JP7345611B1 - 食品包装容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器本体、中皿、蓋体を有する食品容器の該容器本体にストレートスープなどの液状物を収容している場合において、運搬時に液漏れを防止する。【解決手段】容器本体1、中皿2、蓋体3から構成され、容器本体の第1凹状嵌合受部14に中皿の第2中皿嵌合凸部23a、蓋体の第3蓋体嵌合凸部33aが二重に内嵌合し、かつ、かつ、閉蓋時に、前記容器本体のフランジ部分12を中皿フランジ部22が上部より押圧し、かつ、該中皿フランジ部から続くスカート部が下方に延びて本体容器フランジ末端よりも低い位置となる。【選択図】 図5

Description

本発明は、食品包装容器に関する。
食品包装容器の分野では、近年、女性や高齢者の就業率の上昇などから、飲食店のテイクアウトや持ち帰り弁当などのニーズが増加している。これに伴い、調理済持ち帰り弁当も多様化し、例えば、持ち帰り容器に液体状のストレートスープを収容し、容器本体において該スープと区画された中皿に麺類と具材とを載せた状態で販売される形態も増えていている。
このように調理済食材を上下方向に区画して収容するテイクアウト用の食品容器として、容器本体、中皿、および蓋を嵌合させるタイプの包装容器が知られており、例えば、特許文献1には、発泡体からなる容器本体と、該容器本体に環状凸部が圧着されることにより内嵌合する中皿、及び、蓋体から構成される食品容器が開示されている。
斯かる特許文献1記載の食品容器は、平面視円形の容器であり、中皿を内嵌合方式で嵌合させる際に、力が全周に亘って均一に作用するため、強固な嵌合強度を得やすい構造であり、特許文献1記載の中皿嵌合支持部の如く環状凸部が一段のみ(1周)存在であっても十分な嵌合強度が得られる。
しかしながら、平面視矩形の容器にあっては、内嵌合方式の中皿を採用する際に長辺部、短辺部、角部でそれぞれ作用する力が異なり、とりわけ長辺側中央部では嵌合強度が弱くなる。そのため特許文献1記載の内嵌合部に環状凸部を一段のみ有する嵌合方式では十分な嵌合強度が得られず、本体容器にストレートスープなどの液状物を収容した状態で商品運搬した際に、中皿と本体容器との弱嵌合部分からの漏れ出しを防止できないものであった。
特開2020-196510号公報
そこで、本発明が解決しようとする課題は、内嵌合方式で容器本体と中皿とを嵌め込む際に、中皿と容器本体との嵌合強度に優れ、容器本体にストレートスープなどの液状物を収容している場合において運搬時に液漏れを良好に防止できる容器を提供することにある。
本発明者等は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、中皿及び蓋体が容器本体に内嵌合する食品包装容器であって、容器本体が、平面視略矩形であって、かつ、その内壁面上部に設けられた凹状嵌合受部とその上部壁面に対して、所定断面形状の嵌合部を持つ中皿及び蓋体が二重に内嵌合し、かつ、閉蓋時に、前記容器本体のフランジ部分を中皿フランジ部が上部より押圧し、かつ、該中皿フランジ部から続くスカート部が下方に延びて本体容器フランジ末端よりも低い位置となることにより、平面視略矩形状の容器であっても、本体/中皿/蓋体の相互の嵌合強度が良好なものとなり、容器本体にお汁やスープなどの液状物が収容されても持ち運び時に漏れ出すことがないことを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、容器本体と中皿と蓋体とを備えた食品包装用容器であって、
容器本体が、上部が開口する容器であり、その側壁上部に外向きに凹んだ第1凹状嵌合受部、該嵌合受部から続く上方に第1壁部を有し、更に開口部上端には本体フランジ部、更に、その先端に外方に向けて延出するフランジ外縁端部を有しており、
前記中皿が、閉蓋状態において、容器本体の前記第1凹状嵌合受部に内嵌合する、第2中皿嵌合凸部と、第2中皿嵌合凸部から続き、閉蓋状態において前記第1壁部に当接する、第2中皿壁部と、前記本体フランジを上部より圧着する中皿フランジ部と、その外縁より下方に延びるスカート部と有しており、かつ、閉蓋状態にて、該スカート部の下端が、前記容器本体のフランジ外縁端部よりも下方に位置しており、
前記蓋体が、天面部と、天面部よりも外側に設けられ、閉蓋状態において中皿の第2中皿嵌合凸部の内容物側表面に内嵌合する第3蓋体嵌合凸部と、第3蓋体嵌合凸部から続き、閉蓋状態において第2中皿壁部の内容物側表面に当接する、第3蓋体壁部とを有する、
ことを特徴とする食品包装容器に関する。
本発明によれば、内嵌合方式で容器本体と中皿とを嵌め込む際に、中皿と容器本体との嵌合強度に優れ、容器本体にストレートスープなどの液状物を収容している場合において運搬時に液漏れを良好に防止できる容器を提供できる。
図1は、容器本体1、中皿2、及び蓋体3の斜視図である。 図2は、容器本体1、中皿2、及び蓋体3を閉蓋したときの平面図である。 図3は、図2のA-Aの位置における容器本体1、中皿2、及び蓋体3の部分端面図である。 図4は、図2のA-A断面の部分端面図である。 図5は、容器本体1、中皿2、及び蓋体3を閉蓋したときの、図2のA-A断面の部分端面図である。 図6は、容器本体1、中皿2、及び蓋体3を閉蓋したときの、図2のA-A端面図である。 図7は、中皿2の斜視図である。 図8は、図7における点線で囲まれた部分の部分拡大図である。 図9は、中皿2の平面図である。
本発明の食品包装容器は、前記した通り、中皿及び蓋体が容器本体に内嵌合するものであって、容器本体は、内面上方に設けられた、外側に向けて凹んだ第1凹状嵌合受部と、該嵌合受部から続く上方に第1壁部を有し、中皿は、外側に向けて突出し、閉蓋状態において第1凹状嵌合受部に内嵌合する第2中皿嵌合凸部と、第2中皿嵌合凸部から続き、閉蓋状態において第1嵌合壁部に当接する、第2中皿壁部とを有し、更に、前記本体フランジを上部より圧着する中皿フランジ部と、その外縁より下方に延びるスカート部と有しており、かつ、閉蓋状態にて、該スカート部の下端が、前記容器本体のフランジ外縁端部よりも下方に位置している。本発明ではこのように中皿が容器本体に内嵌合する際に、第1凹状嵌合受部と第2中皿嵌合凸部とが圧着し、第1壁部と第2中皿壁部とが圧着し、更に容器本体フランジ部を中皿のフランジ部が圧着することにより優れた嵌合強度を発現し、更に、中皿フランジ部外縁より下方に延出するスカートが本体フランジ部末端よりも低い位置まで張り出していることから、容器本体内部に汁乃至スープといった液状物を収容した際の漏れ出しを良好に防止できる。更に、中皿のスカート部が全周に亘って、容器本体のフランジ外縁端部よりも低い位置となることから、容器が平面視略矩形である場合に、短辺又は長辺の捻じれによって中皿が外れやすい、といった問題を回避できる。
また、蓋体は、天面部と、天面部よりも外側に設けられ、閉蓋状態において中皿の第2中皿嵌合凸部の内容物側表面に内嵌合する第3蓋嵌合凸部と、第2中皿嵌合凸部から続き、閉蓋状態において第2中皿壁部の内容物側表面に当接する、第3蓋体壁部を有するものであり、中皿の第2中皿嵌合凸部と第3蓋嵌合凸部とが圧着し、第2中皿壁部と第3蓋体壁部とが圧着することから、容器本体と中皿と蓋体との嵌合が強固なものとなり、食品収容した状態での運搬時における容器の変形が抑えられ内容物漏れ出しを良好に防止できる。
また、容器本体第1凹状嵌合受部は、断面視でコの字状溝、U字状、円弧状の何れであってもよいが、なかでも円弧状であることが、嵌合強度がより良好なものとなる点から好ましい。また、中皿の第2中皿嵌合凸部は、その形状は特に問わないものの断面視円弧状であることが好ましく、蓋体の第3蓋体嵌合凸部も、断面視円弧状であることが好しい。即ち、本発明では、本体第1凹状嵌合受部、第2中皿嵌合凸部、第3蓋体嵌合凸部が、断面視において円弧形状で構成されていることが、嵌合強度が強いものとなる点から好ましい。
ここで、本発明では、本体第1凹状嵌合受部の断面視における曲率半径をR1、第2中皿嵌合凸部の断面視における曲率半径をR2、第3蓋体嵌合凸部の断面視における曲率半径をR3とした場合に、
R1>R2>R3
の関係となっていることが、容器本体、中皿、及び蓋体の位置関係が常に最適な状態となり相互の反発力が最大限発揮され、スープ等の染み出しや漏れ出しを良好に防止できる点から好ましい。
即ち、本体第1凹状嵌合受部では、嵌合された状態において、第3蓋体嵌合凸部が第2中皿嵌合凸部を押し込み、第2中皿嵌合凸部を押し込み、かつ、本体第1凹状嵌合受部からの反発力によって高強度な嵌合強度が達成される。上記のR1>R2>R3の関係を満たすことによりこの効果が最大化される。
このような容器本体、中皿、及び蓋体の嵌合部における相互の反発力による強度がより良好なものなる点から、曲率半径R1は3.6~5mm、曲率半径R2は2~3.5mm、曲率半径R3は0.8~1.5mmであることが好ましい。
次に、容器本体の第1凹状嵌合受部から上方に続く第1壁部、中皿の第2中皿壁部、蓋体の第3蓋体壁部は、前記した通り、面接触により互いに密着しており、それら端面形状は、略垂直、下方に向けて直線的に拡開する逆テーパー状、或いは上方に向けて直線的に拡開する順テーパー状の何れであってもよい。本発明では嵌合強度の点から逆テーパー乃至垂直状であることが好ましい。とりわけ嵌め込みの容易さの点から、垂直であることが好ましい。ここで、本発明では、容器本体の第1壁部と、中皿の第2壁部とを上下方向長さを十分大きくとることにより、汁漏れ、スープ漏れを良好に防ぐことができる。かかる観点から第1壁部は4~8mm、第2中皿壁部は3~8mm、第3蓋体壁部は4~10mmであることが好ましい。
本発明で用いる容器本体につき、更に詳述するに、容器本体の平面視形状は、矩形乃至略矩形であることが好ましく、平面視四角形の矩形形状の他、コーナー部が隅丸状の矩形容器や、あるいは短辺側が曲線状でかつ長辺が直線的に構成されている形状が挙げられる。
本発明では、特に、平面視略矩形、好ましくは正方形又は長方形で、特に好ましくは長方形で、コーナー部が隅丸状に構成されている形状が液漏れ防止の観点から好ましい。とりわけ、このコーナー部の曲率半径を大きくすること、具体的には20~40mmとなる範囲とすることにより容器全体の耐衝撃性が高まる他、液漏れ防止の性能も高まる。
また、容器本体は、発泡成形容器であることが電子レンジ調理用途において断熱性に優れる点から好ましく、上部を開口する容器であって、底部と、該底部の外縁から上方に伸びる側壁部と、側壁部上端から連続して前記した第1凹状嵌合受部、それに続いて第1壁部が構成され、第1壁部から続くフランジ部とその先端に外方に向けて延出するフランジ外縁端部を有する構造であることが好ましい。ここで、第1凹状嵌合受部、それに続く第1壁部は全周に亘って構成されていることが好ましい。本発明では、この第1凹状嵌合受部及び第1壁部から構成される被嵌合部が深く形成されていることを特徴としており、具体的には、例えば図3で示される被嵌合部の高さH1が10~16mmであって、かつ、第1壁部の高さH2が前記した通り4~8mmであることが好ましい。ここで、高さH1及びH2はいずれも容器本体フランジ部の上端を基準とするものであり、H2は第1壁部下端までの高さ、H1は容器外面の屈曲部分までの高さで示されるものである。
更に、容器本体の底部の中央近傍は図5に示すように上底状になっていることが電子レンジで加熱する際の加熱効率に優れる点から好ましい。
また、容器本体は、発泡基材の底面内面、側壁の内面に単層又は多層の熱可塑性フィルムが積層されていることが容器内面の外観が良好なものとなる点から好ましい。
また、フランジ部は、略水平状であっても玉縁状であってもよいが、図3、図4に示すように玉縁状であることが、中皿フランジ部からの押圧を受けその反発力を利用して容器本体/中皿の密閉性がより高まる点から好ましい。斯かる観点からフランジ幅Fは、3~20mmの範囲であることが好ましい。
フランジの厚さは、特に限定されるものではないが、フランジ強度が良好なものとなる点から1~3.5mm、なかでも1~3mmの範囲であることが好ましい。
容器本体の高さH3は、側壁角度を確保できるよう適宜選択すればよいが、本発明では、中皿と蓋体とを容器上端近くで二重に嵌合させることから容器本体自体の容積を有効に利用することができる。斯かる観点から、例えば、50~80mmの範囲から選択することができる。
ここで、発泡基材層は、ポリスチレン系発泡体、ポリエチレン系発泡体、ポリプロピレン系発泡体、ポリエステル系発泡体等、各種の発泡成形体であってよいが、特に加熱後にレンジからの取り出しの際に手で持って熱くなく、火傷などを抑制することができ、レンジの電磁波を効率よく収容食材へ伝え、加熱を均一にかつ短時間で行うことができ、保温性にも優れる点から、ポリスチレン系発泡体であることが好ましい。
ここで、前記ポリスチレン系発泡体は、スチレン系樹脂組成物からなる発泡成形体であり、該スチレン系樹脂組成物としては、例えば、スチレン単独重合体(GPPS)、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)、多分岐ポリスチレン、スチレン-アクリル系共重合体、スチレン単独重合体(GPPS)とポリフェニレンエーテルとを必須成分とする混合樹脂、又は、これらの混合物等があげられる。これらの中でも、スチレン単独重合体(GPPS)とポリフェニレンエーテルとを必須成分とする混合樹脂が好ましく、更に、該混合樹脂には、前記HIPSを含有させることが、耐熱性が良好となることに加え、とりわけ耐衝撃性が良好なものとなる点から好ましい。ここで、スチレン単独重合体(GPPS)とポリフェニレンエーテルとを必須成分とする混合樹脂の場合、ポリフェニレンエーテルが1~40質量%となる割合で含有することが好ましい。
前記ポリスチレン系発泡基材層の発泡倍率は2~40倍の範囲であることが好ましく、とりわけ高耐熱性が求められる高発泡シートの場合、ポリスチレン系樹脂発泡層の発泡倍率10~40倍であることが好ましい。
次に、単層又は多層の熱可塑性フィルム層は、該発泡基材層に用いられる発泡シートに、非発泡の熱可塑性フィルムをラミネートし、これを所望の形状に成形することによって形成されるものである。斯かる、単層又は多層の熱可塑性フィルムは、スチレン系樹脂フィルム、オレフィン系樹脂フィルム、ガスバリアフィルム等の非発泡フィルム、及びこれらの複数を積層した多層フィルムが挙げられる。
斯かる、単層又は多層の熱可塑性フィルム層は、具体的には、
構造1:発泡シートに対して、スチレン系樹脂フィルムを単体で熱ラミネーションし、その後、成形した構造;
構造2:発泡シートに対して、オレフィン系樹脂フィルムを、接着剤を介してラミネーションした後、成形した構造;
構造3:オレフィン系樹脂フィルムにスチレン系樹脂フィルムをドライラミネーション接着剤を介して積層し、該スチレン系樹脂フィルム側を発泡シートに熱ラミネーションし、その後成形した構造;
構造4:第1のオレフィン系樹脂とガスバリア層を構成する樹脂と第2のオレフィン系樹脂とを共押出して得られた積層フィルムの第2のオレフィン系樹脂層を接着剤を介して発泡シートに積層、成形した構造;
構造5:第1のオレフィン系樹脂とガスバリア層を構成する樹脂と第2のオレフィン系樹脂とを共押出して得られた積層フィルムを得、次いで、得られた積層フィルムの第2のオレフィン系樹脂層側にスチレン系樹脂フィルムをドライラミネーションし、該スチレン系樹脂フィルム表面を発泡シートに熱ラミネーションした後、成形した構造が挙げられる。
これらのなかでも、発泡体基材がスチレン単独重合体の発泡体である場合には、
前記構造1:発泡体基材に対して、スチレン系樹脂フィルムを単体で熱ラミネーションして得らえれる構造が成形体表面の平滑性に加え、発泡成形体を回収、再度食品トレーとするリサイクルが容易になる点から好ましい。
また、発泡体基材がスチレン単独重合体(GPPS)とポリフェニレンエーテルとを必須成分とする混合樹脂である場合、耐熱性及び容器強度が良好なものとなり、ラミネートフィルムともより強固な接着性が求められることから、前記構造1、構造3、構造5が好ましく、特にガスバリア性を持たせる場合には、構造5が好ましい。
ここで、前記ポリスチレン系樹脂フィルムを構成するポリスチレン系樹脂としては、スチレン単独重合体(GPPS)、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)、多分岐ポリスチレン、シンジオタクチックポリスチレン(SPS)、スチレン-アクリロニトリル共重合体、スチレン-ブタジエン-アクリロニトリル共重合体、スチレン-アクリル酸共重合体、スチレン-アクリル酸メチル共重合体、スチレン-アクリル酸エチル共重合体、スチレン-メタクリル酸共重合体、スチレン-メタクリル酸メチル共重合体、スチレン-メタクリル酸エチル共重合体、スチレン-無水マレイン酸共重合体、スチレン-αメチルスチレン共重合体などが挙げられるが、特にスチレン単独重合体(GPPS)であることが好ましい。また、前記ポリスチレン系樹脂フィルムは、とりわけ二軸延伸ポリスチレンフィルムとして用いることが好ましい。
次にオレフィン系樹脂フィルムを構成するオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン重合量が5質量%以下であるプロピレン-エチレンランダム共重合体、又は、プロピレン単独重合体とエチレン重合量が5質量%以下であるプロピレン-エチレンランダム共重合体との混合物等が挙げられる。これらのなかでもポリエチレン、ポリプロピレンであることが好ましく、特に表層にオレフィン系樹脂フィルムが位置する場合はポリプロピレンであることが耐油性、耐熱性の点から好ましい。また、容器への賦形性に優れる点から、オレフィン系樹脂フィルムは無延伸ポリプロピレンであることが特に好ましい。
ガスバリア層は、不活性ガス、酸素、水蒸気等の透過性が低いものであればよく、エチレン- ビニルアルコール共重合体、ポリアミドが挙げられる。
これら単層又は多層の熱可塑性フィルム層の厚さは、例えば、前記構造1の場合、スチレン系樹脂フィルム層の厚さは、5~100μmの範囲であることが、表面平滑性と光沢が良好となる点から好ましい。
前記構造2の場合、オレフィン系樹脂フィルム層の厚さは、5~100μmの範囲であることが、表面平滑性と光沢が良好となる点から好ましい。
前記構造3の場合、熱可塑性フィルム層の厚さは、15~100μmの範囲であることが好ましい。
すなわち、15μm以上とすることにより、耐油性に優れた容器とすることができる。また、100μm以下とすることにより、発泡体基材との密着性が良好なものとなる。特に、これらの性能バランスに優れる点から中でも20~50μmの範囲であることが好ましい。一方、ポリスチレン系樹脂フィルム層の厚みは10~40μmの範囲、特に10~17μmの範囲であることが発泡体基材との密着性と表面平滑性とのバランスに優れる点から好ましい。
前記フィルム構造4・フィルム構造5の場合、第1のオレフィン系樹脂とガスバリア層を構成する樹脂と第2のオレフィン系樹脂とを共押出して得られた積層フィルムの厚さは、共押出フィルム層全体の厚みで20~150μmの範囲であることが好ましい。また、前記フィルム構造5の場合におけるスチレン系樹脂フィルム層の厚さは10~40μmの範囲、特に10~17μmの範囲であることが発泡体基材との密着性と表面平滑性とのバランスに優れる点から好ましい。
また、上記した単層又は多層の熱可塑性フィルムを用いた場合、包装容器のフランジ上面は適度に平滑性に優れたものとなる。かかる平滑性の観点からその表面粗度(Ra)は3μm以下であることが好ましい。ここで、表面粗度(Ra)とは、基準長さにおける算術平均粗さをいい、例えば、成形容器の底面部の内面側表面をJIS B0601-2013に準拠して、キーエンス製レーザー顕微鏡(VK-X200series)を用いて拡大倍率1000倍で測定し、評価長さを2000μm、カットオフλsを2.5μm、カットオフλcを0.25mmとして算出することができる。
上記した包装容器は、発泡成形容器としてポリスチレン系発泡体を使用する場合、ポリスチレン系発泡シートと、単層又は多層の熱可塑性フィルム層を構成する熱可塑性フィルム(以下、「熱可塑性フィルム」と略記する。)とを積層して複合シートとする工程1、次いで得られた複合シートを所定の形状に賦形して成形体とする工程2を経て得ることができる。
工程1のポリスチレン系発泡シートと熱可塑性フィルムとを積層する手段としては、サーマルラミネート、ドライラミネートする方法、或いはポリスチレン系樹脂を発泡押出してシート状に形成しながら、ラミネートさせる押出ラミによって貼合させる方法が挙げられる。
次いで、工程2は、工程1で得られた複合シートを熱成形することにより所望の容器形状に賦形する工程である。成形方法は定法によればよく、例えば、片面真空成形、或いは両面真空成形によって成形させることができるが、フランジ表面の平坦部を大きくするには両面成形にて成形することが好ましい。また、真空成形時に使用する上側の凸型金型のフランジ形成部位に所定形状のローレット処理を施すことにより、所望の形状の容器本体を得ることができる。
更に、前記ポリスチレン系樹脂発泡シートの坪量は、好ましくは90~400g/mであり、より好ましくは100~350g/mである。
前記ポリスチレン系樹脂発泡シートの厚みは、好ましくは0.5~4mmであり、より好ましくは1~3mmの範囲である。
容器本体には、第一の食材、例えば、ストレートスープが収容され、次いで中皿の嵌め込み工程に供される。
次に、本発明で用いる中皿は、前記した通り、外側に向けて突出し、閉蓋状態において第1凹状嵌合受部に内嵌合する第2中皿嵌合凸部(例えば図3第2中皿嵌合凸部23a)と、第2中皿嵌合凸部から続き、閉蓋状態において第1壁部に当接する、第2中皿壁部(例えば図3第2中皿嵌合凸部23b)とを有し、前記本体フランジを上部より圧着する中皿フランジ部(例えば図3フランジ部22)と、その外縁より下方に延びるスカート部(例えば図3スカート部24)と有するものである。本発明では、閉蓋状態にて、このスカート部の下端(例えば図3のスカート部下端部24c)が、前記容器本体のフランジ外縁端部(例えば図3のフランジ外縁端部16)よりも下方に位置することを特徴としており、これにより本体に収容された汁、スープなどの液状食品の漏れ出しを良好に防止することができる。
更に具体的には、上部を開口部とする底部(例えば図6における中皿底部20)と、該底部の外縁から上方に伸びる側壁部(例えば図6における側壁部21)、更に該側壁部上端から外側へ略水平に伸びる中皿延在部、その外端より上方に向けて前記第2中皿嵌合凸部(例えば図3における第2中皿嵌合凸部23a)、それに連続して前記第2中皿壁部(例えば図3における第2中皿壁部23b)を有し、好ましくは傾斜部(例えば図3における傾斜部23c)が設けられ、該傾斜部を介して中皿フランジ部へと続いていることが好ましい。
ここで、本発明では、第2中皿嵌合凸部及び第2中皿壁部、好ましくは更に傾斜部によって構成される嵌合部内側深さ(例えば、図4における嵌合部高さHd)を十分大きくとることにより、汁漏れ、スープ漏れを良好に防ぐことができる。
斯かる観点から、第2中皿嵌合凸部の高さ(例えば、図4における第2中皿嵌合凸部高さHf)が3~6mm、第2中皿壁部の高さ(例えば、図4における第2中皿壁部高さHe)が3~6mm、傾斜部の高さ(例えば、図4における傾斜部高さHg)が1~3.5mmであって、かつ、嵌合部内側深さ(例えば、図4における嵌合部高さHd)が8~15mmであることが好ましい。
また、前記傾斜部が容器本体のフランジ上部を内容物側から押圧することにより容器本体と中皿嵌合部との嵌合強度が高められ、漏れ防止に寄与することとなる。
また、中皿フランジ部は、図3に示すように、断面視で水平に平坦な形状であることが、本体/中皿/蓋体の相互の密閉性が良好なものとなる点から好ましい。斯かる密閉性をより高める点から、中皿フランジ部の幅Fb(例えば、図3における中皿フランジ幅Fb)は、4~10mmであることが中皿フランジ部との密着性に優れる点から好ましい。ここで蓋体フランジ部の幅Fbとは、図3に示すように、第一スカート部に沿う直線と、中皿フランジ部からの延長線との交点から、中皿フランジ部内縁端までの長さをいう。
また、中皿フランジ部の外縁端からは、中皿スカート部が形成されており、特に図3に示す通り、フランジ部22の外縁から第一スカート部24b、第二スカート部24aが形成され、その下端から外方に延出するスカート部端部24cが形成されていることが好ましい。
ここで中皿スカート部の長さは、そのスカート端部からフランジ部までの高さ(例えば、図4における高さHaが5~10mmの範囲であることが好ましく、とりわけ、嵌合状態において、容器本体のフランジ端部(例えば、図4のフランジ外縁端部16)から、中皿スカート端部までの高さHbが1.5~5mmの範囲となることが漏れだし防止の観点から好ましい。
前記した中皿延在部、第2中皿嵌合凸部、第2中皿壁部、中皿湾曲部、傾斜部は全周に亘って形成されていることが好ましい。また、中皿を容器本体に嵌め込んだ際、図4に示すように中皿延在部と第2中皿嵌合凸部とが結合する断面角部が容器本体の本体側面部を押し込むように中皿延在部が寸法づけられていることが、スープ等の漏れ出しや染み出しをより効果的に防止できる点から好ましい。
また、中皿の平面視形状としては、容器本体の形状に沿ったものなるため、平面視矩形であること、とりわけコーナー部が隅丸状に構成された平面視矩形であることが好ましい。ここで、中皿のコーナー部は、容器本体のフランジ部に、中皿のフランジ部が嵌まり込む様に形作られていればよく、例えば、フランジ部のコーナー部の曲率半径が25~45mmの範囲が挙げられる。
また、中皿延在部は、図9に示す様に、そのコーナーの少なくとも一つが内側に膨出した膨出延在部(例えば、図9における膨出延在部28)を有し、その中央に蒸気孔(例えば、図9における蒸気孔28h)を有するものであることが好ましい。
中皿が平面視矩形である場合に、その各辺の中皿延在部にはその内縁端において上方に突出する突起部(例えば、図8及び図9における突起部25)を有することが好ましい。例えば、図9に示すように、中皿が略四角形である場合に、各辺の中央近傍に該突起部を有することによって、閉蓋時において蓋体壁面を手でつかんだ場合であっても、該突起部が内向きに働く力を支え、蓋体が外れることを防止できる。
斯かる突起部の大きさは、中皿が略四角形である場合、長辺側の突起部の長さLxは10~50mmであることが好ましく、また、短辺側の突起部の長さLyは8~30mmであること、また、突起部の高さは、長辺側及び短辺側共に1.5~5mmであることが好ましい。
また、本発明では、該中皿延在部にスタック用のリブを設けることが好ましいが、図7に示す様に該該中皿延在部より一段低い位置からスタック用のリブを設けることがより、容器本体に収容している液状の第一の食品と中皿嵌合部との距離を離して漏れ防止に寄与できる点から好ましい。
中皿には、第2の食材、例えば麺などの具材が載せられる。その後、容器本体には蓋が装着される。
更に中皿には、前記傾斜面と対向する中皿端部に掴み部(例えば図1の掴み部27a)を有していることが好ましい。また、中皿摘み部には凹凸を設けて滑りにくくすることが好ましく、指が触れる部分にはローレット加工が施されることも好ましい。
上記した中皿は、ポリオレフィン系樹脂、特に耐熱性及び耐油性に優れるポリプロピレン系樹脂で構成されていることが好ましい。更に具体的には一軸延伸ポリプロピレンシート、二軸延伸プロピレンシートから成形されるものが強度の点から好ましい。
次に、本発明で用いる蓋体は、前記した通り、天面部と、天面部よりも外側に設けられ、閉蓋状態において中皿の第2中皿嵌合凸部の内容物側表面に内嵌合する第3蓋体嵌合凸部(例えば、図3における第3蓋体嵌合凸部33a)と、第3蓋体嵌合凸部から続き、閉蓋状態において第2中皿壁部の内容物側表面に当接する、第3蓋体壁部(例えば、図3における第3蓋体嵌合凸部33b)とを有するものであるが、更に、該第3蓋体壁部上端から外側へ水平に伸びる蓋体フランジ部(例えば、図3蓋体フランジ部32)、その外端より下方に向けてスカート部を有することが好ましい。また、第3蓋体壁部と蓋体フランジ部との間には、好ましくは傾斜部(例えば図3傾斜部33c)が設けられていることが中皿フランジ部との密着性に優れ、中皿における傾斜部が、容器本体のフランジ上部を内容物側から押圧する際、この状態を安定化する点から好ましい。
また、本発明では、蓋体の蓋体フランジ部から第3蓋体嵌合凸部最下部までの高さを大きくし、中皿の嵌合部内側形状に沿う形状とすることにより、嵌合部における容器本体/中皿/蓋体の密着性が高められ、漏れ防止等を効果的に発現させることができる。
斯かる観点から、蓋体嵌合凸部の高さHkが2~5mm、第3蓋体壁部の高さHjが4~7mm、蓋体のおける傾斜部の高さHlが1.5~5mmであることが好ましい。
また、蓋体フランジ部は、図3に示すように、断面視で水平に平坦な形状であることが、本体/中皿/蓋体の相互の密閉性が良好なものとなる点から好ましい。更に、水平に構成された蓋体フランジ部の幅Fc(例えば、図3における蓋体フランジ幅Fc)は、4.5~11mmであることが中皿フランジ部との密着性に優れる点から好ましい。ここで蓋体フランジ部の幅Fcとは、図3に示すように、第二スカート部に沿う直線と、蓋体フランジ部からの延長線との交点から、蓋体フランジ部内縁端までの長さをいう。
また、蓋体フランジ部の外縁端から下方に延びる蓋体スカート部は、本体フランジ部及び中皿フランジ部のホールド性を高めるべく、特に図3に示す通り、蓋体フランジ部32の外縁から第一スカート部34b、第二スカート部34aが形成され、その下端から外方に延出するスカート部端部34cが形成されていることが好ましい。
ここで蓋体スカート部の長さは、そのスカート端部からフランジ部までの高さ(例えば、図4における高さHiが3~7mmの範囲であることが好ましい。
前記した蓋体延在部、第3蓋体嵌合凸部、第3蓋体壁部、傾斜部は全周に亘って形成されていることが好ましい。
また、蓋体湾曲部は、断面視で円弧状であることが好ましく、その曲率R3’は3~6mmであることが好ましい。
蓋体の平面視形状としては、容器本体の形状に沿ったものなるため、平面視矩形であること、とりわけコーナー部が隅丸状に構成された平面視矩形であることが好ましい。ここで、蓋体のコーナー部は、容器本体及び中皿のフランジ部に、蓋体のフランジ部が嵌まり込む様に形作られていればよく、例えば、フランジ部におけるコーナー部の曲率半径が25~45mmの範囲であることが好ましい。
本発明で用いる蓋体は、蓋側面部31に上下方向に延び、外側へ膨出又は内容物側に膨出するリブを有することが蓋体の強度、形状安定性の点から好ましい。
上記した蓋体は、ポリエチレンテレフタレート、スチレン系樹脂やポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィンなどの合成樹脂から得ることができるが、環境対応の観点からリサイクルが容易なポリエチレンテレフタレート、或いはリサイクルされたポリエチレンテレフタレートであることが好ましい。
ここで用いるポリスチレン系樹脂としては、スチレン単独重合体(GPPS)、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)、多分岐ポリスチレン、シンジオタクチックポリスチレン(SPS)、スチレン-アクリロニトリル共重合体、スチレン-ブタジエン-アクリロニトリル共重合体、スチレン-アクリル酸共重合体、スチレン-アクリル酸メチル共重合体、スチレン-アクリル酸エチル共重合体、スチレン-メタクリル酸共重合体、スチレン-メタクリル酸メチル共重合体、スチレン-メタクリル酸エチル共重合体、スチレン-無水マレイン酸共重合体、スチレン-αメチルスチレン共重合体などが挙げられるが、特にスチレン単独重合体(GPPS)であることが好ましい。
また、本発明で用いる蓋体は上記樹脂材料からなるシートを常法により賦形することによって得られる。前記ポリスチレン系樹脂としては、とりわけ一軸延伸ポリスチレンシート又は二軸延伸ポリスチレンシートとして用いることが蓋体の機械的強度に優れる点から好ましい。
以上詳述した容器本体、中皿、及び蓋体は、先ず容器本体にスープ等の第一の食材が収容され、次いで中皿を嵌め込み、該中皿に麺及び具材などの第二の食材を収容し、その後蓋体が嵌め込まれる。
ここで容器本体はスチレン系樹脂発泡容器であって、中皿はポリオレフィン系樹脂から構成されて、かつ、蓋体はポリエチレンテレフタレートから構成されていることが好ましい。
即ち、容器本体がスチレン系樹脂発泡容器である場合、電子レンジ用容器として耐熱性に優れた容器となる。また、前記した通り中皿は第一の食品と直接又はその蒸気及び第二の食品と触れ合うこととなることとなるため耐油性に優れるポリオレフィン系樹脂から構成されていることが好ましい。しかしながらポリオレフィン系樹脂は熱による収縮が生じやすい。本発明では、熱収縮が少ないスチレン系樹脂から構成される蓋体を中皿と同一嵌合部にて二重嵌合させることにより、蓋体が中皿の熱収縮を抑えることとができる。
以下、本発明の包装容器についての一実施態様を図面に基づき説明する。
<容器本体>
図1に示すように、容器本体1は、底面部10と、底面部10の外縁から上方に向けて拡開しつつ延びる本体側面部11と、本体側面部11の上端から外方に向けて延びる本体フランジ部12とを備えている。底面部10には種々の形状の図示しない脚部を設けてよい。本体側面部11の上部には、図3に示すように第1凹状嵌合受部14、更に第1壁部15が設けられている。また、本実施態様では、容器本体の平面視形状は、平面視四角形であり、コーナー部が隅丸状に形成されている。前記第1凹状嵌合受部14及び第1壁部15は全周に亘って設けられている。また、前記コーナー部の曲率半径は30mmである。
ここで、第1凹状嵌合受部及び第1壁部から構成される被嵌合部の高さH1は14mmであり、第1壁部の高さH2は6.1mmである。ここで、高さH1及びH2は、前記した通り、いずれも容器本体フランジ部の上端を基準とするものであり、H2は第1壁部下端までの高さ、H1は容器外面の屈曲部分までの高さで示されるものである。
本体第1凹状嵌合受部14は、外側に向けて湾曲した断面視円弧状である。ここで、本実施態様における該本体第1凹状嵌合受部14の曲率半径R1は4.2mmである。
次に、第1壁部15は本体側面部11の上端部に設けられ、上下方向に沿って略垂直状に延びている。ここで、本実施態様における第1壁部15の長さは4mmである。
更に、容器本体側面外壁には、図1に示すように水平方向に延びる凹凸状リブ有しており、容器本体の強度向上に寄与している。
本体フランジ部12は、本体第1壁部15に続いて外側に延びており、上側に向けて湾曲した玉縁状部である。図4に示すように中皿を嵌め込んだ際に中皿フランジによって下方に押し込まれる。ここで、本体フランジ部12の厚さは最大で2mmであり、図3に示すフランジ幅Faは、本実施態様では7.5mmである。
容器本体フランジ部12の外縁には、外側に向けて例えば水平方向に向けて延びる本体縁取り部16を形成している。本体縁取り部13の内外方向の全幅のうち外側領域には極細の多数の凹凸を形成することが好ましく、補強効果が得られると共に指の切創が防止される。この凹凸は、正面から拡大して見たときに波形状とされ、多数の山頂と谷底の延びる方向が幅方向(内外方向)である。また、この凹凸は、例えば、平目ローレット目や綾目ローレット目のようなローレット目によって形成されてよい。また、容器本体の高さ、具体的には、図6における高さH3は、本実施形態では61mmである。
容器本体1は、ポリスチレンとポリフェニレンエーテルとの混合樹脂の発泡体であり、該発泡体の内容物側表面には、ポリプロピレンフィルムにポリスチレンフィルムをドライラミネートし、該ポリスチレンフィルム側が熱ラミネートされた構造を有している。
<中皿>
中皿2は、図1に示す様に、中皿底面部20と、中皿底面部20の周縁から上方に延びる中皿側面部21と、更に該側壁部21上端から外側へ略水平に伸びる中皿延在部26、その外端より上方に向けて第2中皿嵌合凸部23a、それに連続して第2中皿壁部23bを有し、更に傾斜部23cが設けられ、該傾斜部23cを介して中皿フランジ部22へと続いている。中皿フランジ部22は、図3に示すように、断面視で水平に平坦な形状であり、全周に亘って形成されている。また、該中皿フランジ部の平面視のコーナー部は曲率半径35mmである。
また、中皿フランジ部22の外縁端からは、図3に示す通り、第一スカート部24b、第二スカート部24aが形成され、その下端から外方に延出するスカート端部24cが形成されている。
ここで、第2中皿嵌合凸部23aは、略水平に伸びる中皿延在部26の外縁から図3に示すように、容器本体1の第1凹状嵌合受部14の内側を押し込む様に嵌合し、第2中皿壁部23bは容器本体の第1壁部に当接している。これにより、嵌合強度がより強固なものとなる。この第2中皿嵌合凸部23a、第2中皿壁部23bは、全周に亘って設けられていることが好ましい。
中皿2は、容器本体1よりも浅い形状であり、具体的には、図6における深さH4は17mmであり、容器本体1内に内嵌合する。中皿2は、嵌合状態にて、その全体が容器本体1に入り込んだ状態となるが、収容された状態において、中皿底面部30は本体底面部10から上方に浮いた状態となる。中皿底面部20には種々のリブを形成してよい。
図3に示すように、第2中皿嵌合凸部23aは、外側に向けて湾曲した断面視円弧状であり、本実施形態ではその曲率R2は3.3mmである。
また、本発明では、第2中皿嵌合凸部及び第2中皿壁部、好ましくは更に傾斜部によって構成される嵌合部の内側の深さHd(図4における嵌合部高さHd)が十分大きくなっており、これにより汁漏れ、スープ漏れを良好に防ぐことができる。
具体的には、第2中皿嵌合凸部23aの高さHf(図4における嵌合凸部高さHf)は4.5mm、第2中皿壁部23bの高さHe(図4における第2中皿嵌合壁部高さHe)は4mm、傾斜部23cの高さHg(図4における傾斜部高さHg)は2.8mmであって、かつ、嵌合部内側深さ(図4における嵌合部高さHd)は11.3mmである。
中皿フランジ部22は、傾斜部23cの上端より外方に向けて略水平に延出した形状を有している。中皿2を容器本体1に嵌合させた際、図5に示すように中皿フランジ部22は、容器本体の玉縁状のフランジ部12の上部を下に向けて押し込むこととなり、嵌合強度がより強固なものとなる。
ここで、本実施態様では、本体/中皿/蓋体の相互の密閉性をより高めることができる点から、中皿フランジ部の幅Fb(図3における中皿フランジ幅Fb)は、6.5mmである。ここで蓋体フランジ部の幅Fbとは、前記した通り、図3に示すように第二スカート部24aに沿う直線と、中皿フランジ部からの延長線との交点から、中皿フランジ部内縁端までの長さをいう。
中皿スカート部の長さは、そのスカート端部24cから中皿のフランジ部22までの高さHaが6.7mmであり、嵌合状態において、容器本体のフランジ端部16から、中皿スカート端部24cまでの高さHbが2.7mmである。本実施形態では、このように大きく中皿スカート端部24cが容器本体のフランジ端部16よりも低い位置に延びていることから漏れ出しを良好に防ぐことができる。なお、中皿スカート部を構成する第一スカート部24bは、その高さHcが2.7mmであり、第二スカート部24aの高さは4mmである。
中皿フランジ部22のフランジ外縁端部24cには極細の多数の凹凸を形成している。これにより補強効果が得られると共に指の切創を防止できる。この凹凸は、正面から拡大して見たときに波形状とされ、多数の山頂と谷底の延びる方向が幅方向(内外方向)である。また、この凹凸は、例えば、平目ローレット目や綾目ローレット目のようなローレット目によって形成されてよく、特には、滑りにくいようにするために綾目ローレット目によって形成することが好ましい。
また、平面視略四角形の各辺の中皿延在部の中央近傍には、該中皿延在部の内縁端において上方に突出する突起部25を有している。閉蓋時において蓋体壁面を手でつかんだ場合であっても、該突起部が内向きに働く力を支え、蓋体が外れることを防止できる他、蓋体壁面を掴み持ち運ぶことも可能である。
斯かる突起部の大きさは、本実施形態では、長辺側の突起部の長さLxは26mmであり、短辺側の突起部の長さLyは16mmである。また、突起部の高さHhは2.8mmである。
また、本実施態様では、中皿2には、下部空間で発生した蒸気を上部空間に排出するための蒸気排出孔28hが設けられている。
中皿フランジ部22の外縁には、容器本体1から中皿2を容易に取り外すことができるようにするため、各コーナーに中皿摘み部27を有している。
<蓋体>
蓋体3は透明であり、容器に収容した食品を、蓋体3を介して外部から視認できる。図1に示すように、蓋体3は、天面部30と、天面部30の外縁から下方に向けて延設された蓋側面部31と、蓋側面部31の下端から外側に向けて略水平に延設された蓋体延在部35と、第3蓋体嵌合凸部33a、第3蓋体嵌合凸部33aから続く第3蓋体壁部33b、その上端から続く傾斜部33c、該傾斜部33cの上端から外側に向けて延設された蓋体フランジ部32とを備えている。
また、蓋体フランジ部32の外端より下方に向けてスカート部を有しており、図3に示す通り、第一スカート部34b、第二スカート部34aが形成され、その下端から外方に延出するスカート部端部34cが形成されている。
また、蓋体フランジ部32は、図3に示すように、断面視で水平に平坦な形状であり、これにより本体/中皿/蓋体の相互の密閉性がより良好なものとなる。更に、図3に示す、水平に構成された蓋体フランジ部の幅Fcは、6.9mmである。ここで蓋体フランジ部32の幅Fcとは、図3に示すように、第二スカート部に沿う直線と、蓋体フランジ部32からの延長線との交点から、蓋体フランジ部32内縁端までの長さをいう。また、蓋体フランジ部32は全周に亘って構成されている。また、蓋体フランジ部32の平面視のコーナー部は曲率半径35mmである。
ここで蓋体スカート部の長さ、即ち、そのスカート端部からフランジ部までの高さHiは4.8mmである。
前記した蓋体延在部35、第3蓋体嵌合凸部33a、第3蓋体壁部33b、傾斜部33cは全周に亘って形成されている。
前記蓋体における嵌合部は、図3に示すように蓋体延在部35の外縁から続く第3蓋体嵌合凸部33a、第3蓋体嵌合凸部33aから続く第3蓋体壁部33bとから構成される。また、第3蓋体壁部33b上端からは、傾斜部33cを介して蓋体フランジ部32へと続いている。
本実施形態では、第3蓋体嵌合凸部33aの曲率R3は1.2mmである。また、蓋体の蓋体フランジ部32から第3蓋体嵌合凸部33a最下部までの高さを大きくし、中皿の嵌合部内側形状に沿う形状とすることにより、嵌合部における容器本体/中皿/蓋体の密着性が高められ、漏れ防止等を効果的に発現させることができる。斯かる観点から、本実施形態では、蓋体嵌合凸部33aの高さHkは3.2mm、第3蓋体壁部33bの高さHjは4.8mm、蓋体のおける傾斜部33cの高さHlは2.9mmである。
ここで、閉蓋状態において第3蓋体嵌合凸部33aは中皿の第2中皿嵌合凸部23aに内嵌合し、第3蓋体壁部33bは第2中皿壁部23bの内容物側表面に当接する。
本実施形態において、蓋側面部31には上下方向に延び、外側へ膨出又は内容物側に膨出するリブを有している。これにより、蓋体の強度、形状安定性が向上してる。また、斯かるリブは間欠的に蓋体壁面全周に亘って設けられているが、前記した中皿の突起部25に対応する壁面にはリブのない平坦壁面部36となっている。本発明では、斯かる平坦壁面部36を掴んだ場合に、前記突起部25が内向きに働く力を支え、閉蓋状態で容器を持ち運ぶことが可能となる。
また、本実施形態では、図示しないものの、蓋体スカート部33の下端から外側に延びる蓋縁取り部34cに極細の多数の凹凸を形成している。該凹凸により、補強するとともに、指などがあたっても、指などを切ることがないように作業者の安全性を高めることができる。この凹凸は、正面から拡大して見たときに波形状とされ、多数の山と谷の方向が容器の内外方向に沿っている。また、この凹凸は、例えば、平目ローレット目や綾目ローレット目のようなローレット目によって形成され、さらには、滑りにくいようにするため、綾目ローレット目によって形成することが好ましい。
<閉蓋状態>
容器本体1、中皿2、及び蓋体3を嵌合させた状態の平面図を図2に、また、図2のA-A端面図を図6に示す。また、図示してはいないものの、容器本体1と中皿2との間の収容空間には第1の食品の食品が収容され、中皿には第2の食品が収容される。本実施態様では、中皿延在部26、蓋体延在部35が各フランジ面から深い位置となる様に設け、かつ、図5及び図6に示されるように容器本体上部において中皿及び蓋体が同一箇所にて二重に嵌合され、更に、中皿のスカート部下端部24cが容器本体16よりも低い位置にまで伸びでいることから第1の食品であるスープなどの液状物の漏れ出しを良好に防止できる。
また、図5から分かるように、容器本体1の第1凹状嵌合受部14と、中皿2の第2中皿嵌合凸部23aと、蓋体3の第3蓋体嵌合凸部33aとが、第1凹状嵌合受部14の曲率半径をR1、第2中皿嵌合凸部23aの曲率半径をR2、蓋体3の第3蓋体嵌合凸部33aの曲率半径をR3としたときに
R1>R2>R3
となる関係にある。これにより、容器本体、中皿、及び蓋体の位置関係が常に最適な状態となり相互の反発力が最大限発揮され、各突起部が嵌合受部を強く押圧することとなる他、更に、容器本体1の第1壁部15、中皿2の第2中皿壁部23b、蓋体3の第3蓋体壁部33bは相互に面で接触しており、嵌合強度がより高められ、スープ等の漏れ出しや染み出しをより効果的に防止している。
1・・・容器本体
10・・・・底部
11・・・・本体側面部
12・・・・フランジ
14・・・・第1凹状嵌合受部
15・・・・第1壁部
16・・・・フランジ外縁端部
2・・・・・中皿
20・・・・中皿底面部
21・・・・中皿側面部
21a・・・中皿延在部
22・・・・中皿フランジ部
23・・・・傾斜面
23a・・・第2中皿嵌合凸部
23b・・・第2中皿壁部
23c・・・傾斜部
24b・・・第一スカート部
24a・・・第二スカート部
24c・・・スカート部下端部
25・・・・突起部
26・・・・中皿延在部
27・・・・掴み部
28h・・・蒸気排出孔
30・・・・天面部
31・・・・蓋側面部
32・・・・蓋体フランジ部
33a・・・第3蓋体嵌合凸部
33b・・・第3蓋体壁部
33c・・・傾斜部
34b・・・第一スカート部
34a・・・第二スカート部
34c・・・スカート部端部
35・・・・蓋体延在部



Claims (8)

  1. 容器本体と中皿と蓋体とを備えた食品包装容器であって、
    容器本体が、上部が開口する容器であり、その側壁上部に外向きに凹んだ第1凹状嵌合受部、該第1凹状嵌合受部から続く上方に第1壁部を有し、更に開口部上端には本体フランジ部、更に、その先端に外方に向けて延出するフランジ外縁端部を有しており、
    前記中皿が、閉蓋状態において、容器本体の前記第1凹状嵌合受部に内嵌合する、第2中皿嵌合凸部と、第2中皿嵌合凸部から続き、閉蓋状態において前記第1壁部に当接する、第2中皿壁部と、閉蓋状態において前記本体フランジを上部より圧着する中皿フランジ部と、その外縁より下方に延びるスカート部と有しており、かつ、閉蓋状態にて、該スカート部の下端が、前記容器本体のフランジ外縁端部よりも下方に位置しており、
    前記蓋体が、天面部と、天面部よりも外側に設けられ、閉蓋状態において中皿の第2中皿嵌合凸部の内容物側表面に内嵌合する第3蓋体嵌合凸部と、第3蓋体嵌合凸部から続き、閉蓋状態において第2中皿壁部の内容物側表面に当接する、第3蓋体壁部とを有する、ことを特徴とする食品包装容器。
  2. 容器本体が、平面視矩形であり、かつ、そのコーナー部が隅丸状に構成されている請求項1記載の食品包装容器。
  3. 前記容器本体の第1凹状嵌合受部及び第1壁部から構成される被嵌合部の高さが10~16mmであり、かつ、第1壁部の高さが4~8mmである請求項1記載の食品包装容器。
  4. 中皿が、第2中皿壁部から続く上方に傾斜部を有し、
    前記第2中皿嵌合凸部の高さが3~6mm、第2中皿壁部の高さが3~6mm、傾斜部の高さが1~3.5mmであって、かつ、第2中皿嵌合凸部の高さと第2中皿壁部の高さと傾斜部の高さとを合計した嵌合部内側深さが8~15mmである請求項3記載の食品包装容器。
  5. 前記中皿の中皿フランジ部が平坦部を有しており、該平坦部が閉蓋状態において本体フランジ部を押圧するものである請求項4記載の食品包装容器。
  6. 前記蓋体の第3蓋体嵌合凸部の高さが2~5mm、第3蓋体壁部の高さが4~7mmである請求項4記載の食品包装容器。
  7. 前記蓋体の蓋体フランジ部が、平坦部を有しており、該平坦部が閉蓋状態において本体フランジ部及び中皿フランジ部を押圧するものである請求項6記載の食品包装容器。
  8. 前記中皿が、前記第2中皿嵌合凸部の下端より内容物側に水平に延出する中皿延在部を全周に亘って有しており、かつ、該中皿延在部に内縁端において上方に突出する突起部を有する請求項2記載の食品包装容器。
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