JP2010168812A - パワースライドドア - Google Patents

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雄司 植本
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Abstract

【課題】人力開閉時の全開付近におけるスライドドアの操作性が良いパワースライドドアを実現することにある。
【解決手段】モータの動力でスライドドアを駆動してドアオープニングを開閉する駆動手段と、人力による前記スライドドアの開閉を前記駆動手段を通じてアシストする支援手段と、全開状態の前記スライドドアが自重で閉まるのを阻止する阻止部材を有するパワースライドドアにおいて、前記スライドドアを人力により前記阻止部材を乗越えて動かすときの負荷の変化に応じて前記支援手段の支援力を調節する支援力調節手段(607,608,609, 610,611,612)を設ける。
【選択図】図6

Description

本発明は、パワースライドドアに関し、特に、モータの動力でスライドドアを駆動してドアオープニングを開閉するパワースライドドアに関する。
ワンボックス型やミニバン型の車両では、後部のサイドドアを、モータの動力で開閉するパワースライドドアとすることが多い。パワースライドドアにおいては、スライドドアが、モータの動力により、ドアオープニングから抜け出して開き、ドアオープニングに嵌入して閉じる。
モータからスライドドアまでの動力伝達機構中にクラッチが設けられ、モータによるスライドドアの駆動時にはクラッチをオンにし、非駆動時にはクラッチをオフにする。クラッチをオフにすると、スライドドアはフリー状態となり、人力による開閉が可能になる。人力での開閉については、負荷が軽くなるように、モータの動力を利用した支援すなわちパワーアシストが行われる(例えば、特許文献1の段落番号0018、図3参照)。
全開状態のフリーのスライドドアが、車両の前傾等により自重で閉まりだすことがないように、パワースライドドアには、スライドドアが自重で閉まるのを阻止する阻止部材が設けられる。
阻止部材としては、スライドドアを動力または人力で強制的に閉めるときに乗越えられるように、弾性的に変形可能な部材が用いられる。そのような阻止部材は、チェックスプリングとも呼ばれる(例えば、特許文献2の段落番号0047、図13参照)。
特開平10−252347号公報 特開2000−158946号公報
チェックスプリングの乗越えに伴う負荷変動により、人力開閉時の全開付近におけるスライドドアの操作性が悪くなる。
そこで、本発明の目的は、人力開閉時の全開付近におけるスライドドアの操作性が良いパワースライドドアを実現することにある。
課題を解決するための手段としての請求項1に係る発明は、モータの動力でスライドドアを駆動してドアオープニングを開閉する駆動手段と、人力による前記スライドドアの開閉を前記駆動手段を通じてアシストする支援手段と、全開状態の前記スライドドアが自重で閉まるのを阻止する阻止部材を有するパワースライドドアであって、前記スライドドアを人力により前記阻止部材を乗越えて動かすときの負荷の変化に応じて前記支援手段の支援力を調節する支援力調節手段を具備することを特徴とするパワースライドドアである。
課題を解決するための手段としての請求項2に係る発明は、前記支援力の調節は、前記モータへの通電を調節することによって行われることを特徴とする請求項1に記載のパワースライドドアである。
課題を解決するための手段としての請求項3に係る発明は、前記通電の調節は、通電のオンオフのデューティレシオを調節することによって行われることを特徴とする請求項2に記載のパワースライドドアである。
課題を解決するための手段としての請求項4に係る発明は、前記支援手段による支援は、前記スライドドアが前記阻止部材を乗越える間だけ行われることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちのいずれか1つに記載のパワースライドドアである。
課題を解決するための手段としての請求項5に係る発明は、前記阻止部材は、チェックスプリングであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちのいずれか1つに記載のパワースライドドアである。
請求項1に係る発明によれば、モータの動力でスライドドアを駆動してドアオープニングを開閉する駆動手段と、人力による前記スライドドアの開閉を前記駆動手段を通じてアシストする支援手段と、全開状態の前記スライドドアが自重で閉まるのを阻止する阻止部材を有するパワースライドドアは、前記スライドドアを人力により前記阻止部材を乗越えて動かすときの負荷の変化に応じて前記支援手段の支援力を調節する支援力調節手段を具備するので、人力開閉時の全開付近におけるスライドドアの操作性が良いパワースライドドアを実現することができる。
請求項2に係る発明によれば、前記支援力の調節は、前記モータへの通電を調節することによって行われるので、支援力の調節を適切に行うことができる。
請求項3に係る発明によれば、前記通電の調節は、通電のオンオフのデューティレシオを調節することによって行われるので、通電の調節を適切に行うことができる。
請求項4に係る発明によれば、前記支援手段による支援は、前記スライドドアが前記阻止部材を乗越える間だけ行われるので、必要最小限の支援を行うことができる。
請求項5に係る発明によれば、前記阻止部材は、チェックスプリングであるので、スライドドアの阻止を適切に行うことができる。
発明を実施するための形態の一例のパワースライドドアを装備した車両の外観を示す図である。 スライドドアとドアオープニングの構成を示す図である。 スライドドア制御システムの構成を示すブロック図である。 開閉機構の要部を模式的に示す図である。 モータ通電のデューティレシオとドア速度とドアパルスのパルス幅の関係を示すグラフである。 スライドドア制御システムの動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、本発明は、発明を実施するための形態に限定されるものではない。
図1に、パワースライドドアを装備した車両の左側の外観を模式的に示す。図1に示すように、車両100は、パワースライドドア200を装備している。パワースライドドア200は、発明を実施するための形態の一例である。パワースライドドア200の構成によって、パワースライドドアに関する発明を実施するための形態の一例が示される。以下、パワースライドドアを、単にスライドドアともいう。
スライドドア200の上部、下部および後部は、車両100のボデー110の上部、下部および後部に設けられたガイドレール112,114,116にそれぞれ係合する。スライドドア200は、ガイドレール112,114,116に沿った後方への往復的なスライド運動により、ボデー110の側面の開口部すなわちドアオープニングを開閉する。
スライドドア200の開閉は、モータの動力を利用した後述の開閉機構によって行われる。開閉機構はクラッチを有する。クラッチは、モータによるスライドドア200の駆動時にオンとなり、非駆動時にオフとなる。クラッチがオフの時スライドドア200はフリー状態となり、人力による開閉が可能となる。人力での開閉はドアハンドル200aを利用して行われる。
ガイドレール114には、チェックスプリング114aが設けられる。チェックスプリング114aは、ガイドレール114の後ろ寄りに設けられ、二点鎖線で示すように、全開状態でフリーになったスライドドア200が、自重で閉方向に戻るのを阻止するようになっている。チェックスプリング114aは、本発明における阻止部材の一例であり、また、チェックスプリングの一例である。
チェックスプリング114aは、弾性的に変形可能になっており、スライドドア200をモータの動力または人力で強制的に閉めるときには、それを乗越えることができる。なお、チェックスプリングは、ガイドレール114に限らず、ガイドレール112や116に設けるようにしても良い。
図2に、スライドドアとドアオープニングの構成を模式的に示す。図2は、図1に示した車両100のAA断面図に相当する。図2では、上が室外、下が室内、左が前方、右が後方である。
図2に示すように、スライドドア200は、ボデー110のドアオープニング300に嵌まり込んだ状態で閉じきる。この状態では、スライドドア200の外面は、ボデー110の外面に対して段差がなく、いわゆる面一(つらいち)となる。また、スライドドア200の内面のドアトリム202も、ボデー110の内面に対して面一となる。スライドドア200は、本発明におけるスライドドアの一例である。ドアオープニング300は、本発明におけるドアオープニングの一例である。
スライドドア200の後部は、オープニング300内で、係合部材204を介してガイドレール116に係合する。係合部材204は、スライドドア200側がヒンジとなっておりガイドレール116側がローラとなっている。ガイドレール116は、ボデー110の外面からオープニング300内に斜めに入り込んでおり、係合部材204のローラは、ガイドレール116の斜め部の終端付近に位置する。
スライドドア200の前部は、オープニング300内で、ボス206によりソケット118に係合する。ソケット118は、オープニング300内で、ボデー110のセンタピラー120の後面に設けられる。 オープニング300の内周は、室内側がオープニングフランジ302となっている。オープニングフランジ302の先端部には、ウェザストリップ400が設けられる。
図3に、スライドドア制御システムの構成をブロック図によって示す。図3に示すように、スライドドア制御システム1は、ECU(Electronic Control Unit)10を有する。ECU10は、スライドドア制御システム1の中枢をなす。
ECU10には、メインSW(スイッチ)20、ドアSW(スイッチ)30、操作SW(スイッチ)40およびドアパルス発生回路50からそれぞれ信号が入力される。ECU10は、それら入力信号に基づいて、所定のプログラムにより、ドア開閉制御回路60を通じてスライドドア200を制御する。以下、ECU10によるドア開閉制御回路60を通じての制御を、単にECU10による制御という。
メインSW20からの入力信号は、メインSW20のオンオフ(ON-OFF)を表す信号である。メインSW20は、搭乗者によってオンオフされる。ECU10は、メインSW20からの入力信号に基づいて、メインSW20の投入状態を認識する。
ドアSW30からの入力信号は、ドアハンドル200aの操作状態を表す信号である。ドアハンドル200aは、人力によるスライドドア200の開閉に操作される。ECU10は、ドアSW30からの入力信号に基づいて、ドアハンドル200aの操作状態を認識する。
操作SW40からの入力信号は、操作SW40の操作状態を表す信号である。操作SW40は、パワーモードでの開閉時に、搭乗者により、スライドドア200の開方向または閉方向に操作される。ECU10は、操作SW40からの入力信号に基づいて、操作SW40の操作状態を認識する。
ドアパルス発生回路50からの入力信号は、スライドドア200の移動を表すパルス信号である。このパルス信号は、例えば、動力用のモータの回転に伴って発生するパルスとして得られる。そのようなパルスの発生には、例えば、後述のような永久磁石とホールICの組み合わせが利用される。
ECU10は、ドアパルス発生回路50からの入力パルスを計数して、スライドドア200の移動量を認識する。ECU10は、ドア移動量の積算値からスライドドア200の現在位置を求める。ECU10は、また、ドア移動量の変化率からスライドドア200の移動速度を求める。ECU10は、さらに、入力パルスのパルス幅の増加および減少に基づいて、ドア移動速度の減少および増加をそれぞれ認識する。
メインSW20がオンになっている状態において、搭乗者により、操作SW40が開方向または閉方向に操作されると、それに対応したECU10の制御指令により、モータの動力によるスライドドア200の開閉が行われる。
メインSW20がオンまたはオフになっている状態で、人力によるスライドドア200の開閉が行われると、ドアSW30からの入力に基づくECU10の制御指令により、モータによるパワーアシストを伴うスライドドア200の人力開閉が行われる。ECU10およびドア開閉制御回路60は、本発明における支援手段の一例である。
図4に、開閉機構の要部の一例を模式的に示す。図4に示すように、開閉機構500は、モータ510、クラッチ520およびウォーム減速機構530を有する。モータ510は、回転軸512を有する。ウォーム減速機構530は、ウォームギヤ532とウォームホイール534を有する。ウォームギヤ532はウォーム減速機構530の入力軸であり、ウォームホイール534の中心軸534cはウォーム減速機構530の出力軸である。開閉機構500は、本発明における駆動手段の一例である。
モータ510としては、例えば、正逆両方向に回転可能な直流モータ等が用いられる。モータ510の正回転および逆回転によって、スライドドア200は、それぞれ、例えば、開方向および閉方向に駆動される。モータ510は、本発明におけるモータの一例である。
クラッチ520としては、例えば、電磁クラッチ等が用いられる。クラッチ520は、モータ510の回転軸512に、ウォーム減速機構530のウォームギヤ532を同軸的に結合する。クラッチ520のオンオフは、ECU10によって制御される。なお、クラッチとしては、ウォーム減速機構の出力側で動力伝達をオンオフするものを用いても良い。
ウォーム減速機構530としては、ウォームギヤ532とウォームホイール534の間で可逆的に動力伝達が可能なものが用いられる。そのようなウォーム減速機構では、ウォームギヤ532の進み角度が15度−35度の範囲に設定されている。これによって、ウォームギヤ532を主動側としウォームホイール534を従動側とする動力伝達と、ウォームホイール534を主動側としウォームギヤ532を従動側とする動力伝達が、どちらも可能となる。
なお、減速機構としては、ウォーム減速機構に代えて、可逆的に動力伝達が可能な適宜の減速機構を用いて良い。また、可逆的に動力伝達可能な減速機構を用いるときは、モータと減速機構が直結していても人力によるスライドドアの開閉が可能なので、開閉機構はクラッチレスの開閉機構とすることができる。
ウォームギヤ532は、クラッチ520とは反対側の端部に、永久磁石532mを有する。永久磁石532mの近傍には、ホールIC532hが設けられる。永久磁石532mとホールIC532hは、ドアパルス発生回路50用のパルス発生器を構成する。以下、ドアパルス発生回路50からECUへの入力信号をドアパルスともいう。
モータ510の回転軸512の回転は、ECU10によって制御される。以下、モータ510の回転軸512の回転を、単に、モータ510の回転という。ECU10は、通電量を調節することにより回転速度を制御する。通電量の調節は、通電のオンオフのデューティレシオによって制御される。
デューティレシオの増減に対応して通電量が増減し、それに応じてモータ510の回転速度すなわちドア速度が増減する。ドア速度の増加および減少に対応して、ドアパルスのパルス幅が、それぞれ、減少および増加する。これによって、ドア速度およびドアパルスのパルス幅とデューティレシオの関係は、例えば、図5に示すようになる。
ECU10は、スライドドア200が全開位置または全閉位置に到達したとき、あるいは、パワーモードでの稼働中にメインSW20がオフにされたときには、スライドドア200の駆動を解除する。
駆動解除により、モータ510には通電されなくなり、かつ、クラッチ520がオフになる。クラッチ520がオフになることにより、ウォーム減速機構530において、ウォームギヤ532が無抵抗で回転可能な状態となる。このとき、スライドドア200はフリー状態となる。
なお、開閉機構がクラッチレスのときは、モータ510への通電停止とともに、ウォームギヤ532が低抵抗で回転可能な状態となる。したがって、スライドドア200は実質的にフリー状態となる。
図6に、スライドドア制御のフローチャートを示す。このフローチャートは、主としてECU10の動作を表す。図6に示すように、ステップ601で、マニュアル状態で全開範囲内か否かを判定する。
なお、マニュアル状態とは、人力によるスライドドアの開閉が可能な状態であり、全開範囲とは、スライドドア200の開き切りの位置からチェックスプリング114aを乗越えた位置までの範囲である。
判定がYESの場合は、ステップ602で、ハンドルONか否かを判定する。ハンドルONとは、ドアハンドル200aが人力で操作されたこと、すなわち、人力による閉操作が行われたことを意味する。判定がYESの場合は、ステップ603で、パルス入力ありか否かを判定する。判定するパルスは、ドアパルスである。
判定がYESの場合は、ステップ604で、規定量移動したか否かを判定する。この判定は、ドアパルスの計数値に基づいて行われる。これによって、スライドドア200が規定量移動したか否かが判定される。規定量は、例えば、スライドドア200の開き切りの位置からチェックスプリング114aまでの距離にとされる。
ステップ601からステップ604までのいずれかにおいて、判定がNOの場合は、ステップ601に戻る。これによって、いずれかの判定がNOである間は、ステップ601からステップ604の判定動作が繰り返される。
ステップ601からステップ604までの全ての判定がYESの場合は、ステップ605で、移動量分のパルスを取得する。取得するパルスは、スライドドア200が規定量移動する間に発生した全てのドアパルスである。
これらパルスについて、ステップ606で、最新のパルス幅と過去のパルス幅を比較する。最新のパルス幅は、パルス列の後尾のパルスのパルス幅であり、過去のパルスは、パルス列の先頭のパルスのパルス幅である。
ステップ607で、パルス幅は不変か否かを判定する。判定がYESの場合は、ステップ610で、移動速度に適したDUTYにてアシスト作動を行う。すなわち、人力で操作されたスライドドア200の移動速度に適したデューティレシオでのモータ510の通電が行われ、その動力によるパワーアシストが行われる。移動速度に適したデューティレシオは、モータの特性に応じて定まる。
パルス幅の不変は、ドア移動速度の不変を意味する。ドア移動速度の不変は、負荷の不変に由来する。そのような場合は、移動速度に適した力によるパワーアシストが行われる。これによって、閉方向への人力によるスライドドアの移動を操作性良く行うことができる。ステップ607,610の動作を行うECU10は、本発明における支援力調節手段の一例である。
ステップ607での判定がNOの場合は、ステップ608で、パルス幅は増加か否かを判定する。判定がYESの場合は、ステップ611で、高DUTYにてアシスト作動を行う。すなわち、モータ510には、高いデューティレシオで通電され、その動力によるパワーアシストが行われる。
高いデューティレシオは、ステップ610におけるアシスト時のデューティレシオ、すなわち、移動速度に適したデューティレシオに+αしたものとされる。これによって、パルス幅が増加したときは、増強した力によるパワーアシストが行われる。
パルス幅の増加は、ドア移動速度の低下を意味する。ドア移動速度の低下は、負荷の増大に由来する。そのような場合は、増強した力によるパワーアシストが行われる。これによって、閉方向への人力によるスライドドアの移動を操作性良く行うことができる。ステップ608,611の動作を行うECU10は、本発明における支援力調節手段の一例である。
ステップ608での判定がNOの場合は、ステップ609で、パルス幅は減少か否かを判定する。判定がYESの場合は、ステップ612で、低DUTYにてアシスト作動を行う。すなわち、モータ510には、低いデューティレシオで通電され、その動力によるパワーアシストが行われる。
低いデューティレシオは、ステップ610におけるアシスト時のデューティレシオ、すなわち、移動速度に適したデューティレシオに−αしたものとされる。これによって、減弱した力によるパワーアシストが行われる。ステップ609,612の動作を行うECU10は、本発明における支援力調節手段の一例である。
パルス幅の減少は、ドア移動速度の上昇を意味する。ドア移動速度の上昇は、負荷の減少に由来する。そのような場合は、減弱した力によるパワーアシストが行われる。これによって、閉方向への人力によるスライドドアの移動を操作性良く行うことができる。
このようなパワーアシストを行い、ステップ613で、全開範囲外か否かを判定する。判定がNOの場合は、パワーアシストを続けながらここでルーピングするが、YESの場合は、ステップ614で、アシスト作動を停止する。
それ以降は、人力のみによるスライドドア200の閉操作が行われる。全開範囲外には特に障害が存在しないので、スライドドア200の移動を操作性良く行うことができる。このように、パワーアシストを全開範囲内に限定することにより、アシストを必要最小限とし、消費電力を抑制することができる。
なお、必要に応じて、全開範囲外でも、上記のようなパワーアシストを行うようにしても良い。これによって、車両の後傾等により負荷が増大したときでも、人力で操作性良くスライドドア200を閉じることができる。また、スライドドア200を人力で開けるときにも、上記に倣ったパワーアシストを行うことができる。
本発明のパワースライドドアは、車両用に限らず、船舶や航空機等用のパワースライドドア、あるいは、屋内や屋外で使用されるパワースライドドア等、適宜の用途のパワースライドドアであって良い。
1 : スライドドア制御システム
10 : ECU
20 : メインSW
30 : ドアSW
40 : 操作SW
50 : ドアパルス発生回路
60 : ドア開閉制御回路
100 : 車両
110 : ボデー
112,114,116 : ガイドレール
118 : ソケット
120 : センタピラー
200 : パワースライドドア
202 : ドアトリム
204 : 係合部材
206 : ボス
300 : ドアオープニング
302 : オープニングフランジ
400 : ウェザストリップ
500 : 開閉機構
510 : モータ
512 : 回転軸
514 : リレー
520 : クラッチ
530 : ウォーム減速機構
532 : ウォームギヤ
532m : 永久磁石
532h : ホールIC
534 : ウォームホイール
534c : 出力軸

Claims (5)

  1. モータの動力でスライドドアを駆動してドアオープニングを開閉する駆動手段と、人力による前記スライドドアの開閉を前記駆動手段を通じてアシストする支援手段と、全開状態の前記スライドドアが自重で閉まるのを阻止する阻止部材を有するパワースライドドアであって、
    前記スライドドアを人力により前記阻止部材を乗越えて動かすときの負荷の変化に応じて前記支援手段の支援力を調節する支援力調節手段
    を具備することを特徴とするパワースライドドア。
  2. 前記支援力の調節は、前記モータへの通電を調節することによって行われる
    ことを特徴とする請求項1に記載のパワースライドドア。
  3. 前記通電の調節は、通電のオンオフのデューティレシオを調節することによって行われる
    ことを特徴とする請求項2に記載のパワースライドドア。
  4. 前記支援手段による支援は、前記スライドドアが前記阻止部材を乗越える間だけ行われる
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちのいずれか1つに記載のパワースライドドア。
  5. 前記阻止部材は、チェックスプリングである
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちのいずれか1つに記載のパワースライドドア。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102040051B1 (ko) * 2018-05-29 2019-11-05 (주)현보 초음파 센서를 이용한 차량 도어 자동 개폐 장치

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