JP2018206522A - コネクタ嵌合ロック解除治具 - Google Patents
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Abstract
Description
このように専用の治具を用いて嵌合ロックを解除するようにすると、治具の使用を許可された作業者だけに、ロックの解除を行うようにすることができ、コネクタの嵌合ロックが誤って解除されることをより効果的に防ぐことができる。
本発明の実施例1に係るコネクタ嵌合ロック解除治具1は、ロック解除操作部分が設けられていない互いに嵌合される1組のコネクタのいずれか一方のコネクタのコネクタハウジングに設けられたコネクタ嵌合ロックのための複数の弾性ロック片をロック解除方向に撓ませることによって嵌合ロック状態を解除するための治具である。
コネクタハウジング11は、絶縁樹脂材からなるブロック状をなし、内部に複数の端子収容室12が設けられている。
このコネクタハウジング11は、嵌合方向前端部を含んで相手コネクタ110と嵌合される部分となるコネクタ嵌合部13と、嵌合方向後端側を含んで複数の端子収容室12の大部分を構成する端子収容本体部14と、相手コネクタのコネクタハウジング111(以下、「嵌合相手コネクタハウジング」という。)との嵌合状態をロックする一対の嵌合ロック部20、20と、を有してなる。
より具体的には、ロック保護壁24は、端子収容本体部14の両側面に立設された一対の側壁24a、24aと、一対の側壁24a、24aの上端部を橋渡す天壁24bと、を有し、弾性ロック片21の固定端22aから嵌合相手コネクタハウジング111の嵌合部分に挿入される端部周辺領域の手前の位置まで弾性ロック片21を囲う壁である。
コネクタ嵌合ロック解除治具1は、嵌合相手コネクタハウジング111の嵌合部分に形成された一対のロック孔112の内側から係合するように内側に弾性的に撓むことができるように設けられた一対の弾性ロック片21、21に対して一対の弾性ロック片21、21の固定端22a側から嵌合方向に向けて一対の弾性ロック片21、21を保護する保護壁の内側に挿入され、かつ、一対の弾性ロック片21、21を一対のロック孔112との係合が解除されるように内側に撓ませる間隔で対向配置された一対のロック解除片30、30を有する。
また、一対の操作壁40、40の外表面には、作業者が押圧操作する際、指が滑り難いように滑り止め用の溝40bが複数並んで形成されている。
この連結部50は、一対のロック解除片30、30を一対の嵌合ロック部20、20の弾性ロック片21とロック保護壁24との間の空間に同時に挿入することができ、かつ、一対の弾性ロック片21、21を内側に弾性的に撓ませることができる間隔で向かい合うように保持している。
このロック解除片30、30は、先端部の内面に先端から内方に向けて上り傾斜状のテーパ面30aが形成されている。
図6は、コネクタ嵌合ロック解除治具1を用いて一組のコネクタ10、110の嵌合ロックを解除する手順と各部の動作について説明するための図である。
まず、作業者は、コネクタ嵌合ロック解除治具1の一対のロック解除片30、30をコネクタハウジング11の両側部に設けられた対応する嵌合ロック部20の弾性ロック片21とロック保護壁24との間の空間に挿通開始する(図6(a)参照)。
ここで、コネクタ嵌合ロック解除治具1の一対のロック解除片30、30が一対の嵌合ロック部20、20の弾性ロック片21とロック保護壁24との間の空間に同時に挿入することができる間隔で向かいあっているので、一方のロック解除片30が対応する嵌合ロック部20の弾性ロック片21とロック保護壁24との間の空間に挿通できる位置に位置決されれば、他方のロック解除片30についても同時に位置決めされる。
ここで、一対の操作壁40、40の端面が各ロック保護壁24の端面に突き当たることによって、コネクタ嵌合ロック解除治具1が係合解除位置に配置される。
また、一対のロック解除片30、30が、一対の弾性ロック片21、21の固定端22a側から嵌合方向に向けて各ロック保護壁24の内側に挿入されることによって、一対の弾性ロック片21、21の固定端22aが内側に向けて押圧される。その作用として、弾性ロック片21の先端が内側に向けて傾くことによって、ロック突起23とロック孔112との係合が解除される。
すなわち、一対の操作壁40、40を用いたコネクタ嵌合ロック解除治具1による嵌合ロック解除作業に連続して、コネクタハウジング11を嵌合相手コネクタハウジング111から外す作業を行うことができるようになっている。
(変形例)
図7は、変形例のコネクタ嵌合ロック解除治具2の斜視図である。
この変形例のコネクタ嵌合ロック解除治具2は、一対のロック解除片に加えてさらに一つのロック解除片を有してなる点で、実施例1のコネクタ嵌合ロック解除治具1と異なる。
なお、その他の構成は実施例1と同様であり、実施例1と同一構成部分には同一符号を付しその説明を省略している。
このロック解除片30は、図示しないが、コネクタハウジング11の両側部に向けられ嵌合ロック部20以外にさらに一つ追加で設けられた嵌合ロック部20に対応して設けられている。
また、変形例のように、コネクタハウジング11に設けられる嵌合ロック部20の数に応じてコネクタ嵌合ロック解除治具にロック解除片30を設けるようにすれば、実施例1に示した数以外の複数の弾性ロック片21とロック孔との係合を同時に解除することができる。
図8は、(a)が本発明の実施例2に係るコネクタ嵌合ロック解除治具3を互いに嵌合された一組のコネクタ10、110のロックを解除する位置にセットする前の状態を示した斜視図であり、(b)がコネクタ嵌合ロック解除治具3を互いに嵌合された一組のコネクタ10、110のロックを解除する位置にセット完了した状態を示した斜視図である。図9は、本発明の実施例2に係るコネクタ嵌合ロック解除治具3の斜視図である。
この実施例2のコネクタ嵌合ロック解除治具3は、一対のロック解除片31、31が対応するロック保護壁24の外面側からロック保護壁24に設けられた開口24c内に爪部31aを挿入させて一対の弾性ロック片21と一対のロック孔112との係合を同時に解除するようになっている点で、実施例1のコネクタ嵌合ロック解除治具1と異なる。
なお、その他の構成は実施例1と同様であり、実施例1と同一構成部分には同一符号を付しその説明を省略している。
図10は、(a)が本発明の実施例3に係るコネクタ嵌合ロック解除治具4を互いに嵌合された一組のコネクタ10、110のロックを解除する位置にセットする前の状態を示した斜視図であり、(b)がコネクタ嵌合ロック解除治具4を互いに嵌合された一組のコネクタ10,110のロックを解除する位置にセット完了した状態を示した斜視図である。図11は、一組のコネクタ10、110が嵌合される前の状態を示した斜視図である。
この実施例3のコネクタ嵌合ロック解除治具4は、一対の弾性ロック片25、25がコネクタハウジング11側でなく嵌合相手コネクタハウジング111側に設けられている点、および、各弾性ロック片25を保護するロック保護壁が設けられていない点、さらには、弾性ロック片25を外側に撓ませて嵌合ロックを解除するようになっている点で、実施例1のコネクタ嵌合ロック解除治具1と異なる。
なお、その他の構成は実施例1と同様であり、実施例1と同一構成部分には同一符号を付しその説明を省略している。
より具体的には、コネクタ嵌合ロック解除治具4は、コネクタハウジング11に形成された一対のロック孔16、16の外側から係合するように外側に弾性的に撓むことができるように嵌合相手コネクタハウジング111に設けられた一対の弾性ロック片25、25に対して一対の弾性ロック片25、25の自由端側から嵌合方向に向けて一対の弾性ロック片25、25の内側に挿入され、かつ、一対の弾性ロック片25、25を一対のロック孔16、16との係合が解除されるように外側に撓ませる(図10(b)参照)間隔で対向配置された一対のロック解除片32、32を有する。
30、31、32 ロック解除片
30a テーパ面
40 操作壁
40a 切り込み
40b 溝
50 連結部
10 コネクタ
11 コネクタハウジング(一方のコネクタのコネクタハウジング)
12 端子収容室
13 コネクタ嵌合部
13a 筒状隔壁
14 端子収容本体部
14a 端子挿入口
14b 側面
15 端子
15a 接続部
16 ロック孔
20 嵌合ロック部
21、25 弾性ロック片
22 弾性片部
22a 固定端
22b 自由端
23 ロック突起
23a テーパ面
24 ロック保護壁(保護壁)
24a 側壁
24b 天壁
24c 開口
110 相手コネクタ(コネクタ)
111 嵌合相手コネクタハウジング
112 ロック孔
Claims (5)
- ロック解除操作部分が設けられていない互いに嵌合される1組のコネクタのいずれか一方のコネクタのコネクタハウジングに設けられたコネクタ嵌合ロックのための複数の弾性ロック片をロック解除方向に撓ませることができるように互いに連結された複数のロック解除片
を有することを特徴とするコネクタ嵌合ロック解除治具。 - 前記複数のロック解除片は、
前記複数の弾性ロック片によってロックされる側の前記コネクタのコネクタハウジングの嵌合部分に形成された複数のロック孔の内側からロック突起を係合するように内側に弾性的に撓むことができるように前記一方のコネクタのコネクタハウジングに設けられた前記複数の弾性ロック片に対して前記複数の弾性ロック片の固定端側から嵌合方向に向けて前記複数の弾性ロック片を保護する保護壁の内側に挿入され、かつ、前記複数の弾性ロック片を前記複数のロック孔との係合が解除されるように内側に撓ませる配置で互いに連結されている
ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ嵌合ロック解除治具。 - 前記弾性ロック片が前記一方のコネクタのコネクタハウジングの両側部に設けられることによって一対の前記弾性ロック片が設けられた場合、
前記ロック解除片は、
前記一対の弾性ロック片を対応する前記ロック孔との係合が解除されるように内側に撓ませる間隔で対向配置された一対の前記ロック解除片が設けられ、
前記一対のロック解除片の基端部に連続され、かつ、前記一対のロック解除片が係合解除位置に配置された状態で前記一方のコネクタのコネクタハウジングの両側面に対向配置される一対の操作壁と、
前記一対の操作壁を前記両側面に押し当て可能に前記一対の操作壁の一端部が固定端となり、他端部が自由端となるように前記一対の操作壁の前記一端部を連結する連結部と、
を有してなり、
前記一対のロック解除片が係合解除位置に配置された状態で前記一対の操作壁が前記両側面に向けて押圧されることによって、前記一対の操作壁によって前記一方のコネクタのコネクタハウジングの両側面が挟持される
ことを特徴とする請求項2に記載のコネクタ嵌合ロック解除治具。 - 前記複数のロック解除片は、
前記複数の弾性ロック片によってロックされる側の前記コネクタのコネクタハウジングの嵌合部分に形成された複数のロック孔の内側からロック突起を係合するように内側に弾性的に撓むことができるように前記一方のコネクタのコネクタハウジングに設けられた複数の弾性ロック片に対して前記複数の弾性ロック片の固定端側から嵌合方向に向けて前記複数の弾性ロック片を保護する保護壁の外側に位置され、かつ、前記複数の弾性ロック片を前記複数のロック孔との係合が解除されるように内側に撓ませるように前記保護壁に形成された開口に挿入可能に設けられた爪部を有して互いに連結されている
ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ嵌合ロック解除治具。 - 前記弾性ロック片が前記一方のコネクタのコネクタハウジングの両側部に設けられることによって一対の前記弾性ロック片が設けられた場合、
前記ロック解除片は、
前記一対の弾性ロック片を対応する前記ロック孔との係合が解除されるように内側に撓ませるように対向配置された一対の前記ロック解除片が設けられ、
前記一対のロック解除片の基端部に連続された一対の操作壁と、
前記一対の操作壁を内側に押し当て可能に前記一対の操作壁の一端部が固定端となり、他端部が自由端となるように前記一対の操作壁の前記一端部を連結する連結部と、
を有してなり、
前記一対のロック解除片の前記爪部が対応する前記保護壁の前記開口に挿入された状態で前記一対の操作壁が内側に向けて押圧されることによって、前記一対のロック解除片の前記爪部が対応する前記開口内に挿入された状態で、前記一対のロック解除片によって対応する前記保護壁の外面側から前記コネクタハウジングが挟持される
ことを特徴とする請求項4に記載のコネクタ嵌合ロック解除治具。
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JP2017107684A Pending JP2018206522A (ja) | 2017-05-31 | 2017-05-31 | コネクタ嵌合ロック解除治具 |
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