JP3133473U - ピンホルダー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】正面部2aと裏部2bとの間を貫通した状態で複数のピン孔5が形成されたホルダー本体2を有しており、ホルダー本体2の裏部2bには固定用押圧面10が形成されており、各ピン孔5には孔内へ刺し通される止めピン3のピン先が異なる方向を指向するように傾斜した傾斜孔5Aと、固定用押圧面10に対して垂直に形成された垂直孔5Bとが含まれている。
【選択図】図1
Description
そして、固定具が壁面に沿って動くと、釘が曲がってしまうということがあり、これらのことから、この種の固定具は一般の家庭人には扱い難いものとされていた。
もっとも、上記したように固定具には壁面への取り付けに関して位置ズレや釘の曲がりといった問題があり、その意味でも、ピクチャーレールの壁面取付にこの固定具を使うことは不可能と言わざるを得なかった。
また本考案は、ピクチャーレールなど種々の被取付物を壁面へ取り付けるような場合に好適に使用できるようにしたピンホルダーを提供することを目的とする。
即ち、本考案に係るピンホルダーは、正面部と裏部との間を貫通した状態で複数のピン孔が形成されたホルダー本体を有しており、このホルダー本体の裏部には固定用押圧面が形成されており、各ピン孔は、その孔内へ刺し通される止めピンのピン先が各別の方向を指向するように傾斜して形成された複数の傾斜孔と、固定用押圧面に対して垂直に形成された垂直孔とに分類される。
このような構成であると、垂直孔であるピン孔に対して刺し通す止めピン(釘を含む)に関しては、ホルダー本体の固定用押圧面、ひいては被取付物や壁面に対して垂直に打ち込まれるようになる。そのため、ホルダー本体に対し、壁面に沿って位置ズレするような作用を生起させてしまったり、ホルダー本体への刺し通し時に曲がってしまったりすることがない。
従って、このようなピンホルダーを使用すれば、ピクチャーレールのような被取付物も壁面の所定位置に水平に取り付けることが確実且つ簡単にできるようになる。
すなわち、ピクチャーレールのような長尺物を壁に固定する場合、従来のような固定具であれば、前述したように釘を壁に打ち込む場合に固定具が位置ずれし易いので、ピクチャーレールを水平になるように取り付けるのが困難であり、またピクチャーレールが水平に対して斜めに取り付けられた場合に修正するのも困難であるが、本考案のように、最初に、壁面に対して垂直なピン孔に止めピンを挿通して該止めピンを壁面に対して垂直に突き刺してホルダー本体を仮止めするものであれば、複数のピンホルダーを使ってピクチャーレールを水平状態に仮止めし、このピクチャーレールの水平を確保した状態で、壁面に対して斜めのピン孔に止めピンを挿通して該止めピンを壁面に突き刺してホルダー本体を本止めすることにより、ピクチャーレールを容易に水平に取り付けることができ、このピクチャーレールの水平を確保する際に、仮止めが有効となる。
ピン孔は、垂直孔を中心にしてそのまわりを複数の傾斜孔が囲む配置とすることができる。
このような配置にすると、垂直孔に突き刺した止めピンを軸にそのまわりの傾斜孔へ止めピンを突き刺すような状況となるので、垂直孔の止めピンに作用する力のバランスが常に保たれる。そのため、固定力として均整のとれた止め付けができるようになり、壁面に対して被取付物をしっかりと固定できるものとなる。
このような位置決め突起を設けることで、被取付物に対する位置決めを一義的とでき、またガタツキのない確実な取り付けができるようになる。そのうえ、被取付物の取付孔に位置決め突起を嵌合させることで、ホルダー本体の仮保持が可能になるので、止めピンの差し込みなどに関して作業が容易となる利点もある。
このような係合部を設けることで、一旦、止めピンにより壁面に取り付けた後も、ホルダー本体を外すことが容易となる。
ホルダー本体は、ピクチャーレールの長手方向に沿う状態で設けられた取付溝に対して嵌る大きさに形成することができる。このようにすることにより、ピクチャーレールの取り付けに使用することができる。
図1乃至図9は、本考案に係るピンホルダー1の一実施形態を示している。このピンホルダー1は主体となるホルダー本体2を有したもので、使用時には、このホルダー本体2に対して複数本の止めピン3(釘でもよい)を突き刺すようにする。ホルダー本体2には、この止めピン3を刺し通すため、正面部2aと裏部2bとの間を貫通するようにして複数のピン孔5が形成されている。
なお、本実施形態においてホルダー本体2は長方形のチップ状を呈して形成されたものとしてあり、またPE(ポリエチレン)等の樹脂材を素材に形成されたものとしてある。図2及び図9(A)に示すように、ホルダー本体2における長方形の短辺寸法Bが、ピクチャーレール6の長手方向に沿う状態で設けられた取付溝7の溝幅Wと同等以下に形成され、またチップ厚さtが取付溝7の溝深さDと同等以下に形成されている。
ホルダー本体2には、裏部2bに固定用押圧面10が形成されている。この固定用押圧面10を被取付物へ面接触状に当接させることで、ホルダー本体2を被取付物、ひいては石膏ボード製などの壁面12に面平行とし、安定的に取り付けるようにする。
図例のピクチャーレール6の場合では、取付溝7の溝底部7aに、その長手方向に所定間隔をおいて複数の取付孔13が形成されたものとしてある。この取付孔13は円形開口とされており、この円形開口に上記位置決め突起15の円盤形がガタツキ無く嵌合するようになる。
ホルダー本体2に設けられたピン孔5は、傾斜孔5Aと垂直孔5Bとに分類される。本実施形態では、傾斜孔5Aと垂直孔5Bが合わせて5本設けられたものとし、そのうち1本が垂直孔5Bとされ、この垂直孔5Bを中心にしてそのまわりを合計4本の傾斜孔5Aが囲むように配置されたものとしてある。
ホルダー本体2の外周面には、裏部2b寄りとなる位置を一周、取り囲むような状態で段差部17が形成されており、この段差部17を境として、正面部2a側よりも裏部2b側の方が一回り小さくなっている。この段差部17により、ホルダー本体2には、その外周側面(四面全部)を凹ませた引き抜き用の係合部18が形成されている。
なお、本実施形態ではホルダー本体2の外周面を一周する段差部17を形成させることで係合部18を形成させているが、ホルダー本体2の外周面のうち、少なくとも一面に係合部18を形成させるようにしてもよい。
ピンプッシュ部27の先端部は止めピン3のピン頭部よりやや大きい程度の平坦面として形成されており、またピン抜き部28の先端部は釘抜きのように、屈曲したヘラ状に形成されていると共に、そのヘラ先端に止めピン3を横嵌め自在にする切欠溝29が形成されたものとなっている。
本考案に係るピンホルダー1を使用して、被取付物(ピクチャーレール6の場合を例に挙げる)を壁面12へ固定するには、図9(A)及び(B)に示すように、ピクチャーレール6の取付溝7にホルダー本体2を嵌め入れ、またピクチャーレール6を壁面12の取り付けたい箇所へ当接させる。このときホルダー本体2の位置決め突起15を、ピクチャーレール6の取付孔13へ嵌合させ、ホルダー本体2の固定用押圧面10をピクチャーレール6の溝底部7aへ面接触させておく。
次に、図9(D)に示すように、各ホルダー本体2に対し、傾斜孔5Aへ止めピン3を突き刺してゆき、ホルダー本体2を壁面12への取り付けを完了させる。このとき、傾斜孔5Aを介して壁面12へと突き刺される止めピン3は、傾斜孔5Aの傾斜角度に誘導されながら垂直孔5Bのまわりで放射状に広がるような状況となるので、強い投錨効果(アンカー作用)が得られることになる。また、垂直孔5Bの止めピン3に作用する力がバランスし、固定力として均整のとれた止め付けができるようになる。
このようにして、壁面12に対してピクチャーレール6をしっかりと固定でき、その取り付けも完了する。
ところで、本考案は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
ピン孔5において、垂直孔5Bが傾斜孔5Aの中心に配置されることについても、限定されるものではない。垂直孔5Bを2本以上にすることなども可能である。
本考案に係るピンホルダー1は、被取付物を介して壁面12への取り付けが限定されるものではなく、例えば被取付物がフックやタオル掛けなどである場合、これらの壁面取付部(取付ステーの基端など)に、直接的にホルダー本体12が形成されたものとして、このホルダー本体12を直接的に壁面12へ止めピンで取り付けるようにすることも可能である。
2 ホルダー本体
2a 正面部
2b 裏部
5 ピン孔
5A 傾斜孔
5B 垂直孔
6 ピクチャーレール
7 取付溝
10 固定用押圧面
13 取付孔
15 位置決め突起
18 係合部
Claims (5)
- 正面部(2a)と裏部(2b)との間を貫通した状態で複数のピン孔(5)が形成されたホルダー本体(2)を有しており、このホルダー本体(2)の裏部(2b)には固定用押圧面(10)が形成されており、各ピン孔(5)は、その孔内へ刺し通される止めピン(3)のピン先が各別の方向を指向するように傾斜して形成された複数の傾斜孔(5A)と、固定用押圧面(10)に対して垂直に形成された垂直孔(5B)とに分類されることを特徴とするピンホルダー。
- 前記ピン孔(5)は、垂直孔(5B)を中心にしてそのまわりを複数の傾斜孔(5A)が囲む配置とされていることを特徴とする請求項1記載のピンホルダー。
- 前記ホルダー本体(2)において、裏部(2b)には所定形状で突出することによって被取付物に設けられた取付孔(13)へガタツキ無く嵌合可能な位置決め突起(15)が形成されており、当該裏部(2b)において上記位置決め突起(15)を取り囲む状態で固定用押圧面(10)が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のピンホルダー。
- 前記ホルダー本体(2)には、外周側面を凹ませた引き抜き用の係合部(18)が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のピンホルダー。
- 前記ホルダー本体(2)は、ピクチャーレール(6)の長手方向に沿う状態で設けられた取付溝(7)に対して嵌る大きさに形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のピンホルダー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007003099U JP3133473U (ja) | 2007-04-27 | 2007-04-27 | ピンホルダー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007003099U JP3133473U (ja) | 2007-04-27 | 2007-04-27 | ピンホルダー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3133473U true JP3133473U (ja) | 2007-07-12 |
Family
ID=43284139
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007003099U Expired - Lifetime JP3133473U (ja) | 2007-04-27 | 2007-04-27 | ピンホルダー |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3133473U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009008253A (ja) * | 2007-05-31 | 2009-01-15 | Daichiku:Kk | 取付材の接着のための仮止め構造体 |
JP2010031971A (ja) * | 2008-07-29 | 2010-02-12 | Lec Inc | 石膏ボード用物品固定具取り付けベース |
-
2007
- 2007-04-27 JP JP2007003099U patent/JP3133473U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009008253A (ja) * | 2007-05-31 | 2009-01-15 | Daichiku:Kk | 取付材の接着のための仮止め構造体 |
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