JP5996889B2 - 家具取付け構造、及びそれに用いられる壁側金具 - Google Patents

家具取付け構造、及びそれに用いられる壁側金具 Download PDF

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Description

この発明は、棚や箱のような家具を壁に取り付けるための家具取付け構造、及びそれに用いられる壁側金具に関する。
従来、棚や箱のような比較的小型の家具は、家屋に備わる既存の壁に対して金具を用いて引っ掛けることにより、当該壁に取り付けるものが提案され且つ用いられている。こうした家具は、手近に要する小物などを収納・並べておく或いは部屋等のアクセントとなるような装飾品を載せるなどの目的で使用されており、日常生活において重宝されている。壁に引っ掛けて取り付けられる家具は、比較的大型で且つ平らな設置床を必要とする床置きの家具と比較して、床の状況や他の設置家具等の周囲の状況に左右されず、小型であれば勿論のこと、取付け空間が確保されれば手軽に設置することができ、且つ必要に応じて配置替えも容易であり、使い勝手の優れた家具である。
このような家具は、典型的には、壁にフックを予め取り付けておき、当該家具の上端部に取り付けた取付け金具を当該フックに対して引っ掛けることにより、壁に対して直接的に取り付けられている。フックと金具は通常、左右二カ所に設けることで、家具を簡素ながらバランス良く取り付けることができる。家具は、その上端部において壁に吊り下げられる状態となり、家具それ自体の重さ、或いはその家具に載置又は収納された物品の重さが家具に対して吊り下げ位置の回りに回動させるモーメントを生じることになるので、かかるモーメントによって家具の下端部の部分が壁面に当接することで、その当接領域における摩擦力で家具の不用意な動きを抑制している。
家具の取付けが上記のような引っ掛け構造で行われている場合、地震の発生時に振動が壁と家具に伝達されてくると、家具が揺れ、即ち、フックを支点として壁面から離れ、その後戻ることで壁に勢いを付けて衝突するという挙動を繰り返すことがある。かかる揺れを生じた場合、家具に載置又は収納していた物品が家具内で転倒、或いは家具から落下することあった。また、揺れが大きくなると、家具自体がフックから外れて壁から脱落する危険があった。更に、引っ掛け箇所が一カ所である場合は勿論であるがその引っ掛け構造が不安定である場合には、家具は、壁面に平行な面内においても揺動をすることが充分に予想され、この場合にも、家具に載置又は収納していた物品が家具内で転倒又は家具から落下するという危険があった。
簡単に取付け作業ができ、かつ、取付け後長期経過しても、鏡止め具が不用意に持ち上がらずに取付け時の保持位置を保って、鏡を保持する鏡止め金具が提供されている(特許文献1参照)。この鏡止め金具は、壁面に取付け固定される固定部と、該固定部に設けられたガイド部に案内されて上下方向に可動して鏡を保持する爪部と、固定部と爪部との間に設けて下方向に爪部を弾性的に保持するように保持力が働くバネ部から構成され、かつ、爪部が上方垂直に上がらないように、固定部にはウイングを設けて、このウイングに引掛かるように対向して、爪部にはストッパ部が設けられている。鏡は、鏡の下端部を受ける下側の左右二つの鏡止め具と、鏡の上縁部を上側から嵌合する上側の左右二つの鏡止め具とで、壁面に取り付けられる。壁面に取付けた後、引き上げる作動工程においては、爪部は固定部に対して、壁面が邪魔して反ることができずに、ストッパ部と壁面との間にウイングが入り込んで、両者は当接し干渉しあい、これにより、バネの保持力が低下したとしても、爪部が不用意に持ち上がらずに、鏡を保持し続けるようにされている。
特開平09−084674号公報
そこで、家具を壁に取り付ける家具取付け構造において、壁側金具に突き刺しピンの適用が可能になるように構造上の工夫を凝らして、家具を簡単に且つ確実に壁に取り付けることができるようにする一方で、地震のような振動が作用しても壁側金具を含めて家具が容易には壁から脱落しないようにする点、及び壁側金具について、構造上、突き刺しピンの適用を可能にして家具の壁への取付けが簡単に且つ確実になるようにする点で解決すべき課題がある。
この発明の目的は、上記課題を解決することであり、家具を簡単に且つ確実に壁に取り付けることができ、地震のような振動が作用しても容易には壁から脱落しないようにする家具取付け構造、及びその家具取付け構造に用いられる壁側金具を提供することである。 また、そうした家具取付け構造、及びその家具取付け構造に用いられる壁側金具において、更に、家具をできる限り壁に接近させて、好ましくは壁との隙間を無くした状態で取り付けることを可能にして、家具の壁への取付け状態の見栄えを向上するとともに、壁に対する工事を極力少なくすることができるようにすることである。
上記の課題を解決し、目的を達成するため、この発明による家具取付け構造は、家具側に取り付けられる家具側金具と、当該家具側金具に対応して壁側に取り付けられる壁側金具とを備えており、対応する前記家具側金具と前記壁側金具と互いに係合されてなる状態で前記家具を前記壁に取り付ける家具取付け構造において、前記家具側金具は前記家具の上端部と下端部との一方に少なくとも一つが取り付けられ且つ他方に少なくとも二つが取り付けられており、前記壁側金具は、当該壁側金具を通して水平又は斜め下方に前記壁に突き刺された状態にある突き刺しピンによって前記壁側に取り付けられており、前記壁側金具は、前記壁に固定される本体部分と、上方から落とし込まれた状態にある前記家具側金具と係合する係合部とを備えており、前記突き刺しピンは、細長い薄板状に形成され且つ先端部分が尖った板状ピンを備えており、前記壁側金具の前記本体部分には、前記突き刺しピンの前記板状ピンがその板面を上下に向けて嵌まり合う状態で刺し通される突き刺し孔が形成されていることを特徴としている。
この家具取付け構造によれば、家具側金具は家具の上端部と下端部との一方に少なくとも一つが取り付けられ且つ他方に少なくとも二つが取り付けられているので、家具は上下に距離の離れた少なくとも三カ所で壁に取り付けられていることになり、地震等の振動が作用しても、家具が壁から容易には脱落することがない。また家具側金具は対応する壁側金具に対して上方から落とし込まれた状態で当該壁側金具の係合部に係合しているので、家具の壁への取付けが容易である。
また、壁側金具を壁に装着する突き刺しピンは、細長い薄板状に形成され且つ先端部分が先細に尖った板状ピンを備えており、板状ピンがその板面を上下に向けて水平又は斜め下方に壁に突き刺される。壁側金具には、突き刺しピンの板状ピンが嵌まり合う状態で刺し通される突き刺し孔が形成されている。壁側金具は、板状ピンが壁側金具の突き刺し孔を刺し通して壁に突き刺された状態にある突き刺しピンによって、壁に装着される。
壁側金具に形成される突き刺し孔の形状については、突き刺しピンの板状ピンの断面形状に合わせて、細長い矩形のみならず例えばL字状の非対称な形状とすることもできる。この場合、突き刺しピンの突き刺しの際には、板状ピンの壁側金具に対する位置ばかりでなく姿勢についても決められた姿勢にする必要があり、壁側金具に対する突き刺しを間違えることがない。
この家具取付け構造において、前記家具を前記壁に寄せて取り付けるため、前記壁側金具の前記係合部は、前記本体部分から手前側上方に向かって傾斜しており且つ前記家具側金具が前記壁側金具に対して引寄せられた状態で係合する傾斜上面を有ることができる。家具側金具壁側金具に対して上方から落とし込まれた状態では、係合部は、傾斜上面のガイド作用によって家具側金具を壁側金具に向けて引寄せることになる。家具側金具が対応する壁側金具に対して引き寄せられることで、家具を壁に寄せて取り付けことができる。家具と壁との間に隙間が少ないほど、取付け状態の見栄えが良い。
また、前記壁側金具の前記傾斜上面は、前記壁側金具の本体部分から、前記壁への取付け状態で上方に延びることになる延長部を、前記壁から離れる方向に斜めに屈曲させて得られる延長部表面によって構成することができる。壁側金具の傾斜上面を構成する屈曲形成された延長部表面は、広い表面のガイド作用によって家具側金具を壁側金具に向けて引寄せる。
更に、前記壁側金具の前記傾斜上面は、前記壁側金具の本体部分から、前記壁への取付け状態で側方となる方向に形成した延長部を、前記本体部分に対して折り曲げて前記本体部分に対して起立させて得られる延長部端縁によって構成することができる。折り曲げ形成された延長部の端縁によって壁側金具の傾斜上面を構成するので、延長部の剛性が高められる。
この家具取付け構造において、前記家具側金具は前記家具の前記壁側に面する側に形成されている凹部内に収容されていて、前記家具の取付け状態で、前記壁側金具も前記家具側金具と共に前記凹部に収容されており、更に、前記凹部には、当該凹部よりも深さが深い第2凹部が形成されており、前記係合部は前記凹部と前記第2凹部に収容されているとすることができる。
家具側金具や壁側金具はそれ自体で厚みのあるものであるので、家具の壁側に面する側に凹部を形成し、家具の取付け状態で当該凹部内に家具側金具を収容することで、壁と家具との間に家具側金具の厚みに相当する隙間を作ることがなく、家具と壁との間の隙間を少なくする、或いは家具は壁に寄せて取り付けることができる。また、家具の取付け状態で、壁側金具も家具側金具と共に当該凹部に収容することで、壁と家具との間に壁側金具の厚みに相当する隙間が作られることがなく、家具は壁に対して更に寄せて、好ましくは家具を完全に壁に接する状態に取り付けられる。
更に、前記凹部に当該凹部よりも深さが深い第2凹部を形成し、前記係合部を前記凹部と前記第2凹部に収容することができる。係合部を凹部と第2凹部に収容することで、壁と家具との間に壁側金具の厚みに相当する隙間が作られることがなく、家具は壁に対して更に寄せて取り付けられる。
この家具取付け構造において、前記壁側金具は、少なくとも左右に隔置した二つの位置のそれぞれにおいて前記突き刺しピンによって前記壁に装着されており、前記係合部は、二つの前記突き刺しピンの中間位置を通る縦線上に配置することができる。壁側金具を壁に装着する手段を左右に各隔置した二つの突き刺しピンとし、その中間位置を通る縦線上に係合部を配置することで、係合部から壁側金具に掛かる家具の重さは二つの突き刺しピンを介してバランス良く壁で支えられる。
また、前記係合部については、前記壁側金具において、前記二つの突き刺しピンの上端縁の高さよりも上方の領域、前記二つの突き刺しピン間の領域又は前記二つの突き刺しピンの下端縁の高さよりも下方の領域に配置することができる。家具の上端部や下端部などの部位に対する関係で、装着される位置に応じて係合部が備わる領域が変更された壁側金具を採用することで、種々の係合バリエーションが得られ、壁側金具が家具の内側に隠れることになり、家具取付け構造として見栄えが良好となる。
また、前記家具側金具は、前記家具に固定される本体部分を有しており、前記本体部分の端縁、又は前記本体部分に形成されている窓の縁において、前記壁側金具に備わる前記係合部と係合することができる。家具側金具は簡素な構造にて壁側金具に備わる係合部と係合し、特に、本体部分に形成されている窓の縁において壁側金具に備わる係合部と係合する家具側金具の場合には、係合部が窓から係合離脱し難くなり、地震発生時においても家具が壁から落下するような事態を未然に防止することができる。
また、前記壁側金具に形成されている前記突き刺し孔は、前記板状ピンの断面である細板の断面に対応して形成されているストレートな長孔、又は前記板状ピンに切り起こし片として形成されている楔部が通過する拡大部分が前記ストレートな長孔に連続して形成されている孔であるとすることができる。突き刺しピンは、板状ピンがストレートな長孔に嵌まり合う状態で、或いはストレートな長孔に拡大部分となる孔部分を連続して形成した場合には、板状ピンが位置のみならず姿勢についても突き刺し孔に嵌まり合う状態で壁側金具に挿通させて、壁に突き刺される。
また、前記壁側金具の前記本体部分には、前記突き刺しピンの前記壁側金具への位置決めを確実にするため、前記突き刺しピンの前記壁側金具に対する突き刺しが完了した状態で、前記突き刺しピンに形成されている突起が嵌まり込む嵌入孔を形成することができる。突き刺しピンに形成されている突起が壁側金具に形成されている嵌入孔に嵌まり込むことにより、突き刺しピンが壁側金具の突き刺し孔を挿通して壁に予定の深さまで正しく突き刺された状態にあることを確認することができる。
更に、前記家具は、箱、断面L字状の単数段又は複数段を備えた棚、鏡又は額縁であるとすることができるが、これらに限られることもない。
また、上記の課題を解決し、目的を達成するため、この発明による壁側金具は、壁側に取り付けられる金具であって、家具側に取り付けられる家具側金具と互いに係合されてなる状態で前記家具を前記壁に取り付ける家具取付け構造に用いられる壁側金具において、前記壁側金具は、当該壁側金具を通して水平又は斜め下方に前記壁に突き刺された状態にある突き刺しピンによって前記壁側に取り付け可能であり、前記壁側金具は、前記壁に固定可能な本体部分と、上方から落とし込まれた状態にある前記家具側金具係合可能な係合部とを備えており、前記壁側金具の前記本体部分には、前記突き刺しピンに備わり細長い薄板状に形成され且つ先端部分が尖った板状ピンがその板面を上下に向けた姿勢で嵌まり合って刺し通し可能な突き刺し孔が形成されていることを特徴としている。この壁側金具によれば、壁側金具は、板状ピンが壁側金具の突き刺し孔を刺し通して壁に突き刺された状態にある突き刺しピンによって、壁に装着される。また、家具側金具は対応する壁側金具に対して上方から落とし込まれた際に当該壁側金具の係合部に係合して受けられるので、家具の壁への取付けが容易である。
この壁側金具において、前記係合部は、前記本体部分から手前側上方に向かって傾斜しており且つ前記家具側金具が前記壁側金具に対して引き寄せられた状態で係合可能な傾斜上面を有することができる。家具側金具を壁側金具に対して上方から落とし込むときに、係合部は、傾斜上面のガイド作用によって家具側金具を壁側金具に向けて引寄せる。
また、この壁側金具の前記傾斜上面については、前記本体部分から前記壁への取付け状態で上方に延びることになる延長部を前記壁から離れる方向に斜めに屈曲させて得られる延長部表面によって構成することができる。壁側金具の傾斜上面を構成する屈曲形成された延長部表面は、広い表面のガイド作用によって家具側金具を壁側金具に向けて引寄せることができる。
また、この壁側金具の前記傾斜上面については、前記本体部分から前記壁への取付け状態で側方となる方向に形成した延長部を、前記本体部分に対して折り曲げて前記本体部分に対して起立させて得られる延長部端縁によって構成することができる。折り曲げ形成された延長部の端縁によって壁側金具の傾斜上面を構成するので、延長部の剛性が高められる。
また、この壁側金具は、少なくとも左右に隔置した二つの位置のそれぞれにおいて前記突き刺しピンによって前記壁に装着可能であり、前記係合部は、前記二つの突き刺しピンの中間位置を通る縦線上であって、前記二つの突き刺しピンの上端縁の高さよりも上方の領域、前記二つの突き刺しピン間の領域又は前記二つの突き刺しピンの下端縁の高さよりも下方の領域に配置することができる。壁側金具を壁に装着する手段を左右に隔置した二つの突き刺しピンとし、その中間位置を通る縦線上に係合部を配置することで、壁側金具は、係合部に係る家具の重さを二つの突き刺しピンを介してバランス良く壁に伝達することができ、また、係合部の配置領域が、家具の上端部や下端部などの部位に対する関係との関係で壁に装着される位置に応じて変更された壁側金具を採用することで、種々の係合バリエーションが得られ、壁側金具が家具の内側に隠れて見栄えが良好となる。
また、この壁側金具において、前記突き刺し孔は、前記板状ピンの断面である細板の断面に対応して形成されているストレートな長孔、又は前記板状ピンに切り起こし片として形成されている楔部が通過可能な拡大部分が前記ストレートな長孔に連続して形成されている孔であるとすることができる。突き刺しピンについては、板状ピンがストレートな長孔に嵌まり合う状態で、或いはストレートな長孔に拡大部分となる孔部分を連続して形成した場合には、板状ピンが位置のみならず姿勢についても突き刺し孔に嵌まり合う状態で壁側金具に挿通させて、壁に突き刺すことができる。
更に、前記本体部分には、前記突き刺しピンの前記壁側金具への位置決めを確実にするため、前記突き刺しピンの前記壁側金具に対する突き刺しが完了した状態で、前記突き刺しピンに形成されている突起が嵌まり込む嵌入孔を形成することができる。突き刺しピンに形成されている突起が壁側金具に形成されている嵌入孔に嵌まり込むことにより、突き刺しピンが壁側金具の突き刺し孔を挿通して壁に予定の深さまで正しく突き刺された状態にあることを確認することができる。
また、家具側に取り付けられる家具側金具は、壁側に取り付けられる壁側金具を互いに係合させることにより前記家具を前記壁に取り付ける家具取付け構造に用いられる前記家具側金具であって、上方から落とし込まれて前記壁側金具に受け止められた状態で前記壁側金具に係合可能である。家具側金具は対応する壁側金具に対して上方から落とし込むことによって当該壁側金具に係合するので、家具の壁への取付けが容易になる。
この家具側金具において、前記家具に固定される本体部分と、前記本体部分の端縁又は前記本体部分に形成されている窓の縁に形成されていて、前記壁側金具に備わる係合部と係合可能な被係合部とを備えることができる。家具側金具は簡素な構造にて壁側金具に備わる係合部と係合し、特に、本体部分に形成されている窓の縁において壁側金具に備わる係合部と係合する家具側金具の場合には、係合部が窓から係合離脱し難くなり、地震発生時においても家具が壁から落下するような事態を未然に防止することができる。
この発明の家具取付け構造は、上記のように構成されているので、次のような格別の効果を奏することができる。即ち、家具は上下に距離の離れた少なくとも三カ所で壁に取り付けられていることになり、左右に傾くことなく、また地震等の振動が作用しても、家具の前後方向の揺れが少なく、家具が壁から容易には脱落することがない。また、家具側金具は対応する壁側金具に対して上方から落とし込まれた状態で当該壁側金具に係合するので、家具の壁への取付けが容易になる。その結果、壁側には壁側金具を取り付けるだけで済み、壁に凹部や溝等の加工をする必要がなく、壁を極力元の状態のまま使用することができる。賃貸住宅の場合などには、例えば突き刺しピンのような装着具によって壁に突き刺すのみで壁側金具を取り付けることができるので、壁を傷つけることが殆どない。また、家具側に加工を施す場合であっても、その壁に面する側(裏板等)に凹部等を形成する程度であり、家具の裏側は通常目に触れることがなく、影響が少ない。また、家具を可能な限り壁に近づけて取り付けることができるので、家具の背面と壁との間に隙間が少なく、家具の壁への取付け状態の見栄えが良好である。また、壁側金具は、従来のように、ねじやビスのように回転操作を伴う工具を用いる固着具で壁に取り付けられるのではなく、細長い薄板状に形成され且つ先端部分が尖った板状ピンを備える突き刺しピンがその板面を上下に向けて水平又は斜め下方に前記壁に突き刺されることで、壁に装着される。突き刺しは、人の手で直接に又は工具を用いるにしてもハンマのような叩く操作で行うことで極めて手軽に行うことができる。壁への突き刺し時に作用する突き刺し力は板状ピンの先の尖った先端部分に集中し、楔作用によって壁への突き刺しを容易に行うことができ、また、板状ピンは断面が細板の断面であるので、突き刺しの際の、木材やモルタル等から成る壁の変形や押し退けの程度が少なくて済み、壁へのダメージを少なくすることができる。更に、家具の荷重は、家具側金具から係合部を介して壁側金具に伝わり、壁側金具から突き刺しピンを経て壁に支えられる。この際、板状ピンは水平又は斜め下方に壁に突き刺されているので、板状ピンに伝えられた荷重は板状ピンの細長いけれども幅のある広い領域の板面に伝達され、当該荷重が特定の領域に集中せず板面に分散される。したがって、この家具取付け構造は、支持強度が高く、壁に対する家具の荷重の支持が確実である。
また、この発明は、家具取付け構造に用いられる壁側金具であって、壁側に取り付けられた状態で家具側金具と係合されたときに、家具をできる限り壁に接近させて、好ましくは壁との隙間を無くした状態で取り付けることを可能にする。家具取付け構造に用いられた状態では、地震のような振動が作用しても容易には壁から脱落しないようにし、家具の壁への取付け状態の見栄えを向上し、壁に対する工事を極力少なくし、更に家具を簡単に且つ確実に壁に取り付けることを可能にする家具取付け構造を構成することができる。
図1は、この発明による家具取付け構造の実施例が適用された家具の取付け状態の一例を示す図である。 図2は図1に示す家具に適用された家具取付け構造のうち上側取付け構造の一例を示す図である。 図3は図1に示す家具に適用された家具取付け構造のうち下側取付け構造の一例を示す図である。 図4は、図2に示す上側取付け構造に用いられる壁側金具を示す図である。 図5は、上側取付け構造のうち、家具側金具の変形例を示す図である。 図6は、下側取付け構造における壁側金具を示す図である。 図7は、下側取付け構造における壁側金具の別例を示す図である。 図8は、下側取付け構造における家具側金具の別例を示す図である。 図9は、下側取付け構造における家具側金具の更に別の例を示す図である。 図10は、壁側金具を壁に固定するための壁装着具としての突き刺しピンの詳細を示す図である。 図11は、この発明による家具取付け構造の別の実施例において用いられる壁側金具と当該壁側金具を壁に固定するための壁装着具とから成る壁側構造を示す図である。 図12は、図11に示す壁側金具を示す図である。 図13は、図11に示す壁側金具を壁に固定するための壁装着具を示す図である。
以下、添付した図面に基づいて、この発明による家具取付け構造の実施例を説明する。図1はこの発明による家具取付け構造が適用された家具としての箱の取付け状態の一例を示す図であって、図1に示す(a)は当該箱の取付け状態を示す斜視図であり、(b)はその側面図である。図2は、図1に示す家具に適用された家具取付け構造のうち上側取付け構造の一例を示す図であって、図2に示す(a)は上側取付け構造の壁側と家具側の金具の係合状態を示す図であり、(b)は係合状態にある上側取付け構造の側面図である。図3は、図1に示す家具に適用された家具取付け構造のうち下側取付け構造の一例を示す図であって、図3に示す(a)は下側取付け構造の壁側と家具側の金具の係合状態を示す図であり、(b)は係合状態にある下側取付け構造の側面図である。
図1に示す家具は、内部に物品を収容・陳列可能な四角い箱1である。箱1は、壁Wに対して、裏板1aにおいて、上側の左右両端近傍の2カ所における上側取付け構造A,Bと、下側中央の1カ所における下側取付け構造Cとの3つの点で、引っ掛けられた状態で取り付けられている。上側取付け構造A,Bは、左右に対して取付け条件が対称的になるように、左右対称とすることが好ましい。なお、図1に示している箱1は、一つの例示に過ぎない。箱の形態はこの例に限ることなく、本発明による家具取付け構造は種々の形態の箱に適用することができることは明らかである。
上側取付け構造A,Bは、いずれも、図2に示すように、壁W側に取り付けられる壁側金具10と、家具、即ち、箱1側に取り付けられる家具側金具20とを備えている。図2に図示されている上側取付け構造Aに対して、上側取付け構造Bは左右対称である以外、同じ構造である。対応する壁側金具10と家具側金具20とを互いに係合させることにより箱1を壁Wに取り付けることができる。各壁側金具10は、3本(左右に隔置した二つの位置のそれぞれに配置された上側2本、下側1本)の突き刺しピン16によって壁Wに取り付けられている。壁側金具10は、金属製の板材を打ち抜きそして折り曲げ加工して製作されたものであり、中央の本体部分11と、本体部分11の上側左右において壁Wへの取付け状態で上方向に延びる舌片12,12と、本体部分11の下側左右において同じ取付け状態で下方向に延びる舌片13,13と、本体部分11の上側中央において上手前方向に傾斜して延びる引っ掛け片としての係合部14とを備えている。係合部14は、図2の(b)に示すように、斜め手前上方に傾斜しているので、壁Wとの間には、上方には開放され且つ下方に向かって楔状(隙間が狭くなる)となったスペース15が形成されている。即ち、壁側金具10に備わる係合部14は、壁Wへの取付け状態で、本体部分11から壁Wに沿って上方に延びる舌状の延長部を備えており、係合部14が有する手前側上方に向かって傾斜する傾斜上面は、当該延長部の壁Wから離れる方向に斜めに屈曲させて得られる延長部表面14aによって構成されている。また、壁側金具10においては、延長部表面14aによって構成される係合部14は、左右二つの突き刺しピン16,16の上端縁の高さよりも上方の領域で且つ両ピン16,16の中間位置を通る縦線上に配置されている。延長部表面14aは、舌状の延長部の表面に形成されているので、家具側金具20の後述する係合部分22との係合のために広いガイド面として機能する。
各突き刺しピン16は例えば樹脂製の本体部分17と金属製の突き刺し針18とを備えている。3つのピン16の各突き刺し針18をそれぞれ壁側金具10に形成されている孔に通して壁Wに突き刺すことで、本体部分17と壁Wとの間に壁側金具10を挟み込むことにより、壁側金具10が壁Wに容易に且つ確実に取り付けられる。
家具側金具20は、裏板1aの角部に合わせるように、概略矩形の形状を有する金属板から形成されている。家具側金具20は、本体部分21と、壁側金具10と係合する部位である端縁として、本体部分21の下辺の一部に僅かに切り欠いて形成された係合部分22とを備えている。本体部分21には複数箇所(図示の例では3カ所)に孔23が座ぐり状に形成されており、孔23を通して木ねじ24を箱1(裏板1a)にねじ込むことにより、家具側金具20を箱1(裏板1a)に取り付けることができる。木ねじ24の頭部は皿頭として、家具側金具20の表面からの出っ張りを少なくするのが好ましい。
図3に示すように、下側取付け構造Cは、壁W側に取り付けられる壁側金具30と、家具、即ち、箱1側に取り付けられる家具側金具40とを備えている。壁側金具30は、本体部分31と、当該本体部分31の略半分の幅を有し本体部分31から、壁Wへの取付け状態で下方に延びる延長部分32と、板金を切断して形成されており当該延長部分32の中央側側縁の回りに折り曲げられて形成されたフック状の引っ掛け片となる係合部33とを備えている。係合部33は、全体として上手前方向(図3(b)では左側方向)に傾斜して延びており、係合部33の壁W側は斜め手前上方に傾斜した傾斜端縁34となっている。即ち、壁側金具30の係合部33は、壁側金具30の本体部分31から、壁Wへの取付け状態で側方となる方向に形成した延長部を、本体部分31に対して折り曲げて本体部分31に対して起立させて得られており、その傾斜上面は、延長部端縁である傾斜端縁34によって構成されている。係合部33は折り曲げて起立させて得られているので、家具側金具40の当たりに対して剛性が高くなっている。傾斜端縁34と壁Wとの間には、上方に開放され且つ下方に向かって楔状(隙間が狭くなる)となったスペース35が形成されている。端縁34の下端は水平端縁34aとなっており、場合によっては後述する家具側金具40を載せることができる寸法関係に設定することも可能である。
壁側金具30は、上側取付け構造Aの壁側金具10の場合の突き刺しピン16と同様の突き刺しピン36によって壁Wに取り付けられる。即ち、突き刺しピン36は、例えば樹脂製の本体部分37と金属製の突き刺し針38とを備えており、左右に隔置された2つの突き刺しピン36,36の各突き刺し針38をそれぞれ壁側金具10に設けられた孔に通して壁Wに突き刺すことで、本体37と壁Wとの間に壁側金具30を挟み込むことにより、壁側金具30が壁Wに容易に且つ確実に取り付けられる。また、壁側金具30においては、傾斜端縁34によって構成される係合部33は、二つの突き刺しピン36,36の下端縁の高さよりも下方の領域で且つ両ピン36,36の中間位置を通る縦線上に配置されている。
下側取付け構造Cの家具側金具40は、全体が逆T字状の形状をした金属製の金具であり、横に延びていて箱1の下辺部に固定される本体部分41と、本体部分41の中央から上方に延びていて壁側金具30の係合部33に係合可能な係合部分42とを有している。本体部分41には、複数箇所(図示の例では2カ所)に孔43が座ぐり状に形成されており、孔43を通して木ねじ44を箱1(裏板1a)にねじ込むことにより、家具側金具40は箱1(裏板1a)に取り付けられる。木ねじ44は、木ねじ24と同様に、頭部の形状を皿頭とするのが好ましい。
家具側金具40の係合部分42には、壁側金具30の引っ掛け片である係合部33を通すことができる大きさの窓45が打抜き加工を施すなどして形成されている。家具側金具40を上方から壁側金具30に対して上方から落とし込む際に、家具側金具40の窓45に係合部33を相対的に通すことで、家具側金具40をその窓45の縁において壁側金具30の係合部33に係合させることができる。家具側金具40は簡素な構造にて壁側金具30に備わる係合部33と係合可能である。
箱1の裏板1aにはその一部又は全部に窪ませることで凹部としての第1凹部2が形成されており、家具側金具20,40は、本体部分21,41を当該第1凹部2内に嵌め込んだ状態で固定されている。したがって、図2(b)、図3(b)に示すように、家具側金具20,40は裏板1a内に収容される状態となっており、裏板1aよりも外側(壁W側)にはみ出てはいない。また、箱1の裏板1aには、第1凹部2に続いて第1凹部2よりも深い第2凹部3が形成されている。壁側金具10,30において、屈曲されて或いは折り曲げて形成される係合部14,33を本体部分21,31や延長部分32に対して高さのある構造に形成しても、家具1の壁Wへの取付け状態では、係合部14,33は第1凹部2やそれに続く第2凹部3内に収容される。また、取付け用のピン36も第1凹部2やそれに続く第2凹部3内に収容される。このように、家具取付け構造A、B,Cは、箱1の裏板1aに形成された第1凹部2或いは第2凹部3に収容されるので、家具1を壁Wに近接又は接触させるように取り付けることができる。
壁側金具30の係合部33は、家具側金具40の本体部分41から一体的に延びる係合部分42に形成されている窓45に嵌入し、窓45の縁において係合可能であるので、係合部33が窓45から係合離脱し難くなり、地震発生時のように家具である箱1と壁WとがX方向(図1に示すように壁面に対して平行な水平方向)に相対的に揺れるときには、係合部33が窓45の開口縁に規制されて、箱1の揺れが抑制される。また、箱1の裏板1aと壁Wとの間には最小限の隙間しか形成されず、壁Wに対する箱1の揺れを最小限に抑えることができる。例えば、第1凹部2の深さを充分な深さ、例えば、壁側金具30と家具側金具40と和よりも深い凹部に形成することで、壁側金具30と家具側金具40とが係合状態になろうとした場合においても、裏板1aを壁Wに当接状態にすることができる。地震発生時のように家具である箱1と壁WとがY方向(図1に示すように壁Wに対して垂直に進退する方向)に相対的に揺れるときにも、係合部33の傾斜端縁34が窓45の開口縁に規制されて、箱1の当該方向の揺れを抑制することができ、箱1の壁Wに対する当たりを伴う揺れを緩和させることができる。
本発明による家具取付け構造においては、上側取付け構造A,Bの壁側金具10と家具側金具20、及び下側取付け構造Cの壁側金具30と家具側金具40とは互いに位置を対応して配置されているので、箱1を壁Wに取り付ける時には、家具側金具20,40を対応する壁側金具10,30に対して上方から落とし込むことによって、家具側金具20,40は同時に壁側金具10,30に係合する。家具側金具20,40は、係合部14,33の傾斜上面の作用によって対応する壁側金具10,30に対して引寄せられ、その引寄せ状態で係合されるため、箱1は壁Wに寄せて取り付けられる。本発明による家具取付け構造によれば、例えば地震が生じたときに、地震の横揺れ、即ち、水平方向(X方向)の揺れと、壁Wに対して接近・離間する方向(Y方向)の揺れに対して充分な脱落防止機能を奏することができる。特に、Y方向の揺れは、箱1を壁Wに対して衝突させる作用があって、下側取付け構造Cが設けられない場合には、その反作用によって上側取付け構造A,Bを支点として壁Wから大きく跳ね上がり、箱1が壁Wから脱落する大きな原因となっている。上側取付け構造A,Bをに加えて下側取付け構造Cをも採用する本発明の取付け構造により、箱1の壁Wからの脱落を防止することができる。
図4は、上側取付け構造A,Bにおける壁側金具10を示す図であり、(a)はその正面図であり、(b)はその側面図である。図4においては、図2において示した部位と同等に部位については同じ符号を付すことで再度の説明を省略する。図4に示す壁側金具10に関連して、図10には、壁側金具10を壁Wに固定するための壁装着具としての突き刺しピン16の詳細が示されている。図10の(a)は上面図、(b)は(a)のD−D断面図、(c)は底面図、そして(d)は側面図である。突き刺しピン16は、ステンレス等の金属製の針部材としての突き刺し針18と、突き刺し針18が貫通されている樹脂製ヘッド部材となる本体部分17と、本体部分17に被せられるキャップ113とを備えている。
突き刺し針18は、二本の細長い薄板状の板状ピン114,115と、これら板状ピン114,115に連続し且つ共通している根元部分116とから構成されている。二本の板状ピン114,115は、根元部分116から、板状ピン114,115の針幅程度(例示するものは針幅よりも僅かに細いが、これに限らない)の隙間120を挟んで互いに平行に同じ方向に向かって延びていて、同じ高さを有している。二本の板状ピン114,115は、根元部分116を含めて、共通の面内に存在するように配置されている。
板状ピン114,115の先頭部分121,122は、それぞれ同じ三角山の形状に形成されており、板状ピン115は幅方向のみならず厚み方向にも先細の三角山状のテーパ状に形成されている。テーパ状の先頭部分121,122は、板状ピン114,115を壁に突き刺す時に突き刺し易くしている。即ち、板状ピン114,115は、その先端部分が幅方向にも厚み方向にも尖った細長い板状のピンであるので、壁Wへの突き刺し時に作用する突き刺し力は板状ピン114,115のテーパ状の先端部分121,122に集中し、楔作用によって壁Wへの突き刺しを容易に行うことができる。板状ピン114,115は断面が細板の断面であるので、突き刺しの際の、木材やモルタル等から成る壁の変形や押し退けの程度が少なくて済み、壁へのダメージを少なくすることができる。
突き刺し針18は、一枚の金属板好ましくはステンレス板からの打ち抜きによって、中央に根元部分116に相当する基部と、当該基部から連続して延びる二つの板状ピン114,115とを有する板状のピンとして製作される。突き刺し針18は、根元部分116から先端部分121,122を除き、板状ピン114,115を含めて一様な板厚である。しかしながら、打ち抜きの際又は打ち抜きの後、プレス加工によって先頭部分121,122についてのみその板厚を尖端に向かうに従って徐々に薄くされている。これに換えて、根元部分116から板状ピン114,115の先端部分121,122まで、尖端に向かって板厚が次第に薄くなるように形成することもできる。この構造の板状ピンは、先端部分121,122の板厚が最も薄くされているので壁への突き刺しが容易になっており、石膏ボード等の比較的柔らかい壁材から成る壁への突き刺しに好適である。
板状ピン114,115には、それぞれの外側の側縁の領域において、二つの楔部123,124が、縦方向(突き刺し方向)の先端寄り部分と中央部分とに並んで且つ突き刺し針18の縦中心線に対して左右対称位置に形成されている。楔部123,124は、板状ピン114,115に切込みを入れて、板状ピン114,115の一方側の板面から突き刺し方向の後方に向けて傾斜する態様で切り起こした切り起こし片として形成されている。この例では、板状ピン114,115の突き刺し方向の後方に向かって次第に幅広い形状に形成されている。楔部123,124は、突き刺し針18の製造時に合わせて行う簡単な金属加工により形成することができる。また、楔部123,124は、形成位置が異なる以外、同じ態様(形状、傾斜確度等)で切り起こされて形成されている。
楔部123,124は、突き刺し方向の後方に向けて傾斜しているので、突き刺し針18を突き刺すときには楔部123,124はその傾斜が低くなるように変形するために、壁に対して大きな抵抗とはならないが、壁に突き刺した状態にある突き刺し針18が当該壁から抜き取られようとするときには、壁からのそうした抜き出しに対して大きな抵抗となる。
図4は、上側取付け構造A,Bにおける壁側金具10の(a)は正面図、(b)は側面図である。壁側金具10の本体部分11には、3箇所に、突き刺しピン16がそれぞれ突き刺される孔群212が同じ態様(形状、姿勢)で形成されている。各孔群212には(代表して一つの孔群212についてのみ示す)、突き刺しピン16の突き刺し針18の二つの板状ピン114,115がそれぞれ突き刺される突き刺し孔213,213と、突き刺しピン16の本体部分17に形成されている二つの突起128,128が嵌まり込む嵌入孔214,214とが形成されている。突き刺し孔213には、切り起こし片である楔部123,124が通過しやすいように、孔の形状に工夫が施されている。即ち、各突き刺し孔213は、楔部123,124を通過しやすくする拡大部分213aを備えるように、全体がL字状に連続して形成されている。突き刺し孔213の形状を考慮することで、本体部分17に形成された二つの突起128,128は、突き刺しピン16が壁側金具10に対して一つの位置で一つの姿勢で嵌まり合うときのみ、壁側金具10の本体部分11に形成された嵌入孔214,214に嵌まる。したがって、突き刺しが完了して突起128が嵌入孔214に嵌まり合った時点で位置決めが正確に行われる。図示の係合具の例では、二つの突き刺し孔213は横に並んでいるが、必要に応じて縦に並べた係合具とすることもできる。
図5は、上側取付け構造A,Bにおける家具側金具の別の例を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。図5に示す家具側金具60は、図2に示す家具側金具20と比較して、金具の中央に一部を変形させて横方向に延びるリブ61を形成したものである。リブ61は家具側金具60の横長に沿う方向に延びるように形成されている。リブ61を形成することにより、家具側金具60の強度(特に曲げ強度)を向上させることができる。その他の部分は図2に示す家具側金具20と同等であるので、同等の部位には同じ符号を用いることで再度の説明を省略する。
図6は、下側取付け構造Cにおける壁側金具30を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。壁側金具30にも、図4に示した上側取付け構造A,Bにおける壁側金具10の場合と同様の孔群212が形成されている。壁側金具30の孔群212の機能・作用についても、図4に示した壁側金具10の場合と同様であるので、同じ符号を付すことで再度の説明を省略する。
図7は、下側取付け構造Cにおける壁側金具の別例を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。図7に示す下側取付け構造Cにおける壁側金具70は、全体が矩形の金属板であり、本体部分71に引っ掛け片に相当する一部を打ち抜き形成して、一側辺の回りに折り曲げて引っ掛け片となる係合部73を形成し、打ち抜きした一部を含む矩形の領域を窓74に形成したものである。即ち、係合部73を切り起こす際に、本体部分71に窓74が形成される。係合部73には、家具側金具が係合する。壁側金具70に、突き刺しピン16を突き刺すための孔群212を形成する点は、図6に示す壁側金具30の場合と同様であるので、再度の説明を省略する。板厚や係合部73の傾斜角度等の寸法を定めることにより、家具(箱1)の下部を手前側に引いたときの隙間の発生を防止することができる。
図8は、下側取付け構造Cにおける家具側金具の別例を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。図7に示す下側取付け構造Cにおける家具側金具80は、図5に示す家具側金具60の場合と同様に、リブ81を形成したものである。リブ81は家具側金具80の本体部分41の横長に沿う方向に延びるように形成されている。リブ81を形成することにより、家具側金具80の強度(特に曲げ強度)を向上させることができる。その他の部分は図3に示す家具側金具40と同等であるので、同等の部位には同じ符号を用いることで再度の説明を省略する。
図9は、下側取付け構造Cにおける家具側金具の更に別の例を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。図9に示す下側取付け構造Cにおける家具側金具90は、本体部分91から延びる係合部分92の側縁を折り曲げて折曲げ側縁93,93とすることにより、係合部分92を補強したものである。その他の部位は、図3に示す家具側金具40と同等であるので、同じ符号を付すことで再度の説明を省略する。
本発明による家具取付け構造においては、実施例として、上側取付け構造をA,Bの2カ所、下側取付け構造をCの1カ所としたが、これに限られない。上下で位置がことなる上側取付け構造と下側取付け構造とがそれぞれ少なくとも一つ存在し、合わせて三つ以上の取付け構造が存在していればよい。
図11〜図13には、この発明による家具取付け構造の別の実施例において用いられる壁側構造が示されている。図11は、壁側金具と当該壁側金具を壁に固定するための壁装着具とから成っている当該壁側構造の一例を示す図であって、(a)は当該壁側構造の上面図、(b)は(a)の正面図、(c)は(a)の側面図、(d)は壁装着具による壁側金具の壁への装着の様子を示す図である。図12は、図11に示す壁側金具を示す図であって、(a)は当該壁側金具の上面図、(b)は(a)の正面図、(c)は(a)の側面図である。図13は、図11に示す壁側金具を壁に固定するための壁装着具を示す図であり、(a)は壁装着具の針部材とヘッド部材を示す平面図、(b)は(a)の正面図、(c)は(a)の側面図、(d)は壁装着具の斜視図である。
図11に実施例として示す家具取付け構造は、壁装着具である突き刺しピン240を二つ用いて壁側金具100を壁Wに装着する構造である。図示の例では、各突き刺しピン240が壁側金具100の左右に隔置した二カ所においてそれぞれ壁Wに突き刺されて、突き刺しピン240,240と壁Wとの間に壁側金具100を挟み込むことによって、壁側金具100が壁Wに装着される。壁側金具100は、図12に示すように、突き刺し孔213の具体的な形状が異なる以外、図7に示す壁側金具70と実質的に同じ形状・構造を備えている。即ち、図7に示す壁側金具70においては、各突き刺し孔213に拡大部分213aが形成されているのに対して、図12に示す壁側金具100においては、各突き刺し孔213は幅が一定でストレートな長孔に形成されている点で異なっている。また、図11に示したものでは、突き刺しピン240においてヘッド部材242の両サイドを平行になるように、面取り248a,248aを施したものであってよい。したがって、壁側金具100においては、壁側金具70と同等の部位には図7に示す壁側金具70に用いられている符号と同じ符号を付しており、再度の詳細な説明を省略する。
図13に示す壁装着具としての突き刺しピン240は、ステンレス等の金属製の針部材241と、針部材241が一側から突き出るように設けられている樹脂製のヘッド部材242とを備えている。
針部材241は、尖った先頭部分(図10に示す突き刺しピン140の先頭部分121,122と同様のもの)を有する板状ピン244,245と、それらに共通の根元部分246とを備えている。ヘッド部材242は、本体部分247と、本体部分247に一体のヘッド端部分(フランジ部分)248とを備えている。針部材241は、根元部分246がヘッド部材242内に埋設されるように、ヘッド部材242に対してインサート成形の手法を伴う樹脂の射出成形によって一体化されている。板状ピン244,245については、その全部、又は根元部分246側の一部を除く大部分がヘッド部材242から突き出るように配置される。金属製の針部材241は、根元部分246がインサート成形ヘッド部材242と一体化されることで、ヘッド部材242に対して強固に固定される。柔らかい壁に対しては壁装着具240を手で押し込むことができるが、壁装着具240を硬質の壁に打ち込むには、ヘッド部材242のヘッド端部分249(図13(d)参照)をハンマで叩く、或いは突き刺しピン240を先端部に保持する工具を用いて突き刺すことによって行われる。
突き刺しピン240においては、板状ピン244,245は、ヘッド部材242に対してヘッド部材242から突き出た位置で斜めに傾斜して延びている。その傾斜の方向は、図11に示す如く、突き刺しピン240を壁に突き刺した状態で板状ピン244,245の先端が斜め下方に延びる方向となるように、突き刺しピン240を使用するのが好ましい。そうした構造により、家具等の物品を支持する際に突き刺しピン240に当該物品の重さが作用したときには、突き刺しピン240には、当該突き刺しピン240を壁W側に接近させる方向の力が生じ、針部材241は壁Wにより深く差し込もうとすることになる。したがって、突き刺しピン240が物品の重さに起因して壁Wから抜け落ちるとような事態を回避することができる。板状ピン244,245の傾き角度θ(図13(c)参照)は、約15度とすることができるが、物品の支持の形態や壁の硬さ等に応じて、これ以外の適宜傾き角度(例えば、約25度)であってもよい。この程度の角度であれば、突き刺しピン240を壁Wに対して強く押すことによって、図14に示すように、本体部分247の一部が壁W内に押し込まれ、本体部分247と壁Wとの間に隙間が生じるのを回避することができる。
図13に示す突き刺しピン240においては、種々の変形を施すことができる。即ち、針部材241には、その先端部分に先端ほど厚みを薄くするとともに、その側縁部分には図10に示したような楔部123,124を形成してもよく、更に、根元部分246のヘッド部材242へのインサート成形に際しては、樹脂が入り込む適当な孔を形成することができる。また、突き刺しピンにおいては、突き刺すべき壁の硬さ等の性質に応じて、形状・構造を変更することができる。例えば、コンクリート壁のような高い硬度を有する壁については、板状ピンを根元部分に比較して小型にし且つ先細にするなどして対応することができる。
A,B 上側取付け構造 C 下側取付け構造
W 壁
1 箱 1a 裏板
2 凹部(第1凹部) 3 第2凹部
10 壁側金具 11 本体部分
12 舌片 13 舌片
14 係合部(引っ掛け片) 15 スペース
16 突き刺しピン 17 本体部分
18 突き刺し針
20 家具側金具 21 本体部分
22 係合部分 23 孔
24 木ねじ
30 壁側金具 31 本体部分
32 延長部分 33 係合部(引っ掛け片)
34 傾斜端縁 34a 水平端縁
35 スペース 36 突き刺しピン
37 本体部分 38 突き刺し針
40 家具側金具 41 本体部分
42 係合部分 43 孔
44 木ねじ 45 窓
60 家具側金具 61 リブ
70 壁側金具 71 本体部分
73 係合部(引っ掛け片) 74 窓
80 家具側金具 81 リブ
90 家具側金具 91 本体部分
92 係合部分 93 折曲げ側縁
100 壁側金具 113 キャップ
114,115 板状ピン 116 根元部分
120 隙間 121,122 先端部分
123,124 楔部 128,128 突起
212 孔群 213,213 突き刺し孔
213a 拡大部分 214,214 嵌入孔
240 突き刺しピン 241 針部材
242 ヘッド部材 244,245 板状ピン
246 根元部分 247 本体部分
248 ヘッド端部分(フランジ部分)
249 ヘッド端部分
θ 角度

Claims (12)

  1. 家具側に取り付けられる家具側金具と、当該家具側金具に対応して壁側に取り付けられる壁側金具とを備えており、対応する前記家具側金具と前記壁側金具と互いに係合されてなる状態で前記家具を前記壁に取り付ける家具取付け構造において、
    前記家具側金具は前記家具の上端部と下端部との一方に少なくとも一つが取り付けられ且つ他方に少なくとも二つが取り付けられており、
    前記壁側金具は、当該壁側金具を通して水平又は斜め下方に前記壁に突き刺された状態にある突き刺しピンによって前記壁側に取り付けられており、
    前記壁側金具は、前記壁に固定される本体部分と、上方から落とし込まれた状態にある前記家具側金具と係合する係合部とを備えており、
    前記突き刺しピンは、細長い薄板状に形成され且つ先端部分が尖った板状ピンを備えており、
    前記壁側金具の前記本体部分には、前記突き刺しピンの前記板状ピンがその板面を上下に向けて嵌まり合う状態で刺し通される突き刺し孔が形成されている
    ことを特徴とする家具取付け構造。
  2. 前記家具を前記壁に寄せて取り付けるため、前記壁側金具の前記係合部は、前記本体部分から手前側上方に向かって傾斜しており且つ前記家具側金具が前記壁側金具に対して引寄せられた状態で係合する傾斜上面を有していることを特徴とする請求項1に記載の家具取付け構造。
  3. 前記家具側金具は前記家具の前記壁側に面する側に形成されている凹部内に収容されていて、前記家具の取付け状態で、前記壁側金具も前記家具側金具と共に前記凹部に収容されており、更に、前記凹部には、当該凹部よりも深さが深い第2凹部が形成されており、前記係合部は前記凹部と前記第2凹部に収容されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の家具取付け構造。
  4. 前記壁側金具は、少なくとも左右に隔置した二つの位置のそれぞれにおいて前記突き刺しピンによって前記壁に装着されており、前記係合部は、前記二つの突き刺しピンの中間位置を通る縦線上であって、前記二つの突き刺しピンの上端縁の高さよりも上方の領域、前記二つの突き刺しピン間の領域又は前記二つの突き刺しピンの下端縁の高さよりも下方の領域に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の家具取付け構造。
  5. 前記壁側金具に形成されている前記突き刺し孔は、前記板状ピンの断面である細板の断面に対応して形成されているストレートな長孔、又は前記板状ピンに切り起こし片として形成されている楔部が通過する拡大部分が前記ストレートな長孔に連続して形成されている孔であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の家具取付け構造。
  6. 前記壁側金具の前記本体部分には、前記突き刺しピンの前記壁側金具への位置決めを確実にするため、前記突き刺しピンの前記壁側金具に対する突き刺しが完了した状態で、前記突き刺しピンに形成されている突起が嵌まり込む嵌入孔が形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の家具取付け構造。
  7. 前記家具は、箱、断面L字状の単数段又は複数段を備えた棚、鏡又は額縁であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の家具取付け構造。
  8. 壁側に取り付けられる金具であって、家具側に取り付けられる家具側金具と互いに係合されてなる状態で前記家具を前記壁に取り付ける家具取付け構造に用いられる壁側金具において、
    前記壁側金具は、当該壁側金具を通して水平又は斜め下方に前記壁に突き刺された状態にある突き刺しピンによって前記壁側に取り付け可能であり、
    前記壁側金具は、前記壁に固定可能な本体部分と、上方から落とし込まれた状態にある前記家具側金具係合可能な係合部とを備えており、
    前記壁側金具の前記本体部分には、前記突き刺しピンに備わり細長い薄板状に形成され且つ先端部分が尖った板状ピンがその板面を上下に向けた姿勢で嵌まり合って刺し通し可能な突き刺し孔が形成されている
    ことを特徴とする壁側金具。
  9. 前記係合部は、前記本体部分から手前側上方に向かって傾斜しており且つ前記家具側金具が前記壁側金具に対して引き寄せられた状態で係合可能な傾斜上面を有していることを特徴とする請求項に記載の壁側金具。
  10. 前記壁側金具は、少なくとも左右に隔置した二つの位置のそれぞれにおいて前記突き刺しピンによって前記壁に装着可能であり、前記係合部は、前記二つの突き刺しピンの中間位置を通る縦線上であって、前記二つの突き刺しピンの上端縁の高さよりも上方の領域、前記二つの突き刺しピン間の領域又は前記二つの突き刺しピンの下端縁の高さよりも下方の領域に配置されていることを特徴とする請求項に記載の壁側金具。
  11. 前記突き刺し孔は、前記板状ピンの断面である細板の断面に対応して形成されているストレートな長孔、又は前記板状ピンに切り起こし片として形成されている楔部が通過可能な拡大部分が前記ストレートな長孔に連続して形成されている孔であることを特徴とする請求項8〜10のいずれか一項に記載の壁側金具。
  12. 前記本体部分には、前記突き刺しピンの前記壁側金具への位置決めを確実にするため、前記突き刺しピンの前記壁側金具に対する突き刺しが完了した状態で、前記突き刺しピンに形成されている突起が嵌まり込む嵌入孔が形成されていることを特徴とする請求項8〜11のいずれか一項に記載の壁側金具。
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