JP2001193353A - 電動スライドドアの開閉制御装置 - Google Patents

電動スライドドアの開閉制御装置

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JP2001193353A
JP2001193353A JP2000038628A JP2000038628A JP2001193353A JP 2001193353 A JP2001193353 A JP 2001193353A JP 2000038628 A JP2000038628 A JP 2000038628A JP 2000038628 A JP2000038628 A JP 2000038628A JP 2001193353 A JP2001193353 A JP 2001193353A
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pulse
door
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motor
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Tatsuya Imakura
達也 今倉
Koichi Nakabayashi
幸一 中林
Chiharu Azuma
千晴 東
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Nippon Cable System Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライドドアがどの位置にあっても手動から
自動へ移行可能とし、運転席付近の操作スイッチを操作
しなくても、自動開閉を可能とする。 【解決手段】 スライドドアの開閉に応じて発生する位
相がずれた2つのパルスからスライドドアの作動方向を
判断する。一方のパルスbの立ち上がり時点で他方のパ
ルスaがHレベルの時はスライドドアが開方向と判断
し、パルスaがLレベルの時はスライドドアが閉方向と
判断する。所定のパルス数以上の場合は、スライドドア
の開閉と判断し、モータをそれぞれ開方向、閉方向に回
転させて、制御モードを手動から電動アシストへ移行さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車などの電気
駆動によるスライド式のドアを開閉制御する開閉制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の側面に配されているスライドド
アは、一般的に側壁の上端部、中間部および下端部に設
けているアッパーレール、センターレールおよびロアレ
ールの3本のレールによりガイドされ、開閉自在として
いる。そして通常は手動でスライドドアを開閉している
が、最近ではこのスライドドアを電気駆動により開閉駆
動するものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の電動式のスラ
イドドアの開閉操作は、運転席の近傍に配置した操作ス
イッチにより行なうようになっており、運転席からスラ
イドドアを開閉操作する場合には便利である。しかしな
がら外部や後部座席からスライドドアを開閉する場合
は、手動により操作しなければならない。
【0004】本発明は上述の点に鑑みて提供したもので
あって、スライドドアがどの位置にあっても手動から自
動への移行を可能とし、運転席付近の操作スイッチを操
作しなくても、自動開閉を可能として利便性を向上させ
ることを目的とした電動スライドドアの開閉制御装置を
提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のスライドドアの
開閉制御装置は、自動車の側面に沿って前後に移動自在
に設けられるスライドドアと、スライドドアに連結さ
れ、自動車の側面に沿ってループ状に配されているケー
ブルと、そのケーブルを巻き取り、送り出すドラムと、
クラッチを介して前記ドラムを回転させるモータとを備
えた電動スライドドアの開閉制御装置であって、前記ド
ラムの回転方向によって位相がずれた2つのパルス列を
発生させるパルス発生手段と、それらのパルス列の発生
順序からスライドドアの移動方向を識別する移動方向識
別手段と、その移動方向識別手段からの出力に基づき、
スライドドアの移動方向にモータを回転させる駆動制御
手段とを備えていることを特徴としている。
【0006】このような開閉制御装置では、前記パルス
発生手段が、円周方向に等間隔で配列される被検出部を
備えた、前記ドラムと協働回転する回転板と、その回転
板の被検出部を検出する、円周方向にずらして設けた2
個の検出部とからなるものが好ましい。なおここで「円
周方向にずらして」とは、同位置を除くほか、同位相に
なってしまう「被検出部の間隔の整数倍」の位置、およ
び回転方向が異なっても位相差が同じになる「被検出部
の間隔の1/2の奇数倍」の位置をも除くことを意味す
る。
【0007】さらに前記パルス発生手段から発生したパ
ルス数をカウントし、そのパルス数が所定の数以上にな
ったときに前記駆動制御手段によりモータを回転させる
ものが好ましい。さらにパルス発生手段から発生するパ
ルスの幅を検出する手段をさらに備え、そのパルス幅が
所定の値より大きい場合に、モータを停止させるものが
好ましい。
【0008】また、スライドドアの位置が全開近傍か、
中間部か、全閉近傍かを検出するドア位置検出手段をさ
らに備えており、スライドドアが全開または全閉位置と
検出された場合、スライドドアが閉作動中であって中間
部の場合は、モータを反転させた後に停止させるものが
一層好ましい。
【0009】前記移動方向識別手段は、一方のパルス列
のパルスの立ち上がりの時に他方のパルス列のパルスの
レベルを検出し、そのレベルがHレベルのときに、スラ
イドドアが開方向と判定し、Lレベルのときに、スライ
ドドアが閉方向と判定するものにより構成することがで
きる。
【0010】前記回転板を備えた移動方向識別手段で
は、回転板が、被検出部として周縁に導通部と不導通部
とを交互に形成した電路板であり、前記検出部が、所定
の間隔をあけて配置された2個のブラシであるものが好
ましい。
【0011】
【作用および発明の効果】本発明の開閉制御装置では、
スライドドアが手動操作で一方向に移動すると、スライ
ドドアに連結されているケーブルを介してドラムが対応
する方向に回転させられる。それにより、パルス発生手
段がその回転方向に対応した順序で位相がずれた2つの
パルス列を発生する。そして移動方向識別手段がそれら
のパルス列の順序に基づき、スライドドアの移動方向を
自動的に識別する。それにより駆動制御手段が、ドラム
が回転していた方向にドラムを駆動するべく、モータを
回転させる。そして以後はドラムによって駆動されるケ
ーブルの引き力により、スライドドアが移動することに
なる。このように本発明の制御装置では、外部や後部座
席からスライドドアを手動で操作する場合に、自動的に
手動操作から自動開閉操作に移行する。すなわち、スラ
イドドアの動き自体が開閉操作のスイッチの役割を果た
す。したがって開閉操作の利便性が向上する。
【0012】請求項2記載の開閉制御装置では、ドラム
が回転すると、回転板も対応する方向に回転する。それ
により円周方向に等間隔で配列された被検出部が順に移
動し、2個の検出部が被検出部を順に検出する。その場
合、2個の検出部が円周方向にずれているので、回転方
向により、位相のずれの程度が異なる。したがってその
位相のずれを移動方向識別手段で識別し、回転方向に応
じた信号を出力し、ドラムが回転する方向に合わせてモ
ータを駆動する。
【0013】請求項3の開閉制御装置では、パルス発生
手段から発生したパルス数をカウントし、所定のパルス
数以上のときに電気駆動による開閉操作に移行する。し
たがって、わずかにドアが移動した場合などに、誤って
スライドドアを自動開閉することを防止することができ
る。
【0014】請求項4記載の開閉制御装置では、パルス
発生手段から発生するパルス幅(周期)が所定の値より
大きい場合に、モータを停止させる。したがって、スラ
イドドアが異物を挟み込んだり、またはスライドドアが
全開位置、全閉位置に達したときのようにモータの負荷
が大きくなった場合には、パルス幅が所定の値より大き
くなり、モータが停止する。それによりモータやその周
辺機構を保護することができる。また、スライドドアが
人や物を挟みんだ場合には、その挟み込んだものを保護
することができる。
【0015】請求項5記載の開閉制御装置では、スライ
ドドアの位置が全開、全閉近傍の場合にはモータを停止
させ、スライドドアが閉作動中であってそれ以外の位置
ではモータを反転させた後に停止させている。したがっ
て全閉位置や全開位置でのドアの正確な停止を維持する
ことができ、しかもスライドドアが閉じていく途中で人
や物を挟み込んだときには、スライドドアがいくらか開
くので、挟み込んだ人や物を保護することができ、しか
も抜き取りやすい。
【0016】請求項6記載の電動スライドドアの開閉制
御装置では、パルス発生手段から位相をずらしたパルス
を発生させ、一方のパルスの立ち上がりの時に他方のパ
ルスのレベルを検出し、そのレベルがHレベルのときに
スライドドアが開方向と判定し、Lレベルのときにスラ
イドドアが閉方向と判定する。したがって簡単な構成で
スライドドアの作動(移動)方向を容易に判定できる。
【0017】請求項7記載の電動スライドドアの開閉制
御装置では、第1電路板の周縁に導通部と不導通部とを
交互に形成すると共に、所定の間隔をあけて2つのブラ
シを配置している。したがって第1電路板の回転方向に
応じて、いずれか一方のパルス列の位相が他方のパルス
列の位相より先行し、そのずれに基づき、スライドドア
の移動方向を判定することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】つぎに図面を参照しながら本発明
の電動スライドドアの開閉制御装置の実施の形態を説明
する。図1は本発明の開閉制御装置を備えた自動車の一
実施形態を示す概略構成図、図2は本発明の開閉制御装
置の制御対象である開閉機構の一実施形態を示す斜視
図、図3はその開閉機構におけるケーブル駆動ユニット
の平面図、図4はそのケーブル駆動ユニットの一部断面
正面図、図5および図6はそれぞれ本発明にかかわる第
1電路板および第2電路板の実施形態を示す平面図、図
7は本発明の開閉制御装置の一実施形態を示すブロック
図、図8および図9はそれぞれ図5の第1電路板の要部
拡大平面図、図10および図11はそれぞれ本発明の開
閉制御装置における移動方向検出作用を示す説明図、図
12は本発明の開閉制御装置における開閉速度検出作用
を示す説明図、図13および図14はそれぞれ本発明の
開閉制御装置の実施形態の主要な作用を示すメインルー
チンのフローチャート、図15〜21はそれぞれ本発明
の開閉制御装置の実施形態の途中停止処理を示すフロー
チャート、図22は本発明の開閉制御装置におけるパル
ス幅の検知による開閉制御の実施形態を示すフローチャ
ート、図23は本発明の開閉制御装置におけるスライド
ドアの作動方向を検知して電動アシスト制御を行なう場
合のフローチャートである。
【0019】まず、図1〜6を参照してスライドドアの
開閉制御装置および制御対象の基本的な構成について説
明する。図1に示すように、自動車1の側面には前後方
向に開閉自在としたスライドドア2が設けられており、
スライドドア2の前部の上下は、自動車1の側面の上部
および下部に前後方向に設けられているアッパーレール
とロアレールにより、摺動自在に案内されている。ま
た、スライドドア2の後部の上下方向における中間部
は、自動車1の後部の中間部に前後方向に設けられてい
るセンターレール3により走行自在に案内されている。
【0020】センターレール3の周囲には、本発明の開
閉制御装置の制御対象である機構部分4が設けられ、そ
の機構部分4の下方に開閉制御装置の主要な制御回路を
備えたコントローラ5が配置されている。機構部分4
は、センターレール3の前後に設けられる前プーリアッ
センブリ6と、後プーリアッセンブリ7と、ケーブル駆
動ユニット8と、それらを連結するケーブルアッセンブ
リ(コントロールケーブル)9とから構成されている。
なお、符号10はバッテリーであり、回路全体に電源を
供給している。
【0021】スライドドア2には、公知のドアロック1
1、リリースアクチュエータ12、それらをコントロー
ルケーブル13、14を介して駆動するクローザー15
などが設けられている。また、スライドドア2の全閉時
にスライドドア2側に電源を供給するためのジャンクシ
ョンスイッチ16(16a、16b)が、スライドドア
2側と自動車1の本体側とに設けられている。なお、符
号17は、センターレール3内を転動するローラを備え
たローラアッセンブリであり、さらに、スライドドア2
の前縁には、手などの挟み込みを検出するためのタッチ
センサー18が配置されている。
【0022】またドライバーズシートのまわりには、コ
ントローラ5の電源を入り切りするためのメインスイッ
チ19、スライドドア2の開閉および停止を意図的に操
作するための操作スイッチ20が設けられており、パー
キングレバーには、パーキングレバーを引いていること
を検出するパーキングスイッチ21が取り付けられてい
る。さらに、自動車1の前部には車速センサー22が設
けられている。それらのメインスイッチ19、操作スイ
ッチ20、パーキングスイッチ21および車速センサー
22などは、コントローラ5に対し、所定の信号を送る
ためのワイヤーハーネスで接続されている。
【0023】センターレール3は図2に示すように、前
端部(図2の左側)で自動車1の内側に湾曲しており、
他はほぼ直線状である。センターレール3は、金属板を
折曲形成したものであり、その断面形状はローラアッセ
ンブリ17のローラが転動する略コ字状の溝を備えた形
状となっている。センターレール3は自動車1の側壁の
アウターパネルに形成した凹溝内に嵌め込むように固定
され、また、上記ローラアッセンブリ17の腕部17a
はスライドドア2側に固定されている。
【0024】前プーリアッセンブリ6は、センターレー
ル3の前端近辺に配置され、車体のアウターパネルに取
り付けられており、後プーリアッセンブリ7はセンター
レール3の後端近辺に配置され、同じく車体のアウター
パネルに取り付けられている。前プーリアッセンブリ6
からは、前側のケーブルアッセンブリ9の導管24が後
方に延びており、その端部はケーブル駆動ユニット8に
連結されている。また、後プーリアッセンブリ7に取り
付けられる後側のケーブルアッセンブリ9の導管25は
前方に延びて、その端部はケーブル駆動ユニット8に連
結されている。
【0025】ケーブル駆動ユニット8から出てくる一方
の内索26は、前側の導管24に通されて前プーリアッ
センブリ6に達し、そこで導管24から出て、ほぼ12
0度向きを変え、センターレール3の溝部内に入る。そ
の内索26は、センターレール3の溝部の上部の空間内
を通り、その端部に固着したケーブルエンドは、ローラ
アッセンブリ17のエンドホルダーに係止される。ケー
ブル駆動ユニット8から出てくる他方の内索27は、後
側の導管25に通されて後プーリアッセンブリ7に達
し、そこで導管25から出て、ほぼ180度向きを変
え、センターレール3の後端から溝部内に入る。その内
索27は、センターレール3の溝部の上部の空間内を通
り、その端部に固着したケーブルエンドはエンドホルダ
ーに係止される。
【0026】このように内索26、27は閉ループ状に
配索されているので、ケーブル駆動ユニット8のドラム
(図4の符号52参照)で一方の内索26を巻き取り、
他方の内索27を送り出すことにより、ローラアッセン
ブリ17を前進させることができる。それによりスライ
ドドア2が閉じる。また、一方の内索26を送り出し、
他方の内索27を巻き取ることにより、ローラアッセン
ブリ17が後退し、スライドドア2が開く。
【0027】つぎに図3および図4を参照してケーブル
駆動ユニット8の構成について説明する。ケーブル駆動
ユニット8は、ベースブラケット51と、このベースブ
ラケット51の下面側に配置したドラム52と、上面側
に配置したモータM、減速機Gおよびクラッチ53とを
備えている。ドラム52は、内索26、27を巻き取
り、送り出すためのものであり、通常は合成樹脂で成形
されている。ベースブラケット51は、たとえば自動車
1のタイヤハウスを形成するインナーパネルの上など、
適切なスペースに設置される。
【0028】図4に示すように、ドラム52はベースブ
ラケット51の下面側に取り付けた箱状のハウジング5
4内に収納されており、クラッチ53の出力軸55に固
定されている。また、ドラム52の周囲には、内索2
6、27を巻き付けるための螺旋状のガイド溝が形成さ
れ、内索26、27の端部に固着したケーブルエンド2
6a、27aを係止するための凹所56が設けられてい
る。
【0029】ハウジング54には、さらに導管24、2
5の端部に固着したアウターエンド41を摺動自在に収
納するガイド穴57が設けられている。なお、この実施
形態の場合、2本のガイド穴57同士は互いに平行であ
る。アウターエンド41の一端には、バネ収納部を兼ね
る円筒状のガイド部41aが設けられている。そして、
ハウジング54の壁54aとアウターエンド41との間
には、バネ58が内索26、27を取り巻くように介在
されている。なお、この実施形態では、上記バネ58は
圧縮コイルバネである。
【0030】また、クラッチ53として、モータM側
(入力側)からの往復2方向の回転をそれぞれドラム5
2側の往復2方向の回転に伝達し、ドラム52側(出力
側)からのトルクをモータM側(減速機G側)には伝え
ず、空回りさせる2ウエイクラッチを採用している。も
ちろん、電磁クラッチを用いてもよい。
【0031】また、この実施形態では、減速機Gの出力
軸59に第1ギア60が固着され、クラッチ53の入力
部である外周リングに取り付けた第2ギア61とを噛合
させている。なお、減速機Gおよびクラッチ53は、そ
れぞれ金属板を折り曲げ加工をしたケーシング62、6
3によってベースブラケット51に取り付けられてい
る。前記モータMは、減速機Gのハウジング64に固定
され、減速機Gと共にモータ・減速機アッセンブリを構
成している。
【0032】さらに、この実施形態では、ドラム52の
ボスに短いシャフト65が同心状に固定され、そのシャ
フト65には、モータMの制御用のパルスを発生させる
ための導電パターンが形成された第1電路板66が固定
されている。また、シャフト65にはピニオン67が一
体に形成されており、ハウジング54に回転自在に取り
付けられた第3ギア68と噛み合っている。その第3ギ
ア68の表面には、ドアが所定の反転領域にあるか否か
を検出するための導電パターンが形成されている第2電
路板69が固定されている。
【0033】上記のように構成されるケーブル駆動ユニ
ット8では、モータMが一方向に回転すると、その回転
は減速機Gで減速されて第1ギア60に伝達され、第1
ギアと噛合している第2ギア61が回転し、クラッチ5
3の出力軸55が回転する。それによりドラム52が一
方向に回転し、一方の内索、たとえば前側の内索26が
ドラム52に巻き取られ、他方の内索27がドラム52
からほどき出される。それにより、内索26、27のル
ープが一方向に循環走行し、ローラアッセンブリ17を
通じてスライドドア2が閉じる方向に移動する。
【0034】逆にモータMが反対方向に回転すると、前
述と同様にして後側の内索27がドラム52に巻き取ら
れ、前側の内索26がドラム52から送り出されるの
で、内索26、27のループが逆方向に循環走行し、ス
ライドドア2が開く方向に移動することになる。
【0035】つぎに、スライドドア2を手動操作で開閉
する場合は、スライドドアの移動に伴って前側の内索2
6がドラム52から引き出される。そしてそのときのド
ラムの回転により、後側の内索27がドラム52に巻き
取られる。またスライドドア2を閉じる場合は、ドラム
52を逆方向に回転させながら、内索26、27が逆方
向に循環走行する。そしていずれの方向に移動する場合
でも、クラッチ53の出力軸55側のトルクは入力側に
伝わらず、空回りするので、手動で開閉することができ
る。
【0036】図5は上記第1電路板66の平面図を示し
ている。第1電路板66は円板状を呈しており、その中
央には、シャフト65が挿通する孔30が穿孔され、こ
の孔30の周囲に電極が形成されていない不導通部31
が円環状に形成されている。さらに、この不導通部31
の周囲には導通部としての導電パターン32が形成され
ている。導電パターン32は実質的に円環状を呈し、そ
の周縁部は放射状に配列される多数の細い扇状の部分と
して形成されている。それらの細い扇状の導電パターン
32の間には、同様に放射状に配列された細い扇状の不
導通部33が形成されている。
【0037】第1電路板66の周縁部には、導電パター
ン32のピッチの5/4倍の間隔で2個のブラシ34、
35(図8および図9参照)が摺動自在に配置されてい
る。また、図示していないが、導電パターン32の中心
側には、たとえばHレベルに維持されているコモンブラ
シが摺動自在に配置されている。したがって第1電路板
66が回転すると、第1のブラシ34が導電パターン3
2と不導通部33の上を交互に摺動することにより、各
ブラシ34、35の電位はHレベルとLレベルとを交互
に繰り返し、図10に示すような位相が90度ずれたモ
ータ制御用の矩形波のパルス列a、bが発生する。
【0038】図6は第2電路板69の平面図を示してい
る。この第2電路板69も基本的に円環状を呈してお
り、中央には前述の第3ギア68(図4参照)の軸と係
合するための切り欠き円状の孔36が穿孔されている。
またその孔36の周囲には、不導通部37が円環状に形
成され、さらに、この不導通部37の周囲に導通部とし
ての導電パターン38が形成されている。そして、導電
パターン38の周縁部の一部には、略扇状の不導通部3
9が形成されている。なお図4に示すように、第2電路
板69が乗っている第3ギヤ68は、シャフト65の周
囲のピニオン67と噛み合うことにより、ドラム52の
回転に対して減速される。その場合の減速比は、スライ
ドドアの開閉の間に第3ギア68が1回転する程度にし
ている。
【0039】また第2電路板69の表面には図示してい
ないブラシが摺動自在に設けられている。そしてそのブ
ラシが導電パターン38の導通部あるいは不導通部39
に接することにより、スライドドアの位置を検出するよ
うにしている。ここで略扇状の不導通部39は、スライ
ドドアが閉じる直前の位置からいくらか開いた位置まで
の間の「反転領域」に対応しており、それによりブラシ
の電位がHレベルであるかLレベルであるかにより、
「反転領域」か「非反転領域」かを検出することができ
る。なお「反転領域」はスライドドアが物を挟んだと
き、その位置でモータを停止させず、いくらか反転させ
て隙間を拡げた後にモータを停止させる範囲である。
【0040】図7は、開閉制御装置のコントローラ5と
周辺機器との接続状態を示すブロック図である。全体の
制御を司るコントローラ5は、CPU43と、制御プロ
グラムやデータを格納したメモリ44と、図示されてい
ない入出力インターフェースなどで構成されている。メ
インスイッチ19、操作スイッチ20、パーキングスイ
ッチ21、タッチセンサー18、車速センサー22、第
1電路板66、第2電路板69からの信号やパルスはコ
ントローラ5のCPU43に入力され、その信号などに
応じてリリースモータmやドア用のモータMを回転制御
するようになっている。
【0041】本実施形態では、前述のようにスライドド
ア2の移動方向が開方向か、それとも閉方向かを判断す
るために、第1電路板66から90度位相をずらせた2
種のパルス列を発生させており、そのため図8に示すよ
うに、不導通部のピッチの5/4倍程度位置をずらせた
2つのブラシ34、35を配置している。そして第1電
路板66が矢印方向に回転すると、第1のブラシ34が
導通部と接しているときにHレベルとなり、不導通部と
接しているときにLレベルとなるので、第1のブラシ3
4はそれらに交互に接触していくことにより、たとえば
図10の上側に示す矩形波状のパルス列aが発生する。
他方、第2のブラシ35は、第1のブラシ34より1/
4ピッチ分だけ遅れて導通部および不導通部と接するの
で、第2のブラシ35からは90度位相が遅れたパルス
列bが発生する。なお第1のブラシ34と第2のブラシ
35の間隔は、不導通部のピッチの整数倍に1/4ピッ
チを加えた間隔、または不導通部のピッチの1/2の整
数倍以外の間隔であればよい。
【0042】そして本実施形態では、パルスbの各立ち
上がりの時点でパルスaがHレベルかLレベルかを判断
し、パルスbの立ち上がりの時点でパルスaがHレベル
であれば、第1導電板66が矢印方向に回転している
と、すなわちスライドドア2が開方向にスライドしてい
ると判定する。逆に、図11に示すように、パルスbの
立ち上がりの時点でパルスaがLレベルであれば、第1
導電板66が矢印とは逆方向に回転していると、すなわ
ちスライドドア2が閉方向にスライドしていると判定す
る。なお、これらの判定は、図7に示すコントローラ5
のメモリ44に記録したプログラムにしたがい、CPU
43でパルスaとパルスbのレベルを論理演算すること
により行なうことができる。
【0043】第1電路板66から発生されるパルス列
は、上記のようにスライドドアの移動方向を検出するほ
か、たとえばスライドドア2が手動により意図的に開閉
操作されているか否かの判定にも用いることができる。
すなわち、図12におけるパルスbの立ち上がりをトリ
ガとして、パルス数をカウントし、パルス数が一定数
(たとえば、50個)以上に達したときは、スライドド
ア2が意図的に操作されていると判断する。また、一定
数未満の場合は、移動量が少ないので、意図的な操作で
はなく、たとえば単にドアに何かが触れたための偶発的
な移動であると判定する。そしてその判定結果に基づ
き、意図的なスライドドアの外部操作の場合は、後述す
るようにスライドドア2の電動アシスト操作のモードに
移行する。またそうでない場合は、電動アシストモード
に移行しない。
【0044】また、第2電路板69の位置検出と共に、
スライドドア2の全開、全閉、または手や物の挟み込み
状態を判定することもできる。すなわち、第1電路板6
6から発生するパルス信号の幅(時間:周期)は、スラ
イドドアが一定の長さを移動した時間に相当するので、
その幅により、スライドドア2の作動速度を検知する。
そして作動速度がある規定値以上に遅くなった場合に、
ドアに負荷がかかっていると判断する。そして第2電路
板69からの信号により、そのときのスライドドアが前
述の「反転領域」にあれば、スライドドアと本体との間
に挟み込みを生じたと判断する。そしてスライドドアを
いくらか開く方向に反転させた後に停止させる。
【0045】また、スライドドアに負荷が加わっている
が、第2電路板69からの信号が、反転領域以外(非反
転領域:スライドドア2を反転させず、そのまま停止さ
せる領域)であれば、スライドドアが全閉位置、全開位
置、あるいはかなり開いている位置であるため、反転の
必要がないと判断し、スライドドアはその位置で停止さ
せる。なお上記の第1電路板66と第2電路板69の出
力信号は、コントローラ5のCPU43に送られ、メモ
リ44から読み出したプログラムにしたがって演算処理
され、判定結果が出力される。そしてその結果、モータ
Mの正転・逆転・停止などの制御が行なわれる。
【0046】ここで、第1電路板66からのパルス列は
上述したように第1のパルス列aと第2のパルスbの2
つがあるので、いずれのパルス列を採用することもでき
るが、本実施形態の場合は第2のパルス列bの信号を用
いてパルス数のカウントとパルス幅により、スライドド
ア2の作動速度を検知するようにしている。なお、パル
スbの1パルス当たり、スライドドア2の作動距離は約
2mmである。
【0047】また、上記の挟み込みが生じた場合、ドア
に負荷がかかり、スライドドアの速度が遅くなる。この
ことにより、上記パルス列bのパルス幅が大きくなるこ
とから、パルス幅の変化をCPU43で演算すればよい
ことになる。この場合の反転停止条件は下記のかつ
かつが成立したときとする(図12参照)。ただしP
n はパルス発生開始からのn番目のパルス幅を示す。 (Pn-15+Pn-14+・・・+Pn-2 +Pn-1 )/15
×K1 <Pn (Pn-14+Pn-13+・・・+Pn-1 +Pn )/15×
2 <Pn+1 n>15 これらの条件のうちは、特定の測定すべき時点のパル
ス幅Pn が、それより15個前までのパルス幅の平均値
のK1 倍(例えば、K1 =1.2とする)よりも大きい
場合であり、条件はその次のパルスの幅Pn+1 が、そ
れより15個前までのパルス幅の平均値のK2 倍(例え
ば、K1 =1.4とする)よりも大きい場合である。そ
れにより、パルス幅の増大速度(いわば減速度)が所定
の範囲より大きいこととなり、挟み込みによる負荷増大
を検知する。なお、全開・全閉検知も基本的に同様の成
立条件により行われるが、非反転領域においてはしきい
値を高く設定することも可能である。なお、条件式の
1 および条件式K2 は、作動確認により適正に設定さ
れた任意の係数である。
【0048】つぎに、スライドドア2の開閉制御のメイ
ンルーチンについて、図13および図14のフローチャ
ートに基づいて説明する。図13はメインルーチンの開
作動の場合を示し、まず、ステップS1でメインスイッ
チ19がオンされると、ステップS2あるいはステップ
S3に移行し、ステップS2で、操作スイッチ20がオ
ンされると、スライドドア2を開作動すべくモータMが
作動する(ステップS5参照)。また、ステップS8に
示すように、ジャンクションスイッチ16が非接続の場
合はリリースモータmを停止させ(ステップS10参
照)、ジャンクションスイッチ16が接続されている場
合は、ステップS9に移行してリリースモータmを作動
させ、ドアロック11を解除する。また、ステップS5
でモータMを作動させ、ステップS6に示すように、ス
ライドドア2が全開位置となった場合には、モータMを
停止させる(ステップS7参照)。
【0049】なお、メインスイッチ19がオンの状態で
(ステップS1参照)、ステップS3に示すように、ス
ライドドア2を手動で開く場合には、ステップS4に移
行し、スライドドア2の開方向を検知して、ステップS
5に移行する。なお、このステップS3〜ステップS5
への電動アシスト制御、および割り込みルーチンについ
ては後述する。
【0050】図14はメインルーチンの閉作動のフロー
チャートを示し、ステップS11でメインスイッチ19
がオンの場合は、ステップS12あるいはステップS1
3に移行する。ステップS12で操作スイッチ20がオ
ンされると、ステップS15に示すように、スライドド
ア2を閉めるべくモータMを作動させ、ステップS16
で半ドアであれば、モータMを停止させる(ステップS
17参照)。また、ステップS13でスライドドア2を
手動で閉める場合には、ステップS14に移行して、ス
ライドドア2の閉方向を検知し、ステップS15に進
む。なお、ステップS13〜ステップS14への電動ア
シスト制御や、割り込みルーチンについては後述する。
【0051】つぎに、上述の割り込みルーチンにおける
途中停止処理の場合について説明する。図15は車速セ
ンサー22からの信号に基づいて停止処理を行なう場合
である。ステップS21に示すように、車速センサー2
2からの信号、つまり、自動車1が停止している場合に
は、処理を続行し、スライドドア2の電動開閉制御が行
なわれる。しかし、ステップS21で自動車1が動いて
いる場合には、ステップS22に示すように、モータM
およびリリースモータmを停止させて、安全を図る。
【0052】また、図16はパーキングスイッチ21か
らの信号に基づいて途中停止処理を行なう場合である。
ステップS23でパーキングスイッチ21からの信号、
つまり、パーキングレバーを引いている場合には処理を
続行し、スライドドア2の電動開閉制御が行なわれる。
しかし、ステップS23でパーキングレバーが引かれて
いない状態では、自動車1が動いていると判断して、ス
テップS24に示すように、モータMおよびリリースモ
ータmを停止させて、スライドドア2の開閉をストップ
し、安全を図るようにしている。
【0053】図17はメインスイッチ19が途中で操作
された場合の途中停止処理のフローチャートを示し、ス
テップS26に示すようにメインスイッチ19がオンの
状態であれば、処理を続行してスライドドア2の電動開
閉制御が行なわれる。しかし、ステップS26でメイン
スイッチ19がオフされた場合には、ステップS28に
移行して、モータMおよびリリースモータmを停止させ
て、スライドドア2の開閉をストップし、安全を図るよ
うにしている。
【0054】図18はタッチセンサー18が途中でオン
された場合の途中停止処理のフローチャートを示してお
り、ステップS30に示すように、タッチセンサー18
がオフの状態では処理は続行して、スライドドア2の電
動開閉制御が行なわれる。ステップS30で、タッチセ
ンサー18が作動(オン)した場合、ステップS31に
移行して、スライドドア2が開作動中であれば、スライ
ドドア2の開作動を続行する。しかし、スライドドア2
が閉作動中であれば、ステップS32に移行してモータ
Mを停止させてスライドドア2の閉作動を停止させる。
そして、ステップS33に示すように、モータMを一定
時間(たとえば、1秒間)反転駆動し、その後モータM
を停止させる(ステップS34参照)。
【0055】図19はあらかじめ設定した時間以上にモ
ータMが作動した場合には、モータMを強制的に停止さ
せる場合の途中停止処理のフローチャートを示し、ステ
ップS36で、モータMの作動開始からの経過時間t
(sec)が、予め設定した時間T1 (sec)に達し
ていない場合は、処理を続行してスライドドア2の電動
開閉制御が行なわれる。しかし、ステップS36で、モ
ータMの作動開始からの経過時間t(sec)が、予め
設定した時間T1 (sec)に達した場合には、ステッ
プS37に移行して、モータMを停止させる。
【0056】図20は予め設定した時間以上にリリース
モータmが作動した場合には、リリースモータmを強制
的に停止させる場合の途中停止処理のフローチャートを
示している。ステップS38で、リリースモータmの作
動開始からの経過時間t(sec)が、予め設定した時
間T2 (sec)に達していない場合は、処理を続行し
てスライドドア2の電動開閉制御が行なわれる。しか
し、ステップS38で、リリースモータmの作動開始か
らの経過時間t(sec)が、予め設定した時間T
2 (sec)に達した場合には、ステップS39に移行
して、リリースモータmを停止させるようにしている。
【0057】図21は、スライドドア2の作動中に操作
スイッチ20が操作された場合の途中停止処理のフロー
チャートを示し、ステップS41でスライドドア2の開
あるいは閉の作動中に、ステップS42に示すように、
操作スイッチ20が操作されない場合は、処理を続行し
てスライドドア2の電動開閉制御が行なわれる。ステッ
プS42で、操作スイッチ20が操作されると、ステッ
プS43に移行してモータMを停止させる。
【0058】図22はパルス幅を検知して、スライドド
ア2の挟み込み状態、またはスライドドア2の全開・全
閉を判断する場合のフローチャートを示すものである。
まず、ステップS51で第1電路板66からのパルスb
のパルス幅Pn(図12参照)を検知し、ステップS5
2に進む。ステップS52で上述の規定値(〜)よ
りパルス幅Pnが小さい場合には処理を続行する。しか
し、規定値よりパルス幅Pnが大きい場合には、ステッ
プS53に移行し、スライドドア2が開作動の場合は、
ステップS54に移行してモータMを停止させる。
【0059】ステップS53で、スライドドア2が閉作
動の場合にはステップS55に進み、反転領域でない場
合はすぐにモータMを停止させる(ステップS58参
照)。スライドドア2が反転領域の場合は、ステップS
55からステップS56に進み、モータMを停止させ、
さらに、ステップS57に進んでモータMを反転させ、
ついでステップS58に進んでモータMを停止させるよ
うにしている。
【0060】図23は、第1電路板66からの2つのパ
ルスa、パルスbによりスライドドア2の方向(開方向
か、閉方向か)を検出する場合のフローチャートを示
す。まず、ステップS61でパルスbの立ち上がりを検
出し(図10、図11参照)、そのパルスbの立ち上が
りの時のパルスaのレベルを検出する(ステップS62
参照)。パルスbの立ち上がりの時のパルスaのレベル
が図10に示すように、Hレベルであれば、ステップS
63に移行してパルス数をカウントし、カウントしたパ
ルス数が所定のパルス数(規定値K1 )より多い場合
(ステップS64参照)は、スライドドア2が開方向に
作動していると判断する。そして、ステップS65に示
すように、モータMをスライドドア2が開く方向に回転
させる。
【0061】また、ステップS62でパルスbの立ち上
がりの時のパルスaのレベルが図11に示すように、L
レベルであれば、ステップS66に移行してパルス数を
カウントし、カウントしたパルス数が所定のパルス数
(規定値K2 )より多い場合(ステップS67参照)
は、スライドドア2が閉方向に作動していると判断す
る。そして、ステップS68に示すように、モータMを
スライドドア2が閉じる方向に回転させる。
【0062】上記のように本実施形態によれば、スライ
ドドアがどの位置にあっても、手動から自動への移行が
可能であり、また、運転席付近の操作スイッチなどを操
作しなくてもスライドドアの自動開閉を行なうことがで
きるので、利便性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の開閉制御装置を備えた自動車の一実
施形態を示す概略構成図である。
【図2】 本発明の開閉制御装置の制御対象である開閉
機構の一実施形態を示す斜視図である。
【図3】 その開閉機構におけるケーブル駆動ユニット
の平面図である。
【図4】 そのケーブル駆動ユニットの一部断面正面図
である。
【図5】 本発明にかかわる第1電路板の実施形態を示
す平面図である。
【図6】 本発明にかかわる第2電路板の実施形態を示
す平面図である。
【図7】 本発明の開閉制御装置の一実施形態を示すブ
ロック図である。
【図8】 図5の第1電路板の作動状態を示す要部拡大
平面図である。
【図9】 図5の第1電路板の他の作動状態を示す要部
拡大平面図である。
【図10】 本発明の開閉制御装置における移動方向検
出作用を示す説明図である。
【図11】 本発明の開閉制御装置における移動方向検
出作用を示す説明図である。
【図12】 本発明の開閉制御装置における開閉速度検
出作用を示す説明図である。
【図13】 本発明の開閉制御装置の実施形態の開操作
時の主要な作用を示すメインルーチンのフローチャート
である。
【図14】 本発明の開閉制御装置の実施形態の閉操作
時の主要な作用を示すメインルーチンのフローチャート
である。
【図15】 本発明の開閉制御装置の実施形態の途中停
止処理を示すフローチャートである。
【図16】 本発明の開閉制御装置の実施形態の途中停
止処理を示すフローチャートである。
【図17】 本発明の開閉制御装置の実施形態の途中停
止処理を示すフローチャートである。
【図18】 本発明の開閉制御装置の実施形態の途中停
止処理を示すフローチャートである。
【図19】 本発明の開閉制御装置の実施形態の途中停
止処理を示すフローチャートである。
【図20】 本発明の開閉制御装置の実施形態の途中停
止処理を示すフローチャートである。
【図21】 本発明の開閉制御装置の実施形態の途中停
止処理を示すフローチャートである。
【図22】 本発明の開閉制御装置におけるパルス幅の
検知による開閉制御の実施形態を示すフローチャートで
ある。
【図23】 本発明の開閉制御装置におけるスライドド
アの作動方向を検知して電動アシスト制御を行なう場合
のフローチャートである。
【符号の説明】
1 自動車 2 スライドドア 3 センターレール 5 コントローラ 8 ケーブル駆動ユニット 10 バッテリー 11 ドアロック 12 リリースアクチュエータ 15 ドアクローザー 16 ジャンクションスイッチ 17 ローラアッセンブリ 18 タッチセンサー 19 メインスイッチ 20 操作スイッチ 21 パーキングスイッチ 22 車速センサー 26 内索 27 内索 51 ベースブラケット 52 ドラム M モータ G 減速機 53 クラッチ 54 ハウジング 55 出力軸(クラッチ) 59 出力軸(減速機) 60 第1ギア 61 第2ギア 64 ハウジング(減速機) 65 シャフト 66 第1電路板 67 ピニオン 68 第3ギア 69 第2電路板 31 不導通部 32 導電パターン 33 不導通部 34 ブラシ 35 ブラシ a パルス列 b パルス列 37 不導通部 38 導電パターン 39 不導通部 43 CPU 44 メモリ m リリースモータ
フロントページの続き (72)発明者 東 千晴 兵庫県宝塚市栄町1丁目12番28号 日本ケ ーブル・システム株式会社内 Fターム(参考) 2E052 AA09 BA02 CA06 DA01 DA03 DA08 DB01 DB03 DB08 EA15 EB01 EC01 GA03 GA10 GB00 GB06 GB12 GB13 GB16 GC06 GD03 GD09 HA01 KA02 KA06 KA13 KA15 KA16 KA17 LA06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の側面に沿って前後に移動自在に
    設けられるスライドドアと、スライドドアに連結され、
    自動車の側面に沿ってループ状に配されているケーブル
    と、そのケーブルを巻き取り、送り出すドラムと、クラ
    ッチを介して前記ドラムを回転させるモータとを備えた
    電動スライドドアの開閉制御装置であって、前記ドラム
    の回転方向によって位相がずれた2つのパルス列を発生
    させるパルス発生手段と、それらのパルス列の発生順序
    からスライドドアの移動方向を識別する移動方向識別手
    段と、その移動方向識別手段からの出力に基づき、ドラ
    ムの回転方向に対応させてモータを回転させる駆動制御
    手段とを備えている電動スライドドアの開閉制御装置。
  2. 【請求項2】 前記パルス発生手段が、円周方向に等間
    隔で配列される被検出部を備えた、前記ドラムと協働回
    転する回転板と、その回転板の被検出部を検出する、円
    周方向にずらして設けた2個の検出部とからなる請求項
    1記載の開閉制御装置。
  3. 【請求項3】 前記パルス発生手段から発生したパルス
    数をカウントし、そのパルス数が所定の数以上になった
    ときに前記駆動制御手段によりモータを回転させる請求
    項1記載の開閉制御装置。
  4. 【請求項4】 パルス発生手段から発生するパルスの幅
    を検出する手段を有し、そのパルス幅が所定の値より大
    きい場合に、モータを停止させるように構成している請
    求項1または3記載の開閉制御装置。
  5. 【請求項5】 スライドドアの位置が全開近傍か、中間
    部か、全閉近傍かを検出するドア位置検出手段をさらに
    備えており、スライドドアが全開または全閉位置と検
    出された場合、スライドドアが閉作動中であって中間部
    の場合は、モータを反転させた後に停止させる請求項4
    記載の開閉制御装置。
  6. 【請求項6】 前記移動方向識別手段が、一方のパルス
    列のパルスの立ち上がりの時に他方のパルス列のパルス
    のレベルを検出し、そのレベルがHレベルのときに、ス
    ライドドアが開方向と判定し、Lレベルのときに、スラ
    イドドアが閉方向と判定する請求項1〜5記載の開閉制
    御装置。
  7. 【請求項7】 前記回転板が、被検出部として周縁に導
    通部と不導通部とを交互に形成した電路板であり、前記
    検出部が、所定の間隔をあけて配置された2個のブラシ
    である請求項2記載の開閉制御装置。
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