JP2021194151A - 石膏ボード用固定金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の別パーツから構成されるのではなく、単一のパーツで構成され、石膏ボードへの固定作業をスムーズに行うことができ、石膏ボードに対する良好な固定状態を維持可能な固定金具を提供する。【解決手段】石膏ボードの壁Wに対して所定の押付方向に押し付けた状態で固定可能な金属製の固定金具Pであり、石膏ボードの壁Wに対して直接または間接的に押し当てられる面接触本体部P1と、面接触本体部P1の周囲から面接触本体部P1に対して略90度折れ曲がった押付方向に突出する3つの挿込爪P2とを一体に備え、各挿込爪P2に鋸歯状の1または複数の返しP3を設けた。【選択図】図5

Description

本発明は、石膏ボードに固定することが可能な固定金具に関するものである。
建物の内装壁を構成する建材として、断熱性及び防音性に優れ、安価で施工が楽な石膏ボードが適用されている。しかしながら、石膏ボードは木材に比べて釘の固着力が弱いため、釘を使用し難いという欠点がある。
そこで、石膏ボード面に対する固定ピン(ピン釘)の打ち込み方向が真っすぐ(垂直方向)ではなく傾斜させた方向に設定され、複数本の固定ピンをそれぞれ異なる傾斜方向に打ち込む止め具が用いられている。例えば、特許文献1には、ピン釘をそれぞれガイドする複数のガイド孔が形成された取付具本体を主体とし、各ガイド孔に沿ってそれぞれピン釘を打ち込むと、打ち込まれたピン釘が石膏ボードの内部で放射状に広がるように設定された取付具セットが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような取付具によれば、ピン釘の打ち込み方向が被取付面に対して傾斜し且つ取付具本体を中心とした放射状となることで、釘(ピン釘)を石膏ボードに垂直に打ち込む場合に比べてピン釘による固着力が大幅に増加し、取付具本体を石膏ボードに強固に固定できる。
実用新案登録第3184273号公報
しかしながら、複数本の固定ピンをそれぞれ異なる傾斜方向に打ち込む態様は、固定ピンの打込方向をガイドするガイド孔を有する取付具本体とは別に、複数本のピン釘が必要であり、用意する部品点数が多く、取付箇所1か所につきピン釘の打込作業回数が複数回必要であり、作業性の点で改善の余地がある。しかも、斜め下方向から斜め上方向にピン釘に打ち込む最中はピン釘から手を離すタイミングを間違えるとピン釘が落下してしまうことになり、これも作業性が悪くなる要因である。
本発明は、このような点に着目したものであって、主たる目的は、複数の別パーツから構成されるのではなく、単一のパーツで構成され、石膏ボードへの固定作業をスムーズに行うことができ、石膏ボードに対する良好な固定状態を維持可能な固定金具を提供することにある。
すなわち本発明に係る石膏ボード用固定金具は、石膏ボードに対して所定の押付方向に押し付けた状態で固定可能な金属製の固定金具であり、壁に対して直接または間接的に押し当てられる面接触本体部と、面接触本体部の周囲から面接触本体部に対して略90度折れ曲がった押付方向にそれぞれ突出する3つの挿込爪とを一体に備え、各挿込爪が鋸歯状の1または複数の返しを有するものであることを特徴としている。
このような固定金具であれば、面接触本体部の周囲からそれぞれ押付方向に突出する3つの挿込爪のうち少なくとも1つ以上の挿込爪が、鉛直方向及び水平方向ではない斜めの姿勢で壁に進入することになり、石膏ボードに対して抜き難い良好な挿込状態になる。特に、各挿込爪が鋸歯状の1または複数の返しを有するものであるため、石膏ボードに一旦挿し込んで固定した状態では、固定金具を石膏ボードから抜く力が固定金具に作用した場合であっても挿込爪の返しによって容易に抜けることなく、良好な固定状態を維持することができる。加えて、本発明の固定金具は、1枚の金属板に対してプレス加工等の適宜の加工を施すことで成形することができ、複数の別パーツから構成される固定金具と比較して、取り扱い性に優れ、石膏ボードへの固定作業もスムーズに行うことができる。
なお、面接触本体部の周囲から4つ以上の挿込爪を備えた固定金具であれば、石膏ボードに対する挿込爪の挿込領域が増大し、石膏ボードのうちこれら挿込爪によって囲まれる領域を刳り抜くおそれがある。また、挿込爪が1つか2つの場合は石膏ボードに打ち込んで他の部材を支持する際の耐荷重や安定性が不十分となる。そのため、本発明では挿込爪を3つ備えた構成を採用している。
特に、本発明に係る固定金具が、面接触本体部の周囲に3つの挿込爪を均等配置したものであれば、少なくとも2つ以上の挿込爪が、石膏ボードを正面から見て鉛直方向及び水平方向ではない斜めの姿勢で壁に進入することになり、石膏ボードに対して抜き難い良好な挿込状態になる。
また、本発明に係る固定金具が、面接触本体部の中央部分に当該固定金具とは異なる固定具を挿通可能な貫通孔を形成したものであれば、貫通孔に別の固定具を挿通して石膏ボードに固定することで、固定金具単体で石膏ボードに固定する態様よりも強固な固定状態を実現することができる。
本発明によれば、面接触本体部の周囲からそれぞれ押付方向に突出する3つの挿込爪のうち少なくとも1つ以上の挿込爪が、鉛直方向及び水平方向ではない斜めの姿勢で壁に進入することになり、石膏ボードに対して抜き難い良好な挿込状態を維持可能な石膏ボード用固定金具を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る棚柱を適用した壁掛け棚の全体外観図。 同実施形態におけるレールの全体外観図。 同実施形態におけるレールを示す図。 同実施形態におけるレールを示す図。 同実施形態に係る固定金具の全体外観図。 同実施形態に係る固定金具を示す図。 同実施形態における棚柱の全体外観図及び一部拡大正面図。 同実施形態における各棚柱要素を示す図。 同実施形態における上側棚柱要素を示す図。 同実施形態における各棚柱要素を示す図。 同実施形態における各棚柱要素を示す図。 同実施形態における各棚柱要素同士の連結に関わる部分の拡大斜視図。 同実施形態におけるブラケットの全体外観図。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る固定金具Pは、例えば図1に示すように壁掛け棚X(システムラック)を下地の無い壁、つまり石膏ボードの壁Wに固定する際に適用可能なものである。なお、図1に示すように壁掛け棚Xは、下地のある壁、つまり石膏ボードではない壁にも固定することが可能なものである。以下の説明において、「石膏ボードの壁W」ではなく、単に「壁W」との用語を用いる場合、その「壁W」は石膏ボードに限らず、石膏ボードではない壁(下地のある壁)も含む。
壁掛け棚Xは、棚柱2及びレール1によって構成されるベースフレームYにブラケットBを取り付け、これらのブラケットBにアタッチメントを取り付けて、これらアタッチメントを介して棚板Tや物品懸吊用等に用いられるパイプ等の各種部材を取り付けられるようにしたものである。
ベースフレームYは、横臥姿勢で壁Wに固定されるレール1と、レール1に上端部を引っ掛けた状態で壁Wに固定される複数の棚柱2(支柱)とによって構成されている。各棚柱2は、本実施形態では樹脂製の一体成型品である棚柱要素3A,3B同士を高さ方向に連結したものであり、詳細は後述する。
レール1は、図2及び図3に示すように、規定の幅寸法(本実施形態では例えば765mm)を有する合成樹脂製の一体成型品である。レール1は、背面を壁Wに押し当てた状態で固定される起立壁11と、起立壁11の下端から連続して斜め前方に突出した形状の引っ掛け壁12とを全幅に亘って備え、引っ掛け壁12に棚柱2を引っ掛けることが可能なものである。本実施形態では、起立壁11の厚み寸法を3mmに設定し、引っ掛け壁12の厚み寸法を3mmに設定している。ここで、図2はレール1の全体外観図であり、図3(a)はレール1の平面図であり、同図(b),(c)はそれぞれ同図(a)のA1方向矢視図(正面図)、A2方向矢視図(背面図)である。また、図4(a),(b),(c)はそれぞれ図3(a)のR1領域拡大図、図3(b)のR2領域拡大図、図4(b)のd1−d1断面図である。
本実施形態では、ベースフレームYをセットする部屋の大きさ等に応じて実際に使用するレール1の長さ寸法を施工時に選択・調整できるように、レール1の所定箇所に分断する際の境界部分となる溝13を設けている。溝13は、図3及び図4(a)に示すように、起立壁11の背面(後向き面)側及び引っ掛け壁12の下向き面側に亘って連続して形成されたものである。本実施形態のレール1は、底部分の厚みが0.6mmの断面V字状の溝13を、レール1の幅がそれぞれ450mm、600mmとなる位置に形成している。したがって、例えば、450mmの幅寸法のレール1を適用する場合には、450mmの位置に形成されている溝13でレール1を分断することになる。溝13の部分で分断すると、少なくとも2つの分断済みレールになり、一方の分断済みレールは実際に使用するレール(使用レール1)であり、他方の分断済みレールは実際に使用されることが予定されていないレール(廃棄レール)になる。本実施形態では、少なくとも溝13の近傍であって且つ溝13で分断した後に使用レール1となる部分(残存部分)に分断後の使用レール1の長さ(幅寸法)を示す文字(図示例では、W450、W600)を刻印している。本実施形態では分断する前のレールの全長を750mmに設定しており、レールの一端部には分断前のレールの全長を示す文字(図示例では、W700)を刻印している。本実施形態のレール1では、これら幅寸法を示す文字を起立壁11の背面に刻印している(図3(c)参照)。特に、本実施形態に係るレール1は、幅寸法を示す文字の刻印箇所(長さ刻印部14の形成箇所)のうち分断後の幅寸法を示す文字(図示例では、W450、W600)を、溝13の近傍であって且つ溝13で分断した後に使用レール1となる部分に設定している。これにより、分断前及び分断後においても使用レール1の長さを直感的に把握することができる。
また、レール1のうち起立壁11の前向き面には、本実施形態に係る固定金具Pを収容可能な凹部15を形成している(図2及び図3(b)参照)。
本実施形態に係る固定金具Pは、図5及び図6に示すように、石膏ボードの壁Wに対して当該固定金具Pを正面から石膏ボードの壁Wの厚み方向に押し付けた状態で固定可能なものである。図5は固定金具Pの全体外観図であり、図6(a)は固定金具Pの正面図であり、図6(b),(c)は同図(a)のA1方向矢視図、A2方向矢視図である。本実施形態の固定金具Pは、石膏ボードの壁Wに対して直接または間接的に押し当てられる円板形状の面接触本体部P1と、面接触本体部P1の周囲から面接触本体部P1に対して略90度折れ曲がった方向にそれぞれ突出する3つの挿込爪P2とを一体に備え、石膏ボードの厚み方向と一致する押付方向に押し付けた状態で固定可能な金属製の一体品である。3つの挿込爪P2は、面接触本体部P1の周囲に均等に配置され、それぞれ鋭角に尖った先端部と、先端部から基端部に亘って鋸歯状の複数段の返しP3(図示例では2段)とを有し、矢じり形状をなすものである。本実施形態では、板厚1mmの鋼板に対してプレス加工処理等を適宜の加工処理を経て成形した固定金具Pを適用している。また、固定金具Pのうち面接触本体部P1の中央部分には、別の固定具である例えばタッピングビスNが挿通可能な貫通孔P5を形成している。面接触本体部P1の外周部分の直径は16mmであり、貫通孔P5の直径は3.2mmである。また、各挿込爪P2の基端から先端までの長さは16mmであり、各挿込爪P2の返し部分における最大幅は3mm、最小幅は2mmである。
上述のレール1には、このような固定金具Pを収容可能な凹部15を設けている。本実施形態では、レール1のうち起立壁11の前向き面に凹部15を設けている(図2、図3(b)、図4(b),(c)参照)。具体的には、レール1の両端近傍に凹部15を設け、これら両端の凹部15の間に3つの凹部15を150mm間隔または217.5mm間隔で設け、計5つの凹部15をレール1の長手方向に沿って複数並ぶように設定している。凹部15の高さ位置は、レール1を真正面から見て引っ掛け壁12に重ならない位置に設定されている。
凹部15は、固定金具Pの面接触本体部P1を収容可能なメイン凹部151と、固定金具Pの挿込爪P2の挿込位置をガイドする挿込爪ガイド凹部152とを有し、メイン凹部151の凹み寸法を挿込爪ガイド凹部152の凹み寸法よりも浅く設定したものである。挿込爪ガイド凹部152は、面接触本体部P1の周縁部に周方向に等ピッチ(120度)に配置されている。レール1のうち起立壁11の厚み寸法(前後方向D1の寸法)は3mmであり、凹部15のうちメイン凹部151の底部を起立壁11の前向き面から1.1mmの位置に設定し、挿込爪ガイド凹部152の底部を起立壁11の前向き面から2.7mmの位置に設定している。つまり、挿込爪ガイド凹部152の底部は、挿込爪P2によって突き破ることが可能な薄さ(厚さ0.3mm)に設定されている。また、メイン凹部151の中央部分には、固定金具Pとは別の固定具であるタッピングビスNを挿通する位置をガイドするネジガイド凹部153を形成している。ネジガイド凹部153は、挿込爪ガイド凹部152と同程度の薄さに設定された底部と、タッピングビスNの頭部を収容する座刳り部とを有する。
このようなレール1を壁Wに固定する前に、予めレール1の幅寸法を選定・選択し、その選択した長さに対応する箇所に設けた溝13でレール1を分断する処理を行う。もちろん分断することなくレール1の全長をそのまま使用することもできる。レール1を壁Wに固定する処理は、レール1を水平姿勢にした状態で起立壁11の背面(後向き面)を壁Wに押し当て、固定金具PまたはタッピングビスNを用いて行う。すなわち、壁Wに下地が無い場合は固定金具Pを用いて固定し、壁Wに下地がある場合はタッピングビスNを用いて固定する。固定金具Pを用いてレール1を固定する処理は、各凹部15に固定金具Pを挿し込むことで完了する。固定金具Pを凹部15に挿し込むと、挿込爪P2の先端が挿込爪ガイド凹部152を突き破り、そのまま石膏ボードの壁Wに突き刺さる。固定金具Pの面接触本体部P1がメイン凹部151に完全に収容される位置まで固定金具Pを押し付けると、3つの挿込爪P2が石膏ボードの壁Wの内部に所定距離分突き刺さった状態になり、良好な固定状態を維持することができ、レール1を石膏ボードの壁Wと固定金具Pとの間で挟んだ状態で固定することができる。一方、下地がある壁Wに対して、固定金具Pを用いずにタッピングビスNを用いてレール1を壁Wに固定する場合は、凹部15のうちネジガイド凹部153にタッピングビスNを挿し込み、そのまま壁Wにねじ込むビス止め処理を行う。
以上の手順で壁Wに固定したレール1に対して棚柱2を引っ掛けた状態で位置決めすることができる。
本実施形態における棚柱2は、図7及び図8に示すように、2種類の樹脂製の棚柱要素である上側棚柱要素3A及び下側棚柱要素3Bを高さ方向に連結した状態で1本の棚柱2として使用可能なものである。上側棚柱要素3Aは、図8(a)及び図9に示すように、前壁31と、前壁31の両側縁から後方に突出する左右一対の側壁32と、前壁31の背面(後向き面)において前壁31の幅方向D2中央部から後方に突出する中央リブ壁33とを略全長に亘って有するものである。図9(a)は上側棚柱要素3Aの正面図であり、図9(b)(c)は同図(a)のA1方向矢視図(平面図)、A2方向矢視図(底面図)である。前壁31の厚み寸法(前後方向D1の寸法)は、2.3mmであり、側壁32の厚み寸法(幅方向D2の寸法)は5mmであり、中央リブ壁33の厚み寸法(幅方向D2の寸法)は8mmである。前壁31に対する側壁32及び中央リブ壁33の後方への突出量(突出寸法)は同じか中央リブ壁33をやや短めに設定し、側壁32及び中央リブ壁33の突出先端面をそれぞれ鉛直方向にフラットな面に設定している。
前壁31には、ブラケット取付用のスリット34を高さ方向に所定ピッチで多数開口させている。本実施形態では縦長のスリット34を同一高さ位置において左右一対(縦2列)に形成した態様の支柱を示しているが、縦1列又は3列以上にスリット34を形成したものを採用しても構わない。また、前壁31の幅方向D2中央部分には、スリット34に重ならない位置にビス挿通孔35を高さ方向に複数設けている。ビス挿通孔35は、前壁31の前向き面から中央リブ壁33の突出先端面に亘って貫通する孔である。ビス挿通孔35には、前壁31の前向き面に露出する座刳りも含まれる。本実施形態の上側棚柱要素3Aの上端部近傍位置、高さ方向中央位置、下端部近傍位置にそれぞれビス挿通孔35を設けている。
さらに、本実施形態の上側棚柱要素3Aは、図10(a)に示すように、中央リブ壁33の突出先端面に、固定金具Pを引っ掛けた状態で収容可能な受け部36を高さ方向に複数設けている。図10(a)は図9(a)のd1−d1断面図である。本実施形態では、ビス挿通孔35と連通する位置に受け部36を形成している。受け部36は、棚柱2をレール1に取り付ける処理よりも前の時点で石膏ボードの壁Wに固定した固定金具Pを石膏ボードの壁Wの正面側から被覆して収容可能な凹溝である。
上側棚柱要素3は、下端部に下方に突出する弾性爪37を備え、上端部に弾性爪37が係合する係合孔38を備えている。弾性爪37は、図9(a)及び図11(a)に示すように、両側壁32のフラットな下端面からさらに下方に突出し、先端部分の係合突起371(返し部分)が外側方を向く形状である。棚柱要素3は、左右一対の弾性爪37同士の間に、中央リブ壁33の下端面からさらに下方に突出し、且つ上側棚柱要素3Aと下側棚柱要素3Bを高さ方向に連結した際に下側棚柱要素3Bのうち前壁31の後向き面に接触するリブ補強部39を備えている(図10参照(a)参照)。弾性爪37及びリブ補強部39の先端面(下端面)を水平方向にフラットな面に設定している。
係合孔38は、両側壁32の上端面から所定距離下方に離間した位置に、側壁32の厚み方向(幅方向D2)に貫通する孔である。なお、中央リブ壁33の上端面は、係合孔38よりも低い位置に設定している(図10(a)参照)。
一方、下側棚柱要素3Bは、図8(b)、図10(b)及び図11(b)に示すように、上側棚柱要素3Aと比較して、上述の弾性爪37及びリブ補強部39を備えていない点のみが異なり、その他の構造・形状は上側棚柱要素3Aと同じである。
このような上側棚柱要素3A及び下側棚柱要素3Bを図12に示すように高さ方向に2つ並べて相互に近付けると、相対的に上側棚柱要素3Aの下端部に設けた弾性爪37のうち先端部分の係合突起371が、下側棚柱要素3Bの上端面3Tに当たり、さらに棚柱要素3A,3B同士を近付けると、弾性爪37が下側棚柱要素3Bの側壁32に接触しながら弾性変形する。そのままさらに棚柱要素3A,3B同士を近付けると、上側棚柱要素3Aの係合突起371が下側棚柱要素3Bの係合孔38に到達して弾性復帰して係合孔38に嵌まり込んで係合する。このように弾性爪37が係合孔38に係合することで上側棚柱要素3Aと下側棚柱要素3Bを連結することができ、1本の棚柱2を形成することができる。この連結状態において、上側棚柱要素3Aの下端面3Dと下側棚柱要素3Bの上端面3Tが当接している(図7(b)参照)。また、この連結状態において、上側棚柱要素3Aのうち弾性爪37同士の間に設けているリブ補強部39の前向き面が、下側棚柱要素3Bのうち前壁31の後向き面に面接触している(図7(b)参照)。また、本実施形態の棚柱2は、上側棚柱要素3Aと下側棚柱要素3Bを連結した状態において、棚柱要素3A,3B同士を離間する方向に力が作用した場合、弾性爪37の先端部分の係合突起371(返し部分)が係合孔38に引っ掛かることで、弾性爪37が係合孔38から抜け外れることを防止する抜け止め機能を発揮する。図7(b)は棚柱2の正面図であって上側棚柱要素3Aと下側棚柱要素3Bの連結部分を拡大して示す図である。なお、作業者が適宜の治具を用いて弾性爪37を内側に押し付ける操作力を付与すると、弾性爪37が係合孔38から外れ、その状態で棚柱要素3A,3B同士を離間する方向に引っ張ると棚柱要素3A,3B同士の連結状態を解除することができる。
また、本実施形態の上側棚柱要素3Aは、レール1の引っ掛け壁12に上方から引っ掛けることが可能な引っ掛け部3Hを上端部に備えている。引っ掛け部3Hは、側壁32のうち係合孔38から高さ方向(係合孔38よりも高さ方向中央側に近寄る方向)に所定距離離間した位置において、前壁31側から後方に向かって漸次高さ方向中央側に傾斜する方向に開口する形状(引っ掛け溝13の形状)を有する。引っ掛け部3Hの傾斜角度は、引っ掛け壁12の突出傾斜角度に対応している。
したがって、このような引っ掛け部3Hを有する棚柱要素3A,3B同士を連結した棚柱2のうち、上側棚柱要素3Aの引っ掛け部3Hをレール1の引っ掛け壁12に上方から引っ掛けることができる。本実施形態では、上側棚柱要素3Aの側壁32のうち引っ掛け部3Hよりも上側の部分(引っ掛け部3Hを境に引っ掛け部3Hよりも側壁32の延伸方向(高さ方向)中心から離れた側の部分)の前後方向D1の寸法(奥行き寸法)を、レール1の起立壁11の前後方向D1の寸法(厚み寸法)分だけ他の部分よりも小さく設定している。したがって、レール1の引っ掛け壁12に引っ掛け部3Hに引っ掛けた状態では、側壁32のうち引っ掛け部3Hよりも下側の部分(側壁32の大部分)の後向き面全体をレール1の起立壁11とともに固定対象である壁Wに接触させることができる。上側棚柱要素3Aのうち引っ掛け部3Hを設けた上端部において、中央リブ壁33は引っ掛け部3Hの開口縁と同じ形状にカットした形状に設定されている(図10参照)。すなわち、上側棚柱要素3Aの高さ方向に沿って延伸している中央リブ壁33は、引っ掛け部3Hを越えた位置にまで延伸していない。なお、図8(b),図10(b),図11(b)はそれぞれ下側棚柱要素3Bであって、図8(a),図10(a),図11(a)に対応して示す図である。図11(a)では上側棚柱要素3Aをレール1に引っ掛けた状態を示しているが、下側棚柱要素3Bはレール1に引っ掛けることが想定されていないため、同図11(b)ではレール1を図示していない。
以上のパーツ(レール1、棚柱2、固定金具P)を用いて壁掛け棚XのベースフレームYを壁Wにセットする手順は以下の通りである。
先ず、レール1を所定の長さに調整する場合には、レール1の起立壁11の背面に刻印した長さを示す文字(長さ刻印部14)を手掛かりに、その長さ刻印部14近傍に設けられている溝13でレール1を分断する。この分断作業は手で行うことができる。分断した使用レール1または分断せずに全長そのままで使用するレール1の起立壁11を壁Wに押し当てた状態で、固定金具PまたはタッピングビスNを用いた上述の固定処理によってレール1を壁Wに固定する。特に、石膏ボードのように下地がない壁Wにレール1を固定金具Pで固定した場合、各固定金具Pに120度ピッチで設けた3本の挿込爪P2がそれぞれ異なる角度で石膏ボードの壁Wの内部に突き刺さることで良好な固定状態を維持することができる。なお、壁Wに対する1本のレール1の固定箇所が、下地がある箇所と無い箇所とで区別できる場合には、下地がある箇所にはタッピングビスNを使用し、下地が無い箇所には固定金具Pを使用すればよい。すなわち、1本のレール1を複数箇所(図示例では最大5箇所)で壁Wに固定する際に、例えば3箇所はタッピングビスNで固定し、残りの2箇所は固定金具Pで固定するという態様も採用できる。
次に、上側棚柱要素3Aと下側棚柱要素3Bを上述の手順で連結した棚柱2を必要な数だけ用意し、各棚柱2の上端部(上側棚柱要素3Aの上端部)に設けた引っ掛け部3Hをレール1の引っ掛け壁12に上方から引っ掛ける。なお、壁Wに対する棚柱2の固定箇所が、石膏ボードのような下地がない箇所であれば、棚柱2をレール1に引っ掛けるよりも前の時点で、棚柱2の受け部36(幅方向D2中央部から後方に突出する中央リブ壁33の突出先端面に設けた受け部36)が配置される箇所に固定金具Pを突き刺し、固定金具Pの面接触本体部P1が壁Wに接触する位置まで押し込んで固定しておく。これにより、棚柱2をレール1に引っ掛けて支持させた状態で固定金具Pが受け部36に収容される。続いて、棚柱2を構成する各棚柱要素3A,3Bの前壁31に複数設けたビス挿通孔35にそれぞれタッピングビスNを正面側から挿通すると、タッピングビスNは、受け部36に収容されている固定金具Pのうち面接触本体部P1の中央部分に形成した貫通孔P5にねじ込まれながら壁Wに進入する(図10参照)。以上の処理によって、当該固定箇所において棚柱2を壁Wに固定することができる。
一方、壁Wに対する棚柱2の固定箇所が、下地のある箇所(ネジが効く箇所)であれば、固定金具Pを用いず、タッピングビスNのみを用いて棚柱2を壁Wに固定することができる。この場合、棚柱2をレール1に引っ掛けるよりも前の時点で固定金具Pを壁Wに押し込んで固定する処理は不要であり、棚柱2をレール1に引っ掛けた後に、棚柱2を構成する各棚柱要素3A,3Bの前壁31に複数設けたビス挿通孔35にそれぞれタッピングビスNを正面側から挿通して壁Wにねじ込むことで、棚柱2を壁Wにネジ止めすることができる。なお、壁Wに対する1本の棚柱2の固定箇所が、下地がある箇所と無い箇所とで区別できる場合には、下地がある箇所にはタッピングビスNのみを使用し、下地が無い箇所には固定金具PとタッピングビスNを使用すればよい。すなわち、1本の棚柱2を複数箇所(図示例では最大6箇所)で壁Wに固定する際に、例えば3箇所はタッピングビスNのみで固定し、残りの3箇所は固定金具PとタッピングビスNで固定するという態様も採用できる。
以上の手順によって壁掛け棚XのベースフレームYを壁Wに固定した状態でセットすることができる。そして、各棚柱要素3の前壁31に形成されている複数のブラケット取付用スリット34から選択した任意のブラケット取付用スリット34にブラケットBを取り付け、このブラケットBにアタッチメントを介して棚板Tを取り付けることで、棚板Tに適宜の物品等を置くことが可能な壁掛け棚Xになる。
なお、本実施形態で用いるブラケットBは、合成樹脂製の一体成型品であり、図13に示すように、基端側に棚柱要素3A,3Bのブラケット取付用スリット34に挿入して掛止するための複数のフック爪B1(図示例では高さ方向に3つ並ぶフック爪B1)を形成し、その基端側から先端側へ向けて長尺なアーム部B2を伸ばしたものである。図13(a),(b)はそれぞれブラケットBを相互に異なる方向から見た全体外観図である。フック爪B1は、汎用のスチール製板状ブラケットと同様、下向きL字形状をなすものである。棚柱要素3のブラケット取付用スリット34にフック爪B1を引っ掛けた掛けた状態で外部に露出するアーム部B2のうち棚柱要素3A,3Bに接触または近接する部分であって且つ上から1段目のフック爪B1よりも下側の部分と、アーム部B2の下縁のうちアーム部B2の基端から延伸方向に沿った所定位置に亘る部分とを他の領域よりも厚みを大きく設定している。また、アーム部B2には、その長手方向に沿って1列に複数の孔B3(図示例では6つの孔B3)を開口形成している。各孔B3は、正方形状に形成してある。アーム部B2における孔B3の間隔は、基端側から1番目と2番目の間を若干狭くしている他は、全て等間隔としている。なお、アーム部B2における孔B3の形成数や位置は任意に設定することができる。
このように本実施形態に係る固定金具Pは、石膏ボードの壁Wに対して所定の押付方向に押し付けた状態で固定可能な金属製の固定金具であり、石膏ボードの壁Wに対して直接または間接的に押し当てられる面接触本体部P1と、面接触本体部P1の周囲から面接触本体部P1に対して略90度折れ曲がった押付方向にそれぞれ突出する3つの挿込爪P2とを一体に備え、各挿込爪P2が鋸歯状の1または複数の返しP3を有するものであるため、3つの挿込爪P2のうち少なくとも1つ以上の挿込爪P2が、鉛直方向及び水平方向ではない斜めの姿勢で石膏ボードの壁Wに進入することになり、石膏ボードの壁Wに対して抜き難い良好な挿込状態になる。特に、各挿込爪P2が鋸歯状の1または複数の返しP3を有するものであるため、石膏ボードの壁Wに一旦挿し込んで固定した状態では、固定金具Pを石膏ボードの壁Wから抜く力が固定金具Pに作用した場合に、各挿込爪P2の返しP3が石膏ボードの壁Wに食いつくことで容易に抜けることなく、良好な固定状態を維持することができる。なお、上述の実施形態において棚柱2の受け部36に引っ掛けられる固定金具Pの使用態様は、面接触本体部P1を石膏ボードの壁Wに対して直接押し当てる使用態様に該当し、レール1の起立壁11に形成した凹部15に収容する固定金具Pの使用態様は、面接触本体部P1を石膏ボードの壁Wに対して間接的に押し当てる使用態様に該当する。
特に、本実施形態に係る固定金具Pは、面接触本体部P1の周囲に3つの挿込爪P2を均等配置しているため、少なくとも2つ以上の挿込爪P2が、石膏ボードの壁Wを正面から見て鉛直方向及び水平方向ではない斜めの姿勢で石膏ボードの壁Wに進入することになり、石膏ボードの壁Wに対して抜き難い良好な挿込状態になる。
また、本実施形態に係る固定金具Pは、面接触本体部P1の中央部分に当該固定金具Pとは異なる固定具を挿通可能な貫通孔P5を形成しているため、貫通孔P5に別の固定具(タッピングビスN)を挿通して石膏ボードの壁Wに固定することで、固定金具P単体で石膏ボードの壁Wに固定する態様よりも強固な固定状態を実現することができる。また、貫通孔P5に挿通したタッピングビスNを貫通孔P5に対してタッピングしながらねじ込むことができるように貫通孔P5の径を適宜の値に設定(タッピングビスの径よりも小さい値に設定)することにより、上述の棚柱2を石膏ボードの壁Wに固定する場合のように、壁Wに挿し込んで固定した固定金具PがタッピングビスNをダイレクトに支持する足場として有効に機能する。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、面接触本体部の周囲に3つの挿込爪を不均等に配置した固定金具であってもよい。
各挿込爪に設ける返しの数や形状、または各挿込爪における返しの位置は適宜変更することができる。
また、固定金具が、面接触本体部の中央部分に当該固定金具とは異なる固定具挿通用の貫通孔を形成していないものであってもよい。
本発明に係る固定金具は、上述の実施形態で述べた壁掛け棚以外の物品を石膏ボードに固定する際にも好適に使用することができる。
その他、各部の具体的構成や処理内容についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
P…固定金具
P1…面接触本体部
P2…挿込爪
P5…貫通孔

Claims (3)

  1. 石膏ボードに対して所定の押付方向に押し付けた状態で固定可能な金属製の固定金具であり、
    石膏ボードに対して直接または間接的に押し当てられる面接触本体部と、
    前記面接触本体部の周囲から前記面接触本体部に対して略90度折れ曲がった前記押付方向に突出する3つの挿込爪とを一体に備え、
    前記各挿込爪が鋸歯状の1または複数の返しを有するものであることを特徴とする石膏ボード用固定金具。
  2. 前記面接触本体部の周囲に前記挿込爪を均等配置している請求項1に記載の石膏ボード用固定金具。
  3. 前記面接触本体部の中央部分に当該固定金具とは異なる固定具を挿通可能な貫通孔を形成している請求項1または2に記載の石膏ボード用固定金具。
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