JP6691997B1 - ラック - Google Patents

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JP6691997B1
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Abstract

【課題】レイアウトの自由度が高いラックを提供する。【解決手段】縦フレーム2と、パイプ状であって少なくとも一端31が開放された横フレーム3と、前記縦フレーム2に取り付けられる連結具4と、を備え、前記縦フレーム2は、前記連結具4を保持する保持部23を有し、前記連結具4は、基端部4Aを前記縦フレーム2に対して着脱可能であり、前記横フレーム3への取り付けに先立って前記縦フレーム2の前記保持部23に取り付けられるとともに、前記横フレーム3の前記一端31が差し込まれることで前記横フレーム3を支持するラック1である。【選択図】図4

Description

本発明は、棚や物入れ等に用いることができ、また、空間を仕切るパーティションとしても用いることができるラックに関するものである。
従来、フレーム構造を有するラックが存在する。例えば特許文献1に記載のラックである。このラックでは、縦フレームと横フレームが例えば溶接により固定的に結合されている。
このような結合であると、縦フレームと横フレームで形成される枠状部分の形状が固定的である。このため例えば、棚や物入れを構成する箱を枠状部分に配置しようとすると、枠状部分の形状が固定的であることにより箱の形状も決められてしまう(特許文献1に図示された箱の形状を参照)。また、ラック全体の横寸法も固定寸法である。よって、ラックの設置場所や使用状況に応じた自由なレイアウトを行うことが難しかった。
中国意匠登録第304361858号公報
そこで本発明は、レイアウトの自由度が高いラックを提供することを課題とする。
本発明は、縦フレームと、パイプ状であって少なくとも一端が開放された横フレームと、前記縦フレームに取り付けられる連結具と、を備え、前記縦フレームは、前記連結具を保持する保持部を有し、前記連結具は、基端部を前記縦フレームに対して着脱可能であり、前記横フレームへの取り付けに先立って前記縦フレームの前記保持部に取り付けられるとともに、前記横フレームの前記一端が差し込まれることで前記横フレームを支持するラックである。
これによると、縦フレームに対して連結具を取り付けるか否かによって、横フレームを設けたり、設けなかったりできる。このため、縦フレームと横フレームにより形成される枠状部分の形状を、自由度をもって設定できる。よって、自由度をもって設定された枠状部分に収納箱等、種々の形状の付属品を組み込むことが可能である。
また、前記保持部は、前記縦フレームに形成された孔部であり、前記連結具は、前記縦フレームと前記連結具とが交差した状態で保持されるように、前記孔部に係合する爪部を前記基端部に有するものとできる。
これによると、連結具の爪部が縦フレームの孔部に係合することで、連結具を仮止めできる。
また、前記連結具または前記横フレームは、引き寄せ斜面を有し、前記連結具に対して前記横フレームを固定するために固定具が用いられ、前記固定具の前記連結具への取り付け力が、前記引き寄せ斜面によって、前記連結具を前記縦フレームから引き出す力に変換されるものとできる。
これによると、固定具を取り付けることで、連結具を縦フレームから引き出す力が生じて、連結部の爪部が縦フレームに対して密着する。これにより、縦フレームと横フレームとが確実に固定される。
また、前記連結具は、ねじ部と、前記ねじ部と同心の第1皿孔を有し、前記横フレームは、前記第1皿孔と同一傾斜の斜面を有する第2皿孔を有し、前記固定具は皿ねじであって、前記第1皿孔及び前記第2皿孔を貫通して前記ねじ部にねじ込まれ、前記連結具を前記縦フレームに取り付け、前記横フレームを前記連結具に差し込んだ状態で、前記連結具における前記第1皿孔の中心が前記横フレームにおける前記第2皿孔の中心よりも、前記縦フレームに近い方にずれているものとできる。
これによると、皿ねじのねじ込みに伴い、第1皿孔と第2皿孔とが同心となるように連結具が縦フレームから引き出される。これにより、縦フレームに対して連結具及び横フレームが強固に固定される。また、皿孔と皿ねじの組み合わせなので構造が簡単である。
また、前記連結具は、先端側に誘導斜面を有し、前記誘導斜面は、前記横フレームを前記連結具に差し込むに伴い、前記横フレームの内面が当接することで、前記横フレームが前記連結具を覆っていくように誘導するものとできる。
これによると、差し込みに伴い、横フレームが連結具によって誘導されるため、連結具に横フレームを取り付けやすい。
また、前記連結具は、前記基端部に爪部が上向きに形成されており、前記爪部から先端側に離れた位置に、基端側が低く先端側が高い逃げ斜面を有するものとできる。
これによると、縦フレームに対して連結具を斜め向きで差し込む際、連結具が縦フレームに干渉しない。
また、前記連結具は、前記基端部に爪部が上向きに形成されており、且つ、縦向きの状態から横向きの状態になるよう回転させるようにして前記縦フレームに装着されるものとできる。
これによると、連結具を倒すように移動させればいいので、縦フレームに対して連結具を取り付けやすい。
本発明は、縦フレームと横フレームにより形成され、自由度をもって設定された枠状部分に収納箱等、種々の形状の付属品を組み込むことが可能である。よって、レイアウトの自由度が高いラックを提供できる。
本発明の一実施形態に係るラックの設置例を示す斜視図である。 前記ラックにおける縦フレームと連結具との関係を示す、要部拡大斜視図である。 前記連結具を示す底面側の斜視図である。 前記ラックにおける縦フレーム、連結具、横フレームの関係を示す、要部拡大斜視図である。 前記ラックにおける連結具を示す、長手方向の縦断面図である。 前記ラックにおける縦フレームに連結具を取り付ける途中の状態を、縦フレームを縦断面視で示した図である。 前記ラックにおける縦フレームに連結具を取り付けた状態を、縦フレームを縦断面視で示した図である。 前記ラックにおける連結具と横フレームの関係を示す縦断面図であり、皿ねじにより両者を固定する前の状態を示す。 前記ラックにおける連結具と横フレームの関係を示す縦断面図であり、皿ねじにより両者を固定した後の状態を示す。
次に、本発明に係るラックにつき、一実施形態を取り上げて説明を行う。なお、以下における「縦」及び「横」の表現は、本実施形態のラック1の使用状態(例えば図1に示す状態)における方向を基準とした表現である。
本実施形態のラック1における骨組部分(付属品を除いた部分)は、縦フレーム2と横フレーム3とが連結具4を介して連結され、固定部(本実施形態では皿ねじ5)により、縦フレーム2と横フレーム3とが固定されたことで構成される。本実施形態のラック1は、この骨組部分に、図1に示すように棚板や収納箱等の付属品を適宜組み合わせて使用される。
縦フレーム2は、ラック1の使用状態で設置面(室内の床面等)から上方に延びるように設けられるフレームである。縦フレーム2は、少なくとも2本の縦棒部21と、縦棒部21同士を連結する複数の横棒部22とが溶接等により固定的に組み合わされて形成される。本実施形態では、2本の縦棒部21が平行に配置され、各縦棒部21に直交するように6本の横棒部22が設けられた略梯子形状で扁平なフレームである。このように縦フレーム2を構成することにより、縦フレーム2をパネルのように扱うことができるので、縦方向に延びる要素の設置作業が簡単である。縦棒部21及び横棒部22はパイプ状、具体的には、図2に縦棒部21の断面を示すように、軸線に直交する断面形状が四角形(より具体的には正方形)であって、金属製である。
縦フレーム2は、前記連結具4を保持する保持部を有する。保持部は具体的に、縦フレーム2に形成された孔部23である。本実施形態の孔部23は、図2に示すように、縦フレーム2における縦棒部21に、縦長の長方形形状の貫通孔が水平方向に2個並列したものが1組として構成されている。保持部としての孔部23は、縦フレーム2における縦棒部21につき、横棒部22が設けられた面とその対向面とを除く2面に形成されている(図2には、図示手前側の孔部23のみ示されている)。ただしこれに限らず、横棒部22が設けられた面を除く3面中の1面または2面に孔部23を形成することもできる。また、通常の場合、横フレーム3は水平方向に設けられる。このため、複数の縦フレーム2の各々における孔部23は、設置時に同一高さに位置するように形成されている。ただし、横フレーム3を縦フレーム2に対して傾斜して設けることも可能であって、その場合には、各縦フレーム2における孔部23を異なる高さに位置させることもできる。
縦フレーム2の高さ寸法は任意に決定できる。このため、全高が高い縦フレーム2と低い縦フレーム2とを組み合わせて、上端高さの異なる階段状や凹凸のある骨組部分を形成することもできる。また、縦フレーム2における縦棒部21に形成される孔部23の数量も任意に決定できる。
横フレーム3は、金属製のパイプ状、具体的には、図4に示すように、軸線に直交する断面形状が四角形(より具体的には正方形)であって、少なくとも縦フレーム2に対向する端部である一端31が開放されている。本実施形態では軸線が直線となっている1本物の直管であって、両端とも開放されている。横フレーム3の両端面は、軸線に直交する面とされている。なお、横フレーム3を縦フレーム2に対して傾斜して設ける場合、横フレーム3の両端面は、軸線に傾斜する面となる。横フレーム3がパイプ状であることにより、内部空間の全周を取り巻くように構成材料(本実施形態では金属材料)が位置するため、例えば断面「コ」の字状のように、周方向の一部が開放した形態に比べて曲げ強度に優れた横フレーム3とできる。よって、棚板や収納箱の荷重を確実に負担できる。横フレーム3には、補強のためのリブを内部に形成したり、補強のために凹凸(具体的には溝や突起)を形成したりすることもできる。
図4に示すように、横フレーム3は縦フレーム2に対して、後述する連結具4を介して着脱可能である。このため、横フレーム3の内面につき、軸線に直交する面の断面形状は、連結具4への差し込みを阻害せず、かつ、差し込んだ後にがたつきが生じない程度に、連結具4の外周形状よりも大きく形成されている。
連結具4は、図4に示すように、縦フレーム2に取り付けられる部品である。連結具4は、基端部4Aを縦フレーム2に対して着脱可能である。このため、例えば縦フレーム2に対して、横フレーム3を取り付けるための枝部が、溶接等で固定的に設けられた構成に比べ、横フレーム3を取り付けない場合に、物品や人の手が引っ掛かる可能性のある突出部分をなくすことができ、かつ、余計な突起が現れないので美観的にも優れる。また、前記枝部がない分、縦フレーム2全体の厚さを小さくできるので、縦フレーム2を扁平な形状とでき、トラック等で運送する際の積載効率も良くなる。また、縦フレーム2の溶接個所を、連結具4の数量分減らすことができ、代わりに孔部23の加工をすればよいので、縦フレーム2の製造コストを削減できる。
連結具4の縦フレーム2への係合は、図7に示すように、連結具4の基端部4Aを縦フレーム2の孔部23に引っ掛けることでなされる。連結具4が縦フレーム2に係合することで、連結具4を仮止めできる。ここで、「仮止め」とは、作業者が連結具4から手を離しても縦フレーム2に引っ掛かった状態を維持でき、かつ、作業者が連結具4を持つことで容易に縦フレーム2から取り外すことのできる状態である。連結具4を仮止めできることから、横フレーム3の端部に縦フレーム2に対する係合部が直接設けられた構成や、横フレーム3の端部に別体の係合部材を装着する構成と比べ、横フレーム3を取り付けやすい。なお、最終的には後述する固定具である皿ねじ5を用いて連結具4と横フレーム3を固定することにより、連結具4は縦フレーム2から外れないように固定される。連結具4は、図4に示すように、横フレーム3への連結具4の取り付けに先立って縦フレーム2の保持部に取り付けられる。そして、連結具4に対して横フレーム3の一端31が、軸線方向(図4に示す矢印方向)に差し込まれることで横フレーム3を支持する。
本実施形態の連結具4は、図2に示すように、本体部41と、本体部41の基端側に一体的に形成された爪部42と、本体部41の先端側に一体的に形成された先端突出部43とを備える。また、本体部41とは別体で形成され、本体部41に対して嵌め込まれることで一体化されるねじ固定部44を備える。連結具4は、例えば金属板が曲げられたことにより形成される。
本体部41は、平行な2枚の側板部411と、両側板部411の下端縁を連結する1枚の底板部412とを有し、連結具4の長手方向に延びる軸線に対して直交する断面形状が、横倒しの「コ」の字状である。縦フレーム2への配置時には、図4に示すように、本体部41の上部が開放された状態となる。図5に示すように、底板部412には第1皿孔45が厚み方向に貫通している。第1皿孔45の湾曲斜面451は下向きに形成されている。ここで、連結具4に対して横フレーム3を固定するために固定具が用いられる。この固定部として本実施形態では、図8に示すように皿ねじ5が用いられる。この皿ねじ5が第1皿孔45に通される。皿ねじ5は、本体部41に取り付けられたねじ固定部44に対してねじ込まれる。
爪部42は、縦フレーム2の孔部23に差し込まれることで係合する部分である。この爪部42により、縦フレーム2と連結具4とが交差した状態で保持される。本実施形態では、図4に示すように、縦フレーム2における縦棒部21の軸線と連結具4における本体部41の軸線とが直交した状態で保持される。なお、横フレーム3を縦フレーム2に対して傾斜して設ける場合、縦フレーム2における縦棒部21の軸線と連結具4における本体部41の軸線とは前記傾斜に一致した角度で保持される。爪部42は、縦フレーム2の内部に挿入される挿入部421と、図7に示すように、縦フレーム2の内部に挿入部421が挿入された状態で、縦フレーム2の外面に当接することで、連結具4の縦フレーム2に対する角度を保持するフレーム当接部422とを有する。フレーム当接部422は挿入部421よりも下方に位置する。
爪部42のうち挿入部421は、連結具4の基端部4Aにおいて上向きに形成されている。このため、挿入部421を縦フレーム2の孔部23に差し込む際には、図6に示す、連結具4の軸線が斜めに延びる縦向きの状態から、図7に示す横向きの状態になるよう回転(図示時計回りの回転)させるようにして連結具4が縦フレーム2に装着される。挿入部421の一部が縦フレーム2の内面に当接し、フレーム当接部422が縦フレーム2の外面に当接する。これがすなわち、仮止めされた状態であって、連結具4の装着状態が保持される。挿入部421を孔部23に差し込めば仮止めできるので、連結具4の取り付け作業(仮止めのための作業)は片手でできる。よって、作業者の行動が制約されにくく、作業性が良好である。なお、図示では明確ではないが、爪部42における挿入部421の下辺4211につき、2列のうち一方の1列と他方の1列では、一方の方が高く(わずかに高く)形成されている。このような高さ関係とすることで、2列あるうち1列の挿入部421における下辺4211が確実に孔部23の内周下縁に当接する(図7参照)。ちなみに、他の1列の挿入部421における下辺4211は孔部23の内周下縁に対してわずかに浮いた状態となる。したがって、仮止め状態において、縦フレーム2に対する挿入部421の係合状態が安定する。なお、皿ねじ5の連結具4へのねじ込みに伴い、縦フレーム2に対して連結具4が強固に固定されることになるから、仮止めの段階で、下辺4211が1列分だけ当接することは全く問題ない。
ここで、連結具4は逃げ斜面46を有する。この逃げ斜面46は、爪部42から先端側に離れた位置に形成されており、基端側が低く先端側が高い斜面である。具体的に、本体部41における側板部411の基端寄り上面に逃げ斜面46が形成されている。逃げ斜面46は、言い換えると、側板部411の基端寄り上面に形成された切欠部の上縁である。逃げ斜面46は、爪部42に連続している。
前述のように、連結具4は縦向きの状態から横向きの状態になるよう回転させるようにして縦フレーム2に装着される。このように縦フレーム2に対して連結具4を斜め向きで差し込む際、逃げ斜面46が存在する分、本体部41(側板部411)の基端側部分が縦フレーム2に干渉しにくくなるので、図6に示すように、連結具4を縦向きにすることが容易である。また、連結具4を倒すように移動させればいいので、縦フレーム2に対して連結具4を取り付けやすい。
また、先端突出部43は、本体部41における2枚の側板部411のうち1枚(本実施形態では、図2に示す状態で先端側から見て右側の1枚)から先端側に延長して設けられている。言い換えると、先端突出部43は、本体部41の一部を先端側に延長した部分である。ここで、横フレーム3の内寸より少しだけ小さい外寸を有し、断面形状が「コ」の字状である本体部41の端部に、パイプ状である横フレーム3を差し込もうとすると、本体部41の端部の一部分に横フレーム3が当たることで引っ掛かりが生じ、差し込みにくいことがある。これに対して、先端突出部43が設けられていると、横フレーム3の内寸より十分に小さい(本実施形態では幅寸法について十分に小さい)外寸を有する先端突出部43に対し、まず、横フレーム3を差し込めばいいので、本体部41と横フレーム3との前記引っ掛かりを低減できて、スムーズに差し込みできる。
更に連結具4は、先端側に誘導斜面47を有する。本実施形態では、図2に示すように、先端突出部43の上端に、先端に向かうにつれ下降する斜面である誘導斜面47が形成されている。この誘導斜面47は、横フレーム3を連結具4に差し込むに伴い、パイプ状である横フレーム3の内面(具体的には上側の内面)が当接することで、横フレーム3が誘導斜面47に応じてせり上がり、前記連結具4を覆っていくように誘導する。このため、前述の先端突出部43による差し込みやすさに加え、誘導斜面47の存在によって更に、横フレーム3の差し込みに伴い、当該横フレーム3が連結具4によって誘導されるため、連結具4に横フレーム3を取り付けやすい。
ねじ固定部44は、連結具4における側板部411に嵌合により取り付けられている。このねじ固定部44は、連結具4の底板上に配置された六角ナット6を、連結具4に対して移動及び回転をしないように保持する。六角ナット6には、固定具としての皿ねじ5がねじ込まれる。ねじ固定部44は、本実施形態に限定されず、種々の形態としてよい。例えば、連結具4の本体部41と一体に形成することもできる。
次に、連結具4と横フレーム3の相互作用につき説明する。連結具4または横フレーム3は、引き寄せ斜面を有する。本実施形態では、図8及び図9に示すように、連結具4及び横フレーム3の両方が引き寄せ斜面を有している。この引き寄せ斜面によって、固定具の連結具4への取り付け力が、連結具4を縦フレーム2から引き出す力に変換される。力の変換のための具体的構造として、連結具4は、ねじ部(本実施形態ではねじ固定部44に保持された六角ナット6)と、このねじ部と同心の第1皿孔45を有している。これに対応して、横フレーム3は、第1皿孔45と同一傾斜の斜面を有する第2皿孔32を有する。第2皿孔32の湾曲斜面321も、第1皿孔45と同じく下向きに形成されている。前記引き寄せ斜面は、本実施形態では、前記各皿孔の一部、つまり、各皿孔における湾曲斜面321,451の部分が相当する。そして、固定具としての皿ねじ5は、第1皿孔45及び第2皿孔32を貫通してねじ部にねじ込まれる。
連結具4を縦フレーム2に取り付け、横フレーム3を連結具4に差し込んだ状態では、図8に示すように、連結具4における第1皿孔45の中心が横フレーム3における第2皿孔32の中心よりも、縦フレーム2に近い方にずれるよう、第1皿孔45と第2皿孔32とが形成されている(図8は、ずれを誇張して示している)。このため、皿ねじ5を連結具4にねじ込んでいくに伴い、皿ねじ5の頭部の斜面51が各皿孔32,45に押し付けられる。この際の押し付け力によって、図9に示すように、第1皿孔45と第2皿孔32とが同心となるように連結具4が縦フレーム2から引き出される。この引き出しに伴い、連結具4の爪部42(具体的には上側当接面4212及び下側当接面4213)と縦フレーム2の内面との間の遊びがなくなって密着(圧接)することになる。すなわち、固定具(皿ねじ5)を取り付けることで、連結具4を縦フレーム2から引き出す力が生じて、連結部の爪部42が縦フレーム2に対して密着する。これにより、縦フレーム2と横フレーム3とが確実かつ強固に固定される。そして本実施形態では、一般的な機械要素である皿孔32,45と皿ねじ5の組み合わせで連結具4の縦フレーム2からの引き出しを実現できることから、構造が簡単である。
以上のように構成された、本実施形態のラック1によると、縦フレーム2に対して連結具4を取り付けるか否かによって、横フレーム3を設けたり、設けなかったりできる。このため、縦フレーム2と横フレーム3により形成される骨組部分において、縦フレーム2(縦棒部21及び横棒部22)と横フレーム3とで囲まれた空間を規定する枠状部分の形状を、自由度をもって設定できる。例えば、図1に示す設置例に係るラック1では、図示中央部分に設けられた長さの長い横フレーム3につき、上から3本目を設けずに抜かしている。このため、上から2本目と4本目との間の枠状部分が、他の枠状部分よりも上下方向に広い空間Sを有している。よって、自由度をもって設定された枠状部分に収納箱等、種々の形状の付属品を組み込むことが可能である。
本実施形態のラック1における枠状部分には、例えば、板状部材を取り付け、棚板、背面板、側面板、仕切り板等に用いることができる。また例えば、箱状部材を取り付け、収納箱等に用いることができる。収納箱としては、前方開放(図1の上から2段目、3段目に示した状態)、前後開放、扉付きとできる。また、横フレーム3から横棒を分岐させたり、フックが形成された横フレーム3を用いたりすることで、衣服用のハンガーを掛けられるようにできる。また、2個の縦フレーム2の上部にのみ横フレーム3を取り付けることで、その部分をゲート(門)として用いることもできる。この部分に例えばバイオフィリックデザイン(見る者に自然を感じさせるようなデザインであり、一例として緑化デザイン)を施すこと等もできる。また、図1に示すように、長さの異なる複数の横フレーム3を用いることで、縦フレーム2の並ぶ間隔に広狭を設けることもできる。
また、本実施形態のラック1は、建物の壁面沿いに設けて、棚としてのみ用いることもできるし、部屋の内部に設けてパーティション兼用棚として用いることもできる。
このように、本実施形態のラック1は、レイアウトの自由度が高いため、使いやすい。
以上、本発明につき実施形態を取り上げて説明してきたが、この説明はあくまでも例示に過ぎない。本発明に係るラックは前記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、縦フレーム2は、前記実施形態では一体で形成されていたが、縦棒部21が短い複数の棒状体の組み合わせで構成されることもできる。また、前記実施形態の横フレーム3と同じように、縦棒部21に対して横棒部22を接続可能とすることもできる。
また、縦フレーム2と横フレーム3については、前記実施形態のように全体が金属製であるものに限定されず、例えば木材、樹脂、金属が適宜組み合わされて構成されていてもよい。こうすることで、縦フレーム2と横フレーム3に外観上のアクセントを持たせることができる。
また、前記先端突出部43と同じ作用を奏する構成として、連結具4における本体部41の先端部を絞った形状としたり、本体部41の先端に別部品を取り付けることで絞った形状としたりすることもできる。また、前記実施形態では先端突出部43を、2枚の側板部411のうち1枚から先端側に延長して設けていた。しかしこれに限られず、2枚の側板部411の両方を先端側に延長して設けることもできる。
また、前記実施形態の引き寄せ斜面は、第1皿孔45及び第2皿孔32の各湾曲斜面451,321の部分が相当していた。しかし、これに限定されず、引き寄せ斜面は平面状で形成し、例えば楔状の固定具を用いてもよく、種々の形態とできる。
1 ラック
2 縦フレーム
23 保持部、孔部
3 横フレーム
31 横フレームの一端
32 第2皿孔
321 引き寄せ斜面、第2皿孔の湾曲斜面
4 連結具
4A 連結具の基端部
42 爪部
45 第1皿孔
451 引き寄せ斜面、第1皿孔の湾曲斜面
46 逃げ斜面
47 誘導斜面
5 固定具、皿ねじ
61 ねじ部、六角ナット

Claims (6)

  1. 縦フレームと、パイプ状であって少なくとも一端が開放された横フレームと、前記縦フレームに取り付けられる連結具と、を備え、
    前記横フレーム及び前記連結具は、引き寄せ斜面を有し、
    前記縦フレームは、前記連結具を保持する保持部を有し、
    前記連結具は、基端部を前記縦フレームに対して着脱可能であり、前記横フレームの前記一端が差し込まれることで前記横フレームを支持するものであり、
    前記連結具に対して前記横フレームを固定するために固定具が用いられ、
    前記固定具の前記連結具への取り付け力が、前記横フレーム及び前記連結具の前記引き寄せ斜面によって、前記連結具を前記縦フレームから引き出す力に変換されるラック。
  2. 前記保持部は、前記縦フレームに形成された孔部であり、
    前記連結具は、前記縦フレームと前記連結具とが交差した状態で保持されるように、前記孔部に係合する爪部を前記基端部に有する、請求項1に記載のラック。
  3. 前記連結具は、ねじ部と、前記ねじ部と同心の第1皿孔を有し、
    前記横フレームは、前記第1皿孔と同一傾斜の斜面を有する第2皿孔を有し、
    前記固定具は皿ねじであって、前記第1皿孔及び前記第2皿孔を貫通して前記ねじ部にねじ込まれ、
    前記連結具を前記縦フレームに取り付け、前記横フレームを前記連結具に差し込んだ状態で、前記連結具における前記第1皿孔の中心が前記横フレームにおける前記第2皿孔の中心よりも、前記縦フレームに近い方にずれている、請求項に記載のラック。
  4. 前記連結具は、先端側に誘導斜面を有し、
    前記誘導斜面は、前記横フレームを前記連結具に差し込むに伴い、前記横フレームの内面が当接することで、前記横フレームが前記連結具を覆っていくように誘導する、請求項1〜のいずれかに記載のラック。
  5. 前記連結具は、前記基端部に爪部が上向きに形成されており、前記爪部から先端側に離れた位置に、基端側が低く先端側が高い逃げ斜面を有する、請求項1〜のいずれかに記載のラック。
  6. 前記連結具は、前記基端部に爪部が上向きに形成されており、且つ、縦向きの状態から横向きの状態になるよう回転させるようにして前記縦フレームに装着される、請求項1〜のいずれかに記載のラック。
JP2019181227A 2019-10-01 2019-10-01 ラック Active JP6691997B1 (ja)

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