JP2010058830A - 包装用容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、包装時におけるラップフィルムのシワの発生を抑制しつつ優れた強度を有する包装用容器の提供を課題としている。
【解決手段】発泡層を有する樹脂シートが熱成形されて形成された容器本体が備えられており、該容器本体が、底面部と該底面部の外周から起立する周壁部と該周壁部の上端から外方へ延出したフランジ部とを備えている包装用容器であって、前記フランジ部は、上面が曲面をなして突出し下面が凹入した突条を備え、該突条は、周方向に沿って延在してなり、該突条の下面側の一部には、凹入深さを浅くすべく補強凸部が形成されていることを特徴とする包装用容器を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、発泡層を有する樹脂シートが熱成形された容器本体を有する包装用容器に関する。
従来、食品等を包装するための包装用容器としては、底面部と該底面部の外周から起立する周壁部とを備え、収容物を収容させるべく上部側が開口している容器本体を有するものが広く用いられており、この種の包装用容器は、例えば、刺身や加熱調理された食品を収容させてコンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの店頭に陳列するために広く用いられている。
この種の包装用容器は、特に食品等を収容させるための用途においては、優れた断熱性を示し軽量であることが求められるため、この種の包装用容器としては、例えば、比較的軽量で断熱性を有する発泡層を備えた樹脂シートを熱成形して形成された容器本体を備えてなるものが用いられている。
ところで、上記のような容器本体は、食品等を収容させた後に、シュリンクフィルムが覆い掛けられる場合があり、特にラップフィルムで包装される際に、その周壁部に対して内向き又は外向きの力が加えられ、この時の力が底面部と周壁部との境界に比較的集中して作用し、周壁部等に変形が生じ得る。そこで、周壁部の上端から外方へ延出した平面状のフランジ部をさらに備え、ラップフィルムで包装される際にかかる外力を周壁部及びフランジ部に分散させることにより容器本体の変形等の発生を抑制した包装用容器が提案されている。
ところが、斯かる包装用容器においては、周壁部の上端に扁平なフランジ部が張り出していることにより、ラップフィルムで包装される際に、扁平なフランジ部の上面に意図しないフィルムの張り付きが生じてフィルムにシワが入りやすくなるという問題がある。
これに対して、フランジ部の上面に周方向に沿って凹部が形成され、フランジ部に対するラップフィルムの意図しない張り付きが抑制され得る包装用容器が提案されている(特許文献1)。しかしながら、このような包装用容器は、フランジ部に凹部を形成させていることにより、比較的強度の低い、発泡層を有する樹脂シートを用いている場合などは特に、フィルム包装時にフランジ部に加えられる上下方向などの外力によってフランジ部が変形しやすいという問題がある。
特開2007−331790号公報
本発明は、上記問題点等に鑑み、包装時におけるラップフィルムのシワの発生を抑制しつつ優れた強度を有する包装用容器の提供を課題としている。
本発明の包装用容器は、発泡層を有する樹脂シートが熱成形されて形成された容器本体が備えられており、該容器本体が、底面部と該底面部の外周から起立する周壁部と該周壁部の上端から外方へ延出したフランジ部とを備えている包装用容器であって、前記フランジ部は、上面が曲面をなして突出し下面が凹入した突条を備え、該突条は、周方向に沿って延在してなり、該突条の下面側の一部には、凹入深さを浅くすべく補強凸部が形成されていることを特徴としている。
また、本発明の包装用容器は、前記底面部が上面視略長方形に形成されており、前記長方形の少なくとも1つの長辺に相当する位置のフランジ部に前記補強凸部が形成されていることが好ましい。
本発明の包装用容器は、前記フランジ部には、上面が曲面をなして突出した突条が周方向に沿って延在されていることから、ラップフィルムを包装する際にフランジ部におけるラップフィルムの接触面積が小さくなり、意図しないラップの張り付きが抑制され、包装時又は包装後におけるラップのシワの発生が抑制され得る。
また、前記フランジ部には、下面が凹入した突条が周方向に沿って延在され、該突条の下面側の一部には、凹入深さを浅くすべく補強凸部が形成されていることから、ラップフィルムを包装する際にフランジ部に対して上下方向の力、又は内向きや外向きの力が作用したとしても、この補強凸部によってフランジ部の変形を防ぐ高い強度が発揮され得る。
すなわち、本発明によれば、包装時におけるラップフィルムのシワの発生を抑制しつつ優れた強度を有する包装用容器を提供し得る。
以下に、本発明の好ましい実施の形態について刺身等の食品を収容させて店頭に陳列させるための包装用容器を例に図を参照しつつ説明する。
なお、図1は、本実施形態の包装用容器を構成する容器本体を示している。詳しくは、図1(a)は、該容器本体の上方からの斜視図であり、図1(b)は、底面側からの斜視図である。図2は、前記容器本体の底面図である。図3は、図1(a)におけるA−A線断面の模式図である。また、図4は、前記容器本体の他の例を示す上方からの斜視図である。
本実施形態に係る容器本体1は、食品を載置するための底面部10と、該底面部10の外周から起立して前記容器本体1上部の開口を画定する周壁部20とを備え、該周壁部20の上端部から外方に向けて延出し、その先端部が容器本体1の外端縁となるフランジ部30をさらに備えている。
前記底面部10は、上面視略矩形状に形成されており、具体的には、図2などに示すように上面視略長方形状に形成されている。
前記周壁部20は、内側の空間が下端から上端に向けてテーパー状に拡大するように形成されており、図1に示すように、前記底面部10の略中心から上下方向に延びる仮想中心線Pに対して外側に所定の傾斜角度をもって傾斜している。そして、その傾斜角度が全周にわたって略一定とされている。
前記容器本体1上部の開口は、前記周壁部20の傾斜角度が全周にわたって略一定にされていることから、前記底面部10と略相似形で、且つ前記底面部10よりも大面積の略長方形状となるように前記周壁部20によって画定されている。
前記フランジ部30は、前記周壁部20の上端部から外方へ延出している長さが全周において略一定にされており、容器本体1の上面視における輪郭形状は、前記開口及び前記底面部10と略相似形で略長方形状となっている。また、前記フランジ部30の上面は、前記底面部10からの高さが略一定とされている。
本実施形態の包装用容器に備えられている容器本体1は、樹脂発泡シートの片面側(容器本体1の上面側)に樹脂フィルムが積層され発泡層51と表面フィルム層52とを有する樹脂シートが用いられて形成されている。なお、表面フィルム層52は、容器本体1の下面側となるように発泡層51の片面側に設けられていてもよく、発泡層51の両面側に設けられていてもよい。
前記樹脂シートとしては、特に限定されるものではなく、従来公知のものを用いることができ、例えば、スチレン樹脂単独、スチレンモノマーと共重合可能なブタジエン、無水マレイン酸、メタクリル酸などのモノマーとスチレンモノマーとの共重合体樹脂単独、スチレン樹脂と前記共重合体樹脂との混合物、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、又は、ポリエチレンテレフタレート樹脂などを、ブタンやペンタンなどの物理的発泡剤や、アゾジカルボンアミドなどの化学的発泡剤とともに押出機で混練して押出し発泡させてなる樹脂発泡シートに、樹脂フィルムを積層させたものを挙げることができる。
前記樹脂発泡シートに積層される樹脂フィルムとしては、例えば、ポリスチレン樹脂、ハイインパクトポリスチレン樹脂、耐熱ポリスチレン樹脂などのスチレン系樹脂が用いられてなるフィルムや、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などのポリオレフィン樹脂が用いられてなるフィルム、ポリエチレンテレフタレート樹脂などのポリエステル樹脂が用いられてなるフィルム、ポリビニルアルコール樹脂、又は、ポリ塩化ビニリデン樹脂などのガスバリア性に優れた樹脂が用いられてなるフィルムの単独物を挙げることができる。
あるいは、これらのフィルムどうしを複合させたフィルム(複合フィルム)も発泡シートに積層させる樹脂フィルムとして挙げることができる。
なかでも、前記樹脂シートとしては、前記容器本体1の全体が同じ材質で構成され、包装用容器のリサイクル性を向上させ得る点で、発泡層51に用いられる樹脂発泡シートと表面フィルム層52に用いられる樹脂フィルムとが同じ材質である態様が好ましい。
食品等を収容させるための包装用容器の容器本体1を形成する場合には、通常、前記発泡シートによって1〜5mmのいずれかの厚みに発泡層51が形成され、前記樹脂フィルムによって3μm〜500μmのいずれかの厚みに表面フィルム層52が形成された樹脂シートを用いることができる。
なお、本発明においては、発泡層51を備えている樹脂シートであれば、上記例示の樹脂シートに限定されることなく、種々のものを採用することができ、表面フィルム層52を有していない発泡層51のみによって構成されたものや、発泡層51を介して両面に表面フィルム層52が形成されているものなども採用が可能である。
前記容器本体1は、表面フィルム層52側が内表面側(図3における上面側)となるように前記樹脂シートが熱成形されて形成されており、食品を収容させるべく上部を開口させ、通常、上面視における各寸法が4cm〜40cmとなるように形成される。
前記フランジ部30には、上面が曲面をなして突出した突条が周方向に沿って延在されている。即ち、前記フランジ部30に形成された突条は、横断面において上方側へ曲面をなして膨出した凸形状が全周にわたり連続して延在するように形成されている。
前記容器本体1は、上記のごとき前記フランジ部30を備えていることにより、ラップフィルムで包装する際にフィルムが前記突条の上面の一部と接触し、フランジ部30において接触するラップフィルムの接触面積が小さいことから、意図しないラップフィルムの張り付きが抑制され、包装時又は包装後におけるラップのシワの発生が抑制され得る。
また、前記突条には、下面側に長溝11が形成されており、該長溝11は、その断面形状が略半円形となるように前記突条の下面を上方に向けて凹入させて形成されており、その凹入形状が全周にわたり延在するように形成されている。
前記長溝11は、前記容器本体1においては、凹入深さが数mm程度となるように形成されており、その一部には、凹入深さを浅くすべく補強凸部13が形成されている。
言い換えれば、容器本体1の底面側へ開口している前記長溝11には、その底面を一部の領域において容器本体1の底面側へ隆起させて凹入深さが他部よりも浅くなるように形成された箇所(補強凸部13)が設けられている。
即ち、前記突条の下面側の一部には、凹入深さを浅くすべく補強凸部13が設けられている。
詳しくは、図3にも示すように、前記容器本体1は、突条の下面の最上部位までの凹入深さ(図3中“t1”)と、補強凸部13の最下面13aまでの凹入深さ(図3中“t2”)とを異ならせており、補強凸部13が形成されていない深凹入部14における方が、補強凸部13が形成されている浅凹入部におけるよりも凹入深さが深く(t1>t2)なっている。
なお、前記補強凸部13においては、前記凹入深さが、前記補強凸部13が形成されていない深凹入部14における深さよりも浅くなっていればよく、例えば、前記補強凸部13の最下面13aが前記長溝11の外方側における前記フランジ部30の最下面より下方側にある態様も本発明の範囲に含まれる。即ち、前記補強凸部13における凹入深さがなく、逆に前記補強凸部13の最下面13aが、前記長溝11より外側にあるフランジ部30の最下面よりも下方へ突出している態様も本発明の範囲に含まれる。
また、前記補強凸部13は、周方向に沿って略一定間隔に設けられており、具体的には、約2〜4mm間隔で形成されている。
前記長溝11は、前記補強凸部13が形成されていない区間(以下「深凹入部14」ともいう)においては、それぞれ略一定の凹入深さとなるように形成されている。
換言すると、本実施形態に係る容器本体1は、略一定厚みに形成されているが、前記補強凸部13が設けられた部位における厚みは、容器本体1の略一定厚みより厚くなっている。即ち、補強凸部13における樹脂シートの厚みだけが、容器本体1の他の部分よりも厚肉となっており、容器本体1の他の部分については、深凹入部14における厚みと同程度の肉厚となっている。
前記補強凸部13が設けられた部位における厚みは、容器本体1の強度を十分向上させるべく、補強凸部13以外の容器本体1の厚みより0.1mm以上厚く成形されていることが好ましい。
この補強凸部13が設けられた部位の厚みについては、樹脂シートを構成している発泡層51と表面フィルム層52の内、発泡層51の厚みを厚くさせることで前記周壁部20の厚みよりも厚肉とされている。または、前記底面部10の厚みよりも厚肉とされている。
本実施形態の容器本体1は、例えば食品が収容された場合などにラップフィルムで包装される得るものであり、その際、前記容器本体1には、前記周壁部20や前記フランジ部30などを変形させ得る外力が加えられ得る。そこで、ラップフィルムで包装される際に容器本体1に加えられる外力について詳しく説明する。
ラップフィルム包装時においては、例えば、食品等が収容された前記容器本体1の上方に緊張状態のラップフィルムが配置され、次に前記容器本体1の上面がラップフィルムに押し当てられつつ前記容器本体1が上方へ突き上げられる。その際、ラップフィルムは前記容器本体1の外側に向かって引き伸ばされる。このとき、前記容器本体1の前記周壁部20及び前記フランジ部30には、前記容器本体1を外側へ広げようとする力がはたらく。そして、ラップフィルムは引き伸ばされたまま両端をカットされ、続いて前記容器本体1の底部に押し当てられて固定される。このとき、それまで引き伸ばされていたラップフィルムが前記容器本体1の内側に向かって収縮することにより、前記容器本体1の前記周壁部20及び前記フランジ部30には、前記容器本体1を内側へ狭めようとする力がはたらく。
従来の容器本体においては、ラップフィルムで包装される場合などには、周壁部に対する内方又は外方への力が加えられると同時に、フランジ部に対する上下方向および内外方向への力が加えられ、この力が周壁部と底面部との境界だけでなくフランジ部にも作用する。これに対して、従来の容器本体のフランジ部においては、フランジ部を形成する樹脂シートの曲げ弾性の高さによって上記外力に対する主たる抗力を生じさせるべく、周壁部やフランジ部の変形に対する抑止力を備えさせるために、容器本体を形成する樹脂シート自体の厚みを厚くする等の手段を採用していた。
これに対し、本実施形態の容器本体1においては、前記フランジ部30の突条の下面側の一部に凹入深さを浅くして前記容器本体1の他の部位より厚肉とした前記補強凸部13が形成されており、該補強凸部13が他部よりも厚肉に形成されていることから、ラップフィルムを包装する際に前記フランジ部30に対して上下方向又は内向きや外向きの力が作用したとしても、この前記補強凸部13によってフランジ部30の変形を防ぐ高い強度が発揮され得る。即ち、外力が加えられた際においては、前記補強凸部13を形成する樹脂シートの引張弾性又は圧縮弾性による対抗力を発生させることができ、前記フランジ部30に加えられた力に対抗する優れた強度が前記補強凸部13によって発揮されることとなる。
なお、本実施形態においては、略長方形状をした前記容器本体1の長辺側および短辺側全てにわたって、前記突条の下方側に形成された長溝11に前記補強凸部13が略等間隔に設けられた容器本体1が備えられているが、本発明においては、前記補強凸部13が長辺側および短辺側全てにわたって設けられている必要はなく、略長方形状をした前記容器本体1の少なくとも1つの長辺側の長講11に前記補強凸部13が設けられている態様、即ち、前記容器本体1の少なくとも1つの長辺に相当する位置のフランジ部30に前記補強凸部13が形成されている態様も含まれる。
前記底面部10が上面視略長方形に形成された前記容器本体1は、長辺側のフランジ部30の方が短辺側のフランジ部30よりスパンが長いことから、ラップフィルム等による締め付け力が同じであれば、長辺側のフランジ部30の方が変形しやすい。従って、前記底面部10が上面視略長方形に形成された前記容器本体1の、少なくとも1つの長辺に相当する位置のフランジ部30に前記補強凸部13が形成されていることは、容器本体1の変形が効率よく防がれ得るという点で好ましい。
また、本実施形態の包装用容器には、前記周壁部20の上端部から外方へ延出している前記フランジ部30の高さが全周において略一定にされた容器本体1が備えられているが、本発明には、図4に示すように、前記底面部10の一方の長辺から起立している周壁部20の一部が他の周壁部20よりも高く上方へ膨出された隆起部が形成されてなる、いわゆるブリッジトレーといわれている容器本体1を備えているものも含まれる。
斯かる容器においては、前記隆起部に対向する側のフランジ部30(以下、他方長辺側フランジ部ともいう)に、前記補強凸部13(図4において図示せず)が略等間隔で形成されているものが好ましい。
斯かる容器は、例えば刺身等が収容されて、ラップフィルム等によりさらに包装され得るものであり、斯かる容器にラップフィルムを包装する際には、一方の長辺側の周壁部20が他の周壁部20より高くなっていることにより、他方長辺側フランジ部に対して、他のフランジ部30よりも上下方向への力がよりかかりやすい。従って、上記好ましい態様によれば、他方長辺側フランジ部に、前記補強凸部13が略等間隔で形成されていることにより、他方長辺側フランジ部の変形が抑制されることとなる。
また、本実施形態の容器本体1は、原材料の使用量を抑えるべく容器本体1を形成する樹脂シートの厚みをより薄くするなどして原材料の量をより少なくした場合であっても、フランジ部30の突条の下面側の一部に、凹入深さを浅くして容器本体1の他の部位より厚肉とした補強凸部13が形成されていることにより、フランジ部30の強度を上げることができ、ラップフィルム包装時において周壁部20やフランジ部30が変形するおそれを低減することができる。
次に、本実施形態の包装用容器の製造方法について説明する。
本実施形態のように、フランジ部30の一部において厚みを異ならせた容器本体1、即ち、補強凸部13を設けた容器本体1は、発泡層51を有する樹脂シートを熱成形することで容易に形成されうる。
前記容器本体1は、熱可塑性樹脂が用いられてなる樹脂シートを加熱して軟化させた状態で、金型等によって所定形状に成形して冷却する熱成形、例えば真空成形、圧空成形、真空圧空成形等によって製造することができる。
また、前記熱成形における軟化温度、その温度での加熱時間としては、特に制限はなく、従来知られているものを採用することができる。
熱成型のうち、雄型と雌型との間に樹脂シートを挟んで真空成形によって容器本体1の形状を形成させる場合を例にすると、補強凸部13の底面側における箇所においては雄型と雌型とを閉じた際に形成される成形のためのスペースが他の箇所よりも広い状態となり樹脂シートと金型表面との間に空隙部が形成されることになるが真空成形においては金型表面に形成された微細な吸気口から金型内部の空気が吸引されることから、この空気の吸引によって樹脂シートと金型との間の空隙部が真空状態となる。このとき樹脂シートは、加熱されて軟化された状態であることから、気泡の熱膨張ならびに真空引きによって発泡層51の気泡径が大きくなって発泡層51の厚みが増大されて金型の表面形状に沿った形状が樹脂シートによって形成されることとなる。
そして、この状態で冷却されることによって補強凸部13に該当する箇所が他の箇所よりも肉厚に形成された容器本体1を得ることができる。
なお、補強凸部13やその周囲の形状を損なうことなく、所望の形状をより確実に形成させ得る点において、容器本体1の形成においては、雄型と雌型の両表面から真空引きが実施される両面真空成形を採用することが好ましい。
また、本実施形態においては、底面部10が上面視略長方形に形成されている容器本体1を例示しているが、例えば、底面部10が上面視略正方形に形成され、四方のフランジ部30に複数の補強凸部13が設けられた容器本体1を備えた包装用容器も本発明の意図する範囲である。
さらに、本発明は、底面部10の形状が上面視略長方形や上面視略正方形である場合に限定されるものではなく多角形や円形など種々の形状の底面部10を有する場合も本発明の意図する範囲である。
また、本発明の包装用容器は、上記例示の容器本体1のみによって構成することも可能であり、要すれば、上記例示の容器本体1に蓋体などを組み合わせて構成することもできる。
さらに、本発明の包装用容器は、収容物を食品に限定するものでもなく、種々の用途に用いることができ、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において各用途に応じた種々変更を加えることができる。
本発明の一実施形態に係る包装用容器の容器本体を底面側から見た斜視図。 本発明の一実施形態に係る包装用容器の容器本体の底面図。 図1におけるA−A線断面の模式図。 容器本体の他の例を上方側から見た斜視図。
符号の説明
1:容器本体、10:底面部、11:長溝、13:補強凸部、14:深凹入部、20:周壁部、30:フランジ部、51:発泡層、52:表面フィルム層

Claims (2)

  1. 発泡層を有する樹脂シートが熱成形されて形成された容器本体が備えられており、該容器本体が、底面部と該底面部の外周から起立する周壁部と該周壁部の上端から外方へ延出したフランジ部とを備えている包装用容器であって、
    前記フランジ部は、上面が曲面をなして突出し下面が凹入した突条を備え、該突条は、周方向に沿って延在してなり、該突条の下面側の一部には、凹入深さを浅くすべく補強凸部が形成されていることを特徴とする包装用容器。
  2. 前記底面部が上面視略長方形に形成されており、前記長方形の少なくとも1つの長辺に相当する位置のフランジ部に前記補強凸部が形成されている請求項1記載の包装用容器。
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