JP2021175214A - 保持装置、検査システム、及び移動方法 - Google Patents

保持装置、検査システム、及び移動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】性能を向上可能な保持装置、検査システム、及び移動方法を提供する。【解決手段】実施形態に係る保持装置は、保持機構と、移動機構と、第1計測器と、第1検出器と、第1制御部と、を備える。前記保持機構は、第1方向に延びる柱状の第1構造体と、前記第1方向に垂直な第1面に沿って前記第1構造体の周りに設けられた筒状の第2構造体と、の間の間隙を移動可能な移動体を保持する。前記移動機構は、前記第1方向まわりの周方向に沿って前記保持機構を移動させる。前記第1計測器は、前記保持機構の前記周方向における移動量を計測する。前記第1検出器は、前記保持機構の前記第1面における傾きを検出する。前記第1制御部は、前記第1計測器による計測結果及び前記第1検出器による検出結果に基づいて前記移動機構を動作させ、前記保持機構を移動させる。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、保持装置、検査システム、及び移動方法に関する。
構造体上を移動する移動体と、この移動体を保持する保持装置と、を備えた検査システムがある。保持装置及び検査システムについて、性能の向上が望まれている。
特開2018−75979号公報
本発明が解決しようとする課題は、性能を向上可能な、保持装置、検査システム、及び移動方法を提供することである。
実施形態に係る保持装置は、保持機構と、移動機構と、第1計測器と、第1検出器と、第1制御部と、を備える。前記保持機構は、第1方向に延びる柱状の第1構造体と、前記第1方向に垂直な第1面に沿って前記第1構造体の周りに設けられた筒状の第2構造体と、の間の間隙を移動可能な移動体を保持する。前記移動機構は、前記第1方向まわりの周方向に沿って前記保持機構を移動させる。前記第1計測器は、前記保持機構の前記周方向における移動量を計測する。前記第1検出器は、前記保持機構の前記第1面における傾きを検出する。前記第1制御部は、前記第1計測器による計測結果及び前記第1検出器による検出結果に基づいて前記移動機構を動作させ、前記保持機構を移動させる。
実施形態に係る保持装置を表す斜視図である。 実施形態に係る保持装置の適用例を表す斜視図である。 実施形態に係る保持装置の適用例を表す斜視図である。 実施形態に係る保持装置を表す斜視図である。 実施形態に係る保持装置を表す斜視図である。 実施形態に係る保持装置の一部を表す平面図である。 実施形態に係る保持装置の一部を表す斜視図である。 実施形態に係る保持装置を表す斜視図である。 実施形態に係る保持装置の一部を表す側面図である。 実施形態に係る保持装置の一部を表す側面図である。 実施形態に係る検査システムの移動体を表す斜視図である。 実施形態に係る検査システムの移動体を表す側面図である。 実施形態に係る保持装置を表す背面図である。 実施形態に係る保持装置の一部を表す斜視図である。 実施形態に係る検査システムの動作を表すフローチャートである。 図15のステップS1を詳述したフローチャートである。 図15のステップS2を詳述したフローチャートである。 図15のステップS4を詳述したフローチャートである。 図15のステップS5を詳述したフローチャートである。 実施形態に係る保持装置の動作を表すフローチャートである。
以下に、本発明の各実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既に説明したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係る保持装置を表す斜視図である。
図2及び図3は、実施形態に係る保持装置の適用例を表す斜視図である。図3は、図2の破線部の拡大図である。
図1に表したように実施形態に係る保持装置100は、図2に表した構造物STに対する作業に用いられる。図2及び図3に表したように、構造物STは、柱状の第1構造体ST1及び筒状の第2構造体ST2を含む。図3に表したように、保持装置100は、第1構造体ST1と第2構造体ST2との間の間隙Gに設けられる。
第1構造体ST1及び第2構造体ST2は、第1方向D1に延びている。例えば、第1方向D1は、水平面に沿う。第2構造体ST2は、第1方向D1に垂直な第1面に沿って、第1構造体ST1の周りに設けられている。第1構造体ST1の形状は、例えば円柱状である。第2構造体ST2の形状は、例えば円筒状である。第1構造体ST1は、例えば、第2構造体ST2の内側において、第1方向D1に平行な回転軸AXを中心として回転可能である。
図3に表したように、保持装置100は、第1構造体ST1に取り付けられる。保持装置100は、間隙Gに設けられる移動体200を保持可能である。また、保持装置100は、第1方向D1まわりの周方向CDに沿って移動可能である。周方向CDは、第1方向D1に垂直な第1面に平行である。
第1構造体ST1及び第2構造体ST2は、第1表面SF1及び第2表面SF2をそれぞれ有する。第1表面SF1と第2表面SF2は、第1方向D1及び周方向CDに垂直な径方向RDにおいて、互いに対向している。径方向RDは、換言すると、第1構造体ST1から第2構造体ST2に向かう方向である。移動体200は、第1構造体ST1の第1表面SF1、又は第2構造体ST2の第2表面SF2を、第1方向D1に沿って移動する。図3に表した例では、移動体200は、第1表面SF1を移動している。
図3に表したように、第1構造体ST1は、第1部分P1及び第2部分P2を含む。第1部分P1と第2部分P2は、第1方向D1において並んでいる。第2部分P2の径方向RDにおける長さは、第1部分P1の径方向RDにおける長さよりも長い。第1部分P1と第2部分P2との間には、段差が存在する。例えば、第2部分P2は、第1構造体ST1の第1方向D1における端部に位置している。
保持装置100の具体的な構成について説明する。
図4及び図5は、実施形態に係る保持装置を表す斜視図である。
図6は、実施形態に係る保持装置の一部を表す平面図である。
図7は、実施形態に係る保持装置の一部を表す斜視図である。
図1、図4、及び図5に表したように、保持装置100は、保持機構110、移動機構120、取付部130、昇降機構140、摺動機構150、フレーム160、及び制御部190(第1制御部)を含む。
保持機構110は、移動体200を保持する。具体的には、図1、図4、及び図5に表したように、保持機構110は、第1保持部111及び第2保持部112を含む。第1保持部111と第2保持部112は、周方向CDにおいて互いに離れている。第1保持部111及び第2保持部112は、移動体200の周方向CDにおける端部をそれぞれ保持する。
図6に表したように、第1保持部111は、第2保持部112に向けて開口したU字状の部材である。同様に、第2保持部112は、第1保持部111に向けて開口したU字状の部材である。第1保持部111及び第2保持部112は、周方向CDにおいて互いに対向している。第1保持部111及び第2保持部112は、第1方向D1に沿って延びている。
第1保持部111は、駆動部113に接続されている。第2保持部112は、駆動部114に接続されている。駆動部113及び114は、第1保持部111及び第2保持部112をそれぞれ周方向CDに沿って移動させる。図5に表したように、移動体200が第1保持部111と第2保持部112との間に位置するときに、駆動部113及び114は、第1保持部111及び第2保持部112を移動体200に向けて移動させる。第1保持部111及び第2保持部112は、移動体200の周方向CDにおける端部とそれぞれ嵌合する。これにより、図4に表したように、移動体200が保持される。
移動機構120は、保持機構110を周方向CDに沿って移動させる。例えば、保持機構110が移動体200を保持した状態で、移動機構120が動作する。これにより、移動体200を、周方向CDに沿って移動させることができる。
図1及び図7に表したように、移動機構120は、ローラ121及び駆動部122を含む。ローラ121は、第1構造体ST1の第1表面SF1に接触する。また、ローラ121は、駆動部122と直接的又は間接的に接続される。駆動部122は、例えばモータである。駆動部122が駆動すると、ローラ121が回転する。ローラ121の回転により、保持機構110及び移動機構120が、第1表面SF1上を周方向CDに沿って移動する。
例えば、ローラ121は、第1方向D1及び周方向CDにおいて、複数設けられる。第1方向D1に並んだ一対のローラ121の回転軸は、互いに固定されている。周方向CDに並んだローラ121は、ベルト123によって互いに連結されている。いずれかのローラ121が駆動部122により回転されると、それに応じて別のローラ121も回転する。換言すると、移動機構120では、第1方向D1及び周方向CDにおいて、複数の駆動輪が設けられる。
第1方向D1において複数のローラ121が設けられることで、ローラ121を小型化しつつ、ローラ121と第1構造体ST1との接触面積を大きくできる。第1方向D1において複数のローラ121が設けられることで、第1表面SF1の凹凸により、いずれかのローラ121が第1表面SF1に接触しないときでも、駆動輪としての別のローラ121を第1表面SF1に接触させることができる。これにより、第1表面SF1の凹凸によって保持装置100が周方向CDに移動できなくなる可能性を低減できる。
移動機構120は、フレーム160に取り付けられても良いし、図1に表したように保持機構110及びフレーム160から離れた位置に設けられても良い。例えば、移動機構120は、第1構造体ST1を挟んで保持機構110及びフレーム160と対向する位置に設けられる。
取付部130は、保持機構110に直接的又は間接的に接続され、周方向CDに沿って第1構造体ST1の周りに巻き付けられる。保持機構110は、取付部130を介して、第1構造体ST1に取り付けられる。図1に表した例では、取付部130は、帯状の第1連結部131及び第2連結部132を含む。また、移動機構120が、取付部130の一部を構成している。
第1連結部131及び第2連結部132は、移動機構120とフレーム160を連結する。第2連結部132は、第1構造体ST1を挟んで第1連結部131と対向する位置に設けられる。保持機構110、移動機構120、第1連結部131、及び第2連結部132は、第1方向D1に垂直な第1面に沿って第1構造体ST1の周りに設けられる。
第1連結部131及び第2連結部132は、緩みが無いように巻き付けられる。移動機構120が移動すると、第1連結部131又は第2連結部132を介して保持機構110が牽引される。これにより、保持機構110の周方向CDにおける位置が変化する。
移動機構120がフレーム160に取り付けられる場合、取付部130は、第1構造体ST1に巻き付けられた一本の帯状の部材であっても良い。この場合、保持機構110及び移動機構120は、取付部130を介して第1構造体ST1に取り付けられる。例えば、移動機構120は、取付部130に沿って第1表面SF1を周方向CDに沿って移動する。
昇降機構140は、フレーム160に対して保持機構110を上昇又は下降させる。例えば、昇降機構140は、保持機構110を第1構造体ST1から第2構造体ST2に向けて上昇させる。又は、昇降機構140は、保持機構110を第2構造体ST2から第1構造体ST1に向けて下降させる。これにより、保持機構110の径方向RDにおける位置が変化する。図4及び図5は、保持機構110が下降し、第1表面SF1に接触した状態を表す。
昇降機構140は、具体的には、図6に表したように、リンク141及び142、駆動部143及び144、固定バー145及び146、回転ロッド147及び148を含む。固定バー145及び146は、それぞれ、駆動部113の一端及び駆動部114の一端に固定される。リンク141及び142のそれぞれの一端は、固定バー145及び146に対して回動可能に設けられる。
固定バー145及び146、回転ロッド147及び148は、第1方向D1に沿って延びている。回転ロッド147及び148は、それぞれ駆動部143及び144に接続される。駆動部143及び144は、回転ロッド147及び148を第1方向D1まわりに回転させる。
リンク141及び142のそれぞれの一端は、不図示の変換部材を介して回転ロッド147及び148と接続される。回転ロッド147及び148の回転運動の方向は、不図示の変換部材により、第1方向D1まわりから周方向CDまわりに変換される。リンク141及び142は、変換された動力により、固定バー145及び146に対して、周方向CDまわりに回転する。
リンク141及び142のそれぞれは、第1方向D1に沿って複数設けられる。駆動部143の動作により、複数のリンク141が同時に回転する。駆動部144の動作により、複数のリンク142が同時に回転する。
それぞれのリンク141の他端は、第1保持部111に枢着される。それぞれのリンク142の他端は、第2保持部112に枢着される。すなわち、リンク141及び142は、第1保持部111及び第2保持部112に対して回動可能である。リンク141及び142が固定バー145及び146に対して回動することで、第1保持部111及び第2保持部112の径方向RDにおける位置が変化する。
摺動機構150は、第1方向D1に沿って摺動する。昇降機構140は、摺動機構150に接続されている。摺動機構150により、保持機構110及び昇降機構140は、フレーム160に対して第1方向D1に沿って移動する。
図1、図4〜図6に表したように、摺動機構150は、摺動部151及び摺動部152を含む。摺動部151及び152は、周方向CDにおいて互いに離れている。摺動部151及び152は、同じタイミングで第1方向D1に沿って移動する。
固定バー145は、駆動部113を介して摺動部151に接続されている。固定バー146は、駆動部114を介して摺動部152に接続されている。駆動部143及び144は、摺動部151及び152に対して、第1保持部111及び第2保持部112の径方向RDにおける位置を変化させる。駆動部113及び114は、摺動部151及び152に対して、固定バー145と接続された第1保持部111及び固定バー146と接続された第2保持部112を、周方向CDに沿って移動させる。
フレーム160は、ベースフレーム161、ベースフレーム162、及び連結フレーム163を含む。ベースフレーム161及び162は、周方向CDにおいて互いに離れている。連結フレーム163は、ベースフレーム161と162の位置関係を固定するため、ベースフレーム161及び162を連結している。
摺動部151は、ベースフレーム161に接続されている。摺動部152は、ベースフレーム162に接続されている。摺動部151及び152は、不図示のアクチュエータにより駆動され、ベースフレーム161及び162に対してそれぞれ第1方向D1に摺動する。
ベースフレーム161は、第1連結部131を介して移動機構120と連結されている。ベースフレーム162は、第2連結部132を介して移動機構120と連結されている。保持機構110は、第1連結部131、第2連結部132、昇降機構140、摺動機構150、及びフレーム160を介して移動機構120と接続されている。
移動機構120が動作し、フレーム160が周方向CDに沿って移動すると、保持機構110の周方向CDにおける位置が変化する。昇降機構140が動作すると、保持機構110の径方向RDにおける位置が変化する。摺動機構150が動作すると、昇降機構140が第1方向D1に沿って移動し、保持機構110の第1方向D1における位置が変化する。保持機構110が移動体200を保持している間に、移動機構120、昇降機構140、及び摺動機構150を動作させることで、移動体200の各方向における位置を変化させることができる。
図8は、実施形態に係る保持装置を表す斜視図である。図8では、保持装置100の一部の構成要素が省略されている。
図8に表すように、フレーム160は、ローラ164a(第1ローラの一例)、164b(第2ローラの一例)、165a(第1ローラの別の一例)、及び165b(第2ローラの別の一例)を含んでいても良い。
ローラ164a及び164bは、ベースフレーム161に取り付けられ、第1方向D1において互いに離れている。ローラ164aは、ローラ164bの前方に設けられている。ローラ165a及び165bは、ベースフレーム162に取り付けられ、第1方向D1において互いに離れている。ローラ165aは、ローラ165bの前方に設けられている。ここでは、前方は、第1構造体ST1の第2部分P2から第1部分P1に向かう方向を指す。後方は、前方の逆方向である。ローラ164aと165aは、周方向CDにおいて互いに離れている。ローラ164bと165bは、周方向CDにおいて互いに離れている。
上述したように、第1構造体ST1において、第1部分P1と第2部分P2との間には段差が存在する。ローラ164a及び165aは、この段差に引っ掛けられる。ローラ164b及び165bは、第1構造体ST1の第1方向D1における端面に接触する。ローラ164aと164bとの間、及びローラ165aと165bとの間に、第2部分P2の一部が挟まれる。これにより、保持装置100の位置の変動が抑制される。移動機構120の動作によりフレーム160が移動したときには、ローラ164a、164b、165a、及び165bが第1構造体ST1に接触しながら回転する。
図9(a)、図9(b)、図10(a)、及び図10(b)は、実施形態に係る保持装置の一部を表す側面図である。
図9(a)及び図9(b)は、図8に示す矢印A1の方向から保持装置100の一部を見たときの様子を表している。図10(a)及び図10(b)は、図8に示す矢印A3及びA5の方向から保持装置100の一部を見たときの様子をそれぞれ表している。
図9(a)において破線の矢印で表したように、ローラ164a及び164bは、ベースフレーム161に対して回動可能である。図9(b)に表したように、ローラ165a及び165bは、ベースフレーム162に対して回動可能である。ローラ164a、164b、165a、及び165bのベースフレーム161及び162に対する回動軸方向は、第1方向D1に沿う。すなわち、ローラ164a、164b、165a、及び165bは、ベースフレーム161及び162に対して、第1方向D1まわりに回動する。
図3〜図5に表したように、第1表面SF1は、湾曲している。フレーム160が第1表面SF1の上を滑らかに移動できるように、ローラ164a、164b、165a、及び165bのそれぞれの回転軸方向は、第1表面SF1の法線方向に平行であることが好ましい。ローラ164a、164b、165a、及び165bは、第1表面SF1の曲率に応じて、ベースフレーム161及び162に対して回動される。これにより、第1表面SF1の曲率が互いに異なる複数の第1構造体ST1に、保持装置100を適用できる。
図10(a)に表したように、ローラ164bは、棒状の摺動部166を介してベースフレーム161に接続される。図10(b)に表したように、ローラ165bは、棒状の摺動部167を介してベースフレーム162に接続される。摺動部166及び167は、エアシリンダ168及び169がそれぞれ接続される。摺動部166及び167は、エアシリンダ168及び169の駆動により、ベースフレーム161及び162に対して、第1方向D1に沿って摺動する。意図しない保持装置100の位置の変動を抑制するためには、第2部分P2の一部が、ローラ164a、164b、ローラ165a、及び165bによって十分に強く挟まれることが好ましい。
例えば、保持装置100を第2部分P2に取り付ける際、最初に、ローラ164a、164b、ローラ165a、及び165bをベースフレーム161及び162に対して回動させる。それぞれの回転軸を、第1表面SF1の法線方向と平行に設定する。次に、ローラ164a及び165aを、第1表面SF1と第2表面SF2との間の段差に引っ掛ける。続いて、摺動部166及び167を摺動させ、ローラ164b及び165bを第1構造体ST1に向けて移動させる。ローラ164b及び165bを、第1構造体ST1に向けて十分に強く押し付ける。以上により、第2部分P2の一部がローラ164a、164b、ローラ165a、及び165bにより挟まれ、保持装置100が第2部分P2に取り付けられる。
制御部190は、処理回路を備えた中央演算処理装置(CPU)を含む。制御部190は、保持装置100の各構成要素の動作を制御する。制御部190は、例えば、構造物STの外部に設けられ、ケーブル191によって各構成要素と接続される。又は、制御部190は、フレーム160に取り付けられても良い。
移動体200の構造の一例について説明する。
図11は、実施形態に係る検査システムの移動体を表す斜視図である。
図12は、実施形態に係る検査システムの移動体を表す側面図である。
移動体200は、図11及び図12に表したように、ベースプレート210、複数の移動機構220、検査部231、検査部232、昇降機構240、撮像部251、撮像部252、照明器253、照明器254、及び制御部290を含む。
ベースプレート210は、第1表面SF1又は第2表面SF2に沿うように湾曲している。複数の移動機構220は、前後方向に対して垂直な幅方向において、互いに離れている。それぞれの移動機構220は、一対のプーリ221および222、ベルト223、およびモータ224を含む。
プーリ221および222は、前後方向において互いに離れている。ベルト223は、プーリ221および222に掛け渡されている。ベルト223は、ベースプレート210の下面側(第1構造体ST1側)で、ベースプレート210から露出している。モータ224は、例えばプーリ221に接続されており、プーリ221を回転させる。プーリ221の回転によりベルト223が駆動され、移動体200が移動する。また、一方の移動機構220におけるプーリ221の回転量と、他方の移動機構220におけるプーリ221の回転量と、を調整することで、移動体200の移動方向を制御できる。
検査部231及び232は、ベースプレート210上に設けられる。例えば、前後方向及び幅方向において互いに離れた4つの検査部231と、前後方向において互いに離れた及び2つの検査部232と、が設けられる。例えば、検査部231は、エレクトリックセンサ、アコースティックエミッション(AE)センサ、及びメカニカルセンサから選択される1つを含む。検査部232は、エレクトリックセンサ、AEセンサ、及びメカニカルセンサから選択される別の1つを含む。
例えば、検査部231は、electro-magnetic core imperfection detector(EL−CID)センサを含む。検査部232は、AEセンサ、ハンマ、及びハンマ駆動部を含む。移動体200は、第1表面SF1又は第2表面SF2を移動しながら、検査部231及び232を用いて、第1構造体ST1又は第2構造体ST2を検査する。
昇降機構240は、エアシリンダ241、ロッド242、アーム243、昇降プレート244、ローラ245、及びベルト246を含む。エアシリンダ241のロッド242は、アーム243に接続される。アーム243の一端は、ベースプレート210に枢着される。アーム243の他端は、昇降プレート244に枢着される。ロッド242は、アーム243の一端と他端との間の部分に枢着される。エアシリンダ241の駆動によりロッド242が伸びると、図12に表したように、アーム243の他端が一端を支点にして回転する。これにより、昇降プレート244の径方向RDにおける位置が変化する。
幅方向において一対の昇降プレート244が設けられる。それぞれの昇降プレート244には、検査部231、検査部232、一対のローラ245、及びベルト246が設けられる。一対のローラ245は、前後方向において互いに離れている。ベルト246は、これらのローラ245に掛け渡されている。
昇降プレート244がベースプレート210から離れる方向へ上昇したとき、ベルト246が第1表面SF1又は第2表面SF2に接触する。移動体200は、第1表面SF1及び第2表面SF2の一方を移動する際、第1表面SF1及び第2表面SF2の他方にベルト246を押し付ける。第1表面SF1及び第2表面SF2の他方から昇降プレート244への反力により、ベースプレート210が、第1表面SF1及び第2表面SF2の一方に押し付けられる。これにより、重力方向に拘わらず、移動体200が、第1表面SF1及び第2表面SF2の一方を移動できる。
撮像部251及び照明器253は、ベースプレート210の前方に設けられている。撮像部252及び照明器254は、ベースプレート210の後方に設けられている。撮像部251及び252は、移動体200の前方及び後方をそれぞれ撮影する。照明器253及び254は、移動体200の前方及び後方をそれぞれ照らす。
制御部290は、処理回路を備えたCPUを含む。制御部290は、移動体200の各構成要素の動作を制御する。例えば、制御部290は、検査部231及び232を用いて第1構造体ST1又は第2構造体ST2を検査する。また、制御部290は、撮像部251及び252によって取得された画像に基づき、移動体200の進行方向を制御する。例えば、制御部290は、移動体200が第1方向D1に沿って移動するように、一対のモータ224の回転量をそれぞれ調整する。
ベースプレート210には、ケーブル225が接続されている。ケーブル225は、電源ケーブルを含む。ケーブル225を介して供給される電力により、移動体200の各構成要素が駆動される。
ケーブル225は通信ケーブルを含み、通信ケーブルを介して制御部190と290との間でデータが送信及び受信されても良い。又は、制御部190と290との間で、無線通信を介してデータが送信及び受信されても良い。移動体200は、制御部290を含まず、制御部190が、通信ケーブル又は無線通信を介したデータの送信により、移動体200の動作を制御しても良い。すなわち、制御部190が、制御部290としての機能を備えていても良い。
保持装置100は、計測器171(第1計測器)、検出器172(第1検出器)、検出器173(第2検出器)、及び検出器174(第3検出器)をさらに含んでも良い。
図7に表した計測器171は、保持機構110の周方向CDにおける移動量を計測する。計測器171は、例えばエンコーダを含む。保持機構110が周方向CDに沿って移動すると、第1表面SF1に接触したローラが回転する。計測器171は、このローラの回転角度に基づき、保持機構110の移動量を計測する。計測器171は、例えば、移動機構120に設けられる。移動機構120の移動量は、保持機構110の移動量に対応する。計測器171は、移動機構120の移動量に基づいて、保持機構110の移動量を間接的に計測する。又は、計測器171は、フレーム160などに設けられ、保持機構110の移動量をより直接的に計測しても良い。
計測器171は、角速度センサを含んでも良い。この場合、計測器171は、検出された角速度に基づき、保持機構110の移動量を計測する。角速度センサは、保持機構110の角速度を検出しても良いし、移動機構120の角速度を検出しても良い。
図13は、実施形態に係る保持装置を表す背面図である。図13は、図1に示す矢印A7の方向から保持装置100を見たときの様子を表している。
図13に表した検出器172は、第1方向D1に垂直な第1面における保持機構110の傾きを検出する。検出器172は、例えば傾斜計を含む。検出器172は、保持機構110の鉛直方向に対する傾きを検出する。
図13に表した例では、検出器172は、連結フレーム163に設けられる。検出器172の鉛直方向に対する傾きは、保持機構110の鉛直方向に対する傾きと同じである。検出器172による検出結果は、保持機構110の鉛直方向に対する傾きを直接的に示す。又は、保持機構110の傾きが間接的に検出されても良い。例えば、検出器172は、移動機構120に設けられ、移動機構120の傾きを検出しても良い。制御部190は、保持機構110と移動機構120の位置関係、及び傾きの検出結果に基づいて、保持機構110の傾きを計算する。
検出器172は、撮像装置を含んでも良い。この場合、撮像装置は、第1方向D1から保持機構110を撮影する。検出器172は、得られた画像に基づき、保持機構110の傾きを検出する。
図14(a)は、実施形態に係る保持装置の一部を表す斜視図である。図14(b)は、図14(a)の破線部の拡大図である。
図14(a)及び図14(b)に表した検出器173は、保持機構110に対して移動体200が所定の位置に存在することを検出する。検出器173は、例えば光電センサを含む。図14(b)に表したように、検出器173は、投光器から光173Lを照射し、受光器により反射光を検出する。
例えば、移動体200の一部には、マーカとしての窪み173Rが設けられる。図14(b)に表した例では、窪み173Rの色と、その他の部分の色と、が互いに異なる。検出器173は、移動体200に向けて光173Lを発する。移動体200が第1方向D1に沿って移動し、光173Lが窪み173Rに当たると、光173Lが他の部分に当たったときに比べて、反射光の強度が変化する。検出器173は、反射光の強度変化に基づき、保持機構110に対して移動体200が所定の位置に存在することを検出する。
検出器174は、保持機構110に対する移動体200の周方向CDにおける位置を検出する。検出器174は、例えば、撮像部を含む。
撮像部は、移動体200を撮影し、画像を取得する。画像中の移動体200の周方向CDにおける位置は、保持機構110(フレーム160)の周方向CDにおける位置と、移動体200の周方向CDにおける位置と、の差に依存する。例えば、不図示の記憶部に、移動体200の周方向CDにおける基準位置が記憶される。画像中の移動体200が基準位置にあるとき、当該差はゼロである。検出器174は、画像中の移動体200の位置と基準位置との差に基づき、保持機構110に対する移動体200の周方向CDにおける位置を検出する。
例えば図6に表したように、一対の検出器174が、第1保持部111及び第2保持部112にそれぞれ固定される。それぞれの検出器174は、保持機構110に対する移動体200の周方向CDにおける位置を検出する。例えば、制御部190は、それぞれの検出器174による検出結果を平均し、保持機構110に対する移動体200の周方向CDにおける位置を算出する。
移動体200は、図11及び図12に表したように、計測器261、検出器262(第4検出器)、及び撮像部263を含んでも良い。
計測器261は、移動体200の第1方向D1における移動量を計測する。計測器261は、例えばエンコーダを含む。移動体200の第1構造体ST1側の面には、ローラが設けられる。計測器261は、移動体200の移動に伴って回転するローラの回転角度に基づき、移動体200の移動量を計測する。計測器261は、加速度センサ又は角速度センサを含み、検出された加速度又は角速度に基づいて移動量を計測しても良い。
検出器262は、移動体200の接地を検出する。接地は、移動体200がいずれかの表面へ接触し、その表面上を移動できる状態となることを指す。移動体200が第1表面SF1を移動する場合、検出器262は、移動体200の第1表面SF1への接触を検出する。移動体200が第2表面SF2を移動する場合、検出器262は、移動体200の第2表面SF2への接触を検出する。
例えば、検出器262は、スイッチを含む。移動体200が接地した際、計測器261によって回転角度が計測されるローラが、ベースプレート210に向けて押される。ローラの変位に伴い、スイッチで検出される磁界、容量、又は電流が変化する。検出器262は、この変化に基づいて、移動体200の接地を検出する。図10及び図11に表した例に限らず、検出器262は、計測器261とは別に設けられても良い。例えば、移動体200の第1構造体ST1側の面に、ボタンが設けられても良い。移動体200がいずれかの表面に接触すると、ボタンがベースプレート210に向けて押し込まれる。検出器262は、計測器261の変位を検出し、移動体200の接地を判定する。
撮像部263は、第1表面SF1又は第2表面SF2を撮影する。例えば図3に表したように、第1構造体ST1の第1部分P1には、複数の孔Hが設けられている。複数の孔Hは、第1方向D1及び周方向CDに沿って並んでいる。撮像部263は、孔Hを撮影する。例えば、制御部290は、撮像部263により取得された画像に基づいて、孔Hに閉塞などの異常が無いか判定する。
保持装置100及び移動体200を含む検査システムを用いた構造物STの検査方法について説明する。
図15は、実施形態に係る検査システムの動作を表すフローチャートである。
まず、保持装置100を、第1構造体ST1の第2部分P2に取り付ける(ステップS0)。保持装置100を用いて、移動体200が間隙Gに搬入される(ステップS1)。移動体200は、間隙Gの中を第1方向D1に沿って移動し、第1構造体ST1又は第2構造体ST2を検査する(ステップS2)。制御部190は、未検査の部分が存在するか判定する(ステップS3)。未検査の部分が存在する場合、保持装置100は、移動体200がその部分と第1方向D1において並ぶように、移動体200を搬送する(ステップS4)。未検査の部分が存在しない場合、検査が完了すると、保持装置100を用いて、移動体200が間隙Gから搬出される(ステップS5)。
図16は、図15のステップS1を詳述したフローチャートである。
まず、人が移動体200を把持し、第1保持部111と第2保持部112との間に移動体200を配置する(ステップS11)。このとき、昇降機構140は、保持機構110を上昇させた状態にある。また、摺動機構150は、保持機構110を第1構造体ST1の端部側に位置させる。これにより、保持装置100への移動体200の投入が容易となる。移動体200は、検出器173によってマーカが検出されるように配置される。
保持機構110が、移動体200を保持する(ステップS12)。摺動機構150は、第1部分P1に向けて摺動し、保持機構110を移動させる(ステップS13)。昇降機構140は、保持機構110を下降させる(ステップS14)。このとき、制御部290は、検出器262によって移動体200の接地が検出されたか判定する(ステップS15)。昇降機構140は、移動体200の接地が検出されるまで、保持機構110を下降させる。
図17は、図15のステップS2を詳述したフローチャートである。
移動体200は、接地後に、孔Hに向けて第1方向D1に沿って移動する。具体的には、制御部290は、不図示の記憶部にアクセスし、検査する孔Hの第1方向D1における位置を取得する。制御部290は、その位置を目標位置として設定する(ステップS21)。制御部290は、計測器261から現在の移動量を取得し、現在位置を計算する(ステップS22a)。制御部290は、目標位置へ到達したか判定する(ステップS22b)。例えば、現在の移動量と目標位置との差が所定の閾値未満のとき、移動体200が目標位置へ到達したと判定される。移動体200が目標位置へ到達していない場合、制御部290は、モータ224を駆動させ、移動体200を目標位置に向けて移動させる(ステップS22c)。
ステップS22bにおいて移動体200が目標位置に到達したと判定されると、制御部290は、移動体200を停止させる。撮像部263は、孔Hの画像を取得するために、孔Hが設けられた表面を撮影する(ステップS23)。制御部290は、画像中の孔Hの位置と、所定の基準位置と、の差を計算する。基準位置は、移動体200が孔Hの第1方向D1における位置へ正確に移動し、その位置において画像を取得したときに、画像中に孔Hが存在する位置を示す。制御部290は、画像中の孔Hの位置と、基準位置と、の差を所定の閾値と比較する(ステップS24)。
差が閾値よりも大きいとき、その差を補正するように、移動体200が移動する。具体的には、制御部290は、画像中の孔Hの位置を起点とし、基準位置を目標位置として設定する(ステップS25)。制御部290は、計測器261から現在の移動量を取得し、現在位置を計算する(ステップS26a)。制御部290は、目標位置へ到達したか判定する(ステップS26b)。例えば、現在の移動量と目標位置との差が所定の閾値未満のとき、移動体200が目標位置へ到達したと判定される。移動体200が目標位置へ到達していない場合、制御部290は、モータ224を駆動させ、移動体200を目標位置に向けて移動させる(ステップS26c)。移動体200が孔Hへ到達したと判定されると、制御部290は移動体200を停止させ、ステップS23を再度実行する。
ステップS24において差が閾値未満と判定されると、制御部290は、撮影した孔Hの第1方向における位置を、移動体200の現在の第1方向D1における位置として更新する(ステップS27a)。制御部290は、画像に基づき、孔Hに異常が無いか検査する(ステップS27b)。制御部290は、未検査の孔Hが存在するか判定する(ステップS28)。未検査の孔Hが存在する場合は、その孔Hに対してステップS21が再度実行される。未検査の孔Hが存在し無い場合、移動体200は、ステップS28の判定を終了し、保持装置100に向けて第1方向D1に沿って移動する(ステップS29)。
図18は、図15のステップS4を詳述したフローチャートである。
検出器173は、移動体200の第1方向D1における位置が、保持機構110に対して所定位置にあることを検出する。移動体200が保持装置100に向けて移動している間、制御部190は、検出器173による検出結果に基づき、移動体200が所定位置に到達したか判定する(ステップS41a)。移動体200が所定位置に到達すると、制御部190から制御部290へ信号が送信され、移動体200が停止する。制御部290は、移動体200の現在位置をリセットする(ステップS41b)。現在位置は、先のステップS2の検査において、計測器261による計測結果に基づいて計算されていた、移動体200の第1方向D1における位置である。現在位置がリセットされることで、上記の所定位置が、移動体200の第1方向D1における原点位置として設定される。
保持機構110は、移動体200を保持する(ステップS42a)。昇降機構140は、保持機構110を上昇させる(ステップS42b)。保持機構110は、第1構造体ST1及び第2構造体ST2から離間する。
移動機構120の動作により、保持機構110が周方向CDに沿って移動する。具体的には、制御部190は、不図示の記憶部にアクセスし、検査すべき部分の第1方向D1まわりの角度を取得する。制御部190は、その角度を、目標角度として設定する(ステップS43)。制御部190は、現在の角度を計算する(ステップS44a)。例えば、制御部190は、計測器171により計測された移動量及び第2部分P2の径に基づき、現在の角度を計算する。制御部190は、保持機構110が目標角度に到達したか判定する(ステップS44b)。例えば、現在角度と目標角度との差が所定の閾値未満のとき、保持機構110が目標角度に到達したと判定する。保持機構110が目標角度へ到達していない場合、制御部190は、移動機構120により、保持機構110を周方向CDに沿って移動させる(ステップS44c)。
保持機構110が目標角度に到達したと判定されると、制御部190は、検出器172により検出された保持機構110の傾きを、現在の角度として取得する(ステップS45a)。制御部190は、現在の角度と、ステップS43で設定された目標角度と、の差を所定の閾値と比較する(ステップS45b)。差が閾値よりも大きい場合、制御部190は、移動機構120により、保持機構110を周方向CDに沿って移動させる(ステップS46a)。制御部190は、ステップS45aで取得された角度、計測器171により計測された移動量、及び第2部分P2の径に基づき、現在の角度を計算する(ステップS46b)。制御部190は、保持機構110が目標角度に到達したか判定する(ステップS46c)。例えば、現在角度と目標角度との差が所定の閾値未満のとき、保持機構110が目標角度に到達したか判定する。
ステップS45bにおいて差が閾値未満と判定されると、昇降機構140は、保持機構110を下降させる(ステップS47)。このとき、制御部290は、検出器262によって移動体200の接地が検出されたか判定する(ステップS48)。昇降機構140は、移動体200の接地が検出されるまで、保持機構110を下降させる。
図19は、図15のステップS5を詳述したフローチャートである。
移動体200が保持装置100に向けて移動している間、制御部190は、検出器173による検出結果に基づき、移動体200が所定位置に到達したか判定する(ステップS51)。移動体200が所定位置に到達すると、制御部190から制御部290へ信号が送信され、移動体200が停止する。保持機構110は、移動体200を保持する(ステップS52)。昇降機構140は、保持機構110を上昇させる(ステップS53)。保持機構110は、第1構造体ST1及び第2構造体ST2から離間する。摺動機構150は、第1構造体ST1の端部側に向けて摺動し、保持機構110を移動させる(ステップS54)。人が移動体200を保持装置100から取り外す(ステップS55)。
図20は、実施形態に係る保持装置の動作を表すフローチャートである。
移動体200に異常が生じたとき、移動体200が第1構造体ST1と第2構造体ST2との間で停止する可能性がある。このとき、移動体200が重力により間隙G中で落下しないように、昇降プレート244は、いずれかの表面に向けて付勢される。例えば、移動体200が第1表面SF1を移動する場合は、昇降プレート244は、第2表面SF2に向けて機構的に付勢される。これにより、移動体200の電気系又は通信系に異常が生じたとしても、移動体200の落下を防止できる。
移動体200が構造物ST内で停止したとき、例えば、人がケーブル225を引っ張り、移動体200を構造物STの端まで移動させる。このとき、移動体200を構造物STから容易に取り出せるように、図15及び図19に表したステップS5が実行される。ステップS5を実行するためには、移動体200が第1保持部111と第2保持部112との間へ牽引される必要がある。
保持装置100は、移動体200が第1保持部111と第2保持部112との間へ位置するように、検出器174による検出結果に基づいて、保持機構110の周方向CDにおける位置を調整する。具体的には、以下の各ステップが実行される。
移動体200が牽引されている間、制御部190は、検出器173による検出結果に基づき、移動体200が所定位置に到達したか判定する(ステップS91)。具体的には、検出器174が、保持機構110に対する移動体200の周方向CDにおける位置を検出する(ステップS92)。制御部190は、検出された位置と、所定の基準位置と、の差が所定の閾値未満か判定する(ステップS93)。
差が閾値よりも大きい場合、制御部290は、検出された移動体200の位置を起点とし、基準位置を目標位置として設定する(ステップS94)。制御部190は、移動機構120により、保持機構110を周方向CDに沿って移動させる(ステップS95)。制御部190は、計測器171により計測された移動量に基づき、現在の位置を計算する(ステップS96)。制御部190は、保持機構110が目標位置に到達したか判定する(ステップS97)。例えば、現在位置と目標位置との差が所定の閾値未満のとき、保持機構110が目標位置に到達したか判定する。
ステップS93において差が閾値未満と判定されたとき、及びステップS97において保持機構110が目標位置に到達したと判定されたときは、ステップS91が再度実行される。ステップS91において、移動体200が所定位置に到達したと判定されると、移動体200を搬出するためのステップS5が実行される。
例えば、構造物STは、発電機である。第1構造体ST1は、ロータである。第2構造体ST2は、ステータである。孔Hは、ロータに設けられた通風孔である。移動体200は、発電機に異常が無いか、ロータとステータとの間を移動しながら検査する。
実施形態の効果を説明する。
図15〜図19で説明した検査では、移動体200は、第1方向D1に沿って移動する。また、移動体200の周方向CDにおける移動は、保持装置100により実行される。保持機構110の周方向CDにおける位置は、計測器171による計測結果に基づいて計算できる。計測器171は、エンコーダ又は角速度センサなどを含み、比較的短い間隔で移動量の計測に必要な情報を取得する。これにより、例えば、図17に表したステップS22a〜22cをより短時間で完了できる。
一方で、エンコーダのローラは、第1表面SF1に接触して回転している際に、第1表面SF1に対して滑ることがある。滑りが生じると、保持機構110の移動量が実際よりも小さく検出され、誤差が生じる。また、角速度センサが用いられる場合、感度のばらつき等により、計測される保持機構110の移動量が実際の移動量とは異なることがある。従って、計測器171による計測結果のみに基づいて保持機構110を移動させると、移動体200の周方向CDにおける位置が、検査すべき部分の周方向CDにおける位置からずれる可能性がある。この結果、構造物STの検査を正常に完了できない可能性がある。特に、発電機の場合、ロータ及びステータの冷却のために、霧状のオイルが発電機内部を循環する。このオイルが第2部分P2に付着すると、ローラはさらに滑りやすくなる。この場合、誤差はさらに大きくなる。
実施形態に係る保持装置100は、検出器172を含む。検出器172は、計測器171に比べて、保持機構110の傾きをより直接的に検出する。検出器172を用いることで、計測器171の誤差を補正できる。これにより、移動体200の周方向CDにおける位置を、より正確に、検査すべき部分の周方向CDにおける位置に合わせることができる。
検出器172による検出結果のみに基づいて、保持機構110の周方向CDにおける位置を調整しても良い。ただし、検出器172による検出の間隔は、計測器171による計測の間隔よりも長い。このため、位置の調整に要する時間が、計測器171及び検出器172を用いた場合に比べて長くなる。検査時間の短縮のために、計測器171及び検出器172の両方が保持装置100に設けられることが好ましい。
計測器261は、計測器171と同様に、エンコーダを含んでも良い。このため、エンコーダのローラが、第1表面SF1又は第2表面SF2に対して滑ることがある。移動体200の第1方向D1における位置が、検査すべき孔Hの第1方向D1における位置からずれる可能性がある。この課題に関して、移動体200は、図17のステップS23〜S26cに表したように、撮像部263による画像に基づいて第1方向D1における位置を補正する。これにより、孔Hをより正確に検査することが可能となる。
保持装置100は、検出器173を含むことが好ましい。検出器173は、移動体200の第1方向D1における位置が、保持機構110に対して所定位置にあることを検出する。検出器173の検出結果に基づいて移動体200を所定位置へ移動させることで、保持機構110が、移動体200をより安定して保持できる。また、所定位置を基準として移動体200を第1方向D1に沿って移動させることで、移動体200を、より正確に孔Hが設けられた位置へ移動させることができる。例えば、撮像部263により取得された画像に孔Hが写っていない場合は、画像に基づく移動体200の位置の補正は困難である。検出器173を用いることで、移動体200の第1方向D1における位置と、孔Hの第1方向D1における位置と、の誤差を小さくし、孔Hが撮像範囲から外れる可能性を低減できる。
保持装置100は、検出器174を含むことが好ましい。検出器174は、保持機構110に対する移動体200の周方向CDにおける位置を検出する。検出器174を用いることで、移動体200の周方向CDにおける位置が、保持機構110の周方向CDにおける位置からずれたときでも、保持機構110を移動体200に合わせて移動させることができる。例えば、移動体200を人が構造物STの外から牽引する場合でも、保持機構110を移動体200に合わせて移動させることができ、保持機構110により移動体200を保持できる。
移動体200は、検出器262を含むことが好ましい。検出器262は、移動体200の接地を検出する。検出器262を用いることで、昇降機構140が移動体200を下降させる際、移動体200の接地が検出されたときに昇降機構140を停止させることができる。これにより、例えば、移動体200が第1構造体ST1又は第2構造体ST2へ強く押し付けられ、保持装置100、移動体200、又は構造物STが破損する可能性を低減できる。また、検出器262を用いることで、第1部分P1と第2部分P2との間の径方向RDにおける長さの差、又は第2部分P2と第2表面SF2との間の径方向RDにおける距離が不明な場合でも、移動体200をより安全に接地できる。
検出器262は、移動体200では無く、保持装置100に設けられても良い。例えば、検出器262は、保持機構110に設けられ、保持機構110の接地を検出するためのスイッチを含む。例えば、保持機構110が下降し、移動体200が接地する位置に到達したときに、スイッチが押し込まれる。制御部190は、検出器262によって移動体200の接地が検出されると、昇降機構140を停止させる。この場合も、移動体200が検出器262を含むときと同様の効果を得ることができる。例えば、保持装置100、移動体200、又は構造物STが破損する可能性を低減できる。
以上で説明したように、実施形態によれば、保持装置100、移動体200、又は検査システムの性能を向上できる。性能の向上は、例えば、保持機構110の位置精度の向上、移動体200の位置精度の向上、検査精度の向上、保持装置100の破損の抑制、移動体200の破損の抑制、及び構造物STの破損の抑制の少なくともいずれかを含む。また、上述した、移動体200を保持する方法、移動体200を移動させる方法によれば、保持機構110の位置精度の向上、移動体200の位置精度の向上、及び移動体200の破損の抑制の少なくともいずれかを実現可能である。
以上では、保持装置100及び移動体200が、第1構造体ST1と第2構造体ST2との間隙に設けられる例を説明した。この例に限らず、保持装置100及び移動体200は、第2構造体ST2を含まず、第1構造体ST1のみを含む構造物STに適用されても良い。保持装置100は、第1表面SF1の上に設けられ、移動体200は、第1表面SF1の上を移動する。この場合でも、保持装置100、移動体200、又は検査システムの性能を向上可能である。
上記の種々のデータの処理は、例えば、プログラム(ソフトウェア)に基づいて実行される。例えば、制御部190及び290が、このプログラムを読み出すことにより、上記の種々の情報の処理が行われる。
上記の種々の情報の処理は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(フレキシブルディスク及びハードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD±R、DVD±RWなど)、半導体メモリ、または、他の記録媒体に記録されても良い。
例えば、記録媒体に記録された情報は、コンピュータ(または組み込みシステム)により読み出されることが可能である。記録媒体において、記録形式(記憶形式)は任意である。例えば、コンピュータは、記録媒体からプログラムを読み出し、このプログラムに基づいてプログラムに記述されている指示をCPUで実行させる。コンピュータにおいて、プログラムの取得(または読み出し)は、ネットワークを通じて行われても良い。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
100:保持装置、 110:保持機構、 111:第1保持部、 112:第2保持部、 113:駆動部、 114:駆動部、 120:移動機構、 121:ローラ、 122:駆動部、 130:取付部、 131:第1連結部、 132:第2連結部、 140:昇降機構、 141,142:リンク、 143,144:駆動部、 145,146:固定バー、 147,148:回転ロッド、 150:摺動機構、 151,152:摺動部、 160:フレーム、 161,162:ベースフレーム、 163:連結フレーム、 164a,164b,165a,165b:ローラ、 166,167:摺動部、 168:エアシリンダ、 171:計測器、 172〜174:検出器、 173:検出器、 173L:光、 173R:窪み、 190:制御部、 191:ケーブル、 200:移動体、 210:ベースプレート、 220:移動機構、 221,222:プーリ、 223:ベルト、 224:モータ、 225:ケーブル、 231,232:検査部、 232:検査部、 240:昇降機構、 241:エアシリンダ、 242:ロッド、 243:アーム、 244:昇降プレート、 245:ローラ、 246:ベルト、 251,252:撮像部、 253,254:照明器、 261:計測器、 262:検出器、 263:撮像部、 290:制御部、 AX:回転軸、 D1:第1方向、 CD:周方向、 RD:径方向、 G:間隙、 H:孔、 P1:第1部分、 P2:第2部分、 SF1:第1表面、 SF2:第2表面、 ST:構造物、 ST1:第1構造体、 ST2:第2構造体

Claims (20)

  1. 第1方向に延びる柱状の第1構造体と、前記第1方向に垂直な第1面に沿って前記第1構造体の周りに設けられた筒状の第2構造体と、の間の間隙を移動可能な移動体を保持する保持機構と、
    前記第1方向まわりの周方向に沿って前記保持機構を移動させる移動機構と、
    前記保持機構の前記周方向における移動量を計測する第1計測器と、
    前記保持機構の前記第1面における傾きを検出する第1検出器と、
    前記第1計測器による計測結果及び前記第1検出器による検出結果に基づいて前記移動機構を動作させ、前記保持機構を移動させる第1制御部と、
    を備えた保持装置。
  2. 第1方向に延びる柱状の第1構造体の上を移動可能な移動体を保持する保持機構と、
    前記第1方向まわりの周方向に沿って前記保持機構を移動させる移動機構と、
    前記保持機構の前記周方向における移動量を計測する第1計測器と、
    前記保持機構の前記第1方向に垂直な第1面における傾きを検出する第1検出器と、
    前記第1計測器による計測結果及び前記第1検出器による検出結果に基づいて前記移動機構を動作させ、前記保持機構を移動させる第1制御部と、
    を備えた保持装置。
  3. 前記第1制御部は、
    前記第1計測器による計測結果に基づいて前記保持機構の前記周方向における角度を計算しながら、前記保持機構を目標角度まで移動させ、
    前記第1検出器による検出結果に基づき、前記保持機構が前記目標角度に存在するか判定し、
    前記保持機構が前記目標角度に存在しない場合には、前記目標角度に向けて前記保持機構をさらに移動させる、
    請求項1又は2に記載の保持装置。
  4. 前記保持機構に対する前記移動体の所定位置への移動を検出する第2検出器をさらに備えた請求項1〜3のいずれか1つに記載の保持装置。
  5. 前記第1制御部は、前記第2検出器によって前記移動体の前記所定位置への移動が検出されると、前記保持機構を動作させて前記移動体を保持する、請求項4記載の保持装置。
  6. 前記保持機構に対する前記移動体の前記周方向における位置を検出する第3検出器をさらに備えた請求項1〜5のいずれか1つに記載の保持装置。
  7. 前記第1制御部は、前記第3検出器による検出結果に基づいて、前記保持機構が前記移動体と前記第1方向において並ぶように前記保持機構を移動させる、請求項6記載の保持装置。
  8. 前記保持機構に接続され、前記周方向に沿って前記第1構造体の周りに巻き付けられる取付部をさらに備え、
    前記保持機構は、前記取付部を介して前記第1構造体に取り付けられる、請求項1〜7のいずれか1つに記載の保持装置。
  9. 前記取付部は、
    前記保持機構から離れて設けられる前記移動機構と、
    前記移動機構と前記保持機構とを連結する帯状の第1連結部と、
    前記移動機構と前記保持機構とを連結する帯状の第2連結部と、
    をさらに備え、
    前記移動機構、前記第1連結部、及び前記第2連結部は、前記第1面に沿って前記第1構造体の一部の周りに設けられる、請求項8記載の保持装置。
  10. 前記第1方向及び前記周方向に垂直な径方向に沿って前記保持機構を移動させる昇降機構をさらに備えた、請求項1〜9のいずれか1つに記載の保持装置。
  11. 前記第1制御部は、前記保持機構が前記昇降機構によって前記第1構造体から離れた状態で、前記移動機構を動作させて前記保持機構を移動させる、請求項10記載の保持装置。
  12. 前記保持機構の接地を検出する第4検出器をさらに備え、
    前記第1制御部は、前記保持機構の下降時に、前記第4検出器によって前記保持機構の接地が検出されるまで前記保持機構を下降させる、請求項10又は11に記載の保持装置。
  13. 請求項10又は11に記載の保持装置と、
    前記移動体と、
    を備え、
    前記移動体は、接地を検出する第4検出器を含み、
    前記第1制御部は、前記保持機構の下降時に、前記第4検出器によって前記移動体の接地が検出されるまで前記保持機構を下降させる、検査システム。
  14. 前記第1構造体は、第1部分と、前記第1方向において前記第1部分と並ぶ第2部分と、を含み、
    前記第1方向及び前記周方向に垂直な径方向における前記第2部分の長さは、前記径方向における前記第1部分の長さよりも長く、
    前記保持装置は、前記第2部分に取り付けられ、
    前記保持機構は、前記第1部分上の前記移動体を保持する、請求項1〜13のいずれか1つに記載の保持装置。
  15. 前記保持機構及び前記移動機構が接続され、前記第1構造体に取り付けられるフレームをさらに備え、
    前記フレームは、
    前記第1部分と前記第2部分との間の段差に引っ掛けられる第1ローラと、
    前記第1方向において前記第1ローラから離れた第2ローラと、
    を含み、
    前記第2部分の一部は、前記第1ローラと前記第2ローラとの間に挟まれる請求項14記載の保持装置。
  16. 前記フレームは、前記第2ローラを前記第1方向に沿って移動させる摺動部をさらに含み、
    前記第1ローラ及び前記第2ローラは、前記第1方向まわりに回動可能である、請求項15記載の保持装置。
  17. 前記第1構造体は、発電機のロータである、請求項1〜16のいずれか1つに記載の保持装置。
  18. 第1方向に延びる柱状の第1構造体と、前記第1方向に垂直な第1面に沿って前記第1構造体の周りに設けられた筒状の第2構造体と、の間の間隙を移動可能な移動体を保持し、前記第1方向まわりの周方向に沿って前記移動体を移動させる移動方法であって、
    移動中に、前記周方向における移動量の計測、及び前記第1面における傾きの検出を実行し、
    前記移動量の計測結果及び前記傾きの検出結果に基づいて、前記移動体を移動させる、移動方法。
  19. 第1方向に延びる柱状の第1構造体の上を移動可能な移動体を保持し、前記第1方向まわりの周方向に沿って前記移動体を移動させる移動方法であって、
    移動中に、前記周方向における移動量の計測、及び前記第1方向に垂直な第1面における傾きの検出を実行し、
    前記移動量の計測結果及び前記傾きの検出結果に基づいて、前記移動体を移動させる、移動方法。
  20. 前記移動中に、
    前記移動量の計測結果に基づいて前記移動体の前記周方向における角度を計算しながら、前記移動体を目標角度まで移動させ、
    前記傾きの検出結果に基づき、前記移動体が前記目標角度に存在するか判定し、
    前記移動体が前記目標角度に存在しない場合には、前記目標角度に向けて前記移動体をさらに移動させる、
    請求項18又は19に記載の移動方法。
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