JP3235398U - 食品包装用容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】内容物を加熱した際に発生する水蒸気等を容器外へ効果的に排出できると共に、容器内への異物の侵入を阻止でき、且つ製造の容易な食品包装用容器を提供する。【解決手段】容器本体10と、該容器本体10の開口部に嵌合する蓋体50とを備える食品包装用容器であって、上記蓋体50の蓋面部52に、複数の長穴60が交差して形成されることにより繋がった1個以上3個以下の異形形状の穴70からなる排気穴80が形成されている食品包装用容器1とした。【選択図】図1

Description

本考案は、コンビニエンスストアー等において、弁当等の食品を内容物として収容し、販売するための食品包装用容器に関するものである。
従来、コンビニエンスストアー等において、弁当等の食品を内容物として収容する食品包装用容器としては、食品等を収容可能に構成された容器本体と、該容器本体の開口部に嵌合する蓋体とからなり、特に、該容器は、食品の収納、陳列、販売等の1回のみの使用に用いられることから、容器本体及び蓋体とも、合成樹脂シートの成形品で形成されたものが主流となっている。
かかる容器において、内容物を加熱する際に、内容物を収容した状態で電子レンジ等の加熱機器に入れられ、容器ごと加熱される場合がある。この場合、加熱に伴って容器内の空気が膨張し、容器内の圧力(内圧)が高くなるのに加え、特に内容物に水分が多く含まれている場合には、加熱によって水蒸気が発生し、内圧はさらに高い状態となってしまう。このような状態では、加熱中或いは加熱後に、内圧によって蓋体が容器本体から意図せずに外れてしまったり、容器自体が膨張変形してしまったりすることがある。
そこで、加熱時に発生する水蒸気等を容器外部に排気するための穴部を形成した容器が提案されている。例えば、特許文献1には、容器本体の開口部周面に内嵌合する蓋体の中心部に、炊飯時における蒸気を逃がす通気口を形成するためのU字状またはV字状の切込みを入れた電子レンジ炊飯用容器が開示されている。また特許文献2には、容器本体の開口部と嵌合する蓋体の中央付近に、直径0.5mm以下の細孔を多数(8〜1000個)形成した電子レンジ加熱食品包装用容器が開示されている。
特開2012−50672号公報 特開2017−81599号公報
上記した特許文献1,2等に開示された容器によれば、加熱時に発生する水蒸気等を蓋体に形成された穴部を介して排出することができ、加熱中或いは加熱後に、内圧によって蓋体が容器本体から意図せずに外れてしまったり、容器自体が膨張変形してしまったりすることを効果的に防止できるものであった。
しかしながら、特許文献1に開示されたような、U字状またはV字状の切れ込みによる舌片状の開口部は、排気効率は良好であるものの、水蒸気の排気が良好ということは、それだけ舌片状の開口部からの異物侵入のおそれも高いものであった。また、特許文献2に開示されたような、直径0.5mm以下の細孔を多数形成したものにあっては、異物の侵入のおそれは低減できるものの、その穴部の形成にあたって、多くの抜きカス、溶融カスが発生すると共に、抜き不良(カス浮き)、溶融不良も生じやすいなど、製造面において課題を有するものであった。
本考案は、上述した背景技術が有する課題に鑑みなされたものであって、その目的は、内容物を加熱した際に発生する水蒸気等を容器外へ効果的に排出できると共に、容器内への異物の侵入を阻止でき、且つ製造の容易な食品包装用容器を提供することにある。
上記した目的を達成するため、本考案は、次の〔1〕〜〔7〕に記載した食品包装用容器とした。
〔1〕容器本体と、該容器本体の開口部に嵌合する蓋体とを備える食品包装用容器であって、
上記蓋体の蓋面部に、複数の長穴が交差して形成されることにより繋がった1個以上3個以下の異形形状の穴からなる排気穴が形成されていることを特徴とする、
食品包装用容器。
〔2〕上記排気穴が、1個の異形形状の穴からなることを特徴とする、上記〔1〕に記載の食品包装用容器。
〔3〕上記排気穴が、型抜きにより蓋体の蓋面部に形成されていることを特徴とする、上記〔1〕又は〔2〕に記載の食品包装用容器。
〔4〕上記排気穴を構成する長穴の幅が、1mm以下であることを特徴とする、上記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の食品包装用容器。
〔5〕上記排気穴の総開口面積が、100mm以上であることを特徴とする、上記〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の食品包装用容器。
〔6〕上記排気穴が、複数の長穴が略直角に交差して形成されることにより繋がった異形形状の穴からなることを特徴とする、上記〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の食品包装用容器。
〔7〕上記蓋体の蓋面部に容器本体側にへこんだ凹部が設けられ、該凹部に上記排気穴が形成されていることを特徴とする、上記〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の食品包装用容器。
上記した本考案に係る食品包装用容器によれば、内容物を加熱した際に発生する水蒸気等を容器外へ効果的に排出できると共に、容器内への異物の侵入を阻止でき、且つ製造の容易な食品包装用容器となる。
本考案に係る食品包装用容器の一実施形態の開蓋状態を示した斜視図である。 図1に示した蓋体の平面図である。 図1に示した本考案に係る食品包装用容器の開蓋状態の一部を示した断面図である。 図1に示した本考案に係る食品包装用容器の閉蓋状態の一部を示した断面図ある。 本考案に係る食品包装用容器の排気穴の実施形態を拡大して示した平面図である。 本考案に係る食品包装用容器の排気穴の他の実施形態を拡大して示した平面図である。 本考案に係る食品包装用容器の排気穴の更に他の実施形態を拡大して示した平面図である。
以下、本考案に係る食品包装用容器の実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
本考案に係る食品包装用容器1は、図1の開蓋状態の斜視図に示すとおり、弁当等の食品が収容される容器本体10と、該容器本体10に着脱自在に取り付けられる蓋体50とを備えている。
容器本体10は、底部11と、該底部11から立ち上る側壁部12と、該側壁部12の内側開口端に形成された本体嵌合部13とを有する。図示した実施形態においては、側壁部12は、底部11から上方に向けて拡開する傾斜面に形成されている。また本体嵌合部13は、側壁部12の上端から外方に突出形成された本体突き当て面13aと、該本体突き当て面13aの外端から垂直或いは内方に傾斜して形成された本体嵌合面13bとからなる(図3参照)。そして、上記構成からなる本体嵌合部13の上端には、外方側に突出した本体フランジ部14が形成されている。なお、図示した実施形態では、容器本体10の横断面形状を円形としているが、多角形や楕円形状等の横断面形状の容器本体としてもよい。
容器本体10は、特に限定されるものではないが、熱可塑性樹脂発泡シート、例えば押出発泡によって形成されたポリエチレン系樹脂発泡シート、ポリオレフィン系樹脂発泡シート、ポリスチレン系樹脂発泡シート、ポリエステル系樹脂発泡シートなどの熱成形品を採用することができ、中でも、安価で強度に優れる点において、ポリスチレン系樹脂発泡シート、ポリプロピレン系樹脂発泡シートの熱成形品が特に好ましく用いられる。
また、容器本体10の形成に用いる発泡シートの厚みは、一般的に0.05〜10mmであり、好ましくは1〜8mmであり、更に好ましくは1.5〜5mmである。シート厚みが薄すぎる場合、シートの剛性と強度が不十分となる場合がある。またシート厚みが厚すぎる場合、軽量性及びコストの面で好ましくない。また発泡シートの密度は、一般的に5〜500kg/mであり、50〜150kg/mが好ましく、60〜130kg/mがより好ましい。発泡シートの密度が5kg/m未満であると、2次成形後の容器の強度が低下するおそれがある。発泡シートの密度が500kg/mを超える場合、軽量性、断熱性の観点から望ましくない。
上記ポリスチレン系樹脂としては、通常、ポリスチレン系発泡シートに用いられるポリスチレン系樹脂であれば特に制限なく用いることができ、例えば、汎用ポリスチレン(GPPS)、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−αメチルスチレン共重合体等が例示される。また、汎用ポリスチレンとポリフェニレンエーテル樹脂の混合物を用いることもできる。
上記熱可塑性樹脂発泡シートを用いた容器本体10の熱成形方法としては、真空成形、圧空成形や、これらの応用として、フリードローイング成形、プラグ・アンド・リッジ成形、リッジ成形、マッチド・モールド成形、ストレート成形、ドレープ成形、リバースドロー成形、エアスリップ成形、プラグアシスト成形、プラグアシストリバースロード成形等やこれらを組合せた方法等が採用できる。
蓋体50は、上記した容器本体10の本体嵌合部13に嵌合する蓋体嵌合部51と、該蓋体嵌合部51に連なる蓋面部52を備えている。図示した実施形態においては、蓋体嵌合部51は、蓋面部52の周縁から垂れ下がる周面部51aと、該周面部51aの下端から外方に突出形成された蓋体突き当て面51bと、該蓋体突き当て面51bの外端から垂直或いは内方に傾斜して立ち上がる蓋体嵌合面51cとからなり(図3参照)、閉蓋時において、容器本体10の上記本体突き当て面13aに蓋体50の上記蓋体突き当て面51bが当接すると共に、容器本体10の上記本体嵌合面13bに蓋体50の上記蓋体嵌合面51cが当接した状態で、蓋体嵌合部51が本体嵌合部13に内嵌合する(図4参照)。
上記構成からなる蓋体嵌合部51の上端には、外方側に突出した蓋体フランジ部53が形成され、蓋体フランジ部53には、図1、図2に示したように、ローレット加工54が施されていることが好ましい。ローレット加工54が施されていることにより、蓋体フランジ部53を掴んで容器本体10から蓋体50を外し易くすることができる。また、蓋体フランジ部53には、更にその一部を外方側に突出させた摘み部55が形成されている。なお、図示した実施形態においては、容器本体10に合せて蓋体50の横断面形状を円形としているが、容器本体10を多角形や楕円形状等の横断面形状のものとした場合には、それに合わせて蓋体50の横断面形状も変更することとなる。また、蓋体50の蓋面部52は平面に形成されているが、上方に膨出した円錐台形状或いはドーム形状等の蓋面部52としてもよい。更に、蓋体50と容器本体10との嵌合形態は、上記した内嵌合の他に外嵌合とすることもできるが、内嵌合の嵌合形態は、相互の密着が強固となり、蓋体が安易に脱離し難いものとなるために好ましい。
蓋体50の蓋面部52には、複数の長穴60が交差して形成されることにより繋がった異形形状の穴70からなる排気穴80が形成されている。該排気穴80は、製造面を考慮して1個以上3個以下の異形形状の穴70からなるものであり、図1、図2に図示した実施形態においては、1個の異形形状の穴70からなる排気穴80が開示されている。電子レンジによる加熱または加温に際し、容器本体10内に収容された食品Pから発生する水蒸気は、蓋体50の蓋面部52に形成された上記排気穴80を通じて食品包装用容器1の外部に排気される(図4参照)。
図示した実施形態に係る蓋体50においては、蓋面部52の一部に掘り下げた凹部56が形成され、該凹部56の中に上記排気穴80が形成されている。凹部56が形成されることにより、容器本体10及び蓋体50からなる食品包装用容器1を帯状ラベルや包装フィルム等により包装する形態において、包装フィルム等が蓋体50に形成された排気穴80の一部または全てを覆った場合においても蒸気を逃がし易くすることができる。
上記した排気穴80は、上記したように1個以上3個以下と言った少ない数の異形形状の穴70からなるものであり、製造面から特に好ましくは、図示した実施形態の如く、複数の長穴60が交差して形成されることにより繋がった1個の異形形状の穴70からなる排気穴80である。
上記排気穴80を構成する長穴60の幅x(図5〜図7参照)は、1mm以下であることが好ましく、更には、0.3mm以上0.9mm以下であることがより好ましく、0.5mm以上0.8mm以下であることが特に好ましい。排気穴80を構成する長穴60の幅xが大きくなりすぎる場合、該長穴60からの異物混入のおそれが高まる。長穴60の幅xの下限は、おおよそ現状の加工技術を考慮した値であり、長穴60の幅xが小さくなりすぎる場合、その長穴の形成が困難となると共に、該長穴60からの水蒸気の排気効率が低下するおそれがある。そこで、極力異物の混入を規制する必要性と内部発生水蒸気の排気との両立から長穴60の幅xは上記範囲を満足することが好ましいことが導き出される。
なお、上記本考案における長穴60の幅xは、異なる幅の長穴で構成された排気穴80である場合には、上限値の測定に際しては最も幅の広い長穴を選択してその幅を測定することとし、下限値の測定に際しては最も幅の狭い長穴を選択してその幅を測定することとする。
また、排気穴80を構成する長穴60の間隔y(図5〜図7参照)は、2mm以上であることが好ましく、2.5mm以上10mm以下であることがより好ましく、2.8mm以上8mm以下であることがさらに好ましく、3mm以上6mm以下であることが特に好ましい。長穴60の間隔yが上記上限値を満足すると、排気穴80の形成範囲面積を小さくすることができ、内容物が視認しやすくなり、意匠性に優れる蓋体となるため好ましい。また、長穴60の間隔yが上記下限値を満足すると、該長穴60よりなる排気穴80の形成部分の蓋体の強度低下のおそれがないため好ましい。
なお、上記本考案における長穴60の間隔yは、異なる間隔で長穴が形成された排気穴80である場合には、下限値の測定に際しては最も間隔が狭い長穴間を測定することとし、上限値の測定に際しては最も間隔の広い長穴間を測定することとする。
排気穴80は、複数の長穴60が交差して形成されることにより繋がった異形形状の穴70からなる。複数の長穴60が交差して形成されるとは、2本以上の長穴が1点で交わることを言い、十字状に交わるものでも良く、T字状に交わるものでも良い。複数の長穴60が交差する角度は、抜きカスの浮き(抜き不良)を効果的に抑制するという観点からは、交差する一方の長穴の長手方向と他方の長穴の長手方向とのなす角度が90度±45度以内であることが好ましく、90度±30度以内であることがより好ましく、90度±15度以内であることがさらに好ましく、複数の長穴60が略直角に交差することが特に好ましい。ここで、略直角に交差するとは、交差する一方の長穴の長手方向と他方の長穴の長手方向とのなす角度が90度である場合の他、両者がなす角度が製造誤差等を考慮して90度±5度の範囲内となる場合を含む概念である。排気穴80には、長穴60が複数形成されている。なお、複数とは2以上を意味し、5以上であることが好ましい。長穴60の数は、特に制限されるものではないが、排気穴80の形成が容易であるという観点からは、30以下であることが好ましく、20以下であることがより好ましい。
上記した排気穴80の総開口面積、すなわち、蓋面部52に形成された複数の長穴60が交差して形成されることにより繋がった異形形状の穴70の全ての開口部の面積の合計は、該排気穴80を介して効率的に水蒸気を排気させる観点から、80mm以上であること好ましく、100mm以上であることがより好ましく、105mm以上であることがさらに好ましい。一方、排気穴80形成の手間を抑制し、蓋体の強度が低下することを抑制する観点、また、容器内に収納した食品の視認性を低下させないという観点から、150mm以下であることが好ましく、130mm以下であることがより好ましく、120mm以下であることがさらに好ましい。
図5〜図7は、蓋体50に形成された排気穴80の実施形態例を拡大して示した図である。
図5に示した排気穴80は、長さ23mm程度、幅0.8mmの長穴4本と、長さ4.5mm程度、幅0.8mmの長穴6本とが、図示したように略直角に交差して形成されることにより繋がった異形形状の穴1個からなる排気穴である。この排気穴80を構成する長穴の間隔は3.8mmである。排気穴80の総開口面積は108mm、形成範囲面積(図5の点線内の面積)は475mmである。
図6に示した排気穴80は、長さ23mm程度、幅0.8mmの長穴5本と、長さ5.8mm程度、幅0.8mmの長穴8本とが、図示したように略直角に交差して形成されることにより繋がった異形形状の穴1個からなる排気穴である。この排気穴80を構成する長穴の間隔は3.8mmである。排気穴80の総開口面積は115mm、形成範囲面積(図6の点線内の面積)は475mmである。
図7に示した排気穴80は、長さ23mm程度、幅0.8mmの長穴5本と、長さ3.8mm程度、幅0.8mmの長穴18本とが、図示したように略直角に交差して形成されることにより繋がった異形形状の穴1個からなる排気穴である。この排気穴80を構成する長穴の間隔は3.8mmである。排気穴80の総開口面積は120mm、形成範囲面積(図7の点線内の面積)は475mmである。
上記した蓋体50は、特に限定されるものではないが、合成樹脂シート、具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂シート、さらにはポリ乳酸等の生分解性の熱可塑性樹脂シートなどの熱成形品を採用することができる。これらの中でも、コストや入手容易性等の観点からはポリスチレンシートの熱成形品を好適に用いることができる。強度や抜き加工性に優れるという観点からはポリプロピレンシートの熱成形品を好適に用いることができる。また、収納した食品を目視確認可能にするために透明樹脂を用いることが最適であるが、半透明若しくは非透明な樹脂を用いることを除外するものではない。使用する合成樹脂シートの厚さは適宜ではあるものの、概ね1mm以下の厚さであり、0.2〜0.7mmの厚さが適している。そして、合成樹脂シートは真空又は圧空成形により成形されることが好ましい。合成樹脂シートを原料とした際の成形時の量産性、加工精度等を考慮すると、真空成形が簡便かつ最適である。
蓋体50の蓋面部52に上記した排気穴80を形成する方法としては、パンチング等によって型抜きして形成する方法、レーザー光線の照射により形成する方法、化学薬品による溶融によって形成する方法などが適用でき、いずれの場合も、本考案にかかる排気穴80は、1個以上3個以下と言った少ない数の異形形状の穴70からなるものであるため、その形成は容易なものとなる。特に、型抜きにより排気穴80を形成する場合には、排気穴80を短時間で形成できるため生産性に優れ、発生する抜きカスが少なく且つ大きいものとなるため、その取り除きが容易となると共に抜き不良が生じ難いものとなり、製造面において特に有利となる。
上記した本考案に係る食品包装用容器1によれば、蓋体50の蓋面部52に排気穴80が形成されているため、収納した食品Pの加熱時においては、該食品Pが加熱されることによって発生した水蒸気等は蓋体50の蓋面部52に形成された上記排気穴80を介して外部へスムーズに排出させることができ、内圧によって蓋体が容器本体から外れてしまったり、容器自体が膨張変形してしまったりすることを効果的に防止することができるものとなる。
また、通常の蓋体50の容器本体10への閉蓋時においては、蓋体50に形成された上記排気穴80は、複数の長穴60が交差して形成されることにより繋がった異形形状の穴70からなるのものであるため、虫及びほこり等の異物侵入を有効に抑制できる。そのため、本考案の食品包装用容器1では、従前の容器に見られた蓋体の排気を担う穴(例えば、U字状またはV字状の切れ込みによる舌片状の開口部)を被覆したり包皮したりするフィルム等の部材は省略可能となる。
更に、上記した本考案に係る食品包装用容器1によれば、蓋体50に形成された排気穴80は、1個以上3個以下と言った少ない数の異形形状の穴70からなるものであるため、その形成は容易なものとなる。特に、型抜きにより排気穴80を形成する場合には、発生する抜きカスが少なく且つ大きいものとなるため、その取り除きが容易となると共に抜き不良が生じ難いものとなり、製造面において特に有利となる。
以上のように、本考案に係る食品包装用容器1によれば、内容物を加熱した際に発生する水蒸気等を容器外へ効果的に排出できると共に、容器内への異物の侵入を阻止でき、且つ製造の容易な食品包装用容器容器となる。
以上、本考案に係る食品包装用容器の実施形態を説明したが、本考案は、既述の実施形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載した本考案の技術的思想としての食品包装用容器の範囲内において、種々の変形及び変更が可能であることは当然である。
本考案に係る食品包装用容器は、特に、コンビニエンスストアー等において、弁当等の食品を内容物として収容し、販売するための食品包装用容器として好適に利用することができる。
1 食品包装用容器
10 容器本体
11 底部
12 側壁部
13 本体嵌合部
13a 本体突き当て面
13b 本体嵌合面
14 本体フランジ部
50 蓋体
51 蓋体嵌合部
51a 周面部
51b 蓋体突き当て面
51c 蓋体嵌合面
52 蓋面部
53 蓋体フランジ部
54 ローレット加工
55 摘み部
56 凹部
60 長穴
70 異形形状の穴
80 排気穴
x 長穴の幅
y 長穴の間隔
P 食品

Claims (7)

  1. 容器本体と、該容器本体の開口部に嵌合する蓋体とを備える食品包装用容器であって、
    上記蓋体の蓋面部に、複数の長穴が交差して形成されることにより繋がった1個以上3個以下の異形形状の穴からなる排気穴が形成されていることを特徴とする、
    食品包装用容器。
  2. 上記排気穴が、1個の異形形状の穴からなることを特徴とする、請求項1に記載の食品包装用容器。
  3. 上記排気穴が、型抜きにより蓋体の蓋面部に形成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の食品包装用容器。
  4. 上記排気穴を構成する長穴の幅が、1mm以下であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の食品包装用容器。
  5. 上記排気穴の総開口面積が、100mm以上であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の食品包装用容器。
  6. 上記排気穴が、複数の長穴が略直角に交差して形成されることにより繋がった異形形状の穴からなることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の食品包装用容器。
  7. 上記蓋体の蓋面部に容器本体側にへこんだ凹部が設けられ、該凹部に上記排気穴が形成されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の食品包装用容器。
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