JP2021160293A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートへのトナー像の形成を行わず、シートに予め形成されたトナー像への転写層の転写を行うことができる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置1は、転写層と転写層を支持する支持層を含む多層フィルムFにシートSを重ねて、シートS上のトナー像に転写層を転写可能な装置であって、シートSにトナー像を転写するプロセス部30と、シートSに転写されたトナー像を定着するとともに、シートS上のトナー像に転写層を転写する加熱部80と、制御部2とを備える。制御部2は、プロセス部30でのトナー像の転写、加熱部80(第1加熱部81)でのトナー像の定着および加熱部80(第2加熱部82)での転写層の転写を行う第1印刷モードと、プロセス部30でのトナー像の転写および加熱部80(第1加熱部81)でのトナー像の定着を行わず、加熱部80(第2加熱部82)での転写層の転写を行う第2印刷モードとを実行可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、転写層と転写層を支持する支持層を含む多層フィルムにシートを重ねて、シート上のトナー像に転写層を転写可能な画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置として、シートにトナー像を転写するプロセス部と、シートにプロセス部で転写されたトナー像を定着する定着部と、定着部で定着されたシート上のトナー像に箔(転写層)を転写する箔転写部とを備えるものが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2012−233953号公報 特開2018−173524号公報
ところで、従来の画像形成装置は、当該画像形成装置でシートに形成されたトナー像への転写層の転写を行うものであった。すなわち、従来の画像形成装置では、シートへのトナー像の形成を当該画像形成装置では行わず、別の画像形成装置でシートに予め形成されたトナー像への転写層の転写を当該画像形成装置で行うことは考慮されていなかった。
そこで、本発明は、シートへのトナー像の形成を行わず、シートに予め形成されたトナー像への転写層の転写を行うことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
前記した目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、転写層と転写層を支持する支持層を含む多層フィルムにシートを重ねて、シート上のトナー像に転写層を転写可能な画像形成装置であって、シートにトナー像を転写するプロセス部と、シートにプロセス部で転写されたトナー像を定着するとともに、シート上のトナー像に転写層を転写する加熱部と、制御部と、を備える。
制御部は、プロセス部でのトナー像の転写、加熱部でのトナー像の定着および加熱部での転写層の転写を行う第1印刷モードと、プロセス部でのトナー像の転写および加熱部でのトナー像の定着を行わず、加熱部での転写層の転写を行う第2印刷モードと、を実行可能である。
このような構成によれば、第1印刷モードを実行することで、シートへのトナー像の転写および定着と、転写層の転写を行うことができ、第2印刷モードを実行することで、シートへのトナー像の形成を行わず、シートに予め形成されたトナー像への転写層の転写を行うことができる。
前記した画像形成装置は、シートをプロセス部を経由して加熱部に案内する第1搬送路を備え、制御部は、第1印刷モードおよび第2印刷モードのいずれを実行する場合も、第1搬送路を使ってシートを加熱部に案内させる構成とすることができる。
これによれば、搬送路を共通化することができるので、画像形成装置の小型化を図ることができる。
また、前記した画像形成装置は、シートをプロセス部を経由して加熱部に案内する第1搬送路と、第1搬送路におけるシートの搬送方向においてプロセス部の下流で第1搬送路に接続され、シートをプロセス部を経由しないで加熱部に案内する第2搬送路と、を備え、制御部は、第1印刷モードを実行する場合、第1搬送路を使ってシートを加熱部に案内させ、第2印刷モードを実行する場合、第2搬送路を使ってシートを加熱部に案内させる構成とすることができる。
これによれば、第2搬送路を使ってシートを加熱部に案内させる第2印刷モードを実行する場合にシートがプロセス部を通らないので、この場合にプロセス部を駆動させないようにすることができる。
前記した画像形成装置において、加熱部は、シートにプロセス部で転写されたトナー像を定着する第1加熱部と、シートの搬送方向において第1加熱部の下流に配置され、シート上のトナー像に転写層を転写する第2加熱部とを有し、第2搬送路は、シートの搬送方向における第1加熱部と第2加熱部の間で第1搬送路に接続されている構成とすることができる。
これによれば、第2搬送路を使ってシートを加熱部に案内させる第2印刷モードを実行する場合にシートが第1加熱部を通らないので、この場合に第1加熱部を駆動させないようにすることができる。
前記した画像形成装置において、加熱部は、シートにプロセス部で転写されたトナー像を定着する第1加熱部と、シートの搬送方向において第1加熱部の下流に配置され、シート上のトナー像に転写層を転写する第2加熱部とを有する構成とすることができる。
これによれば、第1加熱部でのトナー像の定着条件と、第2加熱部での転写層の転写条件とを個別に設定することができる。
前記した画像形成装置において、第1印刷モードを実行する場合に第2加熱部によってシート上のトナー像に与える熱量は、第2印刷モードを実行する場合に第2加熱部によってシート上のトナー像に与える熱量よりも小さい構成とすることができる。
これによれば、シート上のトナー像への転写層の転写性を良好に維持することができる。
前記した画像形成装置において、制御部は、第2加熱部の目標温度を、第1印刷モードを実行する場合に、第2印刷モードを実行する場合よりも低い温度に設定する構成とすることができる。
これによれば、第1印刷モードを実行する場合の電力消費を抑制することができる。
前記した画像形成装置において、制御部は、第1シートよりも厚い第2シート上のトナー像に転写層を転写する場合、第2加熱部によって第2シート上のトナー像に与える熱量を、第2加熱部によって第1シート上のトナー像に与える熱量よりも大きくする構成とすることができる。
これによれば、厚いシートは暖まりにくいので、シートが厚い場合に、第2加熱部によってシート上のトナー像に与える熱量を大きくすることで、転写層の転写に必要な熱量を確保することができる。これにより、転写層の転写性を良好に維持することができる。
前記した画像形成装置は、第2加熱部によってシート上のトナー像に与える熱量を、第1の熱量と、第1の熱量よりも大きい第2の熱量との間で変更するため、ユーザによる操作が可能な操作部を備え、制御部は、操作部で入力された情報に応じて第2加熱部によってシート上のトナー像に与える熱量を第2の熱量に変更した場合には、第2印刷モードを実行するときに、第2加熱部によってシート上のトナー像に与える熱量を第2の熱量とする構成とすることができる。
これによれば、別の画像形成装置でシートに予め形成されたトナー像への転写層の転写性を維持することができる。
前記した画像形成装置において、制御部は、プロセス部でのトナー像の転写および加熱部でのトナー像の定着を行い、加熱部での転写層の転写を行わない第3印刷モードを実行可能である構成とすることができる。
これによれば、第3印刷モードを実行することで、シートに、転写層が転写されない、トナー像のみからなる画像を形成することができる。
前記した画像形成装置は、印刷モードを選択するため、ユーザによる操作が可能な操作部を備え、制御部は、操作部で入力された情報に応じて印刷モードを決定する構成とすることができる。
前記した画像形成装置において、制御部は、画像形成装置に接続された外部装置をユーザが操作して印刷モードを選択した場合に、外部装置から受信した情報に応じて印刷モードを決定する構成とすることができる。
また、前記した目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、転写層と転写層を支持する支持層を含む多層フィルムにシートを重ねて、シート上のトナー像に転写層を転写可能な画像形成装置であって、シートにトナー像を転写するプロセス部と、シートにプロセス部で転写されたトナー像を定着するとともに、シート上のトナー像に転写層を転写する加熱部と、シートをプロセス部を経由して加熱部に案内する第1搬送路と、第1搬送路におけるシートの搬送方向においてプロセス部の下流で第1搬送路に接続され、シートをプロセス部を経由しないで加熱部に案内する第2搬送路と、を備える。
このような構成によれば、シートを第1搬送路を使って加熱部に案内させることで、シートへのトナー像の転写および定着と、転写層の転写を行うことができ、シートを第2搬送路を使って加熱部に案内させることで、シートへのトナー像の形成を行わず、シートに予め形成されたトナー像への転写層の転写を行うことができる。また、第2搬送路を使ってシートへの転写層の転写を行う場合にシートがプロセス部を通らないので、この場合にプロセス部を駆動させないようにすることができる。
前記した画像形成装置において、加熱部は、シートにプロセス部で転写されたトナー像を定着する第1加熱部と、シートの搬送方向において第1加熱部の下流に配置され、シート上のトナー像に転写層を転写する第2加熱部とを有し、第2搬送路は、シートの搬送方向における第1加熱部と第2加熱部の間で第1搬送路に接続されている構成とすることができる。
これによれば、第2搬送路を使ってシートへの転写層の転写を行う場合にシートが第1加熱部を通らないので、この場合に第1加熱部を駆動させないようにすることができる。
本発明によれば、シートへのトナー像の形成を行わず、シートに予め形成されたトナー像への転写層の転写を行うことができる。
実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。 多層フィルムの構成を示す断面図である。 各印刷モードにおける第1加熱部の目標温度と第2加熱部の目標温度の一例を示すテーブルである。 制御部の処理の一例を示すフローチャートである。 制御部の処理の一例を示すフローチャートである。 第1の変形例に係る画像形成装置の構成を示す図である。 第2の変形例に係る画像形成装置の構成を示す図である。
次に、発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、画像形成装置1は、後述する多層フィルムFにシートSを重ねて、シートS上のトナー像にアルミニウムなどの箔を含む転写層を転写することでシートSに箔の画像を形成可能な装置である。画像形成装置1は、筐体10と、シート供給部20と、プロセス部30と、加熱部80と、シート排出部90と、第1搬送路110と、第2搬送路120と、操作部3と、制御部2とを備えている。
筐体10は、プロセス部30や加熱部80などを収容する部材である。筐体10は、第1供給トレイ11と、第2供給トレイ12と、排出トレイ13とを有している。第1供給トレイ11および第2供給トレイ12は、シートSがセットされるトレイである。第2供給トレイ12にセットされるシートSは、トナー像が形成された面を上にした状態でセットされる。排出トレイ13は、筐体10内から排出されたシートSを支持するトレイである。
シート供給部20は、シートSを筐体10内に供給する部分である。シート供給部20は、第1供給ローラ21と、第2供給ローラ22と、搬送ローラ23とを有している。第1供給ローラ21は、第1供給トレイ11にセットされたシートSを1枚ずつプロセス部30に向けて供給するローラであり、第2供給ローラ22は、第2供給トレイ12にセットされたシートSを1枚ずつ加熱部80に向けて供給するローラである。搬送ローラ23は、第2搬送路120に設けられ、第2供給ローラ22によって供給されたシートSを加熱部80に向けて搬送するローラである。
プロセス部30は、シートSにトナー像を転写する部分である。プロセス部30は、露光ユニット40と、感光ドラム51と、帯電器52と、現像ユニット60と、転写ユニット70とを有している。露光ユニット40、感光ドラム51、帯電器52および現像ユニット60は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナーに対応して、複数、具体的には、4つずつ設けられている。
複数の感光ドラム51は、前後に並んで配置されている。なお、本実施形態では、図1の左側を「前」、右側を「後」、上側を「上」、下側を「下」とし、図1の紙面手前側を「右」、紙面奥側を「左」とする。
帯電器52は、対応する感光ドラム51に対向して配置されている。帯電器52は、感光ドラム51の表面を一様に帯電させるように構成されている。
露光ユニット40は、対応する感光ドラム51の上方で感光ドラム51に対向して配置されている。露光ユニット40は、感光ドラム51と対向するヘッド部に感光ドラム51の回転軸線方向に沿って配列された、図示しない複数のLEDを備えている。露光ユニット40は、LEDが画像データに基づいて明滅することで、感光ドラム51の表面を露光する。
現像ユニット60は、対応する感光ドラム51にトナーを供給する現像ローラ61と、現像ローラ61を回転可能に支持する現像筐体62とを備えている。現像筐体62には、イエロー、マゼンタ、シアンまたはブラックのトナーが収容されている。
転写ユニット70は、感光ドラム51の下方に配置されている。転写ユニット70は、駆動ローラ71と、従動ローラ72と、無端状の搬送ベルト73と、複数の転写ローラ74とを備えている。搬送ベルト73は、駆動ローラ71と従動ローラ72との間に張設され、外側の面が感光ドラム51に対向して配置されている。転写ローラ74は、感光ドラム51上に形成されたトナー像をシートSに転写する部材であり、対応する感光ドラム51との間で搬送ベルト73を挟持するように搬送ベルト73の内側に配置されている。転写ローラ74は、具体的には、4つ設けられている。
プロセス部30は、帯電器52によって感光ドラム51の表面を一様に帯電した後、露光ユニット40によって感光ドラム51の表面を露光する。これにより、感光ドラム51の表面に画像データに基づく静電潜像が形成される。また、プロセス部30は、現像筐体62内に収容されたトナーを現像ローラ61の表面に担持させる。
そして、プロセス部30は、トナーを現像ローラ61から感光ドラム51上に形成された静電潜像に供給する。これにより、静電潜像が可視像化されて感光ドラム51の表面にトナー像が形成される。その後、プロセス部30は、シート供給部20から搬送ベルト73上に供給されたシートSを感光ドラム51と転写ローラ74との間で搬送することで、感光ドラム51上のトナー像をシートSに転写する。
加熱部80は、シートSにプロセス部30で転写されたトナー像を定着するとともに、シートS上のトナー像に多層フィルムFの転写層を転写する部分である。加熱部80は、第1加熱部81と、第2加熱部82とを有している。
第1加熱部81は、シートSにプロセス部30で転写されたトナー像を定着する部分である。第1加熱部81は、第1加熱ローラ81Aと、第1加圧ローラ81Bと、第1ヒータ81Cとを有している。
第2加熱部82は、多層フィルムFにシートSを重ねて、シートS上のトナー像に多層フィルムFの転写層を転写する部分である。第2加熱部82は、前から後ろに向かうシートSの搬送方向において第1加熱部81の下流に配置されている。第2加熱部82は、第2加熱ローラ82Aと、第2加圧ローラ82Bと、第2ヒータ82Cとを有している。
第1加熱ローラ81Aおよび第2加熱ローラ82Aは、円筒状の金属管からなるローラであり、第1加圧ローラ81Bおよび第2加圧ローラ82Bは、円柱状の芯金の周囲をゴムなどの弾性層で被覆したローラである。第1ヒータ81Cは、第1加熱ローラ81Aを加熱する部材であり、第2ヒータ82Cは、第2加熱ローラ82Aを加熱する部材である。第1ヒータ81Cおよび第2ヒータ82Cは、例えば、ハロゲンランプであり、第1ヒータ81Cが第1加熱ローラ81Aの内側を通すように配置され、第2ヒータ82Cが第2加熱ローラ82Aの内側を通すように配置されている。
第1加熱ローラ81Aと第1加圧ローラ81Bは、一方が他方に押し当てられた状態で対向して配置されている。第1加圧ローラ81Bは、図示しないモータから駆動力が入力されることで回転駆動し、これによって、第1加熱ローラ81Aを従動回転させる。第1加熱ローラ81Aと第1加圧ローラ81Bは、第1加圧ローラ81Bが回転駆動することで、シートSを挟んだ状態で搬送可能である。
第2加熱ローラ82Aと第2加圧ローラ82Bは、一方が他方に押し当てられた状態で対向して配置されている。第2加圧ローラ82Bは、モータから駆動力が入力されることで回転駆動し、これによって、第2加熱ローラ82Aを従動回転させる。第2加熱ローラ82Aと第2加圧ローラ82Bは、第2加圧ローラ82Bが回転駆動することで、シートSと多層フィルムFを挟んだ状態で搬送可能である。
第1加熱部81から第2加熱部82までの距離、詳しくは、第1加熱ローラ81Aと第1加圧ローラ81Bのニップ部から、第2加熱ローラ82Aと第2加圧ローラ82Bのニップ部までの距離は、一例として、A4サイズのシートSの搬送方向の長さ(縦の長さ)よりも短い。
図2に示すように、多層フィルムFは、複数の層からなるフィルムであり、転写層F22と支持層F1を含む。詳しくは、多層フィルムFは、支持層F1と、被支持層F2とを有している。被支持層F2は、例えば、剥離層F21と、転写層F22と、接着層F23とを有している。
支持層F1は、樹脂などからなるテープ状の透明な基材であり、転写層F22を含む被支持層F2を支持している。
剥離層F21は、支持層F1から転写層F22を剥離しやすくするための層であり、支持層F1と転写層F22の間に配置されている。剥離層F21は、支持層F1から剥離しやすい透明な材料、例えば、ワックス系樹脂を含んでいる。
転写層F22は、シートSのトナー像の上に転写される層であり、箔を含んでいる。箔とは、薄い金属であり、金、銀、銅、アルミニウムなどからなる。また、転写層F22は、金色、銀色、赤色などの着色材料と、熱可塑性樹脂とを含む。転写層F22は、剥離層F21と接着層F23の間に配置されている。
接着層F23は、転写層F22をトナー像に接着しやすくするための層である。接着層F23は、トナー像に付着しやすい材料、例えば、塩化ビニル系樹脂やアクリル系樹脂を含んでいる。
図1に戻り、画像形成装置1は、供給リール83Aと、巻取リール83Bと、第1ガイドローラ83Cと、第2ガイドローラ83Dとをさらに備えている。
供給リール83Aは、多層フィルムFを供給するためのリールであり、巻取リール83Bは、多層フィルムFを巻き取るためのリールである。供給リール83Aおよび巻取リール83Bには、多層フィルムFが巻回される。多層フィルムFは、一端が供給リール83Aに固定され、他端が巻取リール83Bに固定されている。多層フィルムFは、最初、供給リール83Aに巻回された多層フィルムFの径が最大となり、巻取リール83Bに巻回された多層フィルムFの径が最小となっている。そして、多層フィルムFを使い切った状態では、供給リール83Aに巻回された多層フィルムFの径が最小となり、巻取リール83Bに巻回された多層フィルムFの径が最大となる。
巻取リール83Bは、図示しないモータから駆動力が入力されることで回転駆動する。供給リール83Aに巻回された多層フィルムFは、第2加熱ローラ82Aと第2加圧ローラ82Bが多層フィルムFを挟んだ状態で回転することで、供給リール83Aから引き出されていく。供給リール83Aから引き出された多層フィルムFは、第1ガイドローラ83Cによってガイドされながら、第2加熱ローラ82Aと第2加圧ローラ82Bのニップ部に突入する。第2加熱ローラ82Aと第2加圧ローラ82Bのニップ部を通過した多層フィルムFは、第2ガイドローラ83Dによってガイドされながら、回転駆動する巻取リール83Bによって巻き取られていく。
第1ガイドローラ83Cは、供給リール83Aから引き出される多層フィルムFの進行方向を変更するローラである。第1ガイドローラ83Cは、供給リール83Aから引き出された多層フィルムFを、トナー像が形成された面を上にした状態で搬送されるシートSに対して上から重ねるようにガイドする。重ねられた多層フィルムFとシートSは、第2加熱ローラ82Aと第2加圧ローラ82Bのニップ部に突入する。
第2ガイドローラ83Dは、第1ガイドローラ83Cによってガイドされた多層フィルムFの進行方向を変更するローラである。第2ガイドローラ83Dは、第2加熱ローラ82Aと第2加圧ローラ82Bのニップ部を通過した多層フィルムFの搬送方向をシートSの搬送方向とは異なる方向に変更することで、多層フィルムFをシートSから離れる方向にガイドする。すなわち、第2ガイドローラ83Dは、第2加熱ローラ82Aと第2加圧ローラ82Bのニップ部を通過した多層フィルムFをシートSから剥離する。
多層フィルムFの面のうち、支持層F1によって形成される第1面FA(図2参照)は、第1ガイドローラ83Cおよび第2ガイドローラ83Dに接触する。また、多層フィルムFの面のうち、第1面FAと反対の面であって、転写層F22を含む被支持層F2によって形成される第2面FB(図2参照)は、シートSのトナー像が転写された面と接触する。
なお、多層フィルムFは、例えば、筐体10に着脱可能なカートリッジが備えるものとして交換可能な構成であってもよいし、交換できない構成であってもよい。多層フィルムFが交換できない構成である場合、多層フィルムFを使い切ったら、画像形成装置1自体を新品に交換してもらうようにしてもよい。
画像形成装置1は、離間機構85をさらに備えている。一例として、離間機構85は、第2加熱ローラ82Aおよび多層フィルムFを、実線で示す、第2加熱ローラ82Aが多層フィルムFを介して第2加圧ローラ82Bに接触する接触位置と、仮想線で示す、第2加熱ローラ82Aが多層フィルムFとともに第2加圧ローラ82Bから離間する離間位置との間で移動させる機構である。離間機構85は、制御部2によって制御される。
シート排出部90は、シートSを筐体10外に排出する部分である。シート排出部90は、排出ローラ91を有している。排出ローラ91は、加熱部80から搬送されるシートSを筐体10外の排出トレイ13上に排出するローラである。
第1搬送路110は、シートSをプロセス部30を経由して加熱部80に案内する搬送路であり、筐体10内に形成されている。第1搬送路110は、第1供給ローラ21から排出ローラ91に向けて前後に延びている。第1搬送路110内を案内されるシートSは、感光ドラム51と転写ローラ74の間、第1加熱ローラ81Aと第1加圧ローラ81Bの間、および、第2加熱ローラ82Aと第2加圧ローラ82Bの間を通過する。
第2搬送路120は、シートSをプロセス部30を経由しないで加熱部80に案内する搬送路であり、筐体10内に形成されている。第2搬送路120は、第1搬送路110におけるシートSの搬送方向において、プロセス部30の下流で第1搬送路110に接続されている。詳しくは、第2搬送路120は、第2供給ローラ22付近からプロセス部30の下方を通るように前から後ろに向けて延び、第1搬送路110でのシートSの搬送方向における第1加熱部81と第2加熱部82の間で第1搬送路110に接続されている。第2搬送路120内を案内されるシートSは、搬送ローラ23によって搬送され、第2加熱ローラ82Aと第2加圧ローラ82Bの間を通過する。
操作部3は、ユーザによる操作を受け付ける部分である。操作部3は、後述する印刷モードを選択するため、例えば、筐体10に設けられたタッチパネル上に、ユーザによる操作が可能な、第1印刷モードを選択する第1のボタン、第2印刷モードを選択する第2のボタン、第3印刷モードを選択する第3のボタンを表示させたものとして構成することができる。また、操作部3は、ユーザによる操作が可能な、筐体10に設けられた、第1印刷モードを選択する第1の押しボタン、第2印刷モードを選択する第2の押しボタン、第3印刷モードを選択する第3の押しボタンを有する構成とすることもできる。
制御部2は、画像形成装置1の動作を制御する装置である。制御部2は、CPU、ROM、RAM、入出力部などを有し、予め記憶されたプログラムを実行することで処理を実行する。制御部2は、印刷指令の受信やユーザの操作などに応じてシートSに画像を形成する印刷処理を実行可能である。
制御部2は、印刷モードとして、第1印刷モードと、第2印刷モードと、第3印刷モードとを実行可能である。第1印刷モードは、プロセス部30でのトナー像の転写、第1加熱部81でのトナー像の定着および第2加熱部82での転写層の転写のすべてを行う印刷モードである。第2印刷モードは、プロセス部30でのトナー像の転写および第1加熱部81でのトナー像の定着を行わず、第2加熱部82での転写層の転写のみを行う印刷モードである。第3印刷モードは、プロセス部30でのトナー像の転写および第1加熱部81でのトナー像の定着を行い、第2加熱部82での転写層の転写のみを行わない印刷モードである。
第1印刷モードおよび第2印刷モードは、シートSにトナー像と転写層からなる画像を形成する印刷モードであり、第3印刷モードは、シートSにトナー像のみからなる画像を形成する印刷モードである。
制御部2は、離間機構85を制御して、第1印刷モードおよび第2印刷モードを実行する場合は第2加熱ローラ82Aを多層フィルムFを介して第2加圧ローラ82Bに接触させ、第3印刷モードを実行する場合は第2加熱ローラ82Aを多層フィルムFとともに第2加圧ローラ82Bから離間させる。また、制御部2は、第2印刷モードを実行する場合は、プロセス部30および第1加熱部81を駆動させず、停止させたままとする。
制御部2は、第1印刷モードおよび第3印刷モードを実行する場合、第1搬送路110を使ってシートSを加熱部80に案内させる。詳しくは、制御部2は、第1供給トレイ11にセットされたシートSを、第1供給ローラ21によって筐体10内に供給し、第1搬送路110を使って、プロセス部30を経由して、加熱部80、詳しくは、第1加熱部81、次いで第2加熱部82に案内させる。
また、制御部2は、第2印刷モードを実行する場合、第2搬送路120を使ってシートSを加熱部80に案内させる。詳しくは、制御部2は、第2供給トレイ12にセットされたシートSを、第2供給ローラ22によって筐体10内に供給し、第2搬送路120を使って、プロセス部30および第1加熱部81を経由しないで、加熱部80のうちの第2加熱部82に案内させる。
制御部2は、操作部3で入力された情報に応じて印刷モードを決定する。また、制御部2は、画像形成装置1に有線または無線で接続されたパーソナルコンピュータなどの外部装置Dをユーザが操作して印刷モードを選択した場合に、外部装置Dから受信した情報に応じて印刷モードを決定する。制御部2は、ユーザが操作部3や外部装置Dを操作して、第1印刷モードを選択した場合は印刷モードを第1印刷モードに決定し、第2印刷モードを選択した場合は印刷モードを第2印刷モードに決定し、第3印刷モードを選択した場合は印刷モードを第3印刷モードに決定する。
制御部2は、第1印刷モードを実行する場合に第1加熱部81によってシートS上のトナー像に与える熱量を、第3印刷モードを実行する場合に第1加熱部81によってシートS上のトナー像に与える熱量よりも小さくする。ここでの、熱量の大小は、シートSの単位面積あたりに与える熱量の大小である。
具体的には、制御部2は、第1加熱部81の目標温度TT1を、第1印刷モードを実行する場合に、第3印刷モードを実行する場合よりも低い温度に設定する。一例として、図3に示すように、制御部2は、第1加熱部81の目標温度TT1を、第1印刷モードを実行する場合に160℃に設定し、第3印刷モードを実行する場合に180℃に設定する。
また、制御部2は、第1印刷モードを実行する場合に第2加熱部82によってシートS上のトナー像に与える熱量を、第2印刷モードを実行する場合に第2加熱部82によってシートS上のトナー像に与える熱量よりも小さくする。具体的には、制御部2は、第2加熱部82の目標温度TT2を、第1印刷モードを実行する場合に、第2印刷モードを実行する場合よりも低い温度に設定する。一例として、制御部2は、第2加熱部82の目標温度TT2を、第1印刷モードを実行する場合に130℃に設定し、第2印刷モードを実行する場合に150℃に設定する。
制御部2は、第1加熱部81で、いわゆる普通紙よりも厚い紙や封筒など(以下、「厚紙」という。)にトナー像を定着する場合、第1加熱部81によって厚紙上のトナー像に与える熱量を、第1加熱部81によって普通紙上のトナー像に与える熱量よりも大きくする。具体的には、制御部2は、第1加熱部81の目標温度TT1を、厚紙にトナー像を定着する場合に、普通紙にトナー像を定着する場合よりも高い温度に設定する。
一例として、制御部2は、厚紙にトナー像を定着する場合において、第1印刷モードを実行する場合、第1加熱部81の目標温度TT1を、普通紙にトナー像を定着する場合の初期値160℃よりも高い170℃に設定する。また、制御部2は、厚紙にトナー像を定着する場合において、第3印刷モードを実行する場合、第1加熱部81の目標温度TT1を、普通紙にトナー像を定着する場合の初期値180℃よりも高い190℃に設定する。ここで、本実施形態においては、普通紙が「第1シート」に相当し、厚紙が「第2シート」に相当する。
また、制御部2は、第2加熱部82で厚紙上のトナー像に転写層を転写する場合、第2加熱部82によって厚紙上のトナー像に与える熱量を、第2加熱部82によって普通紙上のトナー像に与える熱量よりも大きくする。具体的には、制御部2は、第2加熱部82の目標温度TT2を、厚紙上のトナー像に転写層を転写する場合に、普通紙上のトナー像に転写層を転写する場合よりも高い温度に設定する。
一例として、制御部2は、厚紙上のトナー像に転写層を転写する場合において、第1印刷モードを実行する場合、第2加熱部82の目標温度TT2を、普通紙上のトナー像に転写層を転写する場合の初期値130℃よりも高い150℃に設定する。また、制御部2は、厚紙上のトナー像に転写層を転写する場合において、第2印刷モードを実行する場合、第2加熱部82の目標温度TT2を、普通紙上のトナー像に転写層を転写する場合の初期値150℃よりも高い170℃に設定する。
操作部3は、第2印刷モードにおいて、第2加熱部82によってシートS上のトナー像に与える熱量を、第1の熱量と、第1の熱量よりも大きい第2の熱量との間で変更するための操作がさらに可能である。そして、制御部2は、操作部3で入力された情報に応じて第2加熱部82によってシートS上のトナー像に与える熱量を第2の熱量に変更した場合には、第2印刷モードを実行するときに、第2加熱部82によってシートS上のトナー像に与える熱量を第2の熱量とする。
具体的には、操作部3は、第2加熱部82の目標温度TT2を、予め設定された第1目標温度と、第1目標温度よりも高い第2目標温度との間で変更するための操作が可能である。操作部3は、このような変更操作を可能とするため、例えば、タッチパネル上に、ユーザによる操作が可能な、第2加熱部82の目標温度TT2を第2目標温度に変更するボタンを表示したものとして構成することができる。また、操作部3は、ユーザによる操作が可能な、筐体10に設けられた、目標温度TT2を変更する押しボタンを有する構成とすることもできる。
制御部2は、操作部3で入力された情報に応じて第2加熱部82の目標温度TT2を第2目標温度に変更した場合には、第2印刷モードを実行するときに、第2加熱部82の目標温度TT2を第2目標温度に設定する。一例として、制御部2は、普通紙に印刷を行う場合であって、目標温度TT2を変更する操作が行われた場合には、第2印刷モードを実行するときに、第2加熱部82の目標温度TT2を、第1目標温度150℃よりも高い第2目標温度170℃に設定する。また、制御部2は、厚紙に印刷を行う場合であって、目標温度TT2を変更する操作が行われた場合には、第2印刷モードを実行するときに、第2加熱部82の目標温度TT2を、第1目標温度170℃よりも高い第2目標温度190℃に設定する。
次に、画像形成装置1に電源が投入されている間に実行される、制御部2の処理の一例について、フローチャートを参照しながら説明する。なお、第2加熱ローラ82Aおよび多層フィルムFは、画像形成装置1が印刷指令の受信を待つ待機状態にあるときは、第2加圧ローラ82Bから離間した離間位置に位置する(図1の仮想線参照)。
図4に示すように、制御部2は、印刷指令を受信した場合、ユーザが操作部3または外部装置Dを操作して入力した情報に応じて印刷モードを決定する(S1)。また、制御部2は、厚紙に印刷をする場合か否かを判定する(S2)。
厚紙ではなく、普通紙に印刷をする場合(S2,No)、制御部2は、印刷モードが第1印刷モードであるか否かを判定する(S3)。
印刷モードが第1印刷モードである場合(S3,Yes)、制御部2は、第1加熱部81の目標温度TT1を160℃に設定し、第2加熱部82の目標温度TT2を130℃に設定する(S11)。
その後、制御部2は、第1供給ローラ21を駆動させて第1供給トレイ11にセットされたシートSを筐体10内に供給し(S16)、プロセス部30でのトナー像の転写と、第1加熱部81でのトナー像の定着と、第2加熱部82での転写層の転写を行う(S17)。制御部2は、第2加熱部82での転写層の転写を行う前に、離間機構85を制御して、離間位置にある第2加熱ローラ82Aおよび多層フィルムFを接触位置に移動させる。
その後、制御部2は、印刷が終了したか否かを判定し(S8)、印刷が終了していない場合(S8,No)、ステップS1に戻り、印刷が終了した場合(S8,Yes)、処理を終了する。制御部2は、印刷が終了した場合、離間機構85を制御して、接触位置にある第2加熱ローラ82Aおよび多層フィルムFを離間位置に移動させる。
ステップS3において、印刷モードが第1印刷モードでない場合(S3,No)、制御部2は、印刷モードが第2印刷モードであるか否かを判定する(S4)。
印刷モードが第2印刷モードでない場合(S4,No)、印刷モードは第3印刷モードであるので、制御部2は、第1加熱部81の目標温度TT1を180℃に設定する(S31)。
その後、制御部2は、第1供給ローラ21を駆動させて第1供給トレイ11にセットされたシートSを筐体10内に供給し(S36)、プロセス部30でのトナー像の転写と、第1加熱部81でのトナー像の定着を行う(S37)。制御部2は、第3印刷モードを実行する場合、第2加熱ローラ82Aおよび多層フィルムFを離間位置に位置させたままとする。なお、この場合において、制御部2は、第2ヒータ82CをOFFとしてもよいし、転写層を転写する場合の目標温度TT2よりも低い目標温度を設定して第2ヒータ82CをONとしてもよい。その後、制御部2は、ステップS8の処理を実行する。
ステップS4において、印刷モードが第2印刷モードである場合(S4,Yes)、制御部2は、第2加熱部82の目標温度TT2を第1目標温度から第2目標温度に変更する操作があったか否かを判定する(S20)。そして、制御部2は、目標温度TT2を変更する操作がなかった場合(S20,No)、目標温度TT2を第1目標温度150℃に設定し(S21)、目標温度TT2を変更する操作があった場合(S20,Yes)、目標温度TT2を第2目標温度170℃に設定する(S22)。
その後、制御部2は、第2供給ローラ22を駆動させて第2供給トレイ12にセットされたシートSを筐体10内に供給し(S26)、第2加熱部82での転写層の転写を行う(S27)。制御部2は、第2加熱部82での転写層の転写を行う前に、離間機構85を制御して、離間位置にある第2加熱ローラ82Aおよび多層フィルムFを接触位置に移動させる。また、制御部2は、第2印刷モードを実行する場合、プロセス部30および第1加熱部81を駆動させず、停止させたままとする。なお、この場合において、制御部2は、第1ヒータ81CをOFFとしてもよいし、トナー像を定着する場合の目標温度TT1よりも低い目標温度を設定して第1ヒータ81CをONとしてもよい。
その後、制御部2は、ステップS8の処理を実行する。制御部2は、印刷が終了した場合、離間機構85を制御して、接触位置にある第2加熱ローラ82Aおよび多層フィルムFを離間位置に移動させる。
ステップS2において、厚紙に印刷をする場合(S2,Yes)、図5に示すように、制御部2は、印刷モードが第1印刷モードであるか否かを判定する(S5)。
印刷モードが第1印刷モードである場合(S5,Yes)、制御部2は、第1加熱部81の目標温度TT1を170℃に設定し、第2加熱部82の目標温度TT2を150℃に設定する(S14)。その後、制御部2は、図4のステップS16の処理を実行する。
図5のステップS5において、印刷モードが第1印刷モードでない場合(S5,No)、制御部2は、印刷モードが第2印刷モードであるか否かを判定する(S6)。
印刷モードが第3印刷モードである場合(S6,No)、制御部2は、第1加熱部81の目標温度TT1を190℃に設定する(S34)。その後、制御部2は、図4のステップS36の処理を実行する。
図5のステップS6において、印刷モードが第2印刷モードである場合(S6,Yes)、制御部2は、第2加熱部82の目標温度TT2を変更する操作があったか否かを判定する(S23)。そして、制御部2は、変更操作がなかった場合(S23,No)、目標温度TT2を第1目標温度170℃に設定し(S24)、変更操作があった場合(S23,Yes)、目標温度TT2を第2目標温度190℃に設定して(S25)、図4のステップS26の処理を実行する。
以上説明した本実施形態によれば、第1印刷モードを実行し、第1供給トレイ11にセットされたシートSを第1搬送路110を使って加熱部80に案内させることで、シートSへのトナー像の転写および定着と、転写層の転写を行うことができる。また、第2印刷モードを実行し、第2供給トレイ12にセットされたシートSを第2搬送路120を使って第2加熱部82に案内させることで、シートSへのトナー像の形成を行わず、別の画像形成装置でシートSに予め形成されたトナー像への転写層の転写を行うことができる。
また、第2搬送路120を使ってシートSを加熱部80に案内させ、当該シートSへの転写層の転写を行う第2印刷モードを実行する場合にシートSがプロセス部30を通らないので、この場合にプロセス部30を駆動させないようにすることができる。
さらに、第2搬送路120が第1加熱部81と第2加熱部82の間で第1搬送路110に接続されていることで、第2搬送路120を使ってシートSを第2加熱部82に案内させ、当該シートSへの転写層の転写を行う第2印刷モードを実行する場合にシートSが第1加熱部81を通らないので、この場合に第1加熱部81を駆動させないようにすることができる。
また、加熱部80が第1加熱部81と第2加熱部82とを別に有するので、目標温度TT1,TT2などの、第1加熱部81でのトナー像の定着条件と、第2加熱部82での転写層の転写条件とを個別に設定することができる。
また、第1印刷モードを実行する場合に第2加熱部82によってシートS上のトナー像に与える熱量が、第2印刷モードを実行する場合に第2加熱部82によってシートS上のトナー像に与える熱量よりも小さいので、シートS上のトナー像への転写層の転写性を良好に維持することができる。
詳しくは、第1印刷モードの場合には、第1加熱部81でのトナー像の定着に伴ってシートSが加熱された後に、第2加熱部82での転写層の転写に伴う加熱が実行されるので、第2加熱部82によってシートS上のトナー像に与える熱量が第2印刷モードの場合よりも小さいことで、転写層の転写の際にシートSが加熱されすぎるのを抑制することができる。転写層の転写の際にシートが加熱されすぎると、例えば、多層フィルムとシートとの剥離性が悪化し、転写層の転写性が悪化する可能性があるが、転写層の転写の際にシートSが加熱されすぎるのを抑制できることで、転写層の転写性を良好に維持することができる。
また、逆の見方をすれば、第2印刷モードの場合には、第1加熱部81でシートSが加熱されることなく、第2加熱部82での転写層の転写が実行されるので、第2加熱部82によってシートS上のトナー像に与える熱量が第1印刷モードの場合よりも大きいことで、転写層の転写に必要な熱量を確保することができる。これにより、シートS上のトナー像への転写層の転写性を良好に維持することができる。
また、第2加熱部82の目標温度TT2を、第1印刷モードを実行する場合に、第2印刷モードを実行する場合よりも低い温度に設定するので、第1印刷モードを実行する場合の目標温度を、第2印刷モードを実行する場合の目標温度と同じ温度にする場合と比較して、第1印刷モードを実行する場合の電力消費を抑制することができる。
また、厚いシートは暖まりにくいので、シートSが厚い場合(厚紙に印刷をする場合)に、第2加熱部82によってシートS上のトナー像に与える熱量を大きくすることで、転写層の転写に必要な熱量を確保することができる。これにより、転写層の転写性を良好に維持することができる。
また、ユーザの操作により、第2加熱部82によってシートS上のトナー像に与える熱量を第1の熱量よりも大きい第2の熱量に変更できるので、別の画像形成装置でシートSに予め形成されたトナー像への転写層の転写性を維持することができる。
補足すると、別の画像形成装置でシートSに予め形成されたトナー像のトナーは、画像形成装置1で使用されるトナーとは特性が異なる場合があり、このような場合には、第2加熱部82によってシートS上のトナー像に与える熱量が第1の熱量であると、転写層の転写性が低下する可能性がある。本実施形態では、ユーザの操作により、第2加熱部82の目標温度TT2を高い第2目標温度に変更できることで、別の画像形成装置でシートSに予め形成されたトナー像への転写層の転写性を維持することができる。
また、第3印刷モードを実行可能であるので、第3印刷モードを実行することで、シートSに、転写層が転写されない、トナー像のみからなる画像を形成することができる。
以上に実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように適宜変形して実施することができる。なお、以下の説明では、前記実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付して、その説明を省略する。
前記実施形態では、第2加熱部82によってシートS上のトナー像に与える熱量を、第1印刷モードを実行する場合に、第2印刷モードを実行する場合よりも小さくするため、第2加熱部82の目標温度TT2を変更したが、これに限定されない。例えば、第2加熱部でのシートの搬送速度を変更してもよい。一例として、第2加熱部の目標温度は変更せず、代わりに、第2加熱部でのシートSの搬送速度を、第1印刷モードを実行する場合に、第2印刷モードを実行する場合よりも速くして、第2加熱部によってシート上のトナー像に与える熱量を小さくしてもよい。なお、画像形成装置は、第2加熱部によってシートS上のトナー像に与える熱量を印刷モードに応じて変更する機能を備えないものであってもよい。
また、前記実施形態では、シートSの厚さに応じて、厚紙に印刷をする場合に目標温度TT1,TT2を高く設定したが、これに限定されない。例えば、画像形成装置が設置された環境の温度や湿度などに応じて目標温度を変更してもよい。一例として、画像形成装置が設置された環境の温度が所定温度以下と低い場合に、画像形成装置が設置された環境の温度が所定温度より高い場合よりも、目標温度を高く設定してもよい。なお、画像形成装置は、シートに与える熱量をシートの厚さや温度などに応じて変更する機能を備えないものであってもよい。
また、前記実施形態では、画像形成装置1が、第2印刷モードを実行する場合に、第2加熱部82によってシートS上のトナー像に与える熱量を、ユーザに操作によって変更できる機能を備えていたが、そのような機能を備えないものであってもよい。
また、前記実施形態では、制御部2は、ユーザが操作部3または外部装置Dを操作して入力した情報に応じて印刷モードを決定する構成であったが、これに限定されない。例えば、制御部2は、第1供給トレイ11にシートSがセットされた場合に第1印刷モードを実行し、第2供給トレイ12にシートSがセットされた場合に第2印刷モードを実行する構成であってもよい。
また、前記実施形態では、第2搬送路120が、第1加熱部81と第2加熱部82の間で第1搬送路110に接続されていたが、これに限定されない。例えば、第2搬送路は、プロセス部30と第1加熱部81の間で第1搬送路110に接続されていてもよい。
また、図6に示すように、画像形成装置1は、第2搬送路を備えず、第1搬送路110のみを備える構成であってもよい。この場合、制御部2は、第1印刷モード、第2印刷モードおよび第3印刷モードのいずれを実行する場合も、第1搬送路110を使ってシートSを加熱部80に案内させる。具体的には、制御部2は、第1供給トレイ11にセットされたシートSを、第1供給ローラ21によって筐体10内に供給し、第1搬送路110を使って、プロセス部30を経由して、加熱部80に案内させる。このような構成によれば、搬送路を共通化することができるので、画像形成装置1の小型化を図ることができる。
なお、図6に示す画像形成装置1において、第1印刷モードを実行する場合、前記実施形態と同様に、第1供給トレイ11から供給されたシートSに、プロセス部30でトナー像の転写を行い、第1加熱部81でトナー像の定着を行い、第2加熱ローラ82Aおよび多層フィルムFを接触位置に移動させて第2加熱部82で転写層の転写を行う。
また、第2印刷モードを実行する場合、プロセス部30および第1加熱部81を駆動させて第1供給トレイ11から供給されたシートSを第2加熱部82に向けて搬送し、第2加熱ローラ82Aおよび多層フィルムFを接触位置に移動させた第2加熱部82で当該シートSに転写層の転写を行う。この場合において、制御部2は、第1ヒータ81CをOFFとし、シートSへのトナー像の転写と定着を行わない。なお、画像形成装置1は、現像ローラ61を、対応する感光ドラム51に接触する位置と、対応する感光ドラム51から離間する位置との間で移動させる機構を備え、制御部2は、第2印刷モードを実行する場合に、現像ローラ61を感光ドラム51から離間させるようにしてもよい。
また、第3印刷モードを実行する場合、前記実施形態と同様に、第1供給トレイ11から供給されたシートSに、プロセス部30でトナー像の転写を行い、第1加熱部81でトナー像の定着を行う。この場合において、制御部2は、第2加熱ローラ82Aおよび多層フィルムFを離間位置に位置させ、シートSへの転写層の転写を行わない。また、この場合において、制御部2は、第2ヒータ82CをOFFとしてもよいし、転写層を転写する場合の目標温度TT2よりも低い目標温度を設定して第2ヒータ82CをONとしてもよい。
また、前記実施形態では、画像形成装置1は、シートSにトナー像のみからなる画像を形成する第3印刷モードを実行可能な構成であったが、これに限定されず、第3印刷モードを実行しない構成であってもよい。すなわち、画像形成装置は、シートにトナー像と転写層からなる画像のみを形成する構成であってもよい。
また、前記実施形態では、加熱部80が第1加熱部81と第2加熱部82とを有していたが、これに限定されない。例えば、図7に示すように、画像形成装置1は、加熱部80として第2加熱部82のみを備え、加熱部80で、シートSにプロセス部30で転写されたトナー像を定着するとともに、シートS上のトナー像に多層フィルムFの転写層を転写する構成であってもよい。すなわち、加熱部80は、トナー像の定着と転写層の転写を同時に行う構成であってもよい。これによれば、加熱部80を小型化することができるので、画像形成装置1の小型化を図ることができる。
また、前記実施形態で説明したプロセス部30の構成は一例である。例えば、プロセス部は、露光ユニット40の代わりに、レーザ光源、ポリゴンミラー、レンズ、反射鏡などを有し、感光ドラムの表面をレーザ光で走査することによって露光する露光装置を備える構成であってもよい。また、感光ドラム51などは、4つではなく、2つや3つ、5つ以上であってもよいし、1つであってもよい。また、感光ドラムが1つの場合、搬送ベルト73を有する転写ユニット70を備えず、転写ローラなどを1つだけ備える構成であってもよい。また、感光ドラム以外の感光体、例えば、感光ベルトなどを備える構成であってもよい。また、感光ドラム51からシートSに直接トナー像を転写する構成ではなく、感光ドラム上のトナー像を、中間転写ベルトを介してシートに転写する構成であってもよい。
また、前記実施形態では、加熱部80が、加熱ローラ81A,82Aや加圧ローラ81B,82Bを備える構成であったが、これに限定されない。例えば、加熱部は、加熱ローラ81A,82Aの代わりに、無端状のベルトを有する加熱ユニットを備える構成であってもよい。また、加熱部は、加圧ローラ81B,82Bの代わりに、無端状のベルトや加圧パッドなどを有する加圧ユニットを備える構成であってもよい。また、ヒータ81C,82Cは、ハロゲンランプに限定されず、セラミックヒータやカーボンヒータ、IHヒータなどであってもよい。また、ヒータは、加熱ローラの内側ではなく、外側に配置されていてもよい。
また、前記実施形態では、箔を含む転写層F22を例示したが、これに限定されず、例えば、転写層は、箔や着色材料を含まず、熱可塑性樹脂から形成されていてもよい。また、前記実施形態では、多層フィルムFを4層で構成したが、これに限定されず、多層フィルムは、転写層と支持層を有していれば、層の数はいくつであってもよい。
また、画像形成装置は、フラットベッドスキャナなどの原稿読取装置をさらに備えていてもよい。
また、前記した実施形態および変形例で説明した各要素は、適宜組み合わせて実施することが可能である。
1 画像形成装置
2 制御部
3 操作部
30 プロセス部
80 加熱部
81 第1加熱部
82 第2加熱部
110 第1搬送路
120 第2搬送路
D 外部装置
F 多層フィルム
F1 支持層
F22 転写層
S シート

Claims (14)

  1. 転写層と前記転写層を支持する支持層を含む多層フィルムにシートを重ねて、シート上のトナー像に前記転写層を転写可能な画像形成装置であって、
    シートにトナー像を転写するプロセス部と、
    シートに前記プロセス部で転写されたトナー像を定着するとともに、シート上のトナー像に前記転写層を転写する加熱部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記プロセス部でのトナー像の転写、前記加熱部でのトナー像の定着および前記加熱部での前記転写層の転写を行う第1印刷モードと、
    前記プロセス部でのトナー像の転写および前記加熱部でのトナー像の定着を行わず、前記加熱部での前記転写層の転写を行う第2印刷モードと、
    を実行可能であることを特徴とする画像形成装置。
  2. シートを前記プロセス部を経由して前記加熱部に案内する第1搬送路を備え、
    前記制御部は、前記第1印刷モードおよび前記第2印刷モードのいずれを実行する場合も、前記第1搬送路を使ってシートを前記加熱部に案内させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. シートを前記プロセス部を経由して前記加熱部に案内する第1搬送路と、
    前記第1搬送路におけるシートの搬送方向において前記プロセス部の下流で前記第1搬送路に接続され、シートを前記プロセス部を経由しないで前記加熱部に案内する第2搬送路と、を備え、
    前記制御部は、前記第1印刷モードを実行する場合、前記第1搬送路を使ってシートを前記加熱部に案内させ、前記第2印刷モードを実行する場合、前記第2搬送路を使ってシートを前記加熱部に案内させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記加熱部は、シートに前記プロセス部で転写されたトナー像を定着する第1加熱部と、前記搬送方向において前記第1加熱部の下流に配置され、シート上のトナー像に前記転写層を転写する第2加熱部とを有し、
    前記第2搬送路は、前記搬送方向における前記第1加熱部と前記第2加熱部の間で前記第1搬送路に接続されていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記加熱部は、シートに前記プロセス部で転写されたトナー像を定着する第1加熱部と、シートの搬送方向において前記第1加熱部の下流に配置され、シート上のトナー像に前記転写層を転写する第2加熱部とを有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記第1印刷モードを実行する場合に前記第2加熱部によってシート上のトナー像に与える熱量は、前記第2印刷モードを実行する場合に前記第2加熱部によってシート上のトナー像に与える熱量よりも小さいことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記第2加熱部の目標温度を、前記第1印刷モードを実行する場合に、前記第2印刷モードを実行する場合よりも低い温度に設定することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、第1シートよりも厚い第2シート上のトナー像に前記転写層を転写する場合、前記第2加熱部によって前記第2シート上のトナー像に与える熱量を、前記第2加熱部によって前記第1シート上のトナー像に与える熱量よりも大きくすることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記第2加熱部によって前記シート上のトナー像に与える熱量を、第1の熱量と、前記第1の熱量よりも大きい第2の熱量との間で変更するため、ユーザによる操作が可能な操作部を備え、
    前記制御部は、前記操作部で入力された情報に応じて前記第2加熱部によって前記シート上のトナー像に与える熱量を前記第2の熱量に変更した場合には、前記第2印刷モードを実行するときに、前記第2加熱部によって前記シート上のトナー像に与える熱量を前記第2の熱量とすることを特徴とする請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御部は、前記プロセス部でのトナー像の転写および前記加熱部でのトナー像の定着を行い、前記加熱部での前記転写層の転写を行わない第3印刷モードを実行可能であることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 印刷モードを選択するため、ユーザによる操作が可能な操作部を備え、
    前記制御部は、前記操作部で入力された情報に応じて印刷モードを決定することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記制御部は、画像形成装置に接続された外部装置をユーザが操作して印刷モードを選択した場合に、前記外部装置から受信した情報に応じて印刷モードを決定することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 転写層と前記転写層を支持する支持層を含む多層フィルムにシートを重ねて、シート上のトナー像に前記転写層を転写可能な画像形成装置であって、
    シートにトナー像を転写するプロセス部と、
    シートに前記プロセス部で転写されたトナー像を定着するとともに、シート上のトナー像に前記転写層を転写する加熱部と、
    シートを前記プロセス部を経由して前記加熱部に案内する第1搬送路と、
    前記第1搬送路におけるシートの搬送方向において前記プロセス部の下流で前記第1搬送路に接続され、シートを前記プロセス部を経由しないで前記加熱部に案内する第2搬送路と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  14. 前記加熱部は、シートに前記プロセス部で転写されたトナー像を定着する第1加熱部と、前記搬送方向において前記第1加熱部の下流に配置され、シート上のトナー像に前記転写層を転写する第2加熱部とを有し、
    前記第2搬送路は、前記搬送方向における前記第1加熱部と前記第2加熱部の間で前記第1搬送路に接続されていることを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
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