JP2004319140A - コネクタ - Google Patents

コネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2004319140A
JP2004319140A JP2003108302A JP2003108302A JP2004319140A JP 2004319140 A JP2004319140 A JP 2004319140A JP 2003108302 A JP2003108302 A JP 2003108302A JP 2003108302 A JP2003108302 A JP 2003108302A JP 2004319140 A JP2004319140 A JP 2004319140A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connector
sub
lever
connectors
female
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003108302A
Other languages
English (en)
Inventor
Noritomo Okamura
憲知 岡村
Masahide Toio
昌秀 樋尾
Toshifumi Ichio
敏文 一尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2003108302A priority Critical patent/JP2004319140A/ja
Publication of JP2004319140A publication Critical patent/JP2004319140A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Abstract

【課題】部品点数を削減する。
【解決手段】雌側コネクタ部10にはカム溝51を設けたレバー50が回動可能に軸支されるとともに、雄側コネクタ部20にはカム溝51に嵌合可能なカムピン26が設けられ、レバー50の回動にともなうカム溝51とカムピン26との間のカム作用により両コネクタ部10,20が嵌合可能となっている。雌側コネクタ部10は、複数の雌ユニット40を横に連ねてなり、各雌ユニット40の並び方向の対向面には、あり90とあり溝80とからなるあり係止構造が設けられている。そして、雌ユニット40には、各雌ユニット40に共通する態様でレバー50を回動可能に軸支する軸受け部100が凹設されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のサブコネクタを備えたコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のコネクタとしては、以下の特許文献1に開示された分割コネクタが知られている。この分割コネクタは、複数のサブコネクタをフレームに収容させた雄コネクタ部と、これらサブコネクタと対応して複数のサブコネクタをフレームに収容させた雌コネクタ部とからなる。
雄コネクタ部のフレームには、雌コネクタ部をカム作用により引き込むためのレバーが装着されている。このレバーは、一対のアーム部がその端部で連結部により連結されることで全体として門型に形成され、各アーム部には、カム溝が設けられている。そして、このレバーは、雄コネクタ部のフレームの左右両側面に一対のアーム部を回動可能に軸支させて同フレームを跨ぐようにして装着されている。
一方、雌コネクタ部のフレームには、その左右両側面にレバーのカム溝に進入可能なカムピンが突設されている。カムピンをレバーのカム溝に進入させ、その状態でレバーを回動することにより、カムピンがカム溝に沿って移動し、もって雌雄の両コネクタ部が互いに引き寄せられて嵌合するようになっている。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−241801号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記構成においては、雌雄の両コネクタ部にフレームが必要とされるため、部品点数が増加する懸念がある。そこで、例えば、雄コネクタ部のサブコネクタ同士を何らかの連結手段を用いて互いに連結させることにより、雄コネクタ部のフレームをなくして部品点数を削減する手法が考案される。
【0005】
しかし、この場合には、サブコネクタにレバーを回動可能に軸支するレバー装着部を形成する必要があり、複数のサブコネクタのうちのいずれかにそのようなレバー装着部を形成するとすると、レバー装着部を有しているものと有していないものとを別々に製造しなければならず、かえって部品点数の増加を招いてしまう。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、複数のサブコネクタを連ねたコネクタにおいて部品点数を削減することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、互いに嵌合される一対のコネクタ部のうち一方のコネクタ部にはカム溝を設けたレバーが回動可能に軸支されるとともに、他方のコネクタ部には前記カム溝に嵌合可能なカムピンが設けられ、前記レバーの回動にともなう前記カム溝と前記カムピンとの間のカム作用により前記両コネクタ部が嵌合可能となっているコネクタにおいて、前記一方のコネクタ部は、複数のサブコネクタを直接に連ねてなり、各サブコネクタは、前記他方のコネクタ部の相手サブコネクタと個別に嵌合可能とされており、前記サブコネクタには、各サブコネクタに共通する態様で前記レバーを回動可能に軸支するレバ―装着部が形成されている構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記各サブコネクタの並び方向の対向面には、各サブコネクタの並び方向とほぼ直交する高さ方向の相対移動をともなって互いの連結を可能とするあり係止構造が設けられているところに特徴を有する。
【0007】
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記あり係止構造は、ありとあり溝との嵌め合いによってなり、前記各サブコネクタは、前記ありとあり溝の双方を保有しているところに特徴を有する。
【0008】
請求項4の発明は、請求項3に記載のものにおいて、前記あり溝は、互いに異形かあるいは異なった位置に配される第1あり溝と第2あり溝とを備え、前記ありは、互いに異形かあるいは異なった位置に配される第1ありと第2ありとを備え、互いに隣り合う両サブコネクタが正規の嵌合姿勢をとるとき、前記両サブコネクタのうち一方のサブコネクタの第1あり溝と第2あり溝の夫々に、他方のサブコネクタの第2ありと第1ありとが挿嵌される一方、前記両サブコネクタが正規でない嵌合姿勢をとるとき、前記両サブコネクタのうち一方のサブコネクタの第2あり溝に他方のサブコネクタの第2ありが干渉することで、前記両サブコネクタの嵌合が阻止されるようになっているところに特徴を有する。
【0009】
請求項5の発明は、請求項2ないし4のいずれかに記載のものにおいて、前記各サブコネクタの各側面のうち前記あり係止構造の延び方向と対向する側面に、前記レバー装着部が凹み形成されているところに特徴を有する。
【0010】
請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載のものにおいて、前記各サブコネクタは、互いにほぼ同一形状で形成されているところに特徴を有する。
【0011】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
複数のサブコネクタを互いに連ねて一方のコネクタ部を形成する。そして、各サブコネクタのうちのいずれか1つのサブコネクタに形成されたレバー装着部にレバーを軸支させ、次いでレバーのカム溝に他方のコネクタ部のカムピンを進入させてレバーを嵌合方向に回動させる。すると、カム溝に沿ってカムピンが移動し、両コネクタ部が互いに嵌合される。この場合、本発明においては、各サブコネクタを一括して収容するフレーム等が不要となることに加え、各サブコネクタが共通する態様でレバー装着部を有していることから、レバー装着部を有するものと有しないものとを別々に製造しなくて済み、部品点数が削減される。また、各サブコネクタにおいてレバー装着部を共有化することにより、レバーの装着位置にいずれのサブコネクタが配されてもレバーの装着が可能となる。
【0012】
<請求項2の発明>
各サブコネクタの並び方向の対向面には、各サブコネクタの並び方向とほぼ直交する高さ方向の相対移動をともなって互いの連結を可能とするあり係止構造が設けられているから、連結時に別部品としての連結部材が不要となり、部品点数が一層削減される。
【0013】
<請求項3の発明>
各サブコネクタは、ありとあり溝の双方を保有していることから、ありのみ有するものとあり溝のみ有するものとを作り分けしなくて済む。また、各サブコネクタ間で連結部位の構造が共有化されるから、各サブコネクタ間の配列の変更を容易に行えるようになる。
【0014】
<請求項4の発明>
互いに隣り合う両サブコネクタが正規の嵌合姿勢をとるとき、両サブコネクタのうち一方のサブコネクタの第1あり溝と第2あり溝の夫々に、他方のサブコネクタの第2ありと第1ありとが挿嵌される一方、両サブコネクタが正規でない嵌合姿勢をとるとき、両サブコネクタのうち一方のサブコネクタの第2あり溝に他方のサブコネクタの第2ありが干渉して挿嵌が阻止されるようになっているから、両サブコネクタの誤嵌合が防止される。
【0015】
<請求項5の発明>
各サブコネクタの各側面のうちあり係止構造の延び方向と対向する側面に、レバー装着部が凹み形成されているから、この側面から不用心に突出する部位がなくなる。これにより、サブコネクタを作業台の上に載せるなどして連結作業を行うことができるから、作業性が向上する。また、回動されるレバーとの干渉が回避されて、レバーの円滑な回動動作が保障される。
【0016】
<請求項6の発明>
各サブコネクタは、互いにほぼ同一形状をなすことで没個性化されているため、連結時の組付け順が不問となる。その結果、各サブコネクタの連結作業を迅速に行えるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態を図1ないし図16によって説明する。本実施形態のコネクタは、雌端子金具(図示せず)を収容する雌側コネクタ部10(本発明の一方のコネクタ部)と、雄端子金具30を収容する雄側コネクタ部20(本発明の他方のコネクタ部)とから構成され、これら雌雄の両コネクタ部10,20は、雌側コネクタ部10に装着されたレバー50のカム作用によって互いに嵌合可能となっている。なお、以下の説明において両コネクタ部10,20の互いの嵌合面側を前方とする。
【0018】
まず、雄側コネクタ部20について説明すると、この雄側コネクタ部20は、図1に示すように、複数の雄ユニット21を備えており、各雄ユニット21は、前後方向に開放された矩形枠状のフレーム22に横並び状態で収容可能とされている。フレーム22の前部には、対応する雌側コネクタ部10が嵌合可能な嵌合凹部23が形成されている。フレーム22のうち嵌合凹部23の後側には、各雄ユニット21を個別に嵌合可能なコネクタ収容部24が区画形成され、ここに収容された各雄ユニット21の前面が嵌合凹部23を臨むようになっている。各雄ユニット21の内部には、雄側端子金具30を収容する複数のキャビティ25が前後方向に貫通して設けられている。キャビティ25に収容された雄端子金具30は、各雄ユニット21の前面から前方へ突出した状態で嵌合凹部23内に配される。そして、フレーム22の上下両面の略中央位置には、夫々、後述するレバー50のカム溝51と嵌合可能なカムピン26が突設されている。
【0019】
また、フレーム22のコネクタ収容部24の内壁面には、図14ないし図16に示すように、撓み可能な弾性係止片60が両持ち状に設けられている一方、雄ユニット21の上面には、弾性係止片60の係止部61に係止可能な係止突部70が設けられている。コネクタ収容部24に雄ユニット21が挿入されると、図16に示すように、係止突部70が弾性係止片60と当接して弾性係止片60を撓み変形させる。さらに雄ユニット21の前面がコネクタ収容部24の前端位置に至ると、雄ユニット21がコネクタ収容部24の前端部に当て止めされるとともに、弾性係止片60が復元変形して係止部61が係止突部70の後方に係止し、もって雄ユニット21が抜け止め状態で保持されることとなる。
【0020】
ここで、弾性係止片60は、係止部61の前縁両端部からコネクタ収容部24の天井内壁面にかけて延出される左右に一対の前方支持梁62を備えるとともに、係止部61の後縁中央部からコネクタ収容部24の内壁面にかけて延出される後方支持梁63を備え、前後でコネクタ収容部24と連繋して両持ち状とされている。このとき、仮に弾性係止片60Aが片持ち状の形態をなす場合には、弾性係止片60Aの係止部61と係止突部70との間には、図17に示すように、弾性係止片60の先端部の回動軌跡に起因して大きなクリアランスS1を生じることとなる。そうすると、雄ユニット21が、前後方向に位置ずれする懸念があり、こうした位置ずれは、雌雄の両端子金具の接続位置の位置ずれとなって現れるため、場合によっては、両端子金具の接触代が不足してしまうこととなる。
しかるに、本実施形態の弾性係止片60の係止部61は、両持ち状とされることでほぼ上下方向に撓み動作が可能となるから、雄ユニット21の係止突部70との間に生じるクリアランスS2が小さくなり、こうした事態が発生するのを防止することができる。
【0021】
続いて、相手側となる雌側コネクタ部10について説明する。雌側コネクタ部10は、図2に示すように、複数の雌ユニット40(本発明のサブコネクタ)を横に連ねてなり、各雌ユニット40の内部には、雌端子金具を収容可能な複数のキャビティ41が前後方向に貫通して設けられている。
【0022】
そして、各雌ユニット40は、夫々が同一形状をなしており、図10に示すように、その並び方向の一方の対向面にあり溝80が設けられるとともに、他方の対向面にあり90が設けられている。このあり係止構造は、各雌ユニット40の並び方向とほぼ直交する高さ方向に延出されるとともに、この高さ方向に同一の断面形状とされており、且つ、高さ方向の相対移動をともなって互いに隣り合う両雌ユニット40,40同士が連結されるようになっている。また、本実施形態のあり溝80は、第1あり溝80Aと第2あり溝80Bとから構成される一方、あり90は、第1あり90Aと第2あり90Bとから構成されている。具体的に第1あり90Aは、外部側方に拡開する態様で略V字状をなし、第2あり90Bは、外部側方に拡開する態様で略V字状をなすとともにそのV字の根元に突部91を突設させている。また、第1あり溝80Aは、外部側方に行くにつれ幅狭となる鳩尾形状をなし、第2あり溝80Bは、外部側方に行くにつれ幅狭となる鳩尾形状をなすとともにその溝底に突部81を突設させている。そして、第1あり90Aと第2あり溝80Bとは、互いに雌ユニット40の長さ方向の中心軸を挟んで対称位置し、第2あり90Bと第1あり溝80Aとは、互いに雌ユニット40の長さ方向の中心軸を挟んで対称位置している。
【0023】
これにより、互いに隣り合う両雌ユニット40,40が正規の嵌合姿勢をとるときには、図10に示すように、両雌ユニット40,40のうちの一方の雌ユニット40の第1あり溝80Aに他方の雌ユニット40の第2あり90Bが挿嵌されるとともに、一方の雌ユニット40の第2あり溝80Bに他方の雌ユニット40の第1あり90Aが挿嵌されるようになっている。これに対して、互いに隣り合う両雌ユニット40,40が正規でない嵌合姿勢(一方の雌ユニット40に対して他方の雌ユニット40が前後方向で180度反転しており、前後関係が正規の嵌合姿勢と逆転している場合)をとるときには、一方の雌ユニット40の第2あり溝80Bにおける突部81に他方の雌ユニット40の第2あり90Bにおける突部91が干渉して挿嵌が阻止され、もって両雌ユニット40,40の誤嵌合が防止されるようになっている。
【0024】
また、各雌ユニット40の上端部は、図3に示すように、それより下位の部分に対して一側方(図3に示す右側)へ位置ずれするような形態をなしている。すなわち、各雌ユニット40には、一方の対向面の上端部に略L字形の顎部43が形成され、この顎部43にはあり溝80が開口するとともに(図5参照)、他方の対向面の上端部に顎部43と嵌め合い可能な規制壁44が張り出し形成され、この規制壁44によってあり90の上部が覆われている。互いに隣り合う両雌ユニット40,40が正規に嵌合されたときには、一方の雌ユニット40の規制壁44に他方の雌ユニット40の顎部43が当接して、他方の雌ユニット40のそれ以上上方への移動が阻止されるようになっている。
【0025】
また、各雌ユニット40において並び方向の対向面と前後各面とが交差する角辺部46には、図3に示すように、一方の対向面側に突部47が設けられ、他方の対向面側にこの突部47と対応する形態で切欠き凹部48が設けられている。互いに隣り合う両雌ユニット40,40が正規に嵌合されると、図6に示すように、一方の雌ユニット40の切り欠き凹部48に他方の雌ユニット40の突部47が嵌まって、他方の雌ユニット40のそれ以上下方への移動が阻止されるようになっている。かくして、互いに隣り合う両雌ユニット40,40は、規制壁44および顎部43の係合と、切欠き凹部48および突部47の係合とにより、互いに上下方向の相対移動が規制され、抜け止め状態で連結保持される。
【0026】
さらに、各雌ユニット40の上下各面(あり係止構造の延び方向に対向する側面)における後面寄りの幅方向中央位置には、あり係止構造(あり90とあり溝80)の延び方向に沿った軸受け部100(本発明のレバー装着部)が円筒状に凹設されている。この軸受け部100には、後述するレバー50の軸突部52が着脱可能に嵌め込まれ、レバー50が回動可能に軸支されるようになっている。具体的に軸受け部100は、図11に示すように、レバー50の軸突部52の長さ寸法より僅かに長寸の深さで各雌ユニット40の上下各面に凹設されるとともに、レバー50の軸突部52の外径寸法とほぼ同じ穴径とされている。また、各雌ユニット40の上下各面における軸受け部100の開口縁は、図3に示すように、レバー50の軸突部52が誘い込まれるようにテーパ状に面取り101されている。
【0027】
次いでレバー50を説明すると、レバー50は、図12および図13に示すように、一対のアーム部53の端部が連結部54によって連結されることで、全体が略門型に形成されている。このレバー50は、雌ユニット40を各アーム部53が高さ方向に挟み込みつつ装着されるようになっている。各アーム部53の内側面には、軸突部52が突設され、連結状態にある各雌ユニット40のうちのいずれか一つの雌ユニット40の軸受け部100に対して上下から軸突部52が嵌め込まれると、レバー50が雌側コネクタ部10に軸受け部100を回動中心として回動可能に軸支されるようになっている。そして、各アーム部53には、雄側コネクタ部20のカムピン26に係合可能なカム溝51が設けられている。また、レバー50の連結部54の中央部には、レバー50が後述する嵌合完了位置に至ったときに雄側コネクタ部20のロック突部(図示せず)に係止することで雌雄の両コネクタ部10,20を嵌合状態で保持する撓み可能なロックアーム55が片持ち状に設けられている。
【0028】
ここで、レバー50は、図1に示すように、まず雄側コネクタ部20に対向してカム溝51の入り口が前方を向いた初期位置に装着される。そして、レバー50は、カム溝51にカムピン26を係合させた状態で嵌合完了位置へ向けて回動される。すると、カムピン26がカム溝51に沿って移動し、それにともない雌雄の両コネクタ部10,20が互いに引き寄せられ、嵌合完了位置にて両コネクタ部10,20が完全嵌合されるようになっている。
【0029】
次に本実施形態の作用を説明する。雄側コネクタ部20を組み立てるには、フレーム22のコネクタ収容部24に対して後方から雄ユニット21を嵌め込む。この際、フレーム22の弾性係止片60に雄ユニット21の係止突部70を係止させ、雄ユニット21をフレーム22に抜け止め状態で保持させる。
【0030】
次いで相手側の雌側コネクタ部10を組付けるには、まず互いに隣り合う両雌ユニット40,40のうち一方の雌ユニット40を作業台(図示せず)の上に載せ、その状態で一方の雌ユニット40のあり溝80に対して上方から他方の雌ユニット40のあり90を係合させつつ他方の雌ユニット40をあり溝80に沿ってスライド下降させる。すると、他方の雌ユニット40が作業台に載上するにともない、一方の雌ユニット40の顎部43に他方の雌ユニット40の規制壁44が当接嵌合され、且つ、突部47が切欠き凹部48に嵌まり込む。これにより両雌ユニット40,40は、その上下各面がほぼ面一となった状態で互いに連結されるようになる。その後、上記操作を繰り返して各雌ユニット40,40を順次横方向に連結する(本実施形態では3個のみ)。各雌ユニット40を連結するに際し、各雌ユニット40が互いにほぼ同一形状をなして没個性化されているため、連結時の組付け順などに留意する必要はない。
【0031】
続いて、レバー50を各雌ユニット40のうちの一の雌ユニット40(本実施形態では、3個の雌ユニット40のうち真中に配されたもの)の軸受け部100に係合装着される。このとき、レバー50は、対応する雌ユニット40の上下各面の後端部をアーム部53が弾性的に拡開変形した状態で摺動し、軸受け部100に至って復元変形して軸受け部100に軸突部52が落とし込まれるようになっている。これにより、レバー50は、対応する雌ユニット40に対して回動可能に軸支される。
【0032】
次に、雌雄の両コネクタ部10,20を互いに対面させ、雄側コネクタ部20のカムピン26をレバー50のカム溝51の入り口に進入させる。そして、レバー50を嵌合完了位置へ向けて回動させる。すると、レバー50の回動にともないカムピン26がカム溝51に沿って移動し、雌雄の両コネクタ部10,20が互いの結合方向に引き寄せられる。レバー50が嵌合完了位置に至ると、雌側コネクタ部10の各雌ユニット40と雄側コネクタ部20の各雄ユニット21とが互いに嵌合されるとともに、各雌ユニット40の内部に収容された雌側端子金具と各雄ユニット21の内部に収容された雄側端子金具30とが互いに導通接続される。
【0033】
このように本実施形態では、各雌ユニット40を直接に連結するようにしたから、各雌ユニット40を一括収容するフレーム等が不要になるとともに、各雌ユニット40に共通する態様で軸受け部100を設けたことから、軸受け部100の有無によって各雌ユニット40を作り分けする必要もなく、もって部品点数が削減される。また、各雌ユニット40間で軸受け部100が共有化されることから、いずれの雌ユニット40がレバー50の装着位置に配されていてもレバー50の装着が可能となる。
【0034】
そして、各雌ユニット40の並び方向の対向面には、各雌ユニット40の並び方向とほぼ直交する高さ方向の相対移動をともなって互いの連結を可能とするあり係止構造が設けられているから、連結時に別部品としての連結部材が不要となり、部品点数が一層削減される。
また、各雌ユニット40は、あり90とあり溝80の双方を保有していることから、ありのみ有するものとあり溝のみ有するものとを作り分けしなくて済み、且つ、各雌ユニット40間で連結部位の構造が共有化されるから、各雌ユニット40間で配列の変更を容易に行えるようになる。
【0035】
さらに言えば、各雌ユニット40は、互いにほぼ同一形状をなすことで没個性化されているから、連結時の組付け順が不問となり、その結果、各雌ユニット40の連結作業を迅速に行えるようになる。
【0036】
またさらに、各雌ユニット40の各側面のうちあり係止構造の延び方向と対向する側面に、レバー装着部としての軸受け部100が凹設されているから、この側面から不用心に突出する部位がなくなる。これにより、雌ユニット40を作業台の上に載せるなどして連結作業を行うことができ、作業性が向上する。また、回動されるレバー50との干渉が回避されて、レバー50の円滑な回動動作が保障される。
【0037】
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態を図18ないし図20によって説明する。第2実施形態では、第1実施形態の軸受け部100に相当する部位が雌ユニット40の後面に開口している点で第1実施形態と異なっている。しかし、その他は、第1実施形態とほぼ同様であり、同一部位には同一符号を付し、作用効果の重複する説明などは省略する。
【0038】
第2実施形態では、各雌ユニット40の上下両面(並び方向とほぼ直交する両側面)における前端寄りの位置に、あり係止構造(あり90とあり溝80)の延び方向に沿った有底の係合穴部102が形成され、この係合穴部102は、レバー50の軸突部52の外径寸法とほぼ同じ穴径とされている。また、係合穴部102と各雌ユニット40の前面との間には、両者を連通するスリット部103が形成され、このスリット部103は、係合穴部102とほぼ同じ深さに切り込まれるとともに、入り口部分がレバー50の軸突部52の外径寸法とほぼ同じか少し広い幅とされる一方、奥側部分がそれよりも幅狭とされた幅狭部104を形成している。
【0039】
ここで、レバー50を雌ユニット40に装着するには、まず各雌ユニット40の後方から前方へレバー50を変位させることにより、レバー50の軸突部52をスリット部103の入り口からスリット部103内に進入させる。さらにレバー50を前方へ変位させることでレバー50の軸突部52にスリット部103の幅狭部104を弾性的に乗り越えさせ、レバー50の軸突部52を係合穴部102に嵌入させる。この状態で、レバー50の軸突部52は、後方への変位が幅狭部104によって規制される。
このように第2実施形態によれば、第1実施形態と違ってレバー50の装着時に各アーム部53の撓み変形動作をなくすことが可能となるから、装着時の作業負担が軽減される。
【0040】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0041】
(1)本発明においては、図21に示すように、雌側コネクタ部10に加えて相手側の雄側コネクタ部20もフレーム22をなくし、各雄ユニット21同士をあり係止構造(図21に示すのは上記実施形態とほぼ同じ態様)を用いて連結しても構わない。
【0042】
(2)あり溝は、第1あり溝のみによって構成され、ありは、第1ありのみによって構成される態様であっても構わない。
(3)場合によっては、あり係止構造を用いることなく、別に連結部材を用いて各雌ユニットを連ねてもよい。
(4)レバー装着部としては、軸受け部に限らず、例えば軸突部であっても構わない。そうすると、雌ユニットには、各雌ユニットに共通する態様で軸突部が突設され、レバーには、前記軸突部に回動可能に挿嵌される軸受け部が凹設されることとなる。
【0043】
(5)第2実施形態の軸受け部は、上端から下端に行くにつれ幅広となる台形のあり係止構造とすることにより、レバーがその装着方向と直交する高さ方向の相対移動が規制されるような態様としても構わない。こうすると、レバーは、雌ユニットに対して抜け止め状態とされる。
【0044】
(6)第1ありおよび第2ありと第1あり溝および第2あり溝とを、異なる偏心位置に配することにより、互いに隣り合う両雌ユニットの誤嵌合防止としても構わない。
(7)上記実施形態では記載しなかったが、レバーに対する付帯的な機能(例えば、レバーロック機構のようなもの)を各雌ユニットに共通形状として設けても構わない。
(8)本発明においては、上記実施形態とは逆に、雄側コネクタ部が各雄ユニットを直接に連ねてなり、各雄ユニットがレバー装着部を備える態様であっても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のコネクタの分解斜視図
【図2】雌側コネクタ部の斜視図
【図3】雌ユニットの斜視図
【図4】各雌ユニットが連結された状態を示す斜視図
【図5】同じく平面図
【図6】同じく正面図
【図7】同じく背面図
【図8】同じく右側面図
【図9】同じく左側面図
【図10】同じく底面図
【図11】同じくレバーが装着された状態を示す断面図
【図12】レバーの斜視図
【図13】同じく正面図
【図14】弾性係止片の正面図
【図15】同じく係止部との係止途中を示す断面図
【図16】同じく係止部との係止状態を示す断面図
【図17】比較例を示す図16相当図
【図18】本発明の第2実施形態の雌ユニットの斜視図
【図19】同じく平面図
【図20】同じく底面図
【図21】他の実施形態の雄側コネクタ部の斜視図
【符号の説明】
10…雌側コネクタ部(一方のコネクタ部)
20…雄側コネクタ部(他方のコネクタ部)
26…カムピン
40…雌ユニット(サブコネクタ)
50…レバー
51…カム溝
52…軸突部
80…あり溝
80A…第1あり溝
80B…第2あり溝
90…あり
90A…第1あり
90B…第2あり
100…軸受け部(レバー装着部)

Claims (6)

  1. 互いに嵌合される一対のコネクタ部のうち一方のコネクタ部にはカム溝を設けたレバーが回動可能に軸支されるとともに、他方のコネクタ部には前記カム溝に嵌合可能なカムピンが設けられ、前記レバーの回動にともなう前記カム溝と前記カムピンとの間のカム作用により前記両コネクタ部が嵌合可能となっているコネクタにおいて、
    前記一方のコネクタ部は、複数のサブコネクタを直接に連ねてなり、
    前記サブコネクタには、各サブコネクタに共通する態様で前記レバーを回動可能に軸支するレバ―装着部が形成されていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記各サブコネクタの並び方向の対向面には、各サブコネクタの並び方向とほぼ直交する高さ方向の相対移動をともなって互いの連結を可能とするあり係止構造が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記あり係止構造は、ありとあり溝との嵌め合いによってなり、前記各サブコネクタは、前記ありとあり溝の双方を保有していることを特徴とする請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記あり溝は、互いに異形かあるいは異なった位置に配される第1あり溝と第2あり溝とを備え、前記ありは、互いに異形かあるいは異なった位置に配される第1ありと第2ありとを備え、
    互いに隣り合う両サブコネクタが正規の嵌合姿勢をとるとき、前記両サブコネクタのうち一方のサブコネクタの第1あり溝と第2あり溝の夫々に、他方のサブコネクタの第2ありと第1ありとが挿嵌される一方、
    前記両サブコネクタが正規でない嵌合姿勢をとるとき、前記両サブコネクタのうち一方のサブコネクタの第2あり溝に他方のサブコネクタの第2ありが干渉することで、前記両サブコネクタの嵌合が阻止されるようになっていることを特徴とする請求項3記載のコネクタ。
  5. 前記各サブコネクタの各側面のうち前記あり係止構造の延び方向と対向する側面に、前記レバー装着部が凹み形成されていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載のコネクタ。
  6. 前記各サブコネクタは、互いにほぼ同一形状で形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のコネクタ。
JP2003108302A 2003-04-11 2003-04-11 コネクタ Pending JP2004319140A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003108302A JP2004319140A (ja) 2003-04-11 2003-04-11 コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003108302A JP2004319140A (ja) 2003-04-11 2003-04-11 コネクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004319140A true JP2004319140A (ja) 2004-11-11

Family

ID=33469872

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003108302A Pending JP2004319140A (ja) 2003-04-11 2003-04-11 コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004319140A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006332013A (ja) * 2005-05-26 2006-12-07 Meikosha:Kk コンセントバー
JP2007207565A (ja) * 2006-02-01 2007-08-16 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ
JP2010534920A (ja) * 2007-07-27 2010-11-11 モレックス インコーポレイテド 連結型モジュラヘッダ及びそのヘッダ組立体
WO2012046470A1 (ja) * 2010-10-04 2012-04-12 三智商事株式会社 Icタグ探索装置
DE102013217631A1 (de) 2012-09-04 2014-03-06 Yazaki Corporation Steckverbindervorrichtung
WO2015141453A1 (ja) * 2014-03-17 2015-09-24 矢崎総業株式会社 コネクタ組立時の固定構造及びコネクタ
JPWO2017204017A1 (ja) * 2016-05-24 2019-04-11 日本端子株式会社 プラグ側コネクタの組合体、機器側コネクタおよびコネクタ対
JP2022039032A (ja) * 2020-08-27 2022-03-10 住友電装株式会社 コネクタ

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006332013A (ja) * 2005-05-26 2006-12-07 Meikosha:Kk コンセントバー
JP2007207565A (ja) * 2006-02-01 2007-08-16 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ
JP2010534920A (ja) * 2007-07-27 2010-11-11 モレックス インコーポレイテド 連結型モジュラヘッダ及びそのヘッダ組立体
US8947208B2 (en) 2010-10-04 2015-02-03 Mitomo Corporation IC tag searching apparatus
JP2012079164A (ja) * 2010-10-04 2012-04-19 Mitomo Shoji Kk Icタグ探索装置
WO2012046470A1 (ja) * 2010-10-04 2012-04-12 三智商事株式会社 Icタグ探索装置
DE102013217631A1 (de) 2012-09-04 2014-03-06 Yazaki Corporation Steckverbindervorrichtung
US9214744B2 (en) 2012-09-04 2015-12-15 Yazaki Corporation Connector device
WO2015141453A1 (ja) * 2014-03-17 2015-09-24 矢崎総業株式会社 コネクタ組立時の固定構造及びコネクタ
JP2015176787A (ja) * 2014-03-17 2015-10-05 矢崎総業株式会社 コネクタ組立時の固定構造
CN106030931A (zh) * 2014-03-17 2016-10-12 矢崎总业株式会社 连接器组装时的固定构造和连接器
CN106030931B (zh) * 2014-03-17 2018-07-10 矢崎总业株式会社 连接器组装时的固定构造和连接器
JPWO2017204017A1 (ja) * 2016-05-24 2019-04-11 日本端子株式会社 プラグ側コネクタの組合体、機器側コネクタおよびコネクタ対
JP2022039032A (ja) * 2020-08-27 2022-03-10 住友電装株式会社 コネクタ
JP7380485B2 (ja) 2020-08-27 2023-11-15 住友電装株式会社 コネクタ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1830436B1 (en) A connector, connector assembly and assembling method
JP2002352907A (ja) レバー式コネクタ
US7448888B2 (en) Connector and a connector assembly
EP2224549B1 (en) Lever-type connector, connector assembly and connecting method
EP1742302B1 (en) A connector, connector assembly and assembling method therefor
US8251761B2 (en) Connector
EP1257013B1 (en) A terminal fitting
JP2006331991A (ja) レバー式コネクタ
US8215970B2 (en) Connector
JP2001332342A (ja) レバー式コネクタ
JP2008153102A (ja) レバー式コネクタ
JP6539634B2 (ja) コネクタ
US20020193014A1 (en) Connector
US6939163B2 (en) Connector
US10090620B2 (en) Lever-type connector having a lever with two arms with one ends of the arms joined by an operating portion and other ends joined by a coupling
JP2008226827A (ja) 電気コネクタ
JP2004319140A (ja) コネクタ
JP2022039032A (ja) コネクタ
JP2008226826A (ja) 電気コネクタ
JP2004214106A (ja) レバー式コネクタ
JP2006351389A (ja) レバー式コネクタ
JP2002075508A (ja) コネクタ
JP2008041309A (ja) 電気コネクタ
JP2019032938A (ja) コネクタ
JP5767870B2 (ja) レバー式コネクタ