JP2021170554A - 機器側ハウジング及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】連結・分離可能なプラグ側コネクタが誤った配列によって連結されることを回避すること。【解決手段】特定の2個のプラグ側コネクタ10が隣り合う場合にのみ、一方の前記プラグ側ハウジング12の凹溝24が他方のプラグ側ハウジング12の突条26に、或いは一方のプラグ側ハウジング12の突条26が他方のプラグ側ハウジング12の凹溝24に係合可能である構造を設ける。【選択図】図3

Description

本発明は、機器側コネクタに関する。
連結・分離可能な複数のプラグ側コネクタの組合体によって多極コネクタを構成するものが知られている(例えば、特許文献1、2)。
特開2005−322487号公報 特開2014−78370号公報
従来の連結・分離可能なプラグ側コネクタは、各々を制約なく自由に組み合わせて配列することができ、誤配列に対する対処がなされていない。このため、プラグ側コネクタが誤った配列によって連結され、誤配列の複数のプラグ側コネクタの組合体が機器側コネクタに連結される虞がある。
本発明が解決しようとする課題は、連結・分離可能な複数のプラグ側コネクタが誤った配列によって連結されることを回避することである。
本発明の一つの実施形態によるプラグ側コネクタの組合体は、連結・分離可能な複数のプラグ側コネクタ(10)の組み合せによって多極コネクタを構成するためのプラグ側コネクタの組合体であって、前記プラグ側コネクタ(10)は、各々、プラグ側端子(18)を内蔵し、且つ隣り合う他の前記プラグ側コネクタ(10)と対向し得る2つの側面(12A、12B)を有する略長方体形状のプラグ側ハウジング(12)を含み、前記プラグ側ハウジング(12)は前記側面(12A、12B)の一方に少なくとも一つの凹溝(24)を有し、前記側面(12A、12B)の他方に少なくとも一つの突条(26)を有し、特定の2個の前記プラグ側コネクタ(10)が隣り合う場合にのみ、一方の前記プラグ側ハウジング(12)の前記凹溝(24)が他方の前記プラグ側ハウジング(12)の前記突条(26)に、或いは一方の前記プラグ側ハウジング(12)の前記突条(26)が他方の前記プラグ側ハウジング(12)の前記凹溝(24)にスライド移動によって係合可能である。
この構成によれば、特定の2個の前記プラグ側コネクタ(10)が隣り合う場合にのみ、プラグ側ハウジング(12)同士が連結されるから、連結・分離可能な複数のプラグ側コネクタ(10)が誤った配列によって連結されることが回避される。
上記プラグ側コネクタの組合体において、好ましくは、互いに隣り合う2個の前記プラグ側ハウジング(12)において互いに係合する前記凹溝(24)と前記突条(26)との対が複数存在し、前記側面(12A、12B)において前記凹溝(24)と前記突条(26)とがスライド可能な方向に直交する方向の異なる位置にあり、前記対が同じ位置にある前記プラグ側ハウジング(12)同士のみ連結可能である。
この構成によれば、前記凹溝(24)と前記突条(26)との対が同じ位置にあるプラグ側ハウジング(12)同士のみ連結可能であり、このことが特定の2個のプラグ側コネクタ(10)に適用されることにより、特定の2個の前記プラグ側コネクタ(10)が隣り合う場合にのみ、プラグ側ハウジング(12)同士が連結され、連結・分離可能な複数のプラグ側コネクタ(12)が誤った配列によって連結されることが回避される。
上記プラグ側コネクタの組合体において、好ましくは、前記凹溝(24)と前記突条(26)とは、互いの係合によって隣り合う前記プラグ側ハウジング(12)同士を、前記側面に直交する横方向に引き離し不能に連結するあり継ぎ形状を有する。
この構成によれば、複数のプラグ側ハウジング(12)が横方向に引き離し不能に連結されたプラグ側ハウジング(12)の組合体が、接続対象の機器側コネクタ(50)に接続しない状態で完成するから、予め連結された複数のプラグ側ハウジング(12)を一括して機器側コネクタ(50)の機器側ハウジング(52)に接続することができる。
上記プラグ側コネクタの組合体において、好ましくは、前記凹溝(24)及び前記突条(26)があり継ぎ形状を有しており、前記側面(12A、12B)に前記凹溝(24)或いは前記突条(26)の少なくとも一方の端部側から前記凹溝(24)或いは前記突条(26)と同方向に延在し、前記横方向から前記凹溝(24)或いは前記突条(26)に係合可能な位置合わせ用突条(30)或いは位置合わせ用凹溝(28)が更に設けられている。
この構成によれば、凹溝(24)と突条(26)とのあり継ぎ嵌合の手順として、先ず位置合わせ用凹溝(28)を横方向から突条(26)に係合或いは位置合わせ用突条(30)を横方向から凹溝(24)に係合(進入)させてラフな位置合わせを行い、その後に凹溝(24)と突条(26)の延在方向にプラグ側ハウジング(12)を移動させて凹溝(24)と突条(26)とをあり継ぎ嵌合させるがことできる。これにより、あり継ぎ嵌合の作業が容易に行われ得るようになる。
上記プラグ側コネクタの組合体において、好ましくは、前記プラグ側ハウジング(12)は、前記側面を当該側面に直交する方向に貫通する貫通孔(20)を有し、更に、複数個のプラグ側ハウジング(12)の前記貫通孔(20)に連続して挿入され、当該複数個のプラグ側コネクタ(12)を整列状態で連結する連結ロッド(23)を含む。
この構成によれば、横方向に整列された複数のプラグ側ハウジング(12)の組合体の連結状態が連結ロッド(23)によっても維持される。
上記プラグ側コネクタの組合体において、好ましくは、前記プラグ側端子(18)は、前記プラグ側ハウジング(12)に形成された端子装着孔(14)に挿入された雌型端子(18)であり、当該雌型端子(18)は前記端子装着孔(14)の所定の挿入位置に挿入された状態下において前記連結ロッド(23)と係合する係合部(18C)を有し、前記連結ロッド(23)が前記雌型端子(18)を前記所定の挿入位置に保持するリテーナを兼ねている。
この構成によれば、横方向に整列された複数のプラグ側ハウジング(12)の組合体における雌型端子(18)の全てを所定の挿入位置に保持することが一つの連結ロッド(23)によって行われるから、部品点数を削減することができる。
上記プラグ側コネクタの組合体において、好ましくは、前記プラグ側ハウジング(12)は、接続対象の機器側コネクタ(50)の機器側ハウジング(52)に形成された係止部(60)に係脱可能に係合して前記プラグ側ハウジング(12)を前記機器側ハウジング(52)に引き抜き不能に係止する係合部(32)および当該係合部(32)の前記係止部(60)に対する係脱を行う操作部(40)と、隣り合う前記プラグ側ハウジング(12)の前記操作部(40)同士を分離可能に連結する連結部(72、74)とを有する。
この構成によれば、連結部(72、74)によって複数のプラグ側ハウジング(12)の操作部(40)が互い連結されることにより、複数のプラグ側ハウジング(12)の係合部(32)と係止部(60)との係合によるロックの解除を一括して行うことができる。
上記プラグ側コネクタの組合体において、好ましくは、前記プラグ側ハウジング(12)は、各種類に応じて異なる色に彩色されている。
この構成によれば、プラグ側ハウジング(12)の色によってプラグ側ハウジング(12)の種類を見分けることができる。
本発明の一つの実施形態による機器側コネクタは、上述の発明による組合体を構成する複数の前記プラグ側ハウジング(12)の全部を抜き差し可能に挿入されるコネクタ挿入室(54)を画定する機器側ハウジング(52)と、前記コネクタ挿入室(54)に前記プラグ側ハウジング(12)が差し込まれることにより前記プラグ側端子(18)と導通接続される複数の機器側端子(66)とを含む。
この構成によれば、上述の発明による組合体を構成する複数のプラグ側コネクタ(12)の全部を接続することができる。
上記機器側コネクタにおいて、好ましくは、上述の発明による組合体を構成する複数の前記プラグ側ハウジング(12)の全部を抜き差し可能に挿入されるコネクタ挿入室(54)を画定する機器側ハウジング(52)を含み、前記コネクタ挿入室(54)に前記プラグ側ハウジング(12)が差し込まれることにより前記プラグ側端子(18)と導通接続される機器側端子(66)を含み、更に、各種類の前記プラグ側ハウジング(12)が差し込まれる位置に、当該位置に差し込まれるべき種類の前記プラグ側ハウジング(12)の色と同一の色を彩色された彩色部分(68)を有する。
この構成によれば、プラグ側ハウジング(12)の色と記機器側ハウジング(52)に付けられた色との色合わせが行われることにより、機器側コネクタ(50)に対するプラグ側コネクタ(10)の誤接続が防止される。
上記機器側コネクタにおいて、好ましくは、前記機器側ハウジング(52)は、対応する前記プラグ側コネクタ(10)の抜き差しを前記プラグ側ハウジング(12)の単体単位で個別に案内する複数のガイド部(56、58)を有する。
この構成によれば、プラグ側端子(18)と機器側端子(66)との接続が、機器側ハウジング(52)に内部隔壁がなくても、一つのプラグ側ハウジング(12)単位でも行われるようになり、多連状態の複数のプラグ側ハウジング(12)を一括して機器側ハウジング(52)に差し込む場合に比して、小さい差込力によって行えるようになる。
本発明の一つの実施形態による本発明によるコネクタ対は、上述の発明による組合体を構成する複数のプラグ側コネクタ(10)と、上述の発明による一つの機器側コネクタ(50)とによるコネクタ対である。
この構成によれば、連結・分離可能な複数のプラグ側コネクタ(10)の組合体と一つの機器側コネクタ(50)とによって、プラグ側コネクタ(10)の配列に関してフールプルーフ機構を組み込まれた小型の多極コネクタが得られる。
本発明によるプラグ側コネクタの組合体によれば、特定の2個の前記プラグ側コネクタが隣り合う場合にのみ、プラグ側ハウジング同士が連結されるから、連結・分離可能な複数のプラグ側コネクタが誤った配列によって連結されることが回避される。
本発明によるプラグ側コネクタの組合体、機器側コネクタおよびコネクタ対の一つの実施形態を示す斜視図 本実施形態によるプラグ側コネクタの組合体、機器側コネクタおよびコネクタ対の要部の拡大斜視図 本実施形態によるプラグ側コネクタの拡大斜視図 本実施形態によるプラグ側コネクタの組合体のキー配置を示すグラフ 本実施形態によるプラグ側コネクタの端子及びリテーナの取り付け手順を示す斜視図 本実施形態によるプラグ側コネクタの縦断面図 本実施形態による多連のプラグ側コネクタにおけるリテーナの取り付けを示す斜視図 本実施形態による機器側コネクタの要部の断面斜視図 本発明によるプラグ側コネクタの組合体、機器側コネクタおよびコネクタ対の他の実施形態を示す斜視図 他の実施形態によるプラグ側コネクタの拡大斜視図 本発明によるプラグ側コネクタの組合体、機器側コネクタおよびコネクタ対の他の実施形態を示す斜視図
以下に、本発明によるプラグ側コネクタの組合体、機器側コネクタおよびコネクタ対(コネクタ構造)の一つの実施形態を、図1〜図8を参照して説明する。各図において、前後、左右、上下の方向を矢印によって定義した。なお、図1に示されているように、プラグ側コネクタと機器側コネクタとで前後方向を互いに逆に定義している。
コネクタ対(コネクタ構造)は、図1、図2に示されているように、互いに連結・分離可能な複数のプラグ側コネクタ10による組合体と、複数のプラグ側コネクタ10を接続される一つの機器側コネクタ50とにより構成される。
各プラグ側コネクタ10は、図1〜図3に示されているように、樹脂成形品による個別のプラグ側ハウジング12を含む。プラグ側ハウジング12は互いに平行な左側面12Aと右側面12Bとを有する略長方体形状をしている。一つのプラグ側ハウジング12の左側面12Aは、左右方向(横方向)に整列した状態で配列される複数のプラグ側コネクタ10の組み合わせによって左側に隣り合う他のプラグ側コネクタ10の右側面12Bと対向する。一つのプラグ側ハウジング12の右側面12Bは、左右方向に整列した状態で配列される複数のプラグ側コネクタ10の組み合わせによって右側に隣り合う他のプラグ側コネクタ10の左側面12Aと対向する。
なお、複数のプラグ側コネクタ10の組み合わせにおいて、最も左側に配置されるプラグ側ハウジング12の左側面12Aは、後述する機器側コネクタ50の左端壁52Cの内面に対向し、最も右側に配置されるプラグ側ハウジング12の右側面12Bは、機器側コネクタ50の右端壁52Dの内面に対向する。
プラグ側ハウジング12は前後方向に延在する端子装着孔14を上下2段に有する。各端子装着孔14には、図5、図6に示されているように、絶縁被覆電線(コード)16を導通接続された金属製の雌型端子(プラグ端子)18が挿入される。雌型端子18は、後述する雄型端子66の突出部66Aを挿入される筒状のリセプタクル部18A及び逆止形状の係止突起(ランス)18Bを有し、係止突起18Bがプラグ側ハウジング12に形成された係止部分14Aに係合することにより、プラグ側ハウジング12に対して抜き止め係止される。ここで、係止突起18Bが係止部分14Aに係合する位置にまで雌型端子18が端子装着孔14に挿入された状態を、雌型端子18が端子装着孔14の正規の挿入位置に挿入された状態と呼ぶ。
各プラグ側ハウジング12は、図1、図3、図5、図6に示されているように、貫通孔20を有する。貫通孔20は、左側面12A及び右側面12Bを直交する方向(左右方向)に貫通して上下双方の端子装着孔14の一部を左右方向に横切って延在し、左側面12A及び右側面12Bに開口している。換言すると、貫通孔20は、上下の端子装着孔14間に対応する上下方向の位置にあって、上側の端子装着孔14の下側部分及び下側の端子装着孔14の上側部分の双方を左右方向に横切って延在している。
プラグ側コネクタ10は、図5に示されているように、プラグ側ハウジング12とは別部品のリテーナ22を含む。リテーナ22は、樹脂成形品であり、貫通孔20に抜き差し可能に挿入されるロッド状の挿入部22A及び挿入部22Aの一端に接続されて左側面12Aに重合する着脱操作把持部22Bを有してL形状をしている。貫通孔20に対する挿入部22Aの挿入は、図5(A)〜(C)に示されているように、端子装着孔14に対する雌型端子18の挿入が完了した後に行われる。
挿入部22Aは、図6に示されているように、正規の挿入位置(所定の挿入位置)にまで雌型端子18が端子装着孔14に挿入された状態下においてのみ、端子装着孔14内の雌型端子18に衝突することなく、その全体を貫通孔20に挿入できる。挿入部22Aの全体が貫通孔20に挿入されることにより、着脱操作把持部22Bが左側面12Aに接合する。
これにより、正規の挿入位置にまで雌型端子18が端子装着孔14に挿入されていない場合には、着脱操作把持部22Bが、左側面12Aに接触せず、左側面12Aから離れた位置に位置することになるから、作業者は、貫通孔20に対するリテーナ22の挿入度合により、雌型端子18が正規の挿入位置にまで端子装着孔14に挿入されたか否を目視で確認することができる。この目視作業によって雌型端子18の挿入不良を容易に回避できる。
雌型端子18が端子装着孔14の正規の挿入位置にまで挿入された状態下において、貫通孔20に挿入された挿入部22Aは、図6に示されているように、前面22Cをもって上下の雌型端子18の段差面(係合部)18Cの各々に当接する。この当接によってもプラグ側ハウジング12に対する雌型端子18の抜き止めが行われる。
各プラグ側ハウジング12は、図1〜図3に示されているように、左側面12Aの上下2箇所に、各々前後方向に互いに平行に延在する凹溝(キー溝)24を有し、且つ右側面12Bの上下2箇所に、各々前後方向に互いに平行に延在して突条(嵌合キー)26を一体に有する。
左右に隣り合うプラグ側ハウジング12は、互いに隣り合うもの同士で互いに対向する左側面12Aの凹溝24と右側面12Bの突条26とが滑りキー式に係合(嵌合)することによって左右方向に整列した状態で連結される。凹溝24は溝開口側が短辺をなす横転台形状の横断面形状の「あり継ぎ溝」であり、突条26は突出先端が長辺をなす横転台形状の横断面形状の「あり継ぎ突条」であり、凹溝24と突条26とは、互いに「あり継ぎ嵌合」をする。
換言すると、凹溝24及び突条26の横断面形状は、凹溝24及び突条26の上下の傾斜面によって左側面12A及び右側面12Bを直角に貫通する方向(左右方向)に引き離し不能に連結するオーバハング部を含む横断面形状である。
あり継ぎ嵌合する凹溝24と突条26との係合は、互いに隣り合う2個のプラグ側ハウジング12の上下位置を揃えて当該2個のプラグ側ハウジング12を前後方向に相対的に変位(スライド移動)させることにより、スライド式に行われ、当該あり継ぎ嵌合によって左右に隣り合うプラグ側ハウジング12が横方向に引き離し不能に連結される。
この構造によれば、左右に隣り合うプラグ側ハウジング12が横方向に引き離し不能に連結された多連状態のプラグ側コネクタ10が、機器側コネクタ50に接続されていない状態で得られるから、予め連結された複数のプラグ側コネクタ10を一括して機器側コネクタ50に接続することができる。
この一括接続では、複数のプラグ側コネクタ10を機器側コネクタ50に接続する作業が、個々のプラグ側コネクタ10を一つ一つ機器側コネクタ50に接続する場合に比して迅速に行われ得るようになる。
多連状態にあるプラグ側コネクタ10、つまり複数のプラグ側コネクタ10による組合体の各プラグ側ハウジング12の貫通孔20は左右方向に一直線状に互いに連通する。この場合には、図7に示されているように、複数のプラグ側ハウジング12の左右方向の合計寸法に相当する長さの挿入部23A及び着脱操作把持部22Bと同等の長さの着脱操作把持部23Bを有するL形状の連結ロッド23が用いられるとよい。
連結ロッド23の使用では、挿入部23Aが複数のプラグ側ハウジング12の貫通孔20に連続状態で挿入されることにより、複数のプラグ側ハウジング12の連結強度が向上する。連結ロッド23は、挿入部23Aが、前述のリテーナ22の挿入部22Aと同様に、正規の挿入位置(所定の挿入位置)にある雌型端子18と係合することにより、複数のプラグ側コネクタ10の雌型端子18を正規の挿入位置に一括して保持するリテーナ22を兼ねる。
これにより、複数のプラグ側コネクタ10による組合体毎に一つの連結ロッド(リテーナ)23が準備されればよく、プラグ側コネクタ10毎に個別のリテーナ22を準備する必要がなくなり、部品点数を削減することができる。
凹溝24及び突条26は、図1〜図3に示されているように、左側面12A及び右側面12Bの前後方向の全長に亘っては存在せず、左側面12A及び右側面12Bの前側にのみ前記全長より小さい(全長の1/2〜2/3程度)前後方向長さをもって設けられている。
左側面12Aには、図2に示されているように、各凹溝24の後端から後方に一直線状に連続して延在する位置合わせ用凹溝28が形成されている。位置合わせ用凹溝28は、左側面12Aの前後方向の全長の1/2〜1/3程度の前後長を有し、凹溝24の上下方向の最大溝幅より大きい溝幅で、対応する突条26の最大条幅より大きい上下方向の溝幅を有する矩形横断面を有し、横方向(左右方向)から突条26に係合可能な凹溝である。
右側面12Bには、図1及び図3に示されているように、各突条26の後端から後方に一直線状に連続して延在する位置合わせ用突条30が一体形成されている。位置合わせ用突条30は、突条26の上下方向の最小条幅より小さい条幅で、対応する凹溝24の最小条幅より小さい上下方向の条幅を有する矩形横断面を有し、横方向(左右方向)から凹溝24に係合可能な突条である。
後述する機器側ハウジング52のコネクタ挿入室54に挿入されていない状態において、つまりプラグ側コネクタ10を機器側コネクタ50に差し込む以前に、互いに隣り合う2個のプラグ側ハウジング12を連結する際には、互いに隣り合う2個のプラグ側ハウジング12の前後方向の位置を、プラグ側ハウジング12の前後方向全長の1/2〜1/3程度ずらした状態で、互いに隣り合う2個のプラグ側ハウジング12を左右方向(対向する左側面12Aと右側面12Bとが互いに接近する横方向)から合わせあって位置合わせ用凹溝28と突条26とを係合させ、位置合わせ用凹溝28の上下方向の溝幅の範囲内で、上下方向のラフな位置合わせを行う。この後に、互いに隣り合う2個のプラグ側ハウジング12を前後方向の相対的に変位させることにより、位置合わせ用凹溝28と突条26との「遊嵌合」から凹溝24と突条26との密な「あり継ぎ嵌合」に自ずと変化する。これにより、凹溝24と突条26とのあり継ぎ嵌合の作業性がよくなり、コネクタ挿入室54に挿入されていない状態にある複数のプラグ側ハウジング12を連結する作業性が改善される。
同様に、互いに隣り合う2個のプラグ側ハウジング12の前後方向の位置を、プラグ側ハウジング12の前後方向全長の1/2〜1/3程度ずらした状態で、互いに隣り合う2個のプラグ側ハウジング12を左右方向(対向する左側面12Aと右側面12Bとが互いに接近する横方向)から合わせあって位置合わせ用突条30と凹溝24とを係合させ、凹溝24の上下方向の溝幅の範囲内で、上下方向のラフな位置合わせを行う。この後に、互いに隣り合う2個のプラグ側ハウジング12を前後方向の相対的に変位させることにより、位置合わせ用突条30と凹溝24との「遊嵌合」から凹溝24と突条26との密な「あり継ぎ嵌合」に自ずと変化する。これにより、凹溝24と突条26とのあり継ぎ嵌合の作業性がよくなり、コネクタ挿入室54に挿入されていない状態にある複数のプラグ側ハウジング12を連結する作業性が改善される。
互いに隣り合う2個のプラグ側ハウジング12において、互いに係合する凹溝24と突条26との対は、複数存在し、対単位で、左側面12A及び右側面12Bにおいて前記スライド可能な方向(前後方向)に直交する方向の位置、つまり上下方向の位置が、対単位で異なっている。凹溝24と突条26との対の位置は、図4に示されているように、A〜Fの6個の異なる上下位置を設定され、上下2段の凹溝24と突条26との対の組み合わせによってタイプI〜IXの9種類のプラグ側ハウジングが存在し、上下2段の対の双方が同じ位置にあるプラグ側ハウジング12同士のみが連結可能になっている。
つまり、特定の2個のプラグ側コネクタ10が隣り合う場合にのみ、一方のプラグ側ハウジング12の凹溝24が他方のプラグ側ハウジング12の突条26にスライド可能に係合、或いは一方のプラグ側ハウジング12の突条26が他方のプラグ側ハウジング12の凹溝24にスライド可能に係合することが、凹溝24及び突条26の上下方向の設置位置の一致・不一致によって決まる。なお、図4において、○印は凹溝24の上下位置を、●印は突条26の上下位置を各々示している。
例えば、タイプIのプラグ側ハウジング12とタイプIIのプラグ側ハウジング12とは、上段の凹溝24と突条26との対の位置(以下、対位置)が「C」で、下段の対位置が「F」で一致することにより、特定の2個のプラグ側コネクタ10として連結可能である。しかし、タイプIIIのプラグ側ハウジング12は、上段の対位置が「B」で、下段の対位置が「E」であって、タイプIのプラグ側ハウジング12の対位置とは一致しないので、特定の2個のプラグ側コネクタ10でないとして、タイプIのプラグ側ハウジング12とタイプIIIのプラグ側ハウジング12とは、連結不能であり、フールプルーフのもとに誤配列が回避される。
この実施形態では、プラグ側コネクタ10は、プラグ側ハウジング12がタイプIのものからタイプII、タイプIII...タイプVIII、タイプIXのものの順に配列された場合のみ、9連に連結され、それ以外の順、例えば、プラグ側ハウジング12がタイプIのものから、タイプIII、タイプII...等の順序では、連結され得ず、プラグ側コネクタ10が誤った配列によって多連に連結されることが未然に回避される。
プラグ側ハウジング12は、図1〜図3、図6に示されているように、空隙34によってプラグ側ハウジング12から上側に上方に離間し、且つ前後の端部のみを各々連結部36によってプラグ側ハウジング12の前後の端部に一体的に連結された両持ち梁構造の樹脂製の弾性変形板部38を有する。弾性変形板部38の前後方向の中間部の上部には、後述する係止用開口60に係脱可能に係合する係合用突部32が一体成形されている。係合用突部32は弾性変形板部38の前後間における下向き凸の円弧状の弾性変形のもとに上下方向に変位する。
弾性変形板部38の後側の上部にはアンロック操作部40が突出形成されている。アンロック操作部40は、指先操作によって下方に向けて押圧されることにより、弾性変形板部38を下向き凸の円弧状に弾性変形させ、係止用開口60に対する係合用突部32の係合を離脱させる操作部をなす。
プラグ側ハウジング12は、弾性変形板部38、係合用突部32及びアンロック操作部40を含む全体を、タイプI〜IXの種類に応じて異なる色に彩色されている。彩色は、プラグ側ハウジング12の成形時に樹脂材料に、指定された色の顔料を添加することにより行うことができる。
作業者は、プラグ側ハウジング12の色によってプラグ側コネクタ10の種類を容易に判別することができる。プラグ側ハウジング12の色は、タイプI〜IXの各々について個別の色が設定されていることが最も好ましいが、色数削減のために、離れた配置間のものが同色に、例えば、タイプI及びVIが白色、タイプII及びVIIが紫色、タイプIII及びVIIIが赤色、タイプIV及びIXが緑色、タイプVが青色に設定されていてもよい。
機器側コネクタ50は、図1、図2及び図8に示されているように、樹脂成形品による機器側ハウジング52を含む。機器側ハウジング52は、上壁52A、下壁52B、左端壁52C、右端壁52D、底壁52Eによる前側開放の直方体形状をしており、底壁52Eを回路基板(不図示)等に固定される。
機器側ハウジング52は、上壁52A、下壁52B、左端壁52C、右端壁52D、底壁52Eによって複数のプラグ側コネクタ10を前後方向に抜き差し可能に挿入される前側開放で、内部に仕切り(隔壁)がない一つの直方体形状のコネクタ挿入室54を画定している。コネクタ挿入室54は、前記組立体を構成する複数のプラグ側コネクタ10の全部を差し込まれるが、複数のプラグ側コネクタ10の収容部をプラグ側コネクタ10毎に区切る内部隔壁を取り除かれた構造になっていて、一つの収容空間をなしている。
これにより、同数のプラグ側コネクタ10が差し込まれる場合において機器側コネクタ50の左右寸法が小さくなり、機器側コネクタ50の小型化が図られる。
機器側ハウジング52は、上壁52Aのコネクタ挿入室54側に、左右方向で見て各プラグ側ハウジング12に対応する位置を前後方向に延在する上部ガイドレール56を一体に有する。上部ガイドレール56は、弾性変形板部38及びプラグ側ハウジング12の上側部分に、左右および上下方向の移動を拘束した状態で前後方向にスライド可能に係合する。機器側ハウジング52は、下壁52Bのコネクタ挿入室54側に、左右方向で見て各プラグ側ハウジング12に対応する位置を前後方向に延在する下部ガイドレール58を一体に有する。下部ガイドレール58はプラグ側ハウジング12の下側部分に、左右および上下方向の移動を拘束した状態で前後方向にスライド可能に係合する。
これにより、上部ガイドレール56及び下部ガイドレール58は、機器側ハウジング52に対するプラグ側ハウジング12の前後方向の抜き差しを、一つのプラグ側コネクタ10毎に、つまりプラグ側ハウジング12の単体単位で個別に案内し、プラグ側ハウジング12が機器側ハウジング52に一つ一つ差し込まれることを許容する。これにより、雌型端子18と機器側コネクタ50側の後述する雄型端子66との接続が、機器側ハウジング52に内部隔壁がなくても、一つのプラグ側ハウジング12単位で行われるようになり、多連の複数のプラグ側ハウジング12を一括して機器側ハウジング52に差し込む場合に比して、小さい差込力によって行えるようになる。
しかも、上部ガイドレール56及び下部ガイドレール58は、プラグ側ハウジング12を個別に左右方向の所定位置に保持するから、機器側ハウジング52に内部隔壁がなくても、左右方向に整列する複数のプラグ側コネクタ10を、途中配置のプラグ側コネクタ10を飛ばした歯抜け状態で、機器側コネクタ50に差し込むこと及び所定位置に配置することが可能になる。
機器側ハウジング52は、更に、底壁52Eからプラグ側ハウジング12の差し込み方向と同方向に突出した複数の差込ガイド部59を一体に有する。差込ガイド部59はプラグ側ハウジング12毎に形成され、対応するプラグ側ハウジング12の係合部15(図6参照)に挿入され、上部ガイドレール56及び下部ガイドレール58と共に、機器側ハウジング52に対するプラグ側ハウジング12の前後方向の抜き差しの案内及び左右及び上下方向の位置決めを行う。
左端壁52Cには左端に配置されるプラグ側ハウジング12の凹溝24が前後方向にスライド可能に係合する突条62(図2参照)が形成されている。右端壁52Dには右端に配置されるプラグ側ハウジング12の突条26が前後方向にスライド可能に係合する凹溝64(図1参照)が形成されている。突条62及び凹溝64は、突条26及び凹溝24の横断面形状と同一の横転台形状の横断面形状を有する。
機器側ハウジング52は、上壁52Aに係合用突部32が係脱可能に嵌り込む係止用開口60を有する。コネクタ挿入室54に差し込まれたプラグ側ハウジング12は、係合用突部32が係止用開口60に嵌り込むことにより、抜け止め(ロック)される。
機器側コネクタ50は、図8に示されているように、コネクタ挿入室54に差し込まれる各プラグ側ハウジング12の雌型端子18の各々に対応する位置に金属製の雄型端子(機器側端子)66を有する。雄型端子66は、コネクタ挿入室54に差し込まれる各プラグ側ハウジング12の雌型端子18の総数と同数設けられており、各々底壁52Eからプラグ側ハウジング12の差し込み方向と同方向に延在してコネクタ挿入室54に突出した突出部66Aを有する。突出部66Aは雌型端子18のリセプタクル部18Aに嵌合する。この嵌合によって雌型端子18と雄型端子66とが導通接続される。
ここで、図8に符号(GND)を付記された雄型端子66はアース端子である。アース端子66(GND)の突出部66Aの突出長は他の雄型端子66の突出部66Aの突出長より長い。このことにより、雌型端子18と雄型端子66との導通接続は、最初にアース端子66(GND)において行われ、アース除電によってコネクタ接続時の機器側の安全性が図られる。
上壁52Aの前側(コネクタ挿入室54の開口側)及びコネクタ挿入室54の開口縁の上部には、図1、図2に示されているように、各係止用開口60に左右方向に対応する位置に、四角形の着色部68、70が設けられている。着色部68、70は、係止用開口60、つまりコネクタ挿入室54に差し込まれるプラグ側コネクタ10毎に個別に設定され、各プラグ側ハウジング12が差し込まれる位置に、当該位置に差し込まれるべき種類のプラグ側コネクタ10の色と同じ色の図形(四角形)をインクジェットプリンタ等によって印刷されている。例えば、赤色のプラグ側ハウジング12が差し込まれる左右方向に対応する位置にある着色部68、70には赤色の図形が印刷されている。
機器側コネクタ50に対するプラグ側コネクタ10の接続は、プラグ側コネクタ10毎のプラグ側ハウジング12の上下部分を、或いは隣り合うプラグ側コネクタ10の凹溝24と突条26との嵌合による多連状態のプラグ側コネクタ10のプラグ側ハウジング12の上下部分を、対応する左右方向位置の上部ガイドレール56及び下部ガイドレール58に係合させ、これらのガイドレール56、58にカイドされつつプラグ側コネクタ10がスライドされてコネクタ挿入室54に差し込まれることにより行われる。この差し込みにおいて、係合用突部32は、弾性変形板部38の下方への弾性変形のもとに、上壁52Aの前縁部を潜るようにして係止用開口60に自動的に嵌合し、抜け止めされる。
この接続作業において、着色部68、70の色とプラグ側ハウジング12の色との色合わせが行われることにより、キー配列による誤組付防止と共に、機器側コネクタ50に対するプラグ側コネクタ10の誤接続を未然に防止することができる。
プラグ側コネクタ10の取り外しは、アンロック操作部40が作業者の指によって押下されることにより、弾性変形板部38の下方への弾性変形のもとに係合用突部32が降下し、係合用突部32が係止用開口60との嵌合から離脱したロック解除の状態でプラグ側ハウジング12が手前に引き出されることにより、プラグ側コネクタ10単位(プラグ側ハウジング12単位)で行われる。隣り合う複数のプラグ側コネクタ10を一括して取り外したい場合には、取り外しの対象となる複数のプラグ側ハウジング12のアンロック操作部40が一括して押下されればよい。
次に、本発明によるプラグ側コネクタの組合体、機器側コネクタおよびコネクタ対の他の実施形態を、図9、図10を参照して説明する。なお、図9、図10において、図1〜図8に対応する部分は、図1〜図8に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
この実施形態では、アンロック操作部40の右端部に凹部72が形成され、アンロック操作部40の左端部に凸部74が形成されている。凹部72は後方開口の断面C形の凹部であり、凸部74が円柱状の凸部であり、隣り合うプラグ側ハウジング12の前後方向の相対移動あるいは既に機器側ハウジング52に差し込まれているプラグ側ハウジング12の隣りに他のプラグ側ハウジング12が差し込まれることによって隣り合うアンロック操作部40の凹部72と凸部74とが嵌合し、隣り合うプラグ側ハウジング12のアンロック操作部40が互いに連結される。
この実施形態では、隣り合うプラグ側ハウジング12のアンロック操作部40が互いに連結されるので、一つのプラグ側ハウジング12のアンロック操作部40が押下されるだけで、係合用突部32と係止用開口60との嵌合によるプラグ側ハウジング12のロックの解除が、隣り合う複数のプラグ側ハウジング12のものにおいて一括して行われる。これにより、隣り合う複数のプラグ側ハウジング12をまとめて取り外す時の操作性が良好になる。
以上、本発明を、その好適な実施形態について説明したが、当業者であれば容易に理解できるように、本発明はこのような実施形態により限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、プラグ側コネクタ10は、図11に示されているように、上述の実施形態の2極用のプラグ側ハウジング12を2個分一体成形した4極のものや、プラグ側ハウジング12を3個分一体成形した6極のものや、プラグ側ハウジング12を5個連結した10極のもの等であってもよく、2極のものに限られることはない。
2極用のプラグ側ハウジング12が複数一体成形されたものは、隣り合うプラグ側ハウジング12の後部を互いに一体成形された構造で、単一のプラグ側ハウジング12と同様に、上部ガイドレール56及び下部ガイドレール58に案内されてコネクタ挿入室54に挿入される。2極用のプラグ側ハウジング12の連結個数が3個以上のものは、両端に位置するプラグ側ハウジング12にのみ係合用突部32が設けられ、アンロック操作部40は複数のプラグ側ハウジング12において一つに連結されて設けられていればよい。
凹溝24及び突条26の上下方向の位置により決まるプラグ側ハウジング12の種類は9個に限られることはなく、9個未満であっても、9個より多数であってもよい。また、特定の2個のプラグ側コネクタ10が隣り合う場合にのみ、一方のプラグ側ハウジング12の凹溝24が他方のプラグ側ハウジング12の突条26にスライド可能に係合、或いは一方のプラグ側ハウジング12の突条26が他方のプラグ側ハウジング12の凹溝24にスライド可能に係合することにより、当該隣り合うプラグ側ハウジング12同士が連結されるようにする構造は、凹溝24及び突条26の上下方向の位置の一致・不一致に限られることはなく、凹溝24及び突条26の形状あるいは大きさの一致・不一致によるものであってよい。プラグ側コネクタ10が雄型端子を有し、機器側コネクタが雌型端子を有するものであってもよい。
機器側ハウジング52の左端壁52Cに形成される突条62が省略され、且つ右端壁52Dに形成される凹溝64が、A〜C位置或いは/及びD〜F位置の何れの位置にある突条26が係合可能な幅広の凹部に置換されてもよい。この場合には、機器側ハウジング52の共用化が図られる。
あり継ぎ嵌合する凹溝24及び突条26は、横転台形の横断面形状のものに限られることなく、横断面形状が鉤形等のものであってよい。
また、上記実施形態に示した構成要素は必ずしも全てが必須なものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
10 プラグ側コネクタ
12 プラグ側ハウジング
12A 左側面
12B 右側面
14 端子装着孔
14A 係止部分
15 係合部
16 絶縁被覆電線
18 雌型端子(プラグ側端子)
18A リセプタクル部
18B 係止突起
18C 段差面
20 貫通孔
22 リテーナ
22A 挿入部
22B 着脱操作把持部
22C 前面
23 連結ロッド
23A 挿入部
23B 着脱操作把持部
24 凹溝
26 突条
28 位置合わせ用凹溝
30 位置合わせ用突条
32 係合用突部
34 空隙
36 連結部
38 弾性変形板部
40 アンロック操作部
50 機器側コネクタ
52 機器側ハウジング
52A 上壁
52B 下壁
52C 左端壁
52D 右端壁
52E 底壁
54 コネクタ挿入室
56 上部ガイドレール(ガイド部)
58 下部ガイドレール(ガイド部)
59 差込ガイド部
60 係止用開口
62 突条
62A 突出部
64 凹溝
66 雄型端子(機器側端子)
66A 突出部
68 着色部
70 着色部
72 凹部
74 凸部

Claims (4)

  1. 互いに異なる色に着色された複数のプラグ側ハウジングを抜き差し可能に挿入されるコネクタ挿入室を画定する機器側ハウジングと、
    前記機器側ハウジングに設けられ、前記コネクタ挿入室に前記プラグ側コネクタが差し込まれることにより前記プラグ側ハウジングに設けられたプラグ側端子と導通接続される機器側端子とを具備した機器側コネクタであって、
    前記機器側ハウジングは、前記プラグ側ハウジングが差し込まれる位置に、当該位置に差し込まれるべき前記プラグ側ハウジングの色と同一の色をした印刷部を有する機器側コネクタ。
  2. 印刷部は前記機器側ハウジングが画定する前記コネクタ挿入室の開口縁に設けられている請求項1記載の機器側コネクタ。
  3. 前記印刷部は前記コネクタ挿入室に対するプラグ側ハウジングの抜き差し方向に直交面及び同抜き差し方向に平行な面の特定領域に設けられている請求項1または2に記載の機器側コネクタ。
  4. 前記機器側ハウジングは、前記プラグ側ハウジングに設けられた係合突部が係脱可能に嵌合する係止用開口を有し、前記係止用開口を通して前記プラグ側ハウジングが外部より目視される構造になっており、
    前記プラグ側ハウジングは全体が同一色の成形品であり、前記印刷部は前記係止用開口に隣接する位置に設けられている請求項1から3の何れか一項に記載の機器側コネクタ。
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