JP7301619B2 - 紙葉類処理装置および紙葉類処理システム - Google Patents

紙葉類処理装置および紙葉類処理システム Download PDF

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本発明は、紙葉類の処理を行う紙葉類処理装置およびこのような紙葉類処理装置を備えた紙葉類処理システムに関する。
スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の商業施設の店舗において、商品棚が設置されるフロント領域の精算所には貨幣釣銭機がPOSレジスタとともに設置され、また、顧客が立ち入ることができないバックヤード領域には出納機等の入出金機が設置されるようになっている。ここで、フロント領域の精算所に設置される貨幣釣銭機は、商品と引き換えに顧客から店員に手渡された貨幣の入金処理を行うとともに、釣銭としての貨幣の出金処理を行うことができるようになっている。このような貨幣釣銭機として、例えば特許文献1等に開示されるものが従来から知られている。
特許文献1に開示される紙幣入出金機では、入金部、出金部、還流庫、回収庫、補充庫および出金リジェクト庫が、受け入れた紙幣の厚さ方向が同方向となるように該方向(具体的には、奥行き方向)に併設されており、この方向が当該紙幣入出金機の最長方向となる。そして、これらの併設方向に対して直交する方向の一側にのみ、これらを接続させる搬送部が配置されている。
特許第4932298号
特許文献1に開示される紙幣入出金機では、入金識別部から還流庫への分岐位置までの距離が、紙幣の長辺の長さと、搬送路で搬送される紙幣にブレーキをかけたときの停止に要する時間分の紙幣の搬送長さとの合計の距離に設定されている。しかしながら、この場合には、紙幣入出金機における還流庫の配列方向(最長方向)の長さを短くしようとすると、入金識別部から還流庫への分岐位置までの距離を十分に確保することができなくなる。そして、入金識別部から還流庫への分岐位置までの距離が短くなると、正確なブレーキ制御が必要になるという問題がある。また、特許文献1に開示される紙幣入出金機では、入金部や還流庫から複数の紙幣が連鎖状態で繰り出されてしまったときに、連鎖状態の紙幣を退避させる場所がないため装置を停止させなければならないという問題がある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、筐体の最長方向の長さを小さくできるとともに、取込部や収納部から複数の紙幣が連鎖状態で繰り出されてしまった場合でも装置を停止させることなく引き続き処理を行うことができる紙葉類処理装置およびこのような紙葉類処理装置を備えた紙葉類処理システムを提供することを目的とする。
本発明の紙葉類処理装置は、筐体と、外部から前記筐体内に紙葉類を取り込むための取込部と、前記筐体の内部に設けられ、前記取込部により前記筐体の内部に取り込まれた紙葉類を搬送する第1搬送部と、前記筐体の内部に設けられ、紙葉類を収納するとともに収納されている紙葉類を繰り出し可能な収納部と、前記筐体の内部から外部に紙葉類を払い出す払出部と、前記筐体の内部に設けられ、前記収納部および前記払出部にそれぞれ接続され、紙葉類を搬送する第2搬送部と、を備え、前記第2搬送部は、搬送される紙葉類の搬送方向を変える搬送方向転換部分を有していることを特徴とする。
このような紙葉類処理装置によれば、第2搬送部が、搬送される紙葉類の搬送方向を変える搬送方向転換部分を有しているため、筐体の最長方向の長さを小さくできるとともに、取込部や収納部から複数の紙幣が連鎖状態で繰り出されてしまった場合でも装置を停止させることなく引き続き処理を行うことができる。
本発明の紙葉類処理装置においては、前記第1搬送部の端部は、前記第2搬送部の途中部分に接続されていてもよい。
この場合、前記第1搬送部の端部は、前記第2搬送部の前記搬送方向転換部分に接続されていてもよい。
また、前記搬送方向転換部分は、搬送される紙葉類の搬送方向を略180°変えるようになっていてもよい。
本発明の紙葉類処理装置は、前記取込部により前記筐体の内部に紙葉類を取り込み、取り込まれた紙葉類を前記第1搬送部および前記第2搬送部により前記収納部に搬送して当該収納部に収納させる入金処理、および前記収納部に収納されている紙葉類を当該収納部から繰り出して前記第2搬送部により前記払出部に搬送する出金処理を行う制御部を更に備えていてもよい。
また、前記第2搬送部には、前記収納部から繰り出されて前記第2搬送部により搬送される紙葉類を識別する第1識別部が設けられており、前記第1識別部は、前記第2搬送部における前記搬送方向転換部分よりも前記収納部側に配置されていてもよい。
この場合、前記第2搬送部における前記搬送方向転換部分よりも前記払出部側には、前記第1識別部により正常な紙葉類ではないと識別された紙葉類や前記第1識別部により識別することができなかった紙葉類が前記第2搬送部により搬送されて収納されるリジェクト部が接続されていてもよい。
また、前記第1搬送部には、前記取込部により前記筐体の内部に取り込まれた紙葉類を識別する第2識別部が設けられていてもよい。
この場合、前記第2搬送部には、前記取込部により前記筐体の内部に取り込まれ、前記第1搬送部から前記第2搬送部に受け渡された紙葉類を識別する第3識別部が設けられており、前記第2識別部および前記第3識別部の各々の識別結果に基づいて紙葉類の搬送先が決定されてもよい。
また、前記第3識別部による紙葉類の識別精度は、前記第2識別部による紙葉類の識別精度よりも高くなっていてもよい。
この場合、前記第2識別部および前記第3識別部は、紙葉類に光を透過させることにより当該紙葉類の識別を行う光学センサを有しており、前記第3識別部の前記光学センサの数は前記第2識別部の前記光学センサの数よりも多くなっていてもよい。
また、前記第2搬送部における前記搬送方向転換部分よりも前記払出部側には、紙葉類を収納するとともに収納されている紙葉類を繰り出し可能な紙葉類収納器が着脱自在に装着される装着部が接続されており、前記装着部に前記紙葉類収納器が装着されているときに、前記第2搬送部から前記紙葉類収納器に紙葉類を送って当該紙葉類収納器に収納させるとともに前記紙葉類収納器から紙葉類を繰り出して前記第2搬送部に送ることができるようになっていてもよい。
また、前記第2搬送部における前記搬送方向転換部分よりも前記収納部側の搬送路の長さは、処理されるべき紙葉類のうち長辺の長さが最も大きい紙葉類の2枚分の長辺の長さの和よりも大きくなっていてもよい。
本発明の紙葉類処理システムは、商品の情報を登録する商品情報登録装置と、前記商品情報登録装置に通信可能に接続された紙葉類処理装置と、を備えた紙葉類処理システムであって、前記紙葉類処理装置は、筐体と、外部から前記筐体内に紙葉類を取り込むための取込部と、前記筐体の内部に設けられ、前記取込部により前記筐体の内部に取り込まれた紙葉類を搬送する第1搬送部と、前記筐体の内部に設けられ、紙葉類を収納するとともに収納されている紙葉類を繰り出し可能な収納部と、前記筐体の内部から外部に紙葉類を払い出す払出部と、前記筐体の内部に設けられ、前記収納部および前記払出部にそれぞれ接続され、紙葉類を搬送する第2搬送部と、を有しており、前記第2搬送部は、搬送される紙葉類の搬送方向を変える搬送方向転換部分を有していることを特徴とする。
このような紙葉類処理システムによれば、紙葉類処理装置の第2搬送部が、搬送される紙葉類の搬送方向を変える搬送方向転換部分を有しているため、紙葉類処理装置の筐体の最長方向の長さを小さくできるとともに、取込部や収納部から複数の紙幣が連鎖状態で繰り出されてしまった場合でも装置を停止させることなく引き続き処理を行うことができる。
本発明の紙葉類処理装置および紙葉類処理システムによれば、紙葉類処理装置の筐体の最長方向の長さを小さくできるとともに、取込部や収納部から複数の紙幣が連鎖状態で繰り出されてしまった場合でも装置を停止させることなく引き続き処理を行うことができる。
本発明の実施の形態による紙幣処理装置の外観を示す斜視図である。 図1に示す紙幣処理装置の内部を側方から見たときの構成を概略的に示す概略構成図である。 図2に示す紙幣処理装置における第2識別部の構成を示す構成図である。 図2に示す紙幣処理装置における第3識別部の構成を示す構成図である。 図1等に示す紙幣処理装置の制御系の構成を示す機能ブロック図である。 図1等に示す紙幣処理装置において入金処理が行われる際の紙幣の流れを示す構成図である。 図1等に示す紙幣処理装置において入金処理が行われる際にリジェクト紙幣を外部に返却するときの紙幣の流れを示す構成図である。 図1等に示す紙幣処理装置において入金処理が行われる際に連鎖状態で搬送される紙幣を外部に返却するときの紙幣の流れを示す構成図である。 図1等に示す紙幣処理装置において出金処理が行われる際の紙幣の流れを示す構成図である。 図1等に示す紙幣処理装置において出金処理が行われる際にリジェクト紙幣を出金リジェクト部に収納するときの紙幣の流れを示す構成図である。 図1等に示す紙幣処理装置において装着部に装着された紙幣収納カセットから繰り出された紙幣の入金処理が行われる際の紙幣の流れを示す構成図である。 図1等に示す紙幣処理装置において装着部に装着された紙幣収納カセットから繰り出された紙幣の入金処理が行われる際にリジェクト紙幣を外部に返却するときの紙幣の流れを示す構成図である。 図1等に示す紙幣処理装置において装着部に装着された紙幣収納カセットに紙幣を収納するような出金処理が行われる際の紙幣の流れを示す構成図である。 図1等に示す紙幣処理装置において精査処理が行われる際の紙幣の流れを示す構成図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図14は、本実施の形態に係る紙幣処理装置を示す図である。本実施の形態に係る紙幣処理装置は、紙幣の入金処理、出金処理および精査処理等を行うものである。
図1に示すように、本実施の形態に係る紙幣処理装置10および図示しない硬貨処理装置を組み合わせることにより貨幣釣銭機が構成されており、この貨幣釣銭機の近傍には商品の情報を登録する商品情報登録装置100(POSレジスタ)が設置されている。これらの貨幣釣銭機や商品情報登録装置100は、例えばスーパーマーケットやコンビニエンスストア等の商業施設の店舗において商品棚が設置されるフロント領域の精算所に設置されている。貨幣釣銭機は、売上金としての紙幣や硬貨の入金処理を行うとともに釣銭としての紙幣や硬貨の出金処理を行うようになっている。本実施の形態では、紙幣処理装置10および商品情報登録装置100を組み合わせることにより紙幣処理システムが構成されている。
図1は、本実施の形態による紙幣処理装置10の外観を示す斜視図であり、図2は、図1に示す紙幣処理装置10の内部を側方から見たときの構成を概略的に示す概略構成図である。また、図3および図4は、それぞれ、図2に示す紙幣処理装置10における第2識別部52および第3識別部54の構成を示す構成図である。図1および図2に示すように、本実施の形態による紙幣処理装置10は、略直方体形状の筐体12と、筐体12の前面側にそれぞれ設けられた取込部30、払出部32、出金リジェクト部34および装着部36と、筐体12の内部に設けられた複数の収納部40を備えている。なお、図2において筐体12の右側の側面が紙幣処理装置10を正面側から見た時の筐体12の前面であり、図2における左方向が紙幣処理装置10の奥行き方向である。ここで、本実施の形態では、紙幣処理装置10の奥行き方向は、筐体12における互いに直交する3つの辺のうち最長の辺の延びる方向(言い換えると、筐体12の最長方向)である。また、図2に示すように、筐体12の内部には、紙幣を1枚ずつ搬送する第1搬送部20および第2搬送部22がそれぞれ設けられている。このような紙幣処理装置10の各構成要素の詳細について以下に説明する。
図1および図2に示すように、筐体12の前面側の上部位置には取込部30が設けられている。取込部30は筐体12の前面側に露出しており、操作者が1枚または複数枚の紙幣を重ねた状態で筐体12の前面側から取込部30に投入できるようになっている。この際に、1枚または複数枚の紙幣はその長辺方向に沿って取込部30に投入される。また、取込部30には、操作者によって投入された1枚または重ねた状態の複数枚の紙幣を1枚ずつ筐体12の内部に紙幣の長辺方向に沿って繰り出す繰出機構(図示せず)が設けられている。また、取込部30には第1搬送部20が接続されており、繰出機構により繰り出された紙幣は1枚ずつ第1搬送部20により紙幣の長辺方向に沿って搬送されるようになっている。
筐体12の前面側における取込部30の下方には払出部32が設けられている。払出部32には第2搬送部22が接続されており、また、払出部32は筐体12の前面側に露出している。そして、第2搬送部22から払出部32に送られた紙幣はこの払出部32の内部に集積されるようになっている。また、出金されるべき紙幣が全て払出部32に集積されると、払出部32に集積された紙幣が重なった状態で紙幣の長辺方向に沿って筐体12の前面側に押し出されるようになっており、このことにより操作者は払出部32から紙幣を取り出すことができるようになる。
筐体12の前面側における払出部32の下方には出金リジェクト部34が設けられている。出金リジェクト部34には第2搬送部22が接続されている。なお、出金リジェクト部34は筐体12の前面側に露出しておらず、筐体12に設けられた扉(図示せず)が閉じた状態では筐体12の外部から出金リジェクト部34にアクセスすることができないようになっている。また、後述する紙幣の出金処理においてリジェクト紙幣であると識別された紙幣が第2搬送部22から出金リジェクト部34に送られ、この出金リジェクト部34に集積されるようになっている。
筐体12の前面側における出金リジェクト部34の下方には装着部36が設けられている。装着部36には持ち運び可能な紙幣収納カセット(図示せず)が着脱自在に装着されるようになっている。紙幣収納カセットは、紙幣を収納するとともに収納されている紙幣を1枚ずつ紙幣収納カセットの外部に繰り出すことができるような構成となっている。また、装着部36には第2搬送部22が接続されている。そして、装着部36に紙幣収納カセットが装着されたときに、紙幣収納カセットから繰り出された紙幣を第2搬送部22に送ることができるとともに、第2搬送部22から装着部36に送られた紙幣を紙幣収納カセットに収納できるようになっている。
筐体12の内部における後方側には3つの収納部40が鉛直方向に並ぶよう設置されている。また、各収納部40にはそれぞれ第2搬送部22が接続されている。そして、第2搬送部22から各収納部40に送られた紙幣は各収納部40の内部に積層状態で収納されるようになっている。また、各収納部40は、それぞれ、各収納部40に収納されている紙幣を1枚ずつ繰り出す繰出機構42(図5参照)を有しており、各収納部40において繰出機構42により繰り出された紙幣は第2搬送部22に送られるようになっている。また、各収納部40には紙幣が金種別に収納されるようになっている。例えば、3つの収納部40のうち一番上の収納部40には千円札が収納され、上から2番目の収納部40には五千円札および二千円札が混合状態で収納され、一番下の収納部40には一万円札が収納されるようになっている。
図2に示すように、筐体12の内部には第1搬送部20および第2搬送部22がそれぞれ設けられている。第1搬送部20は取込部30に接続されており、取込部30により筐体12の内部に取り込まれた紙幣は第1搬送部20により1枚ずつ紙幣の長辺方向に沿って搬送されるようになっている。また、第2搬送部22は、払出部32、出金リジェクト部34、装着部36および各収納部40に接続されており、これらの構成要素の間で紙幣を1枚ずつ紙幣の長辺方向に沿って搬送するようになっている。また、第1搬送部20は接続箇所24において第2搬送部22に接続されており、この接続箇所24において第1搬送部20および第2搬送部22の間で紙幣の受け渡しが行われるようになっている。より詳細には、第1搬送部20から第2搬送部22に受け渡される紙幣はこの第2搬送部22における収納部40側に送られるようになる。また、接続箇所24には図示しない分岐部材が設けられている。そして、第2搬送部22により収納部40側から払出部32側に搬送される紙幣が接続箇所24を通過するときに、分岐部材によってこの紙幣は第2搬送部22により払出部32側に送られるようになる。このように、第1搬送部20の端部は、第2搬送部22の途中部分(具体的には、接続箇所24)に接続されている。
また、第2搬送部22は、当該第2搬送部22により搬送される紙幣の搬送方向を変える搬送方向転換部分22aを有している。搬送方向転換部分22aは半円の円弧状の搬送路であり、第2搬送部22により搬送される紙幣の搬送方向を略180°変えるようになっている。すなわち、各収納部40から繰り出されて第2搬送部22により図2における上向きに搬送される紙幣は、搬送方向転換部分22aにより搬送方向が変えられて図2における下向きに搬送されるようになり、この下向きに搬送される紙幣が払出部32、出金リジェクト部34または装着部36に搬送されるようになる。また、装着部36に装着された紙幣収納カセットから繰り出されて第2搬送部22により図2における上向きに搬送される紙幣は、搬送方向転換部分22aにより搬送方向が変えられて図2における下向きに搬送されるようになり、この下向きに搬送される紙幣が各収納部40に金種毎に搬送されるようになる。ここで、図2に示すように、第1搬送部20の端部は、第2搬送部22の搬送方向転換部分22aに接続されている。より詳細には、第1搬送部20の端部は、第2搬送部22の搬送方向転換部分22aの中間地点に接続されている。このため、第1搬送部20から第2搬送部22に受け渡された紙幣は、搬送方向転換部分22aにより搬送方向が略90°変えられるようになる。
また、第2搬送部22における各収納部40側の端部には延長部分22bが設けられている。このような延長部分22bが設けられることにより、第2搬送部22における搬送方向転換部分22aよりも各収納部40側の搬送路の長さ(より詳細には、第2搬送部22における第3識別部54(後述)よりも各収納部40側の搬送路の長さ)は、処理されるべき紙幣の長辺の長さが最も大きい紙幣の2枚分の長辺の長さの和よりも大きくなっている。このような技術的事項の詳細については後述する。
また、図2に示すように、第2搬送部22には第1識別部50および第3識別部54がそれぞれ設けられている。これらの第1識別部50および第3識別部54は、第2搬送部22における搬送方向転換部分22aよりも各収納部40側に配置されている。また、第1搬送部20には第2識別部52が設けられている。ここで、第1識別部50は、紙幣処理装置10において出金処理が行われる際に各収納部40から第2搬送部22に繰り出された紙幣の金種や数量、搬送状態等を識別するようになっている。また、第2識別部52および第3識別部54は、それぞれ、紙幣処理装置10において入金処理が行われる際に取込部30により筐体12の内部に取り込まれて第1搬送部20により搬送される紙幣の金種や数量、搬送状態等を識別するようになっている。そして、第2識別部52および第3識別部54の各々の識別結果に基づいて紙幣の搬送先が決定されるようになっている。
また、本実施の形態では、第3識別部54による紙幣の識別精度は、第2識別部52による紙幣の識別精度よりも高くなっている。これらの第2識別部52および第3識別部54の構成の詳細について図3および図4を用いて以下に説明する。なお、図3および図4において、第2識別部52や第3識別部54により識別されるべき紙幣を参照符号Pで示す。また、図3および図4において、第1搬送部20や第2搬送部22による紙幣の搬送方向を矢印で示す。第2識別部52は、第1搬送部20により搬送される紙幣に光を透過させることにより当該紙幣の識別を行う1つの光学センサ52aを有している。また、第3識別部54は、第2搬送部22により搬送される紙幣に光を透過させることにより当該紙幣の識別を行う複数の光学センサ54aを有しており、各光学センサ54aは、第2搬送部22により搬送される紙幣の幅方向に沿って並ぶよう並列に配置されている。このように、第3識別部54の光学センサ54aの数が第2識別部52の光学センサ52aの数よりも多くなっているため、第3識別部54による紙幣の識別精度が第2識別部52による紙幣の識別精度よりも高くなる。
また、図5に示すように、本実施の形態の紙幣処理装置10には、当該紙幣処理装置10の各構成要素を制御する制御部60が設けられている。このような制御部60は、筐体12の内部に設置されたCPU(プロセッサ)等から構成されている。図5に示すように、制御部60には取込部30、払出部32、装着部36、第1搬送部20、第2搬送部22、各収納部40に設けられた繰出機構42、第1識別部50、第2識別部52および第3識別部54がそれぞれ接続されている。そして、各識別部50、52、54による紙幣の識別結果に係る情報が制御部60に送られるようになっている。また、制御部60は、取込部30、払出部32、装着部36、第1搬送部20、第2搬送部22、各収納部40に設けられた繰出機構42等の各構成要素に指令信号を送ることによりこれらの構成要素を制御するようになっている。
また、図5に示すように、制御部60には操作表示部62、記憶部64および通信インターフェース部66がそれぞれ接続されている。操作表示部62は例えば紙幣処理装置10の筐体12の上面に設けられたタッチパネル等からなり、紙幣処理装置10における紙幣の入金処理や出金処理等の処理状況や、各収納部40に収納されている紙幣の在高等に関する情報が操作表示部62に表示されるようになっている。また、操作者は操作表示部62を操作することにより制御部60に対して様々な指令を与えることができるようになっている。また、記憶部64は例えばROMやRAM等から構成されている。記憶部64には、紙幣処理装置10における紙幣の入金処理や出金処理等の処理履歴や、各収納部40に収納されている紙幣の在高等に関する情報が記憶されるようになっている。また、制御部60は通信インターフェース部66を介して本実施の形態による紙幣処理装置10とは別に設けられた外部装置(具体的には、例えば商品情報登録装置100)に対して信号の送受信を行うことができるようになっている。
次に、このような構成からなる紙幣処理装置10による紙幣の処理方法(具体的には、入金処理、出金処理および精査処理)について図6乃至図14を用いて説明する。図6乃至図14において、紙幣の入金処理、出金処理または精査処理が行われる際の紙幣の流れを太線で示す。また、以下で示す紙幣の各処理は、制御部60が紙幣処理装置10の各構成要素を制御することにより行われる。
まず、紙幣処理装置10により紙幣の入金処理が行われる際の動作について図6乃至図8を用いて説明する。筐体12の前面側に設けられた取込部30に操作者が1枚または複数枚の紙幣を重ねた状態で投入すると、投入された1枚または重なった状態の複数枚の紙幣は1枚ずつ繰出機構(図示せず)により筐体12の内部に繰り出される。そして、筐体12の内部に繰り出された紙幣は、図6に示すように、この紙幣の長辺方向に沿って第1搬送部20および第2搬送部22により搬送される。この際に、筐体12の内部に繰り出された紙幣は第2識別部52および第3識別部54によりその金種や搬送状態等が識別される。そして、第2識別部52および第3識別部54により正常な紙幣であると識別された場合には、図6に示すように、第2識別部52および第3識別部54の各々の識別結果に基づいてこの紙幣の搬送先が制御部60により決定され、各収納部40に金種毎に送られる。このことにより、各収納部40に紙幣が金種毎に収納される。
また、取込部30から筐体12の内部に繰り出された紙幣が第2識別部52により識別されたときに、当該紙幣が偽券や損券であると判別されたり、紙幣が大きく斜行していたり、あるいは第2識別部52により識別された媒体が紙幣ではないと判別された場合には、図7に示すように当該紙幣が第1搬送部20から第2搬送部22に受け渡された後、第2搬送部22で紙幣の搬送方向が逆方向に転換されて払出部32にリジェクト紙幣として送られる。このことにより、操作者は払出部32からリジェクト紙幣を筐体12の外部に取り出して、取込部30に再投入等できるようになる。
また、取込部30から筐体12の内部に繰り出された紙幣が第2識別部52により識別されたときに、2枚の紙幣が連鎖状態になっていると判別された場合にも、図8に示すように連鎖状態の2枚の紙幣が第1搬送部20から第2搬送部22に受け渡された後、第2搬送部22でこれらの紙幣の搬送方向が逆方向に転換されて払出部32にリジェクト紙幣として送られる。このことにより、操作者は払出部32からリジェクト紙幣を筐体12の外部に取り出して、取込部30に再投入等できるようになる。ここで、上述したように、第2搬送部22における各収納部40側の端部には延長部分22bが設けられており、第2搬送部22における搬送方向転換部分22aよりも各収納部40側の搬送路の長さ(より詳細には、第2搬送部22における第3識別部54よりも各収納部40側の搬送路の長さ)は、処理されるべき紙幣の長辺の長さが最も大きい紙幣の2枚分の長辺の長さの和よりも大きくなっている。このため、連鎖状態の2枚の紙幣が第1搬送部20から第2搬送部22に受け渡されても、第2搬送部22においてこの連鎖状態の2枚の紙幣が占める領域を確保できるようになる。
次に、紙幣処理装置10により紙幣の出金処理が行われる際の動作について図9および図10を用いて説明する。操作者が操作表示部62により制御部60に対して紙幣の出金処理の指令を入力したり、商品情報登録装置100から通信インターフェース部66を介して制御部60に紙幣の出金処理の指令が送られたりすると、各収納部40から出金されるべき紙幣が第2搬送部22に1枚ずつ繰り出される。そして、第2搬送部22に繰り出された紙幣は、図9に示すように、この紙幣の長辺方向に沿って第2搬送部22により搬送される。この際に、第2搬送部22により搬送される紙幣は第1識別部50によりその金種や搬送状態等が識別される。そして、第1識別部50により正常な紙幣であると識別された場合には、図9に示すように、第2搬送部22により払出部32に送られる。出金されるべき紙幣が全て第2搬送部22から払出部32に送られてこの払出部32に集積されると、払出部32に集積された紙幣が重なった状態で紙幣の長辺方向に沿って筐体12の前面側に押し出される。このことにより操作者は払出部32から紙幣を取り出すことができるようになる。
また、第2搬送部22により搬送される紙幣が第1識別部50により識別されたときに、出金されるべき紙幣の金種とは異なる金種であると判別されたり、重送、連鎖、斜行等の搬送異常であると判別されたりした紙幣は、図10に示すように、第2搬送部22により払出部32ではなく出金リジェクト部34に送られ、この出金リジェクト部34に集積される。出金リジェクト部34に集積された紙幣は、紙幣処理装置10のメンテナンス作業を行う際にメンテナンス員が筐体12の扉を開いて当該筐体12の内部にアクセスすることにより出金リジェクト部34から筐体12の外部に手で取り出されるようになる。
次に、図1等に示す紙幣処理装置10において装着部36に紙幣収納カセットを装着したときにこの紙幣収納カセットに収納されている紙幣の入金処理が行われる際の動作について図11および図12を用いて説明する。紙幣が収納されている紙幣収納カセットが操作者によって装着部36に装着された後、操作者が操作表示部62により制御部60に対して紙幣の入金処理の指令を入力したり、商品情報登録装置100から通信インターフェース部66を介して制御部60に紙幣の入金処理の指令が送られたりすると、装着部36に装着されている紙幣収納カセットから紙幣が第2搬送部22に1枚ずつ繰り出される。そして、第2搬送部22に繰り出された紙幣は、図11に示すように、この紙幣の長辺方向に沿って第2搬送部22により搬送される。この際に、第2搬送部22により搬送される紙幣は第3識別部54によりその金種や数量、搬送状態等が識別される。そして、第3識別部54により正常な紙幣であると識別された場合には、図11に示すように、第3識別部54による紙幣の識別結果に基づいてこの紙幣の搬送先が制御部60により決定され、各収納部40に金種毎に送られる。このことにより、各収納部40に紙幣が金種毎に収納される。
また、装着部36に装着されている紙幣収納カセットから第2搬送部22に繰り出され、この第2搬送部22により搬送される紙幣が第3識別部54により識別されたときに、当該紙幣が偽券や損券であると判別されたり、紙幣が大きく斜行していたり、あるいは第2識別部52により識別された媒体が紙幣ではないと判別された場合には、図12に示すように当該紙幣が第3識別部54により識別された後、第2搬送部22で紙幣の搬送方向が逆方向に転換されて払出部32にリジェクト紙幣として送られる。このことにより、操作者は払出部32からリジェクト紙幣を筐体12の外部に取り出して、取込部30に再投入等できるようになる。
次に、図1等に示す紙幣処理装置10において装着部36に紙幣収納カセットを装着したときに、各収納部40から繰り出された紙幣をこの紙幣収納カセットに収納させるような紙幣の出金処理が行われる際の動作について図13を用いて説明する。操作者によって紙幣収納カセットが装着部36に装着された後、操作者が操作表示部62により制御部60に対して紙幣の出金処理(回収処理)の指令を入力したり、商品情報登録装置100から通信インターフェース部66を介して制御部60に紙幣の出金処理の指令が送られたりすると、各収納部40から出金されるべき紙幣が第2搬送部22に1枚ずつ繰り出される。そして、第2搬送部22に繰り出された紙幣は、図13に示すように、この紙幣の長辺方向に沿って第2搬送部22により搬送される。この際に、第2搬送部22により搬送される紙幣は第1識別部50によりその金種や搬送状態等が識別される。そして、第1識別部50により正常な紙幣であると識別された場合には、図13に示すように、第2搬送部22により装着部36に装着された紙幣収納カセットに送られ、この紙幣収納カセットに収納される。また、第2搬送部22により搬送される紙幣が第1識別部50により識別されたときに、出金されるべき紙幣の金種とは異なる金種であると判別されたり、重送、連鎖、斜行等の搬送異常であると判別されたりした紙幣は、第2搬送部22により装着部36に装着された紙幣収納カセットではなく出金リジェクト部34に送られ、この出金リジェクト部34に集積される。
次に、紙幣処理装置10により紙幣の精査処理が行われる際の動作について図14を用いて説明する。なお、紙幣の精査処理とは、各収納部40に収納されている紙幣を1枚ずつ第1識別部50や第3識別部54によって識別することにより各収納部40における紙幣の在高を確認することである。
操作者によって空の紙幣収納カセットが装着部36に装着された後、操作者が操作表示部62により制御部60に対して紙幣の精査処理の指令を入力したり、商品情報登録装置100から通信インターフェース部66を介して制御部60に紙幣の精査処理の指令が送られたりすると、3つの収納部40のうちある一つの収納部40(例えば、一番上の収納部40)から紙幣が第2搬送部22に1枚ずつ繰り出される。そして、第2搬送部22に繰り出された紙幣は、図14に示すように、この紙幣の長辺方向に沿って第2搬送部22により搬送される。この際に、第2搬送部22により搬送される紙幣は第1識別部50や第3識別部54によりその金種や数量、搬送状態等が識別される。そして、第1識別部50や第3識別部54により正常な紙幣であると識別された場合には、図14に示すように、第2搬送部22により装着部36に装着された紙幣収納カセットに送られ、この紙幣収納カセットに収納される。そして、一番上の収納部40から紙幣収納カセットに紙幣が全部移されると、紙幣収納カセットから紙幣が第2搬送部22に1枚ずつ繰り出され、図14に示すように、第2搬送部22により紙幣が元の収納部40(すなわち、一番上の収納部40)に戻される。このような動作が残りの収納部40においても収納部40毎に行われる。このようにして、紙幣の精査処理では、各収納部40に収納されている紙幣が1枚ずつ第1識別部50や第3識別部54によって識別され、このことにより各収納部40における紙幣の在高が確認される。
以上のような構成からなる本実施の形態の紙幣処理装置10によれば、筐体12の内部には、取込部30により筐体12の内部に取り込まれた紙幣を搬送する第1搬送部20と、収納部40および払出部32にそれぞれ接続され、紙幣を搬送する第2搬送部22とがそれぞれ設けられており、第2搬送部22は、搬送される紙幣の搬送方向を変える搬送方向転換部分22aを有している。この場合には、収納部40および払出部32の間で紙幣を搬送する第2搬送部22において、搬送方向転換部分22aによって紙幣の搬送方向を変えることができるため、収納部40および払出部32の間で紙幣の搬送方向を変えない場合と比較して筐体12の最長方向の長さを小さくできる。また、取込部30により筐体12の内部に取り込まれた紙幣を搬送する第1搬送部20を、第2搬送部22とは別に設けているため、取込部30や収納部40から複数の紙幣が連鎖状態で繰り出されてしまった場合でも装置を停止させることなく引き続き処理を行うことができる。
また、本実施の形態の紙幣処理装置10においては、上述したように、第1搬送部20の端部は、第2搬送部22の途中部分に接続されている。より詳細には、第1搬送部20の端部は、第2搬送部22の搬送方向転換部分22aに接続されている。このような技術的事項によれば、取込部30により筐体12の内部に取り込まれ、第1搬送部20により搬送される紙幣を第1搬送部20から第2搬送部22に受け渡し、この第2搬送部22により引き続き収納部40まで搬送できる。また、第1搬送部20の端部が第2搬送部22の搬送方向転換部分22aに接続されている場合には、第1搬送部20から第2搬送部22に受け渡された紙幣の搬送方向を搬送方向転換部分22aにより変えることができる。
また、本実施の形態の紙幣処理装置10においては、上述したように、搬送方向転換部分22aは、搬送される紙幣の搬送方向を略180°変えるようになっている。この場合は、第2搬送部22は、紙幣の搬送方向を逆方向に変えるU字形状のものとなるため、筐体12の最長方向の長さをできる限り小さくできる。
また、本実施の形態の紙幣処理装置10においては、上述したように、取込部30により筐体12の内部に紙幣を取り込み、取り込まれた紙幣を第1搬送部20および第2搬送部22により収納部40に搬送して当該収納部40に収納させる入金処理、および収納部40に収納されている紙幣を当該収納部40から繰り出して第2搬送部22により払出部32に搬送する出金処理を行う制御部60がそれぞれ設けられている。このような紙幣処理装置10によれば、第1搬送部20および第2搬送部22を用いて紙幣の入金処理および出金処理の両方を効率的に行うことができるようになる。
また、本実施の形態の紙幣処理装置10においては、上述したように、第2搬送部22には、収納部40から繰り出されて第2搬送部22により搬送される紙幣を識別する第1識別部50が設けられており、第1識別部50は、第2搬送部22における搬送方向転換部分22aよりも収納部40側に配置されている。また、第2搬送部22における搬送方向転換部分22aよりも払出部32側には、第1識別部50により正常な紙幣ではないと識別された紙幣や第1識別部50により識別することができなかった紙幣が第2搬送部22により搬送されて収納される出金リジェクト部34が接続されている。これらの技術的事項によれば、第1識別部50が各収納部40に近い位置に配置されるようになるため、紙幣の出金処理が行われる際に各収納部40から繰り出された紙幣を迅速に第1識別部50によって識別することができ、よって各収納部40から繰り出された紙幣を払出部32および出金リジェクト部34のうち何れに送るかを迅速に判断できるようになるため、各収納部40から払出部32や出金リジェクト部34までの紙幣の搬送路の距離を短くできる。
また、本実施の形態の紙幣処理装置10においては、上述したように、第1搬送部20には、取込部30により筐体12の内部に取り込まれた紙幣を識別する第2識別部52が設けられている。また、第2搬送部22には、取込部30により筐体12の内部に取り込まれ、第1搬送部20から第2搬送部22に受け渡された紙幣を識別する第3識別部54が設けられており、第2識別部52および第3識別部54の各々の識別結果に基づいて紙幣の搬送先が決定される。この場合には、紙幣の入金処理が行われる際に2つの識別部(第2識別部52および第3識別部54)により紙幣が識別されるため、より精度良く紙幣を識別できる。また、第2識別部52により紙幣が識別された場合に正常な紙幣ではないと判断された場合は、第1搬送部20から第2搬送部22に紙幣が受け渡された後、第3識別部54により紙幣を識別しなくてもこの紙幣を払出部32等に送ることができるようになる。また、第3識別部54による紙幣の識別精度は、第2識別部52による紙幣の識別精度よりも高くなっている。より詳細には、第2識別部52および第3識別部54は、紙幣に光を透過させることにより当該紙幣の識別を行う光学センサ52a、54aを有しており、第3識別部54の光学センサ54aの数は第2識別部52の光学センサ52aの数よりも多くなっている。この場合には、取込部30により筐体12の内部に取り込まれた紙幣はまず第2識別部52により粗い精度の識別(例えば、搬送状態のみの識別)が行われ、搬送状態が正常ではない紙幣(具体的には、傾斜して搬送される紙幣)を迅速に払出部32に送ることができる。また、第1搬送部20から第2搬送部22に受け渡された紙幣について第3識別部54により精度の高い識別を行うことができる。
また、本実施の形態の紙幣処理装置10においては、上述したように、第2搬送部22における搬送方向転換部分22aよりも払出部32側には、紙幣を収納するとともに収納されている紙幣を繰り出し可能な紙幣収納カセット(紙葉類収納器)が着脱自在に装着される装着部36が接続されており、装着部36に紙幣収納カセットが装着されているときに、第2搬送部22から紙幣収納カセットに紙幣を送って当該紙幣収納カセットに収納させるとともに紙幣収納カセットから紙幣を繰り出して第2搬送部22に送ることができるようになっている。このような技術的事項によれば、装着部36に装着された紙幣収納カセットを用いて紙幣の入金処理および出金処理を行うことができる。とりわけ、このような場合は、操作者は直接紙幣に触れることなくまとめて入金処理や出金処理を行うことができるため、セキュリティーを維持しつつ、効率的に作業を行うことができる。
また、本実施の形態の紙幣処理装置10においては、上述したように、第2搬送部22における搬送方向転換部分22aよりも収納部40側の搬送路の長さは、処理されるべき紙幣のうち長辺の長さが最も大きい紙幣の2枚分の長辺の長さの和よりも大きくなっている。このような技術的事項によれば、取込部30により筐体12の内部に取り込まれた2枚の紙幣が連鎖状態で第2搬送部22により搬送されても、第2搬送部22においてこの連鎖状態の2枚の紙幣が占める領域を確保できるため、紙幣処理装置10を停止させることなく引き続き紙幣の入金処理を行うことができる。
なお、本実施の形態による紙幣処理装置や紙幣処理システムは、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
例えば、図2等に示す紙幣処理装置10において、第2搬送部22の搬送方向転換部分22aは紙幣の搬送方向を略180°変えるものに限定されることはない。搬送方向転換部分22aとして、紙幣の搬送方向を変えることができるものであれば、他の構成のものが用いられてもよい。
また、第1搬送部20が第2搬送部22の途中部分に直接接続されるのではなく、第1搬送部20と第2搬送部22との間に他の搬送部が1または複数設けられていてもよい。この場合には、取込部30により筐体12の内部に取り込まれ、第1搬送部20により搬送される紙幣は、まず第1搬送部20から他の搬送部に受け渡され、この他の搬送部から第2搬送部22に更に受け渡されるようになる。また、第1搬送部20の端部は、必ずしも第2搬送部22の搬送方向転換部分22aに接続されていなくてもよい。すなわち、第1搬送部20の端部は、搬送方向転換部分22aよりも収納部40側の第2搬送部22に接続されていてもよいし、搬送方向転換部分22aよりも払出部32側の第2搬送部22に接続されていてもよい。
また、第2識別部52および第3識別部54は、光学センサ52a、54aを有するものに限定されることはない。第2識別部52および第3識別部54のうち何れか一方または両方をラインセンサとしてもよい。
また、本発明に係る紙葉類処理装置や紙葉類処理システムは、紙幣の入金処理や出金処理等の処理を行う紙幣処理装置10や紙幣処理システムに限定されることはない。本発明に係る紙葉類処理装置や紙葉類処理システムとして、紙幣以外の紙葉類(例えば、小切手や商品券)の処理を行うものが用いられてもよい。
10 紙幣処理装置
12 筐体
20 第1搬送部
22 第2搬送部
22a 搬送方向転換部分
22b 延長部分
24 接続箇所
30 取込部
32 払出部
34 出金リジェクト部
36 装着部
40 収納部
42 繰出機構
50 第1識別部
52 第2識別部
52a 光学センサ
54 第3識別部
54a 光学センサ
60 制御部
62 操作表示部
64 記憶部
66 通信インターフェース部
100 商品情報登録装置

Claims (12)

  1. 筐体と、
    外部から前記筐体内に紙葉類を取り込むための取込部と、
    前記筐体の内部に設けられ、前記取込部により前記筐体の内部に取り込まれた紙葉類を搬送する第1搬送部と、
    前記筐体の内部に設けられ、紙葉類を収納するとともに収納されている紙葉類を繰り出し可能な収納部と、
    前記筐体の内部から外部に紙葉類を払い出す払出部と、
    前記筐体の内部に設けられ、前記収納部および前記払出部にそれぞれ接続され、紙葉類を搬送する第2搬送部と、
    を備え、
    前記第2搬送部は、搬送される紙葉類の搬送方向を変える搬送方向転換部分を有しており、
    前記第1搬送部には、前記取込部により前記筐体の内部に取り込まれた紙葉類を識別する第2識別部が設けられ、
    前記第2搬送部には、前記取込部により前記筐体の内部に取り込まれ、前記第1搬送部から前記第2搬送部に受け渡された紙葉類を識別する第3識別部が設けられており、前記第2識別部および前記第3識別部の各々の識別結果に基づいて紙葉類の搬送先が決定され、前記第3識別部による紙葉類の識別精度は、前記第2識別部による紙葉類の識別精度よりも高くなっている、紙葉類処理装置。
  2. 前記第2識別部および前記第3識別部は、紙葉類に光を透過させることにより当該紙葉類の識別を行う光学センサを有しており、前記第3識別部の前記光学センサの数は前記第2識別部の前記光学センサの数よりも多くなっている、請求項1記載の紙葉類処理装置。
  3. 筐体と、
    外部から前記筐体内に紙葉類を取り込むための取込部と、
    前記筐体の内部に設けられ、前記取込部により前記筐体の内部に取り込まれた紙葉類を搬送する第1搬送部と、
    前記筐体の内部に設けられ、紙葉類を収納するとともに収納されている紙葉類を繰り出し可能な収納部と、
    前記筐体の内部から外部に紙葉類を払い出す払出部と、
    前記筐体の内部に設けられ、前記収納部および前記払出部にそれぞれ接続され、紙葉類を搬送する第2搬送部と、
    を備え、
    前記第2搬送部は、搬送される紙葉類の搬送方向を変える搬送方向転換部分を有しており、
    前記第2搬送部における前記搬送方向転換部分よりも前記収納部側の搬送路の長さは、処理されるべき紙葉類のうち長辺の長さが最も大きい紙葉類の2枚分の長辺の長さの和よりも大きくなっている、紙葉類処理装置。
  4. 前記第1搬送部の端部は、前記第2搬送部の途中部分に接続されている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の紙葉類処理装置。
  5. 前記第1搬送部の端部は、前記第2搬送部の前記搬送方向転換部分に接続されている、請求項4記載の紙葉類処理装置。
  6. 前記搬送方向転換部分は、搬送される紙葉類の搬送方向を略180°変える、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の紙葉類処理装置。
  7. 前記取込部により前記筐体の内部に紙葉類を取り込み、取り込まれた紙葉類を前記第1搬送部および前記第2搬送部により前記収納部に搬送して当該収納部に収納させる入金処理、および前記収納部に収納されている紙葉類を当該収納部から繰り出して前記第2搬送部により前記払出部に搬送する出金処理を行う制御部を更に備えた、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の紙葉類処理装置。
  8. 前記第2搬送部には、前記収納部から繰り出されて前記第2搬送部により搬送される紙葉類を識別する第1識別部が設けられており、
    前記第1識別部は、前記第2搬送部における前記搬送方向転換部分よりも前記収納部側に配置されている、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の紙葉類処理装置。
  9. 前記第2搬送部における前記搬送方向転換部分よりも前記払出部側には、前記第1識別部により正常な紙葉類ではないと識別された紙葉類や前記第1識別部により識別することができなかった紙葉類が前記第2搬送部により搬送されて収納されるリジェクト部が接続されている、請求項8記載の紙葉類処理装置。
  10. 前記第2搬送部における前記搬送方向転換部分よりも前記払出部側には、紙葉類を収納するとともに収納されている紙葉類を繰り出し可能な紙葉類収納器が着脱自在に装着される装着部が接続されており、
    前記装着部に前記紙葉類収納器が装着されているときに、前記第2搬送部から前記紙葉類収納器に紙葉類を送って当該紙葉類収納器に収納させるとともに前記紙葉類収納器から紙葉類を繰り出して前記第2搬送部に送ることができるようになっている、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の紙葉類処理装置。
  11. 商品の情報を登録する商品情報登録装置と、
    前記商品情報登録装置に通信可能に接続された紙葉類処理装置と、
    を備えた紙葉類処理システムであって、
    前記紙葉類処理装置は、
    筐体と、
    外部から前記筐体内に紙葉類を取り込むための取込部と、
    前記筐体の内部に設けられ、前記取込部により前記筐体の内部に取り込まれた紙葉類を搬送する第1搬送部と、
    前記筐体の内部に設けられ、紙葉類を収納するとともに収納されている紙葉類を繰り出し可能な収納部と、
    前記筐体の内部から外部に紙葉類を払い出す払出部と、
    前記筐体の内部に設けられ、前記収納部および前記払出部にそれぞれ接続され、紙葉類を搬送する第2搬送部と、
    を有しており、
    前記第2搬送部は、搬送される紙葉類の搬送方向を変える搬送方向転換部分を有しており、
    前記第1搬送部には、前記取込部により前記筐体の内部に取り込まれた紙葉類を識別する第2識別部が設けられ、
    前記第2搬送部には、前記取込部により前記筐体の内部に取り込まれ、前記第1搬送部から前記第2搬送部に受け渡された紙葉類を識別する第3識別部が設けられており、前記第2識別部および前記第3識別部の各々の識別結果に基づいて紙葉類の搬送先が決定され、前記第3識別部による紙葉類の識別精度は、前記第2識別部による紙葉類の識別精度よりも高くなっている、紙葉類処理システム。
  12. 商品の情報を登録する商品情報登録装置と、
    前記商品情報登録装置に通信可能に接続された紙葉類処理装置と、
    を備えた紙葉類処理システムであって、
    前記紙葉類処理装置は、
    筐体と、
    外部から前記筐体内に紙葉類を取り込むための取込部と、
    前記筐体の内部に設けられ、前記取込部により前記筐体の内部に取り込まれた紙葉類を搬送する第1搬送部と、
    前記筐体の内部に設けられ、紙葉類を収納するとともに収納されている紙葉類を繰り出し可能な収納部と、
    前記筐体の内部から外部に紙葉類を払い出す払出部と、
    前記筐体の内部に設けられ、前記収納部および前記払出部にそれぞれ接続され、紙葉類を搬送する第2搬送部と、
    を有しており、
    前記第2搬送部は、搬送される紙葉類の搬送方向を変える搬送方向転換部分を有しており、
    前記第2搬送部における前記搬送方向転換部分よりも前記収納部側の搬送路の長さは、処理されるべき紙葉類のうち長辺の長さが最も大きい紙葉類の2枚分の長辺の長さの和よりも大きくなっている、紙葉類処理システム。
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