JP2021191412A - 玩具 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の板状パーツを容易に分断できる技術を提供する。また、ユーザの負傷を抑制できる板状パーツを提供する。【解決手段】玩具1は、表面TSおよび裏面BSを有し、且つ、一体的に形成された複数の板状パーツ3と、複数の板状パーツ3の境界に設けられ、且つ、複数の板状パーツ3を個別に分断するための複数の分断ライン4とを備える。分断ライン4の端部であって、一体的に形成された複数の板状パーツ3の周囲に位置する該複数の分断ライン4の端部の少なくとも1つには、間隙部9が設けられている。【選択図】図1
Description
本発明は、玩具に関し、特に、複数の板状パーツを備えた玩具に関する。
従来、複数の板状パーツを組み合わせることで、形象物を組み立てる玩具が流通している。例えば特許文献1には、板状体を薄肉部において破断することで複数のパズル片を取得し、破断された複数のパズル片を組み合わせることで、様々な形象物を組み立てる技術が開示されている。
それぞれ形象物の一部を構成する複数の形象パーツを含む複数の板状パーツを用意し、複数の板状パーツを分断することで、複数の形象パーツを取得する場合、複数の板状パーツを容易に分断できる技術が望まれる。また、分断された複数の板状パーツの端部が尖っていると、組み立てを行うユーザが負傷する恐れがある。従って、ユーザの負傷を抑制できる板状パーツの開発が望まれる。その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになる。
本願において開示される実施の形態のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
一実施の形態における玩具は、第1面および前記第1面と反対側の第2面を有し、且つ、一体的に形成された複数の板状パーツと、前記複数の板状パーツの境界に設けられ、且つ、前記複数の板状パーツを個別に分断するための複数の分断ラインと、を備え、前記複数の分断ラインの交点の少なくとも1つには、前記第1面から前記第2面に渡って貫通する第1開口部が設けられている。また、一実施の形態における玩具は、第1面および前記第1面と反対側の第2面を有し、且つ、一体的に形成された複数の板状パーツと、前記複数の板状パーツの境界に設けられ、且つ、前記複数の板状パーツを個別に分断するための複数の分断ラインと、を備え、前記複数の分断ラインの端部であって、一体的に形成された複数の板状パーツの周囲に位置する該複数の分断ラインの端部の少なくとも1つには、間隙部が設けられている。
一実施の形態によれば、複数の板状パーツを容易に分断できる。また、ユーザの負傷を抑制できる板状パーツを提供できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施の形態では、特に必要なときを除き、同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。
また、本願において説明されるX方向、Y方向およびZ方向は互いに直交している。本願では説明を簡単にするために、Z方向をある構造体の上下方向、高さ方向または厚さ方向として説明する場合もある。
また、X方向およびY方向からなる面は平面を成し、Z方向に垂直な平面である。本願において「平面視」と表現した場合、それは、Z方向からX方向およびY方向からなる面を見ることを意味し、Z方向と直交する面を見ることを意味する。本願において「断面視」と表現した場合、それは、上記平面と垂直な面を見ることを意味し、Z方向に平行な面を見ることを意味する。
(実施の形態1)
<玩具1の構成>
以下に図1〜図5を用いて、実施の形態1における玩具1について説明する。図4に示されるように、玩具1は、表面TSおよび表面TSと反対側の裏面BSを有する。図1は、玩具1の表面TS側から見た平面図である。
<玩具1の構成>
以下に図1〜図5を用いて、実施の形態1における玩具1について説明する。図4に示されるように、玩具1は、表面TSおよび表面TSと反対側の裏面BSを有する。図1は、玩具1の表面TS側から見た平面図である。
なお、以降の説明で「表面TS」および「裏面BS」という表現を行う場合、それらは、玩具1における説明だけでなく、組立キット2a、組立キット2b、板状パーツ3、形象パーツ3a〜3dおよび背景パーツ3eにおける説明にも適用される。
図1に示されるように、玩具1は、一対の組立キット2aおよび組立キット2bを有する。組立キット2aおよび組立キット2bは、一体的に形成された複数の板状パーツ3と、複数の板状パーツ3の境界に設けられ、且つ、複数の板状パーツ3を個別に分断するための複数の分断ライン4とを備える。また、複数の板状パーツ3は、形象パーツ3a〜3dおよび複数の背景パーツ3eを含む。
形象パーツ3aは、例えば図3に示されるような形象物10を外観とし、形象物10を組み立てるための複数の組立パーツ31を含む。形象パーツ3b〜3dは、形象物10とは異なる形象物11〜13を組み立てるためのパーツである。複数の背景パーツ3eは、形象パーツ3a〜3dの周囲に配置されている。例えばユーザが、複数の板状パーツ3(形象パーツ3a〜3dおよび複数の背景パーツ3e)の一部に対して、主にZ方向へ所定の圧力を加えることで、複数の板状パーツ3が、複数の分断ライン4に沿って、それぞれ個別に分断される。
図2は、組立キット2aおよび組立キット2bから複数の組立パーツ31を分断し、これらを組み合わせる様子を示している。その後、図3に示されるように、分断された複数の組立パーツ31を組み合わせることで、形象物10の組み立てが可能となる。
また、図1に示されるように、組立キット2bに含まれる複数の組立パーツ31は、組立キット2aに含まれる複数の組立パーツ31と左右対称に配置されている。また、組立キット2aおよび組立キット2bにおいて、複数の組立パーツ31は、形象物10の概観が認識可能となるように、形象物10を構成する際の各組立パーツ31の位置に対応して配置されている。言い換えれば、複数の板状パーツ3のうち複数の組立パーツ31は、形象物10の完成形に近い形で、密集して配置されている。
このため、図2に示されるように、分断された複数の組立パーツ31を適切な位置に配置し、組み合わせの準備を早急に行うことができ、形象物10の組み立てを容易に行うことができる。例えば、複数の組立パーツ31から形象物10を組み立てる方法を説明するための説明書が、玩具1に添付されていなかったとしても、形象物10の組み立てが容易になり、組み立て時間の短縮化が図れる。
なお、図2に示されるように、複数の組立パーツ31には、組み立てるときの取り付け部分として、それぞれ複数の凸部7および複数の凹部8が設けられている。凸部7と凹部8とを嵌合させることで、複数の組立パーツ31が組み合わされる。例えば、組立キット2aの形象パーツ3aに設けられた凸部7と、組立キット2bの形象パーツ3aに設けられた凹部8とを嵌合させることで、形象物10の一つの部位が組み立てられる。
また、組立キット2aおよび組立キット2bから分断された一対の形象パーツ3b〜3dにも、それぞれ凸部7および凹部8が設けられている。凸部7と凹部8とを嵌合させることで、一対の形象パーツ3b〜3dが組み合わされ、形象物11〜13が組み立てられる。また、組立キット2bに含まれる形象パーツ3b〜3dは、それぞれ、組立キット2aに含まれる形象パーツ3b〜3dと左右対称に配置されている。従って、ユーザは、複数の板状パーツ3から、組立キット2bの形象パーツ3b〜3dと組立キット2aの形象パーツ3b〜3dとを選択し、これらを互いに組み合わせればよいと、認識できる。
なお、形象パーツ3b〜3dは、組立キット2aおよび組立キット2bの両方に設けられていなくともよく、これらの一方のみに設けられていてもよい。その場合、組み立て作業は必要なく、形象パーツ3b〜3dのみでそれぞれの形象物11〜13が構成される。従って、形象パーツ3b〜3dを分断するだけで、形象パーツ3b〜3dに対応する形象物11〜13を取得できる。
実施の形態1では、形象パーツ3a(複数の組立パーツ31)は恐竜の化石を題材として設けられ、形象物10は化石を組み合わせて復元された恐竜の骨格を題材として設けられている。また、形象パーツ3bは古代魚の化石を題材として設けられ、形象物11は復元された古代魚の骨格を題材として設けられている。しかし、複数の組立パーツ31および形象パーツ3bと、それらの形象物とは、恐竜および古代魚の骨格に限られず、様々なキャラクターに適用できる。
また、形象物12は、形象物10のネームプレートを構成し、形象物13は、形象物10〜12を搭載可能な台座を構成する。台座には、凹部および凸部などの嵌合部が設けられており、台座の嵌合部に形象物10〜12を嵌め込むことで、形象物10〜12が台座に搭載される。なお、形象パーツ3b〜3d(形象物11〜13)は、必ずしも玩具1に備えられていなくてもよく、組立キット2aおよび組立キット2bにおいて、複数の背景パーツ3eに置き換えられていてもよい。
複数の背景パーツ3eは、複数の板状パーツ3を分断した後に、形象物10の組み立てには使用されないが、複数の板状パーツ3を分断する前に、形象パーツ3a〜3dを保持する役割を果たす。
また、実施の形態1では、複数の背景パーツ3eは地層を題材として設けられている。そして、複数の背景パーツ3e、形象パーツ3aおよび形象パーツ3bによって、地層に埋められた恐竜の化石および古代魚の化石が描写されている。なお、このような描写をより明確にするために、複数の背景パーツ3e、形象パーツ3aおよび形象パーツ3bには、それぞれ任意の着色が施されていてもよい。
複数の板状パーツ3(形象パーツ3a〜3dおよび複数の背景パーツ3e)は、樹脂からなり、例えばABS樹脂からなる。ABS樹脂は、合成樹脂の一種であり、アクリロニトリル(Acrylonitrile)、ブタジエン(Butadiene)およびスチレン(Styrene)の共重合合成樹脂である。複数の板状パーツ3を構成する樹脂は、目視において透明または半透明と認識できるクリア素材によって構成されていてもよく、成型時に顔料または染料を含ませることで、予め着色されていてもよい。また、複数の板状パーツ3を構成する樹脂は、ABS樹脂とポリスチレン樹脂とを混合した樹脂とすることも可能である。混合割合は、複数の板状パーツ3の強度や分断のし易さなどを考慮することで設定することができる。
例えば、上述のように地層および化石を表現する場合、複数の板状パーツ3に白色の樹脂を適用し、形象パーツ3aおよび形象パーツ3b以外の複数の板状パーツ3に対して、茶色の塗装を施してもよい。逆に、複数の板状パーツ3に茶色の樹脂を適用し、形象パーツ3aおよび形象パーツ3bのみに対して、白色の塗装を施してもよい。また、クリア素材の樹脂を用いる場合も、同様な塗装が可能である。
また、地層の描写をより明確にするために、複数の背景パーツ3eの一部または全部には、装飾部6が設けられている。ここでは、装飾部6は、分断ライン4と共に、地層に含まれるひび割れなどを表している。装飾部6は、例えば、印刷によって描写されていてもよいし、複数の背景パーツ3eに浅溝を形成することで描写されていてもよい。なお、仮に、複数の背景パーツ3eに装飾部6として浅溝を形成する場合、浅溝の深さは、後述の分断ライン4の溝41の深さよりも浅い。
ユーザは、形象パーツ3a〜3dおよび複数の背景パーツ3eを分断していくことで、恐竜の化石および古代魚の化石を発掘するような楽しさを得られる。そして、ユーザは、形象パーツ3aおよび形象パーツ3bを組み立てることで、発掘した化石から恐竜の骨格および古代魚の骨格を復元するような楽しさを得られる。すなわち、実施の形態1における玩具1によって、興趣性を向上させることができる。
<分断ライン4、開口部5aおよび開口部5bの構成>
以下に図4および図5を用いて、実施の形態1における分断ライン4、開口部5aおよび開口部5bについて詳細に説明する。図4は、図1に示されるA−A線に沿った断面図であり、図5は、図1の要部を拡大した平面図である。
以下に図4および図5を用いて、実施の形態1における分断ライン4、開口部5aおよび開口部5bについて詳細に説明する。図4は、図1に示されるA−A線に沿った断面図であり、図5は、図1の要部を拡大した平面図である。
上述のように、分断ライン4は、複数の板状パーツ3の境界に設けられている。より具体的には、分断ライン4は、複数の背景パーツ3eの境界、および、背景パーツ3eと形象パーツ3a〜3dとの境界に設けられている。
図4に示されるように、実施の形態1における複数の分断ライン4の各々は、板状パーツ3の表面TSに形成された溝41と、板状パーツ3の裏面BSに形成された溝42とを含む。溝41および溝42は、表面TSから裏面BSに渡って貫通しないように、所定の深さで形成されている。
実施の形態1では、表面TS側から裏面BS側へ向かう方向(Z方向)と平行な断面視において、溝41の深さは、溝42の深さと同じである。また、表面TS側から裏面BS側へ向かう方向(Z方向)と直交する平面視において、溝41の幅は、溝42の幅と同じである。
また、図5に示されるZ方向平面視において、溝41と溝42とは少なくとも一部が重なっている。言い換えると、溝41は溝42とは互いに対向して配置されている。そして、図4に示されるZ方向断面視において、溝41および溝42は互いに離間している。すなわち、溝41は、溝42に対応する位置に設けられ、溝41の底部は、溝42の底部に近接している。なお、理想的には、平面視において、溝41の底部が溝42の底部と重なっていることが好ましい。
このように、溝41の底部と溝42の底部との間における板状パーツ3の厚さが、非常に薄くなっている。実施の形態1では、溝41の底部と溝42の底部との間における板状パーツ3の厚さの値は、溝41および溝42の各々の深さの値よりも小さい。従って、複数の板状パーツ3に所定の圧力が加えられると、溝41の底部と溝42の底部との間における板状パーツ3が破壊される。それ故、分断ライン4に沿って、複数の板状パーツ3が個別に分離される。
なお、形象パーツ3a〜3dのうち少なくとも形象パーツ3aおよび形象パーツ3bの表面TSは、背景パーツ3eの表面TSから隆起している。これらの隆起している箇所には、形象物10および形象物11の外観を認識できるように、様々な加工が施されている。
次に、実施の形態1における開口部5a、開口部5b、および間隙部9について説明する。
図5に示されるように、複数の分断ライン4の交点の少なくとも1つには、開口部5aが設けられている。開口部5aが、複数の分断ライン4のうち一部の分断ライン4の途中にも設けられている場合もある。また、図4に示されるように、開口部5aは、表面TSから裏面BSに渡って貫通している。また、図5に示されるように、複数の分断ライン4の端部であって、一体的に形成された複数の板状パーツ3の周囲に位置する複数の分断ライン4の端部の少なくとも1つには、間隙部9が設けられている。分断ライン4だけでなく開口部5aおよび間隙部9も設けられていることで、複数の板状パーツ3を容易に分断し易くなる。
ここで、複数の分断ライン4は、それぞれ異なる方向に延在しているので、複数の分断ライン4の各々の交点では圧力が分散し易い。すなわち、複数の分断ライン4の各々の交点では、複数の板状パーツ3が分断し難い。実施の形態1では、複数の分断ライン4の各々の交点に、開口部5aが設けられているので、複数の板状パーツ3をより容易に分断することができる。
ところで、開口部5aが設けられていない場合、板状パーツ3のうち複数の分断ライン4の各々の交点に対応した箇所は、尖ってしまう可能性が高い。そして、開口部5aの形状について特に考慮せずに、開口部5aが設けられている場合も、同様の問題が存在する。分断された複数の板状パーツ3に、このような尖った箇所が存在すると、組み立てを行うユーザが負傷する恐れがある。
実施の形態1では、そのような問題を考慮して、開口部5aの形状について工夫が施されている。図5に示されるように、複数の板状パーツ3の少なくとも1つは、開口部5aに隣接する箇所において、丸みがつけられている。また、図5に示されるように、複数の板状パーツ3の少なくとも1つは、間隙部9に隣接する箇所において、丸みがつけられている。これらの丸みによって、複数の板状パーツ3を分断する際に、ユーザが負傷する恐れを抑制することができる。また、各板状パーツ3に丸みがつけられた部分に隣接する分断ライン4中には各板状パーツの丸みに沿う切れ込みが入っていてもよく、分断後の板状パーツ3と板状パーツ3に残った分断ライン4の一部とによって滑らかな外周を構成する丸みがつくようになることが好ましい。このようにすることで、複数の板状パーツ3を分断する際に、ユーザが負傷する恐れをさらに抑制することができる。
また、複数の組立パーツ31のうち互いに隣接する2つの形象パーツ3aの間には、開口部5bが設けられている。開口部5bは、開口部5aと同様に、表面TSから裏面BSに渡って貫通している。また、複数の組立パーツ31の少なくとも1つは、開口部5bに隣接する箇所において、丸みがつけられている。この丸みによって、分断された形象パーツ3aを組み立てる際に、ユーザが負傷する恐れを抑制することができる。
複数の組立パーツ31は、形象物10の組み立て時において互いに接触する箇所が含まれるので、複数の板状パーツ3の分断時において複数の組立パーツ31が破損しないことが好ましい。仮に、複数の組立パーツ31同士が分断ライン4で接続されていると、分断の圧力が大き過ぎた場合、複数の組立パーツ31間が分断ライン4に沿って分断されるだけでなく、複数の組立パーツ31(形象パーツ3a)にも亀裂が生じる恐れがある。それ故、複数の組立パーツ31同士を開口部5bによって予め分断しておくことで、そのような恐れを抑制することができる。すなわち、複数の組立パーツ31同士を接続する接続部を設けず、複数の組立パーツ31同士が離間した状態で配置されていることが望ましい。
組立パーツ31は、分断ライン4を介して背景パーツ3eに保持されているが、上記の恐れを抑制する観点から、組立パーツ31は、できる限り分断ライン4に接続されないことが好ましく、保持に必要な最低限の分断ライン4のみに接続されていることが好ましい。言い換えれば、背景パーツ3eと組立パーツ31との境界に設けられた分断ライン4の面積は、複数の背景パーツ3eの境界に設けられた分断ライン4の面積よりも小さい。さらに言い換えると、1つの背景パーツ3eと1つの組立パーツ31に着目すると、組立パーツ31の外周における他の板状パーツ3と接触している長さの割合は、背景パーツ3eの外周における他の板状パーツ3と接触している長さの割合よりも小さくすることが好ましい。また、組立パーツ31に関しては、組立パーツ31の外周における他の板状パーツ3と接触している長さは、組立パーツ31の外周における他の板状パーツ3と接触していない長さ(即ち、開口部5bが形成されている部分の長さ)よりも短くなることが好ましく、背景パーツ3eに関しては、背景パーツ3eの外周における他の板状パーツ3と接触している長さは、背景パーツ3eの外周における他の板状パーツ3と接触していない長さ(即ち、開口部5aまたは5bが形成されている部分の長さ)よりも長くなることが好ましい。このようにしておくことで、組立パーツ31に関しては、分断時の破損を防止または抑制でき、背景パーツ3eに関しては、分断時の感触を残して興趣性を高めることができる。このような関係は、複数の組立パーツ31(形象パーツ3a)だけでなく、形象パーツ3b〜3dにおいても同様である。また、組立パーツ31は、分断ライン4を介して背景パーツ3eに保持されるために、背景パーツ3eとの接続部を設けることが必要であるが、組立パーツ31同士は、破損を防止または抑制するために接続部を設けず、互いに隣接する2つの組立パーツ31は、開口部5bにより離間して配置されることが望ましい。これは、組立キット2aおよび組立キット2bにおいて、複数の組立パーツ31は、形象物10の概観が認識可能となるように、形象物10を構成する際の各組立パーツ31の位置に対応して配置されているため、所定の組立パーツ31が他の組立パーツ31と隣接する部分は、組み立てるための取り付け部となる凸部7は凹部8が形成されていることがあり、この部分が破損すると組み立てができなくなる恐れがあるため、可能な限り破損しないようにしておくことが望ましいからである。ただし、組立パーツ31同士に接続部を設けず組立パーツ31同士が離間していることで、組立キット2aおよび組立キット2bの落下時に容易に組立パーツ31が分断することは好ましくない。そこで、例えば、落下時に落下位置と接触し易い組立パーツ31の隆起部分(恐竜の骨格の頭部パーツなど)や凸部7が設けられた組立パーツ31に限っては、落下防止時の破損防止の目的で組立パーツ31同士に接続部を設けることもできる。
このような面積の小さい分断ライン4の平面形状は、例えば、島状または点状を成す。組立パーツ31と背景パーツ3eとの間に、このような形状の分断ライン4を設けることで、複数の組立パーツ31を保持すると共に、上記の恐れを抑制できる。
また、開口部5aおよび開口部5bが設けられていることで、例えば、組立キット2aおよび組立キット2bの裏面BSから光を当てた際、ユーザは、開口部5aおよび開口部5bから漏れる光によって囲まれた複数の組立パーツ31(恐竜の化石)を鑑賞できる。このように、開口部5aおよび開口部5bを、ユーザの興趣性を向上させるという目的にも適用できる。
(実施の形態2)
以下に図6を用いて、実施の形態2における玩具1を説明する。なお、以下の説明では、実施の形態1との相違点を主に説明する。図6は、図4と同様に、図1に示されるA−A線に沿った断面図である。
以下に図6を用いて、実施の形態2における玩具1を説明する。なお、以下の説明では、実施の形態1との相違点を主に説明する。図6は、図4と同様に、図1に示されるA−A線に沿った断面図である。
実施の形態2では、実施の形態1と同様に、平面視において溝41は溝42と重なり、断面視において溝41および溝42は互いに離間している。しかし、実施の形態2は、溝41および溝42の構造に関して、実施の形態1と異なっている。
図6に示されるように、断面視において、溝41の深さは、溝42の深さと異なっており、溝42の深さよりも深い。また、平面視において、溝41の幅は、溝42の幅と異なっており、溝42の幅よりも広い。また、断面図において、溝41は台形状を成し、溝42はV字状を成している。言い換えれば、平面視において、溝41の底部の幅は、溝42の底部の幅と異なっており、溝42の底部の幅よりも広い。
溝41および溝42を作製する際、加工精度によっては、溝41の位置が、溝42の位置とずれる場合がある。実施の形態1では、仮にそのような位置ずれが発生した場合でも、平面視において溝41は溝42と重なるが、溝41の底部の位置が、溝42の底部の位置とずれてしまう。そうすると、溝41の底部と溝42の底部との間の距離が長くなるので、複数の板状パーツ3を分断し難くなるという問題が発生する。
実施の形態2では、溝41の底部の幅が広いので、位置ずれが発生した場合でも、溝41の底部と溝42の底部との間の距離が、ほぼ変化しない。そのため、複数の板状パーツ3を分断し難くなるという問題を抑制することができる。従って、実施の形態2では、実施の形態1と比較して、複数の板状パーツ3の分断をより安定して行うことができる。
なお、実施の形態1では、溝41および溝42の構造がほぼ同じであるので、溝41および溝42の作製が、同じ条件で行える。従って、加工精度が良い場合には、実施の形態1では、実施の形態2と比較して、溝41および溝42の作製工程が複雑化せず、製造コストを抑制できるという利点がある。
また、実施の形態2では、溝41の幅が溝42の幅と異なっているので、分断ライン4の幅が、実施の形態1よりも広くなる。それ故、分断ライン4の幅が極端に広い場合、形象パーツ3a〜3dを配置できる面積が少なくなる恐れがある。そのような観点においては、実施の形態1は、実施の形態2よりも有利である。
このように、実施の形態1および実施の形態2は、それぞれ有利な特徴を有するが、玩具1に要求される各特性に応じて、溝41および溝42の構造は、適宜選択可能である。
(実施の形態3)
以下に図7を用いて、実施の形態3における玩具1を説明する。なお、以下の説明では、実施の形態1との相違点を主に説明する。図7は、図4と同様に、図1に示されるA−A線に沿った断面図である。
以下に図7を用いて、実施の形態3における玩具1を説明する。なお、以下の説明では、実施の形態1との相違点を主に説明する。図7は、図4と同様に、図1に示されるA−A線に沿った断面図である。
実施の形態3では、図7に示されるように、表面TSに溝41が設けられているが、裏面BSに溝42は設けられていない。従って、実施の形態3では、実施の形態1と比較して、溝41の作製工程を簡略化でき、製造コストを更に抑制できるという利点がある。一方で、実施の形態3では、分断ライン4の幅が、実施の形態1および実施の形態2よりも広くなり易いので、形象パーツ3a〜3dを配置できる面積が少なくなる恐れがある。そのような観点においては、実施の形態1および実施の形態2は、実施の形態3よりも有利である。
実施の形態1〜3においては、形象パーツ3a〜3dは、恐竜の骨格の形象物10を組み立てるための各部位を構成する組立パーツとして記載されているが、このような態様に限られるものではない。例えば、形象パーツが特定の部位のみを構成するものではなく、形象パーツ全体として1つの形象物を構成する板状パーツとしてもより。その場合においても、形象パーツの周囲の背景パーツ3eを分断ライン4でそれぞれ分断して1つの形象物を構成する板状パーツを取り出すという遊び方をすることで本願に記載の玩具1を楽しむことができる。また、形象パーツと背景パーツ3eとからなる板状パーツ3に分断ライン4と開口部5a、5bを実施の形態1〜3に記載の構成にすることにより同様の効果をもたらし得る。
以上、本願の発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本願の発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
1 玩具
2a、2b 組立キット
3 板状パーツ
3a、3b、3c、3d 形象パーツ
3e 背景パーツ
4 分断ライン
5a、5b 開口部
6 装飾部
7 凸部
8 凹部
9 間隙部
10、11、12、13 形象物
31 組立パーツ
41、42 溝
TS 表面
BS 裏面
2a、2b 組立キット
3 板状パーツ
3a、3b、3c、3d 形象パーツ
3e 背景パーツ
4 分断ライン
5a、5b 開口部
6 装飾部
7 凸部
8 凹部
9 間隙部
10、11、12、13 形象物
31 組立パーツ
41、42 溝
TS 表面
BS 裏面
Claims (16)
- 第1面および前記第1面と反対側の第2面を有し、且つ、一体的に形成された複数の板状パーツと、
前記複数の板状パーツの境界に設けられ、且つ、前記複数の板状パーツを個別に分断するための複数の分断ラインと、
を備え、
前記複数の分断ラインの端部であって、一体的に形成された複数の板状パーツの周囲に位置する該複数の分断ラインの端部の少なくとも1つには、間隙部が設けられている、玩具。 - 請求項1に記載の玩具において、
前記複数の板状パーツの少なくとも1つは、前記間隙部に隣接する箇所において、丸みがつけられている、玩具。 - 請求項1または2に記載の玩具において、
前記複数の分断ラインの交点の少なくとも1つには、前記第1面から前記第2面に渡って貫通する第1開口部が設けられている、玩具。 - 請求項3に記載の玩具において、
前記複数の板状パーツの少なくとも1つは、前記第1開口部に隣接する箇所において、丸みがつけられている、玩具。 - 請求項1〜4の何れか1項に記載の玩具において、
前記複数の分断ラインのうち一部の前記分断ラインの途中には、前記第1面から前記第2面に渡って貫通する第2開口部が設けられている、玩具。 - 請求項1〜5の何れか1項に記載の玩具において、
前記複数の板状パーツは、
第1形象物を外観とする第1形象パーツと、
前記第1形象パーツの周囲に配置された複数の第1背景パーツと、
を含む、玩具。 - 請求項6に記載の玩具において、
前記第1形象パーツは、前記第1形象物を組み立てるための複数の第1組立パーツを含む、玩具。 - 請求項7に記載の玩具において、
前記複数の第1組立パーツのうち互いに隣接する2つの前記第1組立パーツの間には、前記第1面から前記第2面に渡って貫通する第3開口部が設けられ、
互いに隣接する2つの前記第1組立パーツは、前記第3開口部により離間して配置される、玩具。 - 請求項8に記載の玩具において、
前記複数の第1組立パーツの少なくとも1つは、前記第3開口部に隣接する箇所において、丸みがつけられている、玩具。 - 請求項7に記載の玩具において、
前記複数の第1組立パーツは、前記第1形象物の概観が認識可能となるように、前記第1形象物を構成する際の各第1組立パーツの位置に対応して配置されている、玩具。 - 請求項7〜10の何れか1項に記載の玩具において、
前記複数の板状パーツおよび前記複数の分断ラインを、それぞれ有する第1組立キットおよび第2組立キットを備え、
前記第2組立キットに含まれる前記複数の第1組立パーツは、前記第1組立キットに含まれる前記複数の第1組立パーツと左右対称に配置され、
前記第1組立キットおよび前記第2組立キットから前記複数の第1組立パーツを分断し、分断された前記複数の第1組立パーツを組み合わせることで、前記第1形象物の組み立てが可能となる、玩具。 - 請求項6に記載の玩具において、
前記複数の板状パーツは、前記第1形象物と異なる第2形象物を組み立てるための第2形象パーツを更に含む、玩具。 - 請求項1〜12の何れか1項に記載の玩具において、
前記複数の分断ラインの各々は、前記第1面に形成された第1溝を含む、玩具。 - 請求項13に記載の玩具において、
前記複数の分断ラインの各々は、前記第2面に形成された第2溝を更に含み、
前記第1面側から前記第2面側へ向かう方向と直交する平面視において、前記第1溝は、前記第2溝と重なっている、玩具。 - 請求項14に記載の玩具において、
前記断面視において、前記第1溝の深さは、前記第2溝の深さと異なっている、玩具。 - 請求項15または16に記載の玩具において、
前記平面視において、前記第1溝の幅は、前記第2溝の幅と異なっている、玩具。
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