JP2007056580A - スライドドア開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スライドドアを所望の開閉速度に迅速に制御可能なスライドドア開閉装置の車両へのレイアウト性を向上させることである。
【解決手段】 スライドドア13にはベルト25が接続され、ガイドレール17の両端部にはベルト25が掛け渡される反転用プーリ23,24が回転自在に設けられている。反転用プーリ23は電動モータ43により回転駆動され、これによりベルト25が作動してスライドドア13は自動開閉動作する。一方、反転用プーリ24には補助モータ54が接続されており、車両11が傾斜等して電動モータ43による駆動ではスライドドア13の移動速度を目標速度に追従させることができないときには補助モータ54が作動し、スライドドア13を電動モータ43と補助モータ54とにより開閉駆動して、スライドドア13の移動速度を迅速に目標速度にまで追従させる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車体の側部に装着されるスライドドアを自動的に開閉するスライドドア開閉装置に関する。
従来から、ワゴン車やワンボックス車等の車両では、車体の側部にスライドドアを設け、車両側方からの乗降や荷物の積み下ろし等を容易に行い得るようにしている。
このようなスライドドアは開閉時に必要とされる車両側方の開放スペースが小さくすむので、比較的大きな開口部に適用されることが多く、スライドドア自体が大型化する傾向にある。そのため、スライドドアの重量が増加し、女性や子供ではその開閉を自在に行うことが難しい場合もあった。特に坂道等では、スライドドアの自重により容易に開けられないなどの問題点があった。そこで、ワンボックス車等のファミリーユースが増加している状況の下、女性や子供でも容易に開閉できるように、スライドドアを自動的に開閉するスライドドア開閉装置を搭載した車両が開発されている。
スライドドア開閉装置としては、車両前方側と後方側とからスライドドアに歯付きベルトを接続し、このベルトをガイドレールの両端部に設けられる反転用プーリに掛け渡し、電動モータ等を駆動源とする駆動ユニットにより一方の反転用プーリを回転駆動することでベルトを作動させてスライドドアを開閉駆動するようにしたものが知られている。
このようなスライドドア開閉装置では、坂道等において車体がスライドドアの移動方向を上側として傾斜すると、スライドドアの自重により電動モータの負荷が増大して、スライドドアの移動速度が目標速度にまで達しない場合がある。そのため、例えば特許文献1に記載されるスライドドア開閉装置では、スライドドアの開閉速度と予め設定された基準開閉速度(目標速度)とを比較し、その比較結果から車体の傾斜状態を判別するとともに、車体がスライドドアの移動速度を低下させる方向に傾斜していることを判別したときには、スライドドアの移動速度を基準開閉速度に向けて増加させるように電動モータを制御するようにしている。
特開平11−166358号公報
しかしながら、傾斜の上側に向けて移動するスライドドアを基準開閉速度に迅速に追従させるためには、これに対応した出力レンジの広い電動モータを搭載する必要があるので、電動モータが大型化してこの開閉装置の車両へのレイアウト性が低下することになる。特に、車体のサイドパネルの内部に駆動ユニットを搭載するようにした開閉装置では、駆動ユニットの小型、薄型化が望まれるので、電動モータが大型化すると開閉装置の車両への搭載が困難となる。
本発明の目的は、スライドドアを所望の開閉速度に迅速に制御可能なスライドドア開閉装置の車両へのレイアウト性を向上させることにある。
本発明のスライドドア開閉装置は、車体の側部に装着されるスライドドアを自動的に開閉するスライドドア開閉装置であって、前記車体に固定され、前記スライドドアを移動自在に案内するガイドレールと、前記スライドドアに接続され、前記ガイドレールの両端部に設けられる一対の反転用回転体に掛け渡される索条体と、前記索条体に接続され、前記索条体を作動させて前記スライドドアを開閉駆動する第1の駆動源と、一方の前記反転用回転体に接続され、当該反転用回転体を回転駆動する第2の駆動源と、前記第1の駆動源と前記第2の駆動源とを連携させて制御する制御手段とを有することを特徴とする。
本発明のスライドドア開閉装置は、前記第1の駆動源は他方の前記反転用回転体を回転駆動して前記スライドドアを開閉させることを特徴とする。
本発明のスライドドア開閉装置は、前記第1の駆動源と前記反転用回転体との間にクラッチ機構を設け、前記第1の駆動源が作動するときに前記クラッチ機構を接続状態に切り替えることを特徴とする。
本発明のスライドドア開閉装置は、前記第2の駆動源と前記反転用回転体との間にクラッチ機構を設け、前記第2の駆動源が作動するときに前記クラッチ機構を接続状態に切り替えることを特徴とする。
本発明のスライドドア開閉装置は、前記制御手段は、前記スライドドアの移動速度と予め設定された目標速度とを比較し、その比較結果に基づいて前記第1の駆動源と前記第2の駆動源とを制御することを特徴とする。
本発明によれば、スライドドアは2つの駆動源により開閉駆動されるので、各々の駆動源を小型化しても、車体の傾斜状態に関わらずスライドドアを所望の開閉速度に迅速に制御することができる。また、各々の駆動源を小型化することができるので、このスライドドア開閉装置の車体へのレイアウト性を高めることができる。
また、本発明によれば、第1の駆動源によって他方の反転用回転体を回転駆動してスライドドアを開閉するようにしたので、第1の駆動源に索条体を駆動するための回転体を反転用回転体とは別に設ける必要がなく、このスライドドア開閉装置の構造を簡素化して、車体へのレイアウト性をさらに高めることができる。
さらに、本発明によれば、スライドドアの移動速度と目標速度との比較結果に基づいて第1の駆動源と第2の駆動源とを制御するようにしたので、スライドドアの所望の速度制御が可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態であるスライドドア開閉装置が設けられた車両を示す側面図であり、この車両11の車体12の側部にはスライドドア13が装着され、2列目あるいは3列目シートへの乗降等はこのスライドドア13を開閉して行われる。
図2は図1に示すスライドドアの車体への取付構造を示す説明図、図3(a)、(b)はそれぞれ図2に示すローラアッシーの詳細を示す正面図と上面図であり、図2に示すように、スライドドア13はローラアッシー14を有し、このローラアッシー14には走行用ローラ15が側方を向いて回転自在に設けられ、この走行用ローラ15は車体12の走行パネル12a上を走行するようになっている。また、ローラアッシー14には一対のガイド用ローラ16が上方を向いて回転自在に設けられ、一方、車体12の側部には車体上下方向のほぼ中間部に位置して車体前後方向に延びるガイドレール17が固定されており、各ガイド用ローラ16はガイドレール17に組み込まれてガイドレール17に沿って移動するようになっている。これにより、スライドドア13はガイドレール17によって車両前後方向に移動自在に案内され、図1中に実線で示す全閉位置と図1中に一点鎖線で示す全開位置との間で開閉するようになっている。また、ガイドレール17の車両前方側には、車室内側に向けて曲がる引き込み部17aが設けられており、この引き込み部17aにローラアッシー14が案内されることにより、スライドドア13は車体側面と同一面に収まるように車体12の内側に引き込まれて閉じられるようになっている。
なお、図示はしないが、ローラアッシー14は図示する部位(センター部)以外にスライドドア13の前端部の上下部分(アッパー部・ロア部)にも設けられており、これらに対応して車体12の上下部位にもアッパー部・ロア部に対応するガイドレールが設けられ、スライドドア13は車体12に計3カ所において摺動自在に支持されている。
スライドドア13を全閉位置と全開位置との間で自動的に開閉させるために、車両11にはスライドドア開閉装置21(以下、開閉装置21とする。)が設けられている。この開閉装置21は、図示しない締結部材によって車体に固定される台形状のベースプレート22を有し、このベースプレート22にはそれぞれガイドレール17の両端部に位置して反転用回転体としての反転用プーリ23,24が回転自在に装着されている。
一方、スライドドア13には索条体としてのベルト25が接続されており、このベルト25はローラアッシー14から車体12の後方側と前方側とに導かれて各反転用プーリ23,24に掛け渡され、これによりベルト25はベースプレート22上に環状に配置されている。図3(b)に示すように、ベルト25はローラアッシー14と接続プレート26との間に挟み込まれ、接続プレート26がローラアッシー14にボルト27で固定されることによりローラアッシー14に固定つまり接続されている。また、ベルト25の内周側には周方向に並ぶ複数の歯25aが形成され、各反転用プーリ23,24はその外周面にベルト25の歯25aに係合する複数の歯が形成された歯付きプーリとなっている。これにより、各反転用プーリ23,24が回転すると、その回転によりベルト25は各反転用プーリ23,24の間で周回動作し、ベルト25の周回動作によりスライドドア13は開閉動作するようになっている。なお、各反転用プーリ23,24の軸方向の両端部にはそれぞれフランジが形成され、これらのフランジにより反転用プーリ23,24からのベルト25の離脱が防止されるようになっている。
図4(a)はテンショナ装置の詳細を示す正面図、図4(b)は同図(a)におけるA−A線に沿う断面図であり、ベースプレート22には、ベルト25に所定の張力を付与するために2つのテンショナ装置31,32が設けられている。
テンショナ装置31はスライドブロック33を有し、このスライドブロック33はベースプレート22に形成された溝部22aに車幅方向に移動自在に収容され、スライドブロック33の溝部22aからの離脱を防止するための押さえプレート34がベースプレート22にボルト35により固定されている。ベースプレート22にはベルト25の歯に対応した歯(不図示)を備えた歯付きのテンショナプーリ36が回転自在に支持されており、このテンショナプーリ36はガイドレール17の引き込み部17aの始点部分に配置されるとともにベルト25が掛け渡され、ベルト25をガイドレール17に沿って配置させるようになっている。スライドブロック33とベースプレート22との間にはスプリング37が設けられ、このスプリング37によりスライドブロック33はスライドドア13側に付勢されている。また、ベースプレート22にはストローク調整ボルト38がねじ結合され、このストローク調整ボルト38はスプリング37の内側に突出してスライドブロック33がスプリング37を縮めて移動したときにスライドブロック33に当接するようになっており、ストローク調整ボルト38のねじ込み量を調整することによりテンショナプーリ36のストロークが調整可能とされている。他方のテンショナ装置32も、歯付きのテンショナプーリ36に換えて、ベルト25の外周側(歯のない側)に接触する歯無しのテンショナプーリ39を有する以外はテンショナ装置31と同様の構造となっており、これらのテンショナ装置31,32によりベルト25に所定の張力が付与されるようになっている。
図5は図2に示す駆動ユニットの詳細を示す断面図であり、この開閉装置21にはスライドドア13を開閉駆動するために2つの駆動ユニット41,42が設けられている。駆動ユニット41は車両後方側の反転用プーリ23を回転駆動することによりベルト25を作動させてスライドドア13を開閉駆動し、駆動ユニット42は車両前方側の反転用プーリ24を回転駆動することによりベルト25を作動させ駆動ユニット41によるスライドドア13の開閉駆動を補助するようになっている。
駆動ユニット41は第1の駆動源としての電動モータ43を備え、この電動モータ43としてはブラシ付き直流モータが用いられ、その回転軸43aは正逆両方向に回転可能となっている。電動モータ43には減速機44が固定され、この減速機44は回転軸43aの外周面に一体回転可能に設けられるウォーム45とウォーム45に噛み合うウォームホイル46とを備えたウォームギヤ機構47を有し、回転軸43aの回転はウォームギヤ機構47により所定の回転数にまで減速して出力軸48から出力される。ウォームギヤ機構47はギヤケース49の内部に収容され、駆動ユニット41はギヤケース49においてベースプレート22の下面に固定されており、駆動ユニット41の出力軸48はベースプレート22に形成された貫通孔22bを介してベースプレート22の上面から突出している。
図6は出力軸への反転用プーリの取付構造を示す分解図、図7はセンサマグネットを示す正面図であり、反転用プーリ23はベースプレート22から突出する出力軸48の先端部にナット51により固定され、ベースプレート22と反転用プーリ23との間にはセンサマグネット52が固定されている。図7に示すように、センサマグネット52は円盤状に形成され、その軸心には内面にセレーション内歯(不図示)が形成された装着孔52aが設けられ、そのセレーション内歯が出力軸48の外周面に形成されたセレーション外歯48aに係合するようにセンサマグネット52は出力軸48に固定される。センサマグネット52の外周部には周方向に並べて複数の磁極が着磁され、これらの磁極に対向するように駆動ユニット41には図示しない2つのホールICが設けられており、出力軸48とともにセンサマグネット52が回転するとその回転数に比例した周期のパルス信号がホールICから出力されるようになっている。図6に示すように、センサマグネット52の軸心には反転用プーリ23に向けて突出するボス部52bが形成され、このボス部52bには径方向に突出するキー52cが形成されており、一方、反転用プーリ23はセンサマグネット52に向けて突出する円筒状のボス部23aを備え、このボス部23aの内周面にはキー溝23bが形成されている。反転用プーリ23はボス部23aがセンサマグネット52のボス部52bの外側に係合するとともにキー溝23bにキー52cが係合するようにセンサマグネット52に取り付けられ、これにより、反転用プーリ23はセンサマグネット52つまり出力軸48とともに回転するようになっている。
このような構造により、電動モータ43が作動すると、ウォームギヤ機構47を介して反転用プーリ23が回転駆動され、反転用プーリ23の回転によりベルト25が作動し、スライドドア13は電動モータ43により駆動されて自動開閉動作することになる。例えば、電動モータ43が正転し、図2中で反時計回り方向に反転用プーリ23が回転すると、ベルト25は反時計回り方向に周回動作し、スライドドア13は開方向に移動する。反対に、電動モータ43が逆転し、図2中で時計回り方向に反転用プーリ23が回転すると、ベルト25も時計回り方向に周回動作し、スライドドア13は閉方向に移動する。このように、スライドドア13は、ウォームギヤ機構47や反転用プーリ23等を介して電動モータ43に接続されるベルト25を電動モータ43により作動させることで自動開閉されるようになっている。
駆動ユニット41のギヤケース49の内部にはクラッチ機構としての電磁クラッチ53が設けられており、この電磁クラッチ53によりウォームギヤ機構47と出力軸48との間つまり電動モータ43と反転用プーリ23との間の動力伝達経路を断続することができるようになっている。
一方、駆動ユニット42は、その構造は基本的に図5に示す駆動ユニット41と同様にベースプレート22に固定され、駆動ユニット42には電動モータ43に換えて第2の駆動源としての補助モータ54が設けられ、駆動ユニット42の出力軸55には車両前方側の反転用プーリ24が固定されている。つまり、補助モータ54は駆動ユニット41と同様なウォームギヤ機構や出力軸55を介して反転用プーリ24に接続されており、補助モータ54が作動すると反転用プーリ24は補助モータ54に回転駆動され、これによりベルト25が作動してスライドドア13が開閉駆動されるようになっている。なお、補助モータ54としては、駆動ユニット41に用いられる電動モータ43と同様の特性を有するものが用いられている。また、駆動ユニット42の出力軸55にも駆動ユニット41と同様なセンサマグネット52が固定され、これに対応する一対のホールICからは出力軸55の回転数に比例した周期のパルス信号が出力される。また、駆動ユニット41と同様に、駆動ユニット42にもクラッチ機構としての電磁クラッチ53が設けられ、この電磁クラッチ53により補助モータ54と出力軸55の間つまり補助モータ54と反転用プーリ24との間の動力伝達経路を断続することができるようになっている。
電動モータ43と補助モータ54の作動を連携させて制御するために、この開閉装置21には制御手段としての制御装置61が設けられている。制御装置61は、図示しないマイクロプロセッサ(CPU)、ROMやRAMなどのメモリ等を備えた所謂マイクロコンピュータとしての機能を有しており、メモリ内にはスライドドア13の位置(以下、ドア位置とする)をパラメータとしたスライドドア13を自動開閉動作させる際の目標速度が格納されている。また、制御装置61には前述のホールICが接続され、ホールICからのパルス信号は制御装置61に入力され、制御装置61は入力されるパルス信号の周期に基づいて出力軸48,55の回転速度つまりスライドドア13の移動速度を検出し、各ホールICからのパルス信号の出現タイミングに基づいて出力軸48,55の回転方向つまりスライドドア13の移動方向を検出するようになっている。また、制御装置61は、スライドドア13が基準位置(例えば全閉位置)にあるときを起点としてホールICからのパルス信号を積算(カウント)することにより、スライドドア13のドア位置を検出するようになっている。
そして、制御装置61は、パルス数から算出したドア位置やスライドドア13の移動速度およびドアハンドル等からの指令信号をメモリ内に格納された制御プログラムに従って演算するとともに、スライドドア13の移動速度(実速度)と目標速度とを比較し、その比較結果を含めた演算結果に基づいて、駆動指令信号つまり駆動電流を電動モータ43や補助モータ54に出力し、各モータ43,54を連携させて制御するようになっている。
各駆動ユニット41,42に設けられる電磁クラッチ53は制御装置61に接続されており、これらの電磁クラッチ53は制御装置61により対応するモータ43,54が作動するときに接続状態に切り替えられ、電動モータ43あるいは補助モータ54の出力をスライドドア13に伝達するようになっている。また、電動モータ43や補助モータ54が停止してスライドドア13が手動で開閉操作されるときには、各電磁クラッチ53は制御装置61により遮断状態に切り替えられ、手動による開閉操作力を低減させるようになっている。
図8(a)〜(c)はスライドドアを自動開動作させるときの電動モータと補助モータの作動状態を示す説明図であり、図9(a)〜(c)はスライドドアを自動閉動作させるときの電動モータと補助モータの作動状態を示す説明図である。
開閉スイッチの開側が操作されると、駆動ユニット41の電磁クラッチ53が接続状態に切り替えられて電動モータ43が作動を開始し、スライドドア13は電動モータ43により駆動されて全閉位置から全開位置に向けて自動開動作を開始する。このとき、駆動ユニット42の補助モータ54は停止した状態であり、駆動ユニット42の電磁クラッチ53も遮断状態のままである。
スライドドア13の自動開動作が開始されると、制御装置61はスライドドア13の移動速度(実速度)と目標速度とを比較し、その比較結果に基づいて補助モータ54の作動の要否を判断する。そして、スライドドア13の移動速度が目標速度に対して所定の範囲内であれば、図8(a)に示すように、電動モータ43のみによるスライドドア13の駆動が継続され、補助モータ54は停止状態のままとされる。
これに対して、例えば車両11が前下がり、つまりスライドドア13が開く方向を上側として傾斜して、スライドドア13が自重により閉じる方向に引かれてその移動速度が目標速度に対して所定の範囲以上に遅くなったときには、制御装置61は駆動ユニット42の電磁クラッチ53を接続状態に切り替えるとともに補助モータ54を作動させ、図8(b)に示すように、電動モータ43と補助モータ54の両方のモータによりスライドドア13を開方向に駆動させる。このとき、補助モータ54の回転数は電動モータ43の回転数よりも高く設定され、これによりスライドドア13の移動速度は目標速度にまで迅速に増加される。2つのモータ43,54に駆動されてスライドドア13の移動速度が目標速度に対して所定の範囲内にまで増速されると、制御装置61は補助モータ54の作動を停止させるとともに電磁クラッチ53を遮断状態に切り替え、スライドドア13は駆動ユニット41の電動モータ43のみの駆動に切り替えられる。このように、電動モータ43のみの出力ではスライドドア13を目標速度にまで増速させることが困難な場合には、補助モータ54が作動し、電動モータ43によるスライドドア13の開閉駆動を補助モータ54により補助してスライドドア13は迅速に目標速度にまで増速される。
反対に、例えば車両11が前上がり、つまりスライドドア13が開く方向を下側として傾斜して、スライドドア13が自重により開く方向に引かれてその移動速度が目標速度に対して所定の範囲以上に速くなったときには、制御装置61は駆動ユニット42の電磁クラッチ53を接続状態に切り替えるとともに補助モータ54を作動させ、図8(c)に示すように、電動モータ43と補助モータ54の両方のモータによりスライドドア13を開方向に駆動させる。このとき、補助モータ54の回転数は電動モータ43の回転数よりも低く設定され、これにより補助モータ54のトルクが電動モータ43のトルクよりも大きくなって反転用プーリ24を介してベルト25つまりスライドドア13には制動力が加えられる。したがって、スライドドア13の移動速度はこの制動力により目標速度にまで迅速に低下する。補助モータ54による制動によってスライドドア13の移動速度が目標速度に対して所定の範囲内にまで減速されると、制御装置61は補助モータ54の作動を停止させるとともに電磁クラッチ53を遮断状態に切り替え、スライドドア13は駆動ユニット41の電動モータ43のみの駆動に切り替えられる。このように、スライドドア13の移動速度が目標速度に対して速すぎるときには、補助モータ54を作動させることによりスライドドア13に制動力を加えてその移動速度を目標速度にまで低減させるようにしている。したがって、スライドドア13が移動を開始した直後にスライドドア13が自重により目標速度よりも速く移動速度しようとしたときであっても、補助モータ54を作動させてベルト25に制動力を加えることにより、スライドドア13の初期速度の制御を容易に行うことができる。
一方、開閉スイッチの閉側が操作されると、駆動ユニット41の電磁クラッチ53が接続状態に切り替えられて電動モータ43が作動を開始し、スライドドア13は電動モータ43により駆動されて全開位置から全閉位置に向けて自動閉動作を開始する。このとき、駆動ユニット42の補助モータ54は停止した状態であり、駆動ユニット42の電磁クラッチ53も遮断状態のままである。
スライドドア13の自動閉動作が開始されると、制御装置61はスライドドア13の移動速度(実速度)と目標速度とを比較し、その比較結果に基づいて補助モータ54の作動の要否を判断する。そして、スライドドア13の移動速度が目標速度に対して所定の範囲内であれば、図9(a)に示すように、電動モータ43のみによるスライドドア13の駆動が継続され、補助モータ54は停止状態のままとされる。
これに対して、例えば車両11が前上がり、つまりスライドドア13が閉じる方向を上側として傾斜して、スライドドア13が自重により開く方向に引かれてその移動速度が目標速度に対して所定の範囲以上に遅くなったときには、制御装置61は駆動ユニット41の電磁クラッチ53を接続状態に切り替えるとともに補助モータ54を作動させ、図9(b)に示すように、電動モータ43と補助モータ54の両方のモータによりスライドドア13を閉方向に駆動させる。このとき、補助モータ54の回転数は電動モータ43の回転数よりも高く設定され、これによりスライドドア13の移動速度は目標速度にまで迅速に増加される。2つのモータ43,54に駆動されてスライドドア13の移動速度が目標速度に対して所定の範囲内にまで増速されると、制御装置61は補助モータ54の作動を停止させるとともに電磁クラッチ53を遮断状態に切り替え、スライドドア13は駆動ユニット41の電動モータ43のみの駆動に切り替えられる。
反対に、例えば車両11が前下がり、つまりスライドドア13が閉じる方向を下側として傾斜して、スライドドア13が自重により閉じる方向に引かれてその移動速度が目標速度に対して所定の範囲以上に速くなったときには、制御装置61は駆動ユニット42の電磁クラッチ53を接続状態に切り替えるとともに補助モータ54を作動させ、図9(c)に示すように、電動モータ43と補助モータ54の両方のモータによりスライドドア13を閉方向に駆動させる。このとき、補助モータ54の回転数は電動モータ43の回転数よりも低く設定され、これにより補助モータ54のトルクが電動モータ43のトルクよりも大きくなって反転用プーリ24を介してスライドドア13には制動力が加えられる。したがって、スライドドア13の移動速度はこの制動力により目標速度にまで迅速に減速される。補助モータ54による制動によってスライドドア13の移動速度が目標速度に対して所定の範囲内にまで減速されると、制御装置61は補助モータ54の作動を停止させるとともに電磁クラッチ53を遮断状態に切り替え、スライドドア13は駆動ユニット41の電動モータ43のみの駆動に切り替えられる。
このように、この開閉装置21では、スライドドア13を電動モータ43と補助モータ54の2つのモータで開閉駆動するようにしたので、各々のモータ43,54を小型化しても、車体12の傾斜状態、雰囲気温度や電源電圧の変化等の外乱により変化するスライドドア13の移動速度を所定の目標速度に迅速に制御することができる。例えば、車両11が大きく傾斜して、スライドドア13の自重により電動モータ43の負荷が大きくなったときには、電動モータ43の出力不足を補助モータ54により補ってスライドドア13を迅速に目標速度にまで増速させることができる。
また、各々のモータ43,54として出力の小さなものを用いても、2つのモータ43,54の合計の出力が所望の範囲にあればスライドドア13を迅速に目標速度に追従させることができる。したがって、各モータ43,54を小型化してこの開閉装置21の車体12へのレイアウト性を高めることができる。特に、各モータ43,54を車体12のサイドパネル内に配置するタイプの開閉装置21では、電動モータ43や補助モータ54の小型化によりレイアウト性が大きく向上する。
また、この開閉装置21は、電動モータ43や補助モータ54により反転用プーリ23.24を回転駆動してスライドドア13を開閉させる構造となっているので、ベルト25を駆動するための回転体を反転用プーリ23,24とは別に設ける必要がなく、この開閉装置21の構造を簡素化して、車体12へのレイアウト性をさらに高めることができる。
さらに、この開閉装置21では、スライドドア13の移動速度と目標速度との比較結果に基づいて電動モータ43と補助モータ54とを制御するようにしたので、スライドドア13の所望の速度制御が可能となる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。たとえば、本実施の形態においては、索条体としてベルト25が用いられているが、これに限らず、ケーブルやワイヤ、チェーン等を用いるようにしてもよい。また、索条体としてチェーンを用いた場合には、反転用回転体としてスプロケットを用いるようにしてもよい。
また、本実施の形態においては、第1の駆動源としての電動モータ43により反転用プーリ23を回転駆動してスライドドア13を開閉させるように構成されているが、これに限らず、反転用プーリ23とは別にベルト25が掛け渡される駆動用プーリを設け、この駆動用プーリを電動モータ43により回転駆動させてスライドドア13を開閉させるようにしてもよい。
さらに、本実施の形態においては、スライドドア13の移動速度と目標速度とが所定の範囲以上にずれて補助モータ54が作動したときには、電動モータ43の回転速度はそのままに補助モータ54の回転速度を電動モータ43の回転速度と相違させるようにしているが、これに限らず、電動モータ43の回転速度を変化させるようにしてもよい。
さらに、本実施の形態においては、予めベースプレート22に反転用プーリ23,24やテンショナ装置31,32、駆動ユニット41,42等を装着し、このベースプレート22を車体12に固定するようにしているが、これに限らず、上記各部品を車体12の対応する部位に直接装着するようにしてもよい。
本発明の一実施の形態であるスライドドア開閉装置が設けられた車両を示す側面図である。 図1に示すスライドドアの車体への取付構造を示す説明図である。 (a)、(b)はそれぞれ図2に示すローラアッシーの詳細を示す正面図と上面図である。 (a)はテンショナ装置の詳細を示す正面図、(b)は同図(a)におけるA−A線に沿う断面図である。 図2に示す駆動ユニットの詳細を示す断面図である。 出力軸への反転用プーリの取付構造を示す分解図である。 センサマグネットを示す正面図である。 (a)〜(c)はスライドドアを自動開動作させるときの電動モータと補助モータの作動状態を示す説明図である。 (a)〜(c)はスライドドアを自動閉動作させるときの電動モータと補助モータの作動状態を示す説明図である。
符号の説明
11 車両
12 車体
12a 走行パネル
13 スライドドア
14 ローラアッシー
15 走行用ローラ
16 ガイド用ローラ
17 ガイドレール
17a 引き込み部
21 スライドドア開閉装置
22 ベースプレート
22a 溝部
22b 貫通孔
23 反転用プーリ(反転用回転体)
23a ボス部
23b キー溝
24 反転用プーリ(反転用回転体)
25 ベルト(索条体)
25a 歯
26 接続プレート
27 ボルト
31,32 テンショナ装置
33 スライドブロック
34 押さえプレート
35 ボルト
36 テンショナプーリ
37 スプリング
38 ストローク調整ボルト
39 テンショナプーリ
41,42 駆動ユニット
43 電動モータ(第1の駆動源)
43a 回転軸
44 減速機
45 ウォーム
46 ウォームホイル
47 ウォームギヤ機構
48 出力軸
48a セレーション外歯
49 ギヤケース
51 ナット
52 センサマグネット
52a 装着孔
52b ボス部
52c キー
53 電磁クラッチ(クラッチ機構)
54 補助モータ(第2の駆動源)
55 出力軸
61 制御装置(制御手段)

Claims (5)

  1. 車体の側部に装着されるスライドドアを自動的に開閉するスライドドア開閉装置であって、
    前記車体に固定され、前記スライドドアを移動自在に案内するガイドレールと、
    前記スライドドアに接続され、前記ガイドレールの両端部に設けられる一対の反転用回転体に掛け渡される索条体と、
    前記索条体に接続され、前記索条体を作動させて前記スライドドアを開閉駆動する第1の駆動源と、
    一方の前記反転用回転体に接続され、当該反転用回転体を回転駆動する第2の駆動源と、
    前記第1の駆動源と前記第2の駆動源とを連携させて制御する制御手段とを有することを特徴とするスライドドア開閉装置。
  2. 請求項1記載のスライドドア開閉装置において、前記第1の駆動源は他方の前記反転用回転体を回転駆動して前記スライドドアを開閉させることを特徴とするスライドドア開閉装置。
  3. 請求項2記載のスライドドア開閉装置において、前記第1の駆動源と前記反転用回転体との間にクラッチ機構を設け、前記第1の駆動源が作動するときに前記クラッチ機構を接続状態に切り替えることを特徴とするスライドドア開閉装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のスライドドア開閉装置において、前記第2の駆動源と前記反転用回転体との間にクラッチ機構を設け、前記第2の駆動源が作動するときに前記クラッチ機構を接続状態に切り替えることを特徴とするスライドドア開閉装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のスライドドア開閉装置において、前記制御手段は、前記スライドドアの移動速度と予め設定された目標速度とを比較し、その比較結果に基づいて前記第1の駆動源と前記第2の駆動源とを制御することを特徴とするスライドドア開閉装置。
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