内の貨幣を、前記筐体内に入金する第1の搬送部と、前記筐体内の貨幣を、前記第2のカセット装着部に装着された第2のカセットに釣銭準備金として出金する第2の搬送部と、前記第1の搬送部および前記第2の搬送部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、貨幣の入金処理に先立って釣銭準備金の出金処理を行うように、前記第2の搬送部を制御する。【選択図】図8

Description

本発明は、貨幣処理装置、貨幣処理システムおよび貨幣処理方法に関する。
従来、精算処理を行う現金精算装置から回収した売上金を入金し、現金精算装置に装填する釣銭準備金を出金する装置やシステムが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1には、現金精算装置から回収した硬貨を装置上部に装着された現金搬送カセットから入金し、現金精算装置へ補充する硬貨を装置下部に装着された現金搬送カセットへ出金する現金処理装置が開示されている。
特許文献2には、釣銭支払機から回収した本日分の売上を含む回収金を計数し、当該釣銭支払機に補充する翌営業日分の釣銭準備金を本日分の入金額との差分で調整する売上金入金・釣銭準備金出金同時処理システムが開示されている。当該システムは、翌営業日分の釣銭準備金を本日の回収金から充当し、本日の回収金から充当できない不足分を収納部から補充して、翌営業日分の釣銭準備金を用意する。
特許第5902667号公報 特許第5000320号公報
しかしながら、特許文献1には、2箇所に現金搬送カセットを装着できる硬貨処理装置が記載されているが、現金搬送カセットを用いた入金および出金の具体的な運用方法については開示されていない。また、特許文献2の技術では、釣銭支払機から回収した現金を計数し、所定の処理を行ってから翌日分の釣銭準備金が準備されるため、オペレータは、その間待機しなければならず、作業効率が低下するおそれがある。
本発明は、釣銭準備金の出金待ち時間を短縮できる貨幣処理装置、貨幣処理システムおよび貨幣処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の貨幣処理装置は、筐体と、前記筐体に設けられた第1のカセット装着部および第2のカセット装着部と、前記第1のカセット装着部に装着された第1のカセット内の貨幣を、前記筐体内に入金する第1の搬送部と、前記筐体内の貨幣を、前記第2のカセット装着部に装着された第2のカセットに釣銭準備金として出金する第2の搬送部と、前記第1の搬送部および前記第2の搬送部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、貨幣の入金処理に先立って釣銭準備金の出金処理を行うように、前記第2の搬送部を制御する。
本発明の貨幣処理システムは、上述の貨幣処理装置と、前記貨幣処理装置と通信可能に接続された監視装置と、を備え、前記監視装置は、前記貨幣処理装置の稼働状況を把握する稼働状況把握部と、前記稼働状況把握部で把握した稼働状況に基づいて、前記貨幣の入金処理に先立って前記釣銭準備金の出金処理を行うタイミングを決定するタイミング決定部と、前記タイミング決定部で決定されたタイミングに関するタイミング情報を前記貨幣処理装置に送信する通信部と、を備え、前記制御部は、前記通信部から送信された前記タイミング情報に基づくタイミングで前記釣銭準備金の出金処理を行うように、前記第2の搬送部を制御する。
本発明の貨幣処理方法は、貨幣処理装置に装着された第1のカセット内の貨幣を、前記貨幣処理装置内に入金する前に、前記貨幣処理装置内の貨幣を、前記貨幣処理装置に装着された第2のカセットに釣銭準備金として出金し、前記第2のカセットに釣銭準備金を出金する処理が終了した後、前記第1のカセット内の貨幣を、前記貨幣処理装置内に入金する。
本発明の貨幣処理装置、貨幣処理システムおよび貨幣処理方法によれば、釣銭準備金の出金待ち時間を短縮できる。
本発明の一実施の形態に係る貨幣処理システムの概略構成を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態に係る硬貨搬送カセットの概略構成を示す上面図である。 本発明の一実施の形態に係る図2AのIIB−IIBに沿う断面図である。 本発明の一実施の形態に係る第2の硬貨処理装置の外観の斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る第2の硬貨処理装置のカバーが開けられた状態を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る第2の硬貨処理装置に硬貨搬送カセットが装着された状態を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る第2の硬貨処理装置を右側から見たときの内部構成を示す模式図であって、硬貨搬送カセットで回収した売上金を入金するときの状態を示す。 本発明の一実施の形態に係る硬貨搬送カセットで回収した売上金を入金するときの状態における第2の硬貨処理装置を前側から見たときの内部構成を示す模式図である。 本発明の一実施の形態に係る第2の硬貨処理装置を右側から見たときの内部構成を示す模式図であって、ドロアに釣銭準備金を出金するときの状態を示す。 本発明の一実施の形態に係るドロアに釣銭準備金を出金するときの状態における第2の硬貨処理装置を前側から見たときの内部構成を示す模式図である。 本発明の一実施の形態に係る第2の硬貨処理装置を右側から見たときの内部構成を示す模式図であって、硬貨搬送カセットに釣銭準備金を出金するときの状態を示す。 本発明の一実施の形態に係る硬貨搬送カセットに釣銭準備金を出金するときの状態における第2の硬貨処理装置を前側から見たときの内部構成を示す模式図である。 本発明の一実施の形態に係る現金処理システムの具体的な動作例の一例を示すタイミングチャートである。
[実施の形態]
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
<現金処理システムの構成>
まず、現金処理システムの構成について説明する。本実施の形態において、店舗のフロントオフィスとは、顧客が商品の精算を行う現金精算装置が設置されているエリアをいう。店舗のバックオフィスとは、現金精算装置で扱われる紙幣および硬貨を管理する装置が設置されているエリアをいう。硬貨は、貨幣の一例である。なお、本実施の形態において、紙幣および硬貨をまとめて、現金という場合がある。図1は、本発明の一実施の形態に係る現金処理システムの概略構成を示すブロック図である。
図1に示す現金処理システム1は、貨幣処理システムの一例である。現金処理システム1は、流通向けのシステムである。現金処理システム1は、現金精算装置11と、POSレジスタ装置15と、入出金装置21と、現金管理装置25と、POS管理装置26と、サーバ装置27と、を備える。
1つの店舗には、例えば、図1に示すように、2台の現金精算装置11と、それぞれ1台ずつのPOSレジスタ装置15、入出金装置21、現金管理装置25およびPOS管理装置26が設置されている。サーバ装置27は、インターネットを介して、複数の店舗の現金管理装置25およびPOS管理装置26と通信可能に接続されている。サーバ装置27は、各店舗における商品や現金の流れなどを管理する。なお、各店舗における現金精算装置11、POSレジスタ装置15、入出金装置21、現金管理装置25およびPOS管理装置26の設置台数は、図1に示す台数に限られない。
現金精算装置11は、店舗のフロントオフィスの一例であるチェックアウトカウンタ10に設置されている。現金精算装置11は、店員によって操作され、店員と顧客との間の精算処理に用いられる。現金精算装置11は、顧客が支払った代金を入金し、あるいは、顧客へ渡す釣銭を出金する。2台の現金精算装置11のうち一方の現金精算装置11は、第1の商品登録装置の一例であり、他方の現金精算装置11は、第2の商品登録装置の一例である。
現金精算装置11は、紙幣を処理する第1の紙幣処理装置12と、硬貨C(図6B参照)を処理する第1の硬貨処理装置13と、レジスタ装置14と、を備える。第1の商品登録装置の一例としての現金精算装置11の第1の硬貨処理装置13は、売上金回収装置の一例である。第2の商品登録装置の一例としての現金精算装置11の第1の硬貨処理装置13は、釣銭装置の一例である。
第1の硬貨処理装置13は、互いに異なる金種の硬貨Cを収納する図示しない複数の収納部を備える。第1の硬貨処理装置13は、硬貨搬送カセット30を装着できるように構成されている。第1の硬貨処理装置13は、硬貨搬送カセット30内の釣銭準備金を収納部に金種別に収納する。第1の硬貨処理装置13は、顧客によって投入された硬貨Cを収納部に金種別に収納する。第1の硬貨処理装置13は、商品の精算時に釣銭がある場合、収納部の硬貨Cを釣銭として顧客に出金する。第1の硬貨処理装置13は、収納部の硬貨Cを売上金として硬貨搬送カセット30内に収納する。
レジスタ装置14は、店員によって操作されるPOSレジスタであってもよいし、顧客によって操作されるセルフチェックアウト用レジスタであってもよい。
なお、2台の現金精算装置11のうち少なくとも1台は、硬貨の入出金処理のみを行う装置であってもよい。また、第1の紙幣処理装置12および第1の硬貨処理装置13と、レジスタ装置14と、を別体として、これらを通信可能に接続してもよい。
POSレジスタ装置15は、チェックアウトカウンタ10に設置されている。店員が手作業でドロア40に現金を出し入れすることで、POSレジスタ装置15の精算処理が行われる。
入出金装置21、現金管理装置25およびPOS管理装置26は、店舗のバックオフィス20に設置されている。入出金装置21は、各現金精算装置11と、POSレジスタ装置15と、に通信可能に接続されている。入出金装置21は、現金精算装置11およびPOSレジスタ装置15へ装填するための釣銭準備金を出金し、あるいは、現金精算装置11およびPOSレジスタ装置15から回収した売上金を入金する。入出金装置21は、紙幣を処理する第2の紙幣処理装置22と、硬貨を処理する第2の硬貨処理装置23と、を備える。第2の硬貨処理装置23は、貨幣処理装置の一例である。第2の硬貨処理装置23の詳細については後述する。
現金管理装置25は、LAN(Local Area Network)などを介して各現金精算装置11、POSレジスタ装置15、入出金装置21およびサーバ装置27と通信可能に接続されている。現金管理装置25は、各現金精算装置11、POSレジスタ装置15および入出金装置21に収納されている現金を管理する。例えば、現金管理装置25は、各現金精算装置11およびPOSレジスタ装置15において精算処理された現金、並びに、現金精算装置11と入出金装置21との間、POSレジスタ装置15と入出金装置21との間で授受された現金を管理する。また、現金管理装置25は、入出金装置21の稼働状況を監視する。現金管理装置25は、管理している現金や、入出金装置21の稼働状況などに関する情報をサーバ装置27に送信する。現金管理装置25は、サーバ装置27から後述するタイミング情報を取得して、当該タイミング情報に基づくタイミングで釣銭準備金の出金処理を行うように、第2の硬貨処理装置23を制御する。なお、現金管理装置25は、現金精算装置11または入出金装置21に硬貨搬送カセット30が装着されているか否かを監視し、監視結果に関する情報をサーバ装置27に送信してもよい。現金管理装置25は、POSレジスタ装置15または入出金装置21にドロア40が装着されているか否かを監視し、監視結果に関する情報をサーバ装置27に送信してもよい。
POS管理装置26は、商品の流れを管理する。POS管理装置26は、LANなどを介してサーバ装置27と通信可能に接続されている。POS管理装置26は、商品の流れなどに関する情報をサーバ装置27に送信する。なお、現金管理装置25およびPOS管理装置26が一体的に構成されていてもよい。
サーバ装置27は、監視装置の一例である。サーバ装置27は、各店舗の現金管理装置25における現金の管理状態や入出金装置21の稼働状況、あるいは、POS管理装置26で管理されている商品の流れなどに関する情報を蓄積して管理する。
サーバ装置27は、入出金装置21の第2の硬貨処理装置23における釣銭準備金の出金処理を行うタイミングを決定する機能を有する。この機能を実現するための構成として、サーバ装置27は、通信部271と、稼働状況把握部272と、タイミング決定部273と、を備える。
稼働状況把握部272は、通信部271を介して取得した現金管理装置25からの情報に基づいて、第2の硬貨処理装置23の稼働状況、すなわち、売上金の入金処理および釣銭準備金の出金処理の実施状況を把握する。
タイミング決定部273は、稼働状況把握部272で把握した第2の硬貨処理装置23の稼働状況に基づいて、第2の硬貨処理装置23において売上金の入金処理に先立って釣銭準備金の出金処理を行うタイミングを決定する。タイミング決定部273は、第2の硬貨処理装置23で入金処理および出金処理が行われていない時間帯を把握し、当該把握した時間帯で、売上金の入金処理に先立って、出金処理が完了するように、出金処理のタイミングを決定する。タイミング決定部273は、入金処理および出金処理が行われていない時間帯を、過去の稼働状況を統計的に処理して推定してもよい。タイミング決定部273は、出金処理のタイミングを、曜日ごとや第2の硬貨処理装置23ごとに異なるようにしてもよい。タイミング決定部273により決定されたタイミングに関するタイミング情報は、通信部271を介して、所定の現金管理装置25に送信される。
硬貨搬送カセット30は、第1カセットまたは第2のカセットの一例である。硬貨搬送カセット30は、貨幣搬送カセットの一例である。硬貨搬送カセット30は、現金精算装置11の第1の硬貨処理装置13と、入出金装置21の第2の硬貨処理装置23と、に着脱可能に構成されている。硬貨搬送カセット30は、第1の硬貨処理装置13または第2の硬貨処理装置23に装着されているときには、第1の硬貨処理装置13または第2の硬貨処理装置23との間で硬貨Cを授受することができるように構成されている。第1の硬貨処理装置13および第2の硬貨処理装置23は、特定の装置の一例である。一方、硬貨搬送カセット30は、第1の硬貨処理装置13または第2の硬貨処理装置23から離脱しているときには、内部の硬貨Cを取り出せないように構成されている。店員は、硬貨搬送カセット30を用いて、第1の硬貨処理装置13と、第2の硬貨処理装置23との間における硬貨Cの搬送を行う。例えば、釣銭準備金の装填時あるいは売上金の回収時には、店員は、硬貨搬送カセット30を用いて硬貨Cを第1の硬貨処理装置13と、第2の硬貨処理装置23と、の間で搬送する。店員は、硬貨Cの搬送時に硬貨搬送カセット30内の硬貨Cに触れることができない。このため、セキュリティ上安全な状態で、硬貨Cを搬送することができる。なお、店舗の管理者など、権限を有する者のみが、硬貨搬送カセット30を開けられるように構成してもよい。
ドロア40は、POSレジスタ装置15と、入出金装置21の第2の硬貨処理装置23と、に着脱可能に構成されている。店員は、例えば、釣銭準備金の装填時あるいは売上金の回収時には、ドロア40を用いて、POSレジスタ装置15と、第2の硬貨処理装置23と、の間における硬貨の搬送を行う。
<硬貨搬送カセットの構成>
次に、硬貨搬送カセット30の構成について説明する。図2Aは、硬貨搬送カセットの概略構成を示す上面図である。図2Bは、図2AのIIB−IIBに沿う断面図である。なお、硬貨搬送カセット30の各構成の配置などを、図2Aおよび図2Bに示す方向で説明する場合がある。
硬貨搬送カセット30は、図2Aおよび図2Bに示すように、筐体31と、受入部32と、収納部33と、排出部34と、繰出部35と、コネクタ36と、を備える。
受入部32は、第1の硬貨処理装置13または第2の硬貨処理装置23から硬貨Cを受け入れる。受入部32は、第1の受入口321と、第2の受入口322と、受入口開閉部323と、を備える。
第1の受入口321および第2の受入口322は、筐体31の上面部311に設けられている。第1の受入口321は、第1の硬貨処理装置13からの硬貨Cを受け入れできるように構成されている。第2の受入口322は、第2の硬貨処理装置23からの硬貨Cを受け入れできるように構成されている。
受入口開閉部323は、第1の受入口321および第2の受入口322を開閉する。受入口開閉部323は、受入口閉塞部材323Aと、図示しない受入口開閉駆動部と、を備える。受入口閉塞部材323Aは、第1の受入口321および第2の受入口322を閉塞する。受入口開閉駆動部は、開閉モータと、開閉機構と、を備える。開閉モータは、第1の硬貨処理装置13または第2の硬貨処理装置23の制御によって駆動する。開閉機構は、受入口閉塞部材323Aを前後に移動させる。開閉モータの駆動によって開閉機構を制御して、受入口閉塞部材323Aを前後に移動させることで、第1の受入口321および第2の受入口322の両方を同時に開けたり閉めたりすることができる。なお、第1の受入口321と第2の受入口322とを、個別に開けたり閉めたりできるようにしてもよい。
収納部33は、筐体31の内部空間である。収納部33は、受入部32で受け入れた硬貨Cを収納する。
排出部34は、収納部33に収納された硬貨Cを排出する。排出部34は、排出口341と、図示しない排出口開閉部と、を備える。排出口341は、開口部の一例であり、筐体31の前面部313に設けられている。排出口開閉部は、排出口341を開閉する。排出口開閉部342は、排出口閉塞部材342Aと、図示しない開閉モータと、図示しない開閉機構と、を備える。開閉モータは、第1の硬貨処理装置13または第2の硬貨処理装置23の制御によって駆動する。開閉機構は、排出口閉塞部材342Aを上下に移動させる。開閉モータの駆動によって開閉機構を制御して、排出口閉塞部材342Aを上下に移動させることで、排出口341を開けたり閉めたりすることができる。
繰出部35は、収納部33に収納された硬貨Cを排出部34から排出するように繰り出す。繰出部35は、搬送機構351と、側壁部352と、後壁部353と、を備える。
搬送機構351は、図示しない搬送モータと、駆動プーリ351Aと、従動プーリ351Bと、搬送ベルト351Cと、を備える。搬送モータは、第1の硬貨処理装置13または第2の硬貨処理装置23の制御によって駆動する。駆動プーリ351Aは、左右に延びるように、搬送モータの回転軸に設けられている。従動プーリ351Bは、左右に延びるように、図示しない軸受けで受けられている。搬送ベルト351Cは、駆動プーリ351Aと、従動プーリ351Bと、に掛け回されている。搬送ベルト351Cには、受入部32から受け入れた硬貨Cが載置される。側壁部352は、搬送ベルト351Cの幅方向両側にそれぞれ設けられている。後壁部353は、搬送ベルト351Cの後方に設けられている。
コネクタ36は、筐体31における左面部316から外部に露出するように設けられている。コネクタ36は、硬貨搬送カセット30が第1の硬貨処理装置13に装着されたときに、第1の硬貨処理装置13の図示しないコネクタに接続される。コネクタ36は、第2の硬貨処理装置23に装着されたときに、第2の硬貨処理装置23の図示しないコネクタに接続される。コネクタ36が第1の硬貨処理装置13または第2の硬貨処理装置23のコネクタに接続されると、コネクタ36を介して、受入口開閉部323の開閉モータ、排出部34の開閉モータおよび搬送モータなどの給電により作動する構成に、給電が行われる。コネクタ36が第1の硬貨処理装置13または第2の硬貨処理装置23のコネクタに接続されると、コネクタ36を介して、第1の硬貨処理装置13または第2の硬貨処理装置23で硬貨搬送カセット30を制御できるようになる。
<入出金装置の第2の硬貨処理装置の構成>
次に、第2の硬貨処理装置23の構成について説明する。図3は、第2の硬貨処理装置の外観の斜視図である。図4Aは、第2の硬貨処理装置のカバーが開けられた状態を示す斜視図である。図4Bは、第2の硬貨処理装置に硬貨搬送カセットが装着された状態を示す斜視図である。図5Aは、第2の硬貨処理装置を右側から見たときの内部構成を示す模式図であって、硬貨搬送カセットで回収した売上金を入金するときの状態を示す。図5Bは、硬貨搬送カセットで回収した売上金を入金するときの状態における第2の硬貨処理装置を前側から見たときの内部構成を示す模式図である。図6Aは、第2の硬貨処理装置を右側から見たときの内部構成を示す模式図であって、ドロアに釣銭準備金を出金するときの状態を示す。図6Bは、ドロアに釣銭準備金を出金するときの状態における第2の硬貨処理装置を前側から見たときの内部構成を示す模式図である。図7Aは、第2の硬貨処理装置を右側から見たときの内部構成を示す模式図であって、硬貨搬送カセットに釣銭準備金を出金するときの状態を示す。図7Bは、硬貨搬送カセットに釣銭準備金を出金するときの状態における第2の硬貨処理装置を前側から見たときの内部構成を示す模式図である。
まず、第2の硬貨処理装置23の外側から見える構成について説明する。第2の硬貨処理装置23は、図3、図4Aおよび図4Bに示すように、筐体231と、第1のカセット装着部232と、入金部233と、出金部234と、操作表示部250と、を備える。
第1のカセット装着部232は、筐体231の上面部の前方部分に設けられた下方に凹んだ部分によって構成されている。第1のカセット装着部232は、図4Bに示すように、排出口341が後方を向くようにして、硬貨搬送カセット30を装着できるように構成されている。第1のカセット装着部232は、硬貨搬送カセット30が装着されると、硬貨搬送カセット30のコネクタ36と、第1のカセット装着部232の図示しないコネクタと、が接続されるように構成されている。
入金部233は、筐体231における上方かつ前方に設けられている。つまり、入金部233は、第2の硬貨処理装置23を操作する際に、店員が立つ側に設けられている。入金部233は、硬貨Cを第2の硬貨処理装置23に入金できるように構成されている。入金部233は、図4Aおよび図4Bに示すように、第1の受入口233Aと、第2の受入口233Bと、カバー233Cと、を備える。
第1の受入口233Aは、図4Aに示すように、前方に向けて開口する開口部である。第1の受入口233Aは、第1のカセット装着部232に装着された硬貨搬送カセット30の排出口341と対向する位置に設けられている。第1の受入口233Aは、硬貨搬送カセット30から後方に向けて排出される硬貨Cを受け入れできるように構成されている。
第2の受入口233Bは、下方に向けて開口する開口部である。第2の受入口233Bは、図4Bに示すように、第1のカセット装着部232に硬貨搬送カセット30が装着されたときに、硬貨搬送カセット30によって覆われるように構成されている。つまり、硬貨搬送カセット30が第1のカセット装着部232に装着されているときには、第2の受入口233Bから硬貨Cを第2の硬貨処理装置23に入金できないようになっている。
カバー233Cは、筐体231の上面部に設けられた図示しない回動軸であって、左右に延びる回動軸を中心にして回動し、図3に示すように、第1の受入口233Aおよび第1のカセット装着部232を覆う閉じた状態と、図4Aおよび図4Bに示すように、第1の受入口233Aおよび第1のカセット装着部232を覆わない開いた状態と、に切り替え可能に構成されている。カバー233Cには、当該カバー233Cが閉じた状態のときに、第2の受入口233Bを露出させる露出口233C1が設けられている。
出金部234は、図3に示すように、筐体231における下側部分から手前に引き出すことができる引き出し部234Aを備える。引き出し部234A内における前側部分には、第2のカセット装着部234B(図6A参照)が設けられている。第2のカセット装着部234Bには、硬貨搬送カセット30が装着される。第2のカセット装着部234Bは、硬貨搬送カセット30が装着されると、硬貨搬送カセット30のコネクタ36と、第2のカセット装着部234Bの図示しないコネクタと、が接続されるように構成されている。引き出し部234A内における第2のカセット装着部234Bよりも後ろ側には、ドロア装着部234C(図6A参照)が設けられている。ドロア装着部234Cには、ドロア40が装着される。つまり、第2のカセット装着部234Bは、ドロア装着部234Cとは異なる位置に設けられる。このような構成によって、ドロア装着部234Cにドロア40が装着されているときに、第2のカセット装着部234Bに硬貨搬送カセット30を装着することができる。
操作表示部250は、タッチパネル式の液晶表示装置で構成されている。操作表示部250は、第2の紙幣処理装置22および第2の硬貨処理装置23における現金処理や操作者の認証に関する情報を入力するための操作部、および、現金処理や認証に関する情報を表示する表示部として機能する。なお、操作表示部250は、入出金装置21とは別体で構成されていてもよいし、入出金装置21と一体的に構成されていてもよい。操作表示部250は、操作部と表示部とが独立して設けられる構成であってもよい。
次に、第2の硬貨処理装置23の内部構成について説明する。第2の硬貨処理装置23は、図5Aおよび図5Bに示すように、繰出部235と、上側搬送部236と、識別部237と、収納部238と、リジェクト部239と、オーバーフロー収納部240と、偽貨収納部241と、返却部242と、複数の上シュート243と、下側搬送部244と、切替部247と、認証部248と、制御部249と、をさらに備える。
繰出部235は、第1の受入口233Aを介して硬貨搬送カセット30から入金された硬貨Cや、第2の受入口233Bから入金された硬貨Cを受け入れて1枚ずつ繰り出したり、返却部242に落下させたりできるように構成されている。繰出部235の硬貨Cを繰り出す機構としては、傾斜した状態で回転する回転円盤を用い、回転円盤表面の外側領域にある複数の突起部材によって硬貨Cを1枚ずつ拾い上げて繰り出す機構が例示できる。
上側搬送部236は、繰出部235から繰り出された硬貨Cを搬送する。上側搬送部236は、第1のカセット装着部232に装着された硬貨搬送カセット30内の硬貨Cを、筐体231内に入金する第1の搬送部の一例である。
識別部237は、上側搬送部236に設けられ、入金部233から入金された硬貨の金種、真偽、正損などを識別して、硬貨を計数する。
収納部238は、収納庫238A,238B,238C,238D,238E,238F,238G,238H(以下、「収納庫238A〜238H」という場合がある)を備える。収納庫238A〜238Hは、硬貨Cを収納したり、収納した硬貨Cを繰り出したりできるように構成されている。収納庫238A〜238Dは、筐体231内における右側において、前後方向に並ぶように設けられている。収納庫238E〜238Hは、筐体231内における左側において、前後方向に並ぶように設けられている。図5Aでは、収納庫238E〜238Hは、収納庫238A〜238Dに隠れている。図5Bでは、収納庫238B〜238D,238F〜238Hは、収納庫238A,238Eに隠れている。収納庫238A〜238Hにそれぞれ収納される金種は、予め設定されている。収納庫238A〜238Hの硬貨Cを繰り出す機構としては、繰出部235と同様の機構が例示できる。
リジェクト部239は、識別部237において、処理対象外や識別不能と識別された硬貨Cをリジェクト硬貨として収納する。リジェクト部239は、筐体231の図示しないカバーを開けることで、筐体231の前面側から引き出し可能に構成されている。
オーバーフロー収納部240は、収納庫238A〜238Hにおける硬貨Cの保留数が設定された所定の保留数を超えた場合、保留できなくなった硬貨Cをオーバーフロー硬貨として収納する。オーバーフロー収納部240は、筐体231の前面側から引き出し可能に構成されている。
偽貨収納部241は、識別部237において、偽貨と識別された硬貨Cを収納する。偽貨収納部241は、筐体231の前面側から引き出し可能に構成されている。
返却部242は、繰出部235から落下した硬貨Cを収納する。返却部242は、筐体231の前面側から引き出し可能に構成されている。
上シュート243は、上側搬送部236における識別部237よりも、硬貨Cの搬送方向下流に設けられている。上シュート243は、硬貨Cの搬送方向に一列に並んで設けられている。複数の上シュート243のうち8個の上シュート243Aは、収納庫238A〜238Hのうちいずれか1つに、硬貨Cを案内できるように構成されている。他の1個の上シュート243Bは、リジェクト部239に、リジェクト硬貨を案内できるように構成されている。さらに他の1個の上シュート243Cは、オーバーフロー収納部240に、オーバーフロー硬貨を案内できるように構成されている。残りの1個の上シュート243Dは、偽貨収納部241に、偽貨を案内できるように構成されている。上シュート243は、図示しないゲートによって通常閉じられており、当該ゲートを開くことによって、硬貨Cを上記各部に案内する。
下側搬送部244は、収納部238から繰り出された硬貨Cを、ドロア装着部234Cに装着されたドロア40または第2のカセット装着部234Bに装着された硬貨搬送カセット30に搬送する。下側搬送部244は、筐体231内の硬貨Cを、第2のカセット装着部234Bに装着された硬貨搬送カセット30に釣銭準備金として出金する第2の搬送部の一例である。下側搬送部244は、第1のルート構成部245と、第2のルート構成部246と、を備える。
第1のルート構成部245は、収納部238から繰り出された硬貨Cをドロア装着部234Cに装着されたドロア40に案内する第1のルート245Rを構成する。第1のルート構成部245は、ドロア用シュート245A,245B,245C,245D,245E,245F,245G,245H(以下、「ドロア用シュート245A〜245H」という場合がある)を備える。ドロア用シュート245A〜245Hは、それぞれ収納庫238A〜238Hの下方に1つずつ設けられている。図6Aでは、ドロア用シュート245E〜245Hは、ドロア用シュート245A〜245Dに隠れている。図6Bでは、ドロア用シュート245B〜245D,245F〜245Hは、ドロア用シュート245A,245Eに隠れている。ドロア用シュート245A〜245Hは、収納庫238A〜238Hに収納された硬貨Cを、ドロア装着部234Cに装着されたドロア40に案内可能に構成されている。
第2のルート構成部246は、収納部238から繰り出された硬貨Cを第2のカセット装着部234Bに装着された硬貨搬送カセット30に案内する第2のルート246Rを構成する。第2のルート構成部246は、ドロア用シュート245A〜245Dで構成される前後方向の列と、ドロア用シュート245E〜245Hで構成される前後方向の列と、の間に設けられている。第2のルート構成部246は、図示しない搬送モータと、駆動プーリ246Aと、従動プーリ246Bと、搬送ベルト246Cと、を備える。搬送モータは、制御部249の制御によって駆動する。駆動プーリ246Aは、筐体231の前方かつ下方において、左右に延びるように、搬送モータの回転軸に設けられている。従動プーリ246Bは、筐体231の後方かつ下方において、左右に延びるように、図示しない軸受けで受けられている。搬送ベルト246Cは、駆動プーリ246Aと、従動プーリ246Bと、に掛け回されている。搬送ベルト246Cは、収納庫238A〜238Hに収納された硬貨Cを、第2のカセット装着部234Bに装着された硬貨搬送カセット30の第2の受入口322に案内可能に構成されている。
切替部247は、制御部249の制御によって駆動する。切替部247は、収納庫238A〜238Hに収納された硬貨Cの案内先を、図6Aおよび図6Bに示すような第1のルート245R(ドロア用シュート245A〜245H)、または、図7Aおよび図7Bに示すような第2のルート246R(搬送ベルト246C)に切り替える。
認証部248は、第2の硬貨処理装置23の操作者を認証する。認証部248における認証方法については後述する。
制御部249は、第2の硬貨処理装置23全体の動作を制御する。制御部249は、硬貨搬送カセット30によって第1の硬貨処理装置13から回収された硬貨Cや、ドロア40によってPOSレジスタ装置15から回収された硬貨Cを売上金として入金する制御を行う。制御部249は、収納庫238A〜238Hに収納された硬貨Cを硬貨搬送カセット30またはドロア40に釣銭準備金として出金する制御を行う。このような売上金の入金処理および釣銭準備金の出金処理については後述する。
<現金処理システムの基本動作>
〔硬貨搬送カセットで回収した売上金の第2の硬貨処理装置における入金処理〕
まず、現金処理システム1の基本動作として、第1の硬貨処理装置13から硬貨搬送カセット30で回収した売上金の第2の硬貨処理装置23における入金処理について説明する。
店員は、図4Aに示すように、カバー233Cを開いて第1のカセット装着部232を露出させる。店員は、第1の受入口321、第2の受入口322および排出口341が閉じられた硬貨搬送カセット30を、図4B、図5Aおよび図5Bに示すように、第1のカセット装着部232に装着する。第2の硬貨処理装置23は、硬貨搬送カセット30が第1のカセット装着部232に装着されると、第1のカセット装着部232のコネクタを介して硬貨搬送カセット30への給電を開始する。第2の硬貨処理装置23の制御部249は、硬貨搬送カセット30を制御して、硬貨搬送カセット30に収納された硬貨Cを排出する。
制御部249は、硬貨搬送カセット30の排出口開閉部342の開閉モータを制御して、排出口341を開く。次に、制御部249は、硬貨搬送カセット30の繰出部35の搬送モータを制御して、搬送ベルト351Cを回転させることで、収納部33に収納された硬貨Cを排出口341から繰り出すように、順次排出する。収納部33に収納された全ての硬貨Cが排出されたことが、図示しないセンサで検出されると、制御部249は、繰出部35の搬送モータを制御して、搬送ベルト351Cの回転を終了させるとともに、排出口開閉部342の開閉モータを制御して、排出口341を閉じる。
一方、硬貨搬送カセット30から繰り出された硬貨Cは、第1の受入口233Aを通過し、第1の受入口233Aの筐体231内部側に設けられた図示しない繰出機構を介して、繰出部235に落下する。制御部249は、繰出部235および上側搬送部236を制御して、硬貨搬送カセット30から繰り出された硬貨Cを搬送する。搬送される硬貨は、識別部237によって、金種、真偽、正損などが識別される。制御部249は、識別部237における識別結果に基づき上側搬送部236およびゲートを制御して、入金可能な硬貨Cを収納庫238A〜238Hに金種別に収納したり、リジェクト硬貨、オーバーフロー硬貨、偽貨をそれぞれリジェクト部239、オーバーフロー収納部240、偽貨収納部241に、それぞれ収納したりする。制御部249は、硬貨搬送カセット30に収納された全ての硬貨Cの入金が終了すると、入金した硬貨Cの金種および枚数に関する情報を現金管理装置25に送信する。その後、店員は、硬貨搬送カセット30を第2の硬貨処理装置23から取り外し、図3に示すように、カバー233Cを閉じる。
〔ドロアで回収した売上金の第2の硬貨処理装置における入金処理〕
次に、現金処理システム1の基本動作として、ドロア40で回収した売上金の第2の硬貨処理装置23における入金処理について説明する。なお、ドロア40で回収した売上金の入金処理と、硬貨搬送カセット30で回収した売上金の入金処理と、の相違点は、硬貨Cを第2の硬貨処理装置23の筐体231内に入れるときの処理のため、硬貨Cを筐体231内に入れた後の説明は簡略にする。
図3に示す状態では、カバー233Cが閉じているため、第1のカセット装着部232に硬貨搬送カセット30を装着することができない。店員は、この状態において、ドロア40で回収した硬貨Cを露出口233C1に投入する。硬貨Cは、第2の受入口233Bを通過し、第2の受入口233Bの筐体231内部側に設けられた図示しない繰出機構を介して、繰出部235に落下し、識別部237における識別結果に基づいて、収納庫238A〜238H、リジェクト部239、オーバーフロー収納部240、偽貨収納部241に収納される。
〔第2の硬貨処理装置における硬貨搬送カセットおよびドロアへの釣銭準備金の出金処理〕
次に、現金処理システム1の基本動作として、第2の硬貨処理装置23における硬貨搬送カセット30およびドロア40への釣銭準備金の出金処理について説明する。
店員は、第2の硬貨処理装置23の引き出し部234Aを手前に引き出して、空のドロア40を、ドロア装着部234Cに装着する。続いて、店員は、第1の受入口321、第2の受入口322および排出口341が閉じられた空の硬貨搬送カセット30を、第2のカセット装着部234Bに装着する。店員は、図6A、図6B、図7Aおよび図7Bに示すように、引き出し部234Aを押して筐体231内に入れて、硬貨Cを硬貨搬送カセット30およびドロア40に収納できる状態にする。第2の硬貨処理装置23は、引き出し部234Aが筐体231内に入れられると、第2のカセット装着部234Bのコネクタを介して硬貨搬送カセット30への給電を開始する。第2の硬貨処理装置23の制御部249は、硬貨搬送カセット30を制御して、硬貨搬送カセット30の第2の受入口322を開く。
制御部249は、硬貨搬送カセット30の受入口開閉部323の開閉モータを制御して、受入口閉塞部材323Aを移動させることで、第1の受入口321および第2の受入口322を同時に開く。
硬貨搬送カセット30の第1の受入口321および第2の受入口322が開かれると、制御部249は、所定の金種および枚数の硬貨Cを硬貨搬送カセット30およびドロア40に補充する制御を行う。
例えば、制御部249は、収納庫238A〜238Hおよび切替部247を制御して、収納庫238A〜238Hから繰り出された硬貨Cを、図6Bに矢印C1で示すように、第1のルート245R(ドロア用シュート245A〜245H)に案内する。第1のルート245Rに案内された硬貨Cは、ドロア40に補充される。また、制御部249は、収納庫238A〜238Hの硬貨Cのドロア40への補充処理が終了すると、収納庫238A〜238Hおよび切替部247を制御して、収納庫238A〜238Hから繰り出された硬貨Cを、図7Bに矢印C2で示すように、第2のルート246R(搬送ベルト246C)に案内する。制御部249は、さらに第2のルート構成部246の搬送モータを制御して、搬送ベルト246Cに案内された硬貨Cを、第2の受入口322を介して、硬貨搬送カセット30に補充する。このようにして、硬貨搬送カセット30およびドロア40を第2の硬貨処理装置23から取り外すことなく、硬貨搬送カセット30およびドロア40に収納庫238A〜238Hの硬貨Cを補充することができる。
なお、制御部249は、収納庫238A〜238Hのうち少なくとも1つの任意の収納部の硬貨Cをドロア40に補充しているときに、残り全ての収納部の硬貨Cを硬貨搬送カセット30に補充するように切替部247を制御してもよい。
制御部249は、硬貨搬送カセット30およびドロア40への硬貨Cの補充処理が終了すると、硬貨搬送カセット30を制御して、硬貨搬送カセット30の第2の受入口322を閉じる。
制御部249は、硬貨搬送カセット30の受入口開閉部323の開閉モータを制御して、受入口閉塞部材323Aを移動させることで、第1の受入口321および第2の受入口322を同時に閉じる。
その後、店員は、引き出し部234Aを手前に引き出して、硬貨搬送カセット30およびドロア40を第2の硬貨処理装置23から取り外す。
<現金処理システムの具体的な動作例>
次に、現金処理システム1の具体的な動作例として、所定の店舗における硬貨搬送カセット30を利用した売上金の入金処理および釣銭準備金の出金処理について説明する。図8は、現金処理システムの具体的な動作例の一例を示すタイミングチャートである。
サーバ装置27は、所定の店舗の現金管理装置25からの情報に基づいて、当該店舗の第2の硬貨処理装置23の稼働状況を把握する。サーバ装置27は、第2の硬貨処理装置23が稼働していないと推定される時間帯で、売上金の入金処理に先立って釣銭準備金の出金処理が完了するような、出金処理のタイミングを決定する。サーバ装置27は、上記決定したタイミングに関するタイミング情報を上記所定の店舗の現金管理装置25に送信する。なお、サーバ装置27で決定された出金処理を行うタイミングは、1日あたり1回でもよいし、複数回であってもよい。サーバ装置27で決定された出金処理を行うタイミングは、店舗の営業日であってもよいし、休業日であってもよい。サーバ装置27は、毎日、店舗の曜日ごと、所定の日付ごと、所定の季節ごと、あるいは、所定の期間ごとに、把握した稼働状況に基づくタイミング情報を送信してもよい。
現金管理装置25は、サーバ装置27からのタイミング情報に基づくタイミングで釣銭準備金の出金処理を行うように、第2の硬貨処理装置23の制御部249に指示信号を送信する。なお、現金管理装置25は、サーバ装置27から新しいタイミング情報を取得するごとに、当該タイミング情報に基づく指示信号を送信することが好ましい。現金管理装置25は、タイミング情報が、例えば所定期間ごとにしか、サーバ装置27から送信されない場合、最後に取得したタイミング情報に基づく指示信号を、毎日、店舗の営業日、あるいは、休業日に、制御部249へ送信してもよい。
第2の硬貨処理装置23の制御部249は、現金管理装置25からの指示信号に基づくタイミングで、第2のカセット装着部234Bに装着された硬貨搬送カセット30(以下、「第1の出金処理対象カセット30」という場合がある。)への釣銭準備金の出金処理を行う制御をする。例えば、制御部249は、図8に実線で示すように、硬貨搬送カセット30(以下、「第1の入金処理対象カセット30」という場合がある。)からの売上金の入金処理が行われていない時刻T0から時刻T1の間、第1の出金処理対象カセット30への釣銭準備金の出金処理を行う。なお、第2のカセット装着部234Bへの第1の出金処理対象カセット30の装着は、最後に準備された釣銭準備金が収納された硬貨搬送カセット30を持ち出した店員が行ってもよいし、第2のカセット装着部234Bに第1の出金処理対象カセット30が装着されていないことに気づいた店員が行ってもよいし、ロボットなどの装着装置が行ってもよい。制御部249は、第2のカセット装着部234Bに第1の出金処理対象カセット30が装着されていない場合、第1の出金処理対象カセット30の装着を促す報知制御を行ってもよい。第1の出金処理対象カセット30の装着を促す報知としては、操作表示部250における表示で行ってもよいし、ランプなどの発光装置やスピーカなどの発音装置で行ってもよい。
制御部249は、第1の出金処理対象カセット30への釣銭準備金の出金処理を行う際、予め設定された金種ごとの貨幣量の釣銭準備金を出金する制御を行う。貨幣量は、貨幣の枚数であってもよいし、金額であってもよい。
ここで、制御部249は、第1の出金処理対象カセット30への釣銭準備金の出金処理を開始する前に、釣銭準備金を予め設定された金種ごとの貨幣量よりも増額する旨の増額指示を受け付けた場合、当該増額指示に基づく金額の釣銭準備金を出金する制御を行ってもよい。
この場合、まず、認証部248は、第2の硬貨処理装置23の操作者を認証するためのログイン画面を、操作表示部250に表示させる。ログイン画面としては、ユーザ名およびパスワードの入力を促す画面が例示できる。認証部248は、ログイン画面に入力された情報に基づいて、第2の硬貨処理装置23の操作者が、釣銭準備金を増額できる権限(以下、「増額権限」という場合がある)を有する人物であるか否かを認証し、認証結果を制御部249に送信する。なお、認証部248における認証としては、IDカードを利用してもよいし、指紋、静脈、虹彩などの生体認証を利用してもよい。
制御部249は、認証部248で操作者が増額権限を有する人物であると認証された場合、増額指示用の操作ボタンを、操作表示部250に表示させる制御を行う。制御部249は、操作ボタンの操作に基づく増額指示を受け付けると、当該増額指示に基づく金額の釣銭準備金を出金する制御を行う。なお、増額量は、操作者が任意に設定できるようにしてもよいし、予め設定された複数の増額量から操作者が選択できるようにしてもよいし、一定量に決められていてもよいし、操作者の役職に応じて決められていてもよい。増額指示用の物理的なボタンを第2の硬貨処理装置23に設け、制御部249は、当該物理的なボタンの操作に基づいて、増額指示を受け付ける制御を行ってもよい。
制御部249は、認証部248で操作者が増額権限を有する人物であると認証されなかった場合、増額指示用の操作ボタンを操作表示部250に表示させずに、予め設定された金種ごとの貨幣量の釣銭準備金を出金する制御を行ってもよいし、ユーザ名およびパスワードの再入力を促す旨を操作表示部250に表示させてもよい。
制御部249は、第1の出金処理対象カセット30への釣銭準備金の出金処理が終了した後、当該第1の出金処理対象カセット30に代えて別の硬貨搬送カセット30(以下、「第2の出金処理対象カセット30」という場合がある。)が第2のカセット装着部234Bに装着された場合、図8に二点鎖線で示すように、第1の入金処理対象カセット30からの売上金の入金処理が行われていない時刻T1から時刻T2の間、第2の出金処理対象カセット30への釣銭準備金の出金処理を行う制御をしてもよい。このときの硬貨搬送カセット30の交換は、店員が行ってもよいし、装着装置が行ってもよい。このときの釣銭準備金の金額は、基本的には、予め設定された金種ごとの貨幣量であるが、認証部248の認証結果に基づく増額された金額であってもよい。
制御部249は、第1の入金処理対象カセット30からの売上金の入金処理が開始される前であれば、さらに少なくとも1台の硬貨搬送カセット30(出金処理対象カセット30)に対する出金処理を行うような制御をしてもよい。以上の処理によって、釣銭準備金が収納された少なくとも1台の出金処理対象カセット30が準備される。
例えば、店員(以下、「入金者」という場合がある)が第1のカセット装着部232に第1の入金処理対象カセット30を装着すると、制御部249は、図8に実線で示すように、時刻T3から、当該第1の入金処理対象カセット30内の売上金を入金する制御を行う。この売上金の入金が開始される前に、上述のように、釣銭準備金が収納された少なくとも1台の出金処理対象カセット30が準備されているため、入金者は、第1のカセット装着部232に第1の入金処理対象カセット30を装着した後、待機することなく、釣銭準備金が収納された出金処理対象カセット30を現金精算装置11に持っていくことができる。
制御部249は、図8に二点鎖線で示すように、第2のカセット装着部234Bに装着された硬貨搬送カセット30(以下、「第3の出金処理対象カセット30」という場合がある。)への釣銭準備金の出金処理を、第1の入金処理対象カセット30の売上金の入金処理を行っている間に行うような制御をしてもよい。つまり、制御部249は、第1の入金処理対象カセット30からの入金処理が終了する時刻T5よりも前の時刻T4に、第3の出金処理対象カセット30への釣銭準備金の出金処理を開始する制御を行ってもよい。このときの出金処理対象カセット30の交換は、売上金の入金処理が開始される前であってもよいし、開始された後であってもよい。このときの出金処理対象カセット30の交換は、入金者が行ってもよいし、入金者以外の店員が行ってもよいし、装着装置が行ってもよい。このときの釣銭準備金の金額は、基本的には、予め設定された金種ごとの貨幣量であるが、認証部248の認証結果に基づく増額された金額であってもよい。
時刻T3に開始された第1の入金処理対象カセット30の入金処理は、例えば時刻T6よりも前の時刻T5に終了し、時刻T4に開始された第3の出金処理対象カセット30の出金処理は、時刻T6に終了する。なお、売上金や釣銭準備金の金額によっては、出金処理が入金処理よりも早く終了する場合がある。
その後、制御部249は、第1のカセット装着部232や第2のカセット装着部234Bへの硬貨搬送カセット30の装着に応じて、入金処理や出金処理を行う制御をする。入金処理および出金処理は、並行して行われてもよい。
<実施の形態の作用効果>
第2の硬貨処理装置23の制御部249は、入金者が持ってきた第1の入金処理対象カセット30(第1のカセット)の売上金の入金処理に先立って、第1の出金処理対象カセット30(第2のカセット)への釣銭準備金の出金処理を行うように動作する。このため、入金者は、第2の硬貨処理装置23に第1の入金処理対象カセット30の入金処理を開始させた後、待機することなく、釣銭準備金が収納された第1の出金処理対象カセット30を現金精算装置11に持っていくことができる。したがって、釣銭準備金の出金待ち時間を短縮できる第2の硬貨処理装置23を提供できる。
制御部249は、第1の入金処理対象カセット30からの売上金の入金処理を行っている間に、第3の出金処理対象カセット30(第3のカセット)への釣銭準備金の出金処理を行うように制御する。このため、次の釣銭準備金を早く準備することができる。
制御部249は、第1の出金処理対象カセット30(第2のカセット)への釣銭準備金の出金処理、および、当該第1の出金処理対象カセット30に代えて第2のカセット装着部234Bに装着された第2の出金処理対象カセット30(第3のカセット)への釣銭準備金の出金処理を行った後に、入金者が持ってきた第1の入金処理対象カセット30からの売上金の入金処理を開始する。このため、第2の硬貨処理装置23は、より多くの釣銭準備金の出金待ち時間を短縮させることができる。
制御部249は、予め設定された金種ごとの貨幣量の釣銭準備金を準備する制御を行う。このため、店員は、釣銭準備金の金額設定操作を行うことなく、適切な金額の釣銭準備金を現金精算装置11に持っていくことができる。
制御部249は、増額指示を受け付けると、当該増額指示に応じた金額の釣銭準備金を準備する制御を行う。このため、店員は、必要に応じて、予め設定された金種ごとの貨幣量よりも多い額の釣銭準備金を、現金精算装置11に持っていくことができる。
制御部249は、増額指示を行った操作者が増額権限を有する人物であると認証部248で認証された場合、当該操作者が行った増額指示に応じた金額の釣銭準備金を準備する制御を行う。このように、増額指示を行える人物を限定することによって、貨幣を適切に管理できる第2の硬貨処理装置23を提供できる。
第2の硬貨処理装置23は、当該第2の硬貨処理装置23または第1の硬貨処理装置13との間でのみ、硬貨Cを授受することができる硬貨搬送カセット30からの入金処理、または、硬貨搬送カセット30への出金処理を行う。このため、硬貨搬送カセット30の搬送中に、当該硬貨搬送カセット30から硬貨Cが取り出されることを防止することができる。
サーバ装置27は、所定の店舗の現金管理装置25からの情報に基づいて、当該店舗の第2の硬貨処理装置23が稼働していないと推定される時間帯で、釣銭準備金の出金処理が完了するような、出金処理のタイミングを決定する。サーバ装置27は、当該決定したタイミングに関するタイミング情報を第2の硬貨処理装置23に送信する。第2の硬貨処理装置23の制御部249は、サーバ装置27からのタイミング情報に基づくタイミングで釣銭準備金の出金処理を行う。第2の硬貨処理装置23の稼働状況が、曜日や日付(例えば、月初や月末)あるいは季節で異なる場合であっても、第2の硬貨処理装置23は、このような状況を考慮に入れてサーバ装置27で決定された適切なタイミングに基づいて、売上金の入金処理に先立って釣銭準備金の出金処理を行うことができる。
[実施の形態の変形例]
本発明は、これまでに説明した実施の形態に示されたものに限られないことは言うまでも無く、その趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の変形を加えることができる。上記実施の形態および以下に示す変形例を、適用可能な範囲において、どのように組み合わせてもよい。
例えば、制御部249は、硬貨搬送カセット30の売上金の入金処理に先立って、ドロア装着部234C(第2のカセット装着部)に装着されたドロア40(第2のカセット)へ釣銭準備金を出金する制御を行ってもよい。売上金が収納されたドロア40を装着可能な入金用のドロア装着部(第1のカセット装着部)を筐体231に設け、ドロア40の売上金の入金処理に先立って、第2のカセット装着部234Bに装着された硬貨搬送カセット30へ釣銭準備金を出金する制御を行ってもよいし、ドロア装着部234C(第2のカセット装着部)に装着されたドロア40へ釣銭準備金を出金する制御を行ってもよい。
第2の硬貨処理装置23は、増額指示を行った操作者の認証を行わずに、操作者が誰であっても釣銭準備金を増額してもよい。第2の硬貨処理装置23は、釣銭準備金を増額する機能を有さなくてもよい。第2の硬貨処理装置23は、釣銭準備金の金額の設定を、出金処理ごとに受け付けるようにしてもよい。
現金管理装置25で第2の硬貨処理装置23の稼働状況を把握するようにして、売上金の入金処理に先立って行う釣銭準備金の出金処理のタイミングを、現金管理装置25で決定するようにしてもよい。現金処理システム1に、釣銭準備金の出金処理のタイミングを決定する機能を設けなくてもよく、この場合、毎回、予め設定されたタイミングで出金処理を行うようにしてもよいし、毎回、店員がタイミングを設定できるようにしてもよい。
第2の硬貨処理装置23に、入金部233から入金された硬貨Cを収納部238に収納する前に、一時的に保留する一時保留部を設け、制御部249は、一時保留部に保留された硬貨Cを出金処理対象カセット30に釣銭準備金として出金する制御を行ってもよい。第1の入金処理対象カセット30からの売上金の入金処理を行っている間に、第3の出金処理対象カセット30への釣銭準備金の出金処理を行う場合、第1の入金処理対象カセット30から入金された硬貨Cを収納部238に収納せずに、第3の出金処理対象カセット30へ釣銭準備金として出金できるように、第2の硬貨処理装置23を構成してもよい。
本発明の貨幣処理装置、貨幣処理システムおよび貨幣処理方法を、貨幣としての紙幣を取り扱う構成に適用してもよい。
本発明は、貨幣処理装置、貨幣処理システムおよび貨幣処理方法に適用できる。
1 現金処理システム
10 チェックアウトカウンタ
11 現金精算装置
12 第1の紙幣処理装置
13 第1の硬貨処理装置
14 レジスタ装置
15 POSレジスタ装置
20 バックオフィス
21 入出金装置
22 第2の紙幣処理装置
23 第2の硬貨処理装置
25 現金管理装置
26 POS管理装置
27 サーバ装置
30 硬貨搬送カセット
31 筐体
32 受入部
33 収納部
34 排出部
35 繰出部
36 コネクタ
40 ドロア
231 筐体
232 第1のカセット装着部
233 入金部
233A 第1の受入口
233B 第2の受入口
233C カバー
233C1 露出口
234 出金部
234A 引き出し部
234B 第2のカセット装着部
234C ドロア装着部
235 繰出部
236 上側搬送部
237 識別部
238 収納部
238A,238B,238C,238D,238E,238F,238G,238H 収納庫
239 リジェクト部
240 オーバーフロー収納部
241 偽貨収納部
242 返却部
243,243A,243B,243C,243D 上シュート
244 下側搬送部
245 第1のルート構成部
245A,245B,245C,245D,245E,245F,245G,245H ドロア用シュート
245R 第1のルート
246 第2のルート構成部
246A 駆動プーリ
246B 従動プーリ
246C 搬送ベルト
246R 第2のルート
247 切替部
248 認証部
249 制御部
250 操作表示部
271 通信部
272 稼働状況把握部
273 タイミング決定部
311 上面部
313 前面部
316 左面部
321 第1の受入口
322 第2の受入口
323 受入口開閉部
323A 受入口閉塞部材
341 排出口
342 排出口開閉部
342A 排出口閉塞部材
351 搬送機構
351A 駆動プーリ
351B 従動プーリ
351C 搬送ベルト
352 側壁部
353 後壁部
C 硬貨

Claims (17)

  1. 筐体と、
    前記筐体に設けられた第1のカセット装着部および第2のカセット装着部と、
    前記第1のカセット装着部に装着された第1のカセット内の貨幣を、前記筐体内に入金する第1の搬送部と、
    前記筐体内の貨幣を、前記第2のカセット装着部に装着された第2のカセットに釣銭準備金として出金する第2の搬送部と、
    前記第1の搬送部および前記第2の搬送部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    貨幣の入金処理に先立って釣銭準備金の出金処理を行うように、前記第2の搬送部を制御する、貨幣処理装置。
  2. 前記制御部は、
    前記第1のカセットからの前記貨幣の入金処理を行っている間に、前記第2のカセットに代えて前記第2のカセット装着部に第3のカセットが装着された場合、前記第3のカセットへの釣銭準備金の出金処理を行うように、前記第1の搬送部および前記第2の搬送部を制御する、請求項1に記載の貨幣処理装置。
  3. 前記制御部は、
    前記第2のカセットへの前記釣銭準備金の出金処理、および、前記第2のカセットに代えて前記第2のカセット装着部に装着された第3のカセットへの釣銭準備金の出金処理を行った後に、前記第1のカセットからの前記貨幣の入金処理を開始するように、前記第1の搬送部および前記第2の搬送部を制御する、請求項1に記載の貨幣処理装置。
  4. 前記制御部は、予め設定された金種ごとの貨幣量の前記釣銭準備金を出金するように、前記第2の搬送部を制御する、請求項1から3のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
  5. 前記制御部は、
    前記釣銭準備金を前記予め設定された金種ごとの貨幣量よりも増額する旨の増額指示を受け付けると、当該増額指示に基づく金額の前記釣銭準備金を出金するように、前記第2の搬送部を制御する、請求項4に記載の貨幣処理装置。
  6. 操作者が前記釣銭準備金を増額できる権限を有する人物であるか否かを認証する認証部をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記操作者が前記権限を有する人物であると認証された場合、前記操作者による前記増額指示を受け付け、
    前記操作者が前記権限を有する人物であると認証されなかった場合、前記操作者による前記増額指示を受け付けない、請求項5に記載の貨幣処理装置。
  7. 前記第1のカセット装着部に装着されるカセットおよび前記第2のカセット装着部に装着されるカセットは、特定の装置に装着されているときに開かれる開口部を有し、当該開口部を介して前記特定の装置と貨幣を授受するように構成された貨幣搬送カセットである、請求項1から6のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
  8. 前記制御部は、
    第1の商品登録装置により前記第1のカセットに回収された売上金を前記筐体内に入金し、第2の商品登録装置で使用される釣銭準備金を前記第2のカセットに出金するように、前記第1の搬送部および前記第2の搬送部を制御する、請求項1から7のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
  9. 前記制御部は、
    前記貨幣の入金処理に先立って前記釣銭準備金の出金処理を行うタイミングに関するタイミング情報を取得して、前記タイミング情報に基づくタイミングで前記釣銭準備金の出金処理を行うように、前記第2の搬送部を制御する、請求項1から8のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
  10. 請求項9に記載の貨幣処理装置と、
    前記貨幣処理装置と通信可能に接続された監視装置と、を備え、
    前記監視装置は、
    前記貨幣処理装置の稼働状況を把握する稼働状況把握部と、
    前記稼働状況把握部で把握した稼働状況に基づいて、前記貨幣の入金処理に先立って前記釣銭準備金の出金処理を行うタイミングを決定するタイミング決定部と、
    前記タイミング決定部で決定されたタイミングに関するタイミング情報を前記貨幣処理装置に送信する通信部と、を備え、
    前記制御部は、前記通信部から送信された前記タイミング情報に基づくタイミングで前記釣銭準備金の出金処理を行うように、前記第2の搬送部を制御する、貨幣処理システム。
  11. 貨幣処理装置に装着された第1のカセット内の貨幣を、前記貨幣処理装置内に入金する前に、前記貨幣処理装置内の貨幣を、前記貨幣処理装置に装着された第2のカセットに釣銭準備金として出金し、
    前記第2のカセットに釣銭準備金を出金する処理が終了した後、前記第1のカセット内の貨幣を、前記貨幣処理装置内に入金する、貨幣処理方法。
  12. 前記第1のカセット内の前記貨幣を入金している間に、前記第2のカセットに代えて第3のカセットが前記貨幣処理装置に装着された場合、前記貨幣処理装置内の貨幣を、前記第3のカセットに釣銭準備金として出金する、請求項11に記載の貨幣処理方法。
  13. 前記第2のカセットに前記釣銭準備金を出金する処理が終了した後、前記第1のカセット内の前記貨幣を入金する処理を開始するまでの間に、前記第2のカセットに代えて第3のカセットが前記貨幣処理装置に装着された場合、前記貨幣処理装置内の貨幣を、前記第3のカセットに釣銭準備金として出金する、請求項11に記載の貨幣処理方法。
  14. 前記釣銭準備金を出金する場合、予め設定された金種ごとの貨幣量の釣銭準備金を出金する、請求項11から13のいずれか一項に記載の貨幣処理方法。
  15. 前記釣銭準備金を出金する場合、前記釣銭準備金を前記予め設定された金種ごとの貨幣量よりも増額する旨の増額指示を受け付けると、当該増額指示に基づく金額の釣銭準備金を出金する、請求項14に記載の貨幣処理方法。
  16. 前記増額指示を行った操作者が前記釣銭準備金を増額できる権限を有する人物であるか否を認証し、
    前記操作者が前記権限を有する人物であると認証した場合、前記増額指示に基づく金額の釣銭準備金を出金し、前記操作者が前記権限を有する人物であると認証しなかった場合、前記増額指示に基づく金額の釣銭準備金を出金しない、請求項15に記載の貨幣処理方法。
  17. 前記第2のカセットに釣銭準備金を出金するタイミングに関するタイミング情報を取得し、
    前記タイミング情報に基づくタイミングで、前記第2のカセットに前記釣銭準備金を出金する、請求項11から16のいずれか一項に記載の貨幣処理方法。
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