JP3523034B2 - スライドドア用給電構造 - Google Patents

スライドドア用給電構造

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JP3523034B2 JP33260197A JP33260197A JP3523034B2 JP 3523034 B2 JP3523034 B2 JP 3523034B2 JP 33260197 A JP33260197 A JP 33260197A JP 33260197 A JP33260197 A JP 33260197A JP 3523034 B2 JP3523034 B2 JP 3523034B2
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    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05YINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES E05D AND E05F, RELATING TO CONSTRUCTION ELEMENTS, ELECTRIC CONTROL, POWER SUPPLY, POWER SIGNAL OR TRANSMISSION, USER INTERFACES, MOUNTING OR COUPLING, DETAILS, ACCESSORIES, AUXILIARY OPERATIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, APPLICATION THEREOF
    • E05Y2201/00Constructional elements; Accessories therefor
    • E05Y2201/60Suspension or transmission members; Accessories therefor
    • E05Y2201/622Suspension or transmission members elements
    • E05Y2201/644Flexible elongated pulling elements
    • E05Y2201/652Belts

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  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スライドすること
により、開口部を開閉するスライドドアに配設される電
気機器に電力を供給するスライドドア用給電構造に係
り、特に車両の乗降口を開閉する車両スライドドアに好
適なスライドドア用給電構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スライドドアに配設される電気機器に対
して該ドアの外部に配設された電源から電力を供給する
給電構造として、例えば特開平7−267020号公報
に記載されている。この給電構造では、給電用の雌型コ
ネクタを車両ボディに配設し、スライドドアが閉じたと
きに雌型コネクタと面する部位に雄型コネクタを配設し
たものである。そして、スライドドアが閉じられたとき
に、両コネクタが接触することによりスライドドア内に
配設される電気機器に対して車両ボディに配設された電
源から電力を供給するようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本出願人
は、乗降者がスライドドアを開閉する際にスライドドア
の把持部に設けた圧力センサに及ぼす操作力を検出し、
この検出値に応じてアクチュエータを作動させることに
より、スライドドアを開閉するドア開閉装置を試作し
た。
【0004】しかし、スライドドアが閉じているときに
は、上記公報に記載の給電構造と同様な手段にて圧力セ
ンサに電力を供給することができるものの、スライドド
アが開いている状態では、両コネクタが非接触状態とな
ってしまうので、圧力センサに電力を供給することがで
きない。従って、上記公報に記載の給電構造では、スラ
イドドアが開いている状態では、アクチュエータを制御
することができない。
【0005】尚、このスライドドアが開いている状態で
は電力を供給することができないという問題は、例えば
スライドドアにパワーウィンド装置を設けた場合に、ス
ライドドアが開いている状態ではパワーウィンド装置を
作動させることができない、等のようにドア開閉装置に
固有の問題ではなく、スライドドアに電気機器を配設し
た場合に発生する共通の問題である。
【0006】そこで、単にスライドドアに配設される電
気機器と、車両ボディに配設された電源とを給電ケーブ
ルで接続する手段が考えられるが、このようにすると、
スライドドアの開閉の際に給電ケーブルが無理に引っ張
られたり、過度に撓んだりしてスライドドアの開閉動作
に支障を来すおそれがある。
【0007】更に、上記したようなスライドドアが開い
ている状態であってもスライドドアに配設される電気機
器に電力を供給する装置を単に創作するだけでなく、製
品化においてその装置の組み付け性を考慮する必要があ
る。
【0008】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、スライドドアが開い
ている状態であってもスライドドアに配設される電気機
器に電力を供給することができるとともに、スライドド
アの開閉動作に支障を来すことなく、しかも組み付け性
を考慮したスライドドア用給電構造を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、スライドすることにより開口部を開閉するスライド
ドアに配設された電気機器に対して、該ドアの外部に配
設された電源から電力を供給するスライドドア用給電構
造であって、前記スライドドアからのびるドアステーと
連結し、電動モータの回転に基づいてスライドドアの開
閉方向に移動してスライドドアを開閉させる移動体と、
前記電源に対して電気的に接続される電源側接続部と、
その両端にコネクタを備え、一方のコネクタが前記電源
側接続部に差込固定されるとともに、他方のコネクタが
前記移動体とドアステーとスライドドアとの内いずれか
1つに差込固定される給電線と、前記電動モータの回転
に基づいて回転するとともに前記スライドドアの開閉移
動に同期して回転して前記給電線の巻き取り及び巻き戻
しを行う巻取手段と、前記他方のコネクタと前記電気機
器とを電気的に接続する接続手段とを備えたことを要旨
とする。
【0010】
【0011】請求項に記載の発明は、請求項1に記載
のスライドドア用給電構造において、前記給電線は、フ
レキシブルフラットケーブルにより構成したことを要旨
とする。
【0012】請求項に記載の発明は、請求項1又は2
に記載のスライドドア用給電構造において、前記スライ
ドドアは、車両ボディに対してスライド可能に支持され
る車両スライドドアであることを要旨とする。
【0013】従って、請求項1に記載の発明によれば、
給電線は、一方のコネクタが電源に対して電気的に接続
される電源側接続部に差込固定されるとともに、他方の
コネクタがスライドドアと該ドアからのびるドアステー
とドアステーに連結した移動体の内いずれか1つに差込
固定される。接続手段は、他方のコネクタとスライドド
アに配設される電気機器とを電気的に接続する。巻取手
段は、スライドドアの開閉移動に同期して回転して給電
線の巻き取り及び巻き戻しを行う。従って、給電線及び
接続手段によって、スライドドアの開閉状態にかかわら
ず電源から電気機器に常に電力を供給することができ
る。又、給電線の電気的接続は、コネクタにて行われる
ことから、組み付け性を低下させるものではない。更
に、給電線は、巻取手段にてスライドドアの開閉移動に
同期して巻き取り及び巻き戻しされることから、該ドア
の開閉動作に伴って給電線が無理に引っ張られたり、過
度に撓んだりすることがなく、スライドドアの開閉動作
に支障を来すことはない。
【0014】また、移動体は、電動モータの回転に基づ
いてスライドドアの開閉方向に移動して該ドアを開閉さ
せる。巻取手段は、該モータの回転に基づいて回転し給
電線の巻き取り及び巻き戻しを行う。従って、電動モー
タにてスライドドアを自動開閉するようにしても、巻取
手段にて、電動モータの回転に基づいて回転するととも
にスライドドアの開閉移動に同期して回転して給電線の
巻き取り及び巻き戻しを行うことから、該ドアの開閉動
作に伴って給電線が無理に引っ張られたり、過度に撓ん
だりすることがなく、スライドドアの開閉動作に支障を
来すことはない
【0015】請求項に記載の発明によれば、前記給電
線は、フレキシブルフラットケーブルにより構成され
る。従って、巻取手段におけるケーブルの巻き取りを容
易に行うことができる。
【0016】請求項に記載の発明によれば、前記スラ
イドドアは、車両ボディに対してスライド可能に支持さ
れる車両スライドドアである。従って、スライドドアの
開閉状態にかかわらず、給電線によって車両スライドド
アの外部(車両ボディ)に配設された電源から、該ドア
に配設された電気機器に電力を常に供給することができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図1〜図8に従って説明する。図1は、スライ
ドドアを有する車両1を示す。スライドドア2は、車両
ボディ1aに対して前後方向にスライド可能に支持さ
れ、スライドすることによって車両の開口部としての乗
降口1bを開閉する。
【0018】スライドドア2には、車内及び車外にそれ
ぞれ設けられた手動操作を行うための把持部3aに、乗
降者がスライドドア2を開閉する際に把持部3aに及ぼ
す操作力を検出し、その操作力検出信号を出力するハン
ドルスイッチ3が配設されている。
【0019】又、スライドドア2には、その前方の一辺
2aに所定値以上の外力が作用したときに、その外力を
検出する感圧スイッチ4が取着されている。この感圧ス
イッチ4は、弾性変形可能なゴム製のチューブ内に、所
定の間隙を有した電極を配設した周知のものであって、
チューブに外力が作用すると電極が互いに接触して外力
検出信号を出力するように構成されている。そして、感
圧スイッチ4にて外力を検出することで、スライドドア
2と車両ボディ1aとの間での挟み込みが検出されるよ
うになっている。
【0020】スライドドア2内には、該ドア2を電気的
に施解錠するドアロック装置5と、該ドアロック装置5
の制御を行うドア内コントローラ6とが配設されてい
る。このドア内コントローラ6には、前記ハンドルスイ
ッチ3及び感圧スイッチ4の各検出信号が入力される。
【0021】車両の乗降口1bの下部には、スライドド
ア2をスライド駆動させるスライド駆動装置7が配設さ
れている。スライド駆動装置7は、図2に示すようにそ
のベースプレート8が前記乗降口1bの前後方向にのび
るように形成され、車両ボディ1aに組み付けられる。
ベースプレート8の前方端部には、プーリ9が回転可能
に組み付けられている。又、ベースプレート8の後方端
部には、回転駆動装置10が組み付けられている。
【0022】前記回転駆動装置10は、図3に示すよう
に電動モータ11、該モータ11の回転を減速するウォ
ーム及びウォームホイールを有する減速機構12、及び
減速機構12によって減速された回転を断続可能に回転
軸13に伝達する電磁クラッチ14から構成されてい
る。この電磁クラッチ14は、自動開閉時には励磁状態
になり回転軸13と減速機構12とを連結状態にし、手
動開閉時には非励磁状態になり回転軸13と減速機構1
2とを非連結状態にする。
【0023】前記回転軸13には、スプロケット15が
固定されている。このスプロケット15は略円柱状に形
成され、図4に示すようにその外周面に等角度間隔に係
止突起15aが形成されている。
【0024】前記スプロケット15と前記プーリ9との
間には、環状の駆動テープ16が掛装されている。この
駆動テープ16には、前記スプロケット15の係止突起
15aに係合する係止孔16aが等間隔に形成されてい
る。
【0025】前記駆動テープ16は、詳しくは帯状の合
成樹脂材よりなるテープの両端を移動体としてのテンシ
ョン(張力)装置17にてそれぞれ連結して環状に形成
されている。テンション装置17は、駆動テープ16が
スプロケット15とプーリ9との間を円滑に回転するよ
うに駆動テープ16に所定のテンション(張力)を付与
している。
【0026】前記テンション装置17には、ロワローラ
17aが一体的に連結固定されている。又、前記ベース
プレート8の長手方向には、このロワローラ17aの移
動を案内するガイドレール8aが形成されている。そし
て、ロワローラ17aには、前記スライドドア2下部に
設けられたドアステー2bが連結される。
【0027】そして、前記電磁クラッチ14が励磁状態
となり、回転軸13と減速機構12とが連結状態になっ
ているとき、スライドドア2を開動作すべく電動モータ
11が回転すると、図2において反時計回り方向にスプ
ロケット15が回転し、その回転とともに駆動テープ1
6が同方向に回転する。すると、駆動テープ16の回転
とともにロワローラ17aがガイドレール8aに沿って
後方に移動し、スライドドア2を開動作させる。
【0028】反対に、スライドドア2を閉動作すべく電
動モータ11が回転すると、図2において時計回り方向
にスプロケット15が回転し、その回転とともに駆動テ
ープ16が同方向に回転する。すると、駆動テープ16
の回転とともにロワローラ17aがガイドレール8aに
沿って前方に移動し、スライドドア2を閉動作させる。
【0029】又、前記電磁クラッチ14が非励磁状態と
なり、回転軸13と減速機構12とが非連結状態になっ
ているとき、手動にてスライドドア2を開動作させる
と、ロワローラ17aがガイドレール8aに沿って後方
に移動し、駆動テープ16及びスプロケット15が図2
において反時計回り方向に回転する。
【0030】反対に、手動にてスライドドア2を閉動作
させると、ロワローラ17aがガイドレール8aに沿っ
て前方に移動し、駆動テープ16及びスプロケット15
が図2において時計回り方向に回転する。
【0031】前記スプロケット15には、図3及び図4
に示すように該スプロケット15と同一径の巻取手段と
しての巻取部18が備えられている。巻取部18は、ス
プロケット15の回転とともに給電線としてのフレキシ
ブルフラットケーブル(以下、フラットケーブルとい
う)19を巻き取るようになっている。このフラットケ
ーブル19には、電源線及び信号線が備えられている。
【0032】詳述すると、前記巻取部18は、図5に示
すようにスプロケット15の回転とともに回転する円筒
状の巻取ドラム18aと、この巻取ドラム18a内に配
設されて車両ボディ1aに対して固定された電源側接続
部としての円柱状の固定ドラム18bとを備えている。
【0033】前記フラットケーブル19の一端に備えら
れるコネクタ19aは、固定ドラム18bに差込固定さ
れる。そして、フラットケーブル19の一端は、コネク
タ19aを介して図1に示す車両に備えられる電源とし
てのバッテリ(12ボルト)20及び回転駆動装置10
を制御するスライドドアコントローラ21に接続され
る。
【0034】固定ドラム18bと巻取ドラム18aとの
間の空間18c内には、前記フラットケーブル19が固
定ドラム18bの周りに渦巻き状にして巻かれた巻取調
整ケーブル部19cが設けられ、巻取ドラム18aの巻
取固定部18dに固定される。フラットケーブル19
は、巻取固定部18dから巻取ドラム18aの外周に導
出される。フラットケーブル19の他端に備えられるコ
ネクタ19bは、前記テンション装置17に差込固定さ
れる。そして、テンション装置17に差し込まれたコネ
クタ19bからはテンション装置17及びドアステー2
bに沿って前記スライドドア2内に接続手段としての配
線19dがのび、該配線19dは前記ドア内コントロー
ラ6に接続される。即ち、フラットケーブル19の他端
は、コネクタ19b及び配線19dを介してドア内コン
トローラ6に接続される。
【0035】そして、このようにしてスライドドア2側
のドア内コントローラ6と、車両ボディ1a側の電源と
してのバッテリ20及びスライドドアコントローラ21
とが電気的に接続され、電源供給及び信号の相互交換が
可能な構成になっている。尚、スライドドア2に備えら
れる各種電気機器、即ち本実施の形態では、ドアロック
装置5、感圧スイッチはドア内コントローラ6を介して
電源供給がなされる。
【0036】このように構成された巻取部18は、スラ
イドドア2が全閉状態のとき、図5に示すようにフラッ
トケーブル19がのびた状態であって、巻取ドラム18
aの内部の巻取調整ケーブル部19cが固定ドラム18
bに密に巻き付けられている。
【0037】そして、スライドドア2の開動作時には、
上記したように前記スプロケット15が図5において反
時計回り方向に回転し、該スプロケット15と同一径で
一体形成された巻取ドラム18aも同方向に回転する。
すると、図6に示すように巻取ドラム18aの外周にて
フラットケーブル19が巻き取られる。このとき、スプ
ロケット15と巻取ドラム18aは同一径であることか
ら、前記ロワローラ17aと、該ロワローラ17aに連
結されたテンション装置17に対して差込固定されるフ
ラットケーブル19のコネクタ19bとは、前記スライ
ドドア2の開動作に伴う移動速度がほぼ同じになる。
【0038】一方、巻取ドラム18aの内部では、巻取
ドラム18aの反時計回り方向の回転とともに、固定ド
ラム18bに密に巻き付けられた巻取調整ケーブル部1
9cが次第に緩んでいく。やがて、スライドドア2が全
開状態になると、図7に示すように巻取調整ケーブル部
19cが固定ドラム18bに対して完全に緩んだ状態に
なる。
【0039】反対に、スライドドア2の閉動作時には、
上記したように前記スプロケット15が図7において時
計回り方向に回転し、巻取ドラム18aも同方向に回転
する。すると、図6に示すように巻取ドラム18aの外
周にてフラットケーブル19が巻き戻される。このと
き、スプロケット15と巻取ドラム18aは同一径であ
ることから、前記ロワローラ17aと、該ロワローラ1
7aに連結されたテンション装置17に対して差込固定
されるフラットケーブル19のコネクタ19bとは、前
記スライドドア2の閉動作に伴う移動速度がほぼ同じに
なる。
【0040】一方、巻取ドラム18aの内部では、巻取
ドラム18aの時計回り方向の回転とともに、固定ドラ
ム18bに対して緩んだ状態にある巻取調整ケーブル部
19cが次第に密になっていく。やがて、スライドドア
2が全閉状態になると、図5に示すように巻取調整ケー
ブル部19cが固定ドラム18bに対して完全に密に巻
き付けられた状態になる。
【0041】つまり、巻取部18は、スライドドア2の
開閉動作において、その開閉動作速度と同じ速度でフラ
ットケーブル19の巻き取り及び巻き戻しを行うため、
該ケーブル19が過度に撓むことを防止する構造になっ
ている。
【0042】前記回転軸13には、図3に示すように該
回転軸13の回転数を検出する回転センサ22が配設さ
れている。回転センサ22は、回転軸13の回転と同期
したパルス信号を前記スライドドアコントローラ21に
出力する。
【0043】又、前記ハンドルスイッチ3の他に回転駆
動装置10を作動させるスイッチが、図1に示すように
運転席近傍に運転席側開閉スイッチ23として、又、車
室内側の乗降口1bに乗降口側開閉スイッチ24として
配設されている。両スイッチ23,24は、開閉指令信
号を前記スライドドアコントローラ21にそれぞれ出力
する。
【0044】次に、スライドドアコントローラ21の制
御について、図8を参照しながら説明する。スライドド
アコントローラ21は、回転センサ22のパルス信号を
カウントしてスライドドア2の位置を検出する。即ち、
「自動」又は「手動」のいずれかであってもスライドド
ア2の開閉に伴って回転軸13は回転することから、ス
ライドドアコントローラ21は、回転センサ22からの
回転軸13の回転と同期したパルス信号に基づいてカウ
ントし、常にスライドドア2の位置検出を行っている。
【0045】スライドドアコントローラ21は、図示し
ないドアロックスイッチからスライドドア2をロックす
べくロック指令信号が入力されると、フラットケーブル
19にて互いに接続されたドア内コントローラ6を介し
てドアロック装置5をロック作動させる。
【0046】スライドドアコントローラ21は、スライ
ドドア2が回転駆動装置10にて自動に閉動作している
とき、感圧スイッチ4に所定値以上の外力が作用し、そ
の外力に基づく外力検出信号がドア内コントローラ6を
介して入力されると、該ドア2と車両ボディ1aとの間
で何かが挟み込まれたと判定する。すると、スライドド
アコントローラ21は、回転駆動装置10の電動モータ
11を所定時間だけ逆転駆動させ、スライドドア2を所
定量だけ開動作させる。
【0047】スライドドアコントローラ21は、把持部
3aに備えられる前記ハンドルスイッチ3からその操作
力を検出した操作力検出信号がドア内コントローラ6を
介して入力されると、回転駆動装置10にてスライドド
ア2を開閉動作させる。即ち、乗降者が把持部3aにて
全閉中のスライドドア2を開動作させると、前記ハンド
ルスイッチ3からの操作力検出信号に基づいて、スライ
ドドアコントローラ21は回転駆動装置10にてスライ
ドドア2を開動作させる。一方、乗降者が把持部3aに
て全開中のスライドドア2を閉動作させると、前記ハン
ドルスイッチ3からの操作力検出信号に基づいて、スラ
イドドアコントローラ21は回転駆動装置10にてスラ
イドドア2を閉動作させる。
【0048】又、スライドドアコントローラ21は、前
記運転席側開閉スイッチ23及び乗降口側開閉スイッチ
24からの開閉指令信号に基づいて、回転駆動装置10
を介してスライドドア2を開閉動作させる。
【0049】このように構成されるスライド駆動装置7
は、スライドドア2の開閉状態にかかわらず、車両ボデ
ィ側電気機器(スライドドアコントローラ21、回転駆
動装置10、バッテリ20等)と、スライドドア側電気
機器(ドア内コントローラ6、ハンドルスイッチ3、感
圧スイッチ4等)とをフラットケーブル19にて常に電
気的に接続状態にする。
【0050】又、フラットケーブル19は、回転駆動装
置10に備えられる巻取部18にてスライドドア2の開
閉移動に同期して巻き取り又は巻き戻される。そのた
め、フラットケーブル19が無理に引っ張られることが
なく、又過度に撓むことが防止される。
【0051】更に、フラットケーブル19には両端にコ
ネクタ19a,19bが備えられ、スライド駆動装置7
を組み付ける際において、一方のコネクタ19aが巻取
部18の固定ドラム18bに差込固定され、車両ボディ
側電気機器(スライドドアコントローラ21、回転駆動
装置10、バッテリ20等)に電気的に接続される。他
方のコネクタ19は、テンション装置17に差込固定さ
れ、該装置17からスライドドア2内にのびる配線を介
してスライドドア側電気機器(ドア内コントローラ6、
ハンドルスイッチ3、感圧スイッチ4等)に電気的に接
続される。そのため、フラットケーブル19の電気的接
続を各コネクタ19a,19bにて行うことが可能なこ
とから、その取付作業は容易である。
【0052】上記したように、本実施の形態では、以下
に示す特徴がある。 (1)フラットケーブル19は、車両ボディ1aに搭載
されるバッテリ20とスライドドア側電気機器(ドア内
コントローラ6、ハンドルスイッチ3、感圧スイッチ4
等)とを電気的に接続し、回転駆動装置10に備えられ
る巻取部18にてスライドドア2の開閉移動に同期して
巻き取り又は巻き戻される。従って、スライドドア2の
開閉状態にかかわらず、フラットケーブル19にてバッ
テリ20からスライドドア側電気機器に対して常に電力
を供給することができる。しかも、フラットケーブル1
9は巻取部18にてスライドドア2の開閉移動に同期し
て巻き取り又は巻き戻されることから、該ドア2の開閉
の際にフラットケーブル19が無理に引っ張られたり過
度に撓むことがなく、スライドドア2の開閉動作に支障
を来すことはない。
【0053】(2)本実施形態では、フラットケーブル
19を各コネクタ19a,19bにて取付可能とした。
従って、その取付作業を容易とすることができ、組み付
け性の向上に貢献することができる。
【0054】(3)本実施形態では、フレキシブルフラ
ットケーブル19を使用していることから、その他のケ
ーブルに比べて巻取部18におけるケーブルの巻き取り
を容易に行うことができる。
【0055】(4)ハンドルスイッチ3は、スライドド
ア2の車内及び車外にそれぞれ設けられた把持部3aに
配設されている。そして、スライドドア2は、把持部3
aに配設されるハンドルスイッチ3を操作することで、
スライド駆動装置7にて自動開閉動作される。従って、
スライドドア2の自動開閉操作にかかる操作者の違和感
を軽減することができる。
【0056】(5)スライドドア2の前方の一辺2aに
は感圧スイッチ4が取着され、感圧スイッチ4は該ドア
2に対して所定値以上の外力が作用したときに、その外
力を検出した外力検出信号をスライドドアコントローラ
21に出力する。そして、スライドドアコントローラ2
1は、感圧スイッチ4にて所定値以上の外力を検出する
と、スライド駆動装置7にて閉動作されるスライドドア
2のそれ以上の閉動作を中止して該ドア2を所定量だけ
開動作させる。従って、スライドドア2と車両ボディ1
aとの間での挟まれを未然に防止することができる。
【0057】(6)しかも、感圧スイッチ4は、スライ
ドドア2側に設けられることから、外力に反応し易くす
ることができ、スライドドア2と車両ボディ1aとの間
での挟まれを確実に未然に防止することができる。
【0058】(7)駆動テープ16は、等間隔に係止孔
16aを形成し、スプロケット15の回転力を伝達する
ようにした。従って、駆動テープ16を歯付き形状にす
るよりも容易に形成することができるとともに、安価に
形成することができる。
【0059】尚、本発明は上記形態に限定されることは
なく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で以下のように
してもよい。 ○上記実施の形態では、スライドドア2内の電気機器と
してドアロック装置5、感圧スイッチ4、ハンドルスイ
ッチ3及びドア内コントローラ6を搭載したが、例えば
ドアクローザ装置、パワーウインド装置等のその他の電
気機器を搭載してもよい。
【0060】○上記実施の形態では、巻取部18を車両
ボディ1a側(回転駆動装置10)に設けたが、スライ
ドドア2の開閉移動に同期してフラットケーブル19の
巻き取り及び巻き戻しを行うことができれば、巻取部1
8をスライドドア2側に設けてもよい。
【0061】○上記実施の形態では、フラットケーブル
19の他端に備えられるコネクタ19bをテンション装
置17に差込固定したが、同様にしてスライドドア2又
はドアステー2bに差込部を設けて、該ケーブル19の
コネクタ19bを差込固定するようにしてもよい。
【0062】○上記実施の形態では、スライド駆動装置
7を乗降口1bの下部に配設したが、乗降口1bの上部
や乗降口1bの後部室内側の車両ボディ1aに配設して
もよい。
【0063】○上記実施の形態では、フレキシブルフラ
ットケーブル19を用いたが、その他のフレキシブルな
(可撓性を有する)ケーブルを用いてもよい。 ○上記実施の形態では、本発明を車両のスライドドアに
適用したが、その他の一般のスライドドアに適用しても
よい。
【0064】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
スライドドアが開いている状態であってもスライドドア
に配設される電気機器に電力を供給することができると
ともに、スライドドアの開閉動作に支障を来すことな
く、しかも組み付け性を考慮したスライドドア用給電構
造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態のスライドドアを有する車両の
模式図。
【図2】 スライド駆動装置の概略構成図。
【図3】 回転駆動装置の断面図。
【図4】 巻取部及びスプロケットを示す斜視図。
【図5】 スライドドアの全閉状態における巻取部を示
す説明図。
【図6】 スライドドアの開閉動作中における巻取部を
示す説明図。
【図7】 スライドドアの全開状態における巻取部を示
す説明図。
【図8】 スライドドア開閉装置の電気的構成を示すブ
ロック図。
【符号の説明】
1a…車両ボディ、1b…開口部としての乗降口、2…
スライドドア、2a…ドアステー、3…電気機器として
のハンドルスイッチ、4…電気機器としての感圧スイッ
チ、5…電気機器としてのドアロック装置、6…電気機
器としてのドア内コントローラ、11…電動モータ、1
7…移動体としてのテンション装置、18…巻取手段と
しての巻取部、18b…電源側接続部としての固定ドラ
ム、19…給電線としてのフレキシブルフラットケーブ
ル、19a,19b…コネクタ、19d…接続手段とし
ての配線、20…電源としてのバッテリ。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライドすることにより開口部(1b)
    を開閉するスライドドア(2)に配設された電気機器
    (3〜6)に対して、該ドア(2)の外部に配設された
    電源(20)から電力を供給するスライドドア用給電構
    造であって、 前記スライドドア(2)からのびるドアステー(2b)
    と連結し、電動モータ(11)の回転に基づいてスライ
    ドア(2)の開閉方向に移動してスライドドア(2)
    を開閉させる移動体(17)と、 前記電源(20)に対して電気的に接続される電源側接
    続部(18b)と、 その両端にコネクタ(19a,19b)を備え、一方の
    コネクタ(19a)が前記電源側接続部(18b)に差
    込固定されるとともに、他方のコネクタ(19b)が前
    記移動体(17)とドアステー(2b)とスライドドア
    (2)との内いずれか1つに差込固定される給電線(1
    9)と、前記電動モータ(11)の回転に基づいて回転するとと
    もに 前記スライドドア(2)の開閉移動に同期して回転
    して前記給電線(19)の巻き取り及び巻き戻しを行う
    巻取手段(18)と、 前記他方のコネクタ(19b)と前記電気機器(3〜
    6)とを電気的に接続する接続手段(19d)とを備え
    たことを特徴とするスライドドア用給電構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のスライドドア用給電構
    造において、前記給電線(19)は、フレキシブルフラットケーブル
    により構成した ことを特徴とするスライドドア用給電構
    造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のスライドドア用
    給電構造において、前記スライドドア(2)は、車両ボディ(1a)に対し
    てスライド可能に支持される車両スライドドアである
    とを特徴とするスライドドア用給電構造。
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