JPH1136703A - スライド式ドア開閉装置 - Google Patents

スライド式ドア開閉装置

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JPH1136703A
JPH1136703A JP9190138A JP19013897A JPH1136703A JP H1136703 A JPH1136703 A JP H1136703A JP 9190138 A JP9190138 A JP 9190138A JP 19013897 A JP19013897 A JP 19013897A JP H1136703 A JPH1136703 A JP H1136703A
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JP
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sliding door
door
tape
driving
opening
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JP9190138A
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Kiyoshi Tamada
清 玉田
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライド式ドア開閉装置の構造が複雑になる
ことを防止して、スライド式ドア開閉装置の製品化を図
る。 【解決手段】 スライド式ドア1が移動したときに、ス
ライド式ドア1の位置を連続的に検出するドア位置検出
手段96、97を、回転センサ96およびスライドコン
トローラから構成する。これにより、多数個の位置検出
スイッチを配設することなく、スローストップ機構や挟
み込み防止機構を実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の前後に移動
することにより、乗降口を開閉するスライド式ドア(以
下、スライドドアと略す。)を開閉作動させるスライド
式ドア開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スライド式ドア開閉装置は、例えば特開
平7−76225号公報に記載のごとく、電動モータに
よりスライドドアを開閉作動させるとともに、リミット
スイッチ等の位置検出スイッチによりスライドドアの位
置を検出して、電動モータの正転、逆転および停止を制
御している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、位置検出ス
イッチは、スイッチがON状態であるかOFF状態であ
るかによってスライドドアの位置を検出するものである
ので、位置検出スイッチでは、全閉状態から全開状態と
の間のうち、どの位置にスライドドアが位置するかを明
確に検出することができない。
【0004】このため、上記公報に記載のスライド式ド
ア開閉装置では、例えば、スライドドアを開閉作動させ
る際に、スライドドアが全閉位置または全開位置の手前
に達した時にスライドドアに対して所定の制動力を作用
させて、全開または全閉時の衝撃力を緩和するスロース
トップ機構や、スライドドアの移動速度の変化から、ス
ライドドアと車両との間に異物が挟み込まれたか否かを
判定する挟み込み防止機構等、スライドドアの位置に基
づいて電動モータを制御するといったことを構成するに
は、多数個の位置検出スイッチを配設する必要があるの
で、スライド式ドア開閉装置の構造が複雑になり、製品
化(商品化)が困難である。
【0005】なお、スローストップ機構および挟み込み
防止機構は、スライド式ドア開閉装置の安全性を確保す
る当たって、発明者がスライド式ドア開閉装置用に新た
に開発した新たな機構の一例である。本発明は、上記点
に鑑み、スライド式ドア開閉装置の構造が複雑になるこ
とを防止して、スライド式ドア開閉装置の製品化を図る
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1、
3に記載の発明では、スライド式ドア(1)が移動した
ときに、スライド式ドア(1)の位置を連続的に検出す
るドア位置検出手段(96、97)を有することを特徴
とする。
【0007】これにより、前述のごとく、多数個の位置
検出スイッチを配設することなく、スローストップ機構
や挟み込み防止機構を実現することができるので、スラ
イド式ドア開閉装置の構造が複雑になることを防止し
て、製造原価上昇を抑制しつつ、製品化(商品化)を図
ることができる。請求項2、3に記載の発明では、電動
モータ(93)から駆動テープ(8)に伝達される駆動
力の伝達経路には、テープ駆動手段(92)の回転量を
検出することにより、スライド式ドア(1)の位置を連
続的に検出するドア位置検出手段(96、97)が配設
されていることを特徴とする。
【0008】これにより、ドア位置検出手段(96、9
7)により、スライド式ドア(1)が移動したときにス
ライド式ドア(1)の位置を連続的に検出することがで
きるので、請求項1に記載の発明と同様に、スライド式
ドア開閉装置の構造が複雑になることを防止して、製造
原価上昇を抑制しつつ、製品化(商品化)を図ることが
できる。
【0009】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0010】
【発明の実施の形態】本実施形態は、車両スライドドア
(以下、スライドドアと略す。)に本発明に係るスライ
ド式ドア用給電構造を適用したものであって、図1は、
スライドドア1を有する車両において、スライドドア1
が車両後方に移動して乗降口2が開いた状態を示す斜視
図である。
【0011】そして、スライドドア1のうち、車室内お
よび車室外の把手部(図示せず)には、乗降者がスライ
ドドア1を開閉する際に把手部に及ぼす操作力を検出す
るハンドルスイッチ(操作力検出手段)3が配設されて
いる。またさらに、スライドドア1のうち、スライドド
ア1が閉じたときに車両ボディ4と近接する近接部位1
aには、所定値以上の外力が近接部位1aに作用したと
きに信号を発する感圧スイッチ(外力検出手段)5が配
設されている。
【0012】なお、感圧スイッチ5は、弾性変形可能な
ゴム製のチューブ内に、所定の空隙を介在させて一対の
電極を配設した周知のものであって、チューブに外力が
作用して両電極が接触することにより信号を発するもの
である。また、スライドドア1内には、スライドドアの
施錠を電気的に開閉するドアロック装置6と、このドア
ロック装置6の制御を行うドア内コントローラ7とが配
設されている。なお、ハンドルスイッチ3および感圧ス
イッチ5からの信号は、ドア内コントローラ7を介して
車両側に配設されたスライドドアコントローラ97に入
力される。
【0013】8は、スライドドア1の下部に設けられた
ドアステー1bに連結されてスライドドアを車両前後方
向に駆動する駆動テープ(駆動ベルト)であり、この駆
動テープ8は、図2に示すように、乗降口2の前方側の
下方(床)に配設されたプーリ91と、乗降口2の後方
側の下方(床)に配設された回転駆動装置(回転駆動
部、アクチュエータ)9のスプロケット(テープ駆動手
段)92との間に掛けられて回転駆動される。
【0014】因みに、8aは駆動テープ8の回転を案内
するガイド部であり、11aは後述するケーブル11の
移動を案内するガイド部である。また、8bは駆動テー
プ8に所定の張力(テンション)を与えるテンション装
置である。そして、回転駆動装置9は、図3に示すよう
に、電動モータ93、電動モータ93の回転を減速する
ウォームおよびウォームホィールを有する減速機構9
4、および減速機構94によって減速された回転を断続
可能にスプロケット92に伝達する電磁クラッチ(クラ
ッチ手段)95を有して構成されている。
【0015】また、96はスプロケット92の回転数
(回転角度)を検出する回転センサであり、この回転セ
ンサ96はスプロケット92と同軸上に配設されて、ス
プロケット92の回転と同期して、スプロケット92が
所定量回転する毎にスライドドアコントローラ97に向
けてパルス信号(検出信号)を出力する。そして、スラ
イドドアコントローラ97は、回転センサ96からのパ
ルス信号を数える(以下、この数えた値をカウント値と
呼ぶ。)ことによりスライドドア1の位置を連続的に検
出(認識)している。つまり、本実施形態では、スライ
ドドアコントローラ97および回転センサ96により、
スライドドア1が移動したときに、スライドドア1の位
置を連続的に検出するドア位置検出手段を構成してい
る。
【0016】なお、図4、5は回転センサ96の拡大図
であり、図5中、961はスプロケット92と同期して
回転するセンサプレートである。そして、このセンサプ
レート961には、中心をセンサプレート961の回転
中心と一致させた円周導電部962が形成されており、
この円周導電部962は第1固定接点963と常に通電
可能な状態で摺動可能に接触している。
【0017】また、円周導電部962の径外方側には、
円周導電部962と通電可能に結合する円弧状の第1円
弧導電部964と、絶縁材料からなる第1円弧絶縁部9
65とが、第1所定角度(本実施形態では、センサプレ
ート961のに対する円周角で約2.5度)θ1 毎に形
成されている。そして、第1円弧導電部964および第
1円弧絶縁部965には、第2所角度θ2 (本実施形態
では、センサプレート961のに対する円周角で約2
6.25度)を有して配設された第2、3固定接点96
6、967が摺動可能に接触しており、これら固定接点
966、967が第1円弧導電部964に接触した時に
電動モータ93の回転角度換算で、互い約90度位相が
ずれたパルス信号が発せられる。
【0018】因みに、スライドドアコントローラ97
は、第2固定接点966からの信号が発せられた時に
(第2固定接点966がONとなった時に)、第3固定
接点967がON状態であるかOFF状態であるかを判
定することにより、スプロケット92がいずれの向きに
回転しているか(スライドドア1が開方向に移動してい
るか、閉方向に移動しているか)を判断する。
【0019】また、968は、スライドドア1が全閉状
態となった時に固定接点969a、969b間および9
70a、970b間を通電不可とする第2円弧絶縁部で
あり、スライドドアコントローラ97は、第2円弧絶縁
部968によりスライドドア1が全閉状態となったこと
認識した時には、スライドドアコントローラ97は、カ
ウント値を所定の値に再設定する。
【0020】なお、回転センサ96のセンサプレート9
61は、電動モータ93から駆動テープ8に伝達される
駆動力の伝達経路において、スプロケット92と電磁ク
ラッチ95との間に位置しているため、電磁クラッチ9
5の断続に係わらず、スライドドア1が移動したときに
は、スプロケット92と共に必ず同期して回転駆動され
る。
【0021】また、10は後述するフラットケーブル
(以下、ケーブルと略す。)11を巻き取る巻取部であ
り、この巻取部10は、スプロケット92と同一径にて
同軸上に配設された状態でスプロケット92と一体化さ
れているとともに、電磁クラッチ95を介して電動モー
タ93によりスライドドア1の移動と同期して回転駆動
される。
【0022】ところで、図1中、11は、ハンドルスイ
ッチ3、ドアロック装置6およびドア内コントローラ7
に電力を供給する可撓性を有するケーブル(第1給電
線)であり、このケーブル11は車両のバッテリ12に
電気的に接続されている。なお、本実施形態では、ハン
ドルスイッチ3、感圧スイッチ5およびドアロック装置
6(以下、これらの機器をドア内電気機器と呼ぶ。)
は、ドア内コントローラ7を介して電力が供給されてい
る。
【0023】また、97は回転駆動装置9(電動モータ
93および電磁クラッチ95)を制御するスライドドア
コントローラ(以下、コントローラ略す。)であり、こ
のコントローラ97には、上記ハンドルスイッチ3およ
び回転センサ96等の検出値に加えて、運転席近傍に配
設されて回転駆動装置9の作動を手動にて指示する運転
席側開閉スイッチ14、および車室内側の乗降口2に配
設されて回転駆動装置9の作動を指示する乗降口側開閉
スイッチ15からの信号が入力されている。
【0024】因みに、駆動テープ8、回転駆動装置9、
プーリ91、コントローラ97、両スイッチ14、15
およびハンドルスイッチ3を総称して、スライドドア1
を開閉するドア開閉装置と呼ぶ。なお、本実施形態で
は、乗降口2の車室内側のうち車両前側および後側に
は、スライドドア1の近接部位1aに配設された感圧セ
ンサ5と同様な構造を有する感圧スイッチ16が配設さ
れており、この感圧センサ16の信号も感圧スイッチ3
と同様にコントローラ97に入力される。
【0025】次に、ドア開閉装置の作動を述べる。両ス
イッチ14、15からスライドドア1を開閉作動させる
指示信号が入力されたとき、またはハンドルスイッチ3
により所定値以上の操作力が検出されたときには、コン
トローラ97は回転駆動装置9(スプロケット92)を
作動させてスライドドア1を開閉作動させる。
【0026】因みに、スライドドア1の閉作動中に、両
スイッチ14、15またはハンドルスイッチ3が開作動
側に操作された時には、コントローラ97は、電動モー
タ93を一旦停止させる。そして、その後再び両スイッ
チ14、15またはハンドルスイッチ3が操作された場
合には、コントローラ97は、その指示信号に従って電
動モータ93を作動させる。
【0027】また、スライドドア1の閉作動中に両感圧
センサ5、16のいずれかから信号が発せられたときに
は、コントローラ97は、スライドドア1と車両ボディ
4との間で挟み込みが発生したものとみなして、電動モ
ータ93を反転させてスライドドア1を開作動させる。
また、コントローラ97は、カウント値によりスライド
ドア1が全閉位置または全開位置に対して所定位置手前
に達したと判定した時には、電動モータ93および電磁
クラッチ94を作動させてスライドドア1に対して所定
の制動力を作用させ、全開または全閉時の衝撃力を緩和
している(スローストップ機構)。
【0028】さらに、コントローラ97は、カウント値
を基にスライドドア1の移動速度を演算し、スライドド
ア1が全閉位置または全開位置以外の位置で移動速度が
大きく低下した時には、スライドドア1と車両ボディ4
との間で挟み込みが発生したものとみなして、前述のご
とく、電動モータ93を反転させてスライドドア1を開
作動させる(挟み込み防止機構)。
【0029】次に、巻取部10の詳細構造および作動に
ついて述べる。巻取部10は、図6に示すように、電動
モータ93の回転ととも回転する円筒状の巻取ドラム1
0aと、この巻取ドラム10a内に配設されて車両ボデ
ィ4に対して固定した(回転しない)円柱状の固定ドラ
ム10bとを有している。そして、ケーブル11の一端
側が巻取ドラム10aに樹脂にて固定され(以下、この
固定された部位を巻取固定部11cと呼ぶ。)、他端側
がドア内コントローラ7に電気的に接続されている。な
お、10eは、巻取部10(巻取ドラム10a、ケーブ
ル11および駆動テープ8)を覆うカバーである。
【0030】また、巻取ドラム10aと固定ドラム10
bとの間の空間10d内には、図7に示すように、固定
ドラム10b周りに渦巻き状にして配設された巻取調整
ケーブル部(第2給電線)11bが配設されており、こ
の巻取調整ケーブル部11bの一端側は、巻取固定部1
1cにてケーブル11から延長されてケーブル11と電
気的に接続されている。一方、巻取調整ケーブル部11
bの他端側は、固定ドラム10bに固定されるととも
に、バッテリ12に電気的に接続されたコネクタ12a
に接続されている。
【0031】そして、巻取調整ケーブル部11bは、ス
ライドドア1が閉じた状態(ケーブル11が巻き取られ
ていない状態)では、図7に示すように、固定ドラム1
0bに密に巻き付けられている。そして、スライドドア
1が開いていき、ケーブル11が巻き取られていくと、
図8、9に示すように、固定ドラム10b巻き付けられ
てた巻取調整ケーブル部11bは、次第に緩んでいく。
【0032】次に、本実施形態の特徴を述べる。本実施
形態によれば、回転センサ96およびコントローラ97
により、スライドドア1の位置を連続的に検出すること
ができるので、「課題を解決するための手段」の欄で述
べたように、多数個の位置検出スイッチを配設すること
なく、スローストップ機構や挟み込み防止機構を実現す
ることができる。したがって、ドア開閉装置の構造が複
雑になることを防止して、製造原価上昇を抑制しつつ、
ドア開閉装置の製品化(商品化)を図ることができる。
【0033】ところで、コントローラ97および回転セ
ンサ96への給電が停止した場合にはカウント値が不明
となるので、スライドドア1の位置を検出することがで
きなくなる。したがって、このような場合には、給電が
再開された時に、全閉位置または全開位置のように基準
となる位置を再度検出して、この基準となる位置から再
びパスル信号を数える必要がある。
【0034】したがって、正確にスライドドア1の位置
を検出するには、回転センサ96から見たときの基準と
なる位置は、給電状態によらず、一定である(変化しな
い)必要がある。そして、本実施形態では、回転センサ
96のセンサプレート961は、スライドドア1が移動
したときには必ず同期して回転駆動されるので、回転セ
ンサ96から見たときの基準となる位置は、給電状態に
よらず、一定にすることができる。したがって、コント
ローラ97および回転センサ96への給電が停止した後
でも、正確にスライドドア1の位置を検出することがで
きる。
【0035】ところで、スライドドア1は比較的重いの
で、特に手動にて開く場合など、スライドドア1が全開
状態まで完全に開かない場合が多々ある。このため、カ
ウント値を全開位置にて再設定するように構成した場合
には、カウント値が再設定されず、次第にカウンタ値と
実際のスライドドア1の位置とがズレていく可能性が高
い。
【0036】これに対して、本実施形態では、全閉位置
にてカウンタ値を再設定するので、スイライドドア1の
開閉が行われる度に、確実にカウンタ値を再設定するこ
とができる。したがって、カウンタ値と実際のスイライ
ドドア1の位置とがズレていくことを防止できるので、
正確にスライドドア1の位置を検出することができる。
【0037】また、巻取部10がスプロケット92と一
体的に(同期して)回転するので、ケーブル11をスラ
イドドア1の移動に同期して巻き取ることができる。し
たがって、スライドドア1の移動に伴ってケーブル11
に不必要なストレス(応力)が作用することを防止する
ことができるので、ケーブル11の耐久性を向上させる
ことができるとともに、ドア開閉装置の信頼性を向上さ
せることができる。
【0038】また、巻取部10は駆動テープ8を回転駆
動する電動モータ93により駆動されるので、巻取部1
0を駆動するための新たな駆動源を必要としない。した
がって、部品点数の増加を抑制することができるので、
給電構造およびドア開閉装置の製造原価上昇を防止する
ことができる。また、本実施形態では、巻取調整ケーブ
ル部11bの撓みを利用して、巻取ドラム10aに固定
されたケーブル11と固定ドラム10bに設けられたコ
ネクタ12aとを電気的に接続しているので、ケーブル
11とコネクタ12aとの間にブラシおよびスリップリ
ングのように摺動しながら接触する摺動接点を設ける必
要がない。したがって、摺動接点や上記公報に記載のご
とく開閉接点を有していないので、スライド式ドア用給
電構造の長寿命化を図ることができる。
【0039】(第2実施形態)上述の実施形態では、ケ
ーブル11の一部を樹脂にて巻取ドラム10aに固定す
ることにより巻取固定部11cを構成したが、本実施形
態は、樹脂による固定を廃止したものである。具体的に
は、図10に示すように、巻取ドラム10aに形成され
たスリット状の貫通穴10fに対応する部位にて、両ケ
ーブル11、11bを構成する連続した1本の給電ケー
ブル110を折り曲げて、給電ケーブル110に折曲部
11dを形成するとともに、巻取調整ケーブル部11b
に沿って渦巻き外方から内方に向かう向きD1 が、巻取
ドラム10aがケーブル11を巻き取る際に回転する向
きD2 と反対向きとなるように構成したものである。
【0040】これにより、巻取ドラム10aがケーブル
11を巻き取る際に、給電ケーブル110(ケーブル1
1)が折曲部11dにて貫通穴10f(巻取ドラム10
a)に係止された状態となるので、樹脂による固定を廃
止することができる。なお、貫通穴10fのうち巻取ド
ラム10aの軸方向一端側に対応する部位を開口させれ
ば(図11参照)、給電ケーブル110に折曲部11d
を形成するとともに、折曲部11dを開口側から貫通穴
10fに挿入することで、容易に給電ケーブル110
(ケーブル11、巻取調整ケーブル部11b)を巻取部
10に装着することができる。
【0041】ところで、上述の実施形態では、回転セン
サ96を回転駆動装置9に配設したが、回転センサ96
をプーリ91に配設し、プーリ91の回転角度を検出す
ることにより、スライドドア1の位置を検出するように
してもよい(図11参照)。また、上述の実施形態で
は、巻取部10を回転駆動装置9に一体化して車両ボデ
ィ4側に配設したが、巻取部10を回転駆動装置9から
別体化してもよい。
【0042】また、巻取部10を回転駆動装置9から別
体化した場合には、巻取部10をスライドドア1側に配
設し、巻取調整ケーブル部11bの他端側(コネクタ1
2a側)をドア内電気機器側に電気的に接続し、ケーブ
ル11の他端側をバッテリ12側に電気的に接続しても
よい。また、上述の実施形態では、ケーブル11を巻取
固定部11cに形成された貫通穴10fを貫通させて延
長することにより、巻取調整ケーブル部11bを構成し
たが、ケーブル11と巻取調整ケーブル部11bとを別
体とし、巻取固定部11cにて電気的に接続するように
してもよい。
【0043】また、上述の実施形態では、第1円弧導電
部964と第1円弧絶縁部965とを、センサプレート
961のに対する円周角で約2.5度毎に形成したが、
第1円弧導電部964の円周角を第1円弧絶縁部965
の円周角より大きくすることにより、第2、3固定接点
966、967が磨耗した場合に、第2、3固定接点9
66、967が隣合う2つの第1円弧導電部964に接
触することを防止してもよい。
【0044】また、上述の実施形態では、スライドドア
1の全閉位置にてカウンタ値を再設定したが、全開位置
または全開および全閉位置の両位置にてカウンタ値を再
設定してもよい。また、上述の実施形態では、車両スラ
イドドアに本発明を適用したが、本発明は車両スライド
ドアに適用が限定されるものではなく、建築物やエレベ
ータ等の不動産用のスライドドアに対しても適用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る給電構造を示す模
式図である。
【図2】ドア開閉装置の模式図である。
【図3】回転駆動装置の断面図である。
【図4】巻取部およびスプロケットの作動を示す斜視図
である。
【図5】スライドドアの全閉状態における巻取部の作動
を示す説明図である。
【図6】巻取部およびスプロケットの作動を示す斜視図
である。
【図7】スライドドアの全閉状態における巻取部の作動
を示す説明図である。
【図8】スライドドアの開閉作動中における巻取部の作
動を示す説明図である。
【図9】スライドドアの全開状態における巻取部の作動
を示す説明図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係る給電構造を示す
模式図である。
【図11】図10の斜視図である。
【図12】回転センサをプーリに配設した例を示す断面
図である。
【符号の説明】
8…駆動テープ、9…回転駆動装置、92…スプロケッ
ト(テープ駆動手段)、93…電動モータ、95…電磁
クラッチ(クラッチ手段)、96…回転センサ、97…
スライドドアコントローラ(制御手段)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の前後に移動することにより、乗降
    口(2)を開閉するスライド式ドア(1)を開閉作動さ
    せるスライド式ドア開閉装置であって、 前記スライド式ドア(1)を移動可能に支持するステー
    (1b)に連結された駆動テープ(8)と、 前記駆動テープ(8)を回転駆動する駆動装置(9)
    と、 前記スライド式ドア(1)が移動したときに、前記スラ
    イド式ドア(1)の位置を連続的に検出するドア位置検
    出手段(96、97)と、 前記ドア位置検出手段(96、97)の検出信号が入力
    され、この検出信号に基づいて前記駆動装置(9)の作
    動を制御する制御手段(97)と有することを特徴とす
    るスライド式ドア開閉装置。
  2. 【請求項2】 車両の前後に移動することにより、乗降
    口(2)を開閉するスライド式ドア(1)を開閉作動さ
    せるスライド式ドア開閉装置であって、 前記スライド式ドア(1)を移動可能に支持するステー
    (1b)に連結された駆動テープ(8)と、 前記駆動テープ(8)が掛けられたテープ駆動手段(9
    2)と、 前記テープ駆動手段(92)を回転駆動する電動モータ
    (93)と、 前記電動モータ(93)の駆動力をテープ駆動手段(9
    2)に断続可能に伝達するクラッチ手段(95)と、 前記電動モータ(93)から前記駆動テープ(8)に伝
    達される駆動力の伝達経路に配設され、前記テープ駆動
    手段(92)の回転量を検出することにより、前記スラ
    イド式ドア(1)の位置を連続的に検出するドア位置検
    出手段(96、97)とを備えることを特徴とするスラ
    イド式ドア開閉装置。
  3. 【請求項3】 前記ドア位置検出手段(96、97)
    は、前記駆動テープ(8)の回転に同期して、前記駆動
    テープ(8)が所定量回転する毎に発するパルス信号を
    数えることにより、前記スライド式ドア(1)の位置を
    連続的に検出することを特徴とする請求項1または2に
    記載のスライド式ドア開閉装置。
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