JP2021175637A - アンカ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第2部材が第1部材に対して連結方向へ相対移動されたか否かを目視で確認できるアンカ装置を得る。【解決手段】本アンカ装置10では、スプリングプレート40のピン制限部56が取付ピン12の大径部18へ乗り上がるように移動すると、スプリングプレート40の傾動片54が傾動され、傾動片54と共にカバー60が傾動される。プレート22が取付ピン12に対して装置長手方向一側へ移動され、大径部18がピン制限部56よりも装置長手方向他側へ相対移動されると、傾動片54が弾性によって復元されてカバー60が元の位置へ戻る。このため、カバー60を目視することで大径部18がピン制限部56よりも装置長手方向他側へ相対移動したか否かを確認できる。【選択図】図1

Description

本発明は、車体側とウェビング側とを連結するアンカ装置に関する。
下記特許文献1に記載のアンカ装置では、アンカプレートの開口に貫通配置されたスタッドがアンカプレートに対して移動され、スタッドが開口のロック領域へ到達すると、スタッドが係止片によって開口の拡大領域へ戻ることが制限される。ところで、スタッドが開口のロック領域へ到達したか否か、すなわち、アンカプレートがスタッドに対して十分に相対移動されたか否かは、目視で確認できることが好ましい。
特開2019−202561号公報
本発明は、上記事実を考慮して、第2部材が第1部材に対して連結方向へ相対移動されたか否かを目視で確認できるアンカ装置を得ることが目的である。
本発明の第1の態様のアンカ装置は、車両の車体側及びウェビング側の一方に設けられる第1部材と、前記車両の車体側及びウェビング側の他方に設けられ、前記第1部材への貫通状態で貫通方向に対して交差する連結方向へ前記第1部材に対して相対移動されることで前記第1部材に連結される第2部材と、前記第1部材に設けられ、前記第2部材が前記第1部材に連結される際に制限部が前記第2部材に押圧されて移動し、前記第2部材の前記第1部材への連結状態では、前記第2部材による押圧が解消されて前記制限部が前記第2部材からの押圧による移動方向とは反対方向へ移動し、前記第2部材の前記第1部材に対する連結方向へとは反対方向への相対移動を制限する制限部材と、前記制限部材に設けられ、前記第2部材からの押圧による前記制限部の移動方向側から前記制限部を覆うと共に、前記制限部の移動によって移動されるカバーと、を備えている。
本発明の第1の態様のアンカ装置によれば、第2部材が第1部材に連結される際には、制限部材の制限部が第2部材に押圧されて移動される。第2部材が第1部材に貫通配置された状態で第2部材が第1部材に対して連結方向へ相対移動され、第1部材と第2部材との連結状態になると、制限部材の制限部は、第2部材からの押圧が解消され、第2部材からの押圧による移動方向とは反対方向へ移動される。第2部材は、このように移動された制限部によって第1部材に対する連結方向とは反対方向への相対移動が制限される。これによって、第1部材と第2部材との連結が保たれ、本アンカ装置介したウェビングと車体との連結が保たれる。また、第1部材と第2部材との連結状態で制限部材の制限部は、カバーによって第2部材からの押圧による制限部の移動方向側から覆われている。
ここで、カバーは、制限部材の制限部の移動によって移動される。このため、カバーは、第2部材からの押圧による制限部の移動によってカバーが移動された状態及び第2部材からの押圧の解消による制限部の移動によってカバーが移動された状態の各々の状態は、目視できる。したがって、これらの状態を目視することで、第2部材が第1部材に対して連結方向へ相対移動された状態(すなわち、第1部材と第2部材との連結状態)か否かを確認できる。
本発明の第2の態様のアンカ装置は、前記第1の態様のアンカ装置において、前記カバー及び前記制限部の一方は、前記第2部材からの押圧による前記制限部の移動方向側に互いに対向し、互いの間に前記カバー及び前記制限部の他方が配置される対向部を備えている。
本発明の第2の態様のアンカ装置によれば、カバー及び制限部の一方は、対向部を備えている。対向部の間にはカバー及び制限部の他方の配置が可能とされている。ここで、対向部は、第2部材からの押圧による制限部の移動方向に互いに対向されている。このため、カバー及び制限部の他方が対向部の間に配置されることによって、制限部の移動によってカバーを移動させることができる。
本発明の第3の態様のアンカ装置は、前記第1の態様又は前記第2の態様のアンカ装置において、前記第2部材からの押圧による前記制限部の移動方向に対して交差する方向側の前記カバーの側方に設けられ、前記第2部材からの押圧による前記制限部の移動方向側からの荷重の支持が可能で、前記荷重を支持することで前記荷重が前記カバーに作用することを抑制する荷重支持部材を備えている。
本発明の第3の態様のアンカ装置は、荷重支持部材を備えている。荷重支持部材は、第2部材からの押圧による制限部の移動方向に対して交差する方向側のカバーの側方に設けられる。荷重支持部材は、第2部材からの押圧による制限部の移動方向側からの荷重の支持が可能とされる。このような荷重が荷重支持部材によって支持されることで、このような荷重がカバーに作用することを抑制できる。
以上、説明したように、本発明の第1態様のアンカ装置では、制限部材の制限部の移動によってカバーが移動されるため、カバーを目視することで、第2部材が第1部材に対して連結方向へ相対移動された状態(すなわち、第1部材と第2部材との連結状態)か否かを確認できる。
第1の実施の形態に係るアンカ装置の分解斜視図である。 第1の実施の形態に係るアンカ装置の組付状態の斜視図である。 装置厚さ方向他側からカバー及びスプリングプレートを見た図である。 取付ピンが連通孔を貫通した状態を示す図で、(A)は、装置厚さ方向一側から見た平面図で、(B)は、(A)の4B−4B線に沿った断面図である。 スプリングプレートのピン制限部が取付ピンの大径部に押圧されてスプリングプレートの傾動片が傾動された状態を示す図で、(A)は、装置厚さ方向一側から見た平面図で、(B)は、(A)の5B−5B線に沿った断面図である。 スプリングプレートのピン制限部が取付ピンの大径部に乗り上げた状態を示す図で、(A)は、装置厚さ方向一側から見た平面図で、(B)は、(A)の6B−6B線に沿った断面図である。 取付ピンの大径部がスプリングプレートのピン制限部よりも装置長手方向他側へ移動した状態を示す図で、(A)は、装置厚さ方向一側から見た平面図で、(B)は、(A)の7B−7B線に沿った断面図である。 (A)は、第2の実施の形態に係るアンカ装置の平面図で、(B)は、(A)の8B−8B線に沿った断面図である。 第3の実施の形態に係るアンカ装置の平面図である。 (A)は、第4の実施の形態に係るアンカ装置の平面図で、(B)は、(A)の10B−10B線に沿った断面図である。 第5の実施の形態に係るアンカ装置の平面図で、カバー及びプロテクタの展開状態の図である。 第5の実施の形態に係るアンカ装置の側面図で、カバー及びプロテクタの展開状態の図である。
次に、図1から図12の各図に基づいて本発明の各実施の形態について説明する。なお、各図において適宜に示される矢印Lは、アンカ装置10の装置長手方向一側を示し、矢印Wは、装置幅方向一側を示し、矢印Tは、装置厚さ方向一側を示す。これらの装置長手方向、装置幅方向、装置厚さ方向の各方向は、以下の各実施の形態の説明に便宜的に用いるものである。したがって、例えば、アンカ装置10の形状によっては、その装置長手方向、装置幅方向、装置厚さ方向の各方向が以下の説明における各方向とは異なる場合もありうる。
また、以下の各実施の形態を説明するにあたり、説明している実施の形態よりも前出の実施の形態と実質的に同一の部位については、同一の符号を付与してその詳細な説明を省略する。
<第1の実施の形態の構成>
図1に示されるように、アンカ装置10は、第2部材としての取付ピン(アンカピン)12を備えている。取付ピン12は、例えば、全体的に鉄等の金属により形成され、フロントシートのシートクッション(図示省略)における装置厚さ方向一側の装置長手方向他側部分に配置されている。
取付ピン12の装置厚さ方向一側部分は、基部としてのベース部14、軸部としての小径部16及び頭部としての大径部18を備えている。ベース部14は、円板形状(又は円柱形状)とされ、ベース部14の中心軸線方向は、装置厚さ方向に沿っている。取付ピン12のベース部14より装置厚さ方向他側部分は、フロントシートのシートクッションを構成するフレーム等の車体10Aに固定(連結)されており、ベース部14は、車体10Aに一体にされている。
小径部16は、ベース部14の装置厚さ方向一側に設けられている。小径部16は、円柱形状とされ、小径部16の外径寸法は、ベース部14の外径寸法よりも小さくされている。小径部16の中心軸線方向は、装置厚さ方向に沿っており、小径部16は、ベース部14に対して同軸上に配置されている。小径部16の装置厚さ方向他側端は、ベース部14の装置厚さ方向一側端に繋がっており、小径部16は、ベース部14に一体にされている。
大径部18は、小径部16の装置厚さ方向一側に設けられている。大径部18は、円柱形状(又は円板形状)とされ、大径部18の外径寸法は、小径部16の外径寸法よりも大きくされている。大径部18の中心軸線方向は、装置厚さ方向に沿っており、大径部18は、小径部16に対して同軸上に配置されると共に、外周面が装置厚さ方向(軸方向)において凸状に湾曲されている。大径部18の装置厚さ方向他側端は、小径部16の装置厚さ方向一側端に繋がっており、大径部18は、小径部16に一体にされている。
図1及び図2に示されるように、アンカ装置10は、プレート20(アンカプレート)を備えている。プレート20は、第1部材としてのプレート本体22を備えている。プレート本体22は、全体として鉄等の金属によって略矩形板状に形成されており、プレート本体22の厚さ寸法(装置厚さ方向寸法)は、図1に示される取付ピン12の小径部16の軸方向寸法よりも小さくされている。
図1及び図2に示されるように、プレート本体22には、連結部としてのウェビング挿通部26、及び貫通孔としての連通孔24が形成されており、連通孔24は、挿入部としてのピン挿入部28、及び保持部としてのピン係止部30によって構成されている。ウェビング挿通部26は、プレート本体22の装置長手方向一側部分に配置されており、ウェビング挿通部26は、装置幅方向に長い長孔とされ、プレート本体22の厚さ方向に貫通されている。
ウェビング挿通部26の内側には、アンカ装置10と共に車両のシートベルト装置を構成する長尺帯状のウェビング(図示省略)の長手方向先端部が通されている。ウェビングの長手方向先端部は、ウェビング挿通部26の装置長手方向一側からウェビング挿通部26の内側を通されて装置長手方向一側へ折返されている。この折返し部分よりもウェビングの長手方向先端側部分は、折返し部分よりもウェビングの長手方向基端側部分に対してウェビングの厚さ方向に重ねられ、縫合等によって折返し部分よりもウェビングの長手方向基端側部分に固定されている。これにより、ウェビングの長手方向先端部は、プレート20に係止(連結)されている。
シートベルト装置は、ウェビング巻取装置(図示省略)を備えている。ウェビング巻取装置は、巻取軸としてのスプールを備えており、ウェビングの長手方向基端部は、スプールに係止されている。また、ウェビングの長手方向中間部には、タング(図示省略)が設けられている。さらに、フロントシート等のシートにおける乗員の着座位置を挟んでアンカ装置10の配置位置とは反対側には、バックル(図示省略)が設けられている。シートに着座した乗員の身体にウェビングが掛回された状態でタングがバックルに係合されてタングがバックルに保持されることによって乗員の身体へのウェビングの装着状態になる。この乗員の身体へのウェビングの装着状態では、乗員の身体をウェビングによって拘束できる。
図1に示されるように、連通孔24は、プレート本体22の厚さ方向に貫通した孔とされており、プレート本体22におけるウェビング挿通部26の装置長手方向他側に設けられている。連通孔24のピン挿入部28の内周形状は、取付ピン12の大径部18の外周形状より大きく、取付ピン12の大径部18は、ピン挿入部28を通ることができる。
これに対して、連通孔24のピン係止部30は、ピン挿入部28の装置長手方向他側に形成されている。ピン係止部30は、装置長手方向に長い長孔とされており、ピン係止部30の装置長手方向一端は、ピン挿入部28に繋がっている。ピン係止部30の装置幅方向寸法は、取付ピン12のベース部14及び大径部18の各々の外径寸法よりも小さく、取付ピン12の小径部16の外径寸法よりも僅かに大きい。このため、取付ピン12の小径部16をピン係止部30に通すことができる。小径部16がピン係止部30に通った状態では、プレート本体22が取付ピン12に対して装置厚さ方向一側へ相対移動すると、取付ピン12の大径部18が装置厚さ方向一側からプレート本体22へ当接して、プレート本体22の装置厚さ方向一側への移動を制限する。
すなわち、取付ピン12とプレート本体22とを連結させる際には、取付ピン12の大径部18が装置厚さ方向他側から連通孔24を通って取付ピン12の小径部16がプレート本体22のピン挿入部28の内側に貫通配置される。この状態から、プレート本体22が取付ピン12に対して装置長手方向一側へ移動され、これによって、小径部16がプレート本体22のピン係止部30における装置長手方向他端部へ相対移動されて、取付ピン12とプレート本体22との連結状態になる。
プレート本体22の装置厚さ方向一側には、制限部材としてのスプリングプレート40が設けられている。スプリングプレート40は、金属製で略矩形枠板状にされており、スプリングプレート40の装置幅方向寸法は、プレート本体22の装置幅方向寸法に比し僅かに小さくされている。スプリングプレート40の装置長手方向他側部の装置幅方向両側部には、脚部42が形成されており、脚部42の装置長手方向他側部分には、固定孔46が貫通形成されている。固定孔46及びプレート本体22には、リベット48が挿入されており、リベット48によってスプリングプレート40がプレート本体22に固定されている。脚部42の装置長手方向一側部分には、弾性部としての起立部42Aが形成されており、起立部42Aは、装置長手方向一側へ向かうに従い装置厚さ方向一側へ向かう方向に傾斜されている。
スプリングプレート40の装置長手方向他側部分内には、断面略L字形板状の付勢部50が一体形成されており、付勢部50の装置長手方向他側部分は、スプリングプレート40の装置長手方向他側部の装置幅方向中央部から装置厚さ方向一側に延出されている。付勢部50の装置長手方向一側部分は、装置長手方向一側に延出されており、付勢部50の装置長手方向一側端部は、装置幅方向両側に拡大されると共に、装置長手方向において装置厚さ方向他側に凸状に湾曲されている。
付勢部50の装置長手方向一側端部は、取付ピン12の大径部18によって装置厚さ方向一側に押圧されており、付勢部50は、特に装置長手方向他側部分が弾性変形されて、装置厚さ方向一側に弾性傾動されている。このため、付勢部50の付勢力によって付勢部50の装置長手方向一側端部とプレート本体22との間に大径部18が挟持されており、プレート本体22の装置厚さ方向一側面が大径部18の装置厚さ方向他側面に圧接されて、プレート本体22の装置厚さ方向への移動が制限されている。
スプリングプレート40の起立部42Aより装置長手方向一側部分は、制限部としての本体部52とされており、本体部52は、脚部42の装置長手方向他側部分に対し装置厚さ方向一側に配置されている。本体部52の装置長手方向一側部分内には、傾動片54が一体形成されており、傾動片54は、本体部52の装置長手方向一側部の装置幅方向中央部から装置長手方向他側に延出されている。傾動片54の装置長手方向他側端部(先端部)には、ピン制限部56が形成されており、ピン制限部56は、装置長手方向他側へ向かうに従い装置厚さ方向他側へ向かう方向に延出されている。
取付ピン12とプレート20との連結状態では、ピン制限部56の装置長手方向他側には、取付ピン12の大径部18が配置される。この状態では、ピン制限部56の装置長手方向他側への移動が大径部18によって制限される。これによって、プレート20(プレート本体22及びスプリングプレート40)の装置長手方向他側への移動が制限されて、プレート20に取付ピン12が保持される。
一方、本アンカ装置10は、カバー60を備えている。カバー60は、例えば、全体的に合成樹脂材によって成形されている。カバー60は、対向部を構成するカバー本体62を備えている。カバー本体62は、平板状とされ、カバー本体62の厚さ方向は、装置厚さ方向とされている。
また、カバー本体62の装置長手方向一側には、第1壁部64が設けられている。第1壁部64の装置厚さ方向一端は、カバー本体62の装置長手方向一端に繋がっている。さらに、カバー本体62の装置幅方向両側には、第2壁部66が設けられている。装置幅方向一側の第2壁部66の装置厚さ方向一端は、カバー本体62の装置幅方向一端に繋がっており、装置幅方向他側の第2壁部66の装置厚さ方向一端は、カバー本体62の装置幅方向他端に繋がっている。
また、カバー60には、一対の長孔68が形成されている。これらの長孔68は、装置長手方向に長い。一方の長孔68は、カバー60の幅方向一端部に形成されている。この一方の長孔68の幅方向中間部よりも一方の側は、装置幅方向一側の第2壁部66の装置厚さ方向一側の端部に形成されており、装置幅方向一側の第2壁部66の厚さ方向に装置幅方向一側の第2壁部66を貫通している。この一方の長孔68の幅方向中間部よりも他方の側は、カバー本体62の装置幅方向一側の端部に形成されており、カバー本体62の厚さ方向にカバー本体62の貫通している。
これに対して、他方の長孔68は、カバー60の幅方向他端部に形成されている。この他方の長孔68の幅方向中間部よりも一方の側は、カバー本体62の装置幅方向他側の端部に形成されており、カバー本体62の厚さ方向にカバー本体62の貫通している。この他方の長孔68の装置幅方向中間部よりも他方の側は、装置幅方向他側の第2壁部66の装置厚さ方向一側の端部に形成されており、装置幅方向他側の第2壁部66の厚さ方向に装置幅方向他側の第2壁部66を貫通している。
また、図3に示されるように、装置幅方向一側の第2壁部66の装置幅方向他側の面及び装置幅方向他側の第2壁部66の装置幅方向一側の面の各々からは、対向部としての対向壁70が延出されている。対向壁70は、カバー60における長孔68の形成位置よりも装置厚さ方向他側に形成されている。また、装置幅方向一側の対向壁70の装置幅方向他端と、装置幅方向他側の対向壁70の装置幅方向一端との間隔は、スプリングプレート40の本体部52の幅(装置幅方向)寸法よりも小さい。
さらに、これらの対向壁70の装置厚さ方向一側の面と、カバー本体62の装置厚さ方向他側の面との装置厚さ方向の間隔は、スプリングプレート40の本体部52の厚さ(装置厚さ方向)寸法よりも僅かに大きい。このため、対向壁70の装置厚さ方向一側でカバー本体62の装置厚さ方向他側の空間が装置長手方向一側でスプリングプレート40の本体部52に対して装置長手方向に対向された状態でカバー60がスプリングプレート40の本体部52に対して装置長手方向他側へ相対移動されると、スプリングプレート40の本体部52を対向壁70の装置厚さ方向一側でカバー本体62の装置厚さ方向他側に配置できる。装置厚さ方向に沿ったカバー60の本体部52に対する相対移動が制限される。これによって、本体部52が装置幅方向を軸方向とする軸周り方向側へ移動されると、カバー60が本体部52と共に移動される。
また、図1及び図2に示されるように、カバー60にはアクセス孔72が形成されている。アクセス孔72は、長孔とされており、アクセス孔72の長手方向中間部よりも一方の側は、カバー60の第1壁部64における装置厚さ方向中間部よりも一方の側に形成されて、第1壁部64の厚さ方向(装置長手方向)に第1壁部64を貫通している。アクセス孔72の長手方向中間部よりも他方の側は、カバー60のカバー本体62における装置長手方向中間部よりも一方の側に形成されて、カバー本体62の厚さ方向(装置厚さ方向)にカバー本体62を貫通している。
アクセス孔72の幅寸法は、例えば、5mmとされている。例えば、幅寸法がアクセス孔72の幅寸法未満の細幅板状の治具、外径寸法がアクセス孔72の幅寸法未満の棒状の治具は、アクセス孔72を通過でき、このような治具の長手方向先端部をスプリングプレート40の本体部52の装置厚さ方向他側へ配置できる。
また、本アンカ装置10は、プロテクタ80を備えている。プロテクタ80は、全体的に合成樹脂材によって成形されている。また、図1に示されるように、プロテクタ80は、装置厚さ方向側から見て全体的に矩形の枠状に形成されている。プロテクタ80は、一対の係合爪82を備えている。一方の係合爪82は、プロテクタ80の装置幅方向一側の部分における装置厚さ方向他側の面から突出形成されている。これに対して、他方の係合爪82は、プロテクタ80の装置幅方向他側の部分における装置厚さ方向他側の面から延出されている。装置幅方向一側の係合爪82の装置厚さ方向中間部よりも装置厚さ方向他端側には爪部84が装置幅方向一側へ突出形成されている。これに対して、装置幅方向他側の係合爪82の装置厚さ方向中間部よりも装置厚さ方向他端側には爪部84が装置幅方向他側へ突出形成されている。
これらの係合爪82に対応してプレート本体22には、一対の係合孔86が形成されている。一方の係合爪82に対応する一方の係合孔86は、プレート本体22における装置幅方向一側に形成され、他方の係合爪82に対応する他方の係合孔86は、プレート本体22における装置幅方向他側に形成されている。これらの係合孔86は、長孔とされ、係合孔86の長手方向は、装置長手方向とされ、これらの係合孔86は、プレート本体22の厚さ方向にプレート本体22を貫通している。
これらの係合孔86の装置長手方向中間部よりも装置長手方向他側の部分では、係合孔86の装置幅方向寸法が、係合爪82における装置幅方向の最大寸法よりも大きい。このため、係合爪82は、係合孔86の装置長手方向中間部よりも装置長手方向他側の部分で係合孔86を通ることができる。
係合孔86の装置長手方向中間部よりも装置長手方向一側の部分では、係合孔86の装置幅方向寸法が、係合孔86の装置長手方向中間部よりも装置長手方向他側の部分よりも小さい。この装置幅方向一側の係合孔86の装置長手方向中間部よりも装置長手方向一側の部分では、係合孔86の装置幅方向一側端が、装置幅方向一側の係合孔86の装置長手方向中間部よりも装置長手方向他側の部分での係合孔86の装置幅方向一側端よりも装置幅方向他側に位置している。
このため、装置幅方向一側の係合孔86の装置長手方向中間部よりも装置長手方向一側の部分では、装置幅方向一側の係合爪82の爪部84よりも装置厚さ方向一側の部分は、装置幅方向一側の係合孔86を通ることができる。しかしながら、この部分では、装置幅方向一側の係合爪82の爪部84は、装置幅方向一側の係合孔86を通ることができない。
また、装置幅方向他側の係合孔86の装置長手方向中間部よりも装置長手方向一側の部分では、係合孔86の装置幅方向寸法が、係合孔86の装置長手方向中間部よりも装置長手方向他側の部分よりも小さい。この装置幅方向他側の係合孔86の装置長手方向中間部よりも装置長手方向一側の部分では、係合孔86の装置幅方向他側端が、装置幅方向他側の係合孔86の装置長手方向中間部よりも装置長手方向他側の部分での係合孔86の装置幅方向他側端よりも装置幅方向一側に位置している。
このため、装置幅方向他側の係合孔86の装置長手方向中間部よりも装置長手方向一側の部分では、装置幅方向他側の係合爪82の爪部84よりも装置厚さ方向一側の部分は、装置幅方向他側の係合孔86を通ることができる。しかしながら、この部分では、装置幅方向他側の係合爪82の爪部84は、装置幅方向他側の係合孔86を通ることができない。
両係合爪82における爪部84よりも装置厚さ方向一側の部分が両係合孔86の装置長手方向中間部よりも装置長手方向他側の部分に貫通配置された状態で、プロテクタ80がプレート本体22に対して装置長手方向一側へ相対移動されると、両係合爪82における爪部84よりも装置厚さ方向一側の部分の両係合孔86での貫通位置が、両係合孔86の装置長手方向中間部よりも装置長手方向一側に移る。この状態では、両係合爪82の爪部84が、プレート本体22の装置厚さ方向他側でプレート本体22と対向される。これによって、プロテクタ80のプレート本体22に対する装置厚さ方向の相対移動が制限される。
また、プロテクタ80は、ウェビング保護部88を備えている。ウェビング保護部88は、プロテクタ80における装置長手方向一側の端部に形成されている。上記の両係合爪82が両係合孔86における装置長手方向中間部よりも装置長手方向他側の部分を貫通配置された状態で、ウェビング保護部88は、プレート本体22のウェビング挿通部26の内側に配置される。
この状態でプロテクタ80がプレート本体22に対して装置長手方向一側へ相対移動され、両係合爪82における爪部84よりも装置厚さ方向一側の部分の両係合孔86での貫通位置が、両係合孔86の装置長手方向中間部よりも装置長手方向一側に移ると、プレート本体22のウェビング挿通部26の内周部における装置長手方向一側の部分及びプレート本体22におけるウェビング挿通部26よりも装置長手方向一側の部分の装置厚さ方向両側がウェビング保護部88によって覆われる。このため、ウェビング挿通部26に挿通されたウェビングは、ウェビング保護部88に当接される。これによって、ウェビングが金属製のプレート本体22、特に、ウェビング挿通部26の内周縁の角部へ当接することを抑制できる。
また、プロテクタ80には、荷重支持部材としての支持壁90が形成されている。支持壁90は、装置厚さ方向一側から見て装置長手方向一側へ向けて開口した略U字形状とされている。支持壁90の厚さ寸法は、カバー60のカバー本体62、第1壁部64、第2壁部66の厚さ寸法よりも大きく(厚く)、例えば、装置厚さ方向一側からの荷重に対する強度や剛性がカバー60のカバー本体62、第1壁部64、第2壁部66よりも高い。取付ピン12の小径部16が連通孔24のピン係止部30内へ貫通配置されて取付ピン12の大径部18がスプリングプレート40のピン制限部56よりも装置長手方向他側に配置された状態で、カバー60の大部分は、支持壁90の内側に配置されるようになっている。
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
以上の構成のアンカ装置10において、車体10Aの取付ピン12にプレート20が取付けられる際には、ウェビングが連結されたプレート本体22のピン挿入部28にプレート本体22の装置厚さ方向他側から取付ピン12が貫通される。これによって、図4(A)及び図4(B)に示されるように、取付ピン12の大径部18がプレート本体22の装置厚さ方向一側に配置される。この状態では、大径部18がスプリングプレート40の傾動片54のピン制限部56の装置長手方向一側に配置される。
大径部18がプレート本体22の装置厚さ方向一側に配置され、取付ピン12の小径部16が、ピン挿入部28の内側に配置された状態で、プレート20が取付ピン12、ひいては、車体10Aに対して装置長手方向一側へ相対移動(スライド)される。これによって、図5(A)及び図5(B)に示されるように、取付ピン12の小径部16が、プレート本体22のピン挿入部28の内側からピン係止部30の内側に移動される。
このようにプレート20が移動すると、図5(A)及び図5(B)に示されるように、スプリングプレート40の傾動片54のピン制限部56が取付ピン12の大径部18の外周面に装置長手方向他側から当接される。このピン制限部56と大径部18との当接状態で更にプレート20が取付ピン12に対して装置長手方向一側へ相対移動されると、傾動片54のピン制限部56が装置長手方向一側から大径部18によって押圧される。
これによって、傾動片54の装置長手方向一側の端部を中心に装置幅方向を軸方向とする軸周り方向へ傾動片54が回動するように弾性的に傾動される。このように傾動片54が傾動されると、図6(A)及び図6(B)に示されるように、ピン制限部56が大径部18の端面(大径部18の装置厚さ方向一側の面)へ乗り上がるように圧接される。
また、ピン制限部56が大径部18の端面へ乗り上がるように圧接されると、傾動片54における装置長手方向一側の端部が傾動片54の弾性によって装置厚さ方向一側へ移動される。これによって、スプリングプレート40の本体部52が脚部42の弾性に抗して脚部42を中心に装置厚さ方向一側へ回動される。これによって、この状態では、本体部52が傾動される。
この状態で更にプレート20が取付ピン12に対して装置長手方向一側へ相対移動されて、スプリングプレート40のピン制限部56が取付ピン12の大径部18よりも装置長手方向一側へ移動されると、スプリングプレート40の傾動片54が自らの弾性によって復元されて、図7(A)及び図7(B)に示されるように、スプリングプレート40のピン制限部56が大径部18の装置長手方向一側に配置される。
この状態では、スプリングプレート40の取付ピン12に対する装置長手方向への相対移動、すなわち、プレート20の取付ピン12に対する装置長手方向への相対移動が制限される。また、このように、スプリングプレート40の傾動片54が自らの弾性によって復元されると、スプリングプレート40の本体部52が脚部42の弾性によって脚部42を中心に装置厚さ方向他側へ回動される。これによって、本体部52が復元される。
さらに、この状態では、付勢部50の装置長手方向一側端部が取付ピン12の大径部18の端面(大径部18の装置厚さ方向一側の面)に乗り上がるように圧接されている。この状態では、大径部18が付勢部50の付勢力によって付勢部50の装置長手方向一側端部とプレート本体22とで挟持される。これによって、プレート本体22の装置厚さ方向への移動が制限されている。
このように、プレート20の取付ピン12に対する装置長手方向への相対移動が制限されてプレート本体22の装置厚さ方向への移動が制限されることでプレート20が取付ピン12へ連結され、ウェビングが車体10Aへ連結される。
ここで、スプリングプレート40の本体部52は、カバー60のカバー本体62とカバー60の両対向壁70との間に配置されておりカバー60の本体部52に対する装置厚さ方向の相対移動が制限されている。このため、スプリングプレート40のピン制限部56が装置長手方向一側から大径部18によって押圧されることで本体部52が傾動されると、カバー60が本体部52と共に傾動される。
カバー60のカバー本体62の装置長手方向一側端部には第1壁部64が形成されており、カバー本体62の装置幅方向両側端部には第2壁部66が形成されている。このため、概ね平板状とされたスプリングプレート40の本体部52に比べて装置厚さ方向の寸法が大きい。このため、カバー60が本体部52と共に傾動されると、カバー60の傾動状態を目視で容易に確認できる。
また、スプリングプレート40のピン制限部56が取付ピン12の大径部18よりも装置長手方向一側へ移動され、これによって、スプリングプレート40の本体部52が復元されると、カバー60が元の位置に戻る。このように元の位置に戻ったカバー60は、目視で容易に確認できる。
したがって、上記の傾動状態のカバー60を目視することでスプリングプレート40のピン制限部56が未だ取付ピン12の大径部18の装置長手方向一側に配置されていないこと、すなわち、プレート20が取付ピン12へ連結されていないことを確認できる。さらに、傾動状態のカバー60が元の位置に戻ることを目視することでスプリングプレート40のピン制限部56が取付ピン12の大径部18の装置長手方向一側に配置され、プレート20が取付ピン12へ連結されたことを確認できる。
また、本アンカ装置10では、スプリングプレート40の本体部52がカバー60によって覆われる。このため、例えば、プレート20と取付ピン12との連結状態でカバー60の外部から異物や人の手等が傾動片54へ当接することを抑制でき、傾動片54が不用意に操作されることを抑制できる。また、カバー60にはアクセス孔72が形成され、アクセス孔72を通った治具によって傾動片54を操作できる。したがって、必要に応じてプレート20と取付ピン12との連結を解消させる際に、スプリングプレート40の本体部52からカバー60を取り外さなくてもよい。
さらに、本実施の形態では、プロテクタ80の支持壁90の内側にカバー60が配置される。これによって、例えば、異物や人の手がプレート本体22とカバー60との間の隙間からスプリングプレート40の傾動片54へ当接することを抑制でき、傾動片54が不用意に操作されることを抑制できる。
また、プロテクタ80の支持壁90の内側にカバー60が配置されるため、例えば、カバー60の第2壁部66が直接掴まれることを抑制できる。これによって、カバー60がスプリングプレート40の本体部52から不用意に外されることを抑制できる。
さらに、プロテクタ80の支持壁90における装置幅方向両側部分を装置幅方向に跨ぐような異物によって装置厚さ方向一側からの荷重が本アンカ装置10に作用すると、この荷重は、プロテクタ80の支持壁90によって支持される。このため、このような荷重がカバー60に作用することを抑制できる。
また、本実施の形態では、カバー60のカバー本体62と、カバー60の両第2壁部66から延出された対向壁70との間にスプリングプレート40の本体部52の装置幅方向両端部が入ることによってカバー60がスプリングプレート40の本体部52に取付けられる。このような構成では、カバー60の装置幅方向両端部における装置長手方向の大部分でカバー60がスプリングプレート40の本体部52よって支持される。このため、カバー60がスプリングプレート40の本体部52から外れることを効果的に抑制でき、また、カバー60は、スプリングプレート40の本体部52の傾動に良好に追従できる。
しかも、装置長手方向他側からスプリングプレート40の本体部52をカバー60に対して相対的にスライド移動させてカバー60のカバー本体62と対向壁70との間にスプリングプレート40の本体部52を入れればカバー60をスプリングプレート40の本体部52へ組み付けることができ、組付作業が簡単である。
さらに、スプリングプレート40の脚部42の付勢力によって本体部52がカバー60を装置厚さ方向他側へ付勢する。これによって、カバー60の第1壁部64等の装置厚さ方向他側端がプレート20のプレート本体22の装置厚さ方向一側の面へ当接されると、カバー60の装置厚さ方向他側への移動が阻止される。この状態では、スプリングプレート40の本体部52がカバー60の対向壁70へ圧接される。これによって、例えば、車両走行時の振動等によってスプリングプレート40の本体部52が装置厚さ方向に移動(振動)することを抑制でき、本体部52が装置厚さ方向への移動(振動)に起因する衝突音の発生等を抑制できる。
<第2の実施の形態及び第3の実施の形態>
次に、カバー60とスプリングプレート40の本体部52との連結の変形例を第2の実施の形態及び第3の実施の形態として説明する。
図8(A)、図8(B)に示されるように、第2の実施の形態では、スプリングプレート40の本体部52に係合孔104が形成されている。本体部52を貫通している係合孔104に対応してカバー60のカバー本体62の装置厚さ方向他側の面には、連結爪102が装置厚さ方向他側へ突出形成されている。連結爪102は、係合孔104を貫通しており、これによって、連結爪102がスプリングプレート40の本体部52へ連結されている。
一方、図9(A)、図9(B)に示されるように、第3の実施の形態では、スプリングプレート40の本体部52の装置幅方向両端部に凹部112が形成されている。装置幅方向一側の凹部112は、装置幅方向一側へ開口するように本体部52の装置幅方向一側端に形成され、装置幅方向他側の凹部112は、装置幅方向他側へ開口するように本体部52の装置幅方向他側端に形成されている。
一方、本実施の形態では、カバー60の第2壁部66の各々に対向壁70に代わる延出片114が形成されている。装置幅方向一側の第2壁部66の延出片114は、装置幅方向一側の第2壁部66の装置幅方向他側の面からスプリングプレート40の本体部52の装置幅方向一側端へ向けて延出されている。この装置幅方向一側の延出片114の装置幅方向他側端には、凸部116が装置幅方向他側へ向けて突出形成されており、この凸部116は、装置幅方向一側の凹部112へ嵌合されている。
これに対して、装置幅方向他側の第2壁部66の延出片114は、装置幅方向他側の第2壁部66の装置幅方向一側の面からスプリングプレート40の本体部52の装置幅方向他側端へ向けて延出されている。この装置幅方向他側の延出片114の装置幅方向一側端には、凸部116が装置幅方向一側へ向けて突出形成されており、この凸部116は、装置幅方向他側の凹部112へ嵌合されている。このように、両凸部116が両凹部112へ嵌合されることによって、カバー60がスプリングプレート40の本体部52へ連結される。
以上のような第2の実施の形態及び第3の実施の形態の構成では、カバー60がスプリングプレート40の本体部52と共に傾動され、また、本体部52の復元によってカバー60が元の位置へ戻る。このため、カバー60を目視することでプレート20が取付ピン12へ連結されているか否かを確認できる。
また、カバー60とスプリングプレート40の本体部52との連結の具体的な態様が前記第1の実施の形態とは異なるだけである。このため、第2の実施の形態及び第3の実施の形態の各々は、基本的には、前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
<第4の実施の形態及び第5の実施の形態>
次に、カバー60の変形例を第4の実施の形態及び第5の実施の形態として説明する。
図10(A)、図10(B)に示されるように、第4の実施の形態では、アンカ装置10は、ヒンジ120を備えている。ヒンジ120は、一対のヒンジベース122を備えている。一方のヒンジベース122は、プロテクタ80の支持壁90の装置長手方向他側の端部における装置幅方向一側の端部よりも装置長手方向一側でプロテクタ80に形成されている。これに対して、他方のヒンジベース122は、プロテクタ80の支持壁90の装置長手方向他側の端部における装置幅方向他側の端部よりも装置長手方向一側でプロテクタ80に形成されている。これらのヒンジベース122には、支持孔124が形成されている。支持孔124は、ヒンジベース122を装置幅方向に貫通している。また、支持孔124は、装置厚さ方向一側へ開口されている。一方のヒンジベース122の支持孔124は、他方のヒンジベース122の支持孔124に対する同軸上に形成されている。
一方、ヒンジ120は、一対のヒンジ軸126を備えている。一方のヒンジ軸126は、カバー60のカバー本体62の装置長手方向他側の端部から装置幅方向一側へ延出されている。この一方のヒンジ軸126は、装置幅方向一側のヒンジベース122の支持孔124へ入っており、一方のヒンジ軸126は、装置幅方向一側のヒンジベース122によって装置幅方向を軸方向とする軸周り方向へ回動可能に支持されている。
これに対して、他方のヒンジ軸126は、カバー60のカバー本体62の装置長手方向他側の端部から装置幅方向他側へ延出されている。この他方のヒンジ軸126は、一方のヒンジ軸126の同軸上に設けられており、装置幅方向他側のヒンジベース122の支持孔124へ入り、装置幅方向他側のヒンジベース122によって装置幅方向を軸方向とする軸周り方向へ回動可能に支持されている。
このように、本実施の形態では、カバー60とプロテクタ80とがヒンジ120によって連結されている。このような本実施の形態では、一例として、上記の第2の実施の形態又は第3の実施の形態と同様の構成でカバー60がスプリングプレート40の本体部52へ連結される。
一方、図11及び図12に示されるように、第5の実施の形態では、アンカ装置10は、ヒンジとしてのインテグラルヒンジ132を備えており、カバー60のカバー本体62の装置長手方向他側端と、プロテクタ80の装置長手方向他側端とがインテグラルヒンジ132によって連結されている。インテグラルヒンジ132は、例えば、カバー60のカバー本体62よりも薄肉とされており、装置幅方向を軸方向とする軸周り方向へ曲げることができる。このように、インテグラルヒンジ132を曲げて、カバー60のカバー本体62を概ね装置厚さ方向にスプリングプレート40の本体部52に対向させた状態で、上記の第2の実施の形態又は第3の実施の形態と同様の構成でカバー60がスプリングプレート40の本体部52へ連結される。
すなわち、これらの第4の実施の形態又は第5の実施の形態のように、カバー60とプロテクタ80とが機械的に連結された構成であっておよい。
なお、上記の各実施の形態では、ウェビングの長手方向先端部が第1部材としてのプレート本体22に係止され、第2部材としての取付ピン12が車体10Aに設けられた構成であった。しかしながら、プレート本体22を第2部材としての車体10Aに設け、取付ピン12を第1部材としてウェビングの長手方向先端部が取付ピン12に係止される構成であってもよい。
10・・・アンカ装置、10A・・・車体、12・・・取付ピン(第2部材)、22・・・プレート本体(第1部材)、40・・・スプリングプレート(制限部材)、54・・・傾動片(制限部)、60・・・カバー、90・・・支持壁(荷重支持部材)

Claims (3)

  1. 車両の車体側及びウェビング側の一方に設けられる第1部材と、
    前記車両の車体側及びウェビング側の他方に設けられ、前記第1部材への貫通状態で貫通方向に対して交差する連結方向へ前記第1部材に対して相対移動されることで前記第1部材に連結される第2部材と、
    前記第1部材に設けられ、前記第2部材が前記第1部材に連結される際に制限部が前記第2部材に押圧されて移動し、前記第2部材の前記第1部材への連結状態では、前記第2部材による押圧が解消されて前記制限部が前記第2部材からの押圧による移動方向とは反対方向へ移動し、前記第2部材の前記第1部材に対する連結方向へとは反対方向への相対移動を制限する制限部材と、
    前記制限部材に設けられ、前記第2部材からの押圧による前記制限部の移動方向側から前記制限部を覆うと共に、前記制限部の移動によって移動されるカバーと、
    を備えるアンカ装置。
  2. 前記カバー及び前記制限部の一方は、前記第2部材からの押圧による前記制限部の移動方向側に互いに対向し、互いの間に前記カバー及び前記制限部の他方が配置される対向部を備える請求項1に記載のアンカ装置。
  3. 前記第2部材からの押圧による前記制限部の移動方向に対して交差する方向側の前記カバーの側方に設けられ、前記第2部材からの押圧による前記制限部の移動方向側からの荷重の支持が可能で、前記荷重を支持することで前記荷重が前記カバーに作用することを抑制する荷重支持部材を備える請求項1又は請求項2に記載のアンカ装置。
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