JP2004210334A - 薄肉部を有する包装用容器 - Google Patents

薄肉部を有する包装用容器 Download PDF

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Abstract

【課題】合成樹脂シートによって圧空または真空成形することができて、かつ、側壁を摘んで片持ちしたり、ラップ掛けを強く行ったとしても、部分的な割れや亀裂が入らないようにすることのできる包装用容器を提供すること。
【解決手段】合成樹脂シートを圧空または真空成形することにより、底壁11と、これから立ち上がる側壁12と、この側壁12の上端に一体成形されるフランジ部13とを有した包装用容器10であって、側壁12の上部に、他の部分より薄い薄肉部14を形成したこと。
【選択図】図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、合成樹脂シートを圧空または真空成形することにより一体成形される包装用容器に関し、特に、内容物を入れた後にラップが掛けられることになる包装用容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、スーパーやコンビニエンスストア等で、所謂「パック詰め」された肉や魚、そしてそのまま加熱すれば食べられるようにした惣菜等が大量に販売されるようになってきているが、このような惣菜等をパック詰めするための「パック」がここでいう「包装用容器」なのである。
【0003】
このような包装用容器は、合成樹脂シートによって一体成形されるものであり、これに蓋が被せられることもあるが、一般的には、蓋の代わりとなる「ラップ」により包み込んで内容物を保護することが行われている。つまり、スーパーやコンビニエンスストア等では、仕入れてきた肉や魚等を小分けして包装用容器内に詰めてから、その全体にラップを掛けるという作業を行っているのである。
【0004】
この肉や魚を詰める作業は、まず包装用容器を作業台の上に置き、その中に所定料の肉等を入れる。入れ終わった容器は、ラップを掛けるための機械に作業者が素早く載せる。この際に、作業者は側壁の一部を指で摘んで持つことが多く、包装用容器が片持ち状態になることになる。この片持ち移動は素早く行われるため、内容物の重量によって摘んで持っていた側壁に大きな力が加わってくることになるが、この力は、側壁に対して図11に示すように、側壁の内側に対してはこれを縮めようとする力になり、外側に対しては拡げようとする力になる。
【0005】
これらの力がある程度の大きさを越えると、図10に示すように、フランジ部の外側の一部に亀裂や割れが入り、場合によっては、側壁の一部が完全に割れてしまうことがある。そうでなくても、亀裂が入れば、そこから液汁が漏れ出ることになって、商品包装としては不適当なものとなってしまう。また、この種の容器にラップを掛けるとき、密封性を高める必要性から、ラップを強く引っ張って張力を十分掛けながら行うことがあり、そのときの力によっても、図10に示したような割れや亀裂が入ってしまうことがある。ラップの引っ張りによって容器側に割れや亀裂が入ると、それが起点となってラップにシワが発生して中身が見にくくなるだけでなく、ラップ自体が裂けてしまうこともある。
【0006】
そこで、特許文献1にて提案されているように、「側壁に凹部および/または凸部を有する合成樹脂製発泡体製箱」が考えられ、これらの凹部および/または凸部により側壁の剛性を高められたと考えられる。また、特許文献2にて提案されているような「発泡樹脂製容器」のように、「開口部の4つの角部の下方に、容器の側面をくぼませて形成した4つの湯溜まりを有する」ものが案出され、この「湯溜まり」によっても、側壁の剛性が高められたと考えられる。
【0007】
【特許文献1】実開平56−164913号公報、実用新案登録請求の範囲、図面
【特許文献2】実用新案登録第3012092号公報、要約の「構成」
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1の「箱」は、ここでいう包装用容器に該当すると考えられるものであるが、その側壁に凹部あるいは凸部を形成することは、射出成形を行う場合は別にして、合成樹脂シートから真空または圧空成形を行う場合には、これらの凹部あるいは凸部が型抜きを不可能にする大きなアンダーカット部を形成することになって不可能となる場合があり得る。また、この特許文献1の考案は、側壁の中央部の強度を高めるものであって、開口部上部の強度を高めたり、弾性を大きくしたりするものではなく、片持ち支持したりラップを掛けたりする場合の図10に示した割れや亀裂を防止するものではない。
【0009】
つまり、この特許文献1の技術を、指で片持ちする包装用容器に適用したとしても、フランジ部に割れや亀裂が発生することを十分防止できる容器とすることができないだけでなく、形状が複雑になる分コスト高となり、しかも合成樹脂シートによる真空または圧空成形では不可能となるのである。
【0010】
また、特許文献2の「湯溜まり」は、文字通り湯を貯める部分となるものであるから、相当大きな容積を有したものとなっている。このため、この特許文献2の「容器」内に肉を詰めようとして指で摘んで片持ちしたとすると、各「湯溜まり」部分に前述した力が加わり、これによって「湯溜まり」部分においても図10に示したような亀裂や割れが生ずるものと考えられる。
【0011】
そこで、本発明者は、この種の包装用容器について、片持ちしたときにも亀裂や割れが発生せず、しかも合成樹脂シートにより一体成形できるようにするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
【0012】
すなわち、本発明の目的とするところは、合成樹脂シートによって圧空または真空成形することができて、かつ、側壁を摘んで片持ちしたり、ラップ掛けを強く行ったとしても、部分的な割れや亀裂が入らないようにすることのできる包装用容器を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する実施の形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
「合成樹脂シートを圧空または真空成形することにより、底壁11と、これから立ち上がる側壁12と、この側壁12の上端に一体成形されるフランジ部13とを有した包装用容器10であって、
側壁12の上部に、他の部分より薄い薄肉部14を形成したことを特徴とする包装用容器10」
である。
【0014】
すなわち、この包装用容器10では、側壁12の上部に薄肉部14を形成したものであり、この薄肉部14によって、当該部分を他の部分に比較して軟質なものとしたのである。つまり、この種の包装用容器では、その開口部上端に、容器としての、またラップを掛けるための剛性が必要なのであるが、その剛性を確保したままにしておきながら、開口部の上端に加わった力を逃がすための軟質部分を形成したのが、本発明の包装用容器10における薄肉部14なのである。
【0015】
この薄肉部14の形成の仕方としては、図1〜図6に示す実施例では、下側に位置する内側段部14aに対して外側段部14bを上側となるように形成して、これらの内側段部14a及び外側段部14bの間を薄肉部14とする方法、あるいは図7に示すように、上側に位置する内側段部14aに対して外側段部14bを下側となるように形成して、これらの内側段部14a及び外側段部14bの間を薄肉部14とする方法が考えられる。さらに、図8に示すような2つの食い込み段部14cを形成して、これらの食い込み段部14cによって形成される最も薄肉部分を薄肉部14としたり、あるいは、図9に示すように、比較的大きな三角凹部14dを形成して、この三角凹部14dの底部に対応する部分を薄肉部14とすることが考えられる。
【0016】
薄肉部14を形成するための内側段部14aと外側段部14b、2つの食い込み段部14c、あるいは大きな三角凹部14dは、圧空または真空成形型のキャビティ側に形成した突起によって簡単に成形でき、しかも各薄肉部14は製品の型抜き作業時においても製品に対するアンダーカット部を形成するものではないから、当該包装用容器10は、合成樹脂シートから簡単に成形できることになる。
【0017】
勿論、製品によっては、側壁12を底壁11に対して略垂直に形成し、この側壁12の上端部をフランジ部13とするものもあって、薄肉部14によってアンダーカット部が形成されることもあるが、このアンダーカット部は、型からの引き抜きが可能な0.6mm以下の小さなものに抑えられるため、実際上は殆ど問題にならず、合成樹脂シートから簡単に成形できることになるのである。
【0018】
このような薄肉部14を形成した包装用容器10の側壁12を指で挟んで片持ちした場合には、図11に示すように、フランジ部13の外側を伸ばし内側を縮ませる力が働き、結果として、図6に示すように、薄肉部14の近傍を外側へ押し出そうとする力が加わることになる。ところが、本発明の包装用容器10では、このような力が加わる部分に薄肉部14が形成してあるから、この薄肉部14を中心として外側に膨らもうとし、またこの薄肉部14が存在することによって当該部分の剛性が低下して弾性変形が可能となっている。このため、フランジ部13から受ける力は、この薄肉部14で吸収されることになり、結果として、フランジ部13には、図10に示したような割れや亀裂が発生しないのである。
【0019】
勿論、当該包装用容器10の底壁11上に肉等を詰めてからラップを掛けるとき、このラップからの力は上述した薄肉部14の外側への膨張あるいは縮みによって吸収されるから、ラップからの力によってフランジ部13に割れや亀裂は発生しないのである。
【0020】
従って、この請求項1の包装用容器10は、合成樹脂シートによって圧空または真空成形することができて、かつ、側壁12を摘んで片持ちしたり、ラップ掛けを強く行ったとしても、部分的な割れや亀裂が入らないものとなっているのである。
【0021】
上記課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1に記載の包装用容器10について、
「フランジ部13の上端面を湾曲させたこと」
である。
【0022】
すなわち、この請求項2の包装用容器10では、図2〜図9に示すように、そのフランジ部13の上端面を湾曲させたものであり、これにより、当該フランジ部13の上面が滑らかなものとなって、当該フランジ部13の剛性を高めながら、ラップが掛けられたときに、このラップが破損しないようにしているものである。
【0023】
従って、この請求項2の包装用容器10は、上記請求項1のそれと同様な機能を発揮する他、フランジ部13の剛性を高めているだけでなく、このフランジ部13が手で持ったときの引っ掛かり部分となり得て、肉等の詰め込み作業を素早く行えるものとなっているのである。
【0024】
上記課題を解決するために、請求項3に係る発明の採った手段は、上記の請求項1または請求項2に記載の包装用容器10について、
「前記合成樹脂シートは発泡させたものであること」
である。
【0025】
すなわち、この請求項3の包装用容器10を構成している合成樹脂シートとして、例えばポリスチレンペーパー等からなるシートを発泡させたものを採用しているのであり、これにより、当該包装用容器10全体の剛性を高めて、合成樹脂シートの圧空または真空成形を容易にしているだけでなく、薄肉部14を形成するための内側段部14aと外側段部14b、2つの食い込み段部14c、あるいは大きな三角凹部14dの形成を非常に簡単にしているのである。
【0026】
また、発泡させた合成樹脂シートを成形するための型も、成形すべき材料が発泡させた合成樹脂シートであればその構造を簡単にすることができるのであり、ある程度のアンダーカット部も物ともせずに薄肉部14を形成することができる。このため、薄肉部14を有する当該包装用容器10を容易に形成することができ、安価なものとすることができるものである。そして、発泡させた合成樹脂シートを材料としていることにより、当該包装用容器10の底壁11の摩擦係数を大きくすることができるから、掛けられたラップの底壁11に対する貼り付けを容易にすることができるのである。
【0027】
さらに、一般的に言って、発泡させた合成樹脂シートから成形したものは気温が高い夏においては軟化し、温度が低くなる冬においては硬化するものである。このため、この季節変化に応じて割れや亀裂が成形品に発生しないようにするため、成形品の剛性を合成樹脂シートの物性を変えることにより調整していたのであるが、本発明に係る包装用容器10では、割れや亀裂の発生を防止する薄肉部14の存在によって、この季節変化に応じた調整を殆どしなくて製造できるものである。
【0028】
従って、この請求項3の包装用容器10は、上記請求項1または2のそれと同様な機能を発揮する他、剛性が高く成形が容易で、しかもラップ掛け作業も容易なものとなっているのである。
【0029】
上記課題を解決するために、請求項4に係る発明の採った手段は、上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の包装用容器10について、
「フランジ部13の外端下面に、外側に向けかつ外方に傾斜する傾斜面15を形成したこと」
である。
【0030】
すなわち、この請求項4の包装用容器10は、図4に示すように、そのフランジ部13の外端下面に、外側に向けかつ外方に傾斜する傾斜面15を形成したものである。この傾斜面15は、図4中の水平線に対して、15度〜25度程度傾斜するものであり、掛けられたラップが破損したり、フランジ部13ひいては包装用容器10全体の剛性を高めるものである。
【0031】
また、このような傾斜面15を有していれば、図5に示すように、多数の包装用容器10を積み重ねたとき、各フランジ部13間が大きく開くことになり、包装用容器10の一個宛の取り出しを、人手によるにせよ機械的に行うのにせよ、確実かつ簡単に行えることになる。
【0032】
従って、この請求項4の包装用容器10は、上記請求項1〜3のそれと同様な機能を発揮する他、ラップの破損防止と、より一層の剛性が確保されたものとなっているのである。
【0033】
そして、上記課題を解決するために、請求項5に係る発明の採った手段は、上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の包装用容器10について、
「包装用容器10を長方形状のものとするとともに、その少なくとも短側壁側に薄肉部14を形成したこと」
である。
【0034】
すなわち、この請求項5に係る包装用容器10は、図1〜図3に示すような平面略四角形状のものとしたものであり、かつ、特にその短側壁側に前述した薄肉部14を形成するようにしたものである。
【0035】
この種の包装用容器10内に肉等を詰める場合、持っている指が詰め作業の邪魔にならないようにするためにその短側壁側を指で挟むことが多いが、そのような場合に、従来の技術の項で述べ、図11で図示した割れや亀裂がこの短側壁側に発生し易いことになる。そこで、この包装用容器10の少なくとも短側壁側に、上述してきた薄肉部14を形成しておけば、殆どの場合、フランジ部13の割れ等を回避できることになるのである。
【0036】
従って、この請求項5の包装用容器10は、合成樹脂シートによって圧空または真空成形することができて、かつ、側壁12を摘んで片持ちしたり、ラップ掛けを強く行ったとしても、部分的な割れや亀裂が入らないものとなっているのである。
【0037】
【発明の実施の形態】
次に、以上のように構成した各請求項に係る発明を、図面に示した実施の形態である包装用容器10について説明するが、この実施形態の包装用容器10は、上記各請求項に係る発明を十Sつてきに含むものである。
【0038】
さて、図1には、本発明に係る包装用容器10の平面図が示してあるが、この包装用容器10は、略四角形状を有していて、合成樹脂シートを圧空または真空成形することにより、底壁11と、これから立ち上がる側壁12と、この側壁12の上端に一体成形されるフランジ部13とを有した、所謂「トレイ」形状にしたものである。本実施形態で使用した合成樹脂シートは、発泡ポリスチレン等の発泡させたものである。
【0039】
また、この包装用容器10では、側壁12の上部、具体的には、側壁12の上端とこれに一体成形してあるフランジ部13との境界部分に、他の部分より薄い薄肉部14を形成したものであり、この薄肉部14によって、当該部分を他の部分に比較して軟質なものとしてある。この薄肉部14の形成の仕方としては、図1〜図6に示した例では、下側に位置する内側段部14aに対して外側段部14bを上側となるように形成して、これらの内側段部14a及び外側段部14bの間を薄肉部14としたものである。
【0040】
図7に示した例では、上側に位置する内側段部14aに対して外側段部14bを下側となるように形成して、これらの内側段部14a及び外側段部14bの間を薄肉部14としたものである。また、図8に示した例では、互いに近接する2つの食い込み段部14cを側壁12の上部の内側あるいは外側に形成して、これらの食い込み段部14cによってそれぞれ形成される最も深い部分を薄肉部14としたものであり、図9に示した例では、側壁12の上部の外側あるいは内側に、比較的大きな三角凹部14dを形成して、この三角凹部14dの底部に対応する部分を薄肉部14としたものである。
【0041】
本実施形態における薄肉部14は、連続したものとして形成してあるが、多数の半円凹条部を直線状に点在させたり、この点在部分を部分的にしたりして実施してもよいものである。勿論、この半円凹条部や三角凹条部を複数形成した集合体を薄肉部14としてもよいものである。そして、この薄肉部14は、当該容器10の内側に形成したものであっても、外側に形成したものであってもよいものである。
【0042】
また、この薄肉部14の形成位置は、当該包装用容器10が図1に示したような四角の平面形状を有したものであれば、その短側に形成するのが最も効果的であるが、何れか一辺に形成してもよく、また互いに対向する辺側にそれぞれ形成して実施してもよいものである。
【0043】
薄肉部14を形成するための内側段部14aと外側段部14b、2つの食い込み段部14c、あるいは大きな三角凹部14dは、使用した合成樹脂シートとして発泡ポリスチレン等の発泡させたものを採用することにより、圧空または真空成形型のキャビティ側に形成した突起によって簡単に成形できるものである。しかも、各薄肉部14は、製品の型抜き作業時においても製品に対するアンダーカット部を形成するものではなく、当該包装用容器10は、射出成形に拠らずとも、上述したような合成樹脂シートから簡単に成形できる。
【0044】
このような薄肉部14を形成した包装用容器10の側壁12を指で挟んで片持ちした場合には、図11に示すように、フランジ部13の外側を伸ばし内側を縮ませる力が働き、結果として、図6に示すように、薄肉部14の近傍を外側へ押し出そうとする力が加わることになるが、本発明の包装用容器10では、薄肉部14を中心として外側に膨らもうとするから、フランジ部13に対して図10に示したような割れや亀裂を発生させるような力は発生しないのである。
【0045】
また、この薄肉部14は、それ自体が段部や凹凸部となって滑り止め部分となり得るから、この薄肉部14が側壁12に存在することは、当該包装用容器10を手で持ったときの滑り止め効果を果たし、包装用容器10を落とすことなく、肉等の詰め作業を円滑に行えるようにしているのである。
【0046】
【発明の効果】
以上、詳述した通り、本発明においては、
「合成樹脂シートを圧空または真空成形することにより、底壁11と、これから立ち上がる側壁12と、この側壁12の上端に一体成形されるフランジ部13とを有した包装用容器10であって、
側壁12の上部に、他の部分より薄い薄肉部14を形成したこと」
にその主たる構成上の特徴を有しているのであり、これにより、合成樹脂シートによって圧空または真空成形することができて、かつ、側壁を摘んで片持ちしたり、ラップ掛けを強く行ったとしても、部分的な割れや亀裂が入らないようにすることのできる包装用容器10を提供することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る包装用容器の平面図である。
【図2】同包装用容器の長側壁に沿って見た縦断面図である。
【図3】同包装用容器の短側壁に沿って見た縦断面図である。
【図4】同包装用容器のフランジ部及び薄肉部を中心にして見た部分拡大断面図である。
【図5】同包装用容器の複数を積み重ねたときの状態を示す部分断面図である。
【図6】本発明に係る包装用容器をその側壁で片持ちした場合に、薄肉部14によってどのような変化があるかを示した部分拡大斜視図である。
【図7】本発明に係る包装用容器の薄肉部の、他の実施例を示す部分拡大断面図である。
【図8】同薄肉部の、別の実施例を示す部分拡大断面図である。
【図9】同薄肉部の、さらに他の実施例を示す部分拡大断面図である。
【図10】従来の包装用容器のフランジ部1、割れまたは亀裂が発生した様子を示す部分斜視図である。
【図11】側壁を指で挟んで片持ちしたときに係る力の様子を示す部分平面図である。
【符号の説明】
10 包装用容器
11 底壁
12 側壁
13 フランジ部
14 薄肉部
14a 内側段部
14b 外側段部
14c 食い込み段部
14d 三角凹部
15 傾斜面

Claims (5)

  1. 合成樹脂シートを圧空または真空成形することにより、底壁と、これから立ち上がる側壁と、この側壁の上端に一体成形されるフランジ部とを有した包装用容器であって、
    前記側壁の上部に、他の部分より薄い薄肉部を形成したことを特徴とする包装用容器。
  2. 前記フランジ部の上端面を湾曲させたことを特徴とする請求項1に記載の包装用容器。
  3. 前記合成樹脂シートは発泡させたものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の包装用容器。
  4. 前記フランジ部の外端下面に、外側に向けかつ外方に傾斜する傾斜面を形成したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の包装用容器。
  5. 前記包装用容器を長方形状のものとするとともに、その少なくとも短側壁側に前記薄肉部を形成したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の包装用容器。
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