JP2021147884A - 床版接合方法、床版更新方法 - Google Patents

床版接合方法、床版更新方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高品質な間詰部を形成できる床版接合方法及び床版更新方法を提供する。【解決手段】道路床版の道路幅方向の一部の領域aを走行車線として供用し、別の領域bを新規のプレキャスト床版21に取り替える。その後、プレキャスト床版21を走行車線として供用し、上記一部の領域aを新規のプレキャスト床版31に取り替える。その際、固定機構4により両プレキャスト床版21、31の対向する端部同士を固定し、上記端部の間にコンクリートを充填して間詰部5を形成する。【選択図】図2

Description

本発明は、床版接合方法およびこれを用いた床版更新方法に関する。
道路橋の道路床版の更新時には、車両の走行を確保しつつ工事を行うことを目的として、道路床版を道路幅方向(橋軸直角方向)の複数の領域に分割し、この領域ごとにプレキャスト床版と取り替える分割施工を行うことがある。
分割施工では、第1工程として、道路床版の一部の領域に走行車線を制限したうえで、別の領域の道路床版を撤去してその撤去箇所に新規のプレキャスト床版を設置する。その後、第2工程として、当該プレキャスト床版上に走行車線を制限したうえで、道路床版の上記一部の領域を撤去してその撤去箇所に新規のプレキャスト床版を設置する(例えば特許文献1参照)。
分割施工を行った後は、複数のプレキャスト床版を道路幅方向に並べて道路床版が構成されるが、特許文献1ではこれらのプレキャスト床版の間にコンクリートを充填して間詰部(縦目地)を形成することで両プレキャスト床版が接合される。間詰部内には両プレキャスト床版から鉄筋継手が突出しており、これらの鉄筋継手が重ね継手となることで両プレキャスト床版の間で応力が伝達される。
特許5700608号
第2工程では、第1工程で設置した既設のプレキャスト床版を走行車線として供用しつつ、当該プレキャスト床版と新規に設置したプレキャスト床版の間にコンクリートを充填することで間詰部を形成する。この際、走行車線として供用している既設のプレキャスト床版は車両の走行により上下に振動するが、この上下振動が間詰部の品質低下につながる恐れがある。
例えば、間詰部のコンクリートがある程度硬化した段階では、図12(a)の矢印に示すように既設のプレキャスト床版A1が上下振動することにより間詰部Bとプレキャスト床版A1、A2との界面に目開きCが生じる恐れがあり、また図12(b)に示すように間詰部Bのコンクリート自体にせん断ひび割れDが発生する恐れもある。
また、間詰部Bのコンクリートが硬化する前は、図12(c)の矢印に示すように既設のプレキャスト床版A1が上下振動することによりコンクリートの変位が生じ、両プレキャスト床版A1、A2から突出する鉄筋継手E1、E2がコンクリートに対し相対的に変位することとなる。このような鉄筋継手E1、E2のコンクリートに対する相対変位が生じる場合、コンクリート中の水が鉄筋継手E1、E2の近傍に集まりやすくなり、鉄筋継手E1、E2の近傍でセメント粒子が疎となってコンクリートの鉄筋継手E1、E2への付着性能が低下する恐れがある。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、高品質な間詰部を形成できる床版接合方法等を提供することを目的とする。
前述した課題を解決するための第1の発明は、走行車線として供用している既設床版の側方にプレキャスト床版を設置し、固定機構により前記既設床版と前記プレキャスト床版の対向する端部同士を固定した後、前記端部の間に硬化材を充填して間詰部を形成することを特徴とする床版接合方法である。
本発明では、走行車線として供用している既設床版と新規に設置したプレキャスト床版の端部同士を固定してその間にコンクリート等の硬化材を充填し、間詰部を形成することで、間詰部を形成する際の既設床版の上下振動をその端部において低減し、前記した間詰部の品質低下を抑制することができる。
前記硬化材として、超高強度繊維補強コンクリートを用いることが望ましい。
これにより、硬化材の鉄筋継手への付着性能を向上させることができ、また既設床版の上下振動に伴う硬化材のせん断ひび割れが生じにくくなる。
前記既設床版と前記プレキャスト床版から前記間詰部内に鉄筋継手が突出し、前記既設床版の上下振動によって前記鉄筋継手が前記間詰部内で変形することが望ましい。
既設床版の上下振動によって鉄筋継手が間詰部内で変形することで、鉄筋継手の硬化材に対する相対変位を抑制でき、硬化材の鉄筋継手への付着性能が向上する。
前記既設床版と前記プレキャスト床版の対向する端部のそれぞれが凹凸を有することが望ましい。
これにより、既設床版の上下振動による間詰部の目開きが生じにくくなる。
前記プレキャスト床版の前記既設床版側の端部の下面に補助桁が設置され、前記固定機構は、前記補助桁に取付けた横桁に前記既設床版と前記プレキャスト床版の端部を固定するものであることが望ましい。あるいは、前記固定機構は、前記既設床版と前記プレキャスト床版の対向する端部同士を、鉛直方向の板状部分を含む鋼材を用いて当該端部の間で連結するものであることも望ましい。
前者の場合、補助桁を床版支持に用いて工事を行う場合に、この補助桁を利用して固定機構を好適に形成することができる。後者の場合、補助桁等を用いずに固定機構を簡易に施工できる。
第2の発明は、道路床版の道路幅方向の一部の領域を走行車線として供用し、別の領域を新規のプレキャスト床版に取り替える工程(a)と、前記プレキャスト床版を走行車線として供用し、前記一部の領域を新規のプレキャスト床版に取り替える工程(b)と、を有し、前記工程(b)において、走行車線として供用する前記プレキャスト床版を前記既設床版として第1の発明の床版接合方法によりプレキャスト床版同士の接合を行うことを特徴とする床版更新方法である。
本発明により、高品質な間詰部を形成できる床版接合方法等を提供することができる。
床版更新方法の概略を示す図。 床版更新方法の概略を示す図。 鉄筋継手211、311を示す図。 固定機構4を示す図。 鉄筋継手211、311の変形について説明する図。 鉄筋継手211、311の変形について説明する図。 プレキャスト床版21、31の端部に凹凸を設ける例。 間詰部5とプレキャスト床版21、31をクランク状に噛合わせた形状とする例。 全ての支持桁102間に鋼板44を設けた固定機構の例。 固定機構4aを示す図。 固定機構4b、4b’を示す図。 プレキャスト床版A1の上下振動の影響について説明する図。
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
(1.床版更新方法)
図1(a)は、本発明の実施形態に係る床版更新方法を適用する道路橋1を示す図である。本実施形態では、コンクリート製の道路床版101を支持桁102により下方から支持して道路橋1が構成される。
支持桁102は橋軸方向に延びるように配置され、本実施形態では鋼製箱桁が用いられる。支持桁102は橋軸直角方向に間隔を空けて複数(図の例では2つ)設けられる。
また道路床版101上には橋軸直角方向に複数の走行車線が設けられ、道路床版101の上面の橋軸直角方向の両端部にはそれぞれ高欄103が設けられる。
ここで、橋軸方向は車両が走行する方向であり、図1(a)の紙面法線方向に対応する。橋軸直角方向は橋軸方向と平面において直交する方向であり、図1(a)の左右方向に対応する。以下の説明では橋軸直角方向を道路幅方向ということがある。
なお、道路橋1が上記に限ることはない。例えば本実施形態では支持桁102として鋼製箱桁を用いているが、H形鋼や合成桁などを支持桁102として用いる場合もあり、また道路幅方向に隣り合う支持桁102同士を、道路幅方向の横桁(不図示)によって連結する場合もある。
本実施形態では、図1(a)に示す道路橋1の道路床版101の更新時、道路床版101を道路幅方向の複数の領域a、bに分割し、この領域a、bごとにコンクリート製のプレキャスト床版と取り替える分割施工を行う。以下この床版更新方法の手順について説明するが、手順の最後ではプレキャスト床版同士の接合も行われ、ここではその接合方法(床版接合方法)についての説明も行う。
道路床版101を更新する際は、まず図1(b)に示すように、道路床版101の道路幅方向の中央部の上面に路肩用防護柵104を設置するとともに、当該中央部の下面に補助桁11を設け、道路床版101の一部の領域a(図の例では右側の領域)に走行車線を制限する。補助桁11は隣り合う支持桁102の間で橋軸方向に延びるように設けられる。
その後、本実施形態では、道路床版101の上記領域aを走行車線として供用しつつ、道路床版101の別の領域b(図の例では左側の領域)を撤去する。
撤去を行った後の状態を図1(c)に示す。図の例では道路床版101を撤去する範囲を補助桁11や路肩用防護柵104よりも左側の範囲とし、道路床版101の領域aの左側(領域b側)の端部は補助桁11により支持させる。これは元の道路床版101が上記領域bを撤去した状態を想定して設計されていないためであり、領域bを撤去した後の道路床版101を補助桁11により支持することで、その上を車両が走行できる状態とする。
この後、図1(d)に示すように新規のプレキャスト床版21を道路床版101の撤去箇所に配置する。またプレキャスト床版21の上面の道路幅方向の両端部に高欄23と路肩用防護柵24をそれぞれ設置する。路肩用防護柵24は上記領域a側の端部に配置され、高欄23はその反対側の端部に配置される。
こうして道路床版101の領域bを新規のプレキャスト床版21に取り替えた後、道路床版101の領域aを同じく新規のプレキャスト床版に取り替える工事を行う。
ここでは、走行車線をプレキャスト床版21上に制限し、既設のプレキャスト床版21(既設床版)を走行車線として供用しつつ、図2(a)に示すように道路床版101の上記領域aを撤去する。
その後、図2(b)に示すように、新規のプレキャスト床版31を、道路床版101の撤去箇所で既設のプレキャスト床版21の側方に配置する。プレキャスト床版31のプレキャスト床版21側の端部は補助桁11によって下面から支持され、その反対側の端部ではプレキャスト床版31の上面に高欄32が設置される。
こうしてプレキャスト床版31を設置した後、本実施形態では、図2(c)に示すようにプレキャスト床版21、31の対向する端部同士を固定する固定機構4を形成する。固定機構4は、両プレキャスト床版21、31の下面に設置される。固定機構4の詳細については後述する。
そして、型枠(不図示)を設置して両プレキャスト床版21、31の対向する端部の間に硬化材であるコンクリートを充填し、硬化したコンクリートにより橋軸方向に沿った間詰部5(縦目地)が形成される。本実施形態ではコンクリートとして鋼繊維等の補強用繊維を含んだ超高強度繊維補強コンクリート(UFC; Ultra High Strength Fiber Reinforced Concrete)を用いる。
図3は、間詰部5を水平方向に沿って見たものである。本実施形態では、プレキャスト床版21、31の対向する端部のそれぞれに鉄筋継手211、311が埋設され、各鉄筋継手211、311の一部が間詰部5内に突出している。
各鉄筋継手211、311の突出部分は、橋軸方向(図の上下方向に対応する)に間隔を空けて櫛状に配置され、間詰部5内ではこれら鉄筋継手211、311の櫛状の突出部分が噛み合うように配置される。鉄筋継手211、311の突出部分の先端に、鉄筋径に対し拡幅した定着体(不図示)を設ける場合もある。
間詰部5は、プレキャスト床版21を走行車線として供用しつつプレキャスト床版21、31の間にコンクリートを打設して形成する。前記したようにプレキャスト床版21は車両の走行により上下に振動するが、本実施形態では固定機構4によりプレキャスト床版21、31の対向する端部同士を固定することで、プレキャスト床版21の上下振動が端部において低減される。そのため、図12(a)、(b)で説明した間詰部5の目開き、間詰部5のコンクリートのせん断ひび割れが抑制され、高品質な間詰部5を形成できる。また図12(c)で説明したコンクリートの鉄筋継手211、311への付着性能の低下も生じず、これも高品質な間詰部5の形成に寄与する。
また、本実施形態ではコンクリートとして補強用繊維による補強がなされた超高強度繊維補強コンクリートを用いており、これもコンクリートの鉄筋継手211、311への付着性能の向上、間詰部5のコンクリートのせん断ひび割れの抑制といった効果をもたらす。ただし、超高強度繊維補強コンクリート以外のセメント系材料を硬化材として用いることも可能である。
以上の手順により、道路床版101の領域aが新規のプレキャスト床版31に取り替えられ、プレキャスト床版21、31が接合される。その後、図2(d)に示すように路肩用防護柵24等を撤去し、道路床版101の更新工事が終了する。
(2.固定機構4)
図4(a)は固定機構4を示す図である。前記したように、固定機構4はプレキャスト床版21、31の対向する端部同士を固定するものであり、補助桁11に加え、分配横桁41、スペーサ43等を有する。
分配横桁41は道路幅方向(図の左右方向に対応する)に延びる横桁であり、補助桁11の道路幅方向の両側にそれぞれ設けられる。
図4(b)は図4(a)の線c−cに沿った断面である。図に示すように、分配横桁41は鉛直板411の上端に水平板412を設けたT字状の断面を有する。分配横桁41は、その鉛直板411をボルト等の締結具112で補助桁11の取付板111に取付けて用いられる。
スペーサ43は、補助桁11の両側の分配横桁41の水平板412とプレキャスト床版21、31との間にそれぞれ配置される。
分配横桁41の水平板412には孔413が形成されており、補助桁11の両側の分配横桁41の孔413のそれぞれに頭付ボルト42の軸部を通し、その先端をプレキャスト床版21、31の下面に埋設したインサート212、312のネジ孔のそれぞれに締め込むことで、プレキャスト床版21、31の端部が補助桁11の両側の分配横桁41にそれぞれ固定される。
本実施形態では、係る固定機構4により両プレキャスト床版21、31の端部同士を固定した状態で、型枠(不図示)を設置して当該端部の間にコンクリートを打設することで、図2(c)に示すように間詰部5が形成される。
以上説明したように、本実施形態では、プレキャスト床版21を走行車線として供用しつつ道路床版101の領域aをプレキャスト床版31に取り替える際、プレキャスト床版21、31の端部同士を固定してその間に硬化材であるコンクリートを充填し、間詰部5を形成する。これにより、間詰部5を形成する際のプレキャスト床版21の上下振動がその端部において低減されるので、前記した間詰部5の目開きや間詰部5のコンクリートのせん断ひび割れが抑制され、高品質な間詰部5を形成できる。また、鉄筋継手211、311のコンクリートに対する相対変位も抑制されるので、コンクリートの鉄筋継手211、311への付着性能の低下も生じず、これも高品質な間詰部5の形成に寄与する。
また、間詰部5のコンクリートとして超高強度繊維補強コンクリートを用いることで、コンクリートの鉄筋継手211、311への付着性能を向上させることができ、プレキャスト床版21の上下振動に伴うコンクリートのせん断ひび割れも生じにくくなる。また超高強度繊維補強コンクリートを用いると鉄筋継手211、311の突出部分の長さを短くでき、間詰部5の幅を小さくできるという利点もある。
また本実施形態では床版支持用の補助桁11を用いて工事を行うが、固定機構4はこの補助桁11に分配横桁41を取付けて好適に形成することができる。
しかしながら、本発明が以上の実施形態に限ることはない。例えば本実施形態では間詰部5の形成時に固定機構4によって両プレキャスト床版21、31の端部同士を固定しているが、さらに鉄筋継手211、311の軸直角方向(軸方向と直交する方向)の剛性を低下させることで、図5に示すように、プレキャスト床版21の上下振動による間詰部5のコンクリートの変位時に、鉄筋継手211、311の突出部分がこのコンクリートの変位に負けて変形するようにしてもよい。これにより鉄筋継手211、311のコンクリートに対する相対変位がさらに抑制され、コンクリートの鉄筋継手211、311への付着性能が向上する。
また、間詰部5を水平方向に沿って見た図6(a)に示すように、橋軸方向(図の上下方向に対応する)の鉄筋51を複数の鉄筋継手211、311に亘って設け、これら鉄筋継手211、311の突出部分を結束具52等を用いて鉄筋51に固定することで、鉄筋継手211、311の突出部分を連結してもよい。ここでは複数本(図の例では2本)の鉄筋51が平行に配置され、鉄筋継手211、311の突出部分がそれぞれの鉄筋51に固定されるが、鉄筋51は1本のみであってもよい。
この場合、プレキャスト床版21が上下振動すると、図6(b)に示すようにプレキャスト床版21の上下振動によって間詰部5のコンクリートが変位すると同時に鉄筋継手211、311も変形する。そのため、この場合も鉄筋継手211、311のコンクリートに対する相対変位がさらに抑制され、コンクリートの鉄筋継手211、311への付着性能が向上する。
また、間詰部5の目開き(図12(a)参照)が生じるのを抑制するために、図7に示すようにプレキャスト床版21、31の対向する端部のそれぞれに凹凸を設け、コンクリートの付着力を向上させることも有効である。図7の例ではプレキャスト床版21、31の端部に平面における凹凸を設けているが、鉛直面における凹凸を設けてもよい。また図7の例では凸部から鉄筋継手211、311が突出しているが、凹部から鉄筋継手211、311が突出していてもよい。その他、間詰部5のコンクリートの硬化後、間詰部5を貫通するPC鋼材等によりプレキャスト床版21、31にプレストレスを導入し、プレキャスト床版21、31を間詰部5側に締め付けることも目開きの抑制には有効である。
さらに、間詰部5が図12(a)で示したように目開きして劣化因子の侵入などにより耐久性が低下することに対し、図8(a)に示すように間詰部5とプレキャスト床版21、31をクランク状(かぎ状)に噛合わせた形状とすることで、図8(b)に示すように間詰部5の目開きCが生じた場合の劣化因子の侵入経路を長くし、耐久性を向上させることができる。さらに、間詰部5のコンクリートを超高強度繊維補強コンクリートとすることで、間詰部5のコンクリートにせん断ひび割れを生じさせずに間詰部5の目開きCに損傷を集中させることができ、劣化因子の侵入経路を制御することができる。
さらに、本実施形態では道路床版101の更新時に固定機構4を用いてプレキャスト床版21、31を接合する例について述べたが、固定機構4は、車両が走行している道路床版101(既設床版)の側方に新規のプレキャスト床版を設置して道路床版101を拡幅するようなケースで用いることもできる。この場合、道路床版101と上記プレキャスト床版の対向する端部同士を固定機構4により固定し、当該端部の間にコンクリートを打設して間詰部5を形成する。
固定機構4の構成も前記したものに限らない。例えば床版支持用の補助桁11を用いない場合には、道路幅方向に一続きに連続する分配横桁41の両端部に、プレキャスト床版21、31の対向する端部のそれぞれを固定することも可能である。
また、図9(a)に示すように、プレキャスト床版21、31を道路幅方向に間隔を空けて配置された複数の支持桁102により支持する場合には、全ての支持桁102間に鋼板44を設置して固定機構としてもよい。支持桁102の構造は、H形鋼であってもよいし、図1に示すような箱桁状のものでもよい。
図9(b)は、図9(a)に示すように道路幅方向に等間隔で設けられた4つの支持桁102について、支持桁102間に鋼板44を設けない場合と、全ての支持桁102間に鋼板44に設けた場合とで、鋼板44の厚さを9mmとしてプレキャスト床版21上に活荷重が載荷された場合のプレキャスト床版21、31の変位をシミュレーションし、プレキャスト床版21、31間のずれを算出したものである。図9(b)に示すように、全ての支持桁102間に鋼板44を配置することで、プレキャスト床版21、31間のずれを大きく低減することができる。
なお、鋼板44の厚さ、鋼板44を橋軸方向に配置する個数やそのピッチについては、想定する活荷重、支持桁102の剛性、支間長等に応じて定められ、特に限定されない。また鋼板44に代えて、繊維強化樹脂(FRP; Fiber Reinforced Plastics)や超高強度繊維補強コンクリートなど他の材料による板材を用いてもよい。
また本実施形態では固定機構4をプレキャスト床版21、31の下面に形成しているが、固定機構はプレキャスト床版21、31の下面に形成するものに限ることもない。例えば固定機構はプレキャスト床版21、31の対向する端部の間に形成することも可能であり、そのような固定機構の例を第2の実施形態として以下説明する。第2の実施形態では第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、同様の構成については図等で同じ符号を付すなどして説明を省略する。
[第2の実施形態]
図10(a)に示す固定機構4aでは、プレキャスト床版21、31の対向する端部のそれぞれに鋼板45が埋設されており、各鋼板45の一部が上記端部の間の空間Sに突出している。鋼板45は板状の鋼材であり、その板面を鉛直方向として配置される。
図10(b)は図10(a)の線d−dに沿った断面を示したものである。図に示すように、上記した各鋼板45の突出部分は、橋軸方向(図の上下方向に対応する)に重ねて配置される。これらの突出部分は、当該突出部分に形成した長孔451の位置が重複するように配置され、これらの長孔451に頭付ボルト46の軸部を通し、その先端にナット47を締め込むことで、両鋼板45の突出部分が締結される。長孔451は道路幅方向(図の左右方向に対応する)に沿って設けられており、プレキャスト床版21、31の設置誤差を吸収できる。
これにより、プレキャスト床版21、31の対向する端部同士が鋼板45を用いた固定機構4aによって連結され、当該端部同士が固定される。固定機構4aは設置に際し補助桁11等が不要であり、補助桁11等が無い場合にも簡易に施工できる。さらに、固定機構4aはプレキャスト床版21、31の継手を兼ねることもでき、鉄筋継手211、311を省略することも可能である。
なお、プレキャスト床版21、31の対向する端部の間に設ける固定機構としては他にも様々なものが考えられる。図11(a)の固定機構4bはその一例であり、I形鋼48の両フランジを、プレキャスト床版21、31の対向する端部のそれぞれに固定したものである。
I形鋼48は、ウェブの両端にフランジをT字状に設けた鋼材であり、板状部分であるウェブの板面を鉛直方向とし、当該板面が道路幅方向(図の左右方向に対応する)に延伸するように設置される。当該ウェブには1または複数の孔481が設けられる。孔481は間詰部5のコンクリートを充填するためのものである。
図11(b)は図11(a)の線e−eに沿った断面を示したものである。図に示すように、I形鋼48の両フランジは、プレキャスト床版21、31の対向する端部に設けた平面T字状のスリットにそれぞれ挿入される。図中符号313は上記スリットを形成するためにプレキャスト床版21、31の端部に埋設された箱抜部材であり、これによりT字状のスリットがプレキャスト床版21、31の上面と端面のそれぞれに開口するように設けられる。
また、プレキャスト床版21、31の対向する端部には、その端面から上記スリットのT字の上辺部分に至るインサート314が埋設される。このインサート314のネジ孔にボルト49を螺合させることで、上記スリットに挿入したI形鋼48のフランジをボルト49の先端により外側(前記空間Sから離れる方向)に押さえ付けることができ、これによりI形鋼48の両フランジがプレキャスト床版21、31の端部のそれぞれに固定される。
上記の例では、プレキャスト床版21、31の対向する端部同士がI形鋼48を用いた固定機構4bによって連結され、当該端部同士が固定される。I形鋼48はプレキャスト床版31を設置した後で上記のスリットに上から挿入することができ、施工が簡易である。
なお、上記の例ではI形鋼48の両フランジをボルト49の先端により外側に押さえ付けるが、図11(c)の固定機構4b’に示すように、一方のフランジ(図の例ではプレキャスト床版31側のフランジ)のみボルト49で外側に押さえ付けてもよい。この時、他方のフランジ(図の例ではプレキャスト床版21側のフランジ)はスリットの壁面に押し付けられて係止し、固定される。この場合、当該他方のフランジ側では前記したボルト49やインサート314を省略することができる。
以上、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、使用する材料も含めて各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1:道路橋
4、4a、4b、4b':固定機構
5:間詰部
11:補助桁
21、31:プレキャスト床版
41:分配横桁
42、46:頭付ボルト
43:スペーサ
44、45:鋼板
47:ナット
48:I形鋼
49:ボルト
51:鉄筋
52:結束具
101:道路床版
102:支持桁
211、311:鉄筋継手

Claims (7)

  1. 走行車線として供用している既設床版の側方にプレキャスト床版を設置し、固定機構により前記既設床版と前記プレキャスト床版の対向する端部同士を固定した後、前記端部の間に硬化材を充填して間詰部を形成することを特徴とする床版接合方法。
  2. 前記硬化材として、超高強度繊維補強コンクリートを用いることを特徴とする請求項1記載の床版接合方法。
  3. 前記既設床版と前記プレキャスト床版から前記間詰部内に鉄筋継手が突出し、
    前記既設床版の上下振動によって前記鉄筋継手が前記間詰部内で変形することを特徴とする請求項1または請求項2記載の床版接合方法。
  4. 前記既設床版と前記プレキャスト床版の対向する端部のそれぞれが凹凸を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の床版接合方法。
  5. 前記プレキャスト床版の前記既設床版側の端部の下面に補助桁が設置され、
    前記固定機構は、前記補助桁に取付けた横桁に前記既設床版と前記プレキャスト床版の端部を固定するものであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の床版接合方法。
  6. 前記固定機構は、前記既設床版と前記プレキャスト床版の対向する端部同士を、鉛直方向の板状部分を含む鋼材を用いて当該端部の間で連結するものであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の床版接合方法。
  7. 道路床版の道路幅方向の一部の領域を走行車線として供用し、別の領域を新規のプレキャスト床版に取り替える工程(a)と、
    前記プレキャスト床版を走行車線として供用し、前記一部の領域を新規のプレキャスト床版に取り替える工程(b)と、
    を有し、
    前記工程(b)において、走行車線として供用する前記プレキャスト床版を前記既設床版として請求項1から請求項6のいずれかに記載の床版接合方法によりプレキャスト床版同士の接合を行うことを特徴とする床版更新方法。
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