WO2004042878A1

WO2004042878A1 - コネクタハウジング、コネクタハウジングのマーキング方法及びコネクタハウジングへの端子金具の挿入方法

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Publication number: WO2004042878A1
Application number: PCT/JP2003/014086
Authority: WO
Inventors: Takeshi Kamata; Kiyoshi Yagi; Shigeharu Suzuki; Keigo Sugimura
Original assignee: Yazaki Corporation
Priority date: 2002-11-05
Filing date: 2003-11-05
Publication date: 2004-05-21
Also published as: JPWO2004042878A1; CN1720646A; EP1560300A4; EP1560300B1; AU2003277542A1; CN100511866C; EP1560300A1; US7270565B2; US20060105618A1; MXPA05004904A

Abstract

端子収容室に誤った端子金具を挿入することを防止できるコネクタハウジングなど提供する。コネクタハウジング(1)は複数の端子収容室(20)と複数の印(21)を備えている。端子収容室(20)は雄端子(3)を収容する。雄端子(3)は電線(2)を取り付ける。電線(2)の外表面(5a)には印(6)が形成されている。一方の電線(2)の印(6)は第1の色(R)である。他方の電線(2)の印(6)は第2の色(G)である。第1の色(R)と第2の色(G)とは異なる。印(21)は端子収容室(20)それぞれに対応している。一方の印(21)は一方の電線(2)の印(6)と同じ第1の色(R)である。他方の印(21)は他方の電線(2)の印(6)と同じ第2の色(G)である。印(21)は対応する端子収容室(20)に挿入すべき雄端子(3)に取り付けられた電線(2)の印(6)と同じ色に形成されることにより対応する端子収容室(20)に収容する雄端子(3)を示す。

Description

コネクタハウジング、コネクタハウジングのマーキング方法及びコネクタハウジングへの端子金具の挿入方法技術分野

本発明は、電線が取り付けられる端子金具を収容するコネクタハウジング、コ明

ネクタハウジングのマーキング方法及びコネクタハウジングへの端子金具の挿入糸 1

方法に関する。

書背景技術

移動体としての自動車などには、種々の電子機器が搭載される。このため、前記自動車などは、前記電子機器に電源などからの電力やコンピュータなどからの制御信号などを伝えるために、ワイヤハーネスを配索している。ワイヤハーネスは、複数の電線と、該電線の端部などに取り付けられたコネクタなどを備えている。

電線は、導電性の芯線と該芯線を被覆する絶縁性の合成樹脂からなる被覆部とを備えている。電線は、所謂被覆電線である。前記電線は、芯線の外周に絶縁性の合成樹脂を押し出し被覆して製造される。前記電線は、前述した押し出し被覆を行う際に、前述した合成樹脂に所望の着色剤が混入されて、所望の色に着色される。

コネクタは、導電性の端子金具と絶縁性のコネクタハウジング 1 0 0 (第 7図に示す）とを備えている。端子金具は、電線の端部などに取りつけられかつ該電線の芯線と電気的に接続する。コネクタハウジング 1 0 0は、箱状に形成されかつ端子金具を収容する端子収容室 1 0 1を複数備えている。

前記ワイヤハーネスを組み立てる際には、まず電線を所定の長さに切断した後、該電線の端部などに端子金具を取り付ける。必要に応じて電線同士を接続する。その後、端子金具をコネクタハウジング 1 0 0の端子収容室 1 0 1内に挿入する。こうして、前述したワイヤハーネスを組み立てる。コネクタが前述した電子機器のコネクタと結合して、ワイヤハーネスは自動車などに配索される。ワイヤハーネスは、電子機器に所定の信号や電力などを供給する。

前述したワイヤハーネスを組み立てる際には、所望の端子収容室 1 0 1に所望の端子金具を挿入しなければならない。一方、前述したワイヤハーネスの電線は、芯線の太さと、被覆部の材質（耐熱性の有無などによる材質の変更）と、使用目的などを識別するため、外表面が種々の色に着色されている。外表面の色を変更することにより、電線同士を識別可能としている。

このため、所望の端子収容室 1 0 1に所望の端子金具を挿入するために、例えば、実開平 5— 9 2 9 7 6号公報に示すように、従来から種々の組立治具（一例を第 7図に示す）が用いられてきた。第 7図に例示された組立治具 1 0 2は、板状の治具本体 1 0 3と、複数の印 1 0 4とを備えている。治具本体 1 0 3は、コネクタハウジング 1 0 0に着脱自在である。

印 1 0 4は、治具本体 1 0 3の表面に形成されている。印 1 0 4は、コネクタハウジング 1 0 0の端子収容室 1 0 1それぞれに対応して設けられている。各印 1 0 4は、治具本体 1 0 3がコネクタハウジング 1 0 0に取り付けられると、対応する端子収容室 1 0 1の開口部 1 0 1 aの近傍に位置する。印 1 0 4は、対応する端子収容室 1 0 1が収容すべき端子金具に取り付けられた電線の外表面の色に着色されている。

前述した構成の組立治具 1 0 2を用いて、コネクタハウジング 1 0 0の各端子収容室 1 0 1に端子金具を挿入する際には、まず、治 ^¾本体 1 0 3をコネクタハウジング 1 0 0に取り付ける。作業員は、印 1 0 4と同じ色の電線が取り付けられた端子金具を、順に、前記印 1 0 4が対応する端子収容室 1 0 1に挿入する。こうして、コネクタハウジング 1 0 0の端子収容室 1 0 1に端子金具を挿入して、コネクタを組み立てる。

前述した従来の組立治具 1 0 2では、治具本体 1 0 3 i コネクタハウジング 1 0 0に着脱自在であるので、治具本体 1 0 3とコネクタハウジング 1 0 0とが位置ずれする虞があった。治具本体 1 0 3が位置ずれすると、印 1 0 4の位置も勿論ずれ、所望の端子金具を所望の端子収容室 1 0 1に挿入することが困難となる虞があった。端子収容室 1 0 1に誤った端子金具を挿入した際には、端子金具を抜き取って、再度正規の端子収容室 1 0 1に揷入してきた。端子金具を端子収容室 1 0 1から抜き取る際に、端子金具が破損する虞があった。端子金具が破損すると、勿論

、再度端子収容室 1 0 1に挿入できなくなる。このため、端子金具を交換する必要が生じる。さらに、前述した組立治具 1 0 2では、端子収容室 1 0 1への端子金具の挿入後に、治具本体 1 0 3を取り外すと、端子収容室 1 0 1に所望の端子金具が揷入されているか否かを確認できなかった。

したがって、本発明の第 1の目的は、端子収容室に誤った端子金具を挿入することを防止できるとともに端子金具の挿入後に端子収容室に所望の端子金具が揷入されているか否かを確認できるコネクタハウジング及ぴコネクタハウジングへの端子金具の挿入方法を提供することにある。本発明の第 2の目的は、端子収容室に誤った端子金具を挿入することを防止できるとともに端子金具の挿入後に端子収容室に所望の端子金具が挿入されているか否かを確認できるコネクタハウジングを得ることができるコネクタハウジングのマーキング方法を提供することにある。発明の開示

第 1の目的を達成するために、請求項 1に記載の本発明のコネクタハウジングは、端子金具を収容可能な端子収容室を複数備えたコネクタハウジングにおいて、前記端子収容室それぞれに対応して外表面に設けられかつ対応する端子収容室が収容する端子金具を示す印を備えたことを特徴としている。

このことによれば、端子収容室が収容する端子金具を示す印が、端子収容室それぞれに対応して設けられている。このため、印が示す端子金具を、順に端子収容室に挿入していくことができる。また、印が外表面に形成されている。— このため、印とコネクタハウジングとが位置ずれすることを防止できる。本明細書に記した印とは、各種の図形及び各種の文字（数字を含む）などを示している。第 1の目的を達成するために、請求項 2に記載の本発明のコネクタハウジングは、請求項 1に記載のコネクタハウジングにおいて、前記端子収容室は複数の隔壁によって区画されて、前記端子収容室の開口部は複数の隔壁によって囲まれており、前記印は、端子収容室の開口部を囲む複数の隔壁のうち一つの隔壁の前記開口部と同一平面上の表面に設けられていることを特徴としている。

このことによれば、印が端子収容室の開口部を囲む隔壁の表面に設けられている。このため、印を容易に認識できるとともに、印とコネクタハウジングとが位置ずれすることを防止できる。

第 1の目的を達成するために、請求項 3に記載の本発明のコネクタハウジングは、請求項 1に記載のコネクタハウジングにおいて、前記端子収容室は複数の隔壁によって区画されて、前記端子収容室の開口部は複数の隔壁によって囲まれており、前記印は、端子収容室の内面の前記開口部寄りの端部に設けられていることを特徴としている。

このことによれば、印が端子収容室の内面の開口部寄りの端部に設けられている。このため、印を容易に認識できるとともに、印とコネクタハウジングとが位置ずれすることを防止できる。さらに、印が端子収容室の内面に設けられているので、印と端子収容室との対応を誤ることを防止できる。

第 2の目的を達成するために、請求項 4に記載の本発明のコネクタハウジングのマーキング方法は、端子金具を収容可能な端子収容室を複数備えたコネクタハウジングに、前記端子収容室それぞれに対応して設けられかつ対応する端子収容室が収容する端子金具を示す印を形成するコネクタハウジングのマーキング方法において、着色材を前記コネクタハウジングに向かって一定量噴出して、着色材をコネクタハウジングに付着させて前記印を形成することを特徴としている。このことによれば、着色材をコネクタハウジングに向かって一定量噴出する。このため、コネクタハウジングに付着した着色材同士が混ざり合うことを防止できる。したがって、端子収容室それぞれに対応した印を確実に形成できる。なお、本明細書でいう着色材'とは、色材（工業用有機物質）が水またはその他の溶媒に溶解、分散した液状物質である。有機物質としては、染料、顔料（大部分は有機物であり、合成品）があり、時には染料が顔料として、顔料が染料として用いられることがある。より具体的な例として、本明細書でいう着色材とは、着色液と塗料との双方を示している。

着色液とは、溶媒中に染料が溶けているもの又は分散しているものを示しており、塗料とは、分散液中に顔料が分散しているものを示している。このため、着色液でコネクタハウジングの外表面を着色すると、染料がコネクタハウジング内にしみ込み、塗料でコネクタハウジングの外表面を着色すると、顔料がコネクタハウジング内にしみ込むことなく外表面に接着する。即ち、本明細書でいうコネクタハウジングの外表面を着色するとは、コネクタハウジングの外表面の一部を染料で染めることと、コネクタハウジングの外表面の一部に顔料を塗ることとを示している。

また、前記溶媒と分散液は、コネクタハウジングを構成する合成樹脂と親和性のあるものが望ましい。この場合、染料がコネクタハウジング内に確実にしみ込んだり、顔料がコネクタハウジングの外表面に確実に接着することとなる。第 2の目的を達成するために、請求項 5に記載の本発明のコネクタハウジングのマーキング方法は、請求項 4に記載のコネクタハウジングのマーキング方法において、前記端子収容室は複数の隔壁によって区画されて、前記端子収容室の開口部は複数の隔壁によって囲まれており、端子収容室の開口部を囲む複数の隔壁のうち一^ ^の隔壁の前記開口部と同一平面上の表面に向かって前記着色材を一定量噴出して、前記印を形成することを特徴としている。，

このことによれば、着色材をコネクタハウジングの隔壁の表面に向かって一定量噴出する。このため、端子収容室の開口部を囲む隔壁の表面に印を確実に形成できる。したがって、印を容易に認識できる。

第 2の目的を達成するために、請求項 6に記載の本発明のコネクタハウジングのマーキング方法は、請求項 4に記載のコネクタハウジングのマーキング方法において、前記端子収容室は複数の隔壁によって区画されて、前記端子収容室の開口部は複数の隔壁によって囲まれており、端子収容室の内面の前記開口部寄りの端部に向かって前記着色材を一定量噴出して、前記印を形成することを特徴としている。

このことによれば、着色材をコネクタハウジングの端子収容室の内面の開口部寄りの端部に向かって一定量噴出する。このため、端子収容室の内面の開口部寄りの端部に印を確実に形成できる。このため、印を容易に認識できるとともに、印が端子収容室の内面に設けられるので、印と端子収容室との対応を誤ることを防止できる。

第 1の目的を達成するために、請求項 7に記載の本発明のコネクタハウジングへの端子金具の挿入方法は、端子金具を収容可能な端子収容室を複数備え、前記端子収容室それぞれに対応して設けられかつ対応する端子収容室が収容する端子金具を示す印を更に備えたコネクタハウジングに端子金具を挿入する方法において、前記端子収容室は複数の隔壁によって区画されて、前記端子収容室の開口部は複数の隔壁によって囲まれており、前記印に対応する端子金具を前記開口部を通して端子収容室に挿入することを特徴としている。

このことによれば、端子収容室が収容する端子金具を示す印が、端子収容室それぞれに対応して設けられている。また、印が外表面に形成されている。このため、印とコネクタハウジングとが位置ずれすることを防止できる。このため、印が示す端子金具を、順に端子収容室に挿入していくので、端子収容室に誤った端子金具を挿入することを防止できる。

第 1の目的を達成するために、請求項 8に記載の本発明のコネクタハウジングへの端子金具の挿入方法は、請求項 7に記載のコネクタハウジングへの端子金具の挿入方法において、前記印は、端子収容室の開口部を囲む複数の隔壁のうち一つの隔壁の前記開口部と同一平面上の表面に設けられていることを特徴としている。

このことによれば、印が端子収容室の開口部を囲む隔壁の表面に設けられている。このため、印を容易に認識できるとともに、印とコネクタハウジングとが位置ずれすることを防止できる。したがって、印を容易に認識できるので、印が示す端子金具を、順に端子収容室に挿入していくと、端子収容室に誤った端子金具を挿入することを防止できる。

第 1の目的を達成するために、請求項 9に記載の本発明のコネクタハウジングへの端子金具の挿入方法は、請求項 7に記載のコネクタハウジングへの端子金具の挿入方法において、前記印は、端子収容室の内面の前記開口部寄りの端部に設けられていることを特徴としている。

このことによれば、印が端子収容室の内面の開口部寄りの端部に設けられている。このため、印を容易に認識できるとともに、印とコネクタハウジングとが位置ずれすることを防止できる。さらに、印が端子収容室の內面に設けられているので、印と端子収容室との対応を誤ることを防止できる。したがって、印を容易に認識できかつ印と端子収容室との対応を誤ることを防止できるので、印が示す端子金具を、順に端子収容室に挿入していくと、端子収容室に誤った端子金具を挿入することを防止できる。図面の簡単な説明

第 1図は、本発明の一実施形態にかかるコネクタハウジングと複数の雄端子などを示す斜視図である。

第 2図は、第 1図に示されたコネクタハウジングの要部を拡大して示す斜視図である。

第 3図は、第 1図に示された雄端子のうち一方を示す斜視図である。

第 4図は、第 1図に示された雄端子のうち他方を示す斜視図である。

第 5図は、第 1図に示されたコネクタハウジングに印を形成するマーキング装置の構成を示す説明図である。

第 6図は、第 2図に示されたコネクタハウジングの要部の変形例を拡大して示す斜視図である。

第 7図は、従来のコネクタハウジングと組立治具を示す斜視図である。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明の一実施形態のコネクタハウジングを、第 1図ないし第 5図を参照して説明する。第 1図などに示すコネクタハウジング 1は、電線 2が取り付けられた端子金具としての雄形の端子金具（以下雄端子と呼ぶ） 3を収容して、自動車などに配索されるワイヤハーネスを構成する。なお、第 1図では、雄端子 3 を二つのみ図示し、他を省略している。 _

電線 2は、第 3図及び第 4図に示すように、導電性の芯線 4と、絶縁性の被覆部 5とを備えている。芯線 4は、複数の素線が撚られて形成されている。芯線 4 を構成する素線は、導電性の金属からなる。また、芯線 4は、一本の素線から構成されても良い。被覆部 5は、例えば、ポリ塩化ビニル（Polyvinyl chloride ： P V C ) などの合成樹脂からなる。被覆部 5は、芯線 4を被覆している。このため、被覆部 5の外表面 5 aは、電線 2の外表面をなしている。

また、被覆部 5の外表面 5 aは、色（以下単色と呼ぶ） P—色である。なお、被覆部 5を構成する合成樹脂に所望の着色剤を混入して、外表面 5 aを単色 Pにしても良く、被覆部 5を構成する合成樹脂に着色剤を混入することなく、単色 P を合成樹脂自体の色として良い。被覆部 5を構成する合成樹脂に着色剤を混入せずに、単色 Pが合成樹脂自体の色の場合、被覆部 5即ち電線 2の外表面 5 aは、無着色であるという。

このように、無着色とは、被覆部 5を構成する合成樹脂に着色剤を混入せずに、電線 2の外表面 5 aが合成樹脂自体の色であることを示している。なお、本実施形態では、被覆部 5を構成する合成樹脂に白色の着色剤を混入して、外表面 5 aの単色 Pは白色となっている。

電線 2の外表面 5 aの一部には、第 3図及び第 4図に示すように、複数の印 6 が形成されている。印 6の平面形は、丸形である。印 6は、丸形の図形である。印 6は、芯線 4及び被覆部 5の長手方向即ち電線 2の長手方向に沿って並べられている。互いに隣り合う印 6は、被覆部 5即ち電線 2の長手方向に沿って、互いに間隔をあけている。

第 3図に示す電線 2では、印 6は、第 1の色 R (第 3図中に平行斜線で示す）である。このため、第 3図に示す電線 2では、印 6は、外表面 5 aの一部が第 1 の色 Rに着色されて形成されている。第 1の色 Rは、単色 Pと異なっている。第 4図に示す電線 2では、印 6は、第 2の色 G (第 4図中に平行斜線で示す）である。このため、第 4図に示す電線 2では、印 6は、外表面 5 aの一部が第 2 の色 Gに着色されて形成されている。第 2の色 Gは、単色 Pと第 1の色 Rとの双方と異なっている。

第 3図及び第 4図に示された電線 2の印 6は、コネクタハウジング 1の後述の印 2 1と同様に、例えば液状の着色材が一定量ずつ滴射されて形成されている。第 3図及び第 4図に示す電線 2は、印 6の色 R， Gを変更することにより、電線 2同士を識別可能としている。電線 2は、第 3図及び第 4図に示すように、端部に雄端子 3が取り付けられて、'前記コネクタハウジング 1に取り付けられる。そして、電線 2は；複数束ねられるなどして、前述したワイヤハーネスを構成する。コネクタハウジング 1が自動車などの各種の電子機器のコネクタに結合するなどして、ワイヤハーネス即ち電線 2は、自動車に配索されて、各電子機器に各種の信号や電力を伝える。

前述した印 6の色 R， Gなどは、自動車に配索されたワイヤハ一ネスの電線 2 の線種、電線 2が用いられる自動車の系統（システム）の識別などを行うために用いられる。則ち、前述した印 6の色 R , Gなどは、ワイヤハーネスの各電線 2 の使用目的を示しているとともに、この使用目的を識別可能としている。このため、電線 2は、線種、系統（システム）即ち使用目的を識別するために、外表面 5 aが液状の着色材によりマーキング（着色）されている。

雄端子 3は、板金などからなり、第 3図及び第 4図に示すように、電線接続部 7と、この電線接続部 7に連なる電気接触部 8とを備えている。電線接続部 7は、電線 2をかしめるかしめ片 9を複数備えている。電線接続部 7は、力しめ片 9 が電線 2をかしめることにより、電線 2を固定する。すると、電線接続部 7は、電線 2の芯線 4と電気的に接続する。

電気接触部 8は、ブレード状（帯板状）のタブ 1 0を備えている。タブ 1 0は、相手側の端子金具としての雌形の端子金具（以下雌端子と呼ぶ）の電気接触部内に侵入する。タブ 1 0が、雌端子の電気接触部内に.侵入すると、電気接触部 8 は、雌端子と電気的に接続する。

前述した構成の雄端子 3は、電線接続部 7に電線 2が取り付けられてコネクタハウジング 1の後述する端子収容室 2 0内に収容される。そして、コネクタハウジング 1が相手側のコネクタハウジングと結合すると、タブ 1 0が相手側のコネクタハウジングに収容された雌端子の電気接触部内に侵入する。そして、雄端子 3は、電線 2と雌端子とを電気的に接続する。

コネクタハウジング 1は、絶縁性の合成樹脂からなり、第 1図に示すように箱状に形成されている。また、コネクタハウジング 1の外表面 1 aは、色（以下単色と呼ぶ） Q—色である。なお、コネクタハウジング 1を構成する合成樹脂に所望の着色剤を混入して、外表面 1 aを単色 Qにしても良く、コネクタハウジング 1を構成する合成樹脂に着色剤を混入することなく、単色 Qを合成樹脂自体の色として良い。即ち、無着色にしても良い。

コネクタハウジング 1を構成する合成樹脂に着色剤を混入せずに、単色 Qが合成樹脂自体の色の場合、コネクタハウジング 1の外表面 1 aは、無着色であるという。このように、無着色とは、コネクタハウジング 1を構成する合成樹脂に着色剤を混入せずに、コネクタハウジング 1の外表面 1 aが合成樹脂自体の色であることを示している。

コネクタハウジング 1は、相手側のコネクタハウジングが内側に侵入するハウジング侵入部 1 1と、雄端子 3を収容する端子収容部 1 2と、を備えている。 . ハウジング侵入部 1 1は、底壁 1 3と、この底壁 1 3と間隔をあけて相対する天井壁 1 4と、前記底壁 1 3と天井壁 1 4とを連なる一対の側壁 1 5と、を備えて角筒状に形成されている。一対の側壁 1 5は、互いに間隔をあけて相対している。

端子収容部 1 2は、底壁 1 6と、この底壁 1 6と間隔をあけて相対する天井壁 1 7と、前記底壁 1 6と天井壁 1 7とを連なる一対の側壁 1 8と、複数の仕切壁 1 9とを備えて、角筒状に形成されている。底壁 1 6は、前記底壁 1 3と連なつている。天井壁 1 7は、前記天井壁 1 4と連なっている。側壁 1 8は、前記側壁 1 5と連なっている。

仕切壁 1 9は、前記底壁 1 6と天井壁 1 7と一対の側壁 1 8とで囲まれる空間を複数に区画している。一つの仕切壁 1 9は、底壁 1 6と天井壁 1 7とに連なつているとともに、側壁 1 8と平行である。他の仕切壁 1 9は、一対の側壁 1 8の双方に連なっているとともに、底壁 1 6と天井壁 1 7との.双方と平行である。前述した壁 1 6， 1 7, 1 8， 1 9などで囲まれる空間は、端子収容室 20をなしている。このため、コネクタハウジング 1は、端子収容室 20を複数備えている。このため、端子収容室 20は、複数の壁 1 6， 1 7， 1 8, 1 9により区画されており、該端子収容部 20の開口部 2 0 aは壁 1 6， 1 7, 1 8， 1 9により囲まれている。端子収容室 20は、直線状に延びている。複数の端子収容室 20は、互いに平行である。端子収容室 20は、電線 2などが取り付けられた雄端子 3を収容する。また、前記底壁 1 6と天井壁 1 7と側壁 1 8と仕切壁 1 9は、本明細書に記した端子収容室 20を区画する隔壁をなしている。また、コネクタハウジング 1は、第 2図に示すように、複数の印 2 1備えている。印 2 1の平面形は、丸形である。印 2 1は、丸形の図形である。印 2 1は、コネクタハウジング 1の外表面 1 aに設けられており、端子収容室 2 0それぞれに対応して設けられている。第 1図及び第 2図では、印 2 1を二つのみ図示し、他を省略している。印 2 1は、コネクタハウジング 1の外表面 1 aの単色 Qと異なる色であり、第 1の色 R又は第 2の色 Gである。このため、印 2 1は、コネクタハウジング 1の外表面 1 aの一部が第 1の色 R又は第 2の色 Gに着色されて形成されている。

'図中一方の印 2 1は、対応する端子収容室 2 0が収容すべき雄端子 3に取り付けられた電線 2の印 6と同じ第 1の色 Rである。図中の他方の印 2 1は、対応する端子収容室 2 0が収容すべき雄端子 3に取り付けられた電線 2の印 6と同じ第 2の色 Gである。こうして、印 2 1は、対応する端子収容室 2 0が収容すべき雄端子 3に取り付けられた電線 2の印 6と同じ色 R， Gに着色されることにより、対応する端子収容室 2 0が収容する雄端子 3を示している。

また、本実施形態では、印 2 1は、対応する端子収容室 2 0の開口部 2 0 aを囲む壁 1 6， 1 7 , 1 8 , 1 9のうち一つの隔壁としての天井壁 1 7のコネクタハウジング 1の外側に露出する表面 1 7 aに形成されている。前記表面 1 7 aは、開口部 2 0 aと同一平面上に位置する。

前述した構成のコネクタハウジング 1に雄端子 3を挿入する際には、印 2 1と同じ色に着色された印 6が外表面 5 aに形成された電線 2を取り付けた雄端子 3 を、順に、開口部 2 0 aを通して前記印 2 1と対応する端子収容室 2 0に挿入する。そして、端子収容室 2 0内に雄端子 3を収容して、コネクタハウジング 1に雄端子 3を取り付ける。

また、コネクタハウジング 1に印 2 1を形成する際には、第 5図などに示すマ一キング（Marking) 装置 2 6を用いる。マーキング装置 2 6は、第 5図に示すように、ベルトコンべャ 2 7と、複数の着色ュニット 2 8と、検出手段としてのエンコーダ 2 9と、制御装置 3 0とを備えている。ベルトコンペャ 2 7は、図示しない駆動プーリと、従動プーリと、これらのプーリに掛け渡された無端ベルト 3 1とを備えている。無端ベルト 3 1は、無端環状に形成されており、駆動ブーリが回転駆動すると、前記プーリの周りを回転（循環）する。

無端ベルト 3 1は、前述したコネクタハウジング 1をのせて、該コネクタハウジング 1を第 5図中の矢印 Kに沿って移動させる。また、無端ベルト 3 1は、コネクタハウジング 1を等間隔にのせる。さらに、無端ベルト 3 1は、端子収容部 1 2の端子収容室 2. 0の開口部 2 0 aが上方に向く状態で、コネクタハウジング 1をのせる。前述した構成のベルトコンペャ 2 7は、無端ベルト 3 1にコネクタハウジング 1をのせて、プーリなどの周りに無端ベルト 3 1を循環させて、コネクタハウジング 1を矢印 Kに沿って移動させる。

着色ユニット 2 8は、図示例では、二つ設けられている。複数の着色ユニット

2 8は、矢印 Kに沿って並べられている。各着色ユニット 2 8は、ノズル 3 2と. 弁 3 3などを備えている。ノズル 3 2は、ベルトコンペャ 2, 7によって矢印に沿って移動されるコネクタハウジング 1の端子収容部 1 2に相対する。ノズル 3 2内には、着色材供給源 3 4 (第 5図に示す）から所定の色 R , Gの液状の着色材が供給される。着色材の色は、前述した第 1の色 Rと第 2の色 Gなどのうち一つの色である。

弁 3 3は、ノズル 3 2と連結している。また、弁 3 3には、更に、加圧気体供給源 3 5 (第 5図に示す）が連結している。加圧気体供給源 3 5は、加圧された気体を、弁 3 3を介してノズル 3 2に供給する。弁 3 3が開くと、加圧気体供給源 3 5から供給される加圧された気体により、ノズノレ 3 2内の着色材がコネクタハウジング 1の端子収容部 1 2の天井壁 1 7の表面 1 7 aに向かって噴出する（滴射される）。

弁 3 3が閉じると、ノズル 3 2からの着色材の噴出（滴射）が止まる。前述した構成によって、着色ユニット 2 8は、制御装置 3 0などからの信号により、弁

3 3が予め定められる時間開いて、所定の色 R , Gの着色材をコネクタハウジング 1の端子収容部 1 2の天井壁 1 7の表面 1 7 aに向かって一定量噴出（滴射）する。

前述した着色材とは、色材（工業用有機物質）が水またはその他の溶媒に溶解、分散した液状物質である。有機物質としては、染料、顔料（大部分は有機物であり、合成品）があり、時には染料が顔料として、顔料が染料として用いられることがある。より具体的な例として、着色材とは、着色液または塗料である。着色液とは、溶媒中に染料が溶けているもの又は分散しているものを示しており、塗料とは、分散液中に顔料が分散しているものを示している。このため、着色液がコネクタハウジング 1の外表面 1 aに付着すると、染料がコネクタハウジング 1内にしみ込み、塗料がコネクタハウジング 1の外表面 1 aに付着すると、顔料がコネクタハウジング 1内にしみ込むことなく外表面 1 aに接着する。即ち、着色ュ-ット 2 8は、コネクタハウジング 1の外表面 1 aの一部を染料で染める又はコネクタハウジング 1の外表面 1 aの一部に顔料を塗る。こうして、マーキング装置 2 6は、コネクタハウジング 1をマーキングする。このため、コネクタハウジング 1の外表面 1 a及び電線 2の外表面 5 aをマーキング（着色 ) するとは、コネクタハウジング 1の外表面 1 a及ぴ電線 2の外表面 5 aの一部を染料で染める（染色する）ことと、コネクタハウジング 1の外表面 1 a及び電線 2の外表面 5 aの一部に顔料を塗ることとを示している。

また、前記溶媒と分散液は、コネクタハウジング 1及び電線 2の被覆部 5を構成する合成樹脂と親和性のあるものが望ましい。この場合、染料がコネクタハウジング 1及び被覆部 5内に確実にしみ込んだり、顔料がコネクタハウジング 1の外表面 1 a及び外表面 5 aに確実に接着することとなる。

さらに、滴射とは、着色ユニット 2 8のノズル 3 2から液状の着色材が、液滴の状態則ち滴の状態で、一定量コネクタハウジング 1の外表面 1 a及ぴ電線 2の外表面 5 aに向かって付勢されて打ち出されることを示している。このため、本実施形態の着色ュニット 2 8のノズル 3 2は、液状の着色材を、液滴の状態則ち滴の状態で、一定量コネクタハウジング 1の外表面 1 aに向かって付勢して打ち出す。

エンコーダ 2 9は、ベルトコンペャ 2 7の無端ベルト 3 1即ちコネクタハウジング 1の移動した量及び移動速度に基づいた情報を測定して制御装置 3 0に向かつて出力する。制御装置 3 0は、周知の R O Mと、 R AMと、 C P Uなどを備えたコンピュータであり、前述したエンコーダ 2 9と弁 3 3などと接続してマーキング装置 2 6全体の制御をつかさどる。

制御装置 3 0は、天井壁 1 7の表面 1 7 aなどの所定の位置に印 2 1を形成できる弁 3 3を開閉するタイミングなどを記憶している。制御装置 3 0は、着色ュニット 2 8のノズル 3 2間の間隔を記憶している。制御装置 3 0は、天井壁 1 7 の表面 1 7 aなどの所定の位置に印 2 1が形成されるように、前記エンコーダ 2 9からの情報などに基づいて弁 3 3などを開閉して、着色ュニット 2 8 'のノズル 3 2から着色材を噴出する。

前述した構成のマーキング装置 2 6が、コネクタハウジング 1に印 2 1を形成する即ちコネクタハウジング 1の外表面 1 aをマーキングする際には、まず、無端ベルト 3 1にコネクタハウジング 1をのせて、ベルトコンペャ 2 7を駆動する。すると、コネクタハウジング 1が矢印 Kに沿って移動する。

そして、制御装置 3 0が弁 3 3などを制御して、各着色ユニット 2 8のノズル 3 2からコネクタハウジング 1の天井壁 1 7の表面 1 7 aなどの所定の位置に向かって液状の着色材を一定量噴出（滴射する）する。着色材が、コネクタハウジング 1の天井壁 1 7の表面 1 7 aなどの所定の位置に付着した後、溶媒または分散液が蒸発する。染料または顔料がコネクタハウジング 1の天井壁 1 7の表面 1 7 aなどの所定の位置に残留して、前述した印 2 1が形成される。

本実施形態によれば、端子収容室 2 0が収容する雄端子 3に取り付けられた電線 2を示す印 2 1力端子収容室 2 0それぞれに対応して設けられている。印 2 1が端子収容室 2 0の開口部 2 0 aを囲む天井壁 1 7の表面 1 7 aに設けられている。このため、印. 2 1を容易に認識できるので、印 2 1が示す電線 2が取り付けられた雄端子 3を、順に端子収容室 2 0に挿入していくことができる。

また、印 2 1が示す電線 2が取り付けられた雄端子 3を、順に端子収容室 2 0 に挿入して、コネクタハウジング 1の端子収容室 2 0に雄端子 3を挿入する。したがって、端子収容室 2 0に誤った雄端子 3を収容することを防止できる。また、印 2 1がコネクタハウジング 1の外表面 1 aに形成されている。このため、印 2 1とコネクタハウジング 1とが位置ずれすることを防止できる。したがつて、端子収容室 2 0に印 2 1が示す雄端子 3を確実に挿入できるので、端子収容室 2 0に誤った雄端子 3を収容することを防止できる。さらに、印 2 1を設けて端子収容室 2 0に挿入すべき雄端子 3を示している。このため、雄端子 3の揷入後に、印 6， 2 1を照合するなどして、端子収容室 2 0に所望の雄端子 3が挿入されているか否かを確認できる。

マーキング装置 2 6は、液状の着色材をコネクタハウジング 1の天井壁 1 7の表面 1 7 aに向かって一定量噴出（滴射）する。このため、コネクタハウジング 1に付着した着色材同士が混ざり合うことを防止できる。このため、端子収容室 2 0の開口部 2 0 aを囲む天井壁 1 7の表面 1 7 aに印 2 1を確実に形成できるしたがって、端子収容室 2 0それぞれに対応した印 2 1を確実に形成できるので、印 2 1が示す雄端子 3を順に端子収容室 2 0に挿入していくことができる。したがって、端子収容室 2 0に誤った雄端子 3を収容することを防止できるコネクタハウジング 1を得ることができる。

前述した実施形態では、印 2 1を天井壁 1 7の表面 1 7 aに形成しているが、本発明では、印 2 1を底壁 1 6や側壁 1 8や仕切壁 1 9の開口部 2 0 aと同一平面上の表面 1 6 a， 1 8 a , 1 9 aに形成しても良い。このように、本発明では、端子収容室 2 0の開口部 2 0 aを囲む壁 1 6 , 1 7， 1 8， 1 9のうち一つの壁の開口部 2 0 aと同一平面上の表面 1 6 a， 1 7 a , 1 8 a , 1 9 aに形成すれば良い。

また、本発明では、第 6図に示すように、印 2 1を端子収容室 2 0の内面の前記開口部 2 0 a寄りの端部 2 0 bに設けても良い。この場合、マーキング装置 2 6の着色ユニット 2 8は、勿論、端子収容室 2 0の内面の前記開口部 2 0 a寄りの端部 2 0 bに向かって液状の着色材を一定量噴出（滴射）して、印 2 1を形成する。このため、印 2 1は、丸形ではない。

また、印 2 1は、該印 2 1と同じ色の印 6が形成された電線 2を取り付けた雄端子 3を示すことによって、対応する端子収容室 2 0に揷入する雄端子 3を示している。さらに、印 2 1と印 6が同じ色の電線 2が取り付けられた雄端子 3を順に端子収容室 2 0に挿入していくことにより、雄端子 3をコネクタハウジング 1 に取り付ける。

第 6図に示す場合では、印 2 1が端子収容室 2 0の内面に設けられているので、印 2 1と端子収容室 2 0との対応を誤ることを防止できる。したがって、印 2 1が示す雄端子 3を、前記印 2 1が対応する端子収容室 2 0に順に挿入することができる。印 2 1が示す雄端子 3を、前記印 2 1が対応する端子収容室 2 0に順に挿入することによって、誤った雄端子 3を端子収容室 2 0に収容することを防止できる。さらに、印 2 1を設けて端子収容室 2 0に挿入すべき雄端子 3を示している。このため、雄端子 3の挿入後に、印 6 , 2 1を照合するなどして、端子収容室 2 0に所望の雄端子 3が挿入されているか否かを確認できる。

また、マ一キング装置 2 6の着色ユニット 2 8は、勿論、端子収容室 2 0の内面の前記開口部 2 0 a寄りの端部 2 0 bに向かって液状の着色材を一定量噴出（滴射）する。このため、印 2 1を確実に形成でき、誤った雄端子 3を端子収容室 2 Qに収容することを防止できる。 ―

また、前述した実施形態では、マーキング装置 2 6を用いてコネクタハウジング 1に印 2 1を形成している。しかしながら、マキング装置 2 6を用いて電線 2の外表面 5 aに印 6を形成しても良い。さらに、前述した実施形態では、印 6 ， 2 1を丸形などの図形に形成している。しかしながら、本発明では、印 6， 2 1を数字な'どの文字に形成しても良い。このように、本明細書の印 6， 2 1とは、各種の図形及び各種の文字（数字を含む）を示している。

また、前述した実施形態では、印 6を電線 2の外表面 5 aに形成している。しかしながら、本発明では、印 6を雄端子 3の外表面に形成しても良い。

さらに、前述した実施形態では、印 6の色と印 2 1の色とを一致させることにより、端子収容室 2 0に挿入すべき雄端子 3を示している。しかしながら、本発明では、印 6の色と印 2 1の色とを一致させなくても良い。この場合、印 6の色が黒のとき雄端子 3を印 2 1の色が赤の端子収容室 2 0に揷入するなどの、印 6 の色と印 2 1の色との対応を予め定めておく。

また、本発明では、印 2 1を、開口部 2 0 aと同一平面上の表面 1 6 a , 1 7 a , 1 8 a , 1 9 aのうち 2つ以上に設けても良い。また、印 2 1を、これらの表面 1 6 a， 1 7 a , 1 8 a , 1 9 aのうち少なくとも 1つと端子収容室 2 0の内面の開口部 2 0 a寄りの端部 2 0 bとの双方に形成しても良い。

前述した実施形態では、マーキング装置 2 6は、着色ユニット 2 8をヒっ備えている。しかしながら、本発明では、着色ユニット 2 8を一つ又は三つ以上設けても良いことは勿論である。また、前述した実施形態では、制御装置 3 0を R OM、 R AM, C P Uなどを備えたコンピュータから構成している。しかしながら、本発明では、制御装置 3 0を周知のデジタル回路などから構成しても良い。この場合、前記エンコーダ 2 9からのパルス状の信号を数える回路と、何番目のパルス状の信号が入力した時に前記弁 3 3を開閉するかを判定する回路などを用いるのが望ましい。

さらに、前述した実施形態では、自動車に配索されるワイヤハーネスを構成するコネクタハウジング 1と電線 2などに関して記載している。しかしながら本発明では、コネクタハウジング 1及び電線 2などを自動車に限らず、ポータブルコンピュータなどの各種の電子機器や各種の電気機械に用いても良いことは勿論である。

さらに、本発明では、電線 2を着色する手段として、浸漬、噴霧、噴射、印刷、転写などの種々の手段を用いても良い。さらに、着色液及び塗料として、ァクリル系塗料、インク（染料系、顔料系）、 U Vインクなどの種々のものを用いても良い。

産業上の利用の可能性

以上説明したように請求項 1に記載の本発明は、端子収容室が収容する端子金具を示す印が、端子収容室それぞれに対応して設けられている。このため、印が示す端子金具を、順に端子収容室に挿入していくことができる。したがって、端子収容室に誤った端子金具を収容することを防止できる。また、印が外表面に形成されている。このため、印とコネクタハウジングとが位置ずれすることを防止できる。したがって、端子収容室に印が示す端子金具を確実に挿入でぎるので、端子収容室に誤った端子金具を収容することを防止できる。さらに、外表面に印が形成されているので、この印により端子収容室に所望の端子金具が挿入されているか否かを確認できる。

請求項 2に記載の本発明は、印が端子収容室の開口部を囲む隔壁の表面に設けられている。このため、印を容易に認識できるので、印が示す端子金具を、順に端子収容室に挿入していくことができる。また、印とコネクタハウジングとが位置ずれすることを防止できる。したがって、端子収容室に誤った端子金具を収容することを防止できる。さらに、印を容易に認識できるので、この印により端子収容室に所望の端子金具が挿入されているか否かを容易に確認できる。

請求項 3に記載の本発明は、印が端子収容室の内面の開口部寄りの端部に設けられている。このため、印を容易に認識できるので、印が示す端子金具を、順に端子収容室に挿入していくことができる。また、印とコネクタハウジングとが位置ずれすることを防止できるとともに、印が端子収容室の内面に設けられているので印と端子収容室との対応を誤ることを防止できる。したがって、端子収容室に誤った端子金具を収容することを防止できる。さらに、印を容易に認識できるので、この印により端子収容室に所望の端子金具が挿入されているか否かを容易に確認できる。

請求項 4に記載の本発明は、着色材をコネクタハウジングに向かって一定量噴出する。このため、コネクタハウジングに付着した着色材同士が混ざり合うことを防止できる。したがって、端子収容室それぞれに対応した印を確実に形成できるので、印が示す端子金具を順に端子収容室に挿入していくことができる。このため、端子収容室に誤った端子金具を収容することを防止できる。したがって、端子収容室に誤つた端子金具を収容することを防止できるコネクタハウジングを得ることができる。さらに、端子収容室それぞれに対応した印を確実に形成できるので、この印により端子収容室に所望の端子金具が挿入されているか否かを確認できる。

請求項 5に記載の本発明は、着色材をコネクタハウジングの隔壁の表面に向かつて一定量噴出する。このため、端子収容室の開口部を囲む隔壁の表面に印を確実に形成できる。したがって、印を容易に認識できるので、印が示す端子金具を順に端子収容室に挿入していくことができる。このため、端子収容室に誤った端子金具を収容することを防止できる。したがって、端子収容室に誤った端子金具を収容することを防止できるコネクタハウジングを得ることができる。さらに、印を容易に認識できるので、この印により端子収容室に.所望の端子金具が揷入されているか否かを容易に確認できる。

請求項 6に記載の本発明は、着色材をコネクタハウジングの端子収容室の内面の開口部寄りの端部に向かって一定量噴出する。このため、端子収容室の内面の開口部寄りの端部に印を確実に形成できる。このため、印を容易に認識できるので、印が示す端子金具を順に端子収容室に挿入していくことができる。

さらに、印が端子収容室の内面に設けられているので、印と端子収容室との対応を誤ることを防止できるので、端子収容室に所望の端子金具を確実に挿入できる。このため、端子収容室に誤った端子金具を収容することを防止できる。したがって、端子収容室に誤った端子金具を収容することを防止できるコネクタハウジングを得ることができる。さらに、印を容易に認識できるので、この印により端子収容室に所望の端子金具が挿入されているか否かを容易に確認できる。請求項 7に記載の本発明は、端子収容室が収容する端子金具を示す印が、端子収容室それぞれに対応して設けられている。このため、印が示す端子金具を、順に端子収容室に挿入していくので、端子収容室に誤った端子金具を挿入することを防止できる。したがって、端子収容室に誤った端子金具を収容することを防止できる。

また、印が外表面に形成されている。このため、印とコネクタハウジングとが位置ずれすることを防止できる。したがって、端子収容室に印が示す端子金具を確実に挿入できるので、端子収容室に誤った端子金具を収容することを防止できる。さらに、コネクタハウジングの外表面に印が形成されているので、この印により端子収容室に所望の端子金具が挿入されているか否かを確認できる。

請求項 8に記載の本発明は、印が端子収容室の開口部を囲む隔壁の表面に設けられている。このため、印を容易に認識できるとともに、印とコネクタハウジングとが位置ずれすることを防止できる。したがって、印を容易に認識できるので、印が示す端子金具を、順に端子収容室に挿入していくと、端子収容室に誤った端子金具を収容することを防止できる。さらに、コネクタハウジングの外表面に形成された印を容易に認識できるので、この印により端子収容室に所望の端子金具が挿入されているか否かを容易に確認できる。

請求項 9に記載の本発明は、印が端子収容室の内面の開口部寄りの端部に設けられている。このため、印を容易に認識できるとともに、印とコネクタハウジングとが位置ずれすることを防止できる。さらに、印が端子収容室の内面に設けられているので、印と端子収容室との対応を誤ることを防止できる。したがって、印を容易に認識できかつ印と端子収容室との対応を誤ることを防止できるので、印が示す端子金具を、順に端子収容室に挿入していくと、端子収容室に誤った端子金具を収容することを防止できる。さらに、コネクタハウジングの外表面に形成された^を容易に認識できるので、この印により端子収容室に所望の端子金具が挿入されているか否かを容易に確認できる。

Claims

請求の範囲

1 . 端子金具を収容可能な端子収容室を複数備えたコネクタハウジングにおいて前記端子収容室それぞれに対応して外表面に設けられかつ対応する端子収容室が収容する端子金具を示す印を備えたことを特徴とするコネクタハウジング。

2 . 前記端子収容室は複数の隔壁によって区画されて、前記端子収容室の開口部は複数の隔壁によって囲まれており、

. 前記印は、端子収容室の開口部を囲む複数の隔壁のうち一つの隔壁の前記開口部と同一平面上の表面に設けられていることを特徴とする請求項 1記載のコネクタハウジング。

3 . 前記端子収容室は複数の隔壁によって区画されて、前記端子収容室の開口部は複数の隔壁によって囲まれており、

前記印は、端子収容室の内面の前記開口部寄りの端部に設けられていることを特徴とする請求項 1記載のコネクタハウジング。

4 . 端子金具を収容可能な端子収容室を複数備えたコネクタハウジングに、前記端子収容室それぞれに対応して設けられかつ対応する端子収容室が収容する端子金具を示す印を形成するコネクタハウジングのマーキング方法において、着色材を前記コネクタハウジングに向かって一定量噴出して、着色材をコネクタハウジングに付着させて前記印を形成することを特徴とするコネクタハウジングのマーキング方法。

5 . 前記端子収容室は複数の隔壁によって区画されて、前記端子収容室の開口部は複数の隔壁によって囲まれており、

端子収容室の開口部を囲む複数の隔壁のうち一つの隔壁の前記開口部と同一平面上の表面に向かって前記着色材を一定量噴出して、前記印を形成することを特徴とする請求項 4記載のコネクタハウジングのマーキング方法。

6 . 前記端子収容室は複数の隔壁によって区画されて、前記端子収容室の開口部は複数の隔壁によって囲まれており、

端子収容室の内面の前記開口部寄りの端部に向かって前記着色材を一定量噴出 O 2004/042878

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して、前記印を形成することを特徴とする請求項 4記載のコネクタハウジングのマーキング方法。

7 . 端子金具を収容可能な端子収容室を複数備え、前記端子収容室それぞれに対応して設けられかつ対応する端子収容室が収容する端子金具を示す印を更に備えたコネクタハウジングに端子金具を挿入する方法において、

前記端子収容室は複数の隔壁によって区画されて、前記端子収容室の開口部は複数の隔壁によって囲まれており、

前記印に対応する端子金具を前記開口部を通して端子収容室に挿入することを特徴とするコネクタハウジングへの端子金具の挿入方法。

8 . 前記印は、端子収容室の開口部を囲む複数の隔壁のうち一つの隔壁の前記開口部と同一平面上の表面に設けられていることを特徴とする請求項 7記載のコネクタハウジングへの端子金具の挿入方法。

9 . 前記印は、端子収容室の内面の前記開口部寄りの端部に設けられていることを特徴とする請求項 7記載のコネクタハウジングへの端子金具の挿入方法。