JPS6132720Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、多数の玩具単体を連結ピンで種々
な鎖状に順次連結できるようにした連結玩具に関
するものである。

すなわち、この考案の目的とするところは、互
いに４角部が斜めにカツトされた平面略正方形状
の主板の周縁部を若干除いた対向面に円形状の凹
部を夫々設け、この各凹部の内周面近傍に数個の
肉薄な弾性片を夫々突設すると共に、一方の主板
の凹部中心部には連結片を突設し、他方の主板の
凹部中心部には連結穴を設け、各主板の上下面に
は互いに異なる文字や数字等を夫々順次表示して
成る上部体及び下部体を形成し、この上下部体が
前記連結片と連結穴との接着手段又は嵌着手段に
て連結される多数の玩具単体を、これらの相対向
する各弾性片の内側に連結ピンの両端部に設けら
れた係止部を夫々係止させて種々な鎖状に順次連
結できるようにすることにより、幼児等が楽しく
遊びながら創造力や、文字、数字の知育等の養成
も極めて図れるうな連結玩具を提供することにあ
る。

以下、この考案の一実施例を図面に基いて説明
する。

この考案の連結玩具は、第１図乃至第４図に示
すように玩具単体Ａの下部体A₁と、玩具単体Ａ
の上部体A₂と、玩具単体Ａを連結する連結ピン
Ｂとから構成されている。

前記玩具単体Ａの下部体A₁は、４角部が斜め
にカツトされた平面略正方形状の主板１の周縁部
を若干除いた上面に円形状の凹部２を設け、この
凹部２の内周面近傍には、８個の切溝３で円周方
向へ沿つて等間隔に区画された８個の肉薄な弾性
片４を突設し、また凹部２の中心部には、前記主
板１の板厚の約２倍の長さを有する横断面八角形
状の連結片５を突設するように形成されている。

前記玩具単体Ａの上部体A₂は、前記下部体A₁
と同様に主板１の同位置に凹部２及び８個の弾性
片４が設けられているが、凹部２の中心部には、
前記連結片３嵌着用の横断面八角形状の連結穴６
を設けるように形成されている。

前記連結ピンＢは、円柱状の軸部７の両端部
に、この軸部７の径より大径の係止部８を夫々突
設するように形成されている。

また、前記下部体A₁の主板１下面と上部体A₂
の主板１上面とには互いに異なる文字９や数字等
が夫々順次表示されている。すなわち、実施例に
おいては、下部体A₁の主板１下面に「イ」、
「ロ」、「ハ」…なる文字９を、上部体A₂の主板１
上面に五十音の「あ」、「い」、「う」…なる文字９
を夫々順次表示するように図示されているが、こ
れらを逆にして、下部体A₁の主板１下面に五十
音の「あ」、「い」、「う」…なる文字９を、上部体
A₂の主板１上面に「イ」、「ロ」、「ハ」…なる文
字９を夫々順次表示しても良いばかりでなく、そ
の他アルフアベツトの「Ａ」、「Ｂ」、「Ｃ」…なる
文字９や、「１」、「２」、「３」…なる数字等も
夫々順次表示するようにしても良い。

そして、まず主板１の上下面に「あ」、「イ」、
「Ａ」、「１」なる文字９や数字等が表示された１
番目の玩具単体Ａの下部体A₁の連結片５上端部
に上部体A₂の連結穴６を、これらの相対向する
各弾性片４の内側に１番目の連結ピンＢの一方の
係止部８が係止されるよう、連結片５の上端面又
は連結穴６の内面に接着剤を介して連結する。次
に主板１の上下面に「い」、「ロ」、「Ｂ」、「２」な
る文字９や数字等が表示された２番目の玩具単体
Ａの下部体A₁の連結片５上端部に上部体A₂の連
結穴６を、これらの相対向する各弾性片４の内側
に前記一番目の連結ピンＢの他方の係止部８と２
番目の連結ピンＢの一方の係止部８とが夫々係止
されるように接着剤等による嵌着手段にて連結す
る。このように多数の玩具単体Ａを連結ピンＢで
直線状の鎖状に順次連結できるようにしたもので
ある。

而して、前記各玩具単体Ａは、連結ピンＢで直
線状の鎖状に順次連結するように説明及び図示さ
れているが、第５図に示すように中心となる玩具
単体Ａの一方の相隣接する２辺側の二方向に他の
玩具単体Ａを、且つ他方の相隣接する２辺が直角
に交差する角部側の一方向に他の玩具単体Ａを、
数個ずつ前述と同様に連結ピンＢでＹ字形状の鎖
状に順次連結することも可能である。それに、図
示されてないが、中心となる玩具単体Ａの互いに
相隣接する４辺側の四方に他の玩具単体Ａを数個
ずつ連結ピンＢで十字形状の鎖状に順次連結した
り、或いは中心となる玩具単体Ａの４角部側の四
方に他の玩具単体Ａを数個ずつ連結ピンＢでＸ字
形状の鎖状に順次連結したり、更には同様にして
Ｔ字形状の鎖状に順次連結したりすることも可能
である。

また、前記下部体A₁と上部体A₂とは、下部体
A₁の連結片５上端部に上部体A₂の連結穴６を接
着手段にて連結するように説明及び図示されてい
るが、これに限らず、第６図に示すように下部体
A₁の連結片５上端部に、この連結片５の径より
若干大径の突起１０を設け、且つ下部体A₂の連
結穴６の奥部に窪部１１を設け、突設１０と窪部
１１とによつて下部体A₁に上部体A₂を半強制的
な嵌着手段にて着脱自在に連結するようにしても
良い。それに、下部体A₁の方に連結片５を突設
し、上部体A₂の方に連結穴６を設けるように説
明及び図示されているが、これらを逆に設けても
良い。

この考案は、前述のように構成したから、下部
体A₁の連結片５と上部体A₂の連結穴６との接着
操作又は嵌着操作と、上下部体A₁，A₂の相対向
する各弾性片４内側への連結ピンＢ係止部８の係
止操作のみで、各玩具単体Ａを種々な鎖状に極め
て容易に順次連結できる。この場合、突設１０と
窪部１１とによつて着脱自在にすれば、連結操作
が一層容易である。そればかりでなく、各玩具単
体Ａの連結後は連結ピンＢの両端部の係止部８が
下部体A₁及び上部体A₂の各弾性片４の内側に
夫々係止されているため、各玩具単体Ａの連結状
態の安定性も著しく良好である。

しかも、下部体A₁及び上部体A₂の各凹部２の
内周面近傍に数個の肉薄な弾性片４を夫々突設し
たことと、下部体A₁及び上部体A₂の平面略正方
形状の各主板１の４角部を斜めにカツトしたこと
とによつて、各玩具単体Ａの連結後に、例えば多
数の玩具単体Ａが相対向する２辺方向へ連結ピン
Ｂで鎖状に順次連結されているものであれば、相
隣接する玩具単体Ａを相反する方向へ夫々若干引
張ると、連結ピンＢの各係止部８によつて弾性片
４が凹部２の内周面側へ夫々圧縮されて、各玩具
単体Ａの相互間に隙間が生じるため、玩具単体Ａ
を一つおきに45度回転させて相隣接する一方の玩
具単体Ａの角部のカツト部分に他方の玩具単体Ａ
の１辺を当接させるように変更することができ
る。これと同様に、多数の玩具単体Ａが十字形状
の鎖状に連結されているものであれば、Ｘ字形状
の鎖状に、且つＴ字形状の鎖状に連結されている
ものであれば、Ｙ字形状の鎖状に夫々変更可能で
あり、また各玩具単体Ａを180度回転させて下部
体A₁と上部体A₂との上下の向きを逆にすること
も可能である。したがつて、各玩具単体Ａが連結
された後に、各玩具単体Ａの連結方向や各玩具単
体Ａの上下の向き等を任意に変更可能であつて、
幼児等が楽しく遊びながら創造力を養うことがで
きる。

それに、各玩具単体Ａの下部体A₁の主板１下
面と上部体A₂の主板１上面とに互いに異なる文
字９や数字等を夫々順次表示したことにより、幼
児等が楽しく遊びながら文字９や数字等の知育の
養成も極めて図ることができる。

以上説明したように、この考案によれば、幼児
等が楽しく遊びながら創造力や、文字、数字の知
育等の養成も極めて図れ、しかも各玩具単体の連
結操作の容易性や連結状態の安定性等も優れてい
る等の諸効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１
図は各玩具単体の一部連結状態を示す一部切欠平
面図、第２図は同底面図、第３図は同一部切欠正
面図、第４図は各構成部品の分解斜視図、第５図
は各玩具単体の他の一部連結状態を示す一部切欠
平面図、第６図は玩具単体の下部体と上部体との
他の連結手段を示す縦断面図である。 Ａ……玩具単体、A₁……下部体、A₂……上部
体、Ｂ……連結ピン、１……主板、２……凹部、
３……切溝、４……弾性片、５……連結片、６…
…連結穴、７……軸部、８……係止部、９……文
字、１０……突設、１１……窪部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 互いに４角部が斜めにカツトされた平面略正方
   形状の主板の周縁部を若干除いた対向面に円形状
   の凹部を夫々設け、この各凹部の内周面近傍に数
   個の肉薄な弾性片を夫々突設すると共に、一方の
   主板の凹部中心部には連結片を突設し、他方の主
   板の凹部中心部には連結穴を設け、各主板の上下
   面には互いに異なる文字や数字等を夫々順次表示
   して成る上部体及び下部体を形成し、この上下部
   体が前記連結片と連結穴との接着手段又は嵌着手
   段にて連結される多数の玩具単体を、これらの相
   対向する各弾性片の内側に連結ピンの両端部に設
   けられた係止部を夫々係止させて種々な鎖状に順
   次連結できるようにしたことを特徴とする連結玩
   具。