JP4275489B2 - 排気レゾネータの排水構造 - Google Patents
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Description
また、エンジンの排気系にレゾネータを有している船舶も知られている(例えば特許文献2〜4)。
このため、レゾネータおよび、レゾネータを含む排気系装置のレイアウトが著しく制限されてしまうという課題があった。
この発明の目的は、上記課題を解決し、レゾネータおよびレゾネータを含む排気系装置のレイアウトの自由度を向上させることにある。
望ましくは、前記喫水線よりも下方に位置しているレゾネータの一部は,前記排気系に設けられたウォーターマフラよりも下方まで延びている構成とする。
したがって、レゾネータの機能を損なう(あるいは低減させる)ことなくレゾネータを喫水線より下方にも配置することが可能となり、結果として、レゾネータおよびレゾネータを含む排気系装置のレイアウトの自由度を著しく向上させることができる。
また、前記ビルジポンプを前記エンジンで駆動されるジェット推進ポンプで構成すると、エンジンの稼働時に、これと同期して、レゾネータ内に溜まろうとする水が排水されることとなるので、エンジン稼働時の騒音を低減させるための手段であるレゾネータの機能をエンジンの稼働と同期させて有効に確保することが可能となる。
図1に示すように、この小型艇10は、鞍乗り型小型艇であり、艇体(船体)11上のシート12に乗員が座り、スロットルレバー付きの操舵ハンドル13を握って操行可能である。
艇体11は、ハル14とデッキ15とを接合して内部に空間16を形成した浮体構造となっている。空間16内において、ハル14上には、エンジン20が搭載され、このエンジン20で駆動される推進手段としてのジェット推進ポンプ(以下ジェットポンプともいう)30がハル14後部に設けられている。
また、ピルジパイプ37には分岐パイプ(この分岐パイプもまたビルジパイプである)38が連結されており、この分岐パイプ(ビルジパイプ)38が後述するレゾネータに接続されている(図3参照)。
エンジン20の後方にはターボチャージャ24が配置され、このターボチャージャ24のタービン部にエンジン排気マニホルドの排気出口が接続されている。
ターボチャージャ24のタービン部にてタービンを回転させた排気は、図8にも示すように、それぞれ冷却水が流されるウォータジャケットJが設けられている第1排気管51,転覆時の水の逆流(ターボチャージャ24等への水の侵入)を防止するための逆流防止室52,および第2排気管53を通じてウォーターマフラ60へと排出され、さらにウォーターマフラ60から、排気・排水管54を経てジェットポンプ30がおさめられている、艇外に開ロしたポンプ室18へと排出される。
したがって、エンジン20の排気は、ウォータジャケットJを有する排気管(この実施の形態では上記第1排気管51,逆流防止室52,および第2排気管53)を通じてそのウォータジャケットJを通過した水とともに、ウォータマフラ60および排気・排水管54を経て艇外へ排出されることとなる。
図3において、70はレゾネータである。このレゾネータ70は排気・排水管54に連結されており、その一部71は喫水線WLよりも下方に位置している。
レゾネータ70の底部には、前述したビルジパイプ38が接続されており、このビルジパイプ38は前述したように、ピルジパイプ37を介してビルジポンプをなすジェットポンプ30へ接続されている。
したがって、エンジン稼働時(すなわちジェットポンプ30駆動時)には、レゾネータ70内に溜まろうとする水が、ビルジパイプ38および37を通じてジェットポンプ30によるジェット水流内へと排水されることとなる。なお、ピルジパイプ37、38の少なくとも一部は喫水線WLよりも上方に位置させる。
レゾネータの形状や配置箇所は、以下にいくつかの例を挙げて説明するように、自由に設定することが可能である。
このウォーターマフラ60は、膨張室61を有しており、この膨張室61に、前記排気管53と、排気管54とが接続されている。上述したように排気ガスGと冷却水Wは、排気管53からウォーターマフラ60内に導入され、ウォーターマフラ60から排気管54を通じて艇外へと排出される。
ウォーターマフラ60には、排気管53と排気管54との間において、膨張室61内の上側を仕切る、下半分が略半円形状に開口した抑水板(部分的な仕切板)63を設けてある。
図4において、W1は、排気管53から排気とともにウォーターマフラ60内に排出された水の水面を示している。抑水板63の開口上端63aは水面W1よりも上方に位置している。
ウォーターマフラ60の後部には、連通管64が設けられており、この連通管64にレゾネータ72が接続されている。
レゾネータ72の底部には、前述したビルジパイプ38との接続管72aが設けられており、この接続管72aにビルジパイプ38が接続されいる。なお、このような接続管72aは、前述したレゾネータ70(図3参照)にも設けられている。
連通管64は、ウォーターマフラ60内水面W1よりも上方に位置しているので、レゾネータ72内には、水は入りにくいが、小型艇10の揺動等によりレゾネータ72内に水が入ることがある。
しかしながら、エンジン稼働時(すなわちジェットポンプ30駆動時)には、レゾネータ72内に溜まろうとする水は、ビルジパイプ38および37を通じてジェットポンプ30によるジェット水流内へと排水される。
このウォーターマフラ60は、排気管53が接続される膨張室61と排気管54が接続される膨張室62とを個別に形成し、これら膨張室61,62を連通管65で連通させてある。
そして、一方の膨張室62に、レゾネータ(レゾネータチャンバ)73を一体的に連結し、膨張室62とレゾネータ73とを連通管64で連通させてある。
一方の膨張室62およびレゾネータ73は下方に傾斜させてあり、レゾネータ73の底部の接続管72aにビルジパイプ38を接続してある。
ウォーターマフラ60は図4に示したものと同じである。
レゾネータ74は、ウォーターマフラ60とは完全に別体のレゾネータチャンバとして構成してあり、ウォーターマフラ60側の連通管64、レゾネータ74側の連通管74a、および連結管74bを介してウォーターマフラ60とレゾネータ74とを連結してある。レゾネータ74の底部にはビルジパイプ38が接続される。
ウォーターマフラ60は図4に示したものと同じである。
レゾネータ75は、ウォーターマフラ60に連通管64で接続してあり、内部空間を仕切り板75aで千鳥状に仕切ってある。レゾネータ75の底部にはビルジパイプ38が接続されるので、レゾネータ75は、図5(a)のものと同様、接続管72a側が下方になるように傾斜させることもできる。
ウォーターマフラ60は図4に示したものと同じである。
レゾネータ76は、平面視略コの字型であり、ウォーターマフラ60に連通管64で接続してある。レゾネータ76の底部には接続管72aが設けてある。
図7(b)はレゾネータの第7例を示す平面図である。
ウォーターマフラ60は図4に示したものと同じである。
レゾネータ77は、平面視略コの字型の2本のレゾネータ77a、77bをそれぞれウォーターマフラ60に連通管64a、64bで接続して構成してある。レゾネータ77a、77bの底部にはそれぞれ接続管72aが設けてある。
したがって、レゾネータの機能を損なう(あるいは低減させる)ことなくレゾネータを喫水線WLより下方にも配置することが可能となり、結果として、レゾネータおよびレゾネータを含む排気系装置のレイアウトの自由度を著しく向上させることができる。
すなわち、レゾネータの形状および配置を、喫水線WLを気にすることなく、ハル14内のスペース等に応じて自由に設定することが可能となる。
また、ビルジポンプをエンジン20で駆動されるジェット推進ポンプ30で構成してあるので、エンジン20の稼働時に、これと同期して、レゾネータ内に溜まろうとする水が排水されることとなる。したがって、エンジン稼働時の騒音を低減させるための手段であるレゾネータの機能をエンジンの稼働と同期させて有効に確保することが可能となる。
20 エンジン
30 ジェット推進ポンプ(ビルジポンプ)
37,38 ビルジパイプ
70,72〜77 レゾネータ
Claims (2)
- 船体内の水を排水するビルジポンプを有しているとともに、エンジンの排気管内に冷却水を流し、その排気系にレゾネータを有している船舶において、前記レゾネータとビルジポンプとをビルジパイプで接続するとともに,前記ビルジポンプを、前記エンジンで駆動されるジェット推進ポンプで構成し,前記ピルジパイプの少なくとも一部を,前記レゾネータとビルジポンプとの間において,喫水線よりも上方に位置させるとともに,前記レゾネータの一部を喫水線よりも下方に位置させて該レゾネータの底部に前記ビルジパイプを接続したことを特徴とする排気レゾネータの排水構造。
- 前記喫水線よりも下方に位置しているレゾネータの一部は,前記排気系に設けられたウォーターマフラよりも下方まで延びていることを特徴とする請求項1記載の排気レゾネータの排水構造。
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