JP2021130904A - 車両用開閉体制御装置 - Google Patents

車両用開閉体制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021130904A
JP2021130904A JP2020024884A JP2020024884A JP2021130904A JP 2021130904 A JP2021130904 A JP 2021130904A JP 2020024884 A JP2020024884 A JP 2020024884A JP 2020024884 A JP2020024884 A JP 2020024884A JP 2021130904 A JP2021130904 A JP 2021130904A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
determination threshold
motor
pinch determination
unit
closing body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020024884A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7365927B2 (ja
Inventor
和樹 入澤
Kazuki Irisawa
和樹 入澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuba Corp filed Critical Mitsuba Corp
Priority to JP2020024884A priority Critical patent/JP7365927B2/ja
Publication of JP2021130904A publication Critical patent/JP2021130904A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7365927B2 publication Critical patent/JP7365927B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)

Abstract

【課題】障害物の挟み込みを短時間で検出する車両用開閉体制御装置を提供する。【解決手段】モータ制御部は、モータ回転状態検出部と、モータの回転状態に基づき障害物の挟み込み判定を行う挟み込み判定部と、挟み込み判定閾値を設定する挟み込み判定閾値設定部と、車両用開閉体が動作を開始してから所定のマスク時間が経過するまで、挟み込み判定を行わないよう挟み込み判定部を制御するマスク設定部と、挟み込み判定結果に基づきモータを制御するモータ指令部と、を備えている。モータ回転状態検出部によって車両用開閉体が停止していると検出された場合に、操作手段によってモータ指令部に操作信号が出力され車両用開閉体の動作が開始されると、挟み込み判定閾値設定部は、マスク時間が経過すると挟み込み判定閾値を第1挟み込み判定閾値に設定し、第1設定時間経過後、挟み込み判定閾値を第1挟み込み判定閾値とは異なる第2挟み込み判定閾値に設定する。【選択図】図6

Description

本発明は、車両用開閉体制御装置に関する。
パワーテールゲートやパワースライドドア等の車両用開閉体では、モータ制御による車両用開閉体の自動開閉動作が行われる。そして、自動開閉動作時、車体と車両用開閉体との間における障害物の挟み込みを検出する挟み込み判定が行われる。ところが、自動開閉動作の開始直後はモータの動作が不安定であるため、挟み込み判定における誤判定が発生するおそれがある。
そこで、モータの動作が安定するまで挟み込み判定を行わないようにすることで、挟み込み判定における誤判定を防止する技術が開示されている。例えば特許文献1には、モータや駆動機構におけるゆるみ現象を有効に活用して、モータの起動時の回転速度変動に応じて、異物の挟み込み判定に対するマスク時間を適正にかつ簡単に設定するウィンドウ開閉制御装置が開示されている。
具体的に述べると、特許文献1には、モータ(M)の起動時の不安定動作時間を、モータ(M)及び駆動機構(20)に生ずるゆるみ現象を活用して、マスク値(N)により設定し、これにより、モータ(M)の起動時の異物挟み込み有無の判定を禁止する旨記載されている。
特開平8−158738号公報
挟み込み判定は、モータの回転状態に基づいて行われる。モータの回転状態は、例えばモータに供給される駆動電流の電流値等により検出することができる。駆動電流の電流値によりモータの回転状態を検出する場合、判定基準となる駆動電流の電流閾値と、駆動電流の測定値とを比較することで挟み込み判定が行われる。
駆動電流の電流値は、車両用開閉体の位置によって変動する。跳ね上げ式のパワーテールゲートを例に挙げると、テールゲートの先端が最も低い位置となる全閉状態付近と、テールゲートの先端が最も高い位置となる全開状態付近とでは、アクチュエータに掛かる負荷が異なるため、それぞれの位置における駆動電流の電流値も異なる。このため、駆動電流の電流閾値は、駆動電流の電流値が最も高くなる場合、すなわちアクチュエータに掛かる負荷が最大になる状態を考慮して設定される。
しかし、アクチュエータに掛かる負荷が小さくなると、駆動電流の電流値と電流閾値との差分が大きくなる。この場合、実際に障害物の挟み込みが発生しても、挟み込みを検出するまでの時間が長くなる。
そこで、本発明は、誤検出の発生を抑えつつ、障害物の挟み込みを短時間で検出することが可能な車両用開閉体制御装置を提供することを目的とする。
本発明の車両用開閉体制御装置は、車両用開閉体を動作させるモータと、車両用開閉体を操作するための操作手段と、モータの回転状態に基づきモータを制御するモータ制御部と、を備えている。モータ制御部は、モータに供給される駆動電流の電流値に基づきモータの回転状態を検出するモータ回転状態検出部と、モータの回転状態に基づき障害物の挟み込み判定を行う挟み込み判定部と、挟み込み判定を行うための挟み込み判定閾値を設定する挟み込み判定閾値設定部と、車両用開閉体が動作を開始してから所定のマスク時間が経過するまで、挟み込み判定を行わないよう挟み込み判定部を制御するマスク設定部と、操作手段からの操作信号および障害物の挟み込み判定結果に基づきモータを制御するモータ指令部と、を備えている。モータ回転状態検出部によって車両用開閉体が停止していると検出された場合に、操作手段によってモータ指令部に操作信号が出力され車両用開閉体の動作が開始されると、挟み込み判定閾値設定部は、マスク時間が経過すると挟み込み判定閾値を第1挟み込み判定閾値に設定し、第1設定時間経過後、挟み込み判定閾値を第1挟み込み判定閾値とは異なる第2挟み込み判定閾値に設定する。
本発明の他の態様では、挟み込み判定閾値設定部は、挟み込み判定閾値を第1挟み込み判定閾値から第2挟み込み判定閾値まで段階的に変化させる。
本発明の他の態様では、モータ回転状態検出部によって車両用開閉体が全閉状態と全開状態との間の途中位置で停止していると検出された場合に、操作手段によってモータ指令部に操作信号が出力され車両用開閉体の動作が再開されると、挟み込み判定閾値設定部は、マスク時間としての再起動マスク時間が経過すると、挟み込み判定閾値を第1挟み込み判定閾値と第2挟み込み判定閾値との間の第3挟み込み判定閾値に設定し、第2設定時間経過後、挟み込み判定閾値を第2挟み込み判定閾値に設定する。
本発明の他の態様では、挟み込み判定閾値を第3挟み込み判定閾値から第2挟み込み判定閾値まで段階的に変化させる。
本発明の他の態様では、再起動マスク時間は、全閉状態又は全開状態におけるマスク時間より短い。
本発明の他の態様では、挟み込み判定閾値は、モータに供給される駆動電流の電流値に基づき設定される。
本発明の他の態様では、車両用開閉体は、テールゲートである。
本発明の他の態様では、車両用開閉体は、スライドドアである。
本発明の他の態様では、挟み込み判定閾値設定部は、スライドドアを開閉するケーブルの弛み具合に応じて、挟み込み判定閾値を設定する。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。本発明の代表的な実施の形態によれば、誤検出の発生を抑えつつ、障害物の挟み込みを短時間で検出することが可能となる。
車両のテールゲートの正面図である。 図1のテールゲートの側面図である。 図1および図2におけるアクチュエータの構造例を示す斜視図である。 図3のアクチュエータの長手方向の構造例を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係るテールゲートのコントローラとその周辺の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る挟み込み判定時における挟み込み判定閾値の設定方法の一例を示すフロー図である。 図6のフローと挟み込み判定閾値とを対応させて示す図である。 本発明の実施の形態1の第1変形例に係る挟み込み判定閾値の設定値の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1の第2変形例に係る挟み込み判定閾値の設定値の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による車両用開閉体制御装置が搭載される車両の概略構成例を示す側面図である。 図10における車両用開閉体制御装置の構成例を示す平面図である。 図11における駆動ユニットの構成例を示す正面図である。 図12におけるドラムの構成例を示す斜視図である。
以下、本発明の各実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、開示はあくまでも一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
(実施の形態1)
<車両およびテールゲートの概略>
本実施の形態では、車両用開閉体としてパワーテールゲートを例に挙げて説明する。図1は、車両のテールゲートの正面図である。図2は、図1のテールゲートの側面図である。
図1および図2に示される車両10は、いわゆるハッチバックタイプの車両であり、車両10の後方側には、大きな荷物を車室内に出し入れし得る開口部15が形成されている。開口部15は、車両10の天井部の後方側に設けられたヒンジ(図示せず)を中心に回動し、その回転角に応じて開口部15の大きさが変化する。
車両10は、テールゲート11の回転(テールゲート11の開閉)を制御するためのドア開閉装置(パワーテールゲート装置)を備えている。ドア開閉装置は、伸縮構造を備えるアクチュエータ12と、アクチュエータ12を制御するコントローラ(ECU:Electronic Control Unit)13とを含む。アクチュエータ12は、車両10の左右両側に2個設けられ、一端が車両本体に、他端がテールゲート11にそれぞれ固定される。テールゲート11の開閉状態は、アクチュエータ12の伸縮に応じて制御される。コントローラ13は、ユーザの操作に応じてケーブル14を介してアクチュエータ12を制御することで、テールゲート11の開閉状態を制御する。すなわち、コントローラ13は、車両用開閉体制御装置として機能する機能ブロックである。
<アクチュエータ>
図3は、図1および図2におけるアクチュエータの構造例を示す斜視図である。図4は、図3のアクチュエータの長手方向の構造例を示す断面図である。図3に示すアクチュエータ12は、モータを用いた送りネジ方式によって伸縮運動を行う。図2に示されるように、アクチュエータ12は、略棒状の形状を備える。アクチュエータ12は、略円筒状の第1ハウジング20、第2ハウジング40および第3ハウジング45と、固定部51,52と、コネクタ部53とを備える。第2ハウジング40は、第1ハウジング20に嵌合され、第3ハウジング45は、第2ハウジング40に対して伸縮自在に装着される。
固定部51、52は、アクチュエータ12の長手方向の両端にそれぞれ設けられる。固定部51および固定部52は、それぞれ、車両本体およびテールゲート11に設けられる固定ピン(図示せず)を挿入するための開口部を有する。これにより、アクチュエータ12は、図1および図2に示したように、それぞれ、固定ピンを中心に回動自在となるように、車両本体およびテールゲート11に連結される。コネクタ部53は、固定部51の近辺に設けられ、図1および図2に示したように、コントローラ(ECU)13に対するケーブル14の挿入口となる。
図4に示されるように、第1ハウジング20には、モータMT1が収納される。モータMT1は、図3および図4に示すようなアクチュエータ12に組み込まれることで、テールゲート11を開閉させる駆動力を出力する。この例では、モータMT1として、ブラシ付きDCモータが用いられる。モータMT1は、略円筒状のヨーク21と、ヨーク21の内周面に固定されるマグネット(図示せず)と、モータシャフト(モータ軸)30と、ヨーク21の内側でモータシャフト30と共に回転するアーマチュア(回転子)22と、アーマチュア22に給電を行うブラシホルダユニット23とを備える。アーマチュア22は、コイル29と、コイル29の端部に接続される整流子25とを備える。
モータシャフト30は、長手方向に延伸し、一端はブラシホルダユニット23に挿入され、他端は後述する減速機構部33に連結する。ブラシホルダユニット23は、整流子25に摺接するブラシ24を備える。ブラシ24には、コネクタ部53を介してコントローラ(ECU)13からの駆動電流が供給される。当該駆動電流は、ブラシ24および整流子25を介してアーマチュア22のコイル29に印加される。その結果、アーマチュア22に電磁力が発生し、アーマチュア22は、モータシャフト30と共に所定の回転方向および回転数で回転する。
また、ブラシホルダユニット23は、モータシャフト30の一端に取り付けられたセンサマグネット26と、センサマグネット26と対向するように設置されたセンサ基板27とを備える。センサマグネット26およびセンサ基板27は、モータMT1の回転角度を検出するモータ軸センサ28として機能する。センサ基板27は、モータシャフト30(ひいてはセンサマグネット26)が回転した際の磁気変化を検出する磁気検出素子を搭載し、その検出結果に基づいて所定の検出信号(例えば、ABZ信号やUVW信号)を出力する。当該検出信号は、コネクタ部53からコントローラ(ECU)13へ送信される。
減速機構部33は、例えば、遊星歯車減速機等で構成される2段構成の減速機構31,32を備える。減速機構31,32は、モータシャフト30の回転を所定の減速比で減速させて出力シャフト(出力軸)35へ伝達する。出力シャフト35は、長手方向に延伸し、その一端は、減速機構部33に隣接して設置された軸受ホルダ34によって回転自在に支持される。出力シャフト35は、いわゆる台形ネジであり、外周面にネジ溝が形成される。そして、このような出力シャフト35の周囲を覆うように、第2ハウジング40が設けられる。
第2ハウジング40には、その内周面に沿うように螺旋状に延伸するコイルスプリング42が設けられる。コイルスプリング42の一端は、第2ハウジング40のフランジ41に当接される。また、第2ハウジング40には、略円筒状のガイドチューブ36が収納される。ガイドチューブ36は、後述するインナーチューブ47の移動をガイドする。また、ガイドチューブ36の一端は、フランジを介して軸受ホルダ34に当接される。
第3ハウジング45は、第2ハウジング40に対して伸縮自在に装着される。第3ハウジング45内には、コイルスプリング42が延伸している。第3ハウジング45の一端には、フランジ46が形成される。フランジ46の一方の面には、コイルスプリング42の他端が当接され、他方の面には固定部52が当接される。固定部52は、ネジ構造によってインナーチューブ47に螺合され、インナーチューブ47と一体的に固定される。
インナーチューブ47は、ガイドチューブ36に対して、長手方向にスライド可能に挿入される。インナーチューブ47の一端には、ナット部材48が設けられる。ナット部材48は、インナーチューブ47と一体的に固定される。また、インナーチューブ47は、固定部52および第3ハウジング45と一体的に固定される。このため、ナット部材48は、固定部52がテールゲート11に連結された状態では、モータMT1の回転軸を中心とする回転運動を行えない。これにより、ナット部材48は、出力シャフト35の回転に応じて、出力シャフト35とのネジ結合を介して長手方向(回転軸方向)に沿って移動する。これに伴い、ナット部材48に対して直接的または間接的に固定されるインナーチューブ47、固定部52および第3ハウジング45も移動する。
このような構造により、例えば、モータMT1を正方向に回転させると、所定の減速比で出力シャフト35が回転し、これに応じて、第3ハウジング45は第2ハウジング40から出る方向へ移動する。その結果、アクチュエータ12は伸びる方向に制御され、テールゲート11は開く方向に制御される。一方、モータMT1を逆方向に回転させると、第3ハウジング45は第2ハウジング40へ入る方向へ移動する。その結果、アクチュエータ12は縮む方向に制御され、テールゲート11は閉じる方向に制御される。
また、コイルスプリング42は、常に、第3ハウジング45を第2ハウジング40から出す方向に付勢している。すなわち、予め、このような付勢力となるようにコイルスプリング42の長さが調整される。したがって、例えば、アクチュエータ12を伸ばした状態でモータMT1の動作を停止させても、コイルスプリング42の付勢力によって、この伸ばした状態が維持される。
<コントローラ及びその周辺の構成>
図5は、本発明の実施の形態1に係るテールゲートのコントローラとその周辺の構成例を示すブロック図である。図5に示すように、コントローラ13は、アクチュエータ12、複数のECUを統括制御する車両制御装置190等と接続されている。また、コントローラ13は、例えば運転席等に設けられるテールゲートのロック解除用のスイッチ180と、ケーブルを介して直接接続されてもよいし、前述の車両制御装置190を介して接続されてもよい。このように、スイッチ180は、テールゲートを操作するための操作手段である。
コントローラ13は、図5に示すように、モータ制御部110、メモリ130、モータドライバ150等を備えている。モータ制御部110は、テールゲート11の動作に関わるモータMT1の制御を行う機能ブロックである。モータ制御部110は、モータドライバ150へ信号を供給することで、モータドライバ150を介してモータMT1を制御する。例えば、モータ制御部110は、通常動作時におけるテールゲート11の開動作および閉動作や、障害物の挟み込み検出時におけるテールゲート11の反転動作等の各種制御を行う。
モータ制御部110は、例えば、CPUやMPU等のプロセッサ、RAM、およびROM等を備えている。プロセッサは、メモリ130からテールゲート制御プログラムを読み出し、RAMに展開する。そして、プロセッサは、RAMから読み出したプログラムを実行することで、テールゲート11の制御に必要な信号処理を行う。その際、プロセッサは、必要に応じてROMに格納された設定情報を用いながらプログラムを実行する。このように、モータ制御部110には、プロクラムを実行することで後述する各機能ブロックが実現される。
モータ制御部110に実現される機能ブロックには、例えば図5に示すモータ指令部111、モータ回転状態検出部113、電流検出部115、挟み込み判定部117、挟み込み判定閾値設定部119、位置・速度検出部121、マスク設定部123が含まれる。
モータ指令部111は、モータ回転状態検出部113から入力されるモータ回転状態や、挟み込み判定部117による障害物の挟み込み判定結果等に基づき、モータMT1の制御を行う機能ブロックである。モータ回転状態は、例えば、駆動電流の電流値、モータシャフト30の回転角度や回転速度等を含む。モータ指令部111は、モータ回転状態に基づきモータドライバ150に含まれる各スイッチング素子(図示は省略)のPWM信号を生成し出力する。このように、モータ指令部111は、モータMT1を制御する。
また、モータ指令部111は、例えば運転席周りのスイッチやリモコンスイッチ(スイッチ180)であるオートオープンスイッチ(スイッチ180)からの操作信号に基づいてモータMT1を制御することで、テールゲート11のオートオープン制御等を行う。
モータ回転状態検出部113は、電流検出部115が検出するモータMT1へ供給される駆動電流の検出結果(測定値)に基づいてモータMT1の回転状態を検出する。通常動作時に駆動電流が低い状態である場合、テールゲート11の動作、すなわちモータMT1の動作に異常はないものと判断される。これに対し、通常動作時に高い値の駆動電流が検出された場合、テールゲート11の動作において、障害物の挟み込み等が発生し、モータMT1の動作が異常な状態になっているものと判断される。
また、モータ回転状態検出部113は、位置・速度検出部121が検出するモータシャフト30の位置(回転角度)の検出結果、モータシャフト30の回転速度の検出結果に基づいてモータMT1の回転状態を検出してもよい。また、モータ回転状態検出部113は、駆動電流の電流値の検出結果、モータシャフト30の位置の検出結果、モータシャフト30の回転速度の検出結果を適宜組み合わせてモータMT1の回転状態を検出してもよい。
モータ回転状態検出部113は、モータMT1の回転状態の検出結果をモータ指令部111、および挟み込み判定部117へ出力する。また、モータ回転状態検出部113は、モータMT1の回転状態の検出結果を挟み込み判定部117へ出力してもよい。なお、モータMT1の回転状態の検出結果は、電流検出部115で検出される駆動電流の電流値や、位置・速度検出部121で検出されるモータシャフト30の位置の検出結果、モータシャフト30の回転速度の検出結果等でもよい。
電流検出部115は、モータドライバ150からモータMT1へ供給される駆動電流の電流値を検出する機能ブロックである。電流検出部115は、例えばアナログ・ディジタルコンバータ等を含み、これらを除く部分は、主にCPUによるプログラム処理により構成される。電流検出部115は、ドライバ部80に流れる電流を、電流センサ116を介して検出することで、モータMT1の駆動電流を検出する。電流検出部115は、検出した駆動電流の電流値(測定値)をモータ回転状態検出部113、および挟み込み判定部117へ出力する。
挟み込み判定部117は、モータ回転状態検出部113から出力されるモータMT1の回転状態の検出結果に基づき、障害物の挟み込み判定を行う機能ブロックである。具体的に述べると、挟み込み判定部117は、モータMT1の回転状態の検出結果と、挟み込み判定閾値設定部119から出力される挟み込み判定閾値とを比較することにより障害物の挟み込みの有無を判定する。
挟み込み判定閾値設定部119は、挟み込み判定部117において障害物の挟み込み判定を行うための比較対象となる判定閾値を設定する機能ブロックである。挟み込み判定閾値設定部119は、主にカウンタ回路又はタイマー回路等を含み、これらを除く部分は、主にCPUによるプログラム処理により構成される。
挟み込み判定閾値設定部119は、例えばテールゲート11の開閉動作が開始されてからの経過時間に応じて挟み込み判定閾値を適宜変更する。具体的に述べると、挟み込み判定閾値設定部119は、開閉動作の開始から、言い換えると、後述するマスク時間経過時からの所定の設定時間が経過するまでは挟み込み判定閾値を所定の値(後述する第1判定閾値)に設定し、その後、挟み込み判定閾値をこの所定の値よりも低い値(後述する第2判定閾値)となるように、挟み込み判定閾値を変更する。
なお、この所定の値(第1判定閾値)は、例えば従来技術において用いられた判定閾値(以下、通常閾値とも表記する。)である。よって、第2判定閾値は、通常閾値より小さい値となっており、本実施の形態では、通常閾値よりも小さい値で挟み込み判定を行うことが可能である。
挟み込み判定閾値設定部119は、挟み込み判定閾値を設定してからの経過時間を計測し、挟み込み判定閾値を設定してからの経過時間と、対応する設定時間との比較を行う。そして、挟み込み判定閾値設定部119は、経過時間が設定時間に達すると、挟み込み判定閾値を変更する。
例えば、挟み込み判定閾値設定部119は、カウンタ計測値と読み出したカウンタ設定値とを比較することで、あるいはタイマー回路によるタイマー計測値とマスク時間とを比較することで、経過時間と設定時間とを比較する。
各タイミングにおける挟み込み判定閾値や各挟み込み判定閾値の設定時間は、例えばメモリ130に格納される。挟み込み判定閾値設定部119は、コントローラ(ECU)13の起動時や起動後の所定のタイミングで、メモリ130から挟み込み判定閾値や各挟み込み判定閾値の設定時間を読み出しておく。そして、挟み込み判定閾値設定部119は、各タイミングにおいて必要となる挟み込み判定閾値を挟み込み判定部117へ出力する。挟み込み判定閾値は、例えば駆動電流の電流値やモータMT1の回転速度等に基づき設定される。
位置・速度検出部121は、主に、カウンタ等によって構成される。これらを除く部分は、主にCPUによるプログラム処理により構成される。
アクチュエータ12内のモータ軸センサ28は、図4で述べたように、モータシャフト(モータ軸)30の回転角度を検出し、モータシャフト30が所定角だけ回転する毎にパルス信号を出力する。位置・速度検出部121は、当該パルス信号をカウントすることで、テールゲート11の位置を表すパルスカウント値を出力する。すなわち、パルス信号のカウント値によってモータシャフト30の回転角度が検出され、所定の減速比に基づいて出力シャフト35の回転角度が検出され、その結果、テールゲート11の位置が検出される。また、位置・速度検出部121は、モータシャフト30の回転角度の変化率に基づいてモータMT1の回転速度を検出する。
マスク設定部123は、モータMT1が動作を開始してから所定のマスク時間が経過するまで、挟み込み判定を行わないよう挟み込み判定部117を制御する機能ブロックである。このように、挟み込み判定を行わないよう挟み込み判定部117が制御された状態を「マスク」と呼ぶ。マスク設定部123は、主にカウンタ回路又はタイマー回路等を含み、これらを除く部分は、主にCPUによるプログラム処理により構成される。
設定されたマスク時間、あるいはマスク時間に対応するカウンタ設定値は、例えばメモリ130に格納される。マスク設定部123は、コントローラ13の起動時や起動直後にメモリ130からマスク時間(カウンタ設定値)を読み出しておく。
マスク設定部123は、モータMT1が動作を開始してからの計測時間を計測し、マスク時間と、計測時間との比較を行う。そして、マスク設定部123は、計測時間がマスク時間に達するまで、挟み込み判定を行わせないよう挟み込み判定部117を制御し、計測時間がマスク時間に達すると、挟み込み判定を実行させる。すなわち、マスク設定部123は、マスク時間が経過するまでは、挟み込み判定部117にマスクを設定し、マスク時間が経過すると、挟み込み判定部117のマスクを解除する。
例えば、マスク設定部123は、カウンタ計測値と読み出したカウンタ設定値とを比較することで、あるいはタイマー回路によるタイマー計測値とマスク時間とを比較することで、マスク時間と計測時間とを比較する。
計測値がマスク時間未満の場合、例えば、マスク設定部123は、挟み込み判定実行信号をネゲートすることで挟み込み判定部117をマスクし、挟み込み判定を停止させる。一方、計測値がマスク時間に達すると、マスク設定部123は、挟み込み判定実行信号をアサートすることで挟み込み判定部117のマスクを解除し、挟み込み判定を実行させる。
計測値がマスク時間に達すると、カウンタ回路、タイマー回路は動作を停止する。そして、モータMT1が再び動作を開始する際、あるいはモータMT1の動作停止時、マスク設定部123は、格納又は保持されているカウンタ測定値、タイマー計測値をリセットする。
なお、モータ制御部110は、例えば、FPGA(Field−Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアで構成されたものでもよいし、ハードウェアとソフトウェアとを組み合わせて構成されたものでもよい。
メモリ130は、プロセッサで実行するテールゲート制御等のプログラムを格納する不揮発性の記憶装置である。また、メモリ130は、モータ制御部110のROMに格納される設定情報等の各種情報を格納してもよい。この場合、プログラム実行時には、メモリ130に格納された設定情報がモータ制御部110のRAMに展開されてもよい。なお、メモリ130は、モータ制御部110の中に配置されてもよい。
また、メモリ130は、モータMT1が動作を開始してからの時間ごとの挟み込み閾値を格納する。また、挟み込み閾値は、モータMT1が動作を開始したときのテールゲートの位置と、モータMT1が動作を開始してからの時間とが関連付けられた状態でメモリ130に格納されてもよい。また、メモリ130は、マスク時間やマスク時間に対応するカウンタ設定値も格納する。これら挟み込み閾値、マスク時間、カウンタ設定値等の各情報は、事前の設定作業によりメモリ130に格納される。
モータドライバ150は、例えば、Hブリッジ回路を構成する4つのスイッチング素子(図示は省略)を備える。Hブリッジ回路の2個の出力端子は、図1、図2のケーブル14および図3のコネクタ部53を介してモータMT1(その中の各ブラシ24(図4参照))にそれぞれ接続される。
<障害物の挟み込み検知方法>
次に、本実施の形態における障害物の挟み込み検知方法について説明する。なお、以下では、駆動電流の電流値の変化を用いて障害物の挟み込み判定を行う場合を例にして説明する。
図6は、本発明の実施の形態1に係る挟み込み判定時における挟み込み判定閾値の設定方法の一例を示すフロー図である。図6の例では、ステップS10−S50により、テールゲート11の開閉動作時における挟み込み判定閾値を切り替えながら、障害物の挟み込み判定が行われる。図7は、図6のフローと挟み込み判定閾値とを対応させて示す図である。
まず、ステップS10では、マスクが設定され、モータMT1の動作が開始される。例えばテールゲートのロック解除用のスイッチやオートオープンスイッチなどのスイッチ180が操作され操作信号が出力されると、あるいは車両制御装置190からの指示が出力されると、モータ指令部111は、電流検出部115による駆動電流の検出、位置・速度検出部121によるモータシャフト(モータ軸)30の回転角度や回転速度の検出等が開始される。
また、これと並行して、挟み込み判定閾値設定部119は、メモリ130から挟み込み判定閾値の読み出しを行う。このとき、挟み込み判定閾値設定部119は、テールゲート11が全閉状態から全開状態に至るまでの各タイミングにおけるそれぞれの挟み込み判定閾値を一括して読み出してもよい。読み出した挟み込み判定閾値は、例えばCPUのRAMに保持される。また、マスク設定部123は、メモリ130から、予め設定されたマスク時間を読み出す。
そして、モータMT1の動作が開始されると、モータ回転状態検出部113は、モータMT1の回転状態の検出を開始し、検出結果をモータ指令部111および挟み込み判定部117へ出力する。
また、マスク設定部123は、テールゲート11(モータMT1)の動作が開始されると、挟み込み判定部117をマスクする。ただし、マスク設定部123は、スイッチ180が操作されたとき等には、挟み込み判定部117のマスクを先行して行っても構わない。この場合、マスク設定部123は、モータMT1の動作が開始してから、カウンタ回路またはタイマー回路を動作させ時間を計測させればよい。
次に、ステップS20では、モータMT1の動作が開始されてからの計測時間がマスク時間TMを経過したかどうかが判定される。マスク設定部123は、例えば、カウンタ計測値とマスク時間TM1に対応するカウンタ設定値とを比較することで、あるいはタイマー計測値とマスク時間TM1とを比較することで、計測時間がマスク時間TM1を経過したかどうかを判定する。
計測時間がマスク時間TM1を経過していない場合(NO)、計測時間がマスク時間TM1を経過するまでステップS20が繰り返し実行される。この間の駆動電流は不安定な状態であり、駆動電流の電流値は大きな値を示すことがある。
一方、計測時間がマスク時間TM1を経過している場合(YES)、マスク設定部123は、挟み込み判定部117のマスクを解除する。マスク時間TM1が経過する頃までには、駆動電流は低い値で落ち着いた状態となり、マスクを解除しても、実際には挟み込みが発生していないのに挟み込みが発生したと誤判定される可能性はほとんどない。そして、挟み込み判定部117は、マスクが解除されたことを挟み込み判定閾値設定部119へ通知する。そして、ステップS30が実行される。
ステップS30では、第1挟み込み判定閾値IT1が設定される。マスク解除が通知されると、挟み込み判定閾値設定部119は、第1挟み込み判定閾値IT1を出力し、挟み込み判定部117にマスク解除後の最初の挟み込み判定閾値を設定する。なお、前述したように、第1挟み込み判定閾値IT1は、例えば通常閾値である。
なお、挟み込み判定閾値設定部119は、マスク設定部123からマスク解除の通知を受け、挟み込み判定部117へ第1挟み込み判定閾値IT1を出力するようにしてもよい。
ステップS40では、第1挟み込み判定閾値IT1を設定してからの経過時間が第1設定時間T1を経過したかどうかが判定される。
挟み込み判定閾値設定部119は、例えば、カウンタ計測値と第1設定時間T1に対応するカウンタ設定値とを比較することで、あるいはタイマー計測値と第1設定時間T1とを比較することで、第1挟み込み判定閾値IT1を設定してからの経過時間が第1設定時間T1を経過したかどうかを判定する。
なお、マスク設定部123にもカウンタ回路又はタイマー回路が設けられてもよいが、マスクが解除されると、マスク設定部123のカウンタ回路又はタイマー回路を使用する必要がないので、挟み込み判定閾値設定部119とマスク設定部123との間でカウンタ回路又はタイマー回路を使用する期間が重複することはない。このため、挟み込み判定閾値設定部119とマスク設定部123との間でカウンタ回路又はタイマー回路を共用させてもよい。
経過時間が第1設定時間T1を経過していない場合(NO)、経過時間が第1設定時間T1を経過するまでステップS40が繰り返し実行される。この間の駆動電流は、マスク期間よりも低い値となっているが、十分に低い値まで低下しているとは言えない状態となっている。
一方、経過時間が第1設定時間T1を経過している場合(YES)、ステップS50が実行される。第1設定時間T1が経過する頃までには、駆動電流は十分に低い値で落ち着いた状態となっている。
ステップS50では、第2挟み込み判定閾値IT2が設定される。そして、挟み込み判定閾値は、テールゲート11が全開状態に達するまで第2挟み込み判定閾値IT2で維持される。
ここで、挟み込み判定閾値設定部119は、演算により算出した値を挟み込み判定閾値として設定してもよい。挟み込み判定閾値設定部119は、第1挟み込み判定閾値IT1(例えば通常閾値)に対し、所定の下降量を減算することにより第2挟み込み判定閾値IT2を算出してもよい。また、挟み込み判定閾値設定部119は、例えば、第1挟み込み判定閾値IT1に対し、所定の値を掛けることにより第1挟み込み判定閾値IT1を算出し設定してもよい。また、挟み込み判定閾値設定部119は、これら以外にも、例えば、駆動電流の測定値に所定の値を乗算、除算、加算、減算することで挟み込み判定閾値を算出し設定してもよい。
<本実施の形態による主な効果>
本実施の形態によれば、挟み込み判定閾値設定部119は、全閉状態からテールゲート11が動作が開始されると、マスク時間TM1が経過してからの第1設定時間T1、挟み込み判定閾値を第1挟み込み判定閾値IT1に設定し、第1設定時間T1経過後、挟み込み判定閾値を第2挟み込み判定閾値に設定する。
この構成によれば、駆動電流が安定していないときには、挟み込み判定閾値が第1挟み込み判定閾値IT1(例えば通常閾値)に設定され、駆動電流が安定しているときには、挟み込み判定閾値が第1挟み込み判定閾値IT1より低い第2挟み込み判定閾値IT2に設定される。このように、駆動電流の状況に応じて挟み込み判定閾値を適切な値に設定することができるので、誤検出の発生を抑えつつ、障害物の挟み込みを短時間で検出することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、既存のECUを用いることで、本実施の形態を実現可能である。したがって、本実施の形態を実現するためのECUの導入に掛かるコスト、特にハードウェアの導入に掛かるコストが抑えられる。
<第1変形例>
次に、本実施の形態の第1変形例について説明する。図8は、本発明の実施の形態1の第1変形例に係る挟み込み判定閾値の設定値の一例を示す図である。本変型例では、挟み込み判定閾値を第1挟み込み判定閾値から第2挟み込み判定閾値IT2まで段階的に低下させる場合が示されている。図8では、第1挟み込み判定閾IT1と第2挟み込み判定閾値IT2との間に挟み込み判定閾値IT10が設定された期間が設けられている。また、このような場合に限定されるものではなく、第1挟み込み判定閾値IT1と第2挟み込み判定閾値IT2との間に、複数の挟み込み閾値が段階的に設定されたてもよい。
この構成によれば、相対的に高い値である第1挟み込み判定閾値IT1の期間を短縮させることができ、挟み込み判定閾値を駆動電流の電流値に追従させやすくなる。これにより、駆動電流の測定値と、挟み込み判定閾値との差分を少なくすることができ、誤判定を抑えつつ、挟み込み判定の感度を向上させることが可能となる。
<第2変型例>
次に、本実施の形態の第2変型例について説明する。第2変型例では、テールゲート11が全閉状態と全開状態との間の状態で停止した後、テールゲート11の動作が再開される場合について説明する。
図9は、本発明の実施の形態1の第2変形例に係る挟み込み判定閾値の設定値の一例を示す図である。図9では、挟み込み判定閾値が、第1挟み込み判定閾値IT1から第2挟み込み判定閾値IT2に変更された後、テールゲートが停止し、その後スイッチ180が操作され操作信号がモータ指令部111に出力され、モータMT1の動作が再開された場合が示されている。
図9に示すように、モータMT1の動作が再開されたとき、再起動マスク時間TM2が経過するまで、挟み込み判定部117はマスクされている。なお、再起動マスク時間TM2は、例えばマスク時間TM1と同じ時間に設定される(TM1=TM2)。
ただし、途中位置からの再起動時には、再起動マスク時間をマスク時間より短く設定することも可能な場合もある。例えば、テールゲート11を全閉状態から全開状態まで開動作させる場合、途中位置では全閉状態よりもアクチュエータ12に掛かる負荷は小さいので、駆動電流は全閉状態よりも小さい。このため、途中位置からの再起動時には、再起動マスク時間TM2を全閉状態からの起動時におけるマスク時間TM1より短く設定してもよい。
そして、再起動マスク時間TM2が経過すると、挟み込み判定閾値は、第1挟み込み判定閾値IT1より小さく第2挟み込み判定閾値IT2より大きい第3挟み込み判定閾値IT3に設定される。そして、第3挟み込み判定閾値IT3の経過時間が第3設定時間T3を経過すると、挟み込み判定閾値は、再び第2挟み込み判定閾値IT2に設定される。
また、第2変型例においても、第1変型例と同様に、挟み込み判定閾値を第2挟み込み判定閾値に設定するまでの間に、挟み込み判定閾値を第3挟み込み判定閾値から段階的に低下させてもよい。
このように、本変型例によれば、途中位置における駆動電流の電流値に合わせて、挟み込み判定閾値を適切な値に設定することが可能となる。また、この構成によれば、再起動マスク時間TM2をマスク時間TM1より短く設定することができ、再起動から短時間で挟み込み判定を開始することが可能となる。
なお、図9において、挟み込み判定閾値が第1挟み込み判定閾値IT1に設定されているときにテールゲート11が停止した場合には、再起動マスク時間TM2の終了時間におけるテールゲート11の位置に応じて、挟み込み判定閾値を設定すればよい。具体的には、挟み込み判定閾値が第1挟み込み判定閾値IT1に設定された直後にテールゲート11が停止した場合には、再起動マスク時間TM2終了後の挟み込み判定閾値が、第1挟み込み判定閾値IT1に再度設定されてもよい。
なお、ここまでは、増加させた挟み込み判定閾値を低下させる場合について説明したが、低い値の挟み込み判定閾値を増加させる場合についても、同様に行うことが可能である。例えば、挟み込み判定閾値を低下させる場合が、テールゲート11を全閉状態から全開状態まで開動作させる場合に対応するとき、テールゲート11を全開状態から全閉状態まで閉動作させる場合には、全閉状態に近づくに従って、挟み込み判定閾値を増加させることになる。また、テールゲート11(あるいはアクチュエータ12)の特性に応じて、挟み込み判定閾値を適宜低下又は増加させてもよい。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。本実施の形態では、車両用開閉体としてスライドドアが用いられる場合を例に挙げて説明する。
<車両およびスライドドアの概略>
図10は、本発明の第2の実施の形態による車両用開閉体制御装置が搭載される車両の概略構成例を示す側面図である。図11は、図10における車両用開閉体制御装置の構成例を示す平面図である。図10に示す車両510は、例えば、ワンボックス車である。車両510を形成する車体511の側部には、ガイドレール514に沿って開口部512を開閉するスライドドア(開閉体)513が設けられる。スライドドア513には、図11に示すように、ローラアッシー513aが連結される。ローラアッシー513aは、スライドドア513と共に車体511の側部に固定されたガイドレール514に沿って移動する。
その結果、スライドドア513は、図10および図11に示されるように、「全閉状態」と「全開状態」との間で車両510の前後方向に移動することで開口部512を開閉する。ここで、ガイドレール514の車両510の前方側の部分には、図11に示すように、車室内側(図中上側)に湾曲された引き込み部514aが設けられる。ローラアッシー513aが引き込み部514aに案内されることで、スライドドア513は、開口部512を閉塞するとともに、車体511の側面に対して同一面に収められる。なお、詳細には、このような車体511の中央部に設けられるガイドレール514に加えて、車体511の上下部にもそれぞれガイドレール(図示せず)が設けられる。
また、車両510には、図10に示されるように、全開状態のスライドドア513を保持し、閉方向に動かないようにするためのラッチ機構515が設けられる。したがって、スライドドア513を全開状態にするためには、スライドドア513をラッチ機構515が作動する箇所まで確実に移動させる必要がある。ラッチ機構515は、詳細は省略するが、例えば、スライドドア513の全開状態において、スライドドア513に固定されたラッチ部品と車体511に固定されたラッチ部品とが嵌合するような構造を備える。車体511のラッチ部品は、例えば、前述した車体511の上下部のガイドレール(図示せず)に設置される。
図11において、車両510には、スライドドア513を自動的に開閉するパワースライドドア装置(車両用開閉体制御装置)520が搭載される。パワースライドドア装置520は、この例では、ケーブル式の開閉装置であり、駆動ユニット521と、開側ケーブル522aと、閉側ケーブル522bと、コントローラ(ECU)531とを備える。駆動ユニット521は、例えば、車体511の車室内で、かつガイドレール514の延伸方向における略中央部に配置され、モータMT2を用いてスライドドア513を開閉駆動する。コントローラ531は、駆動ユニット521内のモータMT2を制御する。
開側ケーブル522aおよび閉側ケーブル522bは、共にローラアッシー513aを介してスライドドア513に連結され、駆動ユニット521の動力をスライドドア513に伝達する機能を担う。具体的には、開側ケーブル522aは、車両510の後方側にある第1反転プーリ523aを介して駆動ユニット521の内部に引き込まれ、閉側ケーブル522bは、車両510の前方側にある第2反転プーリ523bを介して駆動ユニット521の内部に引き込まれる。これにより、駆動ユニット521は、開側ケーブル522aを巻き取ることでスライドドア513を開方向に駆動し、閉側ケーブル522bを巻き取ることでスライドドア513を閉方向に駆動する。
図12は、図11における駆動ユニットの構成例を示す正面図である。図13は、図12におけるドラムの構成例を示す斜視図である。図12に示す駆動ユニット521は、プラスチック等の樹脂材料よりなるケース530を備える。ケース530は、駆動ユニット521を構成する各部材ないし機構を支持するフレームとしても機能する。駆動ユニット521は、ケース530に設けられた4箇所の固定部FPを介して、車体511(図10、図11参照)にボルト等(図示せず)で固定される。
ケース530には、駆動ユニット521の動力源となるモータMT2が設けられる。モータMT2は、例えば、正逆方向に回転可能な扁平形状のブラシレスモータである。ブラシレスモータを用いることで、駆動ユニット521の厚み寸法の増大を抑制することが可能になる。ケース530の内部かつモータMT2の近傍には、遊星歯車減速機よりなる減速機構(図示せず)が設けられる。減速機構は、モータMT2の回転を所定の比率で減速することで高トルク化し、この高トルク化された駆動力で出力軸532を回転させる。
また、減速機構と出力軸532との間には、電磁クラッチ(図示せず)が設けられる。スライドドア513を手動で開閉操作する際には、この電磁クラッチが開放されることで、減速機構と出力軸532との間の動力伝達経路が遮断される。これにより、小さい力でスライドドア513をスムーズに開閉操作できるようになる。ケース530の略中心部分には、略円筒形状に形成されたドラム収容室530aが設けられる。ドラム収容室530aは、モータMT2に対して同軸上に配置され、その内部には、ドラム533が回転自在に収容される。
ドラム533は、図13に示されるように、外周面に螺旋状の案内溝533aを備えた略円柱形状に形成され、その軸心は、ドラム収容室530aに突出された出力軸532に固定される。開側ケーブル522a(閉側ケーブル522bも同様)の一端は、係止ブロック534によりドラム533に固定される。開側ケーブル522aは、ドラム533が反時計回りに回転した場合に、軸方向の一方側から案内溝533aに沿って巻き付けられる。閉側ケーブル522bは、ドラム533が時計回りに回転した場合に、軸方向の他方側から案内溝533aに沿って巻き付けられる。
図12において、ドラム収容室530aの裏側の部分で、かつ開側テンショナ機構540aおよび閉側テンショナ機構540b寄りの部分(図中下部)には、基板収容室(図示せず)が設けられる。基板収容室には、モータMT2および電磁クラッチの動作を制御し、図11のコントローラ531に該当する制御基板が収容される。制御基板(コントローラ531)は、コネクタ接続部535a,535bを介して、車両510に搭載されるバッテリ(電源)や車室内の操作スイッチ等に電気的に接続される。
ここで、制御基板(コントローラ531)は、操作スイッチの「開操作」に応じてモータMT2を反時計回りに回転駆動する。これに伴い、出力軸532およびドラム533は、反時計回りに高トルクで回転し、開側ケーブル522aは、スライドドア513を牽引しつつドラム533に巻き取られる。その結果、スライドドア513は、自動的に開方向に制御される。この際に、閉側ケーブル522bは、ドラム533からケース530の外部に送り出される。
同様に、制御基板(コントローラ531)は、操作スイッチの「閉操作」に応じてモータMT2を時計回りに回転駆動する。これに伴い、出力軸532およびドラム533は、時計回りに高トルクで回転し、閉側ケーブル522bは、スライドドア513を牽引しつつドラム533に巻き取られる。その結果、スライドドア513は、自動的に閉方向に制御される。この際に、開側ケーブル522aは、ドラム533からケース530の外部に送り出される。なお、各ケーブル522a,522bは、駆動ユニット521の出入り口と反転プーリ523a,523b(図11参照)との間の区間では可撓性を有するアウターチューブTUによって覆われ、その内部を移動するようになっている。
ケース530には、ドラム収容室530aに隣接して、開側テンショナ収容室530bおよび閉側テンショナ収容室530cが設けられる。開側テンショナ収容室530bおよび閉側テンショナ収容室530cは、それぞれ、開側ケーブル522aおよび閉側ケーブル522bに所定の張力を付与する開側テンショナ機構540aおよび閉側テンショナ機構540bを収容する。開側テンショナ機構540aおよび閉側テンショナ機構540bのそれぞれは、プーリ軸545を基準に回転するプーリ546と、プーリ546を押圧するコイルスプリング(弾性部材)544とを備える。
開側ケーブル522aは、開側テンショナ機構540aのプーリ546に巻き掛けられたのち、ドラム533に巻き付けられる。同様に、閉側ケーブル522bは、閉側テンショナ機構540bのプーリ546に巻き掛けられたのち、ドラム533に巻き付けられる。この際に、開側テンショナ機構540aおよび閉側テンショナ機構540bは、それぞれ、プーリ546をコイルスプリング544によって押圧することで、開側ケーブル522aおよび閉側ケーブル522bの弛みを除去する。例えば、各ケーブル522a,522bは、重量が大きいスライドドア513を繰り返し牽引することで、ケーブル長が伸びる場合がある。各テンショナ機構540a,540bは、このケーブル長の伸びに伴う弛みを除去する。
車両510のコントローラ531も、図4のコントローラ13と同様の構成となっている。コントローラ531では、例えば、モータMT2の駆動電流の電流値等によりモータMT2の回転状態が検出される。
スライドドアでは、モータMT2に掛かる負荷だけでなく、ガイドレール514の形状によるケーブル(開側ケーブル522a、閉側ケーブル522b)の弛み具合によってもモータMT2の駆動電流が変動する。このため、コントローラ531の挟み込み判定閾値設定部は、モータMT2の駆動電流や、ケーブルの弛み具合に応じて、挟み込み判定閾値を設定する。
本実施の形態の構成においても、実施の形態1における各効果が得られる。これらの効果に加え、本実施の形態では、モータMT2の駆動電流や、ケーブルの弛み具合に応じて、挟み込み判定閾値が適切な値に設定される。また、本実施の形態においても、実施の形態1の各変形例を適用可能である。
例えば、実施の形態1で述べた<第2変型例>のように、スライドドア513が全開状態と全閉状態との間で停止した後、モータMT2の動作が再開される場合も、図9に示すように、再起動マスク時間TM2をマスク時間TM1と同じ時間に設定することが可能である。具体的に述べると、スライドドアでは、再起動の際、ケーブルの弛みに起因したモータMT2の駆動電流の乱れが発生することがあるが、再起動マスク時間TM2経過後の第3挟み込み判定閾値をモータMT2の駆動電流に基づいた適切な値に設定することにより、再起動マスク時間TM2をマスク時間TM1と同じ時間に設定することが可能である。再起動時の第3挟み込み判定閾値は、例えば第1挟み込み判定閾値と同じでも構わないし、一時的に第1挟み込み判定閾値より高い値に設定されてもよい。この場合でも、挟み込み判定閾値は、最終的に第2挟み込み判定閾値まで低下するので、誤検出の発生を抑えつつ、障害物の挟み込みを短時間で検出することが可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
11…テールゲート、12…アクチュエータ、13…コントローラ、110…モータ制御部、111…モータ指令部、113…モータ回転状態検出部、115…電流検出部、117…挟み込み判定部、119…挟み込み判定閾値設定部、123…マスク設定部、513…スライドドア、522a…開側ケーブル、522b…閉側ケーブル、MT1、MT2…モータ

Claims (9)

  1. 車両用開閉体を動作させるモータと、
    前記車両用開閉体を操作するための操作手段と、
    前記モータの回転状態に基づき前記モータを制御するモータ制御部と、
    を備え、
    前記モータ制御部は、
    前記モータに供給される駆動電流の電流値に基づき前記モータの前記回転状態を検出するモータ回転状態検出部と、
    前記モータの前記回転状態に基づき障害物の挟み込み判定を行う挟み込み判定部と、
    前記挟み込み判定を行うための挟み込み判定閾値を設定する挟み込み判定閾値設定部と、
    前記車両用開閉体が動作を開始してから所定のマスク時間が経過するまで、前記挟み込み判定を行わないよう前記挟み込み判定部を制御するマスク設定部と、
    前記操作手段からの操作信号および前記障害物の挟み込み判定結果に基づき前記モータを制御するモータ指令部と、
    を備え、
    前記モータ回転状態検出部によって前記車両用開閉体が停止していると検出された場合に、前記操作手段によって前記モータ指令部に前記操作信号が出力され前記車両用開閉体の動作が開始されると、
    前記挟み込み判定閾値設定部は、
    前記マスク時間が経過すると前記挟み込み判定閾値を第1挟み込み判定閾値に設定し、第1設定時間経過後、前記挟み込み判定閾値を前記第1挟み込み判定閾値とは異なる第2挟み込み判定閾値に設定する、車両用開閉体制御装置。
  2. 前記挟み込み判定閾値設定部は、
    前記挟み込み判定閾値を第1挟み込み判定閾値から前記第2挟み込み判定閾値まで段階的に変化させる、
    請求項1に記載の車両用開閉体制御装置。
  3. 前記モータ回転状態検出部によって前記車両用開閉体が前記全閉状態と前記全開状態との間の途中位置で停止していると検出された場合に、前記操作手段によって前記モータ指令部に前記操作信号が出力され前記車両用開閉体の動作が再開されると、
    前記挟み込み判定閾値設定部は、
    前記マスク時間としての再起動マスク時間が経過すると、前記挟み込み判定閾値を前記第1挟み込み判定閾値と前記第2挟み込み判定閾値との間の第3挟み込み判定閾値に設定し、第2設定時間経過後、前記挟み込み判定閾値を第2挟み込み判定閾値に設定する、
    請求項1に記載の車両用開閉体制御装置。
  4. 前記挟み込み判定閾値設定部は、
    前記挟み込み判定閾値を第3挟み込み判定閾値から前記第2挟み込み判定閾値まで段階的に変化させる、
    請求項3に記載の車両用開閉体制御装置。
  5. 前記再起動マスク時間は、前記全閉状態又は前記全開状態における前記マスク時間より短い、
    請求項3に記載の車両用開閉体制御装置。
  6. 前記挟み込み判定閾値は、前記モータに供給される前記駆動電流の前記電流値に基づき設定される、
    請求項1に記載の車両用開閉体制御装置。
  7. 前記車両用開閉体は、テールゲートである、
    請求項1に記載の車両用開閉体制御装置。
  8. 前記車両用開閉体は、スライドドアである、
    請求項1に記載の車両用開閉体制御装置。
  9. 前記挟み込み判定閾値設定部は、
    前記スライドドアを開閉するケーブルの弛み具合に応じて、前記挟み込み判定閾値を設定する、
    請求項8に記載の車両用開閉体制御装置。
JP2020024884A 2020-02-18 2020-02-18 車両用開閉体制御装置 Active JP7365927B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020024884A JP7365927B2 (ja) 2020-02-18 2020-02-18 車両用開閉体制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020024884A JP7365927B2 (ja) 2020-02-18 2020-02-18 車両用開閉体制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021130904A true JP2021130904A (ja) 2021-09-09
JP7365927B2 JP7365927B2 (ja) 2023-10-20

Family

ID=77550586

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020024884A Active JP7365927B2 (ja) 2020-02-18 2020-02-18 車両用開閉体制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7365927B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7407464B2 (ja) 2022-02-14 2024-01-04 扶桑電機工業株式会社 自動ドアの駆動装置及び方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07238742A (ja) * 1994-02-28 1995-09-12 Oi Seisakusho Co Ltd 開閉体の駆動制御装置
JP2009161993A (ja) * 2008-01-08 2009-07-23 Mitsuba Corp 車両用自動開閉装置
JP2013002110A (ja) * 2011-06-15 2013-01-07 Aisin Seiki Co Ltd 開閉体制御装置
JP2018009316A (ja) * 2016-07-12 2018-01-18 アスモ株式会社 開閉部材駆動装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07238742A (ja) * 1994-02-28 1995-09-12 Oi Seisakusho Co Ltd 開閉体の駆動制御装置
JP2009161993A (ja) * 2008-01-08 2009-07-23 Mitsuba Corp 車両用自動開閉装置
JP2013002110A (ja) * 2011-06-15 2013-01-07 Aisin Seiki Co Ltd 開閉体制御装置
JP2018009316A (ja) * 2016-07-12 2018-01-18 アスモ株式会社 開閉部材駆動装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7407464B2 (ja) 2022-02-14 2024-01-04 扶桑電機工業株式会社 自動ドアの駆動装置及び方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7365927B2 (ja) 2023-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4861881B2 (ja) シートベルト巻取装置、シートベルト装置及びシートベルト巻取方法
US7607963B2 (en) Control apparatus for opening/closing vehicle door
JP4472299B2 (ja) モータ付シートベルト巻き取り装置の制御方法及び装置
JP7365927B2 (ja) 車両用開閉体制御装置
JP3857605B2 (ja) 車両用自動開閉装置
JP2007113205A (ja) ワイヤ巻回装置
JP2006044300A (ja) ウエビング巻取装置
JP2001193353A (ja) 電動スライドドアの開閉制御装置
JP2005139899A (ja) 自動車用スライドドア開閉装置
JP2005271614A (ja) 車両用自動開閉装置
JP6643862B2 (ja) モータ制御装置
JP7122983B2 (ja) 車両用開閉体制御装置
CN114320073A (zh) 移动体移动装置
JPH1136703A (ja) スライド式ドア開閉装置
JP4857943B2 (ja) 車両用開閉体の制御装置
JP4354880B2 (ja) 開閉装置
JP3672152B2 (ja) 自動車用スライドドア開閉装置
JP2021139138A (ja) 車両用開閉体制御装置
CN111101806A (zh) 驱动单元
JP6923321B2 (ja) 車両用自動開閉制御装置
JP2007204982A (ja) ドア駆動装置
JP7296870B2 (ja) 車両用開閉体制御装置
JP4220399B2 (ja) 車両用自動開閉装置
JP7303133B2 (ja) テールゲート制御装置
JP4491518B2 (ja) スライドドア開閉装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220829

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230509

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230704

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230801

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230905

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20230913

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231010

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7365927

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150