JP2021146932A - 船外機用エンジンのカバー構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】船外機用エンジンへ取り入れられる水分等をより効果的に除去する。【解決手段】船外機用エンジンを覆う、インナカバー及びアウタカバーを備えたカバー構造であって、前記インナカバーと前記アウタカバーとの間に形成された空気の流通空間と、前記アウタカバーの下部に形成され、前記流通空間に外気を取り入れる取入口と、前記取入口よりも上方において前記インナカバーに形成され、前記船外機用エンジンが収容された前記インナカバーの内部空間と前記流通空間とを連通させる連通口と、前記流通空間内において、前記取入口と前記連通口との間に配置された第一のリブ群と、前記流通空間内において、前記取入口と前記連通口との間で、かつ、前記第一のリブ群よりも前記連通口の側に配置された第二のリブ群と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は船外機用エンジンのカバー構造に関する。
船外機用エンジンは水上で使用されるため、水の侵入や錆、塩害を防止する必要がある。特許文献1には船外機用エンジンをカバーで覆う構造が開示されている。
特開2013−23119号公報
エンジンの吸気、或いは、冷却用の空気を取り入れる際、水分等を十分に除去することが望ましい。従来の技術はこの点で改善の余地がある。
本発明の目的は、船外機用エンジンへ取り入れられる水分等をより効果的に除去可能な技術を提供することにある。
本発明によれば、
船外機用エンジンを覆う、内側のインナカバー及び外側のアウタカバーを備えた船外機用エンジンのカバー構造であって、
前記インナカバーと前記アウタカバーとの間に形成された空気の流通空間と、
前記アウタカバーの下部に形成され、前記流通空間に外気を取り入れる取入口と、
前記取入口よりも上方において前記インナカバーに形成され、前記船外機用エンジンが収容された前記インナカバーの内部空間と前記流通空間とを連通させる連通口と、
前記流通空間内において、前記取入口と前記連通口との間に配置された第一のリブ群と、
前記流通空間内において、前記取入口と前記連通口との間で、かつ、前記第一のリブ群よりも前記連通口の側に配置された第二のリブ群と、を備える、
ことを特徴とする船外機用エンジンのカバー構造が提供される。
本発明によれば、船外機用エンジンへ取り入れられる水分等をより効果的に除去可能な技術を提供することができる。
船外機の全体構成を示す側面図。 インナカバー及びアウタカバーの各構成を模式的に示す分解斜視図。 上カバーの正面図。 図3のA−A線断面図。 インナ前面部の正面図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
図1は本発明の実施形態に係る構造のカバー12を採用した船外機10の側面図である。船外機10は小型船舶などの動力源として船体Shに取り付けられ、ユーザの操作によって駆動して船体Shを推進させる。図中、Frは船外機10の前後方向で前方、Reは後方を示す。船外機10の方向を述べる場合、船体Shへの搭載時(特に図1のようにクランク軸34が上下方向を向いた作動時の姿勢)における方向を意味する。
船外機10は取付機構16を介して船体Shに固定されている。取付機構16は、スイベル軸18を中心に船外機10を揺動可能とし、チルト軸20を中心に時計回り又は反時計回りに船外機10を揺動可能とする。船外機10は図1の姿勢において水面下にフィン54が位置する。
カバー12の内部には、エンジン22、駆動軸24、ギヤ機構26及びプロペラ機構28が設けられている。また、船外機10はエンジン22の下部に、エンジン22の排気ガスを流動させる排気系(不図示)を有するとともに、エンジン22及び排気ガスを冷却する冷却構造29を有する。
冷却構造29は、例えば、カバー12の内側において複数のケースを積層することで構成される。冷却構造29は消音機能を有していてもよく、消音機能は、冷却水(船外機10の外部から取水した海水や淡水)を排気ガスの排気管(不図示)の周囲に流動させることで実現される。
エンジン22は、船外機10の上下方向に沿って複数の気筒30を備えた多気筒エンジン(例えばV型エンジン)である。エンジン22は、各気筒30の軸線を横向き(略水平)に配置した構造を有する。各気筒30のコンロッド32に連結されるクランク軸34は上下方向に延設されている。エンジン22のシリンダブロック36及びシリンダヘッド38には、ウォータジャケットが形成されており、冷却構造29の冷却水を用いてこれらを冷却することができる。
クランク軸24は駆動軸24の上端に連結されている。駆動軸24は、カバー12内を上下方向に延設され、クランク軸34の回転に伴って回転する。駆動軸24の下端はギヤ機構26に連結している。ギヤ機構26は、操作軸40の操作によってエンジン22の駆動力を切り替えてプロペラ機構28を回転させ、船体Shを前進又は後進させる。操作軸40は、例えば、ユーザのシフト操作に応じて駆動するシフトアクチュエータ40aにより回転する。
ギヤ機構26は、操作軸40の回転によりシフトスライダ42をプロペラ軸50の軸方向に進退させる。これによりシフトスライダ42は、駆動軸24に連結された駆動ベベルギヤ44に噛み合う前進従動ベベルギヤ46aと後退従動ベベルギヤ46bとの間においてドグクラッチ48を移動させる。そして、ドグクラッチ48の歯面が、前進従動ベベルギヤ46aの内側歯面又は後退従動ベベルギヤ46bの内側歯面の一方に噛み合うことで、ドグクラッチ48及びプロペラ軸50を介して、エンジン22の駆動力をプロペラ機構28に伝達する。
プロペラ機構28は、シフトスライダ42が挿入される筒状のプロペラ軸50と、プロペラ軸50の径方向外側に連結される筒体52と、筒体52の外周面に連結された複数のフィン54とを有する。プロペラ機構28は、ギヤ機構26により回転するプロペラ軸50を回転中心として、時計回り又は反時計回りに各フィン54を回転して、船体Shを前進又は後退させる。
カバー12は、船外機10の上部に位置するエンジン22を主に覆う上カバー56と、エンジン22よりも株の構成を主に覆う下カバー58とを含む。上カバー56と下カバー58は例えば、エンジン22をマウントするマウントフレーム(不図示)に固定され、マウントフレームを境界に分割される。下カバー58の下端にはギヤ機構26を構成するギヤケース59が連結されている。
上カバー56はエンジン22の前後、左右及び上下を覆う中空体であり、互いに重なる外側のアウタカバー60と内側のインナカバー70との二重構造を有している。アウタカバー60は複数の部材で構成された分割構造を有してもよく、また、インナカバー70も複数の部材で構成された分割構造を有している。図2はインナカバー70及びアウタカバー60の各構成を模式的に示す分解斜視図である。本実施形態の場合、インナカバー70及びアウタカバー60がそれぞれエンジン22を覆う中空体を構成している。
アウタカバー60は、アウタ前面部63、アウタ後面部64、アウタ左側面部65、アウタ右側面部66及びアウタ上面部67を組み合わせて構成され、各部はパネル状の部材で構成される。アウタ前面部63はエンジン22の前面を覆い、アウタ後面部64はエンジン22の後面を覆う。アウタ左側面部65はエンジン22の左側面を覆い、アウタ右側面部66はエンジン22の右側面部を覆う。アウタ上面部67はエンジン22の上面部を覆う。
アウタ前面部63の縁部63a、アウタ後面部64の縁部64a、アウタ左側面部65の縁部65a、アウタ右側面部66の縁部66a及びアウタ上面部67の縁部67aは、図示しない係合構造又はねじ止めなどの締結構造等の固定構造により、互いに脱着可能に接合される。
インナカバー70は、インナ前面部73、インナ後面部74、インナ左側面部75、インナ右側面部76及びインナ上面部77を組み合わせて構成され、各部はパネル状の部材で構成される。インナ前面部73はアウタ前面部63とエンジン22の前面との間に位置し、かつ、エンジン22の前面を覆い、インナ後面部74はアウタ後面部64とエンジン22の後面との間に位置し、かつ、エンジン22の後面を覆う。インナ左側面部75はアウタ左側面部65とエンジン22の左側面との間に位置し、かつ、エンジン22の左側面を覆い、インナ右側面部76はアウタ右側面部66とエンジン22の右側面部との間に位置し、かつ、エンジン22の右側面部を覆う。インナ上面部77はアウタ上面部67とエンジン22の上面部との間に位置し、エンジン22の上面部を覆う。
インナ前面部73の縁部73a、インナ後面部74の縁部74a、インナ左側面部75の縁部75a、インナ右側面部76の縁部76a及びインナ上面部77の縁部77aは、図示しない係合構造又はねじ止めなどの締結構造等の固定構造により、互いに脱着可能に接合される。
インナ左側面部75及びインナ右側面部76には、エンジン22のメンテナンス用の開口部78が形成されている。アウタカバー60を取り外してこられの開口部78からエンジン22のメンテナンスが可能である。インナ後面部74とアウタ後面部64との間の空間68は吸気通路の一部を形成する。インナ後面部74には吸気音を減衰させる消音器68が設けられている。
アウタ前面部63の下部には外気の取入口1が形成され、アウタ前面部63とインナ前面部73との間には取入口1から取り入れられた空気の流通空間SPが形成されている。インナ前面部73には、取入口1よりも上方に連通口2及び3が形成されている。連通口2及び3はインナ前面部73を厚み方向に貫通するスリット状の開口であり、エンジン22が収容されているインナカバー70の内部空間と流通空間SPとを連通させる。
取入口1から取り入れられた空気は、流通空間SP及び連通口2及び3を介してエンジン22へ供給され、冷却用或いは吸気用の空気として用いられる。例えば、エンジン22の電子回路やヒューズボックス等の電気類22aや、オルタネータ等の補器類22b、燃料のペーパーフィルタ等の補器類22cが冷却される。
取入口1がアウタカバー60の前面部を構成するアウタ前面部63に形成されていることで、航行時に航行風を取り入れやすくなる。また、取入口1が、船体Shの後尾上側の比較的水が浸入しづらいアウタ前面部63の下部に形成されているので、エンジン22への水の浸入を抑制できる。
<水分の除去構造>
船外機10の周囲は海水又は淡水であり、取入口1から取り入れられる空気には水分が含まれる。この水分がエンジン22に到達することは錆、塩害の観点で望ましくない。本実施形態では、流通空間SPに水分を効果的に除去する構造を有している。図3〜図5を参照して説明する。図3は上カバー56の正面図であり、船体Shの前側から上カバー56を見た図である。図4は図3のA−A線断面図であり、取入口1の周辺のアウタ前面部63及びインナ前面部73の構造を示している。図5はインナ前面部73の正面図であり、流通空間SPの内部構造を示す。
本実施形態の取入口1は左右方向に延びるスリット状の開口であり、上下方向に複数形成されている。主に図4から理解されるように、取入口1は、アウタ前面部63の壁部1aに形成されている。壁部1aは、その下側の壁部1bと共にL字型の窪みを形成している。壁部1aは水平からわずかに前側が高くなった傾斜壁であり、取入口1は壁部1aを厚み方向に貫通している。その結果、取入口1は船体Shの前方(Fr)へ向かって斜め下向きに開口しており、水が浸入しづらい構成とされている。また、壁部1bは船体Shの後方(Re)側から前方側へ向かって下方へ傾斜した傾斜壁であり、取入口1に取り入れられる航行風はこの壁部1bに当たりやすくなっている。結果、航行風の水分が壁部1bに付着して、流通空間SPへの水分の浸入を抑えられる。
流通空間SPは、アウタ前面部63とインナ前面部73との間の隙間として形成されている。主に図5に示すようにインナ前面部73には、アウタ前面部63の側へ突出した一対の入口リブ4、一対の側部リブ9及び上部リブ8が形成されており、これらは流通空間SPを画定している。一対の側部リブ9は、左右に離間して上下方向に延びる板状のリブである。上部リブ8は左右方向に延びる板状のリブである。
一対の入口リブ4は、左右に離間して左右方向に延びる板状のリブである。一対の入口リブ4の間の空間が流通空間SPの入口4aを形成する。取入口1から取り入れられた空気は、この入口4aを通って流通空間SPに流れ込む。取入口1よりも入口4aの幅は小さくされており、入口4aは流通空間SPの左右方向中央部に位置している。
取入口1から取り入れられた空気が入口リブ4に当たることで、航行風の水分が入口リブ4に付着して、流通空間SPへの水分の浸入を抑えられる。また、入口4aが左右方向中央部に位置して航行風が流通空間SPの左右方向中央部に案内されることから、航行風の流れをコントロールして、後述する下側リブ群5に当てることができる。
連通口2及び3は、取入口1よりも上方においてインナ前面部73に形成されている。本実施形態では、インナ前面部73の上部に連通口2及び3が形成されており、特に、連通口3は流通空間SPの最上部に形成されている。連通口2及び3が取入口1よりも高い位置にあることで、流通空間SP内を昇る湿った空気から水分を除去しやすくすることができる。
連通口2は、補器類22aに隣接しており、補器類22aの冷却に寄与する。連通口3は電気類22bに隣接しており、電気類22bの冷却に寄与する。連通口2と3を設けたことで、それぞれ目的とする冷却対象を的確に冷却できる。
連通口2及び3はいずれも左右方向に延びるスリット状の開口であるが、連通口2が流通空間SPを左右方向に縦断する長い開口であるのに対し、連通口3は中央部にのみ形成された短い開口である。連通口3の方が開口面積が小さいことにより、流速を高めることができ、電気類22bの冷却効果を高めることができる。なお、本実施形態では2つの連通口2及び3を設けたが一つであってもよい。
インナ前面部73には、取入口1から連通口2及び3へ向かう空気の流れに抵抗する下側リブ群6と上側リブ群7とが形成されている。リブ群6及び7はアウタ前面部63の側へ突出した板状の複数のリブから構成され、流通空間SPの内部を区画する。下側リブ群5は、流通空間SP内において取入口1と連通口2及び3との間に配置され、上側リブ群6は流通空間SP内において取入口1と連通口2及び3との間で、かつ、下側リブ群5よりも連通口2及び3の側に配置されている。取入口1から連通口2及び3へ向かう空気は、下側リブ群5と上側リグ分6とに二段階で干渉し、これにより水分の除去効率を高めることができる。
下側リブ群5は、全体として山型に配列され、一対の入口リブ4と共に、流通空間SPの左右方向中央部の下部SP1を囲むように配置された複数のリブ5a〜5cを含む。下部SP1に流入した空気を、より確実に下側リブ群5に当てて水分の除去効率を高めることができる。
リブ5aは、流通空間SPの左右方向中央部に一つ配置され、上方に凸の山型リブである。一対のリブ5bは、リブ5aよりも下方で、左右に離間した中位リブである。一対のリブ5bは左右方向に延びる板状のリブであり、かつ、左右方向中央側から外側へ向かって下方へ傾斜した傾斜リブである。各リブ5bは、左右方向で、リブ5aから外側へはみ出すように配置されている。
一対のリブ5cは、一対のリブ5bよりも下方で、かつ、一対のリブ5bよりも左右に離間した下位リブである。一対のリブ5cは左右方向に延びる板状のリブであり、かつ、左右方向中央側から外側へ向かって上方へ傾斜した傾斜リブである。各リブ5cは、左右方向で、リブ5bから外側へはみ出すように配置されている。
入口4aに近い一対のリブ5cが、大きく左右に離間していることで、入口4aに流れ込んだ空気がリブ5aやリブ5bに案内され易くなり、これらリブ5a、5bとの干渉を促進する。また、入口4aに近い一対のリブ5cが左右方向中央側から外側へ向かって上方へ傾斜していることで、リブ5cへ付着或いは上方から落下してきた水分が、入口4aから排水し易くなる。
中位の一対のリブ5bが左右方向中央側から外側へ向かって下方へ傾斜していることで、入口4aに流れ込んだ空気をリブ5aに導きやすくなり、空気とリブ5aとの干渉を促進する。上位のリブ5aが左右方向中央に配置され、かつ、山型を有していることで、入口4aに流れ込んだ空気が、そのまま連通口2及び3へ向かうことを規制し、水分除去の効率を向上できる。
上側リブ群6は、左右に離間した一対のリブ6aを含む。下側リブ群5を通過した空気は、一対のリブ6aに当たって水分が更に除去される。空気は、一対のリブ6aの間の通過部6bを通って連通口2及び3に到達する。連通部6bが絞りとなって、空気の流速を高められ、連通口2及び3を介してエンジン22に流速の高い空気を送り込むことができる。これは冷却効率を向上する。
通過部6bは、流通空間SPの左右方向中央部に位置しており、一対のリブ6aは左右方向中央部から外側へ向かって傾斜した板状のリブである。一対のリブ6aの傾斜によって、通過部6bを通過した空気を連通口2及び3へ、より満遍なく流通させることができる。
連通口3の左右両側においてインナ前面部73には上下方向に延びる板状のリブ7が設けられている。リブ7の案内により、空気を小面積の連通口3へ効率よく導くことができる。
以上の構成からなる水分の除去構造の作用について図5を参照して説明する。図5の破線矢印は空気の流れを模式的に示している。取入口1に取り入れられた空気は、入口4aから流通空間SPに流れ込む。その際、空気が壁部1bや入口リブ4との干渉によって水分等が除去される。
入口4aを通過した空気は、まず、下部SP1に案内される。ここで、下側リブ群5と空気とが干渉して水分等が除去される。下側リブ群5を、複数のリブの群として形成したことで空気が逃げる通路が確保され、流速が著しく低下することを防止できる。
下側リブ群5を通過した空気は中部SP2に流れ込む。その後、上側リブ群6と空気とが干渉して水分等が更に除去される。上側リブ群6も、複数のリブの群として形成したことで空気が逃げる通路が確保され、流速が著しく低下することを防止できる。一対のリブ6aの傾斜によって、リブ6aに付着した水分は流通空間SPの中央部下方へ落水し、通過部6bを通過した空気は左右に拡散される。
上側リブ群6を通過した空気は、連通口2又は連通口3からインナカバー70の内部空間に入ってエンジン22を冷却し、或いは、吸気を供給できる。
このように本実施形態では、上下のリブ群5及び6によって二段階で水分を除去することにより、除去の効率を高めることができ、しかも、流速が大きく低下することも防止できる。
<他の実施形態>
上記実施形態では、各リブをインナ前面部73に形成したが、リブの全部又は一部をアウタ前面部63に設けてもよい。また、取入口1、連通口2及び3をカバー前面部(インナ前面部73、アウタ前面部63)に設けたが、カバー側面部等、他の部位に設けてもよい。
<実施形態のまとめ>
上記実施形態は以下のカバー構造を少なくとも開示する。
1.上記実施形態のカバー構造は、
船外機用エンジン(22)を覆う、内側のインナカバー(70)及び外側のアウタカバー(60)を備えた船外機用エンジンのカバー構造であって、
前記インナカバー(70)と前記アウタカバー(60)との間に形成された空気の流通空間(SP)と、
前記アウタカバー(60)の下部に形成され、前記流通空間(SP)に外気を取り入れる取入口(1)と、
前記取入口(1)よりも上方において前記インナカバー(70)に形成され、前記船外機用エンジン(22)が収容された前記インナカバー(60)の内部空間と前記流通空間(SP)とを連通させる連通口(2,3)と、
前記流通空間(SP)内において、前記取入口(1)と前記連通口(2,3)との間に配置された第一のリブ群(5)と、
前記流通空間(SP)内において、前記取入口(1)と前記連通口(2,3)との間で、かつ、前記第一のリブ群(5)よりも前記連通口(2,3)の側に配置された第二のリブ群(6)と、を備える。
この実施形態によれば、船外機用エンジンへ取り入れられる水分等をより効果的に除去可能な技術を提供することができる。前記第一のリブ群と前記第二のリブ群とによる二段階の水分除去により、流速を大きく低下させることなく水分の除去効率を向上できる。
2.上記実施形態では、
前記インナカバー(70)は、船体(Sh)への搭載時における前記船外機用エンジン(22)の前面を覆うインナ前面部(73)を有し、
前記アウタカバー(60)は、前記インナ前面部(73)と重なるように配置され、前記船外機用エンジン(22)の前記前面を覆うアウタ前面部(63)を有し、
前記流通空間(SP)は、前記インナ前面部(73)と前記アウタ前面部(63)との間に形成され、
前記取入口(1)は、前記アウタ前面部(63)に形成され、
前記連通口(2,3)は、前記インナ前面部(73)に形成される。
この実施形態によれば、航行風を効率よく取り入れることができる。
3.上記実施形態では、
前記取入口(1)は、前記船体(Sh)の前方へ向かって斜め下向きに開口している。
この実施形態によれば、海水、淡水の浸入を抑制できる。
4.上記実施形態では、
前記第一のリブ群(5)と前記取入口(1)との間に設けられ、前記取入口(1)に取り入れられた外気を、前記流通空間(SP)の左右方向中央部に案内する左右一対の入口リブ(4)を有する。
この実施形態によれば、外気の流れを中央部にコントロールできる。
5.上記実施形態では、
前記第一のリブ群(5)は、前記左右一対の入口リブ(4)と共に、前記流通空間(SP)の左右方向中央部の下部(SP1)を囲むように配置されている。
この実施形態によれば、前記下部に外気を導くことで、前記第一のリブ群との干渉効率を高められる。
6.上記実施形態では、
前記第一のリブ群(5)は、
前記流通空間の左右方向中央部に配置され、上方に凸の山型リブ(5a)と、
前記山型リブ(5a)よりも下方で、左右に離間した一対の中位リブ(5b)と、
前記一対の中位リブ(5b)よりも下方で、前記一対の中位リブ(5b)よりも左右に離間した一対の下位リブ(5c)と、を含む。
この実施形態によれば、水分等の除去効率を高めつつ、流速の大きな低下を抑制できる。
7.上記実施形態では、
前記第二のリブ群(6)は、
左右に離間した一対のリブ(6a)を含む。
この実施形態によれば、絞りにより流速をアップすることができる。
8.上記実施形態では、
前記連通口(2,3)は、第一の連通口(2)と、前記第一の連通口(2)の上方の第二の連通口(3)とを含み、
前記第二の連通口(3)の左右両側に、上下方向に延びるリブ(7)が設けられている。
この実施形態によれば、前記第二の連通口に空気が流れ込み易くすることができる。
9.上記実施形態では、
前記第二の連通口(3)は、前記第一の連通口(2)よりも開口面積が小さい。
この実施形態によれば、前記第二に連通口を通過する空気の流速をアップすることができる。
以上、発明の実施形態について説明したが、発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。
1 取入口、2 連通口、3 連通口、5 リブ群、6 リブ群、22 エンジン、60 アウタカバー、70 インナカバー、SP 流通空間

Claims (9)

  1. 船外機用エンジンを覆う、内側のインナカバー及び外側のアウタカバーを備えた船外機用エンジンのカバー構造であって、
    前記インナカバーと前記アウタカバーとの間に形成された空気の流通空間と、
    前記アウタカバーの下部に形成され、前記流通空間に外気を取り入れる取入口と、
    前記取入口よりも上方において前記インナカバーに形成され、前記船外機用エンジンが収容された前記インナカバーの内部空間と前記流通空間とを連通させる連通口と、
    前記流通空間内において、前記取入口と前記連通口との間に配置された第一のリブ群と、
    前記流通空間内において、前記取入口と前記連通口との間で、かつ、前記第一のリブ群よりも前記連通口の側に配置された第二のリブ群と、を備える、
    ことを特徴とする船外機用エンジンのカバー構造。
  2. 請求項1に記載の船外機用エンジンのカバー構造であって、
    前記インナカバーは、船体への搭載時における前記船外機用エンジンの前面を覆うインナ前面部を有し、
    前記アウタカバーは、前記インナ前面部と重なるように配置され、前記船外機用エンジンの前記前面を覆うアウタ前面部を有し、
    前記流通空間は、前記インナ前面部と前記アウタ前面部との間に形成され、
    前記取入口は、前記アウタ前面部に形成され、
    前記連通口は、前記インナ前面部に形成される、
    ことを特徴とする船外機用エンジンのカバー構造。
  3. 請求項2に記載の船外機用エンジンのカバー構造であって、
    前記取入口は、前記船体の前方へ向かって斜め下向きに開口している、
    ことを特徴とする船外機用エンジンのカバー構造。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の船外機用エンジンのカバー構造であって、
    前記第一のリブ群と前記取入口との間に設けられ、前記取入口に取り入れられた外気を、前記流通空間の左右方向中央部に案内する左右一対の入口リブを有する、
    ことを特徴とする船外機用エンジンのカバー構造。
  5. 請求項4に記載の船外機用エンジンのカバー構造であって、
    前記第一のリブ群は、前記左右一対の入口リブと共に、前記流通空間の左右方向中央部の下部を囲むように配置されている、
    ことを特徴とする船外機用エンジンのカバー構造。
  6. 請求項5に記載の船外機用エンジンのカバー構造であって、
    前記第一のリブ群は、
    前記流通空間の左右方向中央部に配置され、上方に凸の山型リブと、
    前記山型リブよりも下方で、左右に離間した一対の中位リブと、
    前記一対の中位リブよりも下方で、前記一対の中位リブよりも左右に離間した一対の下位リブと、を含む、
    ことを特徴とする船外機用エンジンのカバー構造。
  7. 請求項2乃至請求項6のいずれか一項に記載の船外機用エンジンのカバー構造であって、
    前記第二のリブ群は、
    左右に離間した一対のリブを含む、
    ことを特徴とする船外機用エンジンのカバー構造。
  8. 請求項2乃至請求項7のいずれか一項に記載の船外機用エンジンのカバー構造であって、
    前記連通口は、第一の連通口と、前記第一の連通口の上方の第二の連通口とを含み、
    前記第二の連通口の左右両側に、上下方向に延びるリブが設けられている、
    ことを特徴とする船外機用エンジンのカバー構造。
  9. 請求項8に記載の船外機用エンジンのカバー構造であって、
    前記第二の連通口は、前記第一の連通口よりも開口面積が小さい、
    ことを特徴とする船外機用エンジンのカバー構造。
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