JP2021183032A - 樹脂容器 - Google Patents

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英一 井下
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Sekisui Kasei Co Ltd
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Sekisui Kaseihin Kansai Co Ltd
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Abstract

【課題】輸送時又は保管時の省スペース化を図れ、加熱調理された内容物を収容していても、取り扱いが容易である樹脂容器。【解決手段】底壁部12及び前記底壁部12の周縁から立ち上がる側壁部14を有し、上端に開口部11を有する容器本体10と、前記開口部11を着脱可能に塞ぐ天壁部21を有する蓋体20と、を有し、前記蓋体20には、前記蓋体20の内面を上方に向け前記容器本体10を前記蓋体20に乗せた時に、前記底壁部12を受け入れて、前記容器本体10が前記底壁部12の面方向にずれるのを防止する横ずれ防止部22が形成されていることよりなる。【選択図】図1

Description

本発明は、樹脂容器に関する。
樹脂シートを成形して得られる樹脂容器は、持ち帰り弁当の容器、冷凍食品又は冷蔵食品の容器、即席めん類の容器等、食品用容器に用いられている。例えば、持ち帰り弁当、調理済冷凍食品又は調理済冷蔵食品の調理済食品用の容器は、内容物が収容された状態で、電子レンジで加熱される。
電子レンジで加熱して内容物を調理すると、加熱され昇温した内容物の熱が容器に伝わって、容器外面の温度が高くなる。容器外面の温度が高くなると、電子レンジから容器を取り出す際又は内容物を喫食する際に、断熱のための手袋やトレー等が必要となり、取り扱いが煩雑となる。
こうした問題に対して、特許文献1には、米及び水を収容可能な電子レンジ対応の容器本体と、容器本体の上面開口を塞ぐ電子レンジ対応の蓋とを有し、容器本体を高倍率発泡耐熱性合成樹脂で形成した電子レンジ炊飯用容器が提案されている。
特許文献2には、プラスチック製の内容器部と外容器部が、内容器部と外容器部の胴部と底部の間に空隙を形成するように重ねられ、内容器部と外容器部の開口端部同士が係止あるいは固定されて一体化している電子レンジ用二重容器が提案されている。
特許文献3には、耐熱容器の胴まわりに、空隙をおいて断熱性容器を嵌合した電子レンジ用調理容器が提案されている。特許文献1〜3の発明によれば、電子レンジで加熱した後における、容器外面の温度上昇の抑制を図っている。
特開2012−050672号公報 特開2014−189326号公報 実開昭62−141108号公報
しかしながら、特許文献1の発明は、高発泡倍率の容器本体を必須とするため、容器本体の嵩が高くなり、容器本体の輸送時又は保管時に広いスペースが必要となる。
特許文献2〜3の発明は、二重構造の容器本体を有するため、容器本体の嵩が高くなり、容器本体の輸送時又は保管時の広いスペースが必要となる。
そこで、本発明は、輸送時又は保管時の省スペース化を図れ、加熱調理された内容物を収容していても、取り扱いが容易である樹脂容器を目的とする。
<1>
底壁部及び前記底壁部の周縁から立ち上がる側壁部を有し、上端に開口部を有する容器本体と、
前記開口部を着脱可能に塞ぐ天壁部を有する蓋体と、を有し、
前記蓋体には、前記蓋体の内面を上方に向け前記容器本体を前記蓋体に乗せた時に、前記底壁部を受け入れて、前記容器本体が前記底壁部の面方向にずれるのを防止する横ずれ防止部が形成されている、樹脂容器。
<2>
前記容器本体の外面には、第一の嵌合部が形成され、前記蓋体の内面には、第二の嵌合部が形成され、
前記蓋体の内面を上方に向け前記容器本体を前記蓋体に乗せた時に、前記底壁部と前記蓋体の前記第一の嵌合部と前記第二の嵌合部とが嵌め合わされ、前記容器本体が前記蓋体から離れる方向にずれるのを防止する、<1>に記載の樹脂容器。
<3>
前記蓋体の内面を上方に向け前記容器本体を前記蓋体に乗せた時に、前記底壁部の少なくとも一部と前記天壁部とが離隔し空間を形成する<1>又は<2>に記載の樹脂容器。
<4>
前記容器本体は、発泡倍率6倍未満の熱可塑性発泡樹脂又は熱可塑性非発泡樹脂で形成されている、<1>〜<3>のいずれかに記載の樹脂容器。
<5>
前記蓋体は、前記蓋体の内面を上方に向け前記容器本体を前記蓋体に乗せた時に、前記底壁部の位置に、前記底壁部に向けて突出するスペーサを有する、<1>〜<4>のいずれかに記載の樹脂容器。
<6>
前記横ずれ防止部は、前記底壁部の形状に応じた凹部である、<1>〜<5>のいずれかに記載の樹脂容器。
<7>
前記底壁部は平面視多角形であり、
前記横ずれ防止部は、前記底壁部の形状に対応した凹部であり、
前記横ずれ防止部は、前記蓋体の内面を上方に向け前記容器本体を前記蓋体に乗せた時に、前記底壁部の角部の位置で外方に広がる拡張凹部を有する、<1>〜<5>のいずれかに記載の樹脂容器。
<8>
前記容器本体は、フィラー入りポリプロピレン系樹脂で形成されている、<1>〜<7>のいずれかに記載の樹脂容器。
<9>
調理済食品用である、<1>〜<8>のいずれかに記載の樹脂容器。
本発明の樹脂容器によれば、輸送時又は保管時の省スペース化を図れ、加熱調理された内容物を収容していても、取り扱いが容易にできる。
本発明の第一の実施形態に係る樹脂容器の斜視図である。 本発明の第一の実施形態に係る樹脂容器の底面図である。 本発明の第一の実施形態に係る樹脂容器の平面図である。 図1のIV−IV断面の模式図である。 本発明の第一の実施形態の樹脂容器の使用方法を示す断面模式図である。 嵌合構造の一例を示す断面模式図である。 嵌合構造の一例を示す断面模式図である。 嵌合構造の一例を示す断面模式図である。 嵌合構造の一例を示す断面模式図である。 本発明の第二の実施形態に係る樹脂容器の斜視図である。 本発明の第二の実施形態に係る樹脂容器の斜視図である。 本発明の第三の実施形態に係る樹脂容器の斜視図である。 本発明の第三の実施形態に係る樹脂容器の斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る容器本体の斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る容器本体の斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る容器本体の斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る容器本体の斜視図である。 蓋体のスペーサの例を示す平面図である。 蓋体のスペーサの例を示す平面図である。
本発明の樹脂容器は、上端に開口部を有する容器本体と、開口部を塞ぐ蓋体とを有する。以下、本発明の樹脂容器について、実施形態を挙げて説明する。
(第一の実施形態)
本発明の第一の実施形態に係る樹脂容器について、説明する。
図1の樹脂容器1は、上端に開口部11を有する容器本体10と、容器本体10と着脱可能な蓋体20とを有する。蓋体20は、容器本体10に装着された状態で、開口部11を塞いでいる。
図1〜2に示すように、容器本体10は、平面視四角形の底壁部12と、底壁部12の周縁から立ち上がり開口部11を囲む側壁部14とを有する。
底壁部12は、その周縁よりも内側で、底壁部12の中心を含む領域に、開口部11の方向に凸となり、かつ開口部11とは反対方向に凹となる底面段部13を有する。
側壁部14は、底壁部12の周縁から上方に立ち上がる第一の側壁片14aと、第一の側壁片14aの上端から外方へ張り出す第二の側壁片14bと、第二の側壁片14bの外縁から上方に立ち上がる第三の側壁片14cと、第三の側壁片14cの上端からさらに上方へ立ち上がる第四の側壁片14dと、第四の側壁片14dの上端から外方に張り出す第五の側壁片14eと、第五の側壁片14eの外縁から上方に立ち上がる第六の側壁片14fとを有する。本実施形態においては、第四の側壁片14dは、第三の側壁片14cに比べて、開口部11に向かうに従い拡径する程度が大きい。
容器本体10は、側壁部14の上端(即ち、第六の側壁片14fの上端)から外方に張り出す本体フランジ部16を有する。
底壁部12は、底面視略正方形であり、4つの角部が円弧状に隅切りされている。第三の側壁片14cの外面には、4つの角部の位置に第一の嵌合部15がそれぞれ形成されている。
図1、3に示すように、蓋体20は、平面視四角形の天壁部21と、天壁部21の外縁から外方に張り出す蓋体フランジ部26とを有する。
蓋体フランジ部26は、天壁部21の外縁から外方に張り出し、次いで天壁部21の方向に屈曲し、次いで外方に張り出している。
蓋体フランジ部26の4つの角部には、外方に張り出す摘部29がそれぞれ形成されている。
蓋体20は、天壁部21の一方の面に凸となり、天壁部21の他方の面に凹となる横ずれ防止部22を有する。横ずれ防止部22は、平面視略正方形で、4つの角部にはさらに外方に向けて円弧状に広がる拡張凹部24を有する。横ずれ防止部22は、蓋体20の内面を上方に向け、容器本体10を蓋体20の上に乗せた時に、底壁部12を受け入れる大きさである。即ち、本実施形態において、横ずれ防止部22は、「底壁部の形状に対応した凹部」である。
なお、本稿において「内面」とは、蓋体20で容器本体10の開口部11を塞いだ状態で、樹脂容器1の内部(即ち、食品を収容する空間側)に向く面である。
横ずれ防止部22は、天壁部21の中心を含む領域に、天壁部21の一方の面に凸となり、他方の面に凹となる天面段部23を有する。天面段部23は、蓋体20で開口部11を塞いだ状態で、開口部11から離れる方向に凸となる。
横ずれ防止部22は、その開口端における拡張凹部24同士の間に、横ずれ防止部22の外方に張り出す張出部27を有する。
横ずれ防止部22は、蓋体フランジ部26寄りに、蓋体フランジ部26に沿って周回する保持壁部22aを有する。
保持壁部22aは、その内面で拡張凹部24の位置に、第二の嵌合部25を有する。
容器本体10の大きさは、用途を勘案して適宜決定できる。樹脂容器1が調理済食品用であれば、例えば、長さ10〜25cm×幅10〜25cm×高さ3〜10cmとされる。
容器本体10の肉厚は、例えば、0.1〜3.0mmが好ましく、0.2〜2.0mmがより好ましい。容器本体10の肉厚は、任意の10点をマイクロメータで測定して得られる平均値である。
蓋体20の大きさは、容器本体10の大きさに応じて適宜決定される。
第一の嵌合部15と第二の嵌合部25とは、互いに嵌合できる形状であればよい。本実施形態において、第一の嵌合部15は、側壁部14から外方に凸となる凸条であり、正面視において側壁部14の周方向を長手とする長方形である。加えて、第一の嵌合部15は、突出方向に向かい漸次幅が狭くなっている。第二の嵌合部25は、蓋体20の内面から外面に向かう凹条であり、第一の嵌合部15に対応する形状とされている。
本実施形態において、底面段部13の外面形状は、天面段部23の外面形状を受け入れ可能な形状かつ大きさとされている。
容器本体10は、熱可塑性樹脂組成物の成形品である。容器本体10は、例えば、熱可塑性樹脂シートの熱成形品でもよいし、熱可塑性樹脂の射出成形品でもよい。
容器本体10は、熱可塑性非発泡樹脂でもよいし、熱可塑性発泡樹脂でもよいし、これらの積層物でもよい。
容器本体10が、熱可塑性非発泡樹脂である場合、容器本体10の肉厚は0.1〜1.0mmが好ましく、0.2〜0.8mmがより好ましい。
容器本体10が、熱可塑性発泡樹脂である場合、容器本体10の肉厚は0.5〜3.0mmが好ましく、1.0〜2.0mmがより好ましい。
容器本体10の肉厚が上記下限値以上であれば、容器本体10の剛性をより高められる。容器本体10の肉厚が上記上限値以下であれば、輸送時又は保管時のさらなる省スペース化を図れる。
容器本体10が、熱可塑性発泡樹脂である場合、発泡倍率は特に限定されないが、例えば、1倍超10倍以下が好ましく、1倍超8倍以下がより好ましく、1倍超6倍未満がさらに好ましく、1倍超5倍以下が特に好ましく、1倍超3倍以下が最も好ましい。発泡倍率が上記下限値超であれば、容器本体10の断熱性を高められる。発泡倍率が上記上限値以下であれば、容器本体10の嵩が過剰に大きくならず、輸送時及び保管時の省スペース化を図れる。
なお、発泡倍率は、熱可塑性発泡樹脂の見掛け密度(g/cm)で1を除した値である。見掛け密度は、JIS K7222:2005「発泡プラスチック及びゴム−見掛け密度の求め方」によって測定できる。
熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂等が挙げられる。
ポリオレフィン系樹脂としては、エチレン、プロピレン等のオレフィン系モノマーの単独重合体であるポリエチレン又はポリプロピレン、オレフィン系モノマーの共重合体、オレフィン系モノマーを主成分とし、オレフィン系モノマーとこれに重合可能なビニルモノマーとの共重合体等が挙げられる。なお、「主成分」とは、使用されたモノマーの内、最も多い(モル比)ポリマーを指す。ポリオレフィン系樹脂は、1種単独でもよく、2種以上の組み合わせでもよい。
ポリオレフィン系樹脂は、石油化学品由来のポリオレフィン系樹脂でもよいし、植物由来のポリオレフィン系樹脂でもよい。植物由来樹脂は、例えば、サトウキビ、トウモロコシ等の植物原料を由来とするポリマーが挙げられる。「植物原料を由来とする」とは、植物原料から合成され又は抽出されたポリマーが挙げられる。また、例えば、「植物原料を由来とする」とは、植物原料から合成され又は抽出されたモノマーが重合されたポリマーが挙げられる。「植物原料から合成され又は抽出されたモノマー」には、植物原料から合成され又は抽出された化合物を原料とし合成されたモノマーが含まれる。植物由来樹脂は、モノマーの一部が「植物原料を由来とする」ものを含む。植物由来のポリオレフィン系樹脂としては、バイオエタノールの脱水反応によりエチレンを得、これを重合させたポリエチレン等が挙げられる。
ポリエステル系樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンフラノエート等が挙げられる。
ポリエステル系樹脂は、石油化学品由来のポリエステル系樹脂でもよいし、植物由来のポリエステル系樹脂でもよい。植物由来のポリエステル系樹脂としては、植物由来のエタノールの脱水反応によりエチレンを得、このエチレンから合成されたエチレングリコールと、植物由来のイソブタノールの脱水反応によりパラキシレンを得、このパラキシレンから合成したテレフタル酸とから合成したポリエチレンテレフタレートが挙げられる。
ポリスチレン系樹脂としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、クロロスチレン、エチルスチレン、i−プロピルスチレン、ジメチルスチレン、ブロモスチレン等のスチレン系モノマーの単独重合体又はこれらの共重合体;スチレン系モノマーを主成分(50質量%以上)とし、スチレン系モノマーとこれに重合可能なビニルモノマーとの共重合体:スチレン系モノマーとブタジエン等のゴム分との共重合体や、スチレン系モノマーの単独重合体もしくはこれらの共重合体もしくはスチレン系モノマーとビニルモノマーとの共重合体とジエン系のゴム状重合体との混合物又は重合体である、いわゆるハイインパクトポリスチレン樹脂(HIPS);等が挙げられる。
容器本体10は、熱可塑性樹脂以外に、添加剤を含んでいてもよい。添加剤としては、フィラー、発泡剤、発泡核剤、界面活性剤、顔料等が挙げられる。
中でも、容器本体10は、フィラーを含むことが好ましい。フィラーとしては、例えば、炭酸カルシウム、タルク、シリカ、クレー、アルミナ、マイカ、酸化チタン、ガラスビーズ、ガラスバルーン、炭素繊維、ガラス繊維、カーボンブラック、金属粉等が挙げられる。容器本体10は、これらのフィラーを含むことで、内容物の温度が高まっても、容器本体10の剛性を良好に保てる。
フィラーの含有量は、熱可塑性樹脂100質量部に対して、1〜150質量部が好ましく、25〜70質量部がより好ましい。
容器本体10の素材としては、フィラー入りのポリプロピレン系樹脂が好ましく、フィラー入りポリプロピレン系非発泡樹脂がより好ましい。このような素材を用いた容器本体10であれば、容器本体10の厚みを薄くして嵩をより低くし、かつ剛性をより高められる。
蓋体20は、熱可塑性非発泡樹脂の成形品である。蓋体20としては、例えば、熱可塑性樹脂シートの熱成形品でもよいし、熱可塑性樹脂の射出成形品でもよい。
蓋体20は、熱可塑性非発泡樹脂でもよいし、熱可塑性発泡樹脂でもよいし、これらの積層物でもよい。
蓋体20の肉厚は、容器本体10の肉厚と同様である。
蓋体20に用いられる熱可塑性樹脂としては、容器本体10に用いられる熱可塑性樹脂と同様の樹脂が挙げられる。中でも、樹脂容器1内の内容物を目視できることから、蓋体20は、透明性を有する熱可塑性非発泡樹脂が好ましく、例えば、延伸ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等が挙げられる。
蓋体20の素材は、容器本体10の素材よりも硬質であることが好ましい。蓋体20の素材が容器本体10の素材よりも硬質であると、容器本体10に蓋体20を装着した時に、蓋体20がさらに外れにくい。本稿において、JIS K6253−3:2012「デュロメータ硬さ」で測定される値が大きい方を「硬質」とする。
樹脂容器1の製造方法について、説明する。
熱可塑性発泡樹脂シート、熱可塑性非発泡樹脂シート又はこれらの積層シートである容器本体用の原反シート及び蓋体用の原反シートを得る。
容器本体用の原反シートの製造方法は、容器本体10の素材を押出機中で溶融混練し、これを押出機先端のダイ(例えば、Tダイ、サーキュラーダイ等)から押し出し、冷却して原反シートとする。
蓋体用の原反シートの製造方法は、蓋体20の素材を押出機中で溶融混練し、これを押出機先端のダイ(例えば、Tダイ、サーキュラーダイ等)から押し出し、冷却して原反シートとする。
次いで、得られた原反シートを加熱して軟化し、軟化した原反シートを成形型で挟み込み、容器本体10又は蓋体20を成形する。
次に、樹脂容器1の使用方法の一例について、図4〜5を用いて説明する。
容器本体10の開口部11を上方に向け、容器本体10内に内容物を入れ、天面段部23を上方に凸として蓋体20で開口部11を塞いで、容器入り物品とする(図4)。この時、本体フランジ部16の内側に蓋体フランジ部26を嵌め込む(内嵌合式)。これにより、蓋体20は、容器本体10から外れにくくなる。
蓋体20で開口部11を覆った状態では、蓋体20の天面段部23が上方に凸となり、容器本体10の底面段部13が上方に凸となっている。本実施形態では、底面段部13が天面段部23を受け入れ可能な形状かつ大きさであるため、容器入り物品同士を上下に重ね合わせた時に、底面段部13内に天面段部23が挿入され、上下の容器入り物品同士が横方向にずれるのを防止できる。
内容物としては 、例えば、常温流通、冷蔵流通又は冷凍流通の調理済食品が挙げられる。あるいは、内容物は、加熱調理直後の食品でもよい。調理済食品としては、米飯、パスタ等の主食、各種惣菜及びこれらの組み合わせ等が挙げられる。
容器入り物品を電子レンジで加熱し、内容物を任意の温度とする。容器本体10から蓋体20を取り外す。次いで、蓋体20の内面を鉛直上方に向け、蓋体20の内面を容器本体10の底壁部12の外面に向け、容器本体10を蓋体20に乗せる。この時、4つの拡張凹部24に底壁部12の4つの角部を位置させて、底壁部12を横ずれ防止部22内に挿入する。横ずれ防止部22内に底壁部12を挿入すると、張出部27の上面に第二の側壁片14bが当接し、容器本体10は張出部27で支えられる。これにより、底壁部12の外面と天壁部21との距離が定まる。加えて、保持壁部22aが容器本体10の第三の側壁片14cを囲む。これにより、保持壁部22aは、容器本体10の動きを規制して、容器本体10が底壁部12の面方向(略水平方向)にずれるのを防止する。さらに、容器本体10の第一の嵌合部15が蓋体20の第二の嵌合部25に入り込み、第一の嵌合部15と第二の嵌合部25とが嵌め合わされる。これにより、容器本体10が蓋体20から離れる方向(略鉛直方向)にずれるのを防止する(図5)。
蓋体20の内面を上方に向け、この上に容器本体10を乗せた状態で、喫食者は、蓋体20に手を当てて樹脂容器1を把持し、内容物を喫食する。この際、底面は、底壁部12と天壁部21との二重構造となっているので、喫食者は、内容物の熱さを感じにくくなる。
第一の本実施形態において、蓋体20に容器本体10を乗せた状態では、天面段部23と底面段部13とは互いに離れる方向に向けて凸となっている。このため、容器本体10の底壁部12と、蓋体20の天壁部21とが離隔し空間を形成する。この離隔空間構造により、内容物の熱は蓋体20により伝わりにくくなり、喫食者は内容物の熱さをより感じにくくなる。
第一の実施形態においては、横ずれ防止部22が拡張凹部24を有するため、容器本体10の底壁部12における角部では、容器本体10の底壁部12と蓋体20の天壁部21とが離隔して空間を形成すると共に、容器本体10の側壁部14と蓋体20の拡張凹部24とが離隔して空間を形成する。通常、電子レンジで加熱すると、角部にエネルギーが集中し、中央部に比べて角部の温度が高くなることがある。このため、拡張凹部24を有することで、容器本体10の角部が過度に高温になっても、内容物の熱が喫食者に対して、より伝わりにくい。
容器本体10の底壁部12の少なくとも一部と、蓋体20の天壁部21とが離隔し空間を形成することが好ましい。容器本体10の底壁部12の全部と、蓋体20の天壁部21とが離隔して、空間を形成することがより好ましい。加えて、容器本体10の側壁部14の少なくとも一部と、蓋体20とが離隔して、空間を形成することがさらに好ましい。
第一の実施形態において、正面視長方形でかつ突出方向に向かい漸次幅が狭くなる形状の第一の嵌合部15とこれに対応する形状の第二の嵌合部25とで、嵌合構造が形成されているが、嵌合構造は、例えば、図6〜9に示す嵌合構造でもよい。
図6の嵌合構造は、容器本体10の第三の側壁片14cの外面に形成された凸状の第一の嵌合部15aと、蓋体20の保持壁部22aの内面に形成された凹状の第二の嵌合部25aと、を有する。第一の嵌合部15aの幅は、突出方向に向かい漸次広くなっている。第二の嵌合部25aの幅は、深さ方向に向かい漸次広くなっている。
図7の嵌合構造は、蓋体20の保持壁部22aの内面に形成された凸状の第二の嵌合部25bと、容器本体10の第三の側壁片14cの外面に形成された凹状の第一の嵌合部15bと、を有する。第二の嵌合部25bの幅は、突出方向に向かい漸次広くなっている。第一の嵌合部15bの幅は、深さ方向に向かい漸次広くなっている。
図8の嵌合構造は、容器本体10の第二の側壁片14bの外面に形成された凸状の第一の嵌合部15cと、蓋体20の張出部27の内面に形成された凹状の第二の嵌合部25cと、を有する。第一の嵌合部15cの幅は、突出方向に向かい漸次広くなっている。第二の嵌合部25cの幅は、深さ方向に向かい漸次広くなっている。
図9の嵌合構造は、蓋体20の張出部27の内面に形成された凸状の第二の嵌合部25dと、容器本体10の第二の側壁片14bの外面に形成された凹状の第一の嵌合部15dと、を有する。第二の嵌合部25dの幅は、突出方向に向かい漸次広くなっている。第一の嵌合部15dの幅は、深さ方向に向かい漸次広くなっている。
図6〜9の嵌合構造とすることで、第一の嵌合部と第二の嵌合部との嵌合力がさらに強くなる。
第一の実施形態において、第一の嵌合部15は正面視長方形であるが、第一の嵌合片の形状はこれに限定されない。
第一の嵌合部の形状は、正面視で、真円形、楕円形等の円形でもよいし、三角形、五角形、星形等の多角形でもよい。あるいは、第一の嵌合部の形状は、平面視でひょうたん型等であってもよい。
(第二の実施形態)
本発明の第二の実施形態に係る容器について、以下に説明する。
図10の樹脂容器100は、容器本体110と、蓋体120とを有する。
図10、11に示すように、容器本体110は、平面視略真円形の底壁部112と、底壁部112の周縁から立ち上がる側壁部114とを有する。容器本体110は、上端に開口部111を有し、側壁部114の上端から外方に張り出し、開口部111の周縁を周回する本体フランジ部116を有する。
底壁部112は、その周縁の内方で、底壁部112の中心を含む領域に、開口部111の方向に凸となり、かつ開口部111とは反対方向に凹となる底面段部113を有する。
図10、11に示すように、蓋体120は、平面視略真円形の天壁部121と、天壁部121の外縁から外方に張り出す蓋体フランジ部126とを有する。
蓋体フランジ部126は、天壁部121の外縁から外方に張り出し、次いで天壁部121の方向に屈曲し、次いで外方に張り出している。
蓋体120は、天壁部121の一方の面に凸となり、天壁部121の他方の面に凹となる横ずれ防止部122を有する。横ずれ防止部122は、平面視略真円形で、内面を上方に向けた状態(図11)で、平面視真円形の底面127と、底面127の周縁から立ち上がる側面122aを有する。横ずれ防止部122は、蓋体120の内面を上方に向け、容器本体110を蓋体120の上に乗せた時に、底壁部112を受け入れる大きさである。即ち、本実施形態において、横ずれ防止部122は、「底壁部の形状に対応した凹部」である。
蓋体120は、天壁部121の中心を含む領域に、平面視略真円形で、天壁部121の一方の面に凸となり、他方の面に凹となる天面段部123を有する。天面段部123は、蓋体120で開口部111を塞いだ状態(図10)で、開口部111から離れる方向に凸となる。
本実施形態において、底面段部113の外面形状は、天面段部123の外面形状を受け入れ可能な形状かつ大きさとされている。
容器本体110の素材は、第一の実施形態における容器本体10の素材と同様である。
容器本体110の大きさは、用途を勘案して適宜決定できる。樹脂容器100が調理済食品用であれば、例えば、開口部111の開口径10〜25cm×高さ3〜10cmとされる。
容器本体110の肉厚は、第一の実施形態における容器本体10の肉厚と同様である。
蓋体120の素材は、第一の実施形態における蓋体20の素材と同様である。
蓋体120の大きさは、容器本体110の大きさに応じて適宜決定できる。
蓋体120の肉厚は、第一の実施形態における蓋体20の肉厚と同様である。
次に、樹脂容器100の使用方法の一例について説明する。
容器本体110内に内容物を入れ、容器本体110に蓋体120を装着して、容器入り物品とする(図10)。この時、本体フランジ部116の内側に蓋体フランジ部126を嵌め込む(内嵌合式)。これにより、蓋体120は、容器本体110から外れにくくなる。
蓋体120で開口部111を覆った状態(図10)では、蓋体120の天面段部123が上方に凸となり、容器本体110の底面段部113が上方に凸となっている。本実施形態では、底面段部113が天面段部123を受け入れ可能な形状かつ大きさであるため、容器入り物品同士を上下に重ね合わせた時に、底面段部113内に天面段部123が挿入され、上下の容器入り物品同士が横方向にずれるのを防止できる。
内容物としては 、第一の実施形態の内容物と同様である。
容器入り物品を電子レンジで加熱し、内容物を任意の温度とする。容器本体110から蓋体120を取り外す。次いで、蓋体120の内面を鉛直上方に向け、蓋体120の内面を容器本体110の底壁部112の外面に向け、容器本体110を蓋体120に乗せる。この時、底壁部112を横ずれ防止部122内に挿入する。横ずれ防止部122内に底壁部112を挿入すると、底面127の上面に、底壁部112における底面段部113の外方部分が当接して乗る。これにより、底面段部113と天面段部123とで空間を形成する。加えて、蓋体120の横ずれ防止部122における側面122aが、容器本体110の側壁部114を囲む。これにより、側面122aは、容器本体110の動きを規制して、容器本体110が底壁部112の面方向(略水平方向)にずれるのを防止する。
さらに、横ずれ防止部122が底壁部112を受け入れた状態で、側面122aが容器本体110の側壁部114を押圧するような大きさの横ずれ防止部122であれば、側面122aは、容器本体110が蓋体120から離れる方向にずれるのを防止するように機能する。
蓋体120の内面を上方に向け、この上に容器本体110を乗せた状態(図11)で、喫食者は、蓋体120に手を当てて樹脂容器100を把持し、内容物を喫食する。
第二の実施形態においては、第一の実施形態と同様の嵌合構造を有していてもよい。例えば、側壁部114又は底壁部112に第一の実施形態と同様の第一の嵌合部を形成し、側面122a又は底面127に第一の実施形態と同様の第二の嵌合部を形成してもよい。樹脂容器100は、嵌合構造を有することで、容器本体110と蓋体120とが互いに離れる方向にずれるのを防止できる。
(第三の実施形態)
本発明の第三の実施形態に係る容器について、以下に説明する。
図12の樹脂容器200は、容器本体210と、蓋体220とを有する。
図12、13に示すように、容器本体210は、平面視略真円形の底壁部212と、底壁部212の周縁から立ち上がり、次いでさらに拡径する側壁部214とを有する。容器本体210は、上端に開口部211を有し、側壁部214の上端から外方に張り出し、開口部211の周縁を周回する本体フランジ部216を有する。
底壁部212は、その周縁の内方で、底壁部212の中心を含む領域に、開口部211の方向に凸となり、かつ開口部211とは反対方向に凹となる底面段部213を有する。
図12、13に示すように、蓋体220は、平面視略真円形の天壁部221と、天壁部221の外縁から外方に張り出す蓋体フランジ部226と、蓋体フランジ部226の周縁から内面方向(天壁部221から遠ざかる方向)に延びる周壁部228とを有する。
蓋体220は、天壁部221の一方の面に凸となり、天壁部221の他方の面に凹となる横ずれ防止部222を有する。横ずれ防止部222は、平面視略真円形で、内面を上方に向けた状態(図13)、平面視真円形の底面227と、底面227の周縁から立ち上がる側面222aを有する。横ずれ防止部222は、蓋体220の内面を上方に向け、容器本体210を蓋体220の上に乗せた時に、底壁部212を受け入れる大きさである。即ち、本実施形態において、横ずれ防止部222は、「底壁部の形状に対応した凹部」である。
蓋体220は、天壁部221の中心を含む領域に、平面視略真円形で、天壁部221の一方の面に凸となり、他方の面に凹となる天面段部223を有する。天面段部223は、蓋体220で開口部211を塞いだ状態(図12)で、開口部211から離れる方向に凸となる。
本実施形態において、底面段部213の外面形状は、天面段部223の外面形状を受け入れ可能な形状かつ大きさとされている。
容器本体210の素材は、第一の実施形態における容器本体10の素材と同様である。
容器本体210の大きさは、用途を勘案して適宜決定できる。樹脂容器200が調理済食品用であれば、例えば、開口部211の開口径10〜25cm×高さ3〜10cmとされる。
容器本体210の肉厚は、第一の実施形態における容器本体10の肉厚と同様である。
蓋体220の素材は、第一の実施形態における蓋体20の素材と同様である。
蓋体220の大きさは、容器本体210の大きさに応じて適宜決定できる。
蓋体220の肉厚は、第一の実施形態における蓋体20の肉厚と同様である。
次に、樹脂容器200の使用方法の一例について説明する。
容器本体210内に内容物を入れ、容器本体210に蓋体220を装着して、容器入り物品とする(図12)。この時、蓋体フランジ部226を本体フランジ部216に乗せ、かつ周壁部228を本体フランジ部216の外側に位置させて、蓋体フランジ部226に本体フランジ部216を嵌め込む(外嵌合式)。これにより、蓋体220は、容器本体210から外れにくくなる。
蓋体220で開口部211を覆った状態(図12)では、蓋体220の天面段部223が上方に凸となり、容器本体210の底面段部213が上方に凸となっている。本実施形態では、底面段部213が天面段部223を受け入れ可能な形状かつ大きさであるため、容器入り物品同士を上下に重ね合わせた時に、底面段部213内に天面段部223が挿入され、上下の容器入り物品同士が横方向にずれるのを防止できる。
内容物としては 、第一の実施形態の内容物と同様である。
容器入り物品を電子レンジで加熱し、内容物を任意の温度とする。容器本体210から蓋体220を取り外す。次いで、蓋体220の内面を鉛直上方に向け、蓋体220の内面を容器本体210の底壁部212の外面に向け、容器本体210を蓋体220に乗せる。この時、底壁部212を横ずれ防止部222内に挿入する。横ずれ防止部222内に底壁部212を挿入すると、底面227の上面に、底壁部212における底面段部213の外方部分が当接して乗る。これにより、底面段部213と天面段部223とで空間を形成する。加えて、蓋体220の横ずれ防止部222における側面222aが、容器本体210の側壁部214を囲む。これにより、側面222aは、容器本体210の動きを規制して、容器本体210が底壁部212の面方向(略水平方向)にずれるのを防止する。
さらに、横ずれ防止部222が底壁部212を受け入れた状態で、側面222aが容器本体210の側壁部214を押圧するような大きさの横ずれ防止部222であれば、側面222aは、容器本体210が蓋体220から離れる方向にずれるのを防止するように機能する。
蓋体220の内面を上方に向け、この上に容器本体210を乗せた状態(図13)で、喫食者は、蓋体220に手を当てて樹脂容器200を把持し、内容物を喫食する。
第三の実施形態においては、第一の実施形態と同様の嵌合構造を有していてもよい。例えば、側壁部214又は底壁部212に第一の実施形態と同様の第一の嵌合部を形成し、側面222a又は底面227に第一の実施形態と同様の第二の嵌合部を形成してもよい。樹脂容器200は、嵌合構造を有することで、容器本体210と蓋体220とが互いに離れる方向にずれるのを防止できる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態に限定されない。
第一の実施形態は、内嵌合式であるが、本発明はこれに限定されず、外嵌合式としてもよい。
第一の実施形態は、横ずれ防止部に第一の嵌合部を有するが、本発明はこれに限定されず、横ずれ防止部以外の位置に第一の嵌合部を有してもよい。また、本発明の樹脂容器は、第一の嵌合部及び第二の嵌合部の双方もしくは一方を有しなくてもよい。但し、喫食時において、蓋体から容器本体が離れる方向にずれるのを防止できる観点から、樹脂容器は嵌合構造を有することが好ましい。
第一の実施形態の容器本体は平面視正方形であり、第二〜第三の実施形態の容器本体は平面視真円形であるが、本発明はこれに限定されない。
容器本体の形状は、平面視で、真円形、楕円形等の円形、三角形、四角系、五角形等の多角形等、あらゆる形状を適用できる。
例えば、本発明の容器本体は、図14の容器本体310のように、平面視で一方を長手とする長方形の底壁部312と、底壁部312の周縁から立ち上がる側壁部314と、側壁部314の上端で外方に張り出す本体フランジ部316を有してもよい。
また例えば、本発明の容器本体は、図15の容器本体320のように、平面視正八角形の底壁部322と、底壁部322の周縁から立ち上がる側壁部324と、側壁部324の上端で外方に張り出す本体フランジ部326を有してもよい。
あるいは、本発明の容器本体は、図16の容器本体330のように、平面視長円形の底壁部332と、底壁部332の周縁から立ち上がる側壁部334と、側壁部334の上端で外方に張り出す本体フランジ部336を有してもよい。
また、あるいは、本発明の容器本体は、図17の容器本体340のように、平面視でいわゆる「ひょうたん型」の底壁部342と、底壁部342の周縁から立ち上がる側壁部344と、側壁部344の上端で外方に張り出す本体フランジ部346を有してもよい。
このように、容器本体の形状は、平面視で、真円形、長円形、楕円形等の円形、三角形、四角形、五角形等の多角形等、あらゆる形状を適用できる。
本発明の蓋体は、上記の容器本体の形状に応じて適宜決定できる。
本発明の容器の蓋体は、内面に凸となるスペーサを有していてもよい。このスペーサは、蓋体の内面に容器本体を乗せた状態で、蓋体から底壁部に向けて突出している。容器入り物品を加熱すると、容器本体が軟化する。容器本体が軟化すると、内容物の重みで底壁部が下方に膨出することがある。底壁部が下方に膨出すると、蓋体の内面を上方に向け、蓋体の上に容器本体を乗せた状態で、底壁部と蓋体との接触面積が大きくなり、内容物の熱が喫食者に伝わりやすくなる。このため、蓋体が内面に凸となるスペーサを有することで、蓋体の内面を上方に向け、蓋体の上に容器本体を乗せた時に、底壁部をスペーサで支えて、底壁部が蓋体に接する面積を減らすことができる。また、スペーサを有することで、底壁部の少なくとも一部と蓋体とが離隔し空間を形成しやすくなり、内容物の熱を喫食者に対して、さらに伝わりにくくできる。
スペーサの高さ(スペーサの基端から突端までの距離)は、例えば、1〜10mmが好ましく、3〜8mmがより好ましい。
スペーサの大きさ(平面視の大きさ)、形状、個数、配置等は、容器本体の大きさ、素材等を勘案して適宜決定できる。
また、スペーサは、蓋体から容器本体の底壁部に向けて突出させるばかりでなく、蓋体から容器本体の側壁部に向けて突出させて、容器本体の側壁部の少なくとも一部と蓋体とが離隔し空間を形成しやすくしてもよい。
スペーサの形状は、特に限定されず、種々の形状を採用できる。
以下、図18、19にスペーサの形状の例を挙げる。
図18(a)のスペーサ510は、平面視十字形状である。
図18(b)のスペーサ512は、平面視において、外縁が四角形の枠状である。
図18(c)のスペーサ514は、任意の方向に延びる凸条である。
図18(d)のスペーサ516は、1つの円環状からなる。
図18(e)のスペーサ518は、スペーサ516よりも小さい円環状である。4つのスペーサ518は、仮想四角形の各頂点に位置している。
図18(f)のスペーサ519は、平面視V字の凸条である。2つのスペーサ519は、互いに頂点を突き合わせて並んでいる。
図19(a)のスペーサ520は、平面視において、任意の方向に延びる凸条である。3つのスペーサ520は、その幅方向で互いに離隔し、かつ平行に並んでいる。
図19(b)のスペーサ522は、スペーサ512よりも小さい四角形の枠状である。4つのスペーサ522は、仮想四角形の各頂点に位置している。
図19(c)のスペーサ524は、平面視において、任意の方向に延びる3つの凸条がその幅方向で離隔し、並行に並び、かつ、これらの直交する3つの凸条がその幅方向で離隔し、並行に並んでいる。スペーサ524は、いわゆる井桁形状である。
図19(d)のスペーサ526は、平面視において、円環状の凸部と、円環の内部で直径と重なる凸条との組み合わせである。
図19(e)のスペーサ528は、2つの同心円上に間欠的に位置する凸条で構成されている。
底壁部におけるスペーサの位置は、特に限定されなしが、いずれのスペーサも、底壁部の中心と重なって位置するか、底壁部の中心を囲んで位置することが好ましい。
第一〜第三の実施形態では、横ずれ防止部が底壁部を受け入れる凹部であるが、本発明はこれに限定されない。例えば、横ずれ防止部は、蓋体の内面上に容器本体を乗せた時に、容器本体の底壁部周縁を囲む凸条でもよい。この凸条は、底壁部を周回する連続した凸条でもよいし、断続した凸条でもよい。
1、100、200 樹脂容器
10、110、210、310、320、330、340 容器本体
11、111、211 開口部
12、112、212、312、322、332,342 底壁部
14、114、214、314,324、334、344 側壁部
15、15a、15b、15c、15d 第一の嵌合部
20、120、220 蓋体
21、121、221 天壁部
22、122、222 横ずれ防止部
24 拡張凹部
25、25a、25b、25c、25d 第二の嵌合部
510、512、514、516、518、519、520、522、524、526、528 スペーサ

Claims (9)

  1. 底壁部及び前記底壁部の周縁から立ち上がる側壁部を有し、上端に開口部を有する容器本体と、
    前記開口部を着脱可能に塞ぐ天壁部を有する蓋体と、を有し、
    前記蓋体には、前記蓋体の内面を上方に向け前記容器本体を前記蓋体に乗せた時に、前記底壁部を受け入れて、前記容器本体が前記底壁部の面方向にずれるのを防止する横ずれ防止部が形成されている、樹脂容器。
  2. 前記容器本体の外面には、第一の嵌合部が形成され、前記蓋体の内面には、第二の嵌合部が形成され、
    前記蓋体の内面を上方に向け前記容器本体を前記蓋体に乗せた時に、前記底壁部と前記蓋体の前記第一の嵌合部と前記第二の嵌合部とが嵌め合わされ、前記容器本体が前記蓋体から離れる方向にずれるのを防止する、請求項1に記載の樹脂容器。
  3. 前記蓋体の内面を上方に向け前記容器本体を前記蓋体に乗せた時に、前記底壁部の少なくとも一部と前記天壁部とが離隔し空間を形成する、請求項1又は2に記載の樹脂容器。
  4. 前記容器本体は、発泡倍率6倍未満の熱可塑性発泡樹脂又は熱可塑性非発泡樹脂で形成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の樹脂容器。
  5. 前記蓋体は、前記蓋体の内面を上方に向け前記容器本体を前記蓋体に乗せた時に、前記底壁部の位置に、前記底壁部に向けて突出するスペーサを有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の樹脂容器。
  6. 前記横ずれ防止部は、前記底壁部の形状に応じた凹部である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の樹脂容器。
  7. 前記底壁部は平面視多角形であり、
    前記横ずれ防止部は、前記底壁部の形状に対応した凹部であり、
    前記横ずれ防止部は、前記蓋体の内面を上方に向け前記容器本体を前記蓋体に乗せた時に、前記底壁部の角部の位置で外方に広がる拡張凹部を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の樹脂容器。
  8. 前記容器本体は、フィラー入りポリプロピレン系樹脂で形成されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の樹脂容器。
  9. 調理済食品用である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の樹脂容器。
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