JP7109043B2 - 発泡樹脂シート製包装容器の容器本体となる樹脂成形品の歪み抑制構造及びその構造を用いた容器本体となる樹脂成形品 - Google Patents
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Description
このような発泡樹脂製容器は、発泡樹脂シートを真空成形や圧空成形などの熱成形をして、製造されるのが一般的である。しかし、発泡樹脂製シートを加熱して軟化させた後に冷却固化させて容器を成形するため、容器に残留応力が発生し、時間と共に容器に反りや歪みが生じてしまうことがあった。
本発明者は、鋭意研究を推進したところ、容器の構造(形状)により残留応力による反りや歪みを抑制できることを見出して本発明を成し得たものである。
以下、容器本体11に基づいて歪み抑制構造1を説明するが、本発明の歪み抑制構造は発泡樹脂シート製包装用容器の蓋体に適用することもできる。
発泡樹脂シートとしては、例えば、ポリスチレン系発泡樹脂シート、ポリプロピレン系発泡樹脂シートなどを用いることができる。また、発泡樹脂シートにフィルムをラミネートしたものを用いることもできる。
発泡樹脂シートは、特に限定するものではないが、発泡倍率が1.1倍~25倍、特に1.5倍~15倍であるのが好ましい。発泡倍率は、例えば、発泡樹脂シートの見掛け密度をJISK7222に準拠した測定法で求め、発泡樹脂シートが未発泡とした場合の密度から見掛け密度を除することなどにより算出することができる。
底面部21には、図1(A)に示すように、面上に微小幅の溝部21aが適宜箇所に形成してあり、食料品などを収容した場合、滲出した水分などを貯留することができる。また、溝部21aは、本実施形態の如く並行状などに形成することにより、収容物を盛り付ける際の目安線としての機能も有する。
第一アーチ部31は、本実施形態では、側面視において、各辺の中間付近を頂点とした上側に凸状になる湾曲形状にして形成してあり、フランジ部3各辺の略全長に渡る長さのアーチ状としてある。
第一アーチ部31は、特に限定するものではないが、半径100mm~5,000mmの円弧状、特に半径200mm~3,000mmの円弧状に形成するのが好ましく、また、フランジ部3の全周長に対して1/8以上の長さ、特に1/6以上の長さ、さらに1/4以上の長さにするのが好ましい。本発明において樹脂成形品を平面視多角形状にした場合は、第一アーチ部を設けるフランジ部各辺の全長に対して1/2以上の長さ、2/3以上の長さにするのが好ましい。
段差面部4は、容器本体11の全周に渡り形成してあり、フランジ部3と並行状になるようにしてある。段差面部4は、フランジ部3寄りの高さに設けるのが好ましく、特に限定するものではないが、側壁面部2の垂直高さを1とした場合、底面部21表面から0.5~0.9の高さ、特に0.6~0.8の高さに設けるのが好ましい。
第二アーチ部41は、本実施形態では、図1(D)に示すように、側面視において、各辺の中間付近を頂点とした上側に凸状になる湾曲形状にして形成してあり、段差面部4各辺の全長よりもやや短くした長さに渡るアーチ状としてある。
第二アーチ部41は、特に限定するものではないが、半径100mm~5,000mmの円弧状、特に半径200mm~3,000mmの円弧状に形成するのが好ましく、また、段差面部4の全周長に対して1/8以上の長さ、特に1/6以上の長さ、さらに1/4以上の長さにするのが好ましい。円弧状に形成する場合、第一アーチ部31の半径と第二アーチ部41の半径は同じにしても相違していてもよい。
本発明において樹脂成形品を平面視多角形状にした場合は、第二アーチ部を設ける段差面部各辺の全長に対して1/2以上の長さ、2/3以上の長さにするのが好ましい。
また、第一アーチ部31及び第二アーチ部41は、容器本体11の略中心に対して対向する位置に備えるのが好ましく、例えば、図4に示すように、平面視円形状の容器本体12にした場合、中心に対して対向する位置にそれぞれ第一アーチ部32及び第二アーチ部42を備えるのが好ましい。
11容器本体
2側壁面部
21底面部
21a溝部
3フランジ部
3a突端部
31第一アーチ部
31a膨出部
4段差面部
41第二アーチ部
41a窪み部
Claims (7)
- 発泡樹脂シート製包装用容器の容器本体となる樹脂成形品の歪み抑制構造であって、
該容器本体は、底面部の周縁から上方に延びる側壁面部と、該側壁面部の上端部に外向きに水平状に張り出すフランジ部とを備え、
該側壁面部は、段差状にして形成された、該フランジ部と並行状の段差面部を備え、
該フランジ部は、表面の一部に、容器周方向に沿い上方に膨らむ円弧型のアーチ形状とした第一アーチ部を備え、
該段差面部は、表面、裏面のいずれか又は両方に、容器周方向に沿う円弧型のアーチ形状とした第二アーチ部を備え、
第一アーチ部の曲率半径を第二アーチ部の曲率半径とは相違させた、樹脂成形品の歪み抑制構造。 - 第一アーチ部の曲率半径を第二アーチ部の曲率半径よりも大きくした請求項1に記載の樹脂成形品の歪み抑制構造。
- 第一アーチ部、第二アーチ部のいずれか又は両方は、厚みを容器周方向に徐々に厚く又は薄くしてアーチ形状に形成してなる請求項1又は2に記載の樹脂成形品の歪み抑制構造。
- 前記樹脂成形品の略中心に対して対向する位置それぞれに、第一アーチ部及び第二アーチ部を備えた請求項1~3のいずれかに記載に樹脂成形品の歪み抑制構造。
- 前記樹脂成形品は、発泡樹脂シート製包装用容器の平面視四角形状の容器本体であり、 該容器本体の各側壁面部に第一アーチ部及び第二アーチ部を設けてある、請求項1~4のいずれかに記載に樹脂成形品の歪み抑制構造。
- 請求項1~5のいずれかに記載の歪み抑制構造を備えた、発泡樹脂シート製包装用容器の容器本体となる樹脂成形品。
- 発泡樹脂シート製包装用容器の容器本体となる樹脂成形品の歪み抑制方法であ って、
該容器本体は、底面部の周縁から上方又は下方に延びる側壁面部と、該側壁面部の上端部に外向きに水平状に張り出すフランジ部を備え、
該側壁面部は、段差状にして形成された、該フランジ部と並行状の段差面部を備え、
該フランジ部は、表面の一部に、容器周方向に沿い上方に膨らむ円弧型のアーチ形状の第一アーチ部を備え、
該段差面部は、表面又は裏面のいずれか又は両方に、容器周方向に沿う円弧型のアーチ形状の第二アーチ部を備え、
第一アーチ部の曲率半径を第二アーチ部の曲率半径とは相違させた、発泡樹脂シート製包装用容器の容器本体となる樹脂成形品の歪み抑制方法。
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